JPH0225295Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はイヤリング等の装身具に好適な装飾具
に関するものである。

（従来の技術） 例えば従来のイヤリングは、略Ｕ字型アームの
一端に螺装したねじにより耳たぶを挟む形式の取
付具を有するが、その場合装飾体は固定式か吊下
揺動式に設けられる（実開昭58−24209号）。

（技術的課題） 固定式では耳たぶ及び取付具は隠れるが変化に
乏しく、他方吊下する場合は取付具及び耳たぶが
露出してしまう欠点があり、また表裏のある装飾
体は回転しないように固定しなければならず、そ
れだけ面白味も欠けデザインも制約される問題が
ある。

本考案は前記の点を解決するもので、その目的
は取付部つまりイヤリングの場合は耳たぶを隠し
かつ該部分で揺れ動く斬新な装飾具を提供するこ
とにある。

（技術的手段） 前記目的は、装飾体１を取付ける取付具２の端
部に、係止ピン３を上方へ突出させて設け、該係
止ピン３と係合する上部係合孔４により略短冊状
の吊下片５を係合、吊下するとともに、該吊下片
５の下部の一面に該吊下片５より大形の装飾体１
を固定し、さらに取付具２の端部外側に吊下片５
に接する突部２ｄを設けたことにより達成され
る。

（実施例） 以下イヤリングに関する図示の実施例により本
考案を説明すると、１は表面に花１ａ、裏面に取
付基部１ｂを有する表裏非対称の装飾体、２はそ
の装飾体１を取付ける取付具で、実施例に於ける
取付具２は略Ｕ字型のアーム２ａと、その一端に
螺装した取付ねじ２ｂ、アーム２ａの他端に設け
た耳たぶ挟持部２ｃとから成り、耳たぶ挟持部２
ｃは外側へ突彎した突部２ｄを有する。３はアー
ム２ａの他端上部に一体に設けた屈曲状の係止ピ
ン（別部材を固着しても良い）、５は該係止ピン
３が挿入可能な係合孔４を上端部に形成した短冊
状の吊下片、６はかしめ部材で、吊下片５の下端
部の表面側に、装飾体１の取付基部１ｂを接し、
かしめにより一体的に装飾体１を固定している。
この装飾体１の大きさは少なくとも吊下片５の長
さより大きく、好ましくは係止ピン３部分を覆う
程度であるのが良い。尚、２ｅは前記取付ねじ２
ｂの螺装めねじ部、２ｆは取付ねじ先端の突部、
２ｇは摘みを示す。上記に於いて係止ピン３の形
態や取付具２の具体的形状は適宜変更でき、例え
ば取付具２はばね式でも良い。

（作用並びに効果） 本考案の装飾具をイヤリングに実施し、これを
耳に取付けると、耳たぶを取付けねじ２ｂの突部
２ｆとの間で挟んでいる挟持部２ｃの表側上部か
ら短冊状の吊下片５が吊下しており、これに取付
けられる装飾体１は吊下片５より大形化され、か
つ上方へ突出する係止ピンにより取付けてあるた
め、取付具２と耳たぶはほぼ覆われ、殆んど露出
しないから見苦しさが解消される。

また吊下片５が短冊状で、係止ピン３に吊下し
ているためその下部に固定した装飾体１はくるく
る回つてしまうことなく耳たぶ部分で左右に揺れ
動くため、意図した通りの装飾効果が発揮され、
かつ突部２ｄで吊下片５が支えられるので装飾体
１の姿勢や動き方も安定している。従つて本考案
によれば耳もとのイヤリング取付部等に異和感が
起らず、表側にデザインの重要部があるような装
飾体１でも逆向きにならず好都合である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る装飾具の一実施例を示すもの
で第１図は斜視図、第２図は平面図、第３図は側
面図である。 １…装飾体、２…取付具、２ｄ…突部、３…係
止ピン、４…係合孔、５…吊下片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 装飾体１を取付ける取付具２の端部に、係止ピ
   ン３を上方へ突出させて設け、該係止ピン３と係
   合する上部係合孔４により略短冊状の吊下片５を
   係合、吊下するとともに、該吊下片５の下部の一
   面に該吊下片５より大形の装飾体１を固定し、さ
   らに取付具２の端部外側に吊下片５に接する突部
   ２ｄを設けたことを特徴とする装飾具。