JPH02193913A - パイロジエンを除去する方法 - Google Patents

パイロジエンを除去する方法

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JPH02193913A
JPH02193913A JP998589A JP998589A JPH02193913A JP H02193913 A JPH02193913 A JP H02193913A JP 998589 A JP998589 A JP 998589A JP 998589 A JP998589 A JP 998589A JP H02193913 A JPH02193913 A JP H02193913A
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JP
Japan
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pyrogen
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pyrodiene
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coordinated
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JP998589A
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Morio Niimura
新村 守男
Kazuhiko Arai
一彦 新井
Hiroyasu Suzuki
弘康 鈴木
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 遺伝子組換え技術等により生産された生理活性物質を、
医薬品として人体に適用するには、製品中のパイロジエ
ンを高度に除去する必要がある。
本発明は、生理活性物質に混入するパイロジエンを除去
する方法に関する。
〔従来の技術〕
汰 パイロジエンは、生理に投与すると発熱を起こす物質の
総称であり、発熱物質、発熱因子とも呼ばれる。パイロ
ジエンの中で最も発熱に関与する物質は細菌由来のもの
であり、一般に外毒素(エン−トキシン)、および内毒
素(エン−トキシン)に大別されている。これらの毒素
のうち、大腸菌などのダラム陰性菌において、多糖類と
結合した脂質の複合体、リポ多糖体(リポポリサッカラ
イド: LPS )を主とする内毒素が最も強い発熱性
を持ち、体内投与により発熱の他、ショックや白血球の
増加を誘引する。
近年、人為的に遺伝子を組換えて大腸菌などの宿主に導
入し、目的物質を発現させるような遺伝子操作が発達し
、ヒト生体内で微量にしか生産されない生理活性物質を
大量に取得することが可能になった。その反面、組換え
遺伝子を大腸菌に導入し、生理活性物質を発現させる場
合、その生産物へのパイロジエンの混入は免れえず、そ
の効率的な除去方法が望まれている。
パイロジエンの除去方法としては、1)ゲル濾過(特開
昭49−66885号公報)や膜による濾過(特開昭5
8−73371号公報)など、分子量の差を利用する方
法、2)アスベスト、イオン交換体(米国特許第389
7309号明細書)およびヒスチジンを結合させた担体
(特開昭57−183712号公報)などを用いて、パ
イロジエンを吸着させる方法などかあシ、医薬品分野で
は、一般にデル濾過やイオン交換体への吸着が適用され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来適用されているパイロジエンの除去方法テは、高度
除去のために繰り返し処理または、複数組合せ処理等が
必要であることよシ、低コストで、簡便な、よシ確実性
に富む方法の開発が望まれている。
デル濾過によるパイロジエンの分離は、パイロジエンが
数十万程度の高分子量を持つことを利用して、生理活性
物質から分離する方法である。そのため、適用可能な生
理活性物質は、分子−j#数万以下であることが必要と
される。また、多量のパイロジエンが存在している場合
、パイロジエンがよυ低分子領域へ混入し、生理活性物
質との分離が不完全なものとなシ望ましくない。
膜による濾過は、生理活性物質が通過し、パイロジエン
は通過しない大きさの細孔を持つ膜でパイロジエンを除
去する方法であるが、パイロジエンの一部は低分子に断
片化しているため、膜を通過し、生理活性物質に混入す
ることが問題となる。
パイロジエンを吸着させるものには、アスベスト、イオ
ン交換体またはヒスチジンを結合させた担体があるが、
いずれの場合も、生理活性物質の吸着が問題となる。ま
た、イオン交換体やヒスチジンを結合させた担体は、パ
イロジエンの吸着容量が低く、パイロジエンを完全除去
するためには生理活性物質に混入しているパイロジエン
量に対応した多量の樹脂が必要となり、工業的規模での
操作上の障害となっている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、金属キレ−1・担体にパイロジエンが吸
着しないことを見いだし、この樹脂に現用性を持つ生理
活性物質を吸着させ、パイロジエンを含有しない緩衝液
での洗浄で混入するパイロジエンを洗い流した後、溶出
することによりパイロジエンを含まない生理活性物質が
得られることを見い出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、パイロジエンが混入した生理活性物質
を、金属イオンを配位させた担体に吸着させ、洗浄によ
り該パイロジエンを除去する方法である。
本発明で生理活性物質とは、リンホトキシン、インター
フェロン、ラクトフェリン、コラゲナーゼ、フイブリノ
ーゲン、ティッシュ・ゾラスミノーデン・アクチベータ
などである。
金属キレート担体は、一般式M−8−L(Mは配位子を
保持するための支持体、Lは金属イオンを配位させるた
めの官能基、Sは官能基りと支持体Mを結合させるため
の間隔子を表す)で示される。配位子を固定化するため
の支持体は、操作土壊れることのない強度を有するもの
であればいずれでもよく、例えば、セルロースやアガロ
ースを骨格とするものなどがある。金属イオンを固定化
する配位子についても、特に限定されないが、イミノニ
酢酸を末端に有する官能基などが一般的である。
金属イオンは、適用する生理活性物質との親和性を有す
るものならばいずれでもよいが、本発明ではZn” 、
  Cu2+またはN12+を用いる。
金属キレート担体によるパイロジエンの除去方法の特徴
は、樹脂量が、目的とする生理活性物質を十分く吸着す
る量であればよく、混入しているパイロジエン量に左右
されない点が挙げられる。
また、洗浄液中のパイロジエン量を測定することによシ
、パイロジエンの除去程度を知ることができ、洗浄液中
のパイロジエン量が検出限界以下であることを確認後、
生理活性物質を溶出することによシ、完全なパイロジエ
ン除去が可能となる。
〔実施例〕 以下、実施例によシ本発明をさらに詳細に説明するが、
これらに限定されないことは言うまでもない。
実施例1 キレートセファロースFF(ファルマシア社製)を、0
.5N水酸化ナトリウムで洗浄後、パイロジエンを含ま
ない10mM酢酸亜鉛(PH4,0>溶液により亜鉛イ
オンを配位させ、亜鉛キレートセファロースカラムとし
た。
リンホトキシン(特開昭63−8399号公報実施例1
によって製造されたもの)100μgおよび100即に
、大腸菌エンドトキシン(和光紬薬工業(株)製)をそ
れぞれ1μgおよび100μg加え試料とした。この試
料を1M塩化す) IJウムを含有する2 0 mM 
IJン酸緩衝液(pH7,6’)に溶解し、あらかじめ
同緩衝液で平衡化した亜鉛キレートセファロースカラム
(φ50X50m)に添加した。同緩衝液で十分に洗浄
を行い(10カラム体積以上)、洗浄液のエンドトキシ
ンレベルが検出限界以下であることを確認後、同緩衝液
に200飯イミダゾールを添加した緩衝液で溶出した。
精製前後のリンホトキシン量およびエンドトキシン量を
表に示す。
実施例2 次以外は実施例1と同様に行った。
インターフェロンα(バイオネイティブ社製)25μg
1コラデナーゼ(シグマ社製)、ティッシュ−プラスミ
ノ−rン・アクチベータ(TPA :バイオプール社製
)それぞれ100μgに、大腸菌エンドトキシン(和光
紬薬工業(株)製)を100μg加え試料とした。亜鉛
キレートセファロースカラムはφ1010X50のもの
を用いた。
実施例3 キレートセファロースFF(ファルマシア社製)を、0
.5N水酸化ナトリウムで洗浄後、パイロジエンを含ま
ない10mM酢酸鋼(pH4,0)溶液により銅イオン
を配位させ、銅キレートセファロースカラムとした。
リンホトキシン、ラクトフェリン(シグマ社製)、フイ
ブリノーゲン(シグマ社製)をそれぞれ用いた。
実施例4 酢酸ニッケルを用い、ニッケルキレートセファロースカ
ラム(φ10X10X50を使用した以外は実施例1と
同様に行なった。
比較例1 セファクリルS−200(ファルマシア社製)を、0.
5N水酸化ナトリウムで洗浄後、パイロジエンを含まな
い1.00 mMリン酸緩衝液(pH7,2>で平衡化
した。これに実施例1で調製したリンホトキシンを添加
し、同緩衝液で溶出した。
測定方法 (1)エンドトキシン トキシカラーシステムL8−1セットおよびEt−1セ
ツト(エンドトキシン標準液)(生化学工業社製)によ
る比色法エンドトキシン測定法を用いた。
検体およびEt −iセットそれぞれ100μtにLS
−1セツト100μtを加え、67℃、30分加温後、
405nmの吸光度を測定し、Et −1セツトとの比
較から検体中のエンドトキシン量を算出した。
(2)生理活性物質 BCAタンパク質定量試薬(ピアス社製)による比色法
タンパク質定量法を用いた。
検体およびアルブミン標準液それぞれ10μtにBCA
タンパク質定量試薬200μtを加え、50℃、30分
加温後、550nmの吸光度を測定し、アルブミン標準
液との比較から検体中のタンパク質量を算出し、生理活
性物質量とした。
〔発明の効果〕
本発明により、生理活性物質に混入したパイロジエンを
低コストで、簡便に、そしてより確実に除去することが
可能となった。
特許出願人 電気化学工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、パイロジエンが混入した生理活性物質を、金属イオ
    ン配位させた担体に吸着させ、洗浄により該パイロジエ
    ンを除去する方法。
JP998589A 1989-01-20 1989-01-20 パイロジエンを除去する方法 Pending JPH02193913A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6365147B1 (en) * 1999-10-13 2002-04-02 New Jersey Institute Of Technology Methods for removing endotoxins from biological solutions using immobilized metal affinity chromatography
WO2004007533A1 (en) * 2002-07-10 2004-01-22 National Blood Authority Processes for the preparation of fibrinogen
JP2006513217A (ja) * 2002-12-20 2006-04-20 コントロール・デリバリー・システムズ・インコーポレイテッド 眼内用途のためのステロイド組成物

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