JPH0221010B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、記憶情報の消去を引き起すリセツト
ボタンを有する装置におけるリセツト制御方式に
関し、特にオペレータの誤操作による記憶情報の
消去を防止するためのリセツト制御方式に関す
る。

〔技術の背景〕

プリンタ端末装置には、受信用のデータバツフ
アが設けられており、プリンタの方式により、ホ
ストコンピユータから印字データを１行分ずつ、
あるいはバツフアに空きが生じたとき１字ずつ逐
次的に、オンラインで受信するようになつてい
る。またプリンタ端末装置にはリセツトボタンを
そなえているものがある。このリセツトボタンが
押されると、データバツフアに格納されている受
信データは消去され、プリンタ機構はオフライン
モードに設定される。

第１図は、このようなプリンタ端末装置の１例
を示したものである。図中、１はホストコンピユ
ータ、２は通信回線、３はプリンタ端末装置、４
はモデム、５は伝送制御部、６はデータバツフ
ア、７は印字制御部、８は印字機構部、９はオン
ラインボタン、１０はオフライン表示ランプ、１
１はリセツトボタンである。

プリンタ端末装置３は、オンラインボタン９を
押すことによりオンラインモードに設定され、ホ
ストコンピユータから伝送される印字データは、
伝送制御部５の制御のもとにモデム４を経てデー
タバツフア６に格納される。データバツフア６に
格納された印字データは、印字制御部７の制御の
もとに順次読み出され、印字機構部８で印字され
る。

オンライン表示ランプ１０は、オンラインモー
ドにおいてホストコンピユータ１からの印字デー
タを受信中であるときに点灯される。

リセツト動作は、リセツトボタン１１の１回の
押下げ操作によつて起動され、データバツフア６
の内容は消去されるとともに、動作モードがオン
ラインモードからオフラインモードに切替えられ
る。オフラインモードにおいては伝送制御部５の
機能が停止されるので、ホストコンピユータ１は
印字データをオンライン伝送することができな
い。

このように、従来のリセツトボタン１１は１回
の押下げで簡単に機能してしまうため、オンライ
ン動作中にオペレータが誤つてこのボタンを操作
し、データバツフア中の未処理の受信データを消
去してしまうおそれがあつた。そして、一旦受信
データを消去してしまうと、ホストコンピユータ
１などから同じ印字データを再送出しなければな
らず、そのために処理能率が大きく低下するとい
う問題があつた。

〔発明の目的および構成〕

本発明の目的は、リセツトボタンの誤操作によ
る記憶情報の消去をなくすことにあり、そのため
リセツトボタンの１回の押下げではリセツト動作
が起動されないようにする手段を提供するもので
ある。

本発明の構成は、それにより、処理すべき受信
データを格納する情報記憶手段と、リセツトボタ
ンと、該リセツトボタンの操作により情報記憶手
段中の情報を消去するリセツト制御手段とを有す
る装置において、 表示手段を有し、 上記リセツト制御手段は、１回目にリセツトボ
タンが操作されたとき上記情報記憶手段中におけ
る未処理の受信データの存在をチエツクし、 該未処理の受信データが情報記憶手段中に存在
する場合は、上記表示手段によりアラーム表示
し、その後２回目のリセツトボタンが操作された
ときには上記情報記憶手段の情報を消去し、 他方上記未処理の受信データが情報記憶手段中
に存在しない場合には、直ちに上記情報記憶手段
の情報を消去することを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下に、本発明の詳細を実施例にしたがつて説
明する。

第２図は、本発明によるプリンタ端末装置の実
施例構成図である。図中、１はホストコンピユー
タ、２は通信回線、３はプリンタ端末装置、４は
モデム、５は伝送制御部、６はデータバツフア、
７は印字制御部、８は印字機構部、９はオンライ
ンボタン、１０はオンライン表示ランプ、１１は
リセツトボタン、１２はリセツト制御部、１３は
リセツトフラグを示す。なお、２乃至１１の各要
素は、第１図に示した従来例の中の要素と同じで
ある。

リセツト制御部１２は、リセツトボタン１１の
動作を検出してその有効性を判定し、判定結果に
したがつてデータバツフアの消去動作を起動す
る。その制御論理は次のようなものである。

リセツトボタンが１回押下げられたとき、デ
ータバツフアの内容を調べ、未処理の受信デー
タが残つていれば、誤操作の可能性があるの
で、消去せずにオンライン表示ランプをフラツ
シング（点滅）動作させる。他方、データバツ
フア中に未処理の受信データがなければ、これ
をクリアする。

リセツトボタンが続けて２回以上押下げられ
たときには、誤操作ではないものと判断し、デ
ータバツフア中に未処理の受信データが残つて
いるいないにかかわらずに消去する。

オンライン表示ランプのフラツシング中にリ
セツトボタン以外のボタンが押された場合に
は、先のリセツトボタンの押下げは誤りの可能
性が高いものと判定し、リセツトシーケンス動
作を起動しない。

第３図は、上記制御論理に基づくリセツト制御
部１２の制御手順を示すフロー図である。次に概
要を説明する。

オンラインモード時において、リセツトボタン
の動作を監視し、その押下げすなわちリセツトボ
タンスイツチのONを検出すると、その復旧時に
リセツトフラグ１３をONにする。

次にデータバツフア６の内容とその印字処理状
態を調べ、未処理のデータがあれば、オンライン
表示ランプ１０をフラツシング制御する。オンラ
イン表示ランプはオンライン動作中連続点灯して
いるので、これをフラツシングさせることによ
り、オペレータに異常発生を知らせることができ
る。また、オンライン表示ランプ以外の他の適当
なランプをフラツシングしても差支えない。な
お、データバツフア６中に未処理データが残つて
いないあるいはフラツシング中に処理された場合
には、従来のリセツトシーケンス動作を実行し、
データバツフアを消去する。

ここで再びリセツトボタンの押下げ（２回目）
を検出したとき、リセツトフラグ１３がONであ
ることを確認してからリセツトシーケンス動作を
実行し、データバツフア６中のデータを全て消去
する。

このように、リセツトボタンの押下げ回数とデ
ータバツフア内のデータの状態を調べて、誤操作
とならない条件を判定してリセツトを実行し、誤
操作のおそれがある場合には、オペレータに通知
して、オペレータに介入させるようにしている。

なお本発明は、プリンタの実施例にしたがつて
説明されたが、リセツトボタンの誤動作のおそれ
がある任意の対象に適用できるものであることは
容易に理解できる。

また、フラツシングの制御では、プログラムに
より、あるいは発振器を含む専用のハードウエア
により、容易に実現することができる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、オペレータによ
るリセツトボタンの誤操作のおそれがなくなり、
信頼性を向上できるとともに、能率の改善を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリンタ端末装置の１構成例を
示す図、第２図は本発明の１実施例のプリンタ端
末装置構成を示す図、第３図は第２図に示す実施
例装置の制御フロー図である。 図中、１はホストコンピユータ、２は通信回
線、３はプリンタ端末装置、４はモデム、５は伝
送制御部、６はデータバツフア、７は印字制御
部、８は印字機構部、９はオンラインボタン、１
０はオンライン表示ランプ、１１はリセツトボタ
ン、１２はリセツト制御部、１３はリセツトフラ
グを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 処理すべき受信データを格納する情報記憶手
   段と、リセツトボタンと、該リセツトボタンの操
   作により情報記憶手段中の情報を消去するリセツ
   ト制御手段とを有する装置において、 表示手段を有し、 上記リセツト制御手段は、１回目にリセツトボ
   タンが操作されたとき上記情報記憶手段中におけ
   る未処理の受信データの存在をチエツクし、 該未処理の受信データが情報記憶手段中に存在
   する場合は、上記表示手段によりアラーム表示
   し、その後２回目のリセツトボタンが操作された
   ときには上記情報記憶手段の情報を消去し、 他方上記未処理の受信データが情報記憶手段中
   に存在しない場合には、直ちに上記情報記憶手段
   の情報を消去することを特徴とするリセツト制御
   方式。