JPH02267378A - スクロール形圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、給油用の容積形ポンプを有するスクロール
形圧縮機に関するものである。

【従来の技術】

第２図及び第３図は、特開昭６３−３６０７６号公報に
示されたものに準じろ従来のスクロール形圧縮機の縦断
面図及び第２図下部の拡大縦断面図である。第２図にお
いて、１は密閉容器、２は密閉容器１内の上部に設けら
れた圧縮機構、３は密閉容器１内の圧縮機構２下方に配
置された電動機である。上記圧縮機構２は固定スクロー
ル４と揺動スクロール５とに同一形状の渦巻歯が形成さ
れ、これらの渦巻歯が噛み合わされているとともに、揺
動スクロール５には下方に延びるスクロール軸５ａが一
体に形成されている。電動機３のロータ３ａに駆動軸６
が固定され、駆動軸６の上端部に偏心して形成されたス
クロール軸受部６ａに上記スクロール軸５ａが挿入支持
され、圧縮機構２のフレーム７に設けた主軸受部７ａに
上記駆動軸６の上部が嵌合支持されている。揺動スクロ
ール５の下面とフレーム７の上面との間には、揺動スク
ロール５から作用するスラスト方向の力を受けるスラス
ト軸受８と、揺動スクロール５の自転を防止するための
オルダムリング９とが設けられている。上記駆動軸６の
下端部には容積形ポンプの一種であるｌ・ロコイドポン
プ１０が設けられている。 第３図に示すように、トロコイドポンプ１０は上記駆動
軸６の下端部にポンプハウジング１１の上端部が嵌合さ
れ、このハウジング１１ば駆動軸６からの抜は落ち及び
空回りを防止するためにロールピン１２によって駆動軸
６に固定されている。 上記ハウジング１１内には、吐出孔１３ａを有するポン
ププレート１３と、ポンプｍ槽本体を構成するインナロ
ータ１４、アウタロータ１５及び筒状のポンプシャツ）
・１６の上部が収納され、上記ポンププレート１３は駆
動軸６とハウジング１１の段部１１ａとの間に配置され
ている。ポンプシャフト１６の上端部はインナロータ１
４とアウタロータ１５とによって形成されるポンプ吸入
室１７に連通され、インナロータ１４とアウタロータ１
５とによって形成されるポンプ吐出室１８はポンププレ
ート１３の吐出孔１３ａを介して駆動軸６に形成した給
油孔６ｂに連通されている。上記ボンプンヤフト１６の
下端部は上記密閉容器１の底部上に固定された回転阻止
部材１９に係合支持されている。また、密閉容器１内の
底部には潤滑油溜２０が設けられ、この潤滑油溜２０に
ポンプシャフト１６の下端部が開口されている。 次に、このスクロール形圧縮機の動作について説明する
。電動８１３の駆動によって駆動軸６を介して揺動スク
ロール５が動作し、密閉容器１内から揺動スクロール５
と固定スクロール４との渦巻歯の噛み合いによって冷媒
などのガスが圧縮され、固定スクロール５の中心部から
圧縮されたガスが密閉容器１の上方に吐出される。また
、駆動軸６の回転に伴ってトロコイドポンプ１０のハウ
ジング１１とアウタロータ１５とが回転し、ポンプシャ
フト１６は回転阻止部材１９に下端部が係合支持されて
いるので回転せず、インナロータ１４も回転しない。こ
れによって、トロコイドポンプとしての機能が働き、密
閉容器１内底部の潤滑油溜２０から潤滑油がポンプシャ
フト１６下端部から吸い込まれる。この潤滑油はポンプ
吸入室１７、ポツプ吐出室１８及びポンププレート１３
の吐出孔１３ａを経て吐出され、駆動軸６の給油孔６ｂ
を通って駆動軸６のスクロール軸受部６ａ、フレーム７
の主軸受部７８などの摺動部に給油され、これらの摺動
部を潤滑した後、上記潤滑油溜２０に戻される。

【究明が解決しようとする課題】

従来のスクロール形圧縮機は、以上のように構成され、
この圧縮機に用いられているトロコイドポンプなどの容
積形ポンプでは、第３図に示すポンププレート１３とこ
のプレート１３が支持されるハウジング１１の段部１１
ａとの隙間（Ａ）をできる限り小さくして潤滑油のポン
プ内部の洩れを極小にすることが必要であるが、上記隙
間（Ａ）はポンプを構成する部品の寸法によっているた
め、これらの部品の公差を極端に厳しくする必要があり
加工性がよくなかった。また、ポンプを駆動軸６に取付
ける際に、第３図の状態から上下逆の状態にすると、既
に組み合わせであるインナロータ１４、アウタロータ１
５、ポンププレート１３などの部品が落ちてしまい、組
立性が悪いという問題点もあった。 この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、容積形ポンプを構成する部品の公差を厳し
くする必要がなく、上記部品のコス１−を低くしても、
性能の安定したポンプが得られ、また、組立性がよく、
組立てコストも低くできるスクロール形圧縮機を得るこ
とを目的としている。

【課題を解決するための手段】

この−発明におけるスクロール形圧縮機は、容積形ポン
プのポンププレートと、駆動軸の下端との空間部に上記
ポンププレートを下方に押圧するコイルばねを配設し、
このばねの外径部を上記駆動軸に固定するポンプハウジ
ングの内周面に圧接させたものである。

【作用】

この発明におけるスクロール形圧縮機では、容積形ポン
プのポンププレートは、コイルばねの軸方向弾性力によ
って安定した押圧力が得られるので、ポンプの内部ショ
ートサイクルの原因となるポンププレー１−下方の隙間
の発生を防ぐ乙とができるとともに、ポンプ構成部品の
上記隙間をなくするための公差を厳しくする必要もなく
なる。また、上記ばねの外径部をポンプハウジングの内
周面に圧接させであるので、組立済みのポンプを上下逆
にしても、インナロータ、アラフロータなどの部品の落
下を防止できろ。

【実施例】

以下、この発明の一実施例を第１図について説明する。 第１図において、第３図と同一符号は同一または相当部
分を示し、２１はコイルばねであり、とのばね２１は駆
動軸６の下端とポンププレート１３上面との空間（Ｂ）
に介在され、軸方向弾性力によってポンププレー）−１
３を下方に押圧し、このプレート１３をポンプハウジン
グ１１の段部１１ｂに押し付けている。また、上記ばね
２１は自由状態では上記ハウジング１１の大径上部の内
径より外径を若干大きくしてあり、ばね２１をハウジン
グ１１の大径上部内に強制嵌合させることにより、その
内周面にばね２１の外径部を圧接させている。なお、こ
の実施例の上述したリカの構成は、第２図、第３図に示
す従来のスクロール膨圧ｔ＠機とほぼ同じである。 次に、この実施例によるスクロール形圧縮機の潤滑動作
について説明する。電動機の駆動によるｍ動軸６の回転
に伴ってｌ・ロコイドポンプ１０のポンプハウジング１
１とアウタローフ１５とが回転し、ポンプ吸込室）・１
６は密閉容器１の底部に固定さｈた回転阻止部材１９に
下端部が係合支持されているので回転せず、インナロー
タ１４も回転しない。これによって、ｌ・ロコイドポン
プとしての機能が働き、密閉容器１内底部の潤滑油溜２
０から潤滑油がポンプシャフト１６下端部に吸し）込ま
れる。この潤滑油は、ポンプ吸込室１７，７Ｉ！ンブ吐
出室１８及びポンププレート１３の吐出孔１３ａを経て
吐出され、駆動軸６の給油孔６ｂを経てポンププレート
１３上方の空間に放出され、この空間から駆動軸６の給
油孔６ｂを経てスクロール軸受部、フレームの主軸受部
などの摺動部に給油され、これらの摺動部のｆｊＩ滑を
行った後、潤滑油溜２０に戻される。 そして、ポンプ吸込室１７とポンプ吐出室１８とを仕切
っているポンププレート１３は、上記ばね２１の軸方向
弾性力によって下方に押し付けられているので、上記吸
込室１７と上記吐出室１８とを連通させるポンププレー
ト１３下方の隙間（Ａ）が極小となっている。このため
、上記吸込室１７から吐出室１８への潤滑油の洩れ、す
なわち、ポンプの内部洩れは極小に抑えられる。 また、この実施例ではポンプをｔｉｍ動軸６取り付ける
際に、組合わせ済みのポンプを上下逆にして取付けよう
としても、コイルばね２１の外径部がポンプハウジング
１１の大径上部の内周面に圧接させであるので、上記ば
ね２１、ポンププレー１−１３　、インナロータ１４及
びアウタローフ１５は、上記ハウジング１１から離れ落
ちることがない。これは、コイルばね２１のコイル外径
部が自由状態では、ポンプハウジング１１の大径上部の
内径よりも若干大きいことにより、上記ばね２１を上記
ハウジング１１に嵌めると、ばね２１は径方向の弾性復
元力によってハウジング１１の内周面に押し付けられて
ストッパとして働くからである。

【発明の効果】

以上説明したように、この発明によれば、容稍形ポンプ
のポンププレートと、駆動軸の下端との空間部にコイル
ばねを設け、このばねの軸方向弾性力によって上記ポン
ププレー）・を下方に押圧する安定した押圧力が得られ
るので、ボシブの内部ンヨートサイクルの原因となる隙
間がポンププレ−１・下方に発生するのを防ぐことがで
き、潤滑油のポンプ内部洩れと極小となり、性能の安定
した容積形ポンプが得られるとともに、容積形ポンプを
構成する部品の公差を厳しくする必要がなく、これらの
部品の加工性がよく、また上記ばねの外径部をポンプハ
ウジングの内周面に圧接させであるので、組立済みのポ
ンプを上下逆にしても、上記ばね、ポンププレート、イ
ンナロータ、アウタロータなどの部品の落下を防止でき
、組立性がよくなり、上記のように部品の加工性がよく
なることもあって、低コストで容積形ポンプを有するス
クロール形圧縮機が得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるスクロール形圧ｍ機
の下部を示す縦断面図、第２図は従来のスクロール形圧
縮機を示す縦断面図、第３図は第２図下部の拡大縦断面
図である。 １　密閉容器、２　圧縮機構、３　電動機、６・駆動軸
、１０　トロコイドポンプ（容積形ポンプ）、１１　ポ
ンプハウジング、１３・ポンププレート、１３ａ　　吐
出孔、１４　インナロータ、１５　アウタロータ、１６
　・ポンプシャフト、１７　ポンプ吸込室、１８−ポン
プ吐出室、１９＠転阻止部材、２０　　ＩＪＪ滑油溜、
２１　コイルばね。 なお、 図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 密閉容器内に、上部に配置した圧縮機構と、この圧縮機
   構の下方に配置して圧縮機構を駆動する電動機とを設け
   、上記密閉容器内の底部を潤滑油溜とし、上記電動機の
   駆動軸下端部に容積形ポンプのポンプハウジングを固定
   し、上記容積形ポンプによって上記潤滑油溜から潤滑油
   を吸い上げ、上記圧縮機構の各摺動部を給油するように
   したスクロール形圧縮機において、上記ポンプハウジン
   グ内に収納したポンプ機構本体上にポンププレートを設
   置し、このポンププレートを上記駆動軸の下端との空間
   に上記ポンププレートを下方に押圧するコイルばねを配
   設し、このばねの外径部を上記ハウジングの内周面に圧
   接させたことを特徴とするスクロール形圧縮機。