JPH02166039A - 転写による連続的強光沢加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は１表面に紫外線硬化性感圧接着剤からなる塗膜
層を有する基材フィルム又はシートに紫外線を照射して
塗膜層を硬化させ、耐摩耗性及び光沢性を付与する強光
沢加工法に関し、特に長尺状もしくは無端状の透明なフ
ィルムを使用して連続的に簡単な操作によって強光沢加
工を行う方法に関する。

（従来の技術及び解決すべき課Ｍ） 従来、金属板、プラスチック板又はシート、紙製品（紙
及びアルミ箔を貼り合せたようなもの）等の表面には、
そのまま又は印刷後、色々な光沢加工、エンボス加工、
マット加工等が施される。これはその表面を更に美しく
するだけでなく耐摩耗性を与えこれらの表面に傷がつく
のを防止するためである。

古くから行われている紙類に対する光沢加工方法として
はビニール引やロールプレスがある。ビニール引は紙面
上に塩ビ・酢ビ共重合体とロジン誘導体からなる溶液を
紙等に塗装し、乾燥したものであり、ロールプレスは硝
化綿ラッカーを使用して熱で圧着して光沢加工を行うの
である。前者は光沢に乏しくブロッキングを起こしやす
く、後者は平滑性は良いが光沢の経時変化が大きい欠点
があった。

最近、紫外線硬化性の塗料を塗布後、紫外線照射によっ
てその表面を硬化させる所謂ＵＶ硬化法が利用されるよ
うになってきた。特に、これらの紫、外線硬化塗料は、
表面の強度が非常に強く、傷がつきにくい反面、空気に
よる酸素の毒作用を受けて硬化しにくく、又レベリング
が悪い為塗装のムラがあり、最大の欠点としてほこりの
影響をうけやすいことが挙げられる。更に紫外線硬化塗
料は水との親和性が強い為に極く小さなゴミでもその周
囲がハシき大きな円形の点々となり、又はブッとして残
り、光沢のある鏡面を得ることは不可能に近い。

そこで、本発明者は、この問題点の解決手段として、予
めプラスチックフィルム又はシー１−の表面に紫外線硬
化性感圧接着剤層を設け、これを被処理面に貼着し、紫
外線を照射して硬化後、プラスチックフィルム又はシー
トを取り去る所謂転写手段によって美麗な光沢を有する
塗膜を与える方法を開発した（特願昭６２−２１７９０
４号参照）。

しかし、この方法では一枚一枚のプラスチックフィルム
又はシートの表面に紫外線硬化性感圧接着剤を塗装する
ことは面倒な操作であり、また。

多くの場合、プラスチックフィルム又はシートの表面に
紫外線硬化性感圧接着剤を塗装してから被処理面に接着
、塗膜層を転写するまで時間が経過しており、そのため
プラスチックフィルム又はシートを被処理面より剥離し
にくい。そのため、従来の方法ではプラスチックフィル
ム又はシートの表面は予めシリコーン処理を施す必要が
あり、更に、紫外線硬化性感圧接着剤層のフィルム又は
シートを被処理面に適用する際、−枚一枚の接着剤層と
被処理面との間に含まれている気泡をゴムローラー等で
除去しなければならず、その操作は極めて煩雑であった
。

（解決すべき課題） そこで、本発明者は、このような煩雑な操作を行うこと
なく、簡単な手段によって、被処理面に強光沢を付与す
る方法について種々検討した結果、本発明を完成するに
至ったもので、本発明の目的は簡単な手段によって紫外
線硬化性感圧接着剤よりなる耐摩耗性及び光沢性を付与
する強光沢加工法を提供するにある。

（課題を解決するための手段） すなわち、本発明は長尺状もしくは無端状の透明なフィ
ルムの表面に、移動させながら紫外線硬化性感圧接着剤
を順次塗布、乾燥して該接着剤層を連続的に形成し、こ
れを基材フィルム又はシートに押し当てて両者を接着し
、続いて前記透明なフィルムの背後より紫外線を照射し
て前記接着層を硬化させ、しかる後、該透明なフィルム
を利殖して前記塗膜層を基材フィルム又はシートに転写
することを特徴とする転写による連続的強光沢加工方法
である。

本発明について、更に詳細に説明する。

本発明で使用する透明なフィルム（以後、単に透明フィ
ルムという）は、可撓性を有し、その背後より紫外線を
照射した場合、その表面に設けである塗１］）層が硬化
できるように紫外線透過性の良好なフィルムをいうので
あって、例えば、ポリエステルフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム等があるが、特に、ポリエステルフィルムが
好ましい。

そして、この透明フィルムの表面が平滑の場合には得ら
れる製品の塗膜表面は平滑な光沢に、また、透明フィル
ムの表面がエンボス表面である場合には得られる製品の
表面はエンボスと、それぞれ使用した透明フィルム表面
の状態が製品表面に転写される。また、この透明フィル
ムの厚さとしては、余り薄いと塗膜層を硬化後、剥離す
る場合に切断するおそれが生じ、また余り厚いと紫外線
透過が十分でなく、又可撓性が失われるため５通常０．
０２５ｍ＋＊〜０．１＋ａｍ程度の厚さのものが好まし
い。

本発明で使用する紫外線硬化性感圧接着剤としては、特
に限定されるものではないが、アクリル樹脂によって得
られる感圧接着剤に紫外線硬化組成物を添加して紫外線
硬化性の機能を持たせることによって作られる。このよ
うなアクリル樹脂の感圧接着剤としてはアクリル酸エス
テルの共重合物に粘着性保存剤（別名タッキファイア）
を混合し均一に溶解して作られ、タッキファイアとして
は天然ロジン及びその誘導体テルペン樹脂、石油樹脂、
キシレン樹脂、スチレン樹脂誘導体等がある。

又、合成ゴムの溶液にタッキファイアを混合して感圧接
着剤にすることも出来る。

紫外線硬化剤組成物としては単官能性のアクリルオリゴ
マーと多官能性のアクリルオリゴマーの混合物を使用す
るのが通常である。

感圧接着剤と紫外線硬化性混合物との混合割合は、使用
目的によって、種々変更出来るが、通常感圧接着剤に添
加する比率としては感圧接二ｎ剤：紫外線硬化性混合物
が２０部：８０部〜７０部：３０部であり、感圧接着剤
が２０部より少なくなると感圧接着剤としての４！１１
能が弱くなり、紫外線硬化性混合物が３０部より少なく
なると硬化した後の処理された表面の硬度が小さくなる
。

本発明で使用する塗膜層を形成する剤としては、感圧接
着能を有するものでなければならず、単に紫外線硬化樹
脂では所期の目的が得られない。すなわち、感圧接着能
のない紫外線硬化樹脂はオリゴマーと七ツマ−との混合
物で粘性はあるが、接着性がないため基材フィルム又は
シートである紙。

金属、プラスチックに塗布後フィルムを張りあわせた場
合、横に液体のままはみ出す現象が起こり、フィルムは
すぐに浮き上がって剥離して本発明の目的である均一な
光沢を有する製品は得られないのである。

本発明により強−光沢加工される基材フィルム又はシー
ト（以下、単に基材シートという）としてはプラスチッ
ク製品１紙製品、金属製品にとどまらず木製品、布帛等
いずれでもよく、また、これらの表面は予め印刷等によ
る模様が施されていてもよい。

また、長大状もしくは無端状の透明フィルムに紫外線硬
化性感圧接着剤を塗布後、予め乾燥を行ない、基材シー
トと容易に接着できる状態にしておくことが好ましい。

図面について説明すると、第１図は長尺状の透明フィル
ムとしてポリエステルフィルムを使用した場合、第２図
は無端状のポリエステルフィルムを使用した場合の本発
明の加工方法の各工程を示す４！！略図である。第１図
において、長尺状ベルト１の表面に塗布装置、例えば口
〒ルコータ−２によって紫外線硬化性感圧接着剤が塗布
され、続いて乾燥機３の中を通過させてその表面に連続
的に感圧接着剤層を形成する。他方、基材シート４は移
送ベルト５によって移送され、続いて、一対のゴムロー
ル６よりなる圧着ロールの間を通過させることにより、
長尺状の透明なポリエステルフィルムの接着剤層と基材
シートとを接着させる。しかる後、ポリエステルフィル
ムの背後より紫外線ランプ７により紫外線を照射し接着
剤層を硬化させる。

その後、ロール８によってポリエステルフィルムと基材
シートとを剥離し、ポリエステルフィルムは巻取りロー
ルによって巻取り、他方、強光沢加工された製品は順次
得られる。

基材シートの代わりに基材フィルムを使用した場合には
製品フィルムは順次巻取られる。

長尺状ポリエステルフィルムを使用した場合にはそのフ
ィルムの終端に来た場合、−時作業を中止し、巻取られ
たロールをフィルム巻出しロールにかけかえ、再び作業
を続行する。

第２図は無端状ポリエステルフィルムを使用した場合で
、その工程は全く第１図と同じである。

ただ、この場合、フィルムが無端状であるため長尺状の
場合のようにフィルムの巻きかえの必要はなく、常に連
続的に作業を行なうことが出来る。

次に、実施例をもって更に本発明の詳細な説明する。

実施例１ 次に示す配合割合の紫外線硬化感圧接着剤を作る。

ウレタン変性アクリルオリゴマー　　　１０部ポリエス
テル系アクリルモノマー　　　ＩＯ部スチレン樹脂誘導
体（タッキファイヤ−）５部醋酸エチル　　　　　　　
　　　　　　１４部２ヒドロキシ−２メチル−Ｉ−フェ
ニル−１−オン１部以上を良く混合し、完全に溶解する
。粘度高く透明な水飴状のものが得られるか、ら、この
中に更に希釈剤としてイソプロピルアルコールと酢酸エ
チルの等量混合溶剤を加えて希釈し、粘度がフォードカ
ップ４号で１０〜１２秒になるようにする。これを長尺
状のポリエステルフィルム表面にロールコータ−にて未
乾燥時２０ｇ／　ｒｒ？で塗布し、熱風または遠赤外ヒ
ーターにて乾燥する。乾燥時の樹脂量は約８−１０ｇ／
ｎｆになり極めて強い感圧接着能を示している。これを
移送ベルトによって送られてきた紙（印刷された紙面）
に圧着ロールにて均一に接着させると感圧性の為に横に
はみ出すこともなく、美しく張り合せることができる。

続いて、ポリエステルフィルムの背後より、Ｕｖ光を照
射して感圧接着層を硬化させた後、両者を剥離すること
によって極めて美麗な強光沢面を有する紙製品を得るこ
とができる。

実施例２ 次に示す配合割合の紫外線硬化感圧接着剤を作る。

エポキシ変性アクリルオリゴマー　　　５部ポリエステ
ル変性アクリルオリゴマー　１０部ウレタン変性アクリ
ルモノマー　　　　１０部トリメチルプロパンアクリレ
ート　　　１０部テルペン樹脂　　　　　　　　　　　
　１０部メチルエチルケトン　　　　　　　　　１４部
２ヒドロキシ−２メチル−１−フェニル−１−オン１部
以上を良く混合し、完全に透明に溶解するまで攪拌する
。淡黄色の粘性液が得られるから、この中に希釈剤とし
てメチルエチルケトンを加え粘度をフォードカップ４号
の９〜１０秒に希釈する。

これを無端状のポリエステルフィルムにロールコータ−
にて塗装する。未乾燥時１０ｇ／ｎｒで塗布し熱風（６
０℃）で乾燥する。これを実施例１と全て同様に印刷さ
れたアルミ板と張り合せ、Ｕｖ光を照射すると極めて美
しい光沢をもったアルミ印刷板が得られる。

（発明の効果） 以上述べたように１本発明は長尺状もしくは無端状の透
明フィルム表面に塗膜層を形成し、これを基材シート若
しくは基材フィルムに押し当て、接着し、塗膜層を硬化
後、剥離することにより基材シート若しくは基材フィル
ムに硬化した塗膜層が転写され、その結果、連続的に強
光沢加工を行なうことが出来、殊に、長尺状もしくは無
端状の透明フィルムに感圧接着剤を塗布後、直ちに基材
シー１〜若しくは基材フィルムと接着、転写するので従
来の方法のよう透明フィルムに予め界面活性剤を塗布す
る必要はなく、簡単な操作により強光沢加工を行なうこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明を説明する概略図である。 ポリエステルフィルム 塗装装置　　　　　６ 乾燥機　　　　　　７ 基材シート　　　　　　８ 移送ベルト　　　　９ 圧着ロール 紫外線照射 剥離ロール 巻取ロール 第１図 第２図 出願人　イージー化学工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、長尺状もしくは無端状の透明なフィルムの表面に、
   移動させながら紫外線硬化性感圧接着剤を順次塗布、乾
   燥して該接着剤層を連続的に形成し、これを基材フィル
   ム又はシートに押し当てて両者を接着し、続いて前記透
   明なフィルムの背後より紫外線を照射して前記接着層を
   硬化させ、しかる後、該透明なフィルムを剥離して前記
   塗膜層を基材フィルム又はシートに転写することを特徴
   とする転写による連続的強光沢加工方法。