JPH0223930B2

JPH0223930B2 -

Info

Publication number: JPH0223930B2
Application number: JP55087525A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Hodohara
Original assignee: Akai Electric Co Ltd
Current assignee: Akai Electric Co Ltd
Priority date: 1980-06-27
Filing date: 1980-06-27
Publication date: 1990-05-25
Also published as: JPS5715242A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、正逆両方向のテープ走行による録
音・再生可能なテープレコーダにおいて、任意の
区間で繰返し往復再生もしくは１回の往復録音を
自動的に行い得るようにしたオートリバース装置
に関する。

従来の正逆両方向のテープ走行による録音・再
生可能なテープレコーダにおけるオートリバース
装置は、磁気テープの走行端において走行方向を
自動的に反転して、往復録音又は繰返し往復再生
し得るにすぎず、磁気テープの任意の区間で自動
的に往復録音又は繰返し往復再生することはでき
なかつた。

また、一方向のテープ走行による録音・再生の
みをなし得る普通のテープレコーダにおいて、予
め設定した任意のテープ区間を繰返し再生し得る
リピート再生装置もあるが、テープを巻戻すため
の待時間が必要なため不便であり、さらに、連続
録音時間を長くできないという問題もあつた。

さらに、オートリバース装置によつて１回リバ
ースと２回以上のリバースとを選択してなし得る
ようにした場合、録音時に誤つて２回以上のリバ
ースモードが選択されたままになつていると、１
回目の往復録音によつて録音された内容が２回目
以降の録音時に消去されてしまい、最終回の不要
な１往復部分の録音内容のみが残るという不都合
が生じる。

この発明は上記の点に鑑みてなされたもので、
正逆両方向のテープ走行による録音・再生可能な
両方向テープレコーダにおいて、テープカウンタ
としてテープの走行に関連して発生するパルス信
号をカウントしてテープの走行量又は走行時間を
表示する電子カウンタを用いると共に、外部操作
によつてこの電子カウンタの表示値に対応する数
値を任意に設定して記憶させることができるよう
にし、電子カウンタの表示値がその記憶値と一致
した時とゼロになつた時に磁気テープの走行方向
を反転させるようにして、磁気テープの予め設定
した任意の区間で、再生時にはリバースセレクタ
によつて選択されたリバースモードに従つて往復
再生を、録音時にはリバースセレクタによつて選
択されたリバースモードの如何にかかわらず１回
の往復録音を自動的になし得るようにしたもので
ある。

以下、添付図面を参照してこの発明の実施例を
説明する。

第１図において、１はテープレコーダ本体（以
下単に「本体」という）であり、磁気テープ２の
正方向（矢示Ａ方向）走行による録音・再生（フ
オワード録音・再生）と、逆方向（矢示Ｂ方向）
走行による録音・再生（リバース録音・再生）と
をなし得るように構成されている。

また、磁気テープ２を定速走行させるためのキ
ヤプスタン３に同期して回転する孔あき円板４
と、それを挟んで対向する光源ランプ５及び受光
素子６とによつて、テープ走行検知器７を構成し
ている。なお、このテープ走行検知器として電磁
的な検知手段を用いてもよい。

パルス発生回路８は、テープ走行検知器７から
の信号を増幅、波形成形して、テープ２の走行速
度に比例した周波数のテープパルスP_Tを発生し
て、テープカウンタとしての電子カウンタ９に入
力する。

電子カウンタ９は、パルス発生回路からのテー
プパルスP_Tを可逆カウンタ１０に入力してカウ
ントして、テープの走行量又は走行時間（この実
施例では走行時間）を、４桁の７セグメントデジ
タル表示器を用いた表示部１１に表示する。

なお、この実施例では、可逆カウンタ１０が通
常はテープの走行方向に係りなくテープパルス
P_Tをアツプカウントし、録音・再生時間を連続
的に実時間表示し、後述するマイクロプロセツサ
１２からダウン信号S_Dが入力された時にのみダウ
ンカウントするようになつている。

マイクロプロセツサ１２は、キヤプスタンモー
タの回転方向やヘツドの切換等を行う反転制御１
３を含む本体制御回路１４を介して、本体１の録
音・再生、早送り、巻戻し、ポーズ、走行方向切
換、ストツプ、各種表示等を制御する機能を有す
る。

また、このマイクロプロセツサ１２は、外部操
作によるデータ入力手段としてのメモリスイツチ
２０、プログラムスイツチ２１、セツトスイツチ
２２からの入力信号により、電子カウンタ９の表
示値に対応する任意の数値を設定して電子カウン
タ９の表示部１１に表示させ、その表示値を記憶
装置であるRAM（ランダム・アクセス・メモリ）
１６に記憶させる。

そして、現在のモードが再生か録音を判断し
て、その結果と後述するリバースセレクタ１７の
選択状態とに応じて、再生時にはリバースセレク
タ１７によつて選択されたリバースモードに従つ
て往復再生を、録音時にはリバースセレクタ１７
によつて選択されたリバースモードにかかわらず
１回の往復録音を行なうように、電子カウンタ９
における可逆カウンタ１０にカウント値によるテ
ープカウンタ表示値とRAM１６の記憶値又はゼ
ロ値とを比較し、両者が一致した時に本体制御回
路１４の反転制御回路１３に信号を出力してテー
プ２の走行方向を反転させ、それに伴つて磁気ヘ
ツドを切換えたりする機能をも有する。

そして、テープカウンタ表示がRAM１６の記
憶値（メモリ内容）と一致すると、可逆カウンタ
１０にダウン信号を出力し、そのカウント値が
「０」になるまでテープパルスP_Tをダウンカウン
ト（減算）させる。

１７はリバースモードを選択するために本体１
の操作部に設けたノンリバースか１回リバースか
２回以上のリバースかを選択するリバースセレク
タで、ノンリバーススイツテ１７ａ、１回リバー
ススイツチ１７ｂ、永久リバーススイツチ１７ｃ
からなる。

１８は電子カウンタ９の可逆カウンタ１０をリ
セツトして、その表示を全桁「０」にするための
リセツトスイツチである。

次に、この実施例による区間設定及びオートリ
バース動作を第２図をも参照しながら説明する。

なお、第２図では、ストツプをSTOP、ポーズ
をPAUSE、フオワード再生をFWD、フオワー
ド録音をREC／FWD、リバース再生をREV、リ
バース録音をREC／REVとモード表示している。

先ず、パワースイツチ投入後、往復録音又は繰
返し往復再生したいテープ区間の始端位置でスト
ツプ又はポーズモードにする。そして、リセツト
スイツチ１８を押して電子カウンタ９のテープカ
ウンタとしての表示をリセツトして「０」にす
る。

次に、メモリスイツチ２０をオンすると、電子
カウンタ９の表示部１１に、RAM１６に記憶さ
れている前のメモリ内容が表示され、何も記憶さ
れていない場合は全桁「０」を表示する。

そして、プログラムスイツチ２１をオンする
と、RAM１６の前のメモリ内容がリセツトされ
て、表示部１１の表示が全桁「０」になり５桁目
（時間表示桁）が点滅する。そこで、再びプログ
ラムスイツチ２１をオンするとオンする度に５桁
目の数値が１，２，３，……と順次アツプし、所
望の数値をセツトすることができる。

所望の数値が表示部１１の５桁目に表示された
後、セツトスイツチ２２をオンすると、その数値
がRAM１６にメモリされ、次の表示部１１の４
桁目（分表示の２桁目）が点滅する。

そこで、プログラムスイツチ２１を所要回数オ
ンして４桁目の数値をセツトし、セツトスイツチ
２２をオンしてRAM１６にメモリさせる。

同様にして、３桁目（分表示の１桁目）、２桁
目（秒表示の２桁目）、１桁目（秒表示の１桁目）
もプログラムスイツチ２１によつてセツトし、セ
ツトスイツチ２２のオンによつてRAM１６にメ
モリさせる。

このようにして、往復録音・再生したいテープ
区間の終端までの所要録音又は再生時間をRAM
１６にメモリすることができる。

そこで、メモリスイツチ２０をオフにすると、
電子カウンタ９は再びテープカウンタとして働
き、表示部１１にテープ走行時間を表示するが、
この時の表示はまだ「０」である。

次に、操作キーによつて動作モードを選択する
と、その入力されたモードで、フオワード再生又
は録音、あるいはリバース再生又は録音モードの
動作を開始する。この時電子カウンタ９はテープ
カウンタとしてテープ走行時間、すなわち録音又
は再生時間を表示する。

その状態でメモリスイツチ２０をオンすると、
表示部１１に再びRAM１６のメモリ内容を表示
させることができ、メモリスイツチ２０をオフす
ると、テープカウンタ表示に戻る。

そして、テープカウンタの表示とRAMのメモ
リ内容とが一致すると、メモリ内容が「０」（メ
モリしていない）の時は現在のモードのまま継続
させるが、そうでない時は、リバースセレクタ１
７によつて選択されているリバースモードに従つ
て、次のように動作する。

(1) ノンリバースモードのときは、現在のモード
のまま継続させる。

(2) １回リバースモードのときは、現在のモード
がフオワード再生又は録音の場合はリバース再
生又は録音モードに、現在のモードがリバース
再生又は録音の場合はフオワード再生又は録音
に夫々反転させる。そして、その後テープカウ
ンタの表示が全桁「０」になつてもその時のモ
ードのまま継続させる。

(3) 永久リバースモードのときは、(2)のときと同
様にテープの走行方向を反転させた再生又は録
音モードにした後、テープカウンタの表示が全
桁「０」になると、その時のモードが録音モー
ドの場合はそのまま継続させ、そうでないとき
（再生モード時）には再びテープの走行方向を
反転させた再生モードにし、テープカウンタの
表示がメモリ内容と一致する位置と「０」にな
る位置とでテープ走行方向の反転を繰返し、再
生モードを停止させるまでそれを継続する。

これらの制御は全てマイクロプロセツサ１２に
よつて統轄される。また、電子カウンタ９の可逆
カウンタ１０や、記憶装置であるRAM１６をこ
のマイクロプロセツサ１２に内蔵させることもで
きる。

なお、上述の実施例では、テープカウンタとし
ての電子カウンタが録音又は再生時間を表示する
ようにしたが、このようにすると、予め録音又は
再生時間がわかつている場合の反転位置の設定に
便利である。但し、これに限るものではなく、テ
ープの走行量を示す10進数表示にしてもよいこと
は勿論である。

また、上述の実施例ではストツプ又はポーズモ
ードで反転位置のセツト及びメモリを行うように
したが、録音又は再生中に行うことも可能であ
る。

以上説明したように、この発明によれば、磁気
テープの任意の区間を設定して、再生時にはリバ
ースセレクタによつて選択したリバースモードに
従つて１回又は２回以上の往復再生を、録音時に
はリバースセレクタによつて選択されたリバース
モードの如何にかかわらず１回の往復録音をそれ
ぞれ待ち時間なく自動的に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す構成図、第２
図は第１図の実施例による区間設定及びオートリ
バース動作を電子カウンタの表示例と共に示すフ
ロー図である。１……テープレコーダ本体、２……磁気テー
プ、３……キヤプスタン、７……テープ走行検知
器、８……パルス発生回路、９……電子カウンタ
（テープカウンタ）、１２……マイクロプロセツ
サ、１４……本体制御回路、１６……RAM（記
憶装置）、１７……リバースセレクタ、１８……
リセツトスイツチ、２０……メモリスイツチ、２
１……プログラムスイツチ、２２……セツトスイ
ツチ。

Claims

【特許請求の範囲】１正逆両方向のテープ走行による録音・再生可
能なテープレコーダにおいて、テープの走行に関連して発生するパルス信号を
カウントしてテープの走行量又は走行時間を表示
する電子カウンタと、外部操作によつて前記電子カウンタの表示値に
対応する数値を任意に設定し得る入力手段と、この入力手段によつて設定された数値を記憶す
る記憶手段と、前記電子カウンタの表示値が前記記憶手段に記
憶された数値と一致した時とゼロになつた時にテ
ープの走行方向を反転させる反転制御手段と、１回リバースか２回以上のリバースかのリバー
スモードを選択するリバースセレクタと、現在のモードが再生か録音かを判断して、前記
電子カウンタの表示値が前記記憶手段に記憶され
た数値とゼロ値との間の区間で、再生時には前記
リバースセレクタによつて選択されたリバースモ
ードに従つて往復再生を、録音時には前記リバー
スセレクタによつて選択されたリバースモードに
かかわらず１回の往復録音を行なうように前記反
転制御手段を制御する手段とを備えたことを特徴とするオートリバース装置。