JPH02223192A - 分散型ｅｌ素子およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は分散型ＥＬ素子およびその製造方法に関し、
さらに詳しくは、長寿命で耐久性に優れた高輝度の分散
型ＥＬ素子とその製造方法に関す〔従来の技術〕 一般に、分散型ＥＬ素子における発光層は、高誘電率結
合剤樹脂を有機溶剤に熔解し、これに蛍光体を均一に混
合分散して発光塗料を調製した後、この発光塗料を２０
０メツシュ程度のスクリーンを用いて透明電極等の上に
塗布、乾燥して形成される。

〔発明が解決しようとする課題］ ところが、このようにして形成される発光層は、発光塗
料を調製する際の蛍光体の混合分子ｌ′ｆ、時、あるい
はスクリーンを用いた発光塗料の塗布時に空気を抱き込
んで気泡が生じ、発光層形成後も発光層中に気泡が残る
ため、発光層中に気泡がないものに比し、同電圧で駆動
する場合、流れる電流が小さくなって低い輝度しか得ら
れず、同じ杯度を得ようとすると高電圧が必要となり、
寿命が短くなって充分な耐久性が得られない。

〔課題を解決するための手段〕

この発明はかかる現状に鑑み種々検討を行った結果なさ
れたもので、分散型ＥＬ素子の発光層の形成に際し、蛍
光体を高誘電率結合剤樹脂および有機溶剤とともに混合
分ｎＪ１．させた中にさらに消泡剤を添加して発光塗料
を調製し、この発光塗料を用いて発光層を形成すること
ことによって、蛍光体の混合分散時、あるいはスクリー
ンを用いた発光塗料の塗布時に空気を抱き込んで形成さ
れる気泡の発生を抑制し、発光層中に気泡が残らないよ
うにして、分散型ＥＬ素子の輝度を低下させることなく
、寿命を長くして耐久性を充分に向上させたものである
。

この発明において、発光塗料調製時に添加される消泡剤
としては、シリコーン消泡剤、ポリアルキレン系消泡剤
など、一般に使用される消泡剤がいずれも好適なものと
して使用され、市販品の具体例としては、たとえば、信
越化学工業社製、Ｋ３６６、Ｗｙａｎｄｏｔｔ　Ｃｈｅ
ｍ、社製、プルロー’−ツクＬ−６１などが挙げられる
。

これらの消泡剤は抑泡作用および破泡作用に優れ、気泡
を取り除くのに優れた効果を存する。しかして、これら
の消泡剤が、発光塗料調製時に添加されると、これらの
消泡剤の抑泡作用および破泡作用によって、蛍光体の混
合分散時、あるいはスクリーンを用いた発光塗料の塗布
時に空気を抱き込んで形成される気泡の発生が抑制され
、発光層中に気泡が残ることもない。従って、これらの
消泡剤を添加した発光塗料を用いて形成された発光層は
、発光効率が向上し、分散型ＥＬ素子の輝度が低下され
ることもなく、寿命が長くなり耐久性が充分に向上され
る。

このように、発光塗料調製時に添加される消泡剤の使用
量は、蛍光体の混合分＋Ｉｋ時、あるいはスクリーンを
用いた発光塗料の塗布時に、空気を抱き込んで形成され
る気泡の発生を充分に抑制させるため、蛍光体、高誘電
率結合剤樹脂および有機溶剤等からなる発光塗料全量に
対して０．００１〜５重■％の範囲内にするのが好まし
く、５重■％以上含有させると誘電率が低下し、輝度低
下を招いてしまう。

また、発光層に使用される高誘電率結合剤樹脂としでは
、一般に分散型ＥＬ素子の発光層に使用される高誘電率
結合剤樹脂がいずれも好適に使用され、たとえば、シア
ノエチル化セルロース、シアンエチル化プルラン、シア
ノエチル化ポリビニルアルコール、シアノエチル化ヒド
ロキシセルロース、シアノエチル化サッカロース、シア
ノエチル化フェノキシ樹脂などが好ましく使用される。

さらに、発光層で使用される蛍光体としては、たとえば
、ＺｎＳ、Ｚｎ５ｅ、ＺｎＳＳｅ、ＣｄＳ、ＣｄＳｅ、
Ｃｄ５Ｓｅなどからなる母材に、Ｃｕ、ＣＩ、Ｂｒ、Ｍ
ｎ、ＡＩ、Ａｇなどの１種または２種以上の元素を発光
中心として付活したものが好適なものとして使用される
。

また、有機溶剤としては、ジメチルホルムアミド、ノル
マルメチル２−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、イ
ソホロン、アセトン、メチルエチルケトンなど、通常、
分散型ＥＬ素子の発光層に使用されるものがいずれも使
用される。

このように、消泡剤を、蛍光体、高誘電率結合剤樹脂お
よび有機溶剤等とともに混合分散して調製した発光塗料
を用いて発光層を形成する分１１に型ＥＬ素子の形成は
、たとえば、第１図に示すように透明導電性ガラス仮ｌ
上のインジウム−スズ酸化物などからなる透明電極２上
に、前記の消泡剤、蛍光体、高誘電率結合剤樹脂および
有機溶剤等を混合分１１にシて調製された発光塗料を塗
布、乾燥して発光層３を形成し、次いで、この発光層３
上にナルミニラム等からなる背面型ｆｆ１４を形成し、
これらをガラス板５とエポキシ樹脂などからなる封止剤
６で封止して行われる。そして、第１図に示すような分
散型ＥＬ素子Ａが形成される。なお、７は交流電源で、
分散型ＥＬ素子Ａは、透明電極２と背面電極４が交流電
源７に接続されて駆動される。

ここで、透明電極２は、従来の分散型ＥＬ素子の透明電
極と同様にして形成され、例えば、インジウム−スズ酸
化物、Ｉ　ｎｚ　Ｏ＊　、Ｓ　ｎ　Ｏｚ　、ＡＵなどか
らなる透明電極２が、電子ビーム蒸着法やスパッタリン
グ法によって形成される。

また、発光層３上に形成される背面＊５４は、従来の分
散型ＥＬ素子の背面電極と同様にして形成され、たとえ
ば、ＡＩ、Ａｕ、Ｍｏ、Ｃｒ等の金属電極、さらにＩ　
ｎｚ　Ｏｓ　、Ｓｎｏｗなどの金属酸化物電極が、真空
蒸着法や抵抗加熱法によって形成され、またＡＩ箔など
を加熱圧着するなどの方法でも形成される。

さらに、封止剤６としては、エポキシ樹脂、３フツ化塩
化エチレンなどが使用される。

〔実施例〕

次に、この発明の実施例について説明する。

実施例１ シアノエチル化プル５７１０重量部をジメチルホルムア
ミド１５重量部中に溶解し、これにＺｎＳ：Ｃｕ、ＣＩ
からなる蛍光体２５重量部を混合分散した後、ＫＳ６６
　（信越化学工業社製、シリコーン消泡剤）を０．０２
重量部添加し、混合して発光塗料を調製した。

次いで、この発光塗料を、第１図に示すように厚さ１．
１ｍｍの透明導電性ガラス板１上に形成したインジウム
−スズ酸化物からなる厚さｔｏｏｏ入の透明電極２上に
塗布し、１３０°Ｃで４時間乾燥して、１７さ３０ａｍ
の発光層３を形成した。

次に、この発光層３上に厚さ７５μｍのアルミニウム箔
を、１５０°Ｃ１５ｋｇ／ｃ−の条件で加熱圧着して、
アルミニウムからなる背面電極４を形成し、これらをガ
ラス板５とエポキシ樹脂からなる封止剤６とで封止して
、第１図に示すような分散型上り素子Ａを作製した。

実施例２ 実施例１における発光層の形成において、Ｋ　Ｓ６６に
代えてプルロニックＬ　　６１　（ＷｙａｎｄｏＬＬ　
Ｃｈｅｍ、社製、ポリアルキレングリコール系消泡剤）
を同量使用した以外は、実施例１と同様にして発光層を
形成し、分１１に型ＥＬ素子八へ作製した。

比較例１ 実施例１における発光層の形成において、ｆ（３６６の
添加を省いた以外は、実施例１と同様にして発光層を形
成し、分散型ＥＬ素子を作製した。

各実施例および比較例で得られた分散型ＥＬ素子の透明
電極２と背面電極４を交流電源７に接続し、１００Ｖ、
４００Ｈｚのパルス波で、２０　’Ｃの条件下に駆動さ
せて、初期の輝度を測定した。

また、ｔｏｏｖ、４００Ｈｚのパルス波で、２０°Ｃの
条件下で駆動し、輝度が初期の輝度の５０％になるまで
の時間を測定して、得られた分ｔｌｋ型ＥＬ素子の寿命
を調べた。

下記第１表はその結果である。

第１表 いずれも比較例１で得られた分ｎｋ型ＥＬ素子に比し、
初期輝度が高くて、寿命が長く、このことからこの発明
で得られる分散型ＥＬ素子は、輝度が高く、かつ寿命が
長（て耐久性に優れていることがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明で得られた分１１に型Ｅｌ、素子の一
実施例を示す断面図である。 ｌ・・・透明導電性ガラス板、２・・・透明電極、３・
・・発光層、４・・・背面電極、Ａ・・・分散型ＥＬ素
子特許出願人　　日立マクセル株式会社 〔発明の効果〕

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．高誘電率結合剤樹脂中に蛍光体を分散させた発光層
   を有する分散型ＥＬ素子において、発光層中に消泡剤を
   含有させたことを特徴とする分散型ＥＬ素子
2. ２．少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に、
   少なくとも発光層を形成して分散型ＥＬ素子を製造する
   に際し、蛍光体を高誘電率結合剤樹脂および有機溶剤と
   ともに混合分散させた中にさらに消泡剤を添加して発光
   塗料を調製し、この発光塗料を用いて発光層を形成する
   ことを特徴とする分散型ＥＬ素子の製造方法