JPH02179509A - 空気入りタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スタッドレスタイヤとしての氷雪路性能を損
なうことなしに、耐摩耗性を向上させた空気入りタイヤ
に関する。

【従来の技術〕

従来のトレッド面にタイヤ周方向の主導とこの主溝を横
切る方向の副溝とによって区画される多数のブロックか
らなる、ブロック基調のトレッドパターンを有する空気
入りタイヤは、その氷雪路における制動、駆動性能を向
上させるため、ブロックにそれぞれ、タイヤの周方向と
交差する複数の薄い切り込みが設けられている。

この薄い切り込みは、第５図に示すように、いずれも薄
い切り込み４の深さｄが同一であるのが普通である。

このような複数の薄い切り込み４の深さｄが同一の空気
入りタイヤは、走行中に制動力が加わると、ブロック３
が倒れ込み、踏み込み側Ｒの小ブロック５が最も大きく
路面から浮き上がり、この小ブロック５のみが他の小ブ
ロック５に比べて摩耗していないという、偏摩耗が発生
し易い、そのため、第６図に示すように、ブロック３内
の小ブロック５相互間の摩耗量の差が著しくなったり、
第７図に示すように、ブロック４相互間の摩耗量差Δａ
も著しくなるという問題があった。

このようなブロック内およびブロック相互間の偏摩耗は
、ブロック３の接地性能を悪化させると共に、ブロック
３のエツジ効果を失わせしめるから、タイヤの氷雪路性
能が時間の経過と共に低下するという問題があった。ま
た、このような偏摩耗は、トラック、バス等の重荷重用
タイヤのように、接地面圧の大きいタイヤはど顕著であ
った。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、トレッド面にブロックパターンを設け
た空気入リタイヤの氷雪路性能を低下させることなしに
、前述した薄い切り込みを有するブロックの偏摩耗を防
止し、耐摩耗性を向上させた空気入りタイヤを提供する
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

このような本発明の目的は、トレンド面にブロックパタ
ーンを有する空気入りタイヤにおいて、各ブロックにタ
イヤ周方向と交差する少なくとも２本の薄い切り込みを
設け、これらの薄い切り込みの中で、ブロックの踏み込
み側端部に最も近く位置する薄い切り込みの深さを最も
浅（し、順次、蹴り上げ側に位置する薄い切り込みほど
深くすることにより達成することができる。

以下、図面に基づき本発明を具体的に説明する。

第２図は、本発明タイヤのブロックパターンの１例を示
す平面図であり、図に示すように、タイヤ周方向Ｅ−Ｅ
’　の主溝ｌとこの主溝１を横切る方向の副溝２とで形
成されるブロック３によりパターンが形成されている。

第２図のＡ−Ａ’腺における矢視断面の第１図に示す通
り、本発明のブロックパターンを構成する１つのブロッ
ク３に設けられる少なくとも２本の薄い切り込み４１．
４！、　ｈは、その深さｄ＋、　ｄｉ、　ｄｓが同じで
はなく相違している。

本発明の特徴は、これら複数の薄い切り込みの中で、ブ
ロック３の踏み込み側Ｒ端部に最も近く位置する薄い切
り込み４Ｉは、その深さｄ、が最も、浅いこと、並びに
ブロック３の踏み込み側Ｒよりも蹴り出し側Ｆに位置す
る薄い切り込み４の深さが順次深くなっている、すなわ
ち、ブロック３の踏み込み側Ｒから蹴り上げ側Ｆに向か
って、同じ１つのブロック３に設ける薄い切り込み４ｍ
の深さｄｌよりも４８の深さｄＸを深くし、４２の深さ
ｄ２よりも４．の深さｄ、を深（し、蹴り上げ側Ｆ端部
に最も近い側の薄い切り込み４３の深さｄ、を最も深く
するのである。

これによって、本発明タイヤは同じ１つのブロック３内
の剛性は、蹴り上げ側Ｆよりも踏み込み側Ｒが大きいか
ら、制動時にブロックの踏み込み側の路面から浮き上が
り′が抑制されることになる。したがって、第３図に示
すように、薄い切り込み４＋、４ｚ、　Ａｓにより区画
された小ブロック５１＋　５ｚ、　５ｓ、５ｍ相互間の
摩耗量の差を小さくすることができるのみならず、第４
図に示す通り、ブロック３相互間の摩耗量差Δａも小さ
くすることができる。

本発明のブロックに形成するタイヤ周方向と交差する薄
い切り込みは、その両端がブロックを形成する主導に連
通ずるように形成することが望ましいが、この切り込み
の少なくとも一方の端部だけを主導に連通させるだけで
あってもよい。また、この薄い切り込みの方向は、タイ
ヤ周方向に対して直交する方向であることが望ましいが
、制動性や駆動性を阻害しない範囲内で若干傾斜させて
もよい、好ましくはタイヤ周方向に対して３０＠以下の
角度にするのがよい。

また、薄い切り込みの形状も直線、曲線または折線等と
することができる。

本発明タイヤの優れた制動性能を発揮させる上では、制
動力だけが作用する、車両の操舵輪や遊動輪のような車
軸に取り付けて使用するのがよい。また、タイヤの回転
方向が指定される方向性パターンを有するタイヤ、たと
えば第８図に示すトレッドパターンのブロックに、本発
明の薄い切り込み、たとえば第９図に示した薄い切り込
み４を形成することにより、上記方向性のブロックパタ
ーンを有するタイヤの耐偏摩耗性を顕著に向上ささせる
ことができる。

以下、実施例を従来例と対比させることによって、本発
明を具体的に説明する。

なお耐偏摩耗性、雪上・氷上制動性能および雪上登板性
能は、次の方法により評価した。

■皿！艮性： 大型車両（２・Ｄ）全輪に試験タイヤを装着し、制動、
駆動の頻度の高いコースを１万５千キロメートル走行し
た後のブロックのヒールアンドトウ段差量を測定し、指
数で表示した。

この指数が大きいほど耐偏摩耗性が優れている。

上および上　　　　： 大型車両（２・Ｄ）・全輪に試験タイヤを装着し、圧雪
路および凍結路において、４０　ｋｍ／時から制動をか
け、その際の制動距離を測定し、指数で表示した。この
指数が大きいほど制動性能が優れている。

１上！翌鼓胤 大型車両（２・Ｄ）駆動輪に試験タイヤを装着し、圧雪
路の坂道を初速度３０　ｋｍ／時で、２００ｍの区間に
わたり登板したときの所要時間を測定し、指数で表示し
た。この指数が大きいほど登板（駆動）性能が優れてい
る。

実施例、従来例 第２図に示すブロックパターンを有し、主導の深さが１
４．５＋＋＋ａ＋、副溝の深さが１０．０ｍ１１＋、第
１図に示す薄い切り込み４．の深さｄｌが９．０ｍｍ、
　４ｓの深さｄ３が６．５ｎ＋ｍ　、　４！の深さｄ２
が７．５ｍｍで、タイヤサイズが６５０　Ｒ１６の本発
明タイヤ並びに第５図に示す薄い切り込み４の深さｄを
全て７．５ｍｍとした以外は、上記本発明タイヤと同一
の従来タイヤを作成し、これらのタイヤについて、耐偏
摩耗性、氷上制動性能、雪上制動性能および雪上登板性
能を評価した。その結果を表に示した。

なお、評価結果は従来タイヤの値を基準（１００）とす
る指数値で示した。

（本頁以下余白） 表から、本発明タイヤは、従来タイヤと変わらない雪上
制動性能と雪上登板制動性能を保持しており、しかも従
来タイヤに比べてその耐偏摩耗性が大幅に向上し、氷上
制動性能にも優れていることが判る。

〔発明の効果〕

本発明によれば、トレッド面のブロックパターンを構成
するブロックに、タイヤの周方向と交差する少なくとも
２本の薄い切り込みを設け、タイヤ回転時のブロックの
踏み込み側端部に最も近く位置する薄い切り込みの深さ
を最も浅くし、踏み込み側から蹴り上げ側に向かって順
次深くし、同一ブロック内の踏み込み側の剛性を高くす
ることにより、薄い切り込みの氷雪路性能を損なうこと
なしに、同一ブロック内並びにブロック相互間の偏摩耗
を小さくし、タイヤの耐摩耗性を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明タイヤのブロックの断面形状の１例を示
す第２図のＡ−Ａ’線における矢視断面図、第２図は本
発明のブロックパターンの１例を示す平面図、第３図お
よび第４図はそれぞれ、本発明タイヤの同一ブロック内
およびブロック相互間の摩耗状況を示す断面図、第５図
は従来のタイヤのブロックの断面図、第６図と第７図は
それぞれ、従来タイヤの同一ブロック内およびブロック
相互間の摩耗状況を示す断面図、第８図は方向性を有す
るブロックパターンの１例を示す平面図、第９図は第８
図のブロックのタイヤ周方向のブロックの断面図である
。 １・・・主溝、２・・・副溝、３・・・ブロック、４・
・・薄い切り込み、Ｆ・・・蹴り上げ側、Ｒ・・・踏み
込み側。 第 図 第３図 第 図 第 図 第６図 第７図 ＠２図 第８図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ブロックパターンを設けた空気入りタイヤにおいて、各
   ブロックにタイヤ周方向と交差する少なくとも２本の薄
   い切り込みを設け、これらの薄い切り込みの中で、ブロ
   ックの踏み込み側端部に最も近く位置する薄い切り込み
   の深さを最も浅くし、順次蹴り上げ側に位置する薄い切
   り込みほど深くしたことを特徴とする空気入りタイヤ。