JPH0214276Y2 - - Google Patents

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JPH0214276Y2
JPH0214276Y2 JP15998984U JP15998984U JPH0214276Y2 JP H0214276 Y2 JPH0214276 Y2 JP H0214276Y2 JP 15998984 U JP15998984 U JP 15998984U JP 15998984 U JP15998984 U JP 15998984U JP H0214276 Y2 JPH0214276 Y2 JP H0214276Y2
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field relaxation
slit
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ゴム・プラスチツク絶縁ケーブルの
絶縁接続部に関するものである。
[従来の技術] 従来のゴム・プラスチツクケーブルの絶縁接続
部においては、第3図に示すように接続すべき双
方のゴム・プラスチツクケーブル1のケーブル絶
縁体2がテーパ状にそれぞれ除去成形され、その
先端からそれぞれ露出されたケーブル導体3は接
続スリーブで相互に圧縮接続されて導体接続部4
が形成されている。この導体接続部4を中心とし
たケーブル絶縁体2上には絶縁テープ巻き或は金
型による射出成形若しくは押出し成形により補強
絶縁体5が設けられている。通常、補強絶縁体5
上には半導電性テープを巻回するか或は半導電性
熱収縮チユーブを収縮被覆させるかして遮蔽層6
が設けられている。補強絶縁体5と遮蔽層6とは
一体に加熱架橋されて融着されている。
このとき、該接続部を絶縁接続部とするため遮
蔽層6を絶縁遮蔽層6A,6Bとして左右に縁切
りする必要がある。縁切り方法として従来行われ
ていたのは次の2つの方法である。
(1) 左右の絶縁遮蔽層6A,6Bを部分的に同心
状に重ね合せることにより絶縁スリツトを形成
し、その間に遮蔽層間の耐電圧性能を有する絶
縁材料を充填する。
(2) 前述した(1)の絶縁遮蔽層6A,6Bの先端の
変形や接着不良を防止し、且つ電界緩和を図る
目的で、第3図に示すように、先端を対向させ
た絶縁遮蔽層6A,6B間の絶縁間隔の部分に
例えば高誘電体からなる電界緩和層7を介在さ
せる。電界緩和層7としては、交流の固有抵抗
ρが107〜1010Ωcm、電流電圧の位相角が60〜
90degとなる高誘電体が用いられている。電界
緩和材料としては、ゴム又はプラスチツク基材
に炭化珪素やカーボン等を充填した高誘電体材
料を用い、これをテープ状にして補強絶縁体5
上に巻回し、加熱架橋して補強絶縁体5に一体
に融着する方法がとられる。
しかしながら、高誘電体材料で電界緩和層7を
形成した場合、その誘電率は一般に20〜800と有
限であり、図示のように電界8がもれ出す欠点が
ある。電界緩和層7の上に金属遮蔽層がない場
合、ケーブル線路の運転時には接続部の表面に電
位が生じ、人体に危険である。
これを改善するために本出願人は第4図に示す
ような絶縁接続部を提案した。この絶縁接続部
は、電界緩和層7の外周に絶縁テープの巻回等に
よりスリツト絶縁層9が設けられ、このスリツト
絶縁層9の外周には片側の絶縁遮蔽層6Bに電気
的に接続された縁切り部遮蔽層10が設けられ、
該縁切り部遮蔽層10と他方の絶縁遮蔽層6Aと
の間にスリツト絶縁層9を介して絶縁スリツト1
1が設けられた構造になつている。
このような絶縁接続部によれば、電界緩和層7
の部分では電界8は縁切り部遮蔽層10で抑えら
れ、僅かに電界緩和層7上にもれ出す程度になる
利点がある。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような構造でも電界緩和層
7上に僅かではあるが、電界8がもれ出すので、
ケーブル1の運転中にはスリツト絶縁層9に常に
商用波数の電界8がかかつており、絶縁接続部の
長期寿命性能に影響を与える欠点がある。また、
第4図に示すような構造ではスリツト絶縁層9で
ケーブル導体とシース間の電位の5〜10%を分担
することになり、スリツト絶縁層9及び該スリツ
ト絶縁層9と電界緩和層7の界面、更には電界緩
和層7の端部に常に高い電界がかかるため電気的
弱点がふえることになる。このため、電界緩和層
7とスリツト絶縁層9との界面にギヤツプができ
ぬように、スリツト絶縁層9に巻きむらができぬ
よう、異物が混入しないよう熟練者が注意深く施
工する必要があつた。
本考案の目的は、縁切り部に常時電界をほとん
どかけない構造のゴム・プラスチツク絶縁ケーブ
ルの絶縁接続部を提供するにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係るゴム・プラスチツク絶縁ケーブル
の絶縁接続部は、電界緩和層の外周には電界緩和
材により片側からスロープ状に外径を増した後一
定外径に変る形状のスリツト絶縁・電界緩和層が
設けられ、該スリツト絶縁・電界緩和層の外周に
は片側の絶縁遮蔽層に電気的に接続された縁切り
部遮蔽層に設けられ、該縁切り部遮蔽層と他方の
絶縁遮蔽層との間に前記スリツト絶縁・電界緩和
層を介して絶縁スリツトが形成されていることを
特徴とするものである。
[考案の作用] このように絶縁スリツトの絶縁層を電界緩和層
と同じに電界緩和材でスリツト絶縁・電界緩和層
として形成すると、電界緩和層からの電界のもれ
出しはほとんどなくなり、縁切り部に電界がほと
んどかからない安定した絶縁性能を得ることがで
きる。
[実施例] 以下本考案に係るゴム・プラスチツク絶縁ケー
ブルの絶縁接続部の一実施例を第1図を参照して
詳細に説明する。なお、前述した第4図と対応す
る部分には同一符号を付して示している。本実施
例では、接続すべき架橋ポリエチレン絶縁ケーブ
ルの如きゴム・プラスチツク絶縁ケーブル1はそ
のケーブル絶縁体2の端部がテーパ状に加工さ
れ、その先端から露出されたケーブル導体3が接
続スリーブで圧縮接続されて導体接続部4が形成
されている。この導体接続部4の表面が平滑に加
工された状態で、その外周には半導電性テープが
巻回されヒータにて加熱融着架橋がなされて内部
半導電層13が形成されている。導体接続部4を
中心としてその両側のケーブル絶縁体2に跨つて
その外周に絶縁テープ巻き或は金型を用いた押出
成形により補強絶縁体5が形成されている。補強
絶縁体5の外周には、両側の図示しないケーブル
外部半導電層と電気的に接続した半導電性テープ
を補強絶縁体5のスロープに沿つて巻き上げ中央
付近で例えば80mm程度縁切り間隔をあけて対向さ
せることにより絶縁遮蔽層6A,6Bが形成され
ている。これら絶縁遮蔽層6A,6B間の縁切り
間隔の部分における補強絶縁体5の外周には、例
えばゴム基体100部、炭化珪素100部、カーボン5
部からなる電界緩和テープの巻回により電界緩和
層7が設けられている。絶縁遮蔽層6A,6Bと
電界緩和層7との界面形状は、等電位線と平行に
なるようなテーパ状断面とすれば補強絶縁体5の
界面の絶縁遮蔽層6A,6Bの先端電界が緩和さ
れて好適である。電界緩和層7の外周には、この
電界緩和層7を形成した半導電性テープを、片側
の絶縁遮蔽層6B側からスロープ状に外径を増し
た後絶縁遮蔽層6Aの外周で一定外径に変る形状
に巻き上げることによりスリツト絶縁・電界緩和
層14が形成されている。スリツト絶縁・電界緩
和層14の外周には絶縁遮蔽層6Bと電気的に接
続されて縁切り部遮蔽層10が形成されている。
縁切り部遮蔽層10と他方の絶縁遮蔽層6Aとの
間にはスリツト絶縁・電界緩和層14を介して絶
縁スリツト11が形成されている。補強絶縁体5
と、絶縁遮蔽層6A,6Bと、電界緩和層7と、
スリツト絶縁・電界緩和層14と、縁切り部遮蔽
層10とは、加熱架橋管の中に入れられて一体に
加熱融着され且つ架橋されている。縁切り部遮蔽
層10の外周には絶縁カバー12が施されてい
る。
スリツト絶縁・電界緩和層14の形状は、その
上に巻き上げる縁切り部遮蔽層10と絶縁遮蔽層
6Aとが一定以上(一般にはケーブルの防蝕層保
護電圧に一定の安全率を乗じた電圧値)耐電圧値
を有するように設計する。
このような本考案の絶縁接続部によれば、シー
ス端縁切り部分を埋める絶縁体が総て電界緩和層
7,14であるため、補強絶縁体5から外への電
界8のもれ出しは事実上無視することができる。
即ち、本実施例で用いる電界緩和材料は、固有イ
ンピーダンス107〜108Ωcm、等価誘電率150〜200
程度の電気特性をもつため比誘電率が2.3程度の
補強絶縁体5がほとんど総ての電位を分担してし
まうからである。
第4図及び第1図にそれぞれの構造での5%の
等電位線を示したが、第4図に示す構造では電界
緩和層7を飛び越えてその上のスリツト絶縁層9
(一般に比誘電率2.3〜3.0)に5〜10%の電位が
分担されるのに対し、第1図に示す本考案の構造
では5%の等電位線に全くゆらぎがなく、電界緩
和層7,14での電位分担はわずか0.3%であつ
た。
第1図と同様にシース縁切り部を形成し、縁切
り部遮蔽層10と絶縁遮蔽層6Aとのオーバーラ
ツプ長を200mmとし、その間のキヤパシタンスを
測定したところ約0.1μFであつた。通常のスリツ
ト型でシース縁切り部を形成した場合は、キヤパ
シタンスは数10pFであり、外部の絶縁筒など組
合わせてもシース間のインピーダンスが高く、片
側からサージが侵入しても通過しない。そのため
通常のケーブル線路では第2図に示すように絶縁
接続部15のシース間にシース間アレスターと呼
ばれるアレスター16を挿入してサージインピー
ダンスを下げることによりシース間の閃絡を防止
している。なお、17は導通接続部である。
これに対し、本考案の絶縁接続部を用い、縁切
り部遮蔽層10と絶縁遮蔽層6Aとのオーバーラ
ツプ長を充分長くとれば、サージが透過するよう
な、特に高周波成分に対しては十分インピーダン
スを小さくとれるような縁切り部となるため、シ
ース間アレスターが不要となり、線路全体のシス
テムを極めてシンプル化することができる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係る絶縁接続部で
は、絶縁スリツト間も電界緩和層で縁切りしたの
で、縁切り部が総て電界緩和層で縁切りされた構
造になり、その結果補強絶縁体の外への電界のも
れ出しが無視できる程僅少となり、縁切り部に常
時電界がほとんどかからない安定した絶縁性能の
絶縁接続部を得ることができる。また、本考案に
よれば縁切り部遮蔽層と絶縁遮蔽層とのオーバー
ラツプ長を長めにすることにより、シース間アレ
スターが不要な絶縁接続部を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る絶縁接続部の一実施例の
要部縦断面図、第2図は従来のケーブル線路の結
線図、第3図及び第4図は従来の絶縁接続部の要
部縦断面図である。 1……ゴム・プラスチツク絶縁ケーブル、2…
…ケーブル絶縁体、3……ケーブル導体、4……
導体接続部、5……補強絶縁体、6A,6B……
絶縁遮蔽層、7……電界緩和層、8……電界、9
……スリツト絶縁層、10……縁切り部遮蔽層、
11……絶縁スリツト、14……スリツト絶縁・
電界緩和層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーブル導体接続部を覆う絶縁補強層の外周に
    は縁切り間隔をもつて相互に絶縁されて絶縁遮蔽
    層が形成され、前記両絶縁遮蔽層の先端間の前記
    縁切り間隔の部分には電界緩和層が設けられてい
    るゴム・プラスチツク絶縁ケーブルの絶縁接続部
    において、前記電界緩和層の外周には片側からス
    ロープ状に外径を増した後一定外径に変る形状の
    スリツト絶縁・電界緩和層が設けられ、前記スリ
    ツト絶縁・電界緩和層の外周には片側の前記絶縁
    遮蔽層に電気的に接続された縁切り部遮蔽層が設
    けられ、該縁切り部遮蔽層と他方の前記絶縁遮蔽
    層との間に前記スリツト絶縁・電界緩和層を介し
    て絶縁スリツトが形成されていることを特徴とす
    るゴム・プラスチツク絶縁ケーブルの絶縁接続
    部。
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