JPH0226482A - テレビジョン信号変換回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、例えば、高品位テレビジョン放送システム
のテレビジョン信号をこれとは水平周波数および垂直周
波数が異なるＮＴＳＣテレビジョン放送システムのテレ
ビジョン信号に変換するのに好適なテレビジョン信号変
換装置に関する。

（従来の技術） 近年、現行のＮＴＳＣ方式のテレビジョン放送システム
（以下、ＮＴＳＣシステムと記す）より画像解像度が高
い高品位テレビジョン放送システム（以下、高品位シス
テムと記す）が開発されている。この高品位システムの
テレビジョン信号（以下、高品位テレビジョン信号と記
す）の垂直周波数ｆＶおよび水平周波数ｆ、は、ＮＴＳ
Ｃシステムのテレビジョン信号（以下、ＮＴＳＣテレビ
ジョン信号と記す）のそれよりも高い。このため、高品
位テレビジョン信号をＮＴＳＣシステムのテレビジョン
受像機で受信するためには、同期信号の周波数変換が必
要となる。

第４図はこのような周波数変換を行う従来のテレビジョ
ン信号変換回路の構成を示す回路図である。

この第４図において、１１は高品位テレビジョン信号が
供給される入力端子である。この高品位テレビジョン信
号の水平ライン数は１１２５ライン／フレームであり、
垂直周波数ｆＶは６０．００Ｈｚであり、水平周波数ｆ
、は３３．７５ＫＨｚである。

入力端子１１に供給された高品位テレビジョン信号は水
平周波数変換回路１２に供給され、水平周波数ｆＨを１
７．７５ＫＨｚに変換される。これにより、水平ライン
数は５２５ライン／フレームとなる。

水平周波数変換回路１２の変換出力は周波数変換回路１
３に供給され、水平周波数ｆ、を１５．７５ＫＨ２から
ＮＴＳＣテレビジョン信号の水平周波数ｆＨである１５
．７３ＫＨｚ変換される。また、垂直周波数ｆｖを６０
．０ＯＨｚからＮＴＳＣテレビジョン信号の垂直周波数
ｆｖである５９．９４Ｈｚに変換される。この周波数変
換はフィールドメモリを使ってなされる。この周波数変
換によって得られたＮＴＳＣテレビジョン信号は出力端
子１４に供給される。

なお、１５は入力端子１１に供給される高品位テレビジ
ョン信号に同期して、水平周波数変換回路１２の周波数
変換用の各種タイミング信号を発生する第１のタイミン
グ発生回路である。また、１６は高品位テレビジョン信
号とは非同期で、周波数変換回路１３の周波数変換用の
各種タイミング信号を発生する第２のタイミング発生回
路である。

ところで、周波数変換回路１３を設けるのは次のような
理由による。

すなわち、この周波数変換回路１３を設けないと、再生
ＮＴＳＣテレビジョン信号の垂直周波数ｆＶｓ水平周波
数ｆＨ１色副搬送波周波数Ｅｓｃはそれぞれ、 ｆｖ−６０，００Ｈｚ ｆ　１４−　ｆ　ｖ　Ｘ　５２５　／　２−１５　、　
７５　Ｋ　Ｈｚｆｓ　ｃ−ｆ＋　Ｘ４５５／２ＫＨｚ となる。これらの周波数の比は、本来のＮＴＳＣテレビ
ジョン信号の周波数比と同じであるが、大きさは６０．
００１５９．９４倍になっている。

しかし、水平周波数ｆ、が上記のように異なると、ＮＴ
ＳＣシステムのテレビジョン受像機において、色を再生
することができない場合がある。

また、映像搬送波および音声搬送波の差の周波数４．５
ＭＨｚと色副搬送波周波数ｆｓｃとのビート周波数（約
０．９ＭＨｚ）がｆ　Ｈ／２の奇数倍にならず、ビート
妨害が生じることがある。

そこで、従来は、周波数変換回路１３を設け、水平周波
数ｆ、をＮＴＳＣテレビジョン信号のそれに変換するよ
うにしているわけである。

ここで、周波数変換回路１３にフィールドメモリを設け
、水平周波数ｆＨだけでなく、垂直周波数ｆＶも変換す
るようにしているのは、水平同期信号と垂直同期信号と
の同期を確保するためである。

なお、上述したような色再生不能やビート妨害といった
問題は、周波数変換回路１３だけでなく、水平周波数変
換回路１２を設けない場合も同様に生じる。

しかし、上記のようにフィールドメモリを使って周波数
変換を行う構成では、高品位テレビジョン信号の水平周
波数ｆＨや垂直周波数ｆＶがＮＴＳＣテレビジョン信号
のそれよりも高いため、フィールドメモリの書込み速度
が読出し速度より速くなり、フィールドメモリが少なく
とも３個必要となる。これにより、回路規模が非常に大
きくなってしまう。

なお、この回路規模の拡大の問題は、フィールドメモリ
の代りにラインメモリを使えば解決することができる。

しかし、上記のように、メモリの書込み速度を読出し速
度よりも大きくする必要がある信号を扱う場合は、結果
的にフィールドメモリを使う場合とほぼ同じメモリ容量
が必要となり、回路規模を同等縮小することができない
。

（発明が解決しようとするＸｌｌｌ題）以上述べたよう
に、高品位テレビジョン信号の水平周波数ｆＶをＮＴＳ
Ｃテレビジジン信号の水平周波数に変換することにより
、色再生不能やビート妨害を無くすようにした従来のテ
レビジョン信号変換回路においては、フィールドメモリ
を使って水平同期信号と垂直同期信号との同期を確保す
るようになっているため、回路規模が大きくなるという
問題があった。

そこで、この発明はフィールドメモリを使うことなく、
少ないメモリ容量で垂直同期信号と水平同期信号との同
期を確保することができるテレビジョン信号変換回路を
提供することを目的とする。

［発明の目的］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するためにこの発明は、第１のテレビジ
ョン信号の水平周波数を第２のテレビジョン信号の水平
周波数に変換し、この変換によって得られた水平同期信
号を各フィールドごとに第１のテレビジョン信号の垂直
同期信号に強制的に同期させるようにしたものである。

（作用） 上記構成によれば、周波数変換された水平同期信号が１
フイールドごとに第１のテレビジョン信号の垂直同期信
号に同期させられるので、水平周波数のみを変える構成
でありながら、水平同期信号と垂直同期信号との同期を
確保することができる。

また、このように、周波数変換された水平同期信号が１
フイールドごとに垂直同期信号に同期させられることに
より、メモリの書込み速度を読出し速度よりも早くする
必要がある信号を扱う場合であっても少ないメモリ容量
で周波数変換を行うことができる。例えば、高品位テレ
ビジョン信号をＮＴＳＣテレビジョン信号に変換する場
合を考えると１、少なくとも約１／４ライン分のメモリ
容量を持つメモリを使って周波数変換を行うことができ
る。これにより、メモリ容量に起因する回路規模の拡大
を防止することができる。

（実施例） 以下、図面を参照しながらこの発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図はこの発明の一実施例の構成を示す回路図である
。

この第１図において、２１は上述したような高品位テレ
ビジョン信号が供給される入力端子である。この入力端
子２１に供給された高品位テレビジョン信号は第１の水
平周波数変換回路２２に供給され、必要な垂直方向補間
フィルタのタップ数から１を引いたラインメモリに書込
まれる。このラインメモリに格納された高品位テレビジ
ョン信号は、 １１２５：５２５−１５ニア なる関係を持って水平周波数ｆ　１４を３３．７５Ｋ　
Ｈｚから１５．７５ＫＨｚの信号に変換される。

第１の水平周波数変換回路２２の変換出力は第２の水平
周波数変換回路２３に供給される。この第２の水平周波
数変換回路２３は３個のラインメモリを有する。そして
、この３個のラインメモリに入力信号を巡回的に順次書
込むことによって周波数変換がなされる。この場合の書
込み周波数は１５．７５に七に設定されている。

各ラインメモリに書込まれた信号は、書込み水平ライン
の次の水平ラインで読み出される。

この場合の読出し周波数は１５．７３ＫＨｚに設定され
ている。これにより、水平周波数ｆ、が１５．７３ＫＨ
ｚに変換された信号が得られ、出力端子２４に供給され
る。

２５は入力端子２１に供給される高品位テレビジョン信
号に同期して、第１の水平周波数変換回路２２の周波数
変換用の各種タイミング信号を発生する第１のタイミン
グ発生回路である。

２６は第２の水平周波数変換回路２３の周波数変換用の
各種タイミング信号を発生する第２のタイミング信号発
生回路である。この第２のタイミング信号発生回路２６
は、先の第３自に示す第２のタイミング信号発生回路１
６と異なり、上記第１のタイミング発生回路２５から高
品位テレビジョン信号に同期した所定のタイミング信号
を受けることにより、第２の水平周波数変換回路２３の
周波数変換動作を高品位テレビジョン信号に同期させる
。すなわち、この第２のタイミング発生回路２６は、各
フィールドごとに、高品位テレビジョン信号の垂直ブラ
ンキング期間付近、例えば、垂直ブランキング期間の開
始前に第２の水平周波数変換回路２３の読出しラインメ
モリを次のラインメモリに強制的に切り換える。これに
より、第２の水平周波数変換回路２３で周波数変換され
た水平同期信号は、高品位テレビジョン信号の垂直同期
信号に同期させられる。したがって、垂直周波数ｆＶを
変換しないにもかかわらず、水平同期信号と垂直同期信
号との同期を確保することができる。

ここで、第２図を参照しながら、水平同期信号と垂直同
期信号との同期の確保について、さらに詳細に説明する
。

第２図において、横軸は時間を示し、縦軸は信号の種類
を示す。また、丸印は１水平ラインを示す。

縦軸に示す信号は、図中、上から高品位テレビジョン信
号、高品位テレビジョン信号を上記垂直方向補間フィル
タで１５ニアで補間した信号（以下、補間テレビジョン
信号と記す）、再生ＮＴＳＣテレビジョン信号である。

この第２図から明らかなように、補間テレビジョン信号
の水平同期信号と再生ＮＴＳＣテレビジョン信号の水平
同期信号との間には、１フイールドごとに約１６．７μ
ｓの位相差が生じる。

この実施例では、垂直周波数ｆｖは補間テレビジョン信
号の垂直周波数ｆＶのままにし、水平周波数ｆ、のみＮ
ＴＳＣテレビジョン信号の水平周波数ｆ、に変換するよ
うになっている。したがって、再生ＮＴＳＣテレビジョ
ン信号の垂直同期信号と水平同期信号との間には１フイ
ールドごとに］６．７μｓの位相差が生じる。

この位相差を無くすために、この実施例では、上記の如
く、高品位テレビジョン信号の垂直同期信号に同期して
第２の水平周波数変換回路の２３の読出しラインメモリ
を強制的に切り換えるようになっている。これにより、
水平同期信号の位相は１フイールドごとに１６．７μｓ
だけずらされ、補間テレビジョン信号の水平同期信号の
位相に一致させられる。

なお、現行のＮＴＳＣシステムのテレビジョン受像機の
水平同期、用ＰＬＬ回路は、垂直ブランキング期間付近
において水平同期信号の位相が６μｓ程度急変しても、
約７〜１３水平走査期間内に再生水平同期信号を引き込
むことができる。この実施例の位相のずらす量は１６，
７μｓで、上記６μｍｓの約３倍である。しかし、この
値は上述した水平同期用ＰＬＬ回路の位相引込み範囲内
にあり、位相が１８０°以上回ることがないので、約２
０〜４０水平走査期間内に再生水平同期信号を引き込む
ことができる。

ところで、現行のＮＴＳＣシステムのテレビジョン受像
機においては、垂直走査用ののこぎり波は、全体の約６
％を帰線期間とし、オーバースキャンも考慮すると、約
８％が画面上に現われない。

これは、約２１水平走査期間に当たる。この実施例では
、この期間を上述した再生水平同期信号の引込み期間に
当てるために、上記の如く、垂直ブランキング期間の開
始前に、水平同期位相を急変させて第２図の２段目に示
す補間テレビジョン信号の水平同期位相に合せている。

これにより、水平同期信号の引込み期間の画像が画面に
現われるのを防ぐことができる。

以上のようにして得られた再生ＮＴＳＣテレビジョン信
号を現行のＮＴＳＣテレビジョン受像機に入力すると、
垂直ブランキング期間内に水平同期信号と垂直同期信号
との位相差が吸収され、本来のＮＴＳＣテレビジョン信
号の水平周波数ｆＨｓ色副搬送波周波数ｆＳＣと同じ水
平周波数ｆ、および色副搬送波周波数ｆｓｃを有し、か
つ、水平同期信号と垂直同期信号とが同期した高品質の
テレビジョン信号による画像を得ることができる。

以上述べたようにこの実施例は、高品位テレビジョン信
号の水平周波数をＮＴＳＣテレビジョン信号の水平周波
数ｆ　Ｈに変換し、この変換によって得られた水平同期
信号を各フィールドごとに垂直同期信号に強制的に同期
させるようにしたものである。

上記構成によれば、周波数変換された水平同期信号が１
フイールドごとに高品位テレビジョン信号の垂直同期信
号に同期させられるので、水平周波数ｆＨのみを変える
構成でありながら、水平同期信号と垂直同期信号との同
期を確保することができる。

また、このように、周波数変換された水平同期信号が１
フイールドごとに垂直同期信号に同期させられることに
より、第２の水平周波数変換回路２３のラインメモリの
書込み速度が読出し速度より速いにもかかわらず、周波
数変換用のメモリ容量を従来に比べ大幅に削減すること
ができる。これにより、回路規模の縮小を図ることがで
きる。

また、この実施例は、３個のラインメモリを用意し、各
ラインメモリに書込みクロックまたは読出しクロックを
与え、かつ、ラインごとにこの状態を切り換えるように
して周波数変換を行うようにしたので、メモリの制御構
成を簡単にすることができる。

なお、この発明は先の実施例に限定されるものではない
。

例えば、先の実施例では、３個のラインメモリ、すなわ
ち、３ライン分のメモリ容量を使って周波数変換を行う
場合を説明したが、この発明は、少なくとも１／４ライ
ン分（１６，７μｓ分）のメモリ容量があれば、周波数
変換を行うことができるものである。この場合は、例え
ば、ＦＩＦＯ（ファーストインファーストアウト）回路
を使ってその書込みクロックと読出しクロックの供給を
切り換えるようにすればよい。

また、先の実施例では、再生ＮＴＳＣ信号の水平同期信
号の位相リセットを、垂直ブランキング期間の開始前に
行う場合について説明したが、垂直ブランキング期間に
開始後に行うようにしてもよい。この開始後の具体例と
しては、例えば、垂直同期信号のタイミングで行うこと
が考えられる。

但し、この場合、ＮＴＳＣシステムのテレビジョン受像
機の時定数が大きいと、画面の上部および下部において
、画像が歪むスキニーが発生する可能性がある。このよ
うなスキューが発生し、画像が見ずらくなる場合は、ス
キュー発生期間、再生ＮＴＳＣ信号の代りに、例えば、
黒レベルの信号による画像を出力し、画質の低下を抑え
るようにしてもよい。第３図において、第２の水平周波
数変換回路２３の後段に挿入される破線で示す回路２７
は、再生ＮＴＳＤＣ信号のレベルを黒レベルの信号に置
換する置換回路である。なお、このスキュー発生期間は
テレビジョン受像機の機種によって異なるので、上記置
換回路２７は黒レベル信号の発生期間を調整することが
できるようになっている。

また、この発明は、垂直ブランキング期間付近以外の部
分で水平同期位相をリセットするようにしてもよい。こ
の場合、画面上にスキューが発生するがこれは上述した
ような信号置換によりある程度対処することができる。

また、先の実施例では、高品位テレビジョン信号からＮ
ＴＳＣテレビジョン信号への信号変換にこの発明を適用
する場合を説明したが、この発明はこれ以外の信号変換
に適用してもよいことは勿論である。

また、先の実施例では、水平周波数ｆＨおよび垂直周波
数ｆＶが高い信号から低い信号への変換にこの発明を適
用する場合を説明したが、これとは逆の信号変換にも適
用することができることは勿論である。例えば、フィー
ルドメモリを使ってＮＴＳＣテレビジョン信号を高品位
テレビジョン信号に変換する場合、少なくとも、２個の
フィールドメモリを使用してフィールド周波数変換を行
った後に、７：１５の水平周波数変換を行う必要がある
。この周波数変換にこの発明を適用すると、少なくとも
、約１／４ライン分のメモリ容量をもつメモリを使うこ
とにより、簡易な高品位テレビジョン信号を作ることが
可能である。

この他にも、この発明は、その要旨を逸脱しない範囲で
種々様々変形実施可能なことは勿論である。

［発明の効果］ 以上述べたようにこの発明によれば、周波数変換された
水平同期信号が１フイールドごとに第１のテレビジョン
信号の垂直同期信号に同期させられる。したがって、水
平周波数のみを変える構成でありながら、水平同期信号
と垂直同期信号との同期を確保することができるととも
に、メモリの書込み速度を読出し速度よりも早くする必
要がある信号を扱う場合であっても少ないメモリ容量で
周波数変換を行うことができ、メモリ容量に起因する回
路規模の拡大を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の構成を示す回路図、第２
図は第１図の動作を説明するための図、第３図はこの発
明の他の実施例の構成を示す回路図、第４図は従来のテ
レビジョン信号変換回路の構成を示す回路図である。 ２１・・・入力端子、２２・・・第１の水平同期周波数
変換回路、２３・・・第２の水平同期周波数変換回路、
２４・・・出力端子、２５・・・第１のタイミング発生
回路、２６・・・第２のタイミング発生回路、２７・・
・置換回路。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）第１のテレビジョン信号をこれとは垂直周波数お
   よび水平周波数の異なる第２のテレビジョン信号に変換
   するテレビジョン信号変換回路において、 上記第１のテレビジョン信号の水平周波数を上記第２の
   テレビジョン信号の水平周波数に変換する水平周波数変
   換手段と、 この水平周波数変換手段で周波数変換された水平同期信
   号の位相を各フィールドごとに上記第１のテレビジョン
   信号の垂直同期信号に同期させる同期手段とを具備した
   ことを特徴するテレビジョン信号変換回路。
2. （２）上記同期手段は垂直ブランキング期間付近で上記
   水平同期信号の位相を上記第１のテレビジョン信号の垂
   直同期信号に同期させるように構成されていることを特
   徴とする請求項１記載のテレビジョン信号変換回路。
3. （３）上記同期手段の同期処理により画面上にスキュー
   が発生する期間、上記水平周波数変換手段の変換出力を
   所定の信号で置換する置換手段を具備したことを特徴と
   する請求項１記載のテレビジョン信号変換回路。