JPH0227965Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0227965Y2
JPH0227965Y2 JP5549885U JP5549885U JPH0227965Y2 JP H0227965 Y2 JPH0227965 Y2 JP H0227965Y2 JP 5549885 U JP5549885 U JP 5549885U JP 5549885 U JP5549885 U JP 5549885U JP H0227965 Y2 JPH0227965 Y2 JP H0227965Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cylinder
mold clamping
end side
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5549885U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61172646U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5549885U priority Critical patent/JPH0227965Y2/ja
Publication of JPS61172646U publication Critical patent/JPS61172646U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0227965Y2 publication Critical patent/JPH0227965Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は溶融金属またはプラスチツクを金型内
へ射出して加圧成形するために固定、可動両金型
を加圧型締する加圧成形用型締装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
ダイカストマシンやプラスチツク射出成形機な
どの射出成形装置の一種として、可動金型を固定
金型に対して開閉させる型開閉シリンダと、この
型開閉シリンダで型合わせされた両金型に大きな
型締力を加える型締シリンダとをそれぞれ別々に
備えた型式のものが知られている。
第6図は特公昭51−29865号公報に示されたこ
の種の型式のダイカストマシンの一部破断平面図
であつて、これを同図に基いて説明すると、床面
上の図示しないマシンベース上に固定された固定
プラテン1の4隅には、型締シリンダ2が一体的
に設けられており、そのピストンロツドとしての
タイロツド3の他端は、固定プラテン1に対する
遠近方向へ進退自在にマシンベースで支持された
支持プレート4がナツト5で固定されている。さ
らにタイロツド3には可動プラテン6が摺動自在
に支持されており、固定プラテン1と可動プラテ
ン6とには、固定金型7と可動金型8とがそれぞ
れ対向して固定されている。9は可動プラテン6
側に支持された半割状のナツトであり、また10
はタイロツド3に切られたねじであつて、ナツト
9にはこれを図の矢印方向に進退させてねじ10
と係合させたり係合を解いたりする図示しない係
合機構が可動プラテン6側に支持されて付設され
ており、これでナツト9を閉じることにより、可
動プラテン7とタイロツド3と一体となり、係合
を解くことにより、可動プラテン6がタイロツド
3に対し摺動自在となるように構成されている。
タイロツド3には軸方向に並列する複数個の溝1
1が設けられており、また、これらの溝11のい
ずれか1つを選択して係合させる半割状のストツ
プリング12が別体で設けられている。13は型
締シリンダ2側に固定された型開閉シリンダであ
つて、そのピストンロツド14の作用端は可動プ
ラテン6に固定されている。
このように構成されていることにより、図示の
状態から型締シリンダ2の圧油を抜き、ナツト5
を開いて型開閉シリンダ13のヘツドエンド側へ
送油すると、可動プラテン6が移動し、金型7,
8が離れて型開が行なわれる。そこで、金型7,
8の寸法にしたがい溝11のいずれかを選択して
ストツプリング12を係合させたのち、ナツト5
を開いたまゝ型開閉シリンダ13のロツドエンド
側へ送油すると、可動プラテン6が固定プラテン
1側へ高速で移動する。可動プラテン6がストツ
プリング12に当接する少し手前で低速に切換
え、ストツプリング12に当接すると停止するの
で、これと同時にナツト5を閉めて可動プラテン
6とタイロツド3とを一体化する。このとき金型
7,8は軽く接触して型合わせされているので、
型締シリンダ2のロツドエンド側へ送油すると、
そのピストンロツドとしてのタイロツド3が移動
し、これと一体の可動プラテン6が移動して両金
型7,8には強い型締力が加えられる。
なお、上記の例は金型7,8の寸法にしたがつ
て型合わせ停止位置を規制するいわゆるダイハイ
ト調整装置として、溝11とストツプリング12
とを例示したが、ダイハイト調整装置としては、
この他に、タイロツド14にねじを切つてこれに
開閉自在な割ナツトを噛ませるものなどが用いら
れている。
また、型合わせ位置から型締力発生位置まで作
動する型締シリンダ2には、一般にシリンダのロ
ツドエンド側油圧を検出して送油を停止させる圧
力スイツチが設けられており、これによつて型締
完了を確認して射出開始の信号を発するように構
成されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このように構成された従来の加
圧成形用型締装置においては、金型7,8の寸法
に対応して行なうべき筈のダイハイト調整の設定
を誤つた場合、金型7,8が型合わせされない状
態で型締シリンダ2のピストンとしてのタイロツ
ド3がストローク端に達し、型締されていないの
に、型締シリンダ2のロツドエンド側が所定の圧
力に達して圧力スイツチが信号を発することによ
り、射出が開始されることがあつた。
そこで従来、タイロツド3に型締シリンダ2の
ヘツドカバーを貫通するロツドを設けてシリンダ
外へ突出させ、タイロツド3がヘツドカバーに当
接する直前までオーバストロークしたときにこの
ロツドの突出端でリミツトスイツチを作動させて
型締シリンダを停止させていた。
しかしながら、離型時には、型締シリンダ2の
ヘツドエンド側へ大量の圧油を流入させ、またロ
ツドエンド側の圧力を低下させなければならない
ので、このための油圧回路や制御装置が複雑にな
るという欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本考案にお
いては固定盤の一部であるカバー付円筒部をシリ
ンダとしこの円筒部に一端のヘツドを摺動自在に
嵌入させたタイロツドをピストンとする型締シリ
ンダのヘツドエンド側とロツドエンド側とを差動
回路で接続するとともに、前記ヘツドのヘツドエ
ンド側とロツドエンド側とを連通する流路と、こ
の流路内にあつてヘツドのヘツドエンド側端面か
ら突出するスプールの突出端がシリンダのカバー
内面に当接して押されることにより流路を連通さ
せるチエツク弁とを設けた。
〔作用〕
このように構成することにより、ダイハイト調
整を誤つたことにより、型締がなされないうちに
型締シリンダのピストンとしてのタイロツドがス
トローク端直前に達すると、チエツク弁のスプー
ルがカバー内面に当接して押され、流路が連通し
てロツドエンド側の圧油は流路を通つてヘツドエ
ンド側へ還流したのち差動回路の切替弁を経てタ
ンクへ戻るので、圧力スイツチが作動せず、射出
動作が行なわれない。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は本考案に係る加圧成形用
型締装置を横型締、横鋳込型のダイカストマシン
に実施した例を示し、第1図はこれを実施したダ
イカストマシンの概略横断面図、第2図は同じく
一部破断側面図、第3図は第2図のAA断面図、
第4図は型締シリンダ近傍の断面図と油圧回路
図、第5図は第4図要部の拡大断面図である。こ
れらの図において、ダイカストマシン20は床面
の基礎21上に固定されたマシンベース22を備
えており、このマシンベース22の一端上には、
固定盤としての固定プラテン23が固定されてい
る。この固定プラテン23には、固定金型24が
装着されており、またこの固定金型24のキヤビ
テイ内へ溶湯を射出する図示しない射出シリンダ
が射出孔部に対応して固定されている。さらに固
定プラテン23の上下左右4隅には、有底円筒状
のシリンダ23bが一体形成されており、その開
口部は、圧油導入用のポート23cを備えたカバ
ー23dで閉塞されている。またシリンダ23b
の底板には、ロツド孔23aが穿設されている。
25はシリンダ23bに導入される圧油によつて
進退するピストンとしてシリンダ23bとともに
型締シリンダ26を構成するタイロツドであつ
て、その一端をシリンダ23bに摺動自在に装入
されており、これら4個のタイロツド25は互に
平行して水平方向に延設されている。各タイロツ
ド25の自由端部には、ねじ25aが切られてお
り、各ねじ25aには、ナツト27が螺合されて
いる。28は各ナツト27にそれぞれ固定された
2条のスプロケツトであつて、これら4個のスプ
ロケツト28には、図示しないモータで走行する
チエーン29が張架されており、モータの駆動に
より4個のナツト27がいつせいに回転し、ねじ
25a上を進退するように構成されている。30
はスプロケツト28とチエーン29とを覆う安全
カバーである。また全体を符号31で示すもの
は、4個のタイロツド25の自由端部を連結する
連結部材としての支持プレートであつて、ナツト
27を回動自在に軸支する4個のボス部31aと
板状の連結板31bとで一体形成されており、2
個の下側ボス部31aは、マシンベース22に摺
動自在に支持されている。また、31はタイロツ
ド25に摺動自在に嵌装されたスリーブであつ
て、その一端は支持プレート31のボス部31a
に係入され蓋体33で軸方向への移動を規制され
ており、他端には可動盤としての可動プラテン3
4が摺動自在に支持されている。そして、後述す
る着脱装置36を着状態にしてナツト27を回転
させることにより可動プラテン34とスリーブ3
2とが一体となつてタイロツド25上を進退する
ように構成されている。可動プラテン34には、
その移動により固定金型24に対する遠近方向へ
進退する可動金型35が装着されているととも
に、可動プラテン34の反金型側には、全体を符
号36で示す4組の着脱装置が各スリーブ32の
外周の一部に設けたねじ32aに対応して設けら
れている。この着脱装置36は可動プラテン34
の4隅に一体形成されたボス部34aと、コ字状
に形成されてボス部34aとの間を4個のボルト
37で連結されることによりボス部34aととも
に箱状をなすナツトボツクス38とを備えてお
り、ナツトボツクス38内には、ねじ32aと螺
合するめねじが内周面に切られた半割状の割ナツ
ト39が、ボルト37に支持されて設けられてい
る。この割ナツト39はボルト37との嵌合孔を
長孔状に形成されていることにより、ナツトボツ
クス38に沿つて第3図の左右方向へ移動自在に
形成されている。40はナツトボツクス38に装
着された着脱シリンダであつて、そのピストンに
はレバー41が上下方向へ移動自在に固定されて
おり、このレバー41の上下両端部には、長短一
対のリンク42,43がそれぞれ枢着されてい
る。そして長いリンク42は、一端を連結リンク
44で連結されているとともに他端を割ナツト3
9の片方のナツト片39aに枢着されており、ま
た短かいリンク43は他端を割ナツト39の他方
のナツト片39bに枢着されている。このように
構成されていることにより着脱シリンダ40のピ
ストンが流体圧で進退すると、レバー41とリン
ク42,43を介してナツト片39a,39bが
互に逆方向へ進退し、割ナツト39がねじ32a
と噛合つて可動プラテン34とスリーブ32とが
固定されたり、噛合が解かれて可動プラテン34
とスリーブ32とが摺動自在となつたりする。な
お、4個の着脱シリンダ40は制御装置からの指
令により所定のタイミングでいつせいに作動す
る。
一方、固定プラテン23の両側面に一体形成さ
れたブラケツト45には、型開閉シリンダ46が
枢支されており、そのピストンロツド47は、可
動プラテン34の両側面に一体形成されたブラケ
ツト48に枢着されている。そして、着脱シリン
ダ40により割ナツト39を開状態にして型開閉
シリンダ46のピストンロツド47を油圧で進退
させることにより、可動プラテン34が着脱装置
36を伴なつてスリーブ32上を進退し、可動金
型35が固定金型24に対して開閉されるように
構成されている。
さらに、支持プレート31の連結板31bに
は、一対のダイハイト調整シリンダ49がブラケ
ツト50を介して枢着されており、そのピストン
ロツド51の作用端は軸受51aを介して可動プ
ラテン34に固定されている。こうすることによ
り、着脱装置36の割ナツト39を開状態にして
前述したようにナツト27を回転させると、可動
プラテン34に固定されたピストンロツド51が
静止した状態で、連結板31bに固定されたシリ
ンダ49のみが進退するので、可動プラテン34
と支持プレート31との相対位置が変化し、金型
24,35の厚みに対応したいわゆるダイハイト
調整が行なわれる。
第2図に符号52で示すものは、可動プラテン
34の両側に固定された一対の押出シリンダであ
つて、そのピストンロツド53の作用端に固定さ
れた押出板54には、可動プラテン34と可動金
型35とを貫通する複数個の押出ピン(図示せ
ず)が植設されており、型開時に押出シリンダ5
2のピストンロツド53を後退させることによ
り、押出ピンが可動金型35のキヤビテイ内に突
出し、キヤビテイ内の製品が押出されるように構
成されている。
以上のように構成されたダイカストマシンの型
締装置には、ダイハイト調整を誤つたときの安全
装置が設けられている。すなわち、第4図、第5
図において、前記型締シリンダ26のシリンダ2
3bの開口端は、ポート23cを有するカバー2
3dで閉塞されており、シリンダ23b内には、
型締シリンダ26のピストンであるタイロツド2
5のヘツド25bが摺動自在に嵌入されている。
また、型締シリンダ26のロツドエンド側には、
ポート23eが設けられており、このポート23
eと、前記ヘツドエンド側のポート23cとは、
差動回路55で接続されている。差動回路55内
には、ポンプ56とタンク57とに接続された切
替弁58が設けられており、またポート23eと
切替弁58とを接続する配管59からは、圧力ス
イツチ60と圧力計61とを備えた配管62が分
岐されている。ヘツド25bのヘツドエンド側と
ロツドエンド側とは、流路63で連通されてお
り、この流路63内には、従来周知のチエツク弁
64が設けられている。このチエツク弁64は圧
縮コイルばね64aにより閉方向に付勢されたス
プール64bを備えており、常時は流路を閉塞し
ているがヘツドエンド側が高圧となるか、あるい
はスプール64bが外力で押されるかすることに
より流路63を開くように構成されている。そし
て、本装置では、スプール64bがヘツド25b
のヘツドエンド側の端面から図に符号tで示すだ
け突出しており、ヘツド25bがロツドエンド側
の油圧で移動した結果スプール64bがカバー2
3dの内面に当接して押されることにより、チエ
ツク弁64が開いて流路63のロツドエンド側と
ヘツドエンド側とが連通するように構成されてい
る。そして、第4図において金型24,35は、
型締前の型合わせ状態を示しており、図に符号t1
で示す型締代を有している。また、第5図におい
てヘツド25bは型締開始位置を示しており、そ
のロツドエンド側には、前記スプール64bの突
出寸法と同じ間隙tが形成されている。この状態
からヘツド25bが前進して型締が行なわれる
が、ダイハイト調整が正規に行なわれている場合
には、スプール64bがカバー23dの内面に接
触したとき、すなわちヘツド25bとカバー23
b内面との間に間隙tが残されたときに型締が完
了するように設定されている。そして、ヘツド2
5bがこれ以上前進すると、スプール64bが押
されて流路63が連通し、ロツドエンド側の圧油
は流路63を通つてヘツドエンド側へ還流され、
ポート23cから切替弁58を経てタンク57へ
戻されるように構成されている。そしてこれは、
ダイハイト調整を誤つたことにより型合わせされ
ず、第4図に符号t1で示す寸法がこれより大きい
場合に発生する。
以上のように構成されたダイカストマシンによ
る型締、鋳込動作を説明する。金型24,35の
装着時には、型開閉シリンダ46のピストンロツ
ド47が前進していて型開されており、ダイハイ
ト調整シリンダ49のピストンロツド51は後退
している。また着脱装置36の割ナツト39は開
いている。そこで、モータによりチエーン29を
走行させて4個のスプロケツト28を同期回転さ
せると、これと一体のナツト27がナツトボツク
ス31a内で回転し、ねじ25aとの螺合により
ナツト27はスリーブ32を伴なつてタイロツド
25上を移動する。このとき可動プラテン34お
よびこれと一体のピストンロツド51が静してい
て、支持プレート31と一体のシリンダ49が移
動するので、金型24,35の厚みに対応したダ
イハイト調整が行なわれるとともに、シリンダ4
9とピストンロツド51との軸方向相対位置が変
化する。
そこで、型開閉シリンダ46のピストンロツド
47を後退させると、可動プラテン34がスリー
ブ32上を高速で移動して可動金型35が固定金
型24に近づくとともに、ピストンロツド51
は、静止しているシリンダ49内をロツドエンド
側へ向つて移動する。そして第4図に示すように
金型24,35が型合わせされる直前に型開閉シ
リンダ46のロツドエンド側へ圧油が導入されて
その運動が高速から低速に切換えられ、さらに移
動してピストンロツド51がシリンダ49の先端
で移動を規制されることにより、可動プラテン3
4は支持プラテン31を介しスリーブ32を伴な
い移動して型合せが完了する。この型合わせ時に
は前述したように第4図および第5図に示す間稿
t1,tが形成される。この移動中における型合わ
せと同時に着脱シリンダ40が作動し、ロツド4
1、リンク42,43を介して割ナツト39が図
示の状態に閉じられるとともに、型締シリンダ2
6のロツドエンド側へ送油されるので、タイロツ
ド25と可動プラテン34とが一体となつて前進
し、型締が行なわれる。型締中はロツドエンド側
がヘツドエンド側よりも高圧であるからチエツク
弁64は閉じている。ヘツド25bが前進してス
プール64bの突出端がカバー23dの内面に接
触すると、型締が完了し圧力スイツチ60が作動
してロツドエンド側への送油が停止され、両金型
24,35には大きな型締力が加えられる。
型締後は制御装置からの信号で射出シリンダに
より金型24,35のキヤビテイ内へ溶湯が射出
され、溶湯の固化、冷却を待つて型開を行なう。
このために差動回路の切替弁58を切替えると、
型締シリンダ26は、ロツドエンド側の圧油が抜
かれてヘツドエンド側へ送油されるので、タイロ
ツド25は型締力解除方向へ移動する。そこで割
ナツト39を開き、型開閉シリンダ46のピスト
ンロツド47を前進させると、可動プラテン34
がスリーブ32上を移動するとともに、固化した
製品は可動金型35側について移動する。ピスト
ンロツド51がシリンダ49の他端に当接するこ
とによつて型開が終るので、押出シリンダ52の
ピストンロツド53を後退させることにより、押
出板14を介し押出ピンを可動金型35のキヤビ
テイ内へ突出させて製品を押出す。
以上は、ダイハイト調整が正常に行なわれた場
合について説明したが、いま例えば金型24,3
5の寸法を実際の寸法よりも大きく見誤つてダイ
ハイト調整を行なつたとすると、型合せ完了時に
は、第4図に符号t1で示す型合わせ間隙が、これ
よりも大きな寸法となつて両金型24,35が大
きく離間する。そして、この状態から前述したよ
うに型締が行なわれるが、スプール64bがカバ
ー23dの内面へ当接してもなお所定の型締力と
ならないので、圧力スイツチ60が作動せず、ヘ
ツド25bは前進を続ける。したがつてスプール
64bが圧縮コイルばね64aの弾発力に抗して
カバー23dの内面で押され、チエツク弁64が
開いて流路63が連通されるので、ロツドエンド
側の圧油は流路63を通つてヘツドエンド側へ還
流し、さらに切替弁58を経てタンク57へ戻さ
れる。したがつて圧力スイツチ60が昇圧を検出
せず、信号を発しないので、型締されない状態で
射出が開始されることがない。
なお、本実施例は本発明を横型締型のダイカス
トマシンに実施した例を示したが、竪型締型のダ
イカストマシンにも同様に実施することができる
し、また、横型締型、竪型締型のプラスチツク射
出成形機にも同様に実施することができる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば加圧成形用型締装置において、固定盤の一部
であるカバー付円筒部をシリンダとしこの円筒部
に一端のヘツドを摺動自在に嵌入させたタイロツ
ドをピストンとする型締シリンダのヘツドエンド
側とロツドエンド側とを差動回路で接続するとと
もに、前記ヘツドのヘツドエンド側とロツドエン
ド側とを連通する流路と、この流路内にあつてヘ
ツドのヘツドエンド側端面から突出するスプール
の突出端がシリンダのカバー内面に当接して押さ
れることにより流路を連通させるチエツク弁とを
設け、ダイハイト調整の誤操作に起因して型締シ
リンダがオーバストロークしたときにロツドエン
ド側の圧油を流路と差動回路経由でタンクへ戻す
ように構成したことにより、型締不足の状態で射
出が行なわれたりするおそれがないので安全性が
向上するとともに、機械的または電気的にロツド
エンド側の圧力を低下させる必要がなく油圧回路
や制御回路が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案に係る加圧成形用
型締装置の実施例を示し、第1図はこれを実施し
た横型締、横鋳込型ダイカストマシンの概略横断
面図、第2図は同じく一部破断側面図、第3図は
第2図のAA断面図、第4図は型締シリンダ近傍
の断面図と油圧回路図、第5図は第4図要部の拡
大断面図、第6図は従来の加圧成形用型締装置を
実施したダイカストマシンの概略平面図である。 23……固定プラテン、23b……シリンダ、
23c,23e……ポート、23d……カバー、
25……タイロツド、25b……ヘツド、26…
…型締シリンダ、55……差動回路、58……切
替弁、60……圧力スイツチ、63……流路、6
4……チエツク弁、64a……スプール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定盤の一部に形成したカバー付円筒部をシリ
    ンダとしこの円筒部に一端のヘツドを摺動自在に
    嵌入させたタイロツドをピストンとする型締シリ
    ンダを備えた加圧成形用型締装置において、前記
    型締シリンダのヘツドエンド側とロツドエンド側
    とを差動回路で接続するとともに、前記ヘツドの
    ヘツドエンド側とロツドエンド側とを貫通する流
    路と、この流路内にあつてスプール先端を前記ヘ
    ツドのヘツドエンド側の端面から突出させこの突
    出端が前記カバーの内面に当接して押されること
    により前記流路を連通させるチエツク弁とを設け
    たことを特徴とする加圧成形用型締装置。
JP5549885U 1985-04-16 1985-04-16 Expired JPH0227965Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5549885U JPH0227965Y2 (ja) 1985-04-16 1985-04-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5549885U JPH0227965Y2 (ja) 1985-04-16 1985-04-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61172646U JPS61172646U (ja) 1986-10-27
JPH0227965Y2 true JPH0227965Y2 (ja) 1990-07-27

Family

ID=30578229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5549885U Expired JPH0227965Y2 (ja) 1985-04-16 1985-04-16

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0227965Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61172646U (ja) 1986-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100680692B1 (ko) 형 체결 장치, 성형기 및 형 체결 방법
CN212194034U (zh) 带复合抽芯机构的遥控器中壳热流道模具
JPH072359B2 (ja) 射出成形ユニット
JPH0227965Y2 (ja)
US5910328A (en) Clamping apparatus for precise injection molding
JP3191276B2 (ja) ランナーレス金型
JPH0490315A (ja) 射出成形ノズル装置
JPH085089B2 (ja) 交互式射出成形機
JPS62236717A (ja) 射出成形機
JPS62233215A (ja) 射出成形機
JPH03193428A (ja) 射出成形用金型
JP2678933B2 (ja) 射出成形装置
JPH08174605A (ja) 成形装置
JP2515991Y2 (ja) 射出成形機の保圧装置
JP3262215B2 (ja) 直圧式型締装置の型締方法
JPH09169045A (ja) 射出成形用金型
JPH0712631B2 (ja) 射出成形金型およびその射出成形方法
CN110385828A (zh) 模具装置
JP3114161B2 (ja) 金型装置
JP2515745Y2 (ja) 射出成形用金型
JPH0747170Y2 (ja) 金型鋳造装置
CN114083767B (zh) 一种具有调整式抱桩装置的注塑机及工作方法
JPH0620574Y2 (ja) 竪型ゴム用射出成形機
JPH0418838Y2 (ja)
JP2571499B2 (ja) 竪型成形機の型締装置