JPH02217560A - 建物における板状建材の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、結晶化ガラス建材等の板状建材を、建物の外
壁面に上下左右方向に展装して取付ける技術に関する。

（従来の技術） 従来、建物例えばコンクリート建造物の外壁面を装飾等
するための外装用建材として、石材や結晶化ガラス等で
成形された矩形板状建材が使用されている。

この板状建材は、建物の外壁面に、上端部が固定金具を
介して吊下げ状に固定され、下端部は位置決め金具で支
承するように取付けられて、上下左右方向に展装されて
いる。

例えば、特開昭５９−１６５７６２号公報や特開昭５７
−１９０８６１号公報で開示されている如くである。

（発明が解決しようとする課題） ところで、建物の外装技術では、上下左右方向に展装さ
れる板状建材を、垂直平面上で展装することが肝要であ
り、このため、従来では位置決め金具を使用しているけ
れども、現場施工となりその作業が非常に面倒であった
。

このため、作業者の熟練度によっては垂直平面上での展
装ができず、外装の目的を損うおそれがあった。

本発明は、上記実状に鑑みて案出されたものであり、板
状建材の位置決めが正確、容易にできると共に、上段側
の板状建材の下段側に対する建込みを容易にしたことを
目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、建物４に外壁面５に、矩形板状建材１を上下
左右方向に展装して取付けるものにおいて、前述した目
的を達成するために、次の技術的手段を講じている。

すなわち、本発明は、鉛直平面上で上方に突出している
ハンガー部８Ａを有するハンガーレール８が、左右方向
の水平面上に延伸して外壁面５側に取付けられ、板状建
材１の上端部の裏面側に、鉛直平面上で上方に突出して
いるハンガー部９Ｆを有するとともに前記ハンガーレー
ル８のハンガー部８＾に上方側から吊下げ状に係合する
被ハンガー部９Ｅを有するハンガー部材９が取付けられ
、該ハンガー部材９の被ハンガー部９Ｅを前記ハンガー
レール８のハンガー部８Ａに係合することで板状建材１
が内外方向に位置決めされて吊下げられており、前記板
状建材１の上方にて隣接する他の板状建材１の下端部の
裏面側に、前記ハンガー部材９のハンガー部９Ｆに上方
から嵌合する嵌合部１２Ｅを有する被ハンガー部材１２
が取付けられ、該被ハンガー部材１２の嵌合部１２Ｂを
、ハンガー部材９のハンガー部９Ｆに上方から嵌入して
前記他の板状建材１を内外方向に位置決めしてなるを特
徴とするものである。

（作　用） 本発明によれば、建物４の外壁面５に、鉛直水平上で上
方に突出しているハンガー部８Ａを有するハンガーレー
ル８を、左右方向の水平面上に延伸して取付け、ハンガ
ー部９Ｆと被ハンガー部９Ｅとを有するハンガー部材９
を上端部に取付けている板状建材１は、その被ハンガー
部９Ｅを前記ハンガーレール８のハンガー部８Ａに上方
から係合されて内外方向に位置決めされて吊下げ状に建
込まれて支持される。

この板状建材１の上方に展装される他の板状建材１はそ
の下端部に嵌合部１２Ｅを有する被ハンガー部材１２が
取付けられており、該被ハンガー部材１２の嵌合部１２
Ｅ゛を、前記ハンガー部材９のハンガー部９Ｆに上方か
ら嵌合することで前記他の板状建材ｌは建込まれ、ハン
ガー部材９のハンガー部９Ｆと被ハンガー部材１２の嵌
合部１２Ｅとの嵌合によって内外方向の位置決めがされ
る。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図乃至第３図において、１は矩形板状に成形された
板状建材で、この建材１は、結晶化ガラス板または石板
等からなる建材本体２と、該本体２の一面（裏面）に貼
着されたガラスファイバーマット等からなる補強用防水
材３よりなる。

この板状建材１は、建物４の外壁面５に、第１図で示す
如く上下左右方向に展装されて以下に述べる手段で支持
されている。

６は取付部材であり、５ｔｌＳ　３０４等からなるアン
グル材であって、その−片６＾はアンカーポルト７によ
り外壁面５に固着され、その他片６Ｂは外壁面５より水
平方向外方に突出されている。

なお、取付部材６の一片６Ａは上下方向の長孔６Ｃを有
し、これにより、上下方向に調整自在とされており、又
、他片６Ｂは水平方向の長孔６Ｄを有し、これにより、
水平方向に調整自在とされている。

第２図、第３図で示すように、取付部材６の他片６Ｂに
、アルミ等の軽合金押出型材等よりなるアングル形のハ
ンガーレール８が前記長孔６Ｄに挿通されたボルトナツ
トによる締結具１０によって締結固着され、この締結状
態においてハンガーレール８はそのハンガー部８Ａが鉛
直平面上において上方に突出するようにされ、更に、水
平面上において左右方向に延伸されている。

なお、ハンガーレール８は左右方向の通しとされており
、板状建材１の左右両端部付近と対応する位置に、第２
図で示す如く左右方向の長孔８Ｂが形成され、この長孔
８Ｂと取付部材６の長孔６Ｄとが平面視において十字状
にクロスされて、ここに、締結具１０によって締結固着
されたとき、前記長孔６Ｄ、８Ｂの範囲で調整自在とさ
れている。

９はハンガー部材であり、アルミ等の軽合金押出型材を
寸断してなり、板状建材１の上端部裏面に、第１図で示
す如く左右一対として取付けられている。

ハンガー部材９はフランジ９Ａとウェブ９Ｂよりなり側
面視で略丁字形とされ、フランジ９＾にはその一端に引
掛部９Ｃが下向に突出されフランジ９Ａの他端に下向突
部９０を形成することで被ハンガー部９Ｅが形成されて
いるとともに、鉛直平面上にて上方に突出したハンガー
部９Ｆが形成され、ウェブ９Ｂには上下方向の長孔９Ｇ
が形成されている。

このハンガー部材９は工場にて板状建材１に取付けられ
、このため、板状建材１の上端面に形成した切欠部ＩＡ
にハンガー部材９の引掛部９Ｃを挿入して接着剤等で固
定するとともに、板状建材ｌの裏面にウェブ９Ｂを重ね
合せ゛、該裏面にインサートされているナラ目Ｂに、ボ
ルト１３を長孔９Ｇを介して挿通して締結することによ
り取付けられている。

なお、ハンガー部材９の取付は位置は、長孔９Ｇの範囲
で上下方向に調整自在とされているとともに、切欠部Ｉ
Ａの範囲で左右方向に調整自在とされ、更に、ハンガー
レール８のハンガー部８Ａに止着しているビスで示すズ
レ止め具１８によって左右方向のズレが防止されている
。

１２は被ハンガー部材であり、アルミ等の軽合金押出型
材を寸断してなり、板状建材ｌの上端部裏面に、第１図
で示す如く左右一対として取付けられている。

被ハンガー部材１２は、フランジ１２Ａとウェブ１２Ｂ
よりなり側面視で略り字形とされ、フランジ１２Ａには
その端縁に引掛部１２Ｃが上向に突出され、ウェブ１２
Ｂにはその裏面側に下向突部１２０を形成することで前
記ハンガー部９Ｆに上方から嵌合される嵌合部１２Ｅが
形成されているとともに、その嵌合部１２Ｈの上方に、
上下方向の長孔１２Ｆが形成されている。

この被ハンガー部材１２は工場にて板状建材１に取付け
られ、このため、板状建材１の下端面に形成した切欠部
ＩＣに引掛部１２Ｃを挿入して接着剤等で固定するとと
もに、板状建材１の裏面にウェブ１２Ｂを重ね合せ、該
裏面にインサートしているナツトＩＤに、ボルト１４を
長孔１２Ｆを介して挿通して締結することで取付けられ
ている。

なお、被ハンガー部材１２は長孔１２Ｆの範囲で上下方
向位置が調整自在であるとともに、切欠部ＩＣの範囲で
左右方向位置が調整自在とされており、下階側のハンガ
ー部材９と対応する上方にて隣接する他の板状建材１の
下端部側裏面に取付けられている。その他、図において
、１５は格子状の目地であり、この目地には、バックア
ツプ材１６を介して目地材１７が充填されている。また
、下向突部９Ｄ。

！２０にはそれぞれ段部９１（、１２Ｇが形成されてい
て、板状建材１の建込みに際して仮置用に供すべくされ
ている。

上述した本発明の実施例によれば、建物４の外壁面５に
アンカーボルト７によって固定された取付部材６に、鉛
直平面上の上方に突出してハンガー部８Ａを有するハン
ガーレール８を、締結具１０によって締結固着してハン
ガーレール８を水平面上において延伸させる。

次に、前記ハンガーレール８のハンガー部８Ａに、板状
建材ｌの上端部裏面に取付けているハンガー部材９の被
ハンガー部９Ｅを上方から吊下げ状に嵌合して板状建材
Ｉを建込むとともに、ハンガー部８八と被ハンガー部９
Ｅとで内外方向の位置決めをする。なお、この板状建材
１の建込みに際して、段部９Ｈをハンガー部８Ａに仮置
きしておいて、その後、被ハンガー部９Ｅをハンガー部
８Ａに落し込むことにより、板状建材１の建込みが容易
とされる。

次に、上方にて隣接する他の板状建材１はその下端部の
裏面に、被ハンガー部材１２が取付けられているので、
該被ハンガー部材１２の嵌合部１２Ｅを、ハンガー部材
９のハンガー部９Ｅに上方から嵌合することで建込まれ
、嵌合部１２Ｅとハンガー部９Ｂとで内外方向の位置決
めがなされる。この他の板状建材ｌの建込みに際して、
段部１２Ｇで仮置きしておき、その後に嵌合部１２Ｅを
ハンガー部９Ｅに落し込むことで板状建材１の建込みを
容易とする。

上述した施工順序で板状建材ｌを左右方向及び上下方向
に展装することで、ここに、建物４の外壁面５が板状建
材ｌによって改装されることになる。

（比較例） 第４図から第７図は本発明の比較例を示しており、本発
明の前述した実施例とはハンガー部材、被ハンガー部材
（取付金物）の形状等が相違するもので、以下、相違点
につき説明し、前述した本発明の実施例と共通する部分
は、共通部分の符号に「ダッシュ」を付してその説明を
割愛する。

ハンガー部材９゛は、５ＩＪＳ　３０４等の金属板を折
曲してなり、そのフランジ９Ａ’　には左右一対の被ハ
ンガー部９Ｅ’　を有し、この被ハンガー部９Ｅ’　の
左右方向外側に位置決め孔９Ｆ’　がテーバ孔として形
成してあり、引掛部９Ｃ’　はビンを下向に固着してな
る。

被ハンガー部材１２’　は取付具１９を介して板状建材
１゛の上端部裏面に取付けられていて、前記位置決め孔
９Ｆ’に上方から構成される装置決めビン１２Ｅ“を有
している。

取付具１９は、第７図で示す如くステンレス板等の金属
板を適宜折曲形成してなる主取付体２０と、副成付体２
１と、再取付体２０．２１を連結する六角穴付きボルト
よりなる連結体２２とからなり、主取付体２０は側端部
に内向きに鋭角状に折曲され、板状建材ｌ゛の裏面に形
成した係止孔（図示せず）に係脱自在に挿入係止される
引掛部２３を備え、中途部２４は外壁面５゛方向に膨出
状とされ、中途部２４に形成された嵌通孔２５Ａに被ハ
ンガー部材１２°の連結部材としての取付ボルト２５が
突出状に嵌通され、溶接等により一体的に固着されてい
る。

また、他側端部は平面視略逆コ字状に折曲形成され、左
右の対向する板面２６．２７には夫々、前記連結体２２
が螺合される雌ネジ孔２８．２９が左右方向に対応して
形成されており、被連結部３６を構成している。

副成付体２１は側端部に内向きに鋭角状に折曲され、板
状建材１゛の裏面に形成した係止孔（図示せず）に係脱
自在に挿入係止される引掛部３１を備え、他側端部は前
記連結部３０と対応する平面視略コ字状に折曲形成され
、左右の対応する板面３２．３３には夫々、連結体２２
が挿通される挿通孔３４．３５が左右方向に対応して形
成されており、被連結部３６を構成している。

そして、第７図に示される如く、主取付体２０の引掛部
２３を係止孔に挿入係止し、副成付体２１の引掛部３１
を他の係止孔に挿入係止し、側方より被連結部３６の挿
通孔３４，３５を挿通状として連結体２２を連結部３０
の雌ネジ孔２８．２９に進退自在に螺合し、連結体２２
を螺進することによって、主取付体２０と副成付体２１
が接近する方向に引寄せられ、ここに取付具１９が建材
１゛裏面側に取付は固定される。また連結体２２を螺退
すれば主取付体２０と副成付体２１とは離反可能となる
。

そして、取付具１９の取付ボルト２５に被ハンガー部材
９゛をナツト３７により取付けである。

（発明の効果） 本発明は以上の通りであり、本発明によれば、鉛直平面
上で上方に突出しているハンガー部を有するハンガーレ
ールを左右方向の水平面上に延伸して外壁面側に取付け
る作業が現場作業となるだけであり、このハンガーレー
ルのハンガー部に、板状建材の上端部に取付けているハ
ンガー部材及び板状建材の下端部に取付けている被ハン
ガー部材の取付けは工場にて規格通りに作成しておくの
で、取付寸法等に狂いがなく、正確、迅速に施工可能で
ある。

また、ハンガー部材の被ハンガー部をハンガーレールの
ハンガー部に吊下げて板状建材を建込み、ハンガー部と
被ハンガー部とで内外方向の位置決めをしているので、
板状建材の鉛直平面上での上下左右方向の展装が正確に
できるし、このように建込まれた板状建材に対し、上方
で隣接する他の板状建材における被ハンガー部材の嵌合
部を、ハンガー部材のハンガー部に上方から嵌合して板
状建材を建込み、該ハンガー部を嵌合部とで内外方向の
位置決めをしているので、板状建材の鉛直平面上での上
下左右方向の展装がより正確で迅速にできる。

本発明は、以上の利点を有することから建物の外層面を
外装（改装）する技術として実益大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例と比較例とを示しており、第１図
は本案実施例への展装された建物一部の正面図、第２図
は第１図Ａ−Ａ線の拡大平面図、第３図は第１図のＢ−
Ｂ線の拡大断面図、第４図は比較例の立面断面図、第５
図は比較例の平面図、第６図は比較例の要部斜視図、第
７図は比較例に用いる取付具の平面断面図である。 １・・・板状建材、４・・・建物、５・・・外壁面、６
・・・取付部材、８・・・ハンガーレール、８Ａ・・・
ハンガー部、９・・・バンカ一部材、９Ｅ・・・被ハン
ガー部、９Ｅ・・・ハンガー部、１２・・・被ハンガー
部材、１２Ｅ・・・嵌合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）建物（４）の外壁面（５）に、矩形板状建材（１
   ）を上下左右方向に展装して取付けるものにおいて、 鉛直平面上で上方に突出しているハンガー部（８Ａ）を
   有するハンガーレール（８）が、左右方向の水平面上に
   延伸して外壁面（５）側に取付けられ、板状建材（１）
   の上端部の裏面側に、鉛直平面上で上方に突出している
   ハンガー部（９Ｆ）を有するとともに前記ハンガーレー
   ル（８）のハンガー部（８Ａ）に上方側から吊下げ状に
   係合する被ハンガー部（９Ｅ）を有するハンガー部材（
   ９）が取付けられ、該ハンガー部材９の被ハンガー部（
   ９Ｅ）を前記ハンガーレール（８）のハンガー部（８Ａ
   ）に係合することで板状建材（１）が内外方向に位置決
   めされて吊下げられており、前記板状建材（１）の上方
   にて隣接する他の板状建材（１）の下端部の裏面側に、
   前記ハンガー部材（９）のハンガー部（９Ｆ）に上方か
   ら嵌合する嵌合部（１２Ｅ）を有する被ハンガー部材（
   １２）が取付けられ、該被ハンガー部材（１２）の嵌合
   部（１２Ｅ）を、ハンガー部材（９）のハンガー部（９
   Ｆ）に上方から嵌入して前記他の板状建材（１）を内外
   方向に位置決めしてなるを特徴とする建物における板状
   建材の取付構造。