JP3137248B2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents
斜板式圧縮機Info
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- JP3137248B2 JP3137248B2 JP04227178A JP22717892A JP3137248B2 JP 3137248 B2 JP3137248 B2 JP 3137248B2 JP 04227178 A JP04227178 A JP 04227178A JP 22717892 A JP22717892 A JP 22717892A JP 3137248 B2 JP3137248 B2 JP 3137248B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swash plate
- housing
- chamber
- shaft sealing
- type compressor
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
- F04B27/1054—Actuating elements
- F04B27/1063—Actuating-element bearing means or driving-axis bearing means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、可変容量型又は固定容
量型の斜板式圧縮機の改良に関する。
量型の斜板式圧縮機の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の斜板式圧縮機として、例えば可変
容量型のものであれば、特開昭６１−２１５４６９号公
報記載のものが知られている。この可変容量型斜板式圧
縮機では、シリンダブロックには放射状に平行配置され
た複数のシリンダボアが形成され、各シリンダボア内に
往復動可能にピストンが収容されている。フロントハウ
ジングはシリンダブロックとの間にクランク室を確保す
べくシリンダブロックの一端を閉塞しており、各シリン
ダボアの均等位置で回動可能な駆動軸はこのフロントハ
ウジングをスラスト軸受、ラジアル軸受及び軸封装置を
介して貫通されている。駆動軸にはクランク室内でロー
タを介して回転斜板が傾動可能に支持され、回転斜板に
はスラストワッシャによって揺動斜板が回転を拘束され
た状態で揺動可能に取りつけられ、さらに揺動斜板には
コンロッドを介して前記ピストンが係留されている。ま
た、シリンダブロックの他端には吐出弁、弁板及び吸入
弁を挟持してリアハウジングが固着されており、こうし
てピストンヘッドはシリンダボア内に圧縮室を形成して
いる。リアハウジング内には吐出室及び吸入室が形成さ
れ、さらにクランク室内圧力を吐出室圧力と吸入室圧力
とによって制御する制御弁も装備されている。
容量型のものであれば、特開昭６１−２１５４６９号公
報記載のものが知られている。この可変容量型斜板式圧
縮機では、シリンダブロックには放射状に平行配置され
た複数のシリンダボアが形成され、各シリンダボア内に
往復動可能にピストンが収容されている。フロントハウ
ジングはシリンダブロックとの間にクランク室を確保す
べくシリンダブロックの一端を閉塞しており、各シリン
ダボアの均等位置で回動可能な駆動軸はこのフロントハ
ウジングをスラスト軸受、ラジアル軸受及び軸封装置を
介して貫通されている。駆動軸にはクランク室内でロー
タを介して回転斜板が傾動可能に支持され、回転斜板に
はスラストワッシャによって揺動斜板が回転を拘束され
た状態で揺動可能に取りつけられ、さらに揺動斜板には
コンロッドを介して前記ピストンが係留されている。ま
た、シリンダブロックの他端には吐出弁、弁板及び吸入
弁を挟持してリアハウジングが固着されており、こうし
てピストンヘッドはシリンダボア内に圧縮室を形成して
いる。リアハウジング内には吐出室及び吸入室が形成さ
れ、さらにクランク室内圧力を吐出室圧力と吸入室圧力
とによって制御する制御弁も装備されている。
【０００３】この可変容量型斜板式圧縮機では、駆動軸
が回転されることによりロータを介して回転斜板がクラ
ンク室内圧力に応じた傾角で回転し、これにより同傾角
で揺動斜板が揺動するため、ピストンがコンロッドを介
してシリンダブロックのシリンダボア内を往復動する。
これにより、ピストンは、同傾角による所定の容量の
下、吸入行程時に圧縮室内に吸入室から吸入弁を介して
冷媒ガスを吸入し、吐出行程時に圧縮室から吐出弁を介
して冷媒ガスを吐出する。
が回転されることによりロータを介して回転斜板がクラ
ンク室内圧力に応じた傾角で回転し、これにより同傾角
で揺動斜板が揺動するため、ピストンがコンロッドを介
してシリンダブロックのシリンダボア内を往復動する。
これにより、ピストンは、同傾角による所定の容量の
下、吸入行程時に圧縮室内に吸入室から吸入弁を介して
冷媒ガスを吸入し、吐出行程時に圧縮室から吐出弁を介
して冷媒ガスを吐出する。
【０００４】また、例えば固定容量型斜板式圧縮機とし
ては、実開昭６３−５２９７５号公報記載のものが知ら
れている。この固定容量型斜板式圧縮機は、同様の構成
であるが、斜板が傾動不能であり、容量が一定のもので
ある。
ては、実開昭６３−５２９７５号公報記載のものが知ら
れている。この固定容量型斜板式圧縮機は、同様の構成
であるが、斜板が傾動不能であり、容量が一定のもので
ある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に例示し
た従来の斜板式圧縮機では、可変容量型も固定容量型も
問わず、フロントハウジング内壁と駆動軸との間にスラ
スト軸受及びラジアル軸受の二つの軸受が装備されてお
り、スラスト軸受により全圧縮室から作用するスラスト
荷重を受け、ラジアル軸受により各圧縮室の容積差等に
より生じるラジアル荷重を受ける構成となっている。こ
のため、この斜板式圧縮機は、スラスト軸受及びラジア
ル軸受を軸方向に整列させることにより、軸方向に長く
なり、例えば車両搭載性の欠点となる。また、二つの軸
受を要することから部品点数が多く、部品管理が面倒な
ことから製造コストが高い。
た従来の斜板式圧縮機では、可変容量型も固定容量型も
問わず、フロントハウジング内壁と駆動軸との間にスラ
スト軸受及びラジアル軸受の二つの軸受が装備されてお
り、スラスト軸受により全圧縮室から作用するスラスト
荷重を受け、ラジアル軸受により各圧縮室の容積差等に
より生じるラジアル荷重を受ける構成となっている。こ
のため、この斜板式圧縮機は、スラスト軸受及びラジア
ル軸受を軸方向に整列させることにより、軸方向に長く
なり、例えば車両搭載性の欠点となる。また、二つの軸
受を要することから部品点数が多く、部品管理が面倒な
ことから製造コストが高い。
【０００６】また、ラジアル軸受は軸封装置よりもクラ
ンク室側に配置されなければならないが、従来の斜板式
圧縮機では、通常、ラジアル軸受の外径が軸封装置の外
径よりも小さくされている。このため、軸封装置をフロ
ントハウジングの組付け前にクランク室側から挿入する
ことはできず、フロントハウジングをシリンダブロッ
ク、斜板及び駆動軸等に組付けた後、フロントハウジン
グに形成したボス内に外方から軸封装置を挿入し、これ
をサークリップを用いてボス内に抜け止めする行程が必
要となる。このため、面倒なサークリップの組付け行程
を要して組付け作業性が悪いことから製造コストが高く
なる。また、サークリップを要することでも部品点数が
多く、製造コストが高くなる。さらに、軸封装置をボス
内に存在させることにより、ボスの外径が大きいととも
にボス長も長く、斜板式圧縮機に固定するクラッチの大
型化も要してやはり搭載性の欠点となる。
ンク室側に配置されなければならないが、従来の斜板式
圧縮機では、通常、ラジアル軸受の外径が軸封装置の外
径よりも小さくされている。このため、軸封装置をフロ
ントハウジングの組付け前にクランク室側から挿入する
ことはできず、フロントハウジングをシリンダブロッ
ク、斜板及び駆動軸等に組付けた後、フロントハウジン
グに形成したボス内に外方から軸封装置を挿入し、これ
をサークリップを用いてボス内に抜け止めする行程が必
要となる。このため、面倒なサークリップの組付け行程
を要して組付け作業性が悪いことから製造コストが高く
なる。また、サークリップを要することでも部品点数が
多く、製造コストが高くなる。さらに、軸封装置をボス
内に存在させることにより、ボスの外径が大きいととも
にボス長も長く、斜板式圧縮機に固定するクラッチの大
型化も要してやはり搭載性の欠点となる。
【０００７】本発明は、斜板式圧縮機の搭載性の向上
と、部品点数の削減と、組付け作業性の向上とを同時に
実現することを解決すべき課題とする。
と、部品点数の削減と、組付け作業性の向上とを同時に
実現することを解決すべき課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の斜板式圧縮機
は、上記課題を解決するため、放射状に平行配置された
複数のシリンダボアを有し、各該シリンダボア内に往復
動可能にピストンを収容するシリンダブロックと、該シ
リンダブロックとの間にクランク室を確保するハウジン
グと、該ハウジングを軸封装置を介して貫通し、各該シ
リンダボアとの均等位置で回動可能であって、ロータを
該クランク室内に同期回転可能に支持するとともに該ロ
ータを介して斜板を該クランク室内に位置させる駆動軸
と、該斜板と該ピストンとを係留する係留機構と、を備
えた斜板式圧縮機において、前記駆動軸と前記ハウジン
グとの間に装備される軸受に代えて、前記ハウジング内
壁と前記ロータとの間にはスラスト荷重及びラジアル荷
重を共に受けうる併用軸受が装備されてなるという新規
な構成を採用している。
は、上記課題を解決するため、放射状に平行配置された
複数のシリンダボアを有し、各該シリンダボア内に往復
動可能にピストンを収容するシリンダブロックと、該シ
リンダブロックとの間にクランク室を確保するハウジン
グと、該ハウジングを軸封装置を介して貫通し、各該シ
リンダボアとの均等位置で回動可能であって、ロータを
該クランク室内に同期回転可能に支持するとともに該ロ
ータを介して斜板を該クランク室内に位置させる駆動軸
と、該斜板と該ピストンとを係留する係留機構と、を備
えた斜板式圧縮機において、前記駆動軸と前記ハウジン
グとの間に装備される軸受に代えて、前記ハウジング内
壁と前記ロータとの間にはスラスト荷重及びラジアル荷
重を共に受けうる併用軸受が装備されてなるという新規
な構成を採用している。
【０００９】かかる併用軸受としては、深溝玉軸受、ア
ンギュラー玉軸受、４点接触玉軸受、つば輪付き円筒こ
ろ軸受、円錐ころ軸受等を採用することができる。ま
た、本発明の斜板式圧縮機において、ハウジングにはク
ランク室側に開口する軸封室を形成し、軸封装置を該軸
封室に保持することが好ましい。
ンギュラー玉軸受、４点接触玉軸受、つば輪付き円筒こ
ろ軸受、円錐ころ軸受等を採用することができる。ま
た、本発明の斜板式圧縮機において、ハウジングにはク
ランク室側に開口する軸封室を形成し、軸封装置を該軸
封室に保持することが好ましい。
【００１０】
【作用】本発明の斜板式圧縮機では、可変容量型も固定
容量型も問わず、駆動軸とハウジングとの間に装備され
る軸受に代えて、ハウジング内壁とロータとの間に併用
軸受を装備し、この併用軸受により全圧縮室から作用す
るスラスト荷重と各圧縮室の容積差等により生じるラジ
アル荷重とを受ける構成となっている。このため、この
斜板式圧縮機は、従来のもののようにスラスト軸受及び
ラジアル軸受を軸方向に整列させる必要がなく、軸方向
に短くなり、例えば車両搭載性が向上する。また、併用
軸受により部品点数が削減され、部品管理が容易とな
り、製造コストが低廉化される。
容量型も問わず、駆動軸とハウジングとの間に装備され
る軸受に代えて、ハウジング内壁とロータとの間に併用
軸受を装備し、この併用軸受により全圧縮室から作用す
るスラスト荷重と各圧縮室の容積差等により生じるラジ
アル荷重とを受ける構成となっている。このため、この
斜板式圧縮機は、従来のもののようにスラスト軸受及び
ラジアル軸受を軸方向に整列させる必要がなく、軸方向
に短くなり、例えば車両搭載性が向上する。また、併用
軸受により部品点数が削減され、部品管理が容易とな
り、製造コストが低廉化される。
【００１１】また、本発明の斜板式圧縮機において、ハ
ウジングにクランク室側に開口する軸封室を形成し、軸
封装置を軸封室に保持した場合には、軸封装置をハウジ
ングの組付け前にクランク室側から軸封室に挿入するこ
とができ、従来のようにサークリップを用いて軸封装置
をボス内に抜け止めする面倒な行程が不要となる。この
ため、組付け時の行程数も減少し、組付け作業性が向上
することから製造コストが低廉化される。また、サーク
リップが不要となることでも部品点数の削減が図られ、
製造コストが低廉化される。さらに、軸封装置はハウジ
ング内に形成される軸封室によって支持されるため、ボ
スは斜板式圧縮機にクラッチを固定するための最小限の
外径・長さを要するのみであり、ボス外径の縮小化から
クラッチとして小型のものを連結することが可能とな
り、さらに搭載性が向上する。
ウジングにクランク室側に開口する軸封室を形成し、軸
封装置を軸封室に保持した場合には、軸封装置をハウジ
ングの組付け前にクランク室側から軸封室に挿入するこ
とができ、従来のようにサークリップを用いて軸封装置
をボス内に抜け止めする面倒な行程が不要となる。この
ため、組付け時の行程数も減少し、組付け作業性が向上
することから製造コストが低廉化される。また、サーク
リップが不要となることでも部品点数の削減が図られ、
製造コストが低廉化される。さらに、軸封装置はハウジ
ング内に形成される軸封室によって支持されるため、ボ
スは斜板式圧縮機にクラッチを固定するための最小限の
外径・長さを要するのみであり、ボス外径の縮小化から
クラッチとして小型のものを連結することが可能とな
り、さらに搭載性が向上する。
【００１２】
（実施例１）以下、本発明の斜板式圧縮機を可変容量型
のものに具体化した実施例１を図面１を参照しつつ説明
する。シリンダブロック１の一端面にはフロントハウジ
ング２が接合され、他端面には弁板３を介してリアハウ
ジング４が接合されている。フロントハウジング２内の
クランク室５には駆動軸６が回転可能に延在されてお
り、この駆動軸６にはロータ７が固着されている。ロー
タ７には長孔７ｂが形成されており、この長孔７ｂにピ
ン８ａが摺動自在に挿入されることにより回転斜板８が
駆動軸６に対して傾動可能に支持されている。回転斜板
８の背面側の摺動面にはスラスト軸受９が設けられ、回
転斜板８のボス側の摺動面には平軸受１０及びレース１
１を介してスラストワッシャ１２が配置されており、こ
れにより揺動斜板１３が回転を拘束された状態で回転斜
板８に取付けられている。この揺動斜板１３にはコンロ
ッド１４を介してピストン１５が連動連結され、各ピス
トン１５はそれぞれのシリンダボア１ａ内に直動可能に
嵌挿されている。また、クランク室５内には駆動軸６と
平行にガイド棒１６が配置されており、このガイド棒１
６は揺動斜板１３の一端部によってこれが挟持されるこ
とにより、揺動斜板１３の回転を規制しつつ軸方向への
移動を許容している。
のものに具体化した実施例１を図面１を参照しつつ説明
する。シリンダブロック１の一端面にはフロントハウジ
ング２が接合され、他端面には弁板３を介してリアハウ
ジング４が接合されている。フロントハウジング２内の
クランク室５には駆動軸６が回転可能に延在されてお
り、この駆動軸６にはロータ７が固着されている。ロー
タ７には長孔７ｂが形成されており、この長孔７ｂにピ
ン８ａが摺動自在に挿入されることにより回転斜板８が
駆動軸６に対して傾動可能に支持されている。回転斜板
８の背面側の摺動面にはスラスト軸受９が設けられ、回
転斜板８のボス側の摺動面には平軸受１０及びレース１
１を介してスラストワッシャ１２が配置されており、こ
れにより揺動斜板１３が回転を拘束された状態で回転斜
板８に取付けられている。この揺動斜板１３にはコンロ
ッド１４を介してピストン１５が連動連結され、各ピス
トン１５はそれぞれのシリンダボア１ａ内に直動可能に
嵌挿されている。また、クランク室５内には駆動軸６と
平行にガイド棒１６が配置されており、このガイド棒１
６は揺動斜板１３の一端部によってこれが挟持されるこ
とにより、揺動斜板１３の回転を規制しつつ軸方向への
移動を許容している。
【００１３】一方、リアハウジング４内には吸入室１７
と吐出室１８とが形成されており、図示しない冷凍回路
と連通する吸入室１７内の冷媒ガスは、吸入弁及び弁板
３の吸入ポートを介して圧縮室内に供給され、同圧縮室
内で圧縮された冷媒ガスは弁板３の吐出ポート及び吐出
弁１８ａを介して吐出室１８に吐出され、さらに冷凍回
路へと送り出される。また、リアハウジング４内にはシ
リンダブロック１に形成された給気通路２０又は抽気通
路２１と連通する制御弁３０、安全弁４０が配設されて
いる。
と吐出室１８とが形成されており、図示しない冷凍回路
と連通する吸入室１７内の冷媒ガスは、吸入弁及び弁板
３の吸入ポートを介して圧縮室内に供給され、同圧縮室
内で圧縮された冷媒ガスは弁板３の吐出ポート及び吐出
弁１８ａを介して吐出室１８に吐出され、さらに冷凍回
路へと送り出される。また、リアハウジング４内にはシ
リンダブロック１に形成された給気通路２０又は抽気通
路２１と連通する制御弁３０、安全弁４０が配設されて
いる。
【００１４】この斜板式圧縮機の最も特徴的な構成とし
て、フロントハウジング２内壁とロータ７との間には併
用軸受としての深溝玉軸受２５が装備されている。ま
た、フロントハウジング２の外方に突設されたボス２６
は従来のものよりも外径・長さが縮小されており、この
ボス２６の内端には、クランク室５側に開口し、ボス２
６の内径よりやや拡大された内径の内ボス２７により軸
封室２６ａが形成されている。軸封装置２８は、軸封室
２６ａにクランク室５側から支持され、内ボス２７との
間で封止状態を維持している。
て、フロントハウジング２内壁とロータ７との間には併
用軸受としての深溝玉軸受２５が装備されている。ま
た、フロントハウジング２の外方に突設されたボス２６
は従来のものよりも外径・長さが縮小されており、この
ボス２６の内端には、クランク室５側に開口し、ボス２
６の内径よりやや拡大された内径の内ボス２７により軸
封室２６ａが形成されている。軸封装置２８は、軸封室
２６ａにクランク室５側から支持され、内ボス２７との
間で封止状態を維持している。
【００１５】この可変容量型斜板式圧縮機では、フロン
トハウジング２内壁とロータ７との間の深溝玉軸受２５
により全圧縮室から作用するスラスト荷重と各圧縮室の
容積差等により生じるラジアル荷重とを受ける。このた
め、この斜板式圧縮機は、従来のようなスラスト軸受及
びラジアル軸受を軸方向に整列させる必要がなく、軸方
向に短くなり、車両搭載性が向上する。また、深溝玉軸
受２５により部品点数が削減され、部品管理が容易とな
り、製造コストが低廉化される。
トハウジング２内壁とロータ７との間の深溝玉軸受２５
により全圧縮室から作用するスラスト荷重と各圧縮室の
容積差等により生じるラジアル荷重とを受ける。このた
め、この斜板式圧縮機は、従来のようなスラスト軸受及
びラジアル軸受を軸方向に整列させる必要がなく、軸方
向に短くなり、車両搭載性が向上する。また、深溝玉軸
受２５により部品点数が削減され、部品管理が容易とな
り、製造コストが低廉化される。
【００１６】また、この斜板式圧縮機では、フロントハ
ウジング２内に設けた軸封室２６ａに軸封装置２８をク
ランク室５側から支持させるため、軸封装置２８をフロ
ントハウジング２の組付け前にクランク室５側から挿入
することができ、従来のような面倒な行程が不要とな
る。このため、組付け時の行程数も減少し、組付け作業
性が向上することから製造コストが低廉化される。ま
た、サークリップが不要となることで部品点数の削減が
図られ、製造コストが低廉化される。さらに、軸封装置
２８はフロントハウジング２内の軸封室２６ａに保持さ
れるため、ボス２６は外径・長さが縮小されている。こ
のため、クラッチとしては小型のものを連結することが
可能となり、さらに搭載性が向上する。 （実施例２）次に、本発明の斜板式圧縮機を固定容量型
のものに具体化した実施例２を図面２を参照しつつ説明
する。
ウジング２内に設けた軸封室２６ａに軸封装置２８をク
ランク室５側から支持させるため、軸封装置２８をフロ
ントハウジング２の組付け前にクランク室５側から挿入
することができ、従来のような面倒な行程が不要とな
る。このため、組付け時の行程数も減少し、組付け作業
性が向上することから製造コストが低廉化される。ま
た、サークリップが不要となることで部品点数の削減が
図られ、製造コストが低廉化される。さらに、軸封装置
２８はフロントハウジング２内の軸封室２６ａに保持さ
れるため、ボス２６は外径・長さが縮小されている。こ
のため、クラッチとしては小型のものを連結することが
可能となり、さらに搭載性が向上する。 （実施例２）次に、本発明の斜板式圧縮機を固定容量型
のものに具体化した実施例２を図面２を参照しつつ説明
する。
【００１７】シリンダブロック５１の外周面にはセンタ
ーハウジング５２が接合され、センターハウジング５２
の一端面にはフロントハウジング５３が接合され、シリ
ンダブロック５１及びセンターハウジング５２の他端面
には弁板５４を介してリアハウジング５５が接合されて
いる。センター及びフロントハウジング５２、５３内の
クランク室５６には駆動軸５７が回転可能に延在されて
おり、この駆動軸５７には背面が傾斜されたロータ５８
が固着されている。ロータ５８の背面側にはスラスト軸
受５９を介して揺動斜板６０が設けられ、揺動斜板６０
は球面体６１等を介しシリンダブロック５１に回転不能
に設けられた支持部材６１によってクランク室５６側に
付勢されている。この揺動斜板６０にはコンロッド６３
を介してピストン６４が連動連結され、各ピストン６４
はそれぞれのシリンダボア５１ａ内に直動可能に嵌挿さ
れている。
ーハウジング５２が接合され、センターハウジング５２
の一端面にはフロントハウジング５３が接合され、シリ
ンダブロック５１及びセンターハウジング５２の他端面
には弁板５４を介してリアハウジング５５が接合されて
いる。センター及びフロントハウジング５２、５３内の
クランク室５６には駆動軸５７が回転可能に延在されて
おり、この駆動軸５７には背面が傾斜されたロータ５８
が固着されている。ロータ５８の背面側にはスラスト軸
受５９を介して揺動斜板６０が設けられ、揺動斜板６０
は球面体６１等を介しシリンダブロック５１に回転不能
に設けられた支持部材６１によってクランク室５６側に
付勢されている。この揺動斜板６０にはコンロッド６３
を介してピストン６４が連動連結され、各ピストン６４
はそれぞれのシリンダボア５１ａ内に直動可能に嵌挿さ
れている。
【００１８】一方、リアハウジング５５内には吸入室６
５と吐出室６６とが形成されており、図示しない冷凍回
路と連通する吸入室６５内の冷媒ガスは、吸入弁及び弁
板５４の吸入ポートを介して圧縮室内に供給され、同圧
縮室内で圧縮された冷媒ガスは弁板５４の吐出ポート及
び吐出弁６７を介して吐出室６６に吐出され、さらに冷
凍回路へと送り出される。
５と吐出室６６とが形成されており、図示しない冷凍回
路と連通する吸入室６５内の冷媒ガスは、吸入弁及び弁
板５４の吸入ポートを介して圧縮室内に供給され、同圧
縮室内で圧縮された冷媒ガスは弁板５４の吐出ポート及
び吐出弁６７を介して吐出室６６に吐出され、さらに冷
凍回路へと送り出される。
【００１９】この斜板式圧縮機の最も特徴的な構成とし
て、フロントハウジング５３内壁とロータ５８との間に
は併用軸受としての深溝玉軸受６８が装備されている。
また、フロントハウジング５３の外方に突設されたボス
６９は、実施例１と同様に、従来のものよりも外径・長
さが縮小されており、このボス６９の内端には、クラン
ク室５６側に開口し、ボス６９の内径よりやや拡大され
た内径の内ボス７０により軸封室６９ａが形成されてい
る。軸封装置７１は、軸封室６９ａにクランク室５６側
から支持され、内ボス７０との間で封止状態を維持して
いる。
て、フロントハウジング５３内壁とロータ５８との間に
は併用軸受としての深溝玉軸受６８が装備されている。
また、フロントハウジング５３の外方に突設されたボス
６９は、実施例１と同様に、従来のものよりも外径・長
さが縮小されており、このボス６９の内端には、クラン
ク室５６側に開口し、ボス６９の内径よりやや拡大され
た内径の内ボス７０により軸封室６９ａが形成されてい
る。軸封装置７１は、軸封室６９ａにクランク室５６側
から支持され、内ボス７０との間で封止状態を維持して
いる。
【００２０】この固定容量型斜板式圧縮機においても、
実施例１と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本発明の斜板式圧縮機は、他の形式のものでも採
用でき、上記実施例１、２に限定されないことは勿論で
ある。
実施例１と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本発明の斜板式圧縮機は、他の形式のものでも採
用でき、上記実施例１、２に限定されないことは勿論で
ある。
【００２１】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の斜板式圧
縮機では、併用軸受の採用により軸方向に短くなり、搭
載性が向上する。また、併用軸受により部品点数が削減
され、部品管理が容易となり、製造コストが低廉化され
る。
縮機では、併用軸受の採用により軸方向に短くなり、搭
載性が向上する。また、併用軸受により部品点数が削減
され、部品管理が容易となり、製造コストが低廉化され
る。
【００２２】さらに、本発明の斜板式圧縮機において、
ハウジングにクランク室側に開口する軸封室を形成し、
軸封装置をその軸封室に保持した場合に、組付け時の行
程数の減少から、組付け作業性が向上し、さらに製造コ
ストが低廉化される。また、この場合、サークリップが
不要となり、部品点数の削減が図られ、製造コストが低
廉化される。
ハウジングにクランク室側に開口する軸封室を形成し、
軸封装置をその軸封室に保持した場合に、組付け時の行
程数の減少から、組付け作業性が向上し、さらに製造コ
ストが低廉化される。また、この場合、サークリップが
不要となり、部品点数の削減が図られ、製造コストが低
廉化される。
【００２３】さらに、この場合、ボス外径の縮小化から
クラッチとして小型のものを連結することが可能とな
り、さらに搭載性が向上する。
クラッチとして小型のものを連結することが可能とな
り、さらに搭載性が向上する。
【図１】実施例１の圧縮機を示す縦断面図である。
【図２】実施例２の圧縮機を示す縦断面図である。
１、５１…シリンダブロック １ａ、５１ａ…シ
リンダボア １５、６４…ピストン ５…クランク室 ２、５３…フロントハウジング ２８、７１…軸封
装置 ７、５８…ロータ ８…回転斜板 １３、６０…揺動斜板 ６、５７…駆動軸 １４、６３…コンロッド（係留機構）２５、６８…深溝
玉軸受（併用軸受） ２６ａ、６９ａ…軸封室
リンダボア １５、６４…ピストン ５…クランク室 ２、５３…フロントハウジング ２８、７１…軸封
装置 ７、５８…ロータ ８…回転斜板 １３、６０…揺動斜板 ６、５７…駆動軸 １４、６３…コンロッド（係留機構）２５、６８…深溝
玉軸受（併用軸受） ２６ａ、６９ａ…軸封室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平１−157279（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04B 27/08
Claims (2)
- 【請求項１】放射状に平行配置された複数のシリンダボ
アを有し、各該シリンダボア内に往復動可能にピストン
を収容するシリンダブロックと、該シリンダブロックと
の間にクランク室を確保するハウジングと、該ハウジン
グを軸封装置を介して貫通し、各該シリンダボアとの均
等位置で回動可能であって、ロータを該クランク室内に
同期回転可能に支持するとともに該ロータを介して斜板
を該クランク室内に位置させる駆動軸と、該斜板と該ピ
ストンとを係留する係留機構と、を備えた斜板式圧縮機
において、前記駆動軸と前記ハウジングとの間に装備される軸受に
代えて、 前記ハウジング内壁と前記ロータとの間にはス
ラスト荷重及びラジアル荷重を共に受けうる併用軸受が
装備されてなることを特徴とする斜板式圧縮機。 - 【請求項２】前記ハウジングには前記クランク室側に開
口する軸封室が形成され、前記軸封装置は該軸封室に保
持されていることを特徴とする請求項１記載の斜板式圧
縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04227178A JP3137248B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 斜板式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04227178A JP3137248B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 斜板式圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0674149A JPH0674149A (ja) | 1994-03-15 |
| JP3137248B2 true JP3137248B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=16856714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04227178A Expired - Fee Related JP3137248B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 斜板式圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3137248B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001304108A (ja) | 2000-04-20 | 2001-10-31 | Toyota Industries Corp | 圧縮機 |
| US20050061143A1 (en) | 2003-01-28 | 2005-03-24 | Koelzer Robert L. | Modular swash plate compressor |
| CN103047111A (zh) * | 2013-01-23 | 2013-04-17 | 苏州中成汽车空调压缩机有限公司 | 压缩机主轴斜盘部件 |
| CN109469596A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-03-15 | 刘正斌 | 日晷式空气压缩机 |
-
1992
- 1992-08-26 JP JP04227178A patent/JP3137248B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0674149A (ja) | 1994-03-15 |
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Legal Events
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |