JPH02258192A - レールのエンクローズアーク溶接用被覆アーク溶接棒 - Google Patents

レールのエンクローズアーク溶接用被覆アーク溶接棒

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JPH02258192A
JPH02258192A JP7918589A JP7918589A JPH02258192A JP H02258192 A JPH02258192 A JP H02258192A JP 7918589 A JP7918589 A JP 7918589A JP 7918589 A JP7918589 A JP 7918589A JP H02258192 A JPH02258192 A JP H02258192A
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JP
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welding
rail
less
welding rod
weld metal
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JP7918589A
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Inventor
Hiroyuki Koike
弘之 小池
Hitoshi Nishimura
西村 均
Nobutaka Yurioka
百合岡 信孝
Makoto Okumura
誠 奥村
Kenichi Karimine
健一 狩峰
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/36Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings, fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest
    • B23K35/365Selection of non-metallic compositions of coating materials either alone or conjoint with selection of soldering or welding materials

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Nonmetallic Welding Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鉄道レールまたはクレーンレールを突き合わ
せ溶接又は肉盛溶接する際に用いる被覆アーク溶接棒に
関するものである。
[従来の技術] 第1図はレールの断面を示し、1は足部、2は腹部、3
は頭部、4は頭表面である。従来からレールを突合せ溶
接または肉盛溶接するには、接合レール端面を開先加工
して逐次多層溶接する方法、あるいはI型開光で突き合
わせた後レール足部1を多層溶接し、その後腹部2と頭
部3をエンクローズド当余材で取り囲み、連続的に溶接
するエンクローズドアーク溶接法が用いられている。ま
た、レールの肉盛溶接には突合せ溶接部のレール頭表面
4を硬化肉盛したり、レールの局部的な表面きずまたは
摩耗部分を肉盛補修する方法がある。
レールはその使用目的から頭表面では車輪とのころがり
接触に対する耐摩耗性と疲労亀裂に対する抵抗力すなわ
ち耐疲労損傷性の大きい性質が要求されている。一方、
足部と腹部では車輪通過時の衝撃あるいは曲げ荷重に耐
え得るだけの静的強度と疲労強度が必要とされており、
さらに溶接割れ等の溶接欠陥についても皆無または実用
的にさしつかえない程度以下に極力少なくなっていなけ
ればならない。
現在世界の鉄道用普通レールの化学成分は第1表に示す
ように重量%てC: 0.40〜082%、St : 
0.05〜0.35%、Mn : 0.60〜1.25
%を含有しており、その金属組織はパーライトて、引張
り強さは70 kg/mm2以上である。
最近、レール使用性能に関する研究は多く、耐摩耗性と
疲労損傷性はパーライト組織が最も優れ、マルデンサイ
ト組織は有害で、同しパーライト組織であれは硬さが大
きくC含有量の多い方が優れていることが明らかにされ
ている。
[発明か解決しようとする課題] これらの性能をさらに高めるため前記の普通レールの頭
表面または全体を熱処理した硬頭レールまたは前記普通
レールの成分にSt : 1.0%以下、Mrzl、5
%以下まで高めさらにCrNi、 Mo、 V、 Nb
、 Cuのうち1種または2種以上でCr:1.3%以
下、MOまたは■:03%以下、Nb:0.1%以下、
Ni + 2.0%以下、Cu:0.3%以下添加した
合金鋼レールおよび両方を併用した合金鋼熱処理レール
が実用化されている。
従来、レールを突合せ溶接または肉盛溶接する際に用い
られる被覆アーク溶接棒は第2表に示すようにJIS 
Z 3213低合金高張力鋼用被覆アーク溶接棒である
これらの溶接棒は通常厚鋼板等に使用されるため、JI
S Z 3503被覆アーク溶接棒心線用線材またはJ
IS G 3505軟鋼線材で定められるC I 0.
25%以下、Mn : 0.65%以下の線材にNiC
rおよびMoの1種または2種以上の合金成分剤を含有
するフラックスを被覆したものである。
従って、このような溶接棒をレールに適用した場合に形
成される溶接金属はC: 0.3%以下で、St、 M
nの他に、Ni、 Cr、 Moの1種または2種以上
を0.1%以上含有する。このためレール母材の溶融境
界部近傍に高温割れか発生する。
この高温割れはレール鋼の溶融点が約1470℃である
のに対し、溶接金属はそれより高く約1530℃である
ために理論的に避けられない。さらにこの溶融境界部近
傍には溶接のままで多量のマルテンサイト組織を生成し
、疲労強度が著しく低下するので、通常溶接後710℃
以下の温度で焼き戻しまたは焼きなましをしなければな
らない。その結果、溶接金属の組織は耐摩耗性の低い焼
き戻しマルテンサイトを生成するため、前記の溶接棒を
用いたレールの溶接部はたとえ硬さが母材レールと同し
でも溶接金属層か局部的に早期に摩耗する。このような
高温割れおよび局部摩耗は母材レールが高Cて合金鋼化
すなわち高強度化すればするほど顕著になり、高強度レ
ールにおいては実際に溶接不能の状態になっていた。
またレールの肉盛溶接法には第2表で示すようなJIS
 Z 3251硬化肉盛用被覆アーク溶接棒のDF2A
またはDF2Bに該当する溶接棒が用いられている。D
F2Aに該当する溶接棒は前記低合金高張力鋼用溶接棒
とほとんど変わらないので、前記の問題がそのまま当て
はまる。DF2Bで形成される溶接金属は溶接のままで
はマルテンサイト組織を生成するので、溶接後焼き戻し
処理を施さざるを得ない。このため、溶接金属は焼と戻
しマルテンサイト組織となってパーライト組織が得られ
ないたけてなく、熱処理レールではこのような後熱処理
をすると、この熱影響を受ける母材レール頭表部が軟化
し、かえって摩耗が著しくなるという事態が発生してい
た。
本発明者らは広範囲な研究を行った結果、第2表に示す
ような従来の被覆アーク溶接棒によって形成された溶着
金属は母材レールと著しく異なった成分となるため前記
のような問題が発生ずることを知見し、溶着金属が従来
溶接には不適当とされてきた母材レールと類似の高C型
パーライト組織となる高炭素含有被覆アーク溶接棒組成
を見いだし「特開昭63−160799Jの発明をなし
えたものである。しかし又一方溶接作業性の面からみる
と、高炭素含有被覆アーク溶接棒はスラグ流動性、耐ブ
ローホール性が劣化することは良く知られている。特に
本発明に見られるように、レール腹部をエンクローズド
当余材で取り囲み連続的に溶接するエンクローズアーク
溶接では、安定したスラグ流動性、適正なスラグ発生量
およびアーク安定性が健全な溶接継手を得る上で重要と
なる。本発明者らは、被覆アーク溶接棒の合金組成およ
びスラグ生成剤の検討を行ない、本発明をなしえたもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨は、重量%でC: 0.03〜1.5%を
含有する心線の外周にTiO2: 15〜35%、5i
02 : 20〜35%、炭酸塩の1種又は2種以上を
5〜10%、鉄粉および酸化鉄の1種又は2種以上を0
5〜20%の被覆剤を溶接棒全重量に対して15〜38
%被覆し、かつ溶接棒全重量に対してC: 0.5〜1
.5%、st : t、o%以下、Mn : 0.6〜
3.5%、更にCr:1.3%以下、Mo:0.3%以
下、または、上記の他にV : 04%以下、Nb・0
.1%以下、Ni・2.0%以下、Cu:0.3%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とするレール
のエンクローズアーク溶接用被覆アーク溶接棒にある。
[作   用] 以下本発明のレールエンクローズアーク溶接用被覆アー
ク溶接棒の限定理由について詳細に説明する。
まず心線の炭素量については、0.03%未満の心線で
は、スパッタの発生か多くなる、又アーク吹き付けか弱
くスラグが棒先端にからみ安定した溶接かできない。し
かし1.5%超では、溶着金属の炭素量が高くなり、溶
着金属に割れが発生する。
又、1.5%炭素量てあれば、本発明の目標とする溶着
金属炭素量を設言1する上ても十分である。一方心線加
工中に硬化し、数回の軟化処理(熱処理)を施す必要が
生じるなどコスト高になることからもこのましくない。
よって心線中の炭素量を0.03%〜1.5%と規定し
た。
次に被覆剤の限定理由について述べる。先ずTi(h 
(ここでいうTiO2とは、イルミナイト、ルチールに
含有するTiO2に換算した値)は、スラグの粘性を良
好に保ち、アークの安定性の改善およびスラグ被包性、
剥離性の改善に効果は大きい。しかし15%未満ては、
その効果は少なく、スパッタの発生か多く、スラグ被包
性、剥離性か劣化し好ましくない。又35%超ては、ス
ラグ粘性過大となり、棒先端にスラグかからみ、安定し
た溶接かてきないことから、TlO2を15%〜35%
の範囲と規定した。
5102については、T】02同様にスラグの粘性を良
好に保ち、アーク安定性の改善および被包性、剥離性の
改善に効果は大きい。しかし20%未満ては、その効果
は少なく、スパッタ発生か多く、スラグ被包性、剥離性
が劣化し好ましくない。又35%超では、スラグ粘性過
大となり棒先端にスラグがからみ安定した溶接かてきな
いことから、5102を20%〜35%の範囲と規定し
た。
炭酸塩(ここていう炭酸塩とは、炭酸石灰、炭酸バリウ
ム、炭酸マグネシウムなどをいう)は、溶接時に002
ガスを発生し、溶融プールを大気より保護し、ビット、
ブロホールの発生防止、アーク安定性およびスラグ剥離
性の改善に効果がある。又スラグ粘性調整などにも効果
は著しく溶接材料の設謝には重要な原材料として使用さ
れている。しかし、炭酸塩1種又は2種以上か5%未満
ては、溶接棒先端の保護筒か適正に生成されずシールド
効果の劣化も招きアーク安定性、スパッタ発生など問題
は大きい。又20%超ては、スラグ量が増加すると同時
にスラグ粘性が低下し、スラグがアーク直下に回り込み
健全な溶接かできないなどの理由により炭酸塩1種又は
2種以上を5〜20%と規定した。
鉄粉および酸化鉄は、スラグの粘性調整アーク安定性お
よびスラグ剥離性の改善に効果は大ぎいか鉄粉および酸
化鉄か0.5%未満ではその効果はなく、スパッタの発
生、スラグ被包性などに問題があり又20%超ては、ス
ラグ疏動性過多となりスラグ被包性および剥離性の劣化
を招く。しかもアークが不安定となり、スパッタ発生の
原因となるなど好ましくないので鉄粉および酸化鉄の1
種又は2種以上を0.5〜15%と規定した。
次に被覆剤を溶接棒全重量に対して15〜38%塗布す
る理由について述べる。下記の(11式で示す計算式に
よりもとめた値すなわち被覆率は15%未満においては
、安定したシルト効果、またアークを発生するために必
要な溶接棒先端の保護筒の強度か低くなり、溶接途中で
欠は落ち、安定した溶接か出来ない、又溶接棒製造時に
被覆の厚さが薄いためにスムースな塗布かてきない。一
方被覆率か38%超では、スラグ量が増加し溶接スラグ
が溶融プール上にとどまり安定した溶接が出来ないこと
から溶接棒全重量に対する被覆剤の量を15〜38%と
規定した。
FW:被覆剤重量 RW、心線重量 次に溶接棒全重量に対する合金成分を規定した理由につ
いて述べる。
Cは溶着金属にレール鋼と類似のパーライト組織を生成
させるための必須成分であると同時に、溶着金属を高炭
素成分系すなわち004〜10%に調整して、この凝固
温度をレール鋼とほぼ同等にすることによって、従来技
術て発生していた母材レールの溶融境界層における高温
液化割れを防止するものて本発明の最大の特徴をなすも
のである。更に、溶着金属のC含有量か増加するに従い
継手引張り強さおよび硬さか増加するため溶接金属の耐
摩耗性および耐疲労損傷性を向上させることかてきる。
溶接棒全重量のC含有量が05%未満ては溶接金属のC
量か0.4%未満となる場合が生じ母材レールの溶融境
界層に高温割れが発生すると共に溶接金属のパーライト
組織か少なくなり継手引張り強さの70 kg/mm2
以上が得られない。一方被覆アーク溶接棒のC含有量が
15%超ては溶着金属のC量か1.0%超となり、溶接
金属に初析セメンタイトが析出し、溶接金属が著しく脆
化する。又溶接作業性の面においてもスラグの粘性が低
下し、溶接プールの前方(溶接方向)に回り込み溶接棒
先端にからみスムースな溶接が出来ないことから、溶接
棒全重量に対するCを05〜1.5%と規定した。
Siについては、通常溶着金属の脱酸剤として含有され
、プロボール、ビット発生改善およびスラグの粘性調整
、スラグ剥離性改善に効果かある。又溶着金属中のSi
は0.1〜1.0%の範囲てはパーライト組織において
フェライトを強化して強度を上昇させると同時に耐疲労
損傷性を向上させる。しかも、本発明の被覆組成では後
述するマンガンによる弱脱酸が一般的であり、強脱酸で
あるSi脱酸は脱酸過多によるブローホール、ピットの
原因となる。又溶接棒中に31無添加の場合においても
溶着金属中のSi量は04%程度となり十分にレール組
成のSi量を確保てきる。しかし、10%超では溶着金
属中の31が10%を超え継手性能上有害となるので溶
接棒全重量に対してSiを、10%以下と規定した。
Mnは51同様溶着金属の脱酸剤として添加される。レ
ール鋼のMn含有量は0.6%以上てあり、Mnはパー
ライト変態を遅滞させる元素であって添加量によりパー
ライト変態の開始が変化し強度も変化するので、溶着金
属のMn含有量はレール鋼とほぼ対応したものてなけれ
ばならない。
溶接棒全重量に対するMn量が0.6%未満ては溶着金
属のMn量か低くなり、溶着金属の引張り強さまたは伸
びすなわち延性が低下する。溶接棒全重量に対するMn
量が3.5%超では溶着金属のMn量か増加し、溶接金
属中に形成されたマルテンサイトをパーライトに変態さ
せる後熱処理が著しく困難となることから溶接棒全重量
に対するMnを0.6〜3.5%と規定した。
母材レールが前記C,Si、 Mnの他にCr、 Mo
Ni、 V、 Nb、 Cuのうち1種または2種以上
含有する場合には、溶着金属にもこれらの合金成分を母
材レールと同等もしくはそれ以下の量だけ含有しなけれ
ばならない場合がある。すなわちCr、 Mo、VはM
nと同様パーライト変態を遅滞させる元素であって、添
加量によりパーライト変態の開始が変化し強度も変化す
るので、母材レールかこれらの合金成分を含有する合金
鋼である場合には、すくなくともレール頭頂面に用いる
被覆アーク溶接棒にもこれらの合金成分を含有していな
いと、溶接のまま、または溶接後の熱処理によって母材
レールと類似の金属組織、硬さおよび継手引張り強さか
得られない。
従って被覆アーク溶接棒のCr、 Mo、 V含有量は
Cr:1.3%以下、Mo、V : 0.3%以下にす
る。
Nbはパーライト変態の終了時間を大幅に短縮させる元
素であるため、溶接後の冷却中に生成する有害なマルテ
ンサイトを防止する効果がある。しかし溶着金属のNb
含有量が0.1%を超えると巨大な炭・窒化物を生し、
靭性、疲労強度を低下させるので、被覆アーク溶接棒の
Nb含有量は0.1%以下とする。
Cuはレール鋼の耐食性を向上するのに効果のある合金
成分であり、耐食性レールには0.3%以下含有される
。従って、耐食性レールの溶接には溶着金属にも0.3
%以下のCuを含有しないと母材レールと同様の耐食性
か得られない。しかし溶着金属のCu含有量が03%超
では、熱間脆性を起こし表面きずが発生するので、被覆
アーク溶接棒のCu含有量は0.3%以下とする。
Niはレール鋼の延性または靭性を向上する合金成分で
あるが、レール鋼はもともと延性または靭性が低くても
使用可能な鋼材であるため、レールに添加する場合は少
ない。しかし溶着金属に20%以下含有すると溶接部の
延性または靭性が向上するので、溶接金属にNiを添加
する必要のある場合がある。しかし溶着金属がNiを2
.0%超金含有ると、溶接金属に高温凝固割れが発生し
やすくなるので、被覆アーク溶接棒のNi含有量は2.
0%以下とする。
以上詳述したように、本発明、被覆アーク溶接棒を用い
、通常の溶接条件のもとで、レール鋼に対して行っても
、高温割れ等の溶接欠陥が発生することなく施工でき、
溶接後適切な後熱処理を組み合わせることにより有害組
織がなく母材レールと同等の硬さとパーライト組織を有
する溶接継手を得ることができる。
以下に実施例によって本発明の効果をさらに具体的に説
明する。
[実 施 例] 以下本発明の実施例を示す。
第3表に示した心線を用い第4表に示す、溶接棒を製造
した。棒寸法は全て5.(l x 450mmとした。
第5表に使用したレール母材を示す。又溶接条件は直流
逆極性溶接電流220八て溶接した。溶接に際して、溶
接施工開始時点でレール足部の開先面を4(10か65
00℃に予熱し、溶接完了後レール断面全周を均等に加
熱する多孔ノズルバーナを用いて800〜1000℃に
加熱し放冷した。
第6表に試験結果を示す。溶接作業性はスラグ発生量の
多少、棒先端へのスラグのからみ、又スパッタ発生量の
多少を観察し、実用上あまり問題とならないものには○
、実用上問題となるものについては×評価とした。溶着
金属の割れについては溶接中央部の縦断面マクロ試験片
を採取し、研磨後カラーヂエック、検鏡により割れの有
無の確認をした。
本発明で示した棒記号EG−1〜EG−11については
溶接作業性も十分実用可能であり、かつ溶着金属および
母材熱影響部にも割れが認められず実用可能な溶接継手
性能が得られた。
方比較例で示した溶接棒記号EG−12は、被覆剤の5
i02が低く心線中のC量が低いことと相まってスパッ
タが多く発生し、スラグ粘性低下による棒先端のスラグ
のからみなど見られた。
又、溶接棒中C量が低く継手試験において母材)IAZ
部分に微細な割れが認められた。溶接棒記号EG−13
については、被覆率が上限を超えておリスラグ発生量が
過多となり又5in2が上限を超えていることとなり棒
先端のスラグからみが多く見られた。又溶接棒中のMn
が偶く、Cuが多いことから、継手試験において溶着金
属中に微細な高温割れが認められた。
溶接棒記号EG−14については被覆剤中のTiO2が
低く、アークが不安定となりスパッタの発生が多い又溶
接棒中のC量が多く、溶着金属で1.0%を超え、かつ
MnにおいてもC同様に上限を超えた結果、溶着金属中
に割れが認められた。
溶接棒記号EG−15については、被覆率が下限をわっ
ていることから健全な保護筒が成形されない結果、スパ
ッタが多く発生し、被覆剤中のTiO2が上限を超えて
いることによりスラグ粘性過多となりスラグが棒先端に
からむなど安定した溶接が出来なかった。又溶接棒中の
N1が上限を超えていることがら溶着金属に微細な割れ
が認められた。
溶接棒記号EG−16については、被覆剤中の炭酸塩が
低くスパッタの発生が多く、スラグ被包性においても他
に比較し劣る結果となった。又溶接棒中のSiが上限を
超えて、溶着金属中のSiが1.0%を超えたことによ
り割れの発生が認められた。
溶接棒記号EG−17については、被覆率が高く、スラ
グ発生量が多くなり、被覆剤中の炭酸塩も多いことも相
まってスパッタ発生およびスラグのからみなど見られ、
安定した溶接が出来なかった。
又溶接棒中のCrが上限を超えており、溶着金属に割れ
が認められた。
溶接棒記号EG−18については、被覆剤中の鉄粉およ
び酸化鉄が低く、アークが不安定となることから、スパ
ッタの発生が多く見られた。
又、心線のC量か高く、かつCの歩留が良くなることが
ら溶着金属のC量が目標より高<%MOも上限を超えて
いることから強度が高くなりすぎ、そのため溶着金属に
割れが認められた。
溶接棒記号EG−19については、被覆剤中の鉄粉およ
び酸化鉄が上限を超えており、スラグ粘性が過多となり
棒先端のスラグからみスパッタの発生が多く見られた。
又溶接棒中の■が上限を超えていることから溶着金属中
の■も高くなり、強度upおよび靭性の劣化により溶着
金属に割れが認められた。
溶接棒記号EG−20については溶接作業性は良好てあ
ったが溶接棒中のNb量が上限を超えており、溶着金属
の目標を超えた。その結果ミクロ組織において、炭化物
の析出が認められ溶着金属に微細な割れが発生した。
[発明の効果] 以上述へたように、本発明によるレールエンクローズア
ーク溶接用被覆アーク溶接棒は良好な溶接作業性と継手
性能か得られ、レール溶接の信頼性を大幅に向上しうる
ことが可能となり、その工業的価値は極めて大ぎい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、レール鋼の断面図である。 1・・・レール足部 2・・・レール腹部 3・・・レール頭部 4・・・レール頭表面 他4名 l:レール足部 2:レール腹部 3:レール頭部 4:レール頭表面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%でC:0.03〜1.5%を含有する心線の
    外周にTiO_2:15〜35%、SiO_2:20〜
    35%、炭酸塩の1種又は2種以上を5〜 20%、鉄粉および酸化鉄の1種又は2種以上:0.5
    〜20%の被覆剤を溶接棒全重量に対して15〜38%
    被覆し、かつ溶接棒全重量でC:0.5〜1.5%、S
    i:1.0%以下、Mn:0.6〜3.5%含有するこ
    とを特徴とするレールのエンクローズアーク溶接用被覆
    アーク溶接棒。 2 重量%でC:0.03〜1.5%を含有する心線の
    外周にTiO_2:15〜35%、SiO_2:20〜
    35%、炭酸塩の1種又は2種以上を5〜 20%、鉄粉および酸化鉄の1種又は2種以上を0.5
    〜20%の被覆剤を溶接棒全重量に対して15〜38%
    被覆され、かつ溶接棒全重量に対してC:0.50〜1
    .5%、Si:1.0%以下、Mn:0.6〜3.5%
    、更にCr:1.3%以下、Mo:0.3%以下、V:
    0.3%以下、Nb:0.1%以下、Ni:2.0%以
    下、Cu:0.3%以下の1種又は2種以上を含有する
    ことを特徴とするレールのエンクローズアーク溶接用被
    覆アーク溶接棒。
JP7918589A 1989-03-30 1989-03-30 レールのエンクローズアーク溶接用被覆アーク溶接棒 Pending JPH02258192A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05169292A (ja) * 1991-12-18 1993-07-09 Nippon Steel Corp レ−ルの補修溶接方法
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