JPH02153274A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば冷媒等の流を圧縮する斜板式の圧縮機
に関し、特に、斜板の傾斜角を可変として斜板の傾斜角
の変化によって圧縮容量を変化できるようにした容量可
変圧縮機に関するものである。

［従来の技術］ 従来の可変容量型圧縮機では、特公昭５１１−４１９５
号公報、特公昭５９−２８７９３号公報等に記載のよう
に回転斜板組立体の回転部材の質量の大きさ及び分布が
ピストン等の往復運動により生ずる回転偶力とバランス
する様に外周部に抵抗錘を装着したり、回転斜板のハブ
部の先端部に釣合リングを装着し、揺動板のシリンダブ
ロック側への軸方向移動の規制のためスラストベアリン
グを用いることがなされている。

［発明の解決すべき問題点］ ところで、このような容量可変型圧縮機は構造が複雑で
あること、ならびに、スラストベアリングを用いる仕様
では、コストが高くなること、またそれぞれに小型化が
はばまれるという欠点があった。

［問題を解決するための手段〕 上記問題点を解決するため、本発明は、複数のシリンダ
を有するシリンダブロックに隣接したクランク室内に延
在する駆動軸と、該駆動軸に対する傾斜角が可変でかつ
該駆動軸とともに回転するように該駆動軸に連結された
斜板と、該斜板の傾斜面上に斜板に対して回転可能に設
定された揺動板と、上記駆動軸の回転による斜板の回転
の際該揺動板の回転を阻止して該揺動板に揺動運動を行
わせる回転阻止機構と、該揺動板に連結され該揺動板の
揺動運動によって前記シリンダ内を往復動するピストン
とを有し、前記斜板の傾斜角の変化によって前記ピスト
ンのストロークが変化して圧縮容量が変化するようにし
た容量可変圧縮機において、前記傾斜板の傾斜角の変化
にともなう前記斜板と揺動板及びピストン系の慣性力の
静アンバランスおよび動アンバランスの増加を抑制する
ためのバランスウェートを前記揺動板の前記シリンダブ
ロックに対向する面上に設け、かつ該バランスウェート
の一部に該揺動板のシリンダブロック側への軸方向移動
を規制するためのすべり接触部を設けたことを特徴とす
るものである。

［実施例］ 以下、第１図および第２図を参照して、本発明の一実施
例について説明する。

圧縮機ハウジング１の一端には、複数のシリンダ（１つ
のみを図示）２を備えたシリンダブロック３が設けられ
、他端は、フロントエンドプレト４で閉塞されている。

ハウジング内にはシリンダブロック３とフロントエンド
プレート４との間にクランク室５が形成されている。フ
ロントエンドプレート４の外部から、フロントエンドプ
レート４を貫通して、クランク室５内を延在するように
駆動軸６が設けられ、この駆動軸６はフロントエンドプ
レート４とシリンダブロック３にて回動可能に支持され
ている。

クランク室５内において、駆動軸６にはロータ７が駆動
軸とともに回転可能なように取付けられている。このロ
ータフの径方向の一部には、斜板８がピン９にてヒンジ
結合されている。したがって、斜板８はロータ７ととも
に回転可能であり、かつヒンジ結合の故に駆動軸６に対
する傾斜角が可変となっている。

斜板８のロータ７とは反対側の傾斜面上には揺動板２９
がラジアルベアリング１０およびスラストベアリング１
１を介して斜板に対し相対的に回転可能に取付けられて
いる。１２は揺動板２９の一部と係合して揺動板の回転
を阻止する一方、揺動板の揺動を案内するガイドである
。揺動板２９の系方向端部には等角度間隔に複数のピス
トンロッド（１つのみを図示）１３の一端がボール結合
されており、このピストンロッド１３の他端は、シリン
ダ２内のピストン１４に結合されている。

シリンダブロック３の外面上にはバルブプレート１５を
介してシリンダヘッド１６が取付けられている。シリン
ダヘッド１６には、吸入室１７と吐出室１８が形成され
ており、それぞれに連通ずる吸入ポート１９および吐出
ポート２０を備えている。バルブプレート１５には、シ
リンダ２と吸入室１７および吐出室１８をそれぞれ連通
させる吸入孔２１および吐出孔２２が形成されている。

吸入孔２１および吐出孔２２には、それぞれ吸入弁およ
び吐出弁（いずれも図示せず）が設けられている。

シリンダブロック３とバルブプレート１５を貫通して、
クランク室５と吸入室１７とを結ぶ連通孔２３が形成さ
れている。この連通孔２３の途中に感圧室２４が形成さ
れており、この感圧室２４中にはベローズ弁２５が連通
孔２３を開閉するように設けられている。即ち、ベロー
ズ弁２５はクランク室５内の圧力が所定圧以上になると
、連通孔２３を開き、これによりクランク室内圧力か低
下する。一方、クランク室内圧力が所定値以下になると
ベローズ弁２５は連通孔２３を閉じる。

以上の構成において、２６で示される電磁クラッチを介
して外部駆動源（図示せず）からの駆動力にて、駆動軸
６を回転させると、ロータ７を介して斜板８が回転する
。このとき、揺動板２９は、ガイド１２で回転阻止され
ているので、斜板８の回転に従って揺動する。これによ
り、ピストンロッド］３を介してピストン１４がシリン
ダ２内で往復動する。そのピストンの往復動により吸入
ポート１９、吸入室１７、吸入孔２１を介してガスがシ
リンダ２内に吸入され、圧縮され、吐出孔２２を介して
吐出室１８へ吐出され、吐出ポート２０を通して外部流
体回路へ送出される。

この間シリンダ２内へ吸入されたガス２は、シリンダ内
壁とピストンとの遊隙を通ってクランク室５内へプロバ
イガスとして吹抜ける。クランク室内圧力が設定以下で
ある場合、ベローズ弁２５は連通孔２３を閉じクランク
室５内の圧力は上昇する。

クランク室５内の圧力が上昇すると、ピストン１４の背
圧が高くなるので、ピストン１４の下死点方向の移動が
制限される。これにより、斜板８がピン９の回りに回転
し、駆動軸６に対する傾斜角が小さくなる。この結果、
ピストンのストロクが小さくなり、圧縮容量が減少する
。

また、クランク室５内の圧力が上昇し、所定値以上にな
ると、ベロース弁２５が連通孔２３を解放する。この結
果、クランク室５が吸入室１７と連通し、クランク室５
内の圧力が低下する。これにより、ピストン１４の背圧
が低下し、ピストンの下死点方向への移動の制限が小さ
くなるので、斜板８の駆動軸６に対する角度が大となる
。こうして、ピストンのストロークが大となり、圧縮容
量が増大する。

また、回転斜板組立体の回転部材の質量の大きさ、及び
分布がピストン等の往復運動により生ずる回転偶力とバ
ランスする様に回転斜板のハブ部先端部に釣り合リング
３２を用いている。

以上の構成動作は前述の特公昭５８−４１９５号、特公
昭５９−２８７９３号等に開示される従来の容量可変型
の圧縮体と基本的に同一である。

このような従来の容量可変型の圧縮機の前述した欠点を
解決するために、この実施例ではバランスウェート３２
のフロントエンドプレート４側の面に揺動板２９とすべ
り接触を行なわせる部分を設けてバランスウェート斜板
に連結し、揺動板のシリンダブロックの側軸方向移動の
規制を行なっている。

［発明の効果コ 本発明によれば、小型で軽量かつコストの低い回転バラ
ンスとれた容量可変型圧縮機を提供できる。

斜板式圧縮機の断面図であり、従来例の説明にも参照し
た図である。

第２図は、本発明に係る要部を示す図である。

２・・・シリンダ、３・・・シリンダブロック、５・・
・クランク室、６・・・駆動軸、８・・・斜体、９・・
・揺動板、１２・・・ガイド（回転阻止用）、１４・・
・ピストン、３１・・・バランスウェート。

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数のシリンダを有するシリンダブロックに隣接し
   たクランク室内に延在する駆動軸と、該駆動軸に対する
   傾斜角が可変でかつ該駆動軸とともに回転するように該
   駆動軸に連結された斜板と、該斜板の傾斜面上に斜板に
   対し相対的に回転可能に設定された揺動板と、上記駆動
   軸の回転による斜板の回転の際該揺動板の回転を阻止し
   て該揺動板に揺動運動を行わせる回転阻止機構と、該揺
   動板に連結され該揺動板の揺動運動によって前記シリン
   ダ内を往復動するピストンとを有し、前記斜板の傾斜角
   の変化によって前記ピストンのストロークが変化して圧
   縮容量が変化するようにした容量可変圧縮機において、 前記斜板板の傾斜角の変化にともなう前記斜板と揺動板
   及びピストン系の慣性力の静アンバランスおよび動アン
   バランスの増加を抑制するためのバランスウェートを前
   記揺動板の前記シリンダブロックに対向する面上に斜板
   に連結して設け、かつ、該バランスウェートの一部に該
   揺動板のシリンダブロック側への軸方向移動を規制する
   ための、すべり接触部を設けたことを特徴とする容量可
   変型斜板式圧縮機。