JPH02173907A

JPH02173907A - 記録再生用磁気ヘッド

Info

Publication number: JPH02173907A
Application number: JP32842888A
Authority: JP
Inventors: Toshihiko Ota; 大田　俊彦
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-12-26
Filing date: 1988-12-26
Publication date: 1990-07-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は記録と再生の両方に用いることのできる記録再
生用磁気ヘッドに係り、特に垂直磁化記録・再生に好適
な記録再生用磁気ヘッドに関する。

（従来の技術）近年、磁気記録の記録密度を大幅に向」ニさせることの
できる記録方法として、垂直磁化記録が注目されている
。これは磁気記録媒体面に垂直な方向に信号を磁化する
もので、面方向に信号を磁化する一般の記録方法に比べ
高い記録密度がｉ−４られるものである。

この垂直磁化記録方法の概略を図を用いて説明する。

第９図には、いわゆる主磁極励磁型の磁気ヘッドを用い
た場合の垂直磁化記録の方法を示しである。

同図に示すように、主磁極励磁型の磁気ヘッド１は、高
透磁率磁性体よりなる主磁極２と側面部材３、およびこ
れらを一体として巻回するコイル４とから基本的に構成
されている。主磁極２はその先端部５を突出させた形状
で側面部材３に取着されている。この磁気ヘッド１は、
その先端部５が磁気記録媒体６の磁性層７に対向するよ
うに配置される。この状態でコイル４に信号電流を流す
ことにより、側面部材３および主磁極２を励磁し、発生
する磁界を先端部５に集中させ、磁性層７を垂直方向に
磁化するのである。

ところで、このようにして垂直磁化記録された磁気記録
媒体６を再生するときに磁気ヘッド１を用いたとすると
、その出力電圧は非常に小さいため、実質上の再生が不
可能となる。そのため、再生に際しては従来方式のリン
グ形再生ヘッドを記録とは別個に用意しなくてはならな
い。その場合には、記録用の磁気ヘッド１と再生用の磁
気ヘッドとは位置的に離れざるを得ない。このため、両
磁気ヘッドにより同一の記録トラックを記録および再生
させるためには、精度の高い位置合せが要求されるし、
記録再生装置を構成する場合には、装置内に両ヘッドを
組込む際、空間的なスペースも問題となる。また、記録
用と再生用の磁気ヘッドをそれぞれ別個に設けることは
、特に多トラツクヘッドを用いてひとつのトラックの信
号を再生し、それを他のトラックに記録するような場合
には、時間的なずれが問題となる。

そこで、単一の垂直磁化記録再生用の磁気ヘッドが必要
とされる。記録、再生兼用のこのような磁気ヘッドとし
ては、第１０図に示すものが知られている。

第１０図における記録再生用磁気ヘッド８は、磁気抵抗
素子９と主磁極１０、さらに両者の間に介在する絶縁膜
１１、主磁極１０に巻回させるコイル１２とから構成さ
れている。磁気抵抗素子９は、例えば旧−Ｐｅの合金薄
膜により形成されており、その電気抵抗が磁界により変
化する性質を有している。この磁気抵抗素子９の片面に
は５ｉ０２等の非導電性の薄膜である絶縁膜１１を挟み
高透磁率磁性膜よりなる主磁極１０が形成されている。

そして主磁極１０にはコイル１２が巻回されている。

このように構成されてなる磁気ヘッド８は、積層構造を
なす膜の先端部１３が、磁気記録媒体６の磁性層７に対
向するように配置されている。

この磁気ヘッド８による垂直磁化記録は主磁極１０に巻
回されているコイル１２に信号電流を流すことにより行
われる。すなわち、コイル１２に信号電流を流して主磁
極１０を励磁し、その先端から発生する磁界により磁性
層７を垂直方向に磁化するのである。

一方、信号の再生は次のように行われる。

すなわち、垂直磁化記録された磁気記録媒体６を走行さ
せると、磁気抵抗素子９の電気抵抗が磁性層７から加え
られる磁界の変化に応じ変化する。

したがって、第１１図に示すように磁気抵抗素子９に一
定の直流電流■を流し、磁気抵抗素子９の電気抵抗の変
化を、磁気抵抗素子９の両端の電圧変化Ｖとして検出し
て再生出力を得るのである。

なお、この再生出力は増幅器１４により増幅され再生信
号として取り出される。

さて、この記録再生用磁気ヘッド８には次のようないく
つかの問題がある。

まず、この磁気ヘッド８は、本質的に記録専用である主
磁極１０と、同じく再生専用の機能しか有さない磁気抵
抗素子９とを単に並列して一体化したに過ぎない。した
がって、記録用ヘッドと再生用ヘッドを別個に設けるよ
りは、遥かに両者の位置間隔は短縮されるが、決して同
一点での記録再生は果すことはできず、先に述べた問題
点の本質的な解決とはなっていない。

また、このことと関連するが、この磁気ヘッド８を用い
て記録効率を向上させようとする場合、ひとつの手段と
して、コイル１２の巻回位置をできるだけ先端部１３の
近傍へもって（ることか考えられる。

しかしながら、余りにも先端部１３の近傍においてコイ
ル１２を巻回すると、主磁極１０のみではなく、磁気抵
抗素子９自体も励磁されてしまう。

主磁極１０と磁気抵抗素子９とは絶縁膜１１を介して並
列的に位置している。したがって、コイル１２を磁気ヘ
ッド８の先端部１３近傍において巻回した状態で記録を
行うと、主磁極］０と磁気抵抗素子９とがそれぞれ磁気
記録媒体６と対向する２点において記録が行われて１．
まうのである。よって、磁気ヘッド８が採用する構造は
、記録効率の向上が容易に行われ得ないものである。

さらに、一般に磁気ヘッドの先端を多層構造とすること
は、それが磁気記録媒体に当接摺動する場合を考えると
、剥離という新たな問題を生じる。

これに対処すべく堅固な多層構造を形成することは製造
上、非常に難（、＜実現が困難である。

したがって、従来の記録再生用磁気ヘッド８は実用に供
（７難いものである。

（発明が解決しようとする課題）上述１７たように従来の記録再生用磁気ヘッドでは、同
一点での記録再生を行うことが難しく、また記録効率を
向上させることが難１７いという課題がある。

本発明は、上述した従来の課題に鑑みなされたもので、
記録と再生の両方が可能であり、特に垂直磁化記録再生
に好適な記録再生用磁気ヘッドを提供することを目的と
する。

［発明の構成〕（課題を解決するための手段）本発明は、電気的に絶縁され磁気的に一体とされた一対
の導電性軟磁性体層およびこれらの導電性軟磁性体層の
端部に接合された非磁性体層を有する基板と、基板上に
形成され一対の導電性軟磁性体層の非磁性体層側にそれ
ぞれ露出部を有する絶縁層と、この絶縁層の各露出部を
３む非磁性体層上に形成され磁気抵抗の異方性を示す強
磁性薄膜部と、この強磁性薄膜部を含む、２！仮に巻回
されたコイルとを備えたものである。

（作　用）本発明では、基板を巻回するコイルに信号電流を流して
、導電性軟磁性体層を励磁し、発生（７た磁界を強磁性
薄膜部に集中させることにより記録可能となる。また、
外部磁界による抵抗変化を導電性軟磁性体層から検出す
ることにより、通常の磁気抵抗効果磁気ヘッドと同様に
再生ヘッドとしても機能するものである。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本発明の一実施例の記録再生用磁気ヘッドを示
す斜視図である。

同図において、２１は一体ブロックを示している。一体
ブロック２１は、一対の軟磁性体ブロック２２．２３と
、これらの軟磁性体ブロック２２．２３の対向面の間に
形成された絶縁膜２４と、非磁性体ブロック２５とが一
体に接合されてなっている。

一体ブロック２１上には、絶縁膜２６がスパッタリング
により形成されている。軟磁性体ブロック２２．２３上
で、かつ非磁性体ブロック２５側の絶縁膜２６は、その
一部がエツチングされて露出部２７．２８が形成されて
いる。また、絶縁膜２６上の非磁性体ブロック２５側お
よび露出部２７．２８上には、四角形状にバターニング
された磁気抵抗効果薄膜部２９が形成されている。また
、一体ブロック２１．には、コイル３０が巻回され、ま
た、軟磁性体ブロック２２．２３には、それぞれリード
線３１．３２が接続されている。

そして、このように構成された記録再生用磁気ヘッドは
、同図に示すように、磁気記録媒体からの磁界である矢
印Ａ、　、Ａ２方向に示す外部磁界が加わると、磁気抵
抗効果薄膜部２つにおける抵抗変化がリード線３１．３
２により検出することができる。したがって、この磁気
ヘッドを再生ヘッドとして用いることができる。またこ
の磁気ヘッドを記録用として用いる場合は、コイル３０
に信号電流を流すことにより、磁気抵抗効果薄膜部２９
の先端から矢印Ａ、、Ａ２方向の磁界が発生し、これに
より、磁気記録媒体に対して記録を行う。なお、コイル
３０は、再生時において、磁気抵抗効果薄膜部２９にバ
イアス磁界を与えるための磁界発生用に用いられる。

次に、上述の記録再生用磁気ヘッドの製造方法を第２図
から第７図を用いて説明する。

まず、第２図に示すように、一対の、たとえばＭｎ５Ｚ
ｎフエライト等の導電性の軟磁性体ブロック４１．４２
と、非磁性体ブロック４３を用意する。

次に、第３図に示すように、一対の軟磁性体ブロック４
１．４２の対向する面の間に、５Ｉ０２、八β２０３等
の、たとえば厚さ±０．５μｍ程度のスパッタ膜により
スペーサ４４を形成して電気的に絶縁し、これらのブロ
ック４１．４２と非磁性体ブロック４３とを一体に接合
して一体ブロック４５を構成する。

そして、第４図に示すように、一体ブロック４５上に、
たとえば５１０２、Ａ！２０３等の絶縁膜４６をスパッ
タリング法により形成する。

次に、第５図に示すように、軟磁性体ブロック４１．４
２上の絶縁膜４６の一部をエツチングにより露出させ、
露出部４７．４８を形成する。

この後、第６図に示すように、露出部４７．４８を含む
絶縁膜４６上に、蒸着、スパッタリング等の方法により
、たとえば、Ｆｅ旧、ＣｏＮ１等の磁気抵抗効果を有す
る薄膜を形成し、角形状にバターニングして磁気抵抗効
果薄膜部４９を形成する。

そして、第７図に示すように、一体ブロック４５にコイ
ル５０を巻回し、軟磁性体ブロック４１．４２にそれぞ
れリード線５１．５２を接続することにより、第１図に
示した記録再生用磁気ヘッドが構成される。

第８図は本発明の他の実施例の記録再生用磁気ヘッドを
示す側面図である。なお、同図において、第１図と共通
する部分には同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。

この実施例では、一体ブロック２１上の絶縁膜２６上お
よび磁気抵抗効果薄膜部２つ上に、非磁性体ブロック６
１が配設されている。そして非磁性体ブロック６１、磁
気抵抗効果薄膜部２つおよび一体ブロック２１の非磁性
体ブロック２５の端面には、所定の円弧状のテープ接触
面６２が形成されている。そしてこの実施例の記録再生
用磁気ヘッドでは、テープ接触面６２に接触し走行する
テープに対してテープ面に垂直な方向で記録を行い、ま
た、テープの再生を行う。

［発明の効果〕以上説明したように、本発明の記録再生用磁気ヘッドは
、電気的に絶縁され磁気的に一体とされた一対の導電性
軟磁性体層およびこれらの導電性軟磁性体層の端部に接
合された非磁性体層を有する基板と、この基板上に形成
され前記一対の導電性軟磁性体層の非磁性体層側にそれ
ぞれ露出部を有する絶縁層と、この絶縁層の前記各露出
部を含む前記非磁性体層上に形成され磁気抵抗の異方性
を示す強磁性薄膜部と、この強磁性薄膜部を含む前記基
板に巻回されたコイルとを具備して構成しているので、
基板を巻回するコイルに信号電流を流すことにより、導
電性軟磁性体層を励磁し、発生した磁界を強磁性薄膜部
に集中させることにより記録可能となる。また、外部磁
界による抵抗変化を導電性軟磁性体層から検出すること
により、通常の磁気抵抗効果磁気ヘッドと同様に再生ヘ
ッドとしても機能するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の記録再生用磁気ヘッドを示
す斜視図、第２図から第７図は第１図の記録再生用磁気
ヘッドの製造プロセスを説明するための図、第８°図は
本発明の他の実施例の記録再生用磁気ヘッドを説明する
ための側面図、第９図は従来の記録用磁気ヘッドを説明
するための図、第１０図は従来の記録再生用磁気ヘッド
を説明するための図、第１１図は第１０図の記録再生用
磁気ヘッドにおける再生動作を説明するための図である
。２１．４５・・・一体ブロック、２２．２３．４１．４
２・・・軟磁性体ブロック、２４・・・絶縁膜、２５．
４３・・・非磁性体ブロック、２６．４６・・・絶縁膜
、２７．２８．４７．４８・・・露出部、２９．４９・
・・磁気抵抗効果薄膜部、３０．５０・・・コイル、３
１．３２．５１．５２・・・リード線、４４・・・スペ
ーサ。出願人　　　　　　株式会社　東芝代理人　弁理士　　須　山　佐　− Ａ１第図第４図第５図第２図第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】電気的に絶縁され磁気的に一体とされた一対の導電性軟
磁性体層およびこれらの導電性軟磁性体層の端部に接合
された非磁性体層を有する基板と、この基板上に形成され前記一対の導電性軟磁性体層の非
磁性体層側にそれぞれ露出部を有する絶縁層と、この絶縁層の前記各露出部を含む前記非磁性体層上に形
成され磁気抵抗の異方性を示す強磁性薄膜部と、この強磁性薄膜部を含む前記基板に巻回されたコイルとを具備することを特徴とする記録再生用磁気ヘッド。