JPH02167489A - 紙葉類の判別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、たとえば銀行券自動鑑査機等において、鑑査
される銀行券に含まれる磁気情報に基づいて銀行券の真
偽あるいは種類を判別する紙葉類の判別装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種の銀行券自動鑑査機においては、鑑査の対
象となる銀行券を搬送路に沿って搬送させ、この搬送路
の各ポイントに設けられた種々の検知手段により所定の
検知を行い、その検知結果により銀行券が有する様々の
情報を得て鑑査を行なうようになっている。

このような鑑査項目の１つに、銀行券が含んでいる磁気
情報を検知し、この磁気情報に基づいて銀行券の真偽あ
るいは種類等を判別する項目が含まれている。すなわち
、搬送ベルトに挟持されて搬送されて来た銀行券を、そ
の搬送路の中途に設けられた磁気ヘッド等から成る読取
部を通過させることにより、その銀行券に含まれる磁気
情報を検知し、この検知した磁気情報に基づいて銀行券
の真偽あるいは種類等の判別を行なうようになっている
。

ところが、上記のような従来の装置にあっては、銀行券
を搬送ベルトで挟持することにより搬送するため、挟持
された銀行券にスキューを生じることがある。このよう
な場合には、磁気ヘッドのサンプリングのタイミングが
銀行券の通過のタイミングと合わなくなり、磁気ヘッド
が銀行券と接触していない時にサンプリングしてしまう
ことになる。したがって、銀行券に含まれる磁気情報を
正しく検知することができず、その結果、真偽判別ある
いは種類判別を誤るという問題点があった。

橡 （発明が解決しようとする一ａ　局在＞本発明は、上記
したように搬送される紙葉類にスキューが生じた場合に
、紙葉類に含まれる磁気情報を正しく検知することがで
きず、その結果、例えば真偽判別あるいは種類判別を誤
るという問題点を解決するためになされたもので、紙葉
類にスキューがあっても正しく磁気情報を検知すること
ができ、判別精度の向上が図れる紙葉類の判別装置を提
供することを目的とする。

［発明の構成］ 線 （刹問題礁を解決するための手段） 本発明の紙葉類の判別装置は、搬送される紙葉類の通過
を検知する少なくとも２つの通過検知手段と、これら２
つの通過検知手段が前記紙葉類の通過を検知した時刻の
差により前記紙葉類のスキュー量を計測する計測手段と
、前記２つの通過検知手段の出力によりスキューの方向
を検知する方向検知手段と、前記通過検知手段の後段に
設けられ、前記方向検知手段により検知されたスキュー
の方向と前記計測手段で得られたスキュー量とにより前
記紙葉類に含まれる磁気情報の読取りを開始する読取手
段と、この読取手段で読取った磁気情報に基づいて前記
紙葉類を判別する判別手段とを具備したことを特徴とす
る。

（作用） 本発明は、たとえば短手方向に搬送されてきた紙葉類の
一辺が、搬送方向に対して直交する線上に設けられた少
なくとも２つの通過検知手段を遮ることにより、その遮
った順番を記憶してスキューの方向を検知するとともに
、２つの通過検知手段を遮る時刻の差を計測し、これら
スキューの方向と時刻の差とにより搬送される上記紙葉
類のスキューの状態を認識し、この認識結果に基づいて
読取手段による磁気情報の読取開始のタイミングを与え
るものである。これにより、読取った磁気情報に、紙葉
類のスキューに基づくばらつきがなくなり、正しく磁気
情報を検知することが出来るものとなっている。

（実施例） 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図において、１ａおよび１ｂはタイミングセンサ（
通過検知手段）で、銀行券Ｐの搬送方向（図示矢印方向
）に直交する線上に、後述する磁気センサー０ａおよび
１０ｂが配設されると同一の間隔をもって配設され、搬
送されて来た銀行券Ｐかこれを遮っている間は有意な信
号を出力するものである。このタイミングセンサーａお
よび１ｂの出力は排他的論理和ゲート２に人力され、こ
の排他的論理和ゲート２の出力はプログラマブルタイマ
（計測手段）３のイネーブル端子に人力される。このプ
ログラマブルタイマ３は、銀行券Ｐを搬送せしめる搬送
りロックと同期したクロックにより、排他的論理和ゲー
ト２の出力信号（イネーブル端子への入力信号）が有意
となっている間だけカウント動作を行なうもので、その
カウント値は後述するバス１９に出力される。

また、タイミングセンサー　ａ　−、１ｂの出力は論理
和ゲート４にも入力され、この論理和ゲート４の出力の
１つはタイミングデイレイ回路５に人力される。このタ
イミングデイレイ回路５は、入力した論理和ゲート４の
出力信号を一定時間遅延せしめるものであり、その遅延
された出力信号はホト６を介して後述するバス１９に出
力される。

さらに、タイミングセンサ１ａの出力はフリップフロッ
プ（方向検知手段）７ａのデータ入力端子に、タイミン
グセンサ１ｂの出力はフリップフロップ（方向検知手段
）７ｂのデータ入力端子にそれぞれ入力され、これらフ
リップフロップ７ａ、７ｂのクロック入力端子には上記
論理和ゲート４の出力信号が入力されている。これらフ
リップフロップ７ａおよび７ｂの各出力は、それぞれホ
ト８および９を介して後述するバス１つに出力されるよ
うになっている。

１０ａおよび１０ｂは磁気センサ（読取手段）で、銀行
券Ｐの搬送方向に直交する線上に一定の間隔をもって配
設され、搬送される銀行券Ｐ上の磁気情報を検知するも
のである。これら磁気センサ１０ａ、１０ｂには交流バ
イアス方式差動型磁気ヘッドを使用している。この磁気
ヘッドは、１次コイルに交流を印加し、２次コイルでこ
れを検出し、この出力をプリアンプｌｌａ、ｌｌｂで差
動増幅して信号成分を取出すことにより、銀行券Ｐの搬
送速度に依存することなく、その磁気量に忠実な出力信
号を得るものである。これらプリアンプｌｌａ、ｌｌｂ
の出力はアンプ１２ａ５１２ｂに供給されて所定の増幅
が行われた後、Ｖ／Ｆ変換器１３ａ、１３ｂに出力され
る。このＶ／Ｆ変換器１３ａ、１３ｂは、アンプ１２ａ
１１２ｂが出力する電圧を、それに対応する周波数信号
に変換するものである。このＶ／Ｆ変換器１３ａ、１３
ｂが出力する周波数信号は、カウンタ１４ａ、１４ｂに
供給され、カウンタ１４ａ１１４ｂでは、この周波数信
号を一定時間の間カウントする。これらカウンタ１４ａ
および１４ｂの出力も、それぞれポート１５および１６
を介して後述するバス１つに出力されるようになってい
る１７は中央演算装置（以下、ｒＣＰＵＪという。）で
、各ポート６．８．９．１５．１６やプログラマブルタ
イマ３等からの情報を受取り、所定の処理を行なうとと
もに、銀行券Ｐの判別処理（判別手段）をも行なうもの
である。１８はメモリで、ＣＰＵ１７を制御するプログ
ラムやそれが扱うデータ、銀行券Ｐの判別基準データ、
すなわち検出領域全体の磁気量の基準値および領域毎の
基準値等のデータあるいは銀行券Ｐから読取った磁気情
報等を記憶するものである。これらＣＰＵ１７、メモリ
ー８、プログラマブルタイマ３および各ポート６．８．
９．１５．１６はバス１９にて接続され、これらの間で
種々のデータの受渡しが行なわれるようになっている。

次に、このような構成において動作を説明する。

まず、図示しない搬送ベルトにより短手方向に挾持され
て搬送されて来た銀行券Ｐが、タイミングセンサーａ、
ｌｂの設置位置に至り、これらタイミングセンサーａ、
ｌｂを遮ることにより、タイミングセンサーａおよび１
ｂからそれぞれ有意信号が出力される。ここで、もし銀
行券Ｐがスキュした状態で搬送されて来ると、タイミン
グセンサ１ａおよび１ｂを遮る時刻に差が生じ、この時
刻差の分だけの間隔を持った２つの有意信号が相次いで
排他的論理和ゲート２に人力される。これにより排他的
論理和ゲート２の出力信号は、上記時刻差が生じた間だ
け有意信号となり、この信号がプログラマブルタイマ３
のイネーブル端子に供給される。プログラマブルタイマ
３は、イネーブル端子に付勢された信号が有意の間だけ
カウント動作を行う。なお、このプログラマブルタイマ
３に供給されるクロックは、銀行券Ｐの搬送りロックに
同期したものであるので、プログラマブルタイマ３のカ
ウント値としては、銀行券Ｐのスキュー量に比１例した
ものが得られる。

一方、２つのタイミングセンサ１ａおよび１ｂの出力信
号は、論理和ゲート４に入力されることにより論理和が
とられてフリップフロップ７ａおよび７ｂのクロック端
子に供給されるとともに、これらフリップフロップ７ａ
および７ｂのデータ入力端子にも、それぞれ供給される
。そして、りイミングセンサ１　ａ　−、１ｂの検出信
号の立上がりが人力された時、上記フリップフロップ７
ａおよび７ｂはセット可能となっている。これにより、
先に銀行券Ｐを検知して有意信号を発生したタイミング
センサ１ａまたは１ｂに接続されているフリップフロッ
プ７ａまたは７ｂのどちらか一方がセットされ、後に銀
行券Ｐを検知して有意信号を発生したタイミングセンサ
１ａまたは１ｂに接続されているフリップフロップ７ａ
または７ｂの他方はセットされないで残ることによりス
キューの方向を検知している。

以上の動作は並行して行われ、これらの動作が完了する
ことにより、ＣＰＵ１７はプログラマブルタイマ３並び
にフリップフロップ７ａおよび７ｂが接続されているポ
ート８および９の内容を読出し、搬送されて来た銀行券
Ｐがどちらの方向にどれくらいスキューしているかを認
識するための認識処理を行ない、スキュー状態情報とし
て後の処理のために記憶しておく。

なお、搬送されて来た銀行券Ｐがスキューしていない場
合は、排他的論理和ゲート２の出力信号は有意になるこ
とはなく、したがって、プログラマブルタイマ３が動作
してカウント値が残ることはない。また、フリップフロ
ップ７ａおよび７ｂは双方ともセットされるので、ＣＰ
Ｕ１７は上記いずれかを読出して調べることにより、搬
送されて来た銀行券Ｐにスキューがないことを認識する
ことが出来る。

他方、上記した動作とさらに並行して、磁気センサ１０
ａ、１Ｑｌ）による読取開始のタイミングが図られる。

すなわち、上記論理和ゲート４の出力信号は、タイミン
グデイレイ回路５で一定時間の遅延を行なわしめた後に
出力されるものであり、この一定の遅延時間は、タイミ
ングセンサ１ａまたは１ｂのいずれかが銀行券Ｐを検知
した時から磁気センサ１０ａおよび１０ｂが設置されて
いる位置に搬送されるまでの時間となるように調整され
る。ＣＰＵ１７は、この一定の遅延時間の間に上記した
銀行券Ｐのスキュー状態を認識する認識処理を終了する
ものである。

このように、ＣＰＵ１７は、上記したスキュ状態の認識
処理をおこなうとともに、タイミングデイレイ回路５か
らポート６を介して一定時間が経過したことを表わす有
意信号が出力されることを監視する。この監視によって
ポート６に有意信号が現われたことを検知すると、銀行
券Ｐが磁気センサｌａ、ｌｂが設置されている位置に到
達したものとして、ポート１５および１６を所定の間隔
で読込むことにより、銀行券Ｐ上の磁気情報のサンプリ
ングを開始する。このサンプリングの開始にあたっては
、先に認識して記憶しであるスキュー状態情報が参照さ
れる。すなわち、スキュ状態情報が搬送されて来た銀行
券Ｐにスキューがある旨を表示していれば、遅れて到達
する方の磁気センサ１０ａまたは１０ｂの出力信号のサ
ンプリング開始を、先にプログラマブルタイマ３で計数
したカウント値の分だけ抑止し、この間は磁気情報を読
み飛ばす。そして、この読み飛ばした以降の磁気情報に
ついてサンプリングを開始するように処理する。これに
より、銀行券Ｐ上の磁気情報を正確に読取ることが出来
るものとなっている。

なお、磁気センサ１０ａ％１０ｂにより検知された磁気
情報がＣＰＵ１７に取込まれるまでの動作は次の通りで
ある。すなわち、銀行券Ｐが磁気センサ１０ａ、１０ｂ
の配設位置に到達すると、磁気センサ１０ａ、１０ｂの
出力は、上記したようにプリアンプｌｌａ、ｌｌｂの差
動増幅により交流成分が除去されて信号成分のみが取出
される。

この信号成分はアンプ１２ａ１１２ｂに送られ、そこで
一定値に増幅されて出力される。この増幅された信号は
Ｖ／Ｆ変換器１３ａ、１３ｂに送られ、そこで電圧から
周波数に変換されて出力される。この出力信号はカウン
タ１４ａ、１４ｂに送られ、そこで一定時間カウントさ
れた後、ポート１５および１６に送出され、そこでラッ
チされる。

このようにしてカウント値（磁気情報）がラッチされる
と、ＣＰＵ１７はポート１５および１６の内容をバス１
９を介して取込み、メモリ１８に格納すると同時に、カ
ウンタ１４ａ、１４ｂをクリアする。このクリアの直後
から次の磁気情報の力ラントを開始する。以上の動作を
繰返すことにより、銀行券Ｐ上の磁気情報を順次読取っ
てメモリ１８に格納していく。

以上のようにしてメモリ１８に格納された磁気情報は、
ＣＰＵ１７による真偽判定あるいは種類判定等の認識処
理に用いられるものである。すなわち、まずＣＰＵ１７
は、第２図に示すような、メモリ１８に記憶されている
銀行券Ｐから得られた磁気情報の全体について積分を行
なうことにより磁気量の総和を求める（全体積分手段）
。この磁気量の総和は後の処理のためにメモリ１８に記
憶しておく。

次に、判別すべき銀行券Ｐの種類に対応させてメモリ１
８に格納されている領域区分データを読出す。この領域
区分データは、第２図に示すＡｌＢ、Ｃ，ＤＳＥの如く
、その銀行券Ｐにおける磁気の分布状態を最も顕著に表
す小区画に分割する情報を与えるものである。第２図に
おいては、領域区分データにより銀行券Ｐが領域１〜５
の５つの領域に区分されていることを示している。

次に、メモリ１８から読出した領域区分データに基づい
て、これら領域１〜５のそれぞれについて、その領域内
での積分を行ない、各領域１〜５における磁気量を求め
る（部分積分手段）。さらに、求められた各領域１〜５
の磁気量は、先に求めた磁気量の総和で除算され、これ
を領域ｉの部分比率値とする。すなわち、領域ｌの部分
比率値は下式で求められる。

領域ｉ積分／全体積分−領域ｉ部分比率ここでｉ＝１〜
５で、領域ｉ積分は、領域ｉ内の磁気量の総和であり、
全体積分は、全領域１〜５の磁気量の総和である。

次に、上記のようにして求めた全体積分の値および各部
分比率の値それぞれを、予め銀行券Ｐの種類に対応して
メモリ１８内に用意されている上限値および下限値と比
較する。すなわち上記全体積分値が所定の上限値および
下限値の範囲内にあるかどうかを判断するとともに、上
記各部分比率の値が各領域毎の上限値および下限値の間
に存在するかを判断する（判別手段）。これにより銀行
券Ｐの真偽あるいは種類の判別を行なうようになってい
る。

このように、全体積分により求められた磁気量の総和に
よる銀行券Ｐの判別に加えて、銀行券Ｐの特徴により区
分された各領域毎の磁気量の比率によっても銀行券Ｐを
判別するようにしたので、例えば銀行券Ｐの経時変化や
汚損等により銀行券Ｐに含まれる磁気量が全体的に減少
しても各領域との比率はほとんど変動しないので正確な
判別結果を得ることが出来るものとなっている。

なお、上記実施例では銀行券を５つの領域に分割して領
域毎の部分積分の値を得ることにより銀行券を判別する
ようにしたが、分割数はこれに限定されるものでなく、
銀行券の種類に固有な磁気分布状態により５以下若しく
は５以上に分割して判別するようにしても上記実施例と
同様の作用効果を奏するものである。

また、複数種の銀行券に対応する領域区分データおよび
これに対応した比較用の上限値および下限値をメモリ１
８に用意しておき、ＣＰＵ１７にこれらの種類を選択す
る手段を備えることにより、複数種の銀行券を同一の装
置で判別可能にすることもできる。

さらに、銀行券の正方向搬送時および逆方向搬送時の領
域区分データをメモリ１８に用意するとともに、各領域
の上限値および下限値を用意することにより、上記銀行
券の搬送方向をも検出することが出来る。

また、前記実施例では、銀行券の判別装置に適用した場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、たとえば小切手などの有価証券など、他の紙葉
類の判別装置にも適用できる。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、搬送されてきた紙
葉類のスキューの量と方向とを計測し、これにより読取
手段による磁気情報の読取開始のタイミングを与えるよ
うにしたので、紙葉類にスキューがあっても正しく磁気
情報を検知することができ、判別精度の向上が図れる紙
葉類の判別装置８ 置を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
その動作を説明するための図である。 ｌａ、ｌｂ・・・タイミングセンサ（通過検知手段）、
２・・・排他的論理和ゲート、３・・・プログラマブル
タイマ（計測手段）、４・・・論理和ゲート、５・・・
タイミングデイレイ回路、６，８，９，１５゜１６・・
・ポート、７ａ、７ｂ・・・フリップフロップ（方向検
知手段）、１０ａ、１０ｂ・・・磁気センサ（読取手段
）、１４ａ、ｌｌｂ・・・プリアンプ、１２ａ、１２ｂ
−・・アンプ、１３ａ、１３ｂ・Ｖ／Ｆ変換器、１４ａ
、１４ｂ・・・カウンタ、１７・・・ＣＰＵ（判別手段
）、１８・・・メモリ、１９・・・バス。 出願人代理人　弁理士　則近憲佑 同　　　　弁理士　山王　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）搬送される紙葉類の通過を検知する少なくとも２
   つの通過検知手段と、 これら２つの通過検知手段が前記紙葉類の通過を検知し
   た時刻の差により前記紙葉類のスキュー量を計測する計
   測手段と、 前記２つの通過検知手段の出力によりスキューの方向を
   検知する方向検知手段と、 前記通過検知手段の後段に設けられ、前記方向検知手段
   により検知されたスキューの方向と前記計測手段で得ら
   れたスキュー量とにより前記紙葉類に含まれる磁気情報
   の読取りを開始する読取手段と、 この読取手段で読取った磁気情報に基づいて前記紙葉類
   を判別する判別手段と を具備したことを特徴とする紙葉類の判別装置。