JPH0218026A - 加飾中空成形品及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） ゛本発明は布表面の形状、模様もしくは印刷又はこれら
の結合が転写された加飾中空成形品及びその製造方法に
関する。

（従来の技術） 中空成形品には用途分野によって、美的な外観が求めら
れる場合がある。化粧品、洗剤、食用液体の容器等や車
輌内装材、鞄などはその典型例であって、従来から様々
な意匠が施されてぎた。

従来、この様な加飾された中空成形品を得るには彫刻、
エツチング等によって模様類を刻み付けた中空成形用金
型を用いて、樹脂を中空成形するか、二次加工によって
製造するのが一般的であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、前者の方法は金型製作費が高くつき、少量多品
種の分野には適さないという問題点があり、一方、後者
の方法には複雑で手間のかかる手作業を必要とするとい
う問題点があった。

本発明はこれらの問題点を解決し、簡便て経演的な方法
で、布が有している柄、模様等の意匠及びその上に施さ
れた印刷が転写された加飾中空成形品及びその製造方法
を提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明者は上記の目的を達成するため中空成形における
転写の技術を検討した結果、布の表面の意匠を中空成形
品の表面に転写する技術を開発し、本発明を完成した。

すなわら本発明は布表面の形状、模様もしくは印刷又は
これらの結合が転写された加飾中空成形品を提供するも
のであり、又これを製造する方法として、パリソンが覆
われるような位置に表面に転写されるべき形状、模様も
しくは印刷又はこれらの結合を有する布が張設された中
空成形用金型を用いて樹脂を中空成形した後、その表面
に付るしている上記布を剥離することを特徴とする加飾
中空成形品の製造方法を提供するものである。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明の加飾中空成形品を製造づるには、まず、成形品
の表面を飾るべき模様、表面形状、凹凸及び印刷等を有
する布を用意しなければならない。

これらのイ［には比較的目の粗い意匠を施された布、例
えば装飾、加飾、意匠のあるレース、テープ、アップリ
ケ、メツシュ等や、比較的目の細かい織目又は編目のあ
るｔ５及びこれらの組合ばか用いられる。又、伸縮性も
しくは弾性のある布も使用できる。

これらの布は筒状にしておきパリソンを覆ってもよい。

なお、樹脂がくさび状に入り込み固化して剥離が困難に
なるような織目もしくは編目のものは避けるのが好まし
く、毛羽立った布地−し樹脂が毛羽に固着してしまうの
で使用しないはうがよい。この点に関しては、本発明者
の実験によれば特別なものを除き、市販されている布地
のほとんどが使用できるという結果が得られているが、
簡単な予備テストで剥離が可能か否かを確認してから実
施することが実際的である。

使用する布に水分を含ませておくと、離形性及び外観及
び感触が柔和な感じになるので好ましい。

水分を布に与えるには例えば通常の噴霧器などで行えば
よい。

布に施す印刷は、凹版印刷、平版印刷、凸版印刷、ステ
ンシル印刷、シルクスクリーン印刷、多色印刷などの印
刷でよいが、簡便で経演的なシルクスクリーン印刷が特
に好ましい。

なお、布地表面の凹凸が箸しく印刷がしにくい場合には
、表面が平坦な布地にまず印刷をしておき、その褒に所
望の凹凸、模様等を有する布地を裏打ちして用いること
もできる。又、布地がレース、テープ、アップリケ或い
は極めて薄いなどの場合にも同様に比較的剛性を有する
布を褒打ちすることが好ましい。

次に上記した布で中空成形用の金型のキャビティをパリ
ソンを内包した状態で覆い、連続成形に便なるように金
型外の上下でロール状に巻いた該布地の一部を固定する
か、又は粘着テープ、接着テープもしくは接着剤、粘着
剤などにより周端部を使用後簡単に取り外せる方法で固
定しておく。

また、布を張設する方法として、パリソンの直下にエヤ
シリンダー等を用いた上下動のできるイ［地支持筒を設
置し、該支持筒の下降時に、丸編みの繊維イ５を上端を
若干、はみださせて、その支持筒に被覆した後、該支持
筒を上昇させて、その中にパリソンを内包さけると同時
に、前記の丸編みの繊維の上端のはみ出し部を固定具で
金型に固定し、次いで支持筒を下降せしめることによっ
て張設することもできる。

金型をセットした際、布地が皺になると成形品の外観を
損ねる原因となるので避けるべきである。

この後、金型を閉鎖係合すると、布に張力がかかり、パ
リソンを覆うようにして金型内に張設、すなわら、張っ
た状態で設置され金型の準備が整う。

本発明で用いられる合成樹脂は従来中空成形用樹脂とし
て使用されていたものならいずれも用いることができる
。−例をあげると、ポリプロピレン、ポリエチレン等の
ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ＰＥＴ樹脂
、ポリアミド系樹脂、ＰＳ、ＡＢＳ、ＨＩＰＳ等のポリ
スチレン系樹脂等である。

イｆｉを張設した該金型か準備されたら、常法に従い、
押出ノズルより熱溶融樹脂を押出し、パリソンを形成せ
しめた後、金型を閉じ、ぞの金型をセラ１へする。次い
で圧縮空気をパリソン内に吹き込み中空成形した後、冷
却固化すると表面に前記した布が付着した成形品か得ら
れる。この成形品を金型から取り出した後、表面に付着
したイロを剥離すると該布表面の形状、凹凸、模様及び
／又はその表面に施されていた印刷がそっくり転写され
た外観を有する加飾中空成形品か得られる。

本発明で用いる中空成形法としては従来公知の方法はい
ずれも使用できる。　例えば成形リイクルを高めるため
成形の際、パリソンを金型が内蔵するやいなや、直ちに
別の位置に金型を移動せしめて冷却する方法や、可塑化
した樹脂を溜めておぎ、所定間ずつ間歇的に押し出して
パリソンを形成ｕしめる方法等を適宜ｊが択して用いる
ことができる。

本発明の加飾中空成形品は化粧品、洗剤、液体食用品等
の容器、自動車等の車輌内装材、カバン、文具、電化製
品、家庭用雄詣等に用いられる。又、切断して平板状の
ものにして種々の用途に用いることもできる。

〔実施例〕

以下実施例で本発明を具体的に説明する。

実施例１ 高密度ポリエチレン樹脂（旭化成工業■製、サンチック
　ＨＤ）を１７０〜２００°Ｃに加熱後、押出し、パリ
ソンを成形せしめる。

このパリソンを筒状のスパンデックスのツーウェイトリ
コット布（旭化成工を潤製、商品名パヮネツ］・）で覆
い、金型を閉じ、パリソンを覆った状態で布を張設けし
める。この金型をプラコー社製のＡＤ６５型中空成形機
にセットし、吹込空気圧力３〜５Ｎｇ／尻で加圧空気を
ブローする。成形品を冷却後、金型を開き液状化粧品用
円筒状容器を取り出す。得られた容器には上記の１〜リ
コツト布が全面に付着していた。この布を手で剥ぎとっ
たところ、表面にトリコット布の凹凸がシボ模様となっ
て転写された液状化粧品用円筒状用器が１ｑられた。

実施例２ 内容積３５０ｍｆ！用の洗剤用容器を中空成型するため
の金型の雌型及び雄型のパーティング面に、夫々４０ｄ
ナイロン性リツプストツプタフタをキレビテイ部仝体を
覆うようにして張着けしめた俊、型締めした。

この金型をプラコー社製ＡＤ５型中空成形機に取り付け
、実施例１と同様にして高密度ポリエチレン樹脂（゛リ
ンチック　ＨＤ、旭化成工業１１製）を中空成形した。

ブロー成形された高密度ポリエチレン樹脂が冷却固化し
た後、金型を開き目的の容器を取り出した。

この容器には上記した布が表面全体に付着していた。付
着しているタックを手で引き剥がしたところ、該タフタ
の表面の織模様が転写された美麗な外観を呈していた。

〔発明の効果〕

布表面の織もしくは編模様、糸の大小、形状等による微
妙な模様が転写された外観を持つとともに必要により美
麗で多様な模様及び色彩を持つ印刷が施された中空成形
品を経済的、且つ簡便な方法で製造することが可能とな
った。しかも本発明の中空成形品は単なる外観だけでは
なく微妙でソフトな触感も同時に与えるという優れた効
果を有している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、布表面の形状、模様もしくは印刷又はこれらの結合
   が転写された加飾中空成形品。 ２、パリソンが覆われるような位置に転写しようとする
   形状、模様もしくは印刷又はこれらの結合を有する布が
   張設された中空成形用金型を用いて樹脂を中空成型した
   後、その表面に付着している上記布を剥離することを特
   徴とする請求項１記載の加飾中空成形品の製造方法。 ３、布が水分を保持していることを特徴とする請求項２
   記載の加飾中空成形品の製造方法。 ４、布が２種以上の組合せからなり、そのうち少なくと
   も１組が比較的目の細かい布と比較的目が粗い布の組合
   せである請求項２記載の加飾中空成形品の製造方法。