JPH0444396Y2 - - Google Patents

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JPH0444396Y2
JPH0444396Y2 JP1990033471U JP3347190U JPH0444396Y2 JP H0444396 Y2 JPH0444396 Y2 JP H0444396Y2 JP 1990033471 U JP1990033471 U JP 1990033471U JP 3347190 U JP3347190 U JP 3347190U JP H0444396 Y2 JPH0444396 Y2 JP H0444396Y2
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molding
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案はプラスチツクの成形加工と同時に転写
絵付を行う際に用いる転写材に関するものであ
り、その目的とするところはプラスチツク成形
品、殊に立ち上がりの高い複雑な立体曲面を有す
るプラスチツク成形品の表面にプラスチツクの成
形加工と同時に転写絵付を円滑に行うことができ
る転写材を得んとするところにある。
【従来の技術】
近年、プラスチツク製品に対する印刷による絵
付は装飾効果を高めること等を目的として文字や
マーク類の小さなものからテレビやラジオのキヤ
ビネツト類への木目模様、化粧品容器、家庭用電
化製品、玩具類への多色模様等の形成に至るまで
広範囲に利用されている。これらの方法としてプ
ラスチツク製品の成形加工と同時にその立体曲面
に転写絵付を行う方法は公知である。例えば射出
成形機の成形用金型の受け型の内面に転写材を絵
柄層が内側になるように且つ受け型内の所定の位
置に合致するように適宜の手段により装着せし
め、しかる後射出型より金型内に成形用樹脂を充
填して成形すると同時に転写絵付を行い、その後
金型内より成形品を取り出しその際転写面からフ
イルム基材を剥離してなる方法がある。前記方法
は従来から行われてきた方法、即ち成形加工後直
接印刷或いは転写印刷してなる方法より少ない工
程で作業良く様々な装飾効果を現出することが可
能である等多くの利点が挙げられる。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら立ち上がりが高く複雑な立体曲面
を有するプラスチツク製品に対しては前記方法を
適用することができず成形加工後シルクスクリー
ン印刷、オフセツト印刷、グラビア・オフセツト
印刷等の直接印刷に頼つているのが現状である。
何故なら前記したような成形加工と同時に転写絵
付する方法において用いられていた転写材は、美
麗な転写絵付を行うことが不可能だからである。
即ち、従来の転写材は何れも延伸性に乏しいた
め、立ち上がりが高く複雑な構造を有するプラス
チツク製品に対して転写絵付する場合、転写材に
局部的に大きな張力がかかりその部分にクラツク
が生じたり、又、前記部分の影響を受けて他の部
分にしわが生じたりして、プラスチツク製品の表
面にしわ、クラツク等を発生することなく均一に
美麗な転写絵付を行うことは非常に困難だからで
ある。もし仮に転写絵付し得たとしても局部的に
転写材が変形しているため図柄がくずれたり、絵
柄の色濃度が落ちたりする等の欠点があつた。
【課題を解決するための手段】
本考案者は前記諸欠点に鑑み種々研究、実験の
結果、転写材を構成する各層に延伸性の優れたエ
ラストマーを使用すれば諸欠点を解消し得ること
を見出し、本考案を完成するに至つた。即ち本考
案は熱成形可能でエラストマーの性質を有すると
ともにその転写層5を積層する面にマツト剤層7
を有するフイルム基材1の片面に、該フイルム基
材1より剥離可能な透明剥離層2、絵柄層3、及
び接着剤層4からなる転写層5を積層してなる転
写材6において、前記転写層5の樹脂分として全
てエラストマーを用いることを特徴とする成形同
時絵付用転写材である。 以下本考案を図面に基づいて詳細に説明する。 本考案に係る転写材に使用するフイルム基材1
は、熱成形可能で延伸性を有するとともに転写層
5を積層する面にマツト剤層7を有するものであ
る。例えばナイロンフイルム、ポリプロピレンフ
イルム、ポリエチレンフイルム、フツ系フイルム
等の延伸性に優れた無延伸フイルム等が好適であ
る。マツト剤層7はプラスチツク製品表面に艶消
し状の木目模様或いは多色模様を現出するための
層である。このマツト剤層7は塩化ビニル、酢酸
ビニル等のビニル糸樹脂、塩化ゴム、炭化ゴム等
の合成ゴム或いはポリアミド等のナイロン系樹脂
に艶消し剤として炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、シリカ、二酸化珪素、二酸化チタン等を混
合したものを通常の印刷方法にて形成すればよ
い。艶消し剤を混合する割合としては、任意に適
当量(0.1〜30重量%)を選定すればよく、前記
艶消し剤の混合割合により艶消し程度を任意に変
化させることができる。マツト剤層7としてはフ
イルム基材1の転写層5を積層する面に全面又は
部分的に形成する。 透明剥離層2としては前記フイルム基材1から
剥離可能な透明エラストマーを用いて形成する。
この透明エラストマーは場合によつては熱移行性
染料によつて染着可能なエラストマーを使用する
こともある。これら透明エラストマーとしてはビ
ニル系樹脂等が好適であり、これらを適当な溶剤
に混合して印刷塗布することにより形成すればよ
い。 絵柄層3としてはエラストマーをビヒクルとし
たインキを用いて全面又は部分的に所望の絵柄を
印刷して形成する。このビヒクルに使用するエラ
ストマーとしては熱可塑性ウレタンエラストマー
が好適であるがこの他スチレン−ブタジエン系エ
ラストマー、塩素ポリエチレンエラストマー、塩
素化ポリプロピレンエラストマー、ビニル系エラ
ストマー等が使用できる。 絵柄層3を形成するインキの着色剤には通常用
いられる印刷用インキの着色剤を使用すればよい
が、前記透明剥離層2を染着する場合には熱移行
性染料、例えば分散染料や油溶性染料等を用いれ
ばよい。 尚、前記絵柄層3を形成するに際しては、成形
加工時の絵柄の変形を考慮して調整した絵柄を形
成しておくことが好ましい。 接着剤層4としてはエラストマーをメジウムと
したインキを用いて前記絵柄層3上に形成する。
エラストマーとしては熱可塑性ウレタンエラスト
マー、ビニル系エラストマー、スチレン−ブタジ
エンエラストマー、その他等から被転写体と接着
性のあるものを選択使用すればよい。 本考案に係る転写材6を使用するに際しては、
従来の成形法、例えば射出成形、ブロー成形等を
適用すればよい。更に絵柄層3の着色剤に熱移行
性染料を用い透明剥離層2を染着絵付する場合、
成形加工時の熱で十分に染色できない時は転写絵
付された成形品を金型から取り出した後、成形品
が形くずれしない範囲の温度で加熱すれば、好ま
しくは減圧加熱すれば絵柄層3中の染料が剥離層
中へ十分に移行するので好適な染色発色物が得ら
れる。
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る転写材は熱成
形加工性のよいフイルム基材を使用し、転写層の
樹脂分として全てエラストマーを使用してなるた
めに、延伸性に富み成形加工時、即ち転写絵付加
工時における転写材の変形が極めて円滑に進み、
しかも均一に変形する。従つて本考案の転写材を
用いて成形加工と同時に転写絵付を行うと立ち上
がりが高く複雑な立体曲面を有するプラスチツク
製品に対しても、従来品に見られるようなしわ、
クラツク等を発生することなく美麗な転写絵付を
行うことができる。依つて本考案の転写材をして
各種の成形加工機に巾広く適用でき、木目模様、
多色模様等美麗な装飾が施されたプラスチツク製
品を得ることができ、その利用価値は極めて大き
いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例についての拡大断面
図を示す。 1……フイルム基材、2……透明剥離層、3…
…絵柄層、4……接着剤層、5……転写層、6…
…転写材、7……マツト剤層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱成形可能でエラストマーの性質を有すると
    ともにその転写層5を積層する面にマツト剤層
    7を有するフイルム基材1の片面に、該フイル
    ム基材1より剥離可能な透明剥離層2、絵柄層
    3、及び接着剤層4からなる転写層5を積層し
    てなる転写材6において、前記転写層5の脂肪
    分として全てエラストマーを用いることを特徴
    とする成形同時絵付用転写材。 2 絵柄層3が熱移行性染料からなる着色剤を含
    有してなるものであるとともに、透明剥離層2
    が前記熱移行性染料で染着可能なエラストマー
    であることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の成形同時絵付用転写材。
JP1990033471U 1990-03-29 1990-03-29 Expired JPH0444396Y2 (ja)

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JPH0331599U JPH0331599U (ja) 1991-03-27
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JPH10202690A (ja) * 1997-01-27 1998-08-04 Nissha Printing Co Ltd インサートフィルム、インサート成形品およびその製造方法
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