JPH02210092A - 湿式不織布及びその製造方法 - Google Patents

湿式不織布及びその製造方法

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JPH02210092A
JPH02210092A JP2664089A JP2664089A JPH02210092A JP H02210092 A JPH02210092 A JP H02210092A JP 2664089 A JP2664089 A JP 2664089A JP 2664089 A JP2664089 A JP 2664089A JP H02210092 A JPH02210092 A JP H02210092A
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Takashi Murakami
敬 村上
Hironori Yamada
山田 裕憲
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は湿式不織布及びその製造方法に間するものであ
り、更に詳しくは、ポリエチレンテレフタレート系(以
下、PETと称することとがある)繊維と、天然セルロ
ース繊維からなる紙の原料(以下、天然バルブと称する
ことがある)と混抄して得られる強度の大きい湿式不織
布及びその製造方法に関する。
〈従来技術〉 従来から、湿式不織布を製造するに当って、天然バルブ
からなる紙の原料に、補強材として合成繊維例えばポリ
エステル、ポリアミド、ポリスチレン等の合成樹脂より
なる短繊維を混入する試みがなされている、これらの合
成繊維は物理特性が天然パルプに比べて優れているので
、これを天然パルプに混ぜて補強紙を作れば、優れた機
能を発揮する。特にPETをはじめとする芳香族ポリエ
ステル繊維はその潰れた性質のために、上記の目的に好
適である。このような天然パルプ混抄湿式不織布の製造
法としては、天然パルプ、合成短繊維及びバインダーと
して接着性と抄紙性を有する短繊維(例えば水溶性バイ
ンダー繊維として一般に用いられるポリビニルアルコー
ル繊維)を水中に適当な割合で分散させ、抄紙した後湿
潤状態のまま110℃前後の熱ロールに通して繊維同志
を相互に接着させ、次いで加熱乾燥させるというプロセ
スが一般に採用されている。しかしながら、上記の合成
短繊維特にPETをはじめとする芳香族ポリエステル繊
維は疎水性であるため、通常バインダーとして用いられ
るポリビニルアルコール繊維との親和性が低く、接着力
が小さいので、不織布となした場合の強力が充分に発揮
されない、この点を改良するため、PETに5−金属ス
ルホイソフタル酸成分、ジエチレングリコール、ポリオ
キ、ジアルキレングリコール等を大量に共重合させたバ
インダー繊維も提案されている。しかしながら、このよ
うな親水性ポリエステルバインダー繊維は、確かに水溶
性ポリビニルバインダー繊維よりもPETII維等の合
成繊維に対する親和性が幾分向上し、紙強度を向上させ
ることができるものの、その程度はまだ満足し得る水準
には達していない、また、補強繊維としての芳香族ポリ
エステル繊維自体の親和性やバインダー繊維との親和性
を向上させるため、アルキルスルホン酸の金属塩を配合
することも試みられており、この場合には前記の親水性
ポリエステルバインダー繊維との組み合わせで、かなり
の効果が得られているが、用途によってはまた不充分で
ある。
本発明者らは、さらに紙強度を向上させることのできる
バインダーとして、先に5−金属スルホイソフタル酸成
分を共重合したポリペンタメチレンテレフタレート系共
重合ポリエステルを提案した(特願昭62−16406
2号)、このものは、皮膜強力が高いなど、従来の親水
性ポリエステルに比べ抄紙用バインダーとして優れた特
性を有していた。
しかしながら、ポリビニルアルコールに比べ熱水に対す
る溶解速度が低いため、通常湿式不織布の製造において
採用される温熱処理では、その処理時間が短く、本来有
する高い性能を充分に発揮できなかっな、また、このポ
リエステルも親水性を向上させるために5−金属スルホ
イソフタル酸成分を共重合させており、用途によっては
、PET補強繊維との親和性がまだ不充分であった。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、補強材としてのPET繊維と天然パル
プとを混抄してなる、強度の大きい湿式不織布及びその
製造方法を提供することにある。
〈発明の構成〉 本発明者らは、かかる目的を達成すべく鋭意検討した結
果、補強繊維どして5−スルホイソフタル酸成分を共重
合しなPET短繊維を、またバインダーとして5−スル
ホイソフタル酸成分を共重合したポリペンタメチレンテ
レフタレートを用いれば、強度の大きい不織布が得られ
ることを見い工しな、さらには、このバインダーを水溶
液の状態で使用することにより、不織布の強度はより一
層向上することをも見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、 「(A)ポリエステル中の全酸成分の75モル%以上が
テレフタル酸°成分、10モル%以上が5=金金属スル
ホイソフタル酸分であり、他方全グリコール成分の50
モル%以上がペンタメチレングリコール成分である、そ
の極限粘度が0.5以上のポリエステルからなるバイン
ダー成分、 (8)5−金属スルホイソフタル酸成分を全酸成分に対
して0.3〜5.0モル%共重合したポリエチレンテレ
フタレート系共重合ポリエステルからなる短繊維、 (C)天然セルロース繊維からなる紙の原料、から構成
され、[B) /(c)の比が15/85〜45155
(重量比)であること特徴とする強度の大きい湿式不織
布、」 を第一の発明とするものであり、また、「前記(A) 
、 CB) 、および(C)成分から湿式法により不織
布を製造するに際し、(B)および(C)成分を、(A
)成分の水溶液中に分散させたのち、2価の金属イオン
存在下抄紙することを特徴とする強度の大きい湿式不織
布の製造方法、」を第2の発明とするものである。
なお、本発明で言う強度の大きい湿式不織布とは、月^
P−8113に従って測定した裂断長が 3.5−以上
のものである。
本発明で用いるバインダー用ポリエステル(A)成分は
、酸成分がその75モル%以上のテレフタル酸成分と1
0モル%以上の金属スルホイソフタル酸成分とから成る
ポリエステルである。ここで、テレフタル酸成分が75
モル%未満となる場合、即ち金属スルホイソフタル酸成
分を含む共重合成分が25モル%を超えると、ポリエス
テルが極めて低い温度から軟化しはじめるため取扱いが
回能となり、湿式不織布を製造したとしても不織布の強
度が不充分なものとなる。特に、前記場合において、共
重合酸成分のすべてが金属スルホイソフタル酸成分であ
ると、ポリエステルの溶融粘度が高くなりすぎるために
高重合度のポリエステルが得られ難く、バインダーとし
ての性能も充分に発揮されなくなる。一方、金属スルホ
イソフタル酸成分が10モル%未満になると、ポリエス
テルの親水性が低下し湿式不織布用のバインダーとして
は充分な性能を発揮することができない、酸成分の組成
としては、テレフタル酸成分が80〜85モル%で且つ
金属スルホイソフタル酸成分が20〜15モル%のもの
であることが好ましい。
また、前記酸成分に対するグリコール成分はその50モ
ル%以上がペンタメチレングリコール成分である。かか
るグリコール成分として、その50モル%以上がエチレ
ングリコール成分、ジエチレングリコール成分、トリメ
チレングリコール成分。
或いはへキサメチレングリコール成分等であるポリエス
テルでは、湿式不織布用バインダーとしては充分な性能
を発揮することができない。
また、オルソクロルフェノール溶媒中30℃で測定した
極限粘度[η]は、0.5以上である必要がある。[η
]がこれより低い場合には、バインダー成分自体の機械
的強度が不充分となるため、得られる不織布の強力が低
下する傾向にあり好ましくない。
なお、ここでいう極限粘度は、バインダー成分が繊維の
形態で用いられる場合は[η]fのことである。
本発明で用いられる補強繊維(8)成分は、5−金属ス
ルホイソフタル酸成分を全酸成分に対して0.3〜5.
0モル%、好ましくは0.5〜3,0モル%共重合ポリ
エチレンテレフタレート系共重合ポリエステルからなる
短繊維である。5−金属スルホイソフタル酸成分の共重
合量が0.3モル%より少ない場合には、得られる不織
布の強力が充分に向上せず、一方5.0モル%を越える
場合には、もはや不織布強度向上の効果は頭打ちとなり
、かえって本来PETが有している優れた物理特性が損
われてしまうと同時に、コスト上昇を招くため好ましく
ない。
なお、短繊維の形状は特に限定する必要はないが、通常
は、繊度が0.5〜20デニール、好ましくは1.5〜
4デニールであり、繊維長は30關以下、好ましくは2
〜20止とするのが望ましい。
本発明の不織布を構成するもう一つの成分である(C)
成分は、天然セルロース繊維からなる紙の原料であれば
特に限定する必要はなく、適宜選択して用いれば良い。
本発明の湿式不織布は前記成分からなり、その(B)お
よび(C)の組成比(8) /(C)  (重量比)が
15/85〜45/ 55であることが必要である。(
B)成分が15重量%未満、すなわち(C)成分が85
重量%を越える場合には、ポリエステル短繊維を混抄す
る効果が小さく、得られる不織布の強力1寸法安定性等
は劣ったものとなる。一方、(B)成分が45重量%を
越える、すなわち(C)成分が55%未満の場合には、
本来天然バルブが有する優れた特性が損われ、得られる
不織布の風合が硬くなる傾向にあるため好ましくない。
次に、前記(A)〜(C)成分から不織布を製造する方
法は特に限定する必要はなく、例えば、短繊維状の(A
)成分を(B)および(C)成分とともに水中に分散さ
せた後抄紙しても良く、あるいは、あらかじめ(A)成
分を水中に溶解せしめた後、この溶液中に(8)および
(C)成分を分散させ、次いで抄紙を行なっても良い、
かかる製造法の中では、後者の方法が、得られる不織布
の強度が大きいので好ましい、この場合において、(A
)成分の水溶液中には2価の金属イオンを共存させてお
くことが特に好ましい。
2僅の金属イオンとしては特に限定する必要はないが、
好ましい例は、ベリウム、マグネシウム。
カルシウム、亜鉛、カドミウム等の2価金属イオンであ
り、これらは単独で使用しても良く、二種類以上を併用
しても良い、かかる金属イオンは、例えば塩化カルシウ
ムの如き易水溶性化合物を固体のまま、あるいは水溶液
として添加する。添加する時期は、(^)成分の水溶液
中に(B)および(C)成分を分散させる前後いずれで
あっても良く、また、同時であっても良い、要するに、
抄紙を行なう際、(^)成分の水溶液中に2価金属イオ
ンが共存していれば良いのである。また、金属イオンの
添加量は広い範囲をとることができるが、あまりに少な
いと不織布の強力向上効果が少なく、逆にあまりに多す
ぎると不織布強力向上効果はもはや頭打ちとなるので、
(A)成分に対し金属として3〜25重量%とするのが
好ましい。
また、(B)および(C)成分を分散させる際の(A)
成分水溶液の濃度は、目的とする不織布の物性に応じて
任意に選定すれば良いが、あまりに低いとバインダーと
しての性能が発揮されず、逆にあまりに高いと分散系の
粘度が高くなり過ぎて(B)および(C)成分の分散性
が悪くなるので、0.1〜10重量%の範囲とするのが
望ましい。
また、(A)成分を水溶液となすには、(A)成分を熱
水に溶解させたのち冷却すれば良く、30重量%程度の
濃度以下であれば、冷却中にポリマーが析出する事はな
い。
なお、本発明で用いられる前記(A)および(8)成分
を構成するポリエステルの共重合成分とじて使用する5
−金属スルホイソフタル酸成分としては、下記−数式で
表わされる化合物をあげることができる。
就中、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−リチウ
ムスルホイソフタル酸、およびこれらのジメチルエステ
ル又はビスヒドロキシエチルエステルが好ましい。
かかる共重合成分を有するポリエステルを製造するには
、通常のポリエステルを製造する方法がそのまま適用で
きる。なかでも、(A)成分に用いられる共重合ポリエ
ステルは、下記方法によって製造するのが、得られるポ
リエステルの溶解性が良好であるとともに、最終的に得
られる不織布の強度も優れているため好ましい。
すなわち、5−金属スルホイソフタル酸成分以外の酸成
分およびグリコール成分とから、触媒の存在下もくしは
不存在下、エステル交換反応もしくはエステル化反応せ
しめた後、触媒存在下重縮合せしめるとともに、該重縮
合反応開始後で反応生成物の固有粘度が0.1に達する
までの間に、5、−9金属スルホイソフタル醸成分を初
めて分割添加する。
ここで言う「重縮合反応の開始後」とは、エステル化法
又はエステル交換法で共重合ポリエステルを製造する場
合において、エステル化反応率又はエステル交換反応率
が少くとも90%に到達した時点以降を言い、また固有
粘度はオルソクロルフェノール溶媒中において30℃で
測定して得られる値から算出したものである。
かかる製造法において用いる金属スルホイソフタル酸化
合物としては、下記に示すものが好ましい。
この金属スルホイソフタル酸化合物の金属としては、ナ
トリウムが特に好ましい。
ここで、金属スルホイソフタル酸化合物が上記の如くエ
チレングリコールエステルでなく、メチルエステルであ
ると、得られる共重合ポリエステルの親水性が低下する
傾向にあり、テトラメチレングリコール、ペンタメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール等のエステル
としても、同様に得られる共重合ポリエステルの親水性
が低下する傾向にある。
この様な金属スルホイソフタル酸化合物の分割添加は、
略等量を2回程度で添加することが好ましく、その際に
前記化合物を単独で添加してもよく、原料であるペンタ
メチレングリコール或いはエチレングリコール等に溶解
又はスラリー状にしてから添加することが好ましい。
特に、エステル化反応槽又はエステル交換反応槽で得ら
れた反応生成物を!!縮合反応槽に移動せしめてから常
圧下で初期重縮合反応を行い、更に減圧下で重縮合反応
を行なって共重合ポリエステルを製造する場合には、金
属スルホイソフタル酸化合物の約1/2をエステル化反
応又はエステル交換反応が実質的に完了した直後に添加
し、残りを初期重縮合反応完了後に添加することが好ま
しい 〈発明の作用及び効果〉 本発明によって、PETを補強繊維として天然パルプに
混抄した強度の大きい湿式不織布が得られる詳細な理由
はまだ不明であるが、以下のように考えられる。
バインダー成分即ち(A)成分、及び補強繊維部・ち(
8)成分を構成する共重合ポリエステルが、いずれも5
−金属スルホイソフタル酸成分を分子鎧内に有している
ため、不織布製造時の熱処理の際、バインダー成分と補
強繊維夫々の5−金属スルホイソフタル酸成分の金属塩
成分の間に物理的架橋効果(イオン凝集)が生じ、その
結果バインダー成分と補強11雌が強固に接着する。ま
た、(A)成分の水溶液中にTB)成分を2価の金属イ
オンの存在下で分散させると、両成分のスルホン酸基間
を2価の金属イオンが架橋させ、結果として(A)成分
の[B)成分に対する吸着が促進され、その後の熱処理
工程において(A)成分が(B)成分をより一層強固に
接着する。また、(A)成分は予め水溶液の状態となっ
ているので、熱水に対する溶解速度がポリビニルアルコ
ールバインダーに比べて低いにもかかわらず、短時間の
熱処理によってその高い接着性能を充分に発揮する事が
可能となる。
本発明によれば、高強度の不繊布を湿式法で容易に提供
することができ、その工業的意義は極めて大きい。
〈実施例〉 以下実施例を挙げて本発明を更に詳述する。実施例中の
部は全て重量部である。また、本実施例中で使用する略
号は下記のものである。
、DMT:テレフタル酸ジメチル DMI:イソフタル酸ジメチル SID:5−ナトリウムスルホイソフタル酸ビスヒドロ
キシエチルエステル SIDM:5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル PMG:ペンタメチレングリコール TMG :テトラメチレングリコール 実施例1 (1)(A)成分ポリマーの製造 テレフタル酸ジメチル776部、ペンタメチレングリコ
ール624部、及び触媒としてテトラブチルチタネート
0,34部を撹拌機・精留塔及びメタノール留出コンデ
ンサーを設けた反応器に仕込み、140℃から240℃
に加熱し、反応の結果生成するメタノールを系外に留出
せしめながらエステル交換反応せしめた0反応開始t&
 3時間で内温230℃に達し、233部のメタノール
が留出した。ここで5−スルホイソフタル酸ナトリウム
のエチレングリコールエステル178部を添加し、更に
反応を続けた。添加後1時間で内温は240℃に達し、
合計256部のメタノールが留出した。得られた反応生
成物を撹拌機及びグリコール留出コンデンサーを設けた
反応器に移し、240℃で常圧下で20分間初期重縮合
反応せしめた。ここで反応生成物を少量採取したのち、
5−スルホイソフタル酸ナトリウムのエチレングリコー
ルエステル178部を添加し、240℃から280℃に
徐々に昇温すると共に、常圧からIBHOの高真空に圧
力を下げなから重縮合反応せしめた。前記の採取した反
応混合物の極限粘度は0.092であった。全重縮合反
応時間2時間20分で固有粘度0.541のポリマーを
得た。
+21(B)成分の製造 テレフタル酸ジメチル965.15部、5−ナトリウム
ホイソフタル酸ジメチル7.4部、エチレングリコール
558部及びエステル交換触媒として酢酸マンガン4水
塩0.245部を撹拌機、精留塔。
メタノール留出コンデンサーを設けた反応器に仕込み、
140℃から230℃に加熱し、反応の結果生成するメ
タノールを系外に留出せしめながらエステル交換反応せ
しめた0反応開始後3時間で内温230℃に達し、32
0部のメタノールが留出した。ここで、安定剤としてト
リメチルホスフェート0.175部を加え、更に重縮合
触媒として二酸化アンチモン0.39部を添加した後、
艶消剤として二酸化チタン4.85部を加えた。この反
応混合物を撹拌機、グリコール留出コンデンサーを設け
た反応器に移し、230℃から 285℃に徐々に昇温
すると共に常圧から1+mtlQの高真空に圧力を下げ
ながら重縮合反応せしめた。
全重縮合反応時間3時間で[η] 0.642のポリマ
ーを得た。これを常法により溶融紡糸して単糸繊度0.
6デニールの繊維を得、次いで長さ5鰭に切断した。
(3不織布の製造 上記(1)で得たポリマーを熱水に溶解させたのち、冷
却して0.2重量%の水溶液となした。この水溶液を熊
谷理機工業■製角型シートマシンの原質容器に入れ、こ
れに上記(2)で得たポリエステル短繊維20部と天然
パルプ80部の割合で混ぜたものを、繊維濃度が0.0
3重量%となるように加えて分散させ、さらに塩化カル
シウムを、カルシウムとして(A)成分に対し3.0重
量%の割合になるよう添加して撹拌したのち、50g/
dにハンド抄紙しな。
次いでこの不織布を120℃にコントロールされた乾燥
機(熊谷理機工業■製、に、R,K。
型回転乾燥機)に湿潤状態で供給し、乾燥及び熱処理を
同時に行ない、J I S  P−8113に従って引
張強力、引張伸度及び裂断長を測定し合せて風合を評価
しな、結果を第1表に示す。
実施例2〜4 比較例1〜3 バインダーポリマー((A)成分)の組成および重合度
を第1表に記載の如く変更する以外は、実施例1と同様
にして、不織布を得た。これらの性能を第1表にあわせ
て示す。
実施例5〜7 比較例4〜5 補強繊維(B成分)中に共重合されている5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸成分の量を第1表に記載の如く変
更、する以外は実施例1と同様にして、不織布を得た。
結果を第1表に示す。
実施例8 比較例6 不織布を構成する繊維の混合比を第1表に記載の如く変
更する以外は実施例1と同様にして不織布を得た。
結果を第1表に合わせて示す。
実施例9〜10 バインダー水溶液の濃度を第1表に記載の如く変更する
以外は実施例1と同様にして不織布を得た。
結果を第1表に合わせて示す。
実施例11〜15 2価の金属化合物及びその添加量を第1表に記載の如く
変更する以外は実施例1と同様にして不織布を得た。
結果を第1表に合わせて示す。
比較例7 バインダーIIII維としてクラレ■製ビニロン■VP
B−101(単糸繊度1.3 テ= −ル、 tlji
H!< 4 fl)10部、FB)成分として実施例1
の(2で得られたポリエステル短繊維30部、天然パル
プ60部の割合で混ぜたものを、繊維濃度が0.03重
)%となるように水中に分散させ、熊谷理機工業■製角
型シートマシンで50t/rdにハンド抄紙した9次い
でこの不織布を120℃にコントロールされた乾燥機(
熊谷埋機工業■製、に、R,に、型回転乾燥機)に湿潤
状態で供給し、乾燥及び熱処理を同時に行ない、J I
 S  P−8113に従って引張強力、引張伸度及び
裂断長を測定し、合せて風合を評価した。
結果を第1表に示す。
実施例16 実施例1の(1)で得られたバインダーポリマーを溶融
紡糸して、単糸繊度2デニ一ルx1gl維長5關のバイ
ンダー繊維とし、この短繊維10部、実施例1の(2)
で得られたポリエステル短繊維30部、天然パルプ60
部の割合で混ぜたものを、比較例7と同様にして抄紙・
熱処理した。結果を第1表に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) (A)ポリエステル中の全酸成分の75モル%
    以上がテレフタル酸成分、10モル%以上が5−金属ス
    ルホイソフタル酸成分であり、他方全グリコール成分の
    50モル%以上がペンタメチレングリコール成分である
    、その極限粘度[η]が0.5以上のポリエステルから
    なるバインダー成分、 (B)5−金属スルホイソフタル酸成分を全酸成分に対
    して0.3〜5.0モル%共重合したポリエチレンテレ
    フタレート系共重合ポリエステルからなる短繊維、 (C)天然セルロース繊維からなる紙の原料、から構成
    され、(B)/(C)の比が15/85〜45/55(
    重量比)であること特徴とする強度の大きい湿式不織布
  2. (2)前記(A)、(B)、および(C)成分から湿式
    法により不織布を製造するに際し、(B)および(C)
    成分を、(A)成分を含有する水溶液中に分散させたの
    ち、2価の金属イオン存在下抄紙することを特徴とする
    強度の大きい湿式不織布の製造方法。
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