JPH02132475A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH02132475A
JPH02132475A JP17052989A JP17052989A JPH02132475A JP H02132475 A JPH02132475 A JP H02132475A JP 17052989 A JP17052989 A JP 17052989A JP 17052989 A JP17052989 A JP 17052989A JP H02132475 A JPH02132475 A JP H02132475A
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JP
Japan
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sleeve
developer
developing
roller
toner
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JP17052989A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Honda
充 本田
Takahiro Kubo
貴裕 久保
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 上の1 本発明は、電子写真法や静電記録法などにより形成され
た静電潜像を現像する現像装置に関する。
従」(Ω」E術 従来、例えば電子写真法を利用した画像形成装置等にお
いては、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像剤
にて可視画像とするための現像装置は、現像剤を現像装
置内より、感光体表面に形成された潜像を現像する現像
位置へと担持し、搬送するために現像ローラ、即ち通常
横断面形状が円筒状とされる現像スリーブ(以後単に「
スリーブ」という。)を備えている。該スリーブは、現
像剤が一成分現像剤●二成分現像剤、磁性−非磁性現像
剤、更には絶縁性●誘電性現像剤を問わず、現像剤を外
周表面上に均一にムラな〈塗布し得るように、その表面
に微細凹凸をつけることが必須な技術とされてきた。
スリーブ表面に微細凹凸をつける方法としては、(1)
サンドベーパでスリーブ面を擦るサンドペーパ法(米国
特許番号第4377332号)、(2)球形粒子による
サンドブラスト法(米国特許番号第4377332号)
、(3)鋭い突起を有する不定型粒子によるサンドブラ
スト法(米国特許番号第4380966号)、(4)前
記(2)と(3)の方法を組合せた方法(特開昭58−
11974号)などが提案され、実施されている。
が  しようと る これらスリーブは現像剤の均一薄層を担持、搬送できる
利点を持っているが、次のような問題点も有している。
即ち、スリーブをサンドペーパで擦る前、或いはサンド
ブラスト処理する前にスリーブ外径の機械的精度を出す
ための研摩加工などが必須であり、製造コストがかかる
という問題点がある。又、サンドペーパで摺擦したり、
サンドブラストによって形成されたスリーブ表面の微細
凸部はスリーブを長時間にわたり使用して行く過程にお
いて摩耗するため、スリーブの使用初期と長期間使用後
の表面状態に差が生じてしまう。本発明者らの実験結果
によると、このようなスリーブの表面形状の変化は、例
えば現像剤の搬送力や現像剤の摩擦帯電量を変化させ、
これによって現像画像の品質が変動するということが分
った。
又、圧力定着や低温熱定着可能な比較的柔らかい現像剤
を使用したときに現像剤がスリーブに融着するといった
問題、更には、現像剤が劣化した場合に現像剤がスリー
ブに融着するといった、スリーブに起因すると思われる
種々の問題が発生した。
一方、単に引き抜き或いは絞り加工しただけのスリーブ
では、スリーブ表面に軸方向に長い微少幅の溝が形成さ
れてはいるが、サンドペーパ処理によって得られた溝ほ
ど密ではなく平滑な表面部分が多くなるため、現像剤の
スリーブへの融着は生じにくいが、現像剤が過剰に摩擦
帯電し易く、また、現像剤の塗布ムラが生じやすい。特
に磁性ブレードを、スリーブ内部に固定された磁極に対
向させて磁気カーテンを形成し、これによって磁性現像
剤の厚みを規制する装置では、上記現像剤層のムラが顕
著に発生する。
従って、本発明の目的は、前記不都合を解決できる現像
装置を提供することである。
本発明の他の目的は、現像剤の均一薄層を担持搬送でき
、しかも長期間使用しても現像画像の質の低下を抑制で
きる現像ローラを備えた現像装置を提供することである
本発明の他の目的は、現像剤の融着を抑制できる現像ロ
ーラを備えた現像装置を提供することである。
本発明の他の目的は、生産効率、品質を高め、生産コス
トを下げることのできる現像ローラを備えた現像装置を
提供することである。
るだめの 上記目的は本発明に係る現像装置にて達成される。要約
すれば本発明は、現像剤を収容する容器と、該容器から
供給された現像剤を担持して静電潜像を現像する現像領
域に搬送する可回転現像ローラとを備え、該現像ローラ
表面には、ローラ軸方向に長い微小幅の溝と微細凹部と
が混在していることを特徴とする静電潜像を現像する現
像装置である。
本発明の他の態様によれば、現像剤を収容する容器と、
該容器から供給された現像剤を担持して静電潜像を現像
する現像領域に搬送する可回転現像ローラとを備え、該
現像ローラは、ローラ軸方向に長い微小幅の溝がしごき
加工によって表面に形成された素材ローラにエッチング
処理を施すことによって表面に微細凹部を形成したロー
ラであることを特徴とする静電潜像を現像する現像装置
が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、現像剤を収容する容器
と、該容器から供給された現像剤を担持して静電潜像を
現像する現像領域に搬送する可回転現像ローラとを備え
、該現像ローラは、微細凹部がエッチング処理によって
表面に形成された素材ローラ表面にしごき加工によって
ローラ軸方向に長い微小幅の溝を形成したローラである
ことを特徴とする静電潜像を現像する現像装置が提供さ
れる。
上記各現像装置にて、好ましくは、現像領域に搬送する
現像剤層の厚みを、現像領域での静電潜像保持体と現像
ローラの最小間隙よりも薄く規制する規制部材が設けら
れる。又、現像ローラには、交流成分を有する電圧、或
いは直流電圧が印加される。
支11 次に、本発明に係る現像装置を図面に即して更に詳しく
説明する。
第1図に本発明に係る現像装置の一実施例が図示される
。本実施例において、現像装置は,現像剤5を収容した
現像容器1と、該現像容器lに回転自在に担持された現
像ローラ、即ちスリーブ2と、該スリーブ2内に配置さ
れた固定磁石ローラ3と、スリーブ2に間隙を介して対
向された現像剤規制ブレード4とを具備する。
斯る構成にて、非磁性スリーブ2は矢印a方向へと回転
し、現像容器l内の現像剤(以後単に「トナー」という
。)5を現像容器l内から、静電潜像を担持し、矢印b
方向に回転する感光体ドラム6と対面した現像領城Aへ
と担持し、搬送する。トナーはスリーブ2との摩擦で潜
像を現像するための極性に帯電する。スリーブ2上のト
ナー5は現像剤規制ブレード4にて所定厚さに規制され
て現像領域Aへと搬送される。
この実施例においては、トナー5は磁性トナーである。
そしてブレード4は鉄などの磁性体であり、磁石3の磁
極N1の形成する磁界中に位置している。而してブレー
ド4に磁極N,からの磁界が集中してスリーブ2とブレ
ード4間の間隙に強い磁気カーテンが形成され、この磁
気カーテンによる磁性トナー阻止力と、スリーブ2によ
るトナー搬送力との協働作用によって、スリーブ2上に
はスリーブ2とブレード4間の間隙よりも薄い磁性トナ
ー層が形成される(特公昭59−8831号公報参照)
。この実施例においては、スリーブ2に担持されたトナ
ー層の厚みが、現像領域において感光体ドラム6とスリ
ーブ2間の最小間隙よりも薄くなるように、ブレード4
とスリーブ2間の間隙が設定されている。
スリーブ2には電源7から交流電圧、又は交流電圧に直
流電圧を重畳したバイアス電圧が印加され、これによっ
て現像領城Aにおいて向きが交互に繰り返し反転する振
動電界が形成される。この振動電界によってトナーは振
動運動し、感光体ドラム6に形成されている静電潜像を
現像する。
尚、バイアス電圧の交流成分の波形は正弦波、矩形波、
鋸波なと適宜選択できる(特公昭58−32375号公
報、特公昭58−32377号公報参照)。尚、スリー
ブ2と感光体ドラム6の最小間隙は1mm以下であるこ
とが好ましい。
現像領域Aを通過したスリーブ2上の残余トナーは容器
l内に回収される。
第2図に本発明の他の実施例に係る現像装置が図示され
る。この装置では、第1図の磁性ブレード4に代えて、
スリーブ2に側面が圧接されている弾性ブレード4lが
使用され、トナーがこの弾性ブレード41とスリーブ2
の圧接部を通り抜けることによりスリーブ2上にトナー
の薄層が形成される。このトナーの薄層は現像領域Aに
おいて感光体ドラム6とスリーブ2の最小間隙よりも薄
い。尚、ブレード41としてはウレタンゴム、シリコー
ンゴムなどのゴムブレード、リン青銅、ステンレススチ
ール等の金属板バネ、等が使用できる。
第2図の現像装置では、ブレード41は、固定部材42
への固定部よりもスリーブ2への圧接部がスリーブ回転
方向に関して下流側に位置するように配置されているが
、上記圧接部が上記固定部よりもスリーブ回転方向に関
して上流側に位置するように配置されていてもよい。
尚、第2図の装置ではトナー5として磁性トナーも非磁
性トナーも使用できる。トナー5として非磁性トナーを
使用する装置では、磁石3は不要である。
前記スリーブ2は、その横断面形状が、第3図(b)、
(C)に図示されるように、外径2R、内径2rとされ
る円筒状とされる。
又、スリーブ2の外周表面20は、第3図(C)に示す
ように、該外周表面より半径方向内方向へと成る曲率に
てピット状に形成された微小凹部2lと、該外周表面よ
り所定の深さで且つスリーブ軸線方向に沿って延在する
よラに形成された微少幅の溝状凹部22と、該外周表面
を画成するべく不均一に分散して形成された平滑面部2
3とから成る粗面とされる.又、溝状凹部22の内方先
端部は先が細くなった尖端形状とすることもできるが、
平坦であってもよい。尚,溝状凹!22の内方先端部を
網絡した平均径は2R’にて示される。
本発明にて、上記微小凹部2l、溝状凹部22及び平滑
面部23から成るスリーブ表面の粗面状態は、第3図(
a)に図示されるように、スリーブの長手力向(回転軸
方向)K対して平行に形成されたすし状模様及び全体的
に分散したマット状模様として目視によって観察される
本発明に従えば、溝状凹部22及び微小凹部21に起因
したスリーブ2の外周表面の表面粗さは、良好な現像剤
搬送力を得、また現像剤を均良好に摩擦帯電するために
、JISIO点平均粗さ(R z)にて0.1〜loJ
Lmであることが望ましく、好ましくは0.2JLm〜
8ILmである。更に、第3図(C)に図示されるよう
に、特に、各溝状凹部22の中央にて計測した溝状凹部
間の平均ピッチ(入)は1〜1000ILmが好ましく
、或いは現像装置に使用されるトナー、現像方式などに
も依るが、λ=5〜7 0 0 ILmであることが更
に望ましい。又、溝状凹部22のスリブ外周表面20上
での巾(W)は平均0.1〜50JJ.mであり、トナ
ー粒径との関係等によって最1l 適巾が決められる。
更に、平滑面部23は、スリーブ外周表面積S(=スリ
ーブ直径(2R)Xπ×現像剤塗布部長さ(文))に対
して、面積占有率が20〜80%、更に好ましくは25
〜60%であることが望ましい。
又、一般に、各微小凹部2lは、スリーブ外周表面20
上での輻(W)が平均0.5〜20Il.mであること
が好ましく、又各微小凹部2lにおける外周表面20か
らの最大深さ(H)が平均0.5〜10pmの範囲にあ
ることが好ましく,トナ粒径との関係等によって最適巾
、深さが決められる。更に、該微小凹部21を、後述す
るようにエッチング法にて形成する場合には、該凹部2
lの凹状表面21aは粗面となり、通常該凹状表面21
aの粗さRz’は0.1 〜54mが好ましい。
本発明に従った上記構成のスリーブ2は、通常の絞りし
ごき法( Drawing and Ironing)
及びエッチング法を組合せることにより好適に製造する
ことができる。
エッチング法としては湿式方法及び乾式方法のいずれで
あってもよい。湿式方法には、酸又はアルカリ液に素材
円筒(素材ローラ)を浸漬させてエッチングする方法、
更には電解研摩による陽極酸化処理法などを採用し得る
又、乾式方法としては、腐食性のガスを素材円筒表面上
に導入しエッチングする方法や,真空容器内で加熱する
方法や、更には、真空容器中でイオンを素材円筒表面上
に衝突させてエッチングする方法も可能である。
次に、素材円筒の作製工程を説明する.第7図に示され
た絞り加工工程で、ケイ素、鉄、マンガン等が微量含有
されたアルミニウム合金の板体を押え73によって円形
開口を有するダイス72に対して固定し、この板体をボ
ンチ74によって押してダイス72の開口を通して絞り
、カップ状の第1素材円筒71を形成する.第8図に示
されたしごき加工工程で、第1素材円筒7lは支持部材
81に支持され、ポンチ82で矢印方向に押される。再
絞り用ダイス83、しごき用第1ダイス84、しごき用
第2ダイス85、しごき用第3ダイス86が配置され、
ダイス83、84、85、86はこの順に径が小さくな
っている円形開口を夫々有している。而して第1素材円
筒7lはボンチ82によって押されて各ダイスを通過す
るが、各ダイスにおいて外周がしごかれ、径が順次小さ
くなって行く。尚、87はストリッパーである。
かくして形成された素材円筒71’には、第4図に図示
されるように、しごき工程でのダイスによる引っ掻き傷
である、微少幅の円筒軸方向に長い溝22′が多数形成
されている。第4図は、素材円筒71”の軸と垂直な面
による断面の部分拡大図であり、23′は平滑面部であ
る。
上記素材円筒71’をエッチング処理することにより表
面に多数の微少ピット、即ち微少凹部21が多数形成さ
れたスリーブが得られる。前記溝22′もエッチング作
用を受けるが、これによって消滅するものは少なく、溝
22として残留する。
尚、溝状凹部22の形状或いは粗さは、最終のスリーブ
径とその前段のしごき工程におけるスリーブ径、使用さ
れるダイスの硬度、表面アラサ、形状、更には使用され
る潤滑油の粘度や分子量などによって制御可能である. 本発明の一実施例においては、絞りしごき法にて最終外
径が20.0mm、内径18.5mmのアルミニウム合
金(A3003)製素材円筒71′を作製し、使用した
ダイスによってスリーブ表面に溝状凹部22′を形成し
た。次いで、ピット状微小凹部21を形成するために、
前記素材円筒71′を水酸化ナトリウムの1規定水溶液
1文中に、80℃に保ちながら5分間浸漬後、酢酸1規
定水溶液中につけて中和し、直ちに水洗し、乾燥した。
凹部2lの状態は、例えば水酸化ナトリウム水溶液の規
定度、処理時間又は処理温度を変えることにより種々変
えることができる。
このようにして製造されたスリーブの表面を観察すると
、第5図に示す走査型電子顕微鏡写真のl5 模写図(JSM−T220日本電子(株)製)に見られ
るように、微視的な平滑面部23とピット状の微小凹部
2lが全域にわたって存在し、該微小凹部2lの中に更
に小さなピットが形成されていることが観察される。更
に、スリーブの長手力向(回転軸方向)、即ち第5図で
X方向に溝状の凹部22が全域にわたって存在している
ことが分かる。
尚、第5図はスリーブ表面に対して45°の角度から撮
影した1000倍の拡大写真の模写図である。
該スリーブ2の表面をJISIO点平均粗さ(Rz)r
JIS  B  0601Jにて計測すると、スリーブ
周方向の表面粗さは6.81Lm、スリーブの回転軸方
向の表面粗さは3.71Lmであった。
又、市販の微小表面粗さ計(小坂研究所製、テイラーホ
ブソン社製)で測定した表面粗さ形状が、第6図(a)
、(b)に図示される。第6図(L)はスリーブ周方向
を、第6図(b)はスリl6 一ブ回転軸方向の表面粗さ波形を表わしている.但し、
目盛は任意目盛である. 第6図(a)において、破線(A)は、スリーブ外周表
面を示す測定値の山偏の先端部分を網絡したものであり
、破線(B)は、スリーブ外周表面凹部の先端部を示す
測定値の谷側の先端部分を平均して網絡したものである
.この図から明らかなように、スリーブ外周表面を形成
する破線(A)をみると、ピット状の波形は微小凹部2
1であり、パルス状の波形は溝状凹部22であり、比較
的滑らかな部分は平滑面部23であることが分かる。
次に、上記スリーブ2を用いて第1図に図示するような
現像装置を作製し、本発明に係る現像装置の作用効果を
確認する実験を行なったが、その実験結果について説明
する. 第1図の構成の現像装置において、スリーブ2、即ち、
外径20mm、内径18.5mmのアルミニウム合金ス
リーブ2内にはマグネットローラ3を固定して装着した
。該マグネットローラ3の磁極の磁力はN+=900(
ガウス).N2=600(ガウス).S.=800(ガ
ウス)、S2 =700 (ガウス)であり、現像剤規
制ブレード4としては磁性体である厚さ1mmの鉄板を
電気ニッケルメッキした金属板を用いた.ブレード4と
スリーブ2どの間隔は2 5 0 pmに保持した。バ
イアス電源7としてはAC電圧にDC電圧を重畳させた
ものを用い、AC電圧としてVPP=1200V,f=
1500Hz,DC電圧として−350Vを印加した。
スリーブ2と感光体ドラム6との間の最小間隙は3 0
 0 ILmである.現像剤5としては一成分絶縁性磁
性現像剤を用いた。トナーはボリスチレン55部、マグ
ネタイト40部、カーポンブラック5部(いずれも重量
比)で平均粒径12pmのものに、荷電制御剤を外添し
たものを用いたところ、スリーブ2上にムラのない塗布
状態が得られ、良好な現像性を示した。
又、本発明者らの実験によると、第3図(c)で示した
上記溝状凹部22の平均ピッチλが、平均1 0 0 
0 7hmを越えると、溝によるトナー搬送効果が不十
分となり、トナーの搬送能力が悪化し、画像濃度が低下
してしまうことが分かった.又、スリーブ2上にトナー
の塗布ムラが生じてしまい、画像に悪影響を及ぼしてし
まった。
逆に、上記溝状凹部22のビッチλがIgm未満になる
と、表面の凹凸状態が激しくなり、トナーの搬送能力は
向上するものの、ブレード4によるトナーの整理、規制
能力が追従せず、更にはトリポ付与も充分に行なうこと
が出来なくなり、カブリや飛散を生じたり、トナーを劣
化させたり、スリーブ融着を発生するなどの実用上の問
題をおこした. 従って、入は、平均でIg.m 〜1000pLm、好
ましくは平均で5gm〜7 5 0 4mの範囲内にあ
るとき本発明のスリーブとしての効果を顕著に発揮する
ことができる. 更に、上記溝状凹部22及び微小凹!!821に起因し
た表面粗さRzの変化によっても,平均ピッチλの変化
のときと同様の現象が生ずる.即ち、l9 Rzが0.IILmよりも小さいときはスリーブ表面が
鏡面であることと同等であり、λのピッチが長くなった
場合と同じく実用上好ましくない.又、Rzが101L
mよりも深くなると、ほぼトナーの平均粒径に近くなっ
てしまうので、トナーの搬送能力は向上するが、同時に
入を短くしたのと同様の効果が現れてしまい、トナーの
スリーブ融着を発生しやすくなり、実用上問題であった
.従って、Rzは、0.IILm 〜10pm、好まし
くは0 . 2 g.m〜8ILmの範囲内にあるとき
本発明のスリーブとしての効果を顕著に発揮することが
確認できた。
なお、本発明に従って作製されたスリーブ2は、第3図
(C)からも分るように、従来のサンドブラスト法やビ
ーズブラスト法などによって粗面化されたスリーブとは
異なり、長期使用による表面摩耗によっても、その基本
的な表面性に変化が抑制されるので、耐久性においても
優れている. 実際に、上記構成の本発明に係る現像装置を用いて実験
したところ、環境特性として低温争低湿(15℃、lO
%)から高温●高湿(32.5℃、90%)までの環境
変化における1万枚の耐久試験の結果、濃度変化が少な
く、カブリや飛散がなく、スリーブ融着も発生しない良
好な画像を提供し続けることができた. 第1表は、本発明の効果を有するスリーブを第1図に示
す現像装置に用いた場合の実験結果及び比較実験結果を
示した表である.第1表における実験崩に対する処理状
況は以下の通りであった。
Nol:絞りしごき法(D−I法)にて最終寸法に引き
抜き後、50℃の1規定NaOH水溶液中に1分間浸漬
処理し、次いで酢酸で中和し水洗し乾燥したスリーブ。
NO2:D−I法にて最終寸法に引き抜き後、50℃の
1規定NaOH水溶液中に5分間浸漬処理し、次いで酢
酸で中和し水洗し乾燥したスリーブ。
No3:I)−I法にて最終寸法に引き抜き後、8o℃
の1規定NaOH水溶液中に5分間浸漬処理し、次いで
酢酸で中和し水洗し乾燥したスリーブ。
Nb4:D−I法にて最終寸法に引き抜き後、80℃の
1規定NaOH水溶液中に15分間浸漬処理し、次いで
酢酸で中和し水洗し乾燥したスリーブ。
以上、Nol−No4は、本発明の効果を有するスリー
ブである。
又、比較例であるNo5〜陽7における処理状況を次の
通りであった。
崩5:切削研摩処理のみを行なったスリーブ.Nb6:
D−I法にて作製したスリーブ.Fl&)7:D−I法
にて最終寸法に引き抜き後、#400球形粒子(ガラス
番ビーズ)によりブラスト処理したスリーブ。
陥5は、所謂、鏡面スリーブである。又、No6は、第
4図に示すように、スリーブ表面には溝状凹部22′の
みが形成されたスリーブである.各スリーブによる実験
結果は次の通りであった。
Not: 1500枚まで、初期画像のレベルを維持するが、40
00枚以降では部分的にトナーの異常帯電によるコーテ
ィングムラが生じ、画像にも画像ムラが現れた. No2: toooo枚耐久後も、良好な初期画像を維持していた
. No3: 10000枚耐久後も、良好な初期画像を維持していた
. No4: 初期画像は濃度も高く、解像性の良好であったが、徐々
にカブリぎみの画像になってきた.No5: 初期からトナーの異常帯電によるスリーブ上のトナーコ
ーティングムラが生じ、画像上にも現われた。又、濃度
も少し低めであった. No6及びFt)7: 初期は濃度も高く、解像性の高い良好な画像であったが
、1500枚以降ではトナーの異常帯電によるスリーブ
上のトナーコーティングムラが生じ、画像にも現れた. 第1表に結果をまとめて示す. 第1表 尚、第1表中における各評価は以下の通りである. ○:濃度が高く、飛散やカブリもなく、解像性の高い良
好な画像である. Δ:濃度がやや低かったり、解像性がやや低かったりす
るが、実用上問題のない画像である.X:濃度が極端に
低かったり、飛散やカブリが生じたり、又、トナーの異
常帯電による画像ムラ等を生じ、実用上問題のある画像
である.尚、第2図に示した現像装置においても同様な
結果が得られる. 上記実施例では、D−I法にてダイスを利用し、先ず表
面に溝状凹部22′及び平滑面部23′を素材円筒71
”を形成した後、この素材円筒にエッチング処理により
微小凹部21を形成するものとしたが、本実施例とは逆
の順序で、例えば、先ずエッチング処理した素材円筒を
形成した後に、該処理により形成されたエッチピットを
大きくは損なわないようにして素材円筒をしごきダイス
を通過させ、スリーブ表面に長手力向の溝をつけること
も可能である.この場合,例えば第8図でダイス83、
84、85を除去し、ダイス86のみ使用される。
この場合、ダイスを通過させるのはスリーブの長手力向
に微細幅の溝状凹部を形成することを主な目的とし、外
周径を変化させることは主たる目的とはしない。従って
、しごきダイスを通過させる前のスν−ブの外径は、エ
ッチピットの平均深さ或いはエッチング処理径の表面あ
らさ(dz)の2倍を、最終径を決めるダイスの径(D
d)に加えたものより大きくならないようにする必要が
ある。
又、上記実施例においては、アルカリ性のエッチング材
の中に素材円筒を浸漬する方法によってエッチング処理
を行なうものとして説明したが、素材円筒上にエッチン
グ材、例えば希硫酸又は希塩酸をスプレーガンによって
噴霧し、加温し、中和洗浄する方法によっても、前記し
たと同様のエッチング処理を達成できる。
斯るスプレー法によるエッチングの場合、スリブに接触
しているエッチング液が浸漬法に比べると、比較的限定
された量となっているので、表面のあらさは、主に加温
する時間で決定される。
又、スプレー法は浸漬怯と異なり、大きな浴槽を必要と
せず、又、噴霧加温、中和洗浄が一連の流れの中で実行
でき、装置も比較的小型にできるという利点を有する。
更に、エッチング液としては、上記した酸性の薬品のみ
ならず、アルカリ性の薬品も使用可能である. 更に、素材円筒をエッチング材に浸漬する方法によって
エッチング処理を行う場合には、浸漬する液に超音波を
施すことによりエッチング時間を短縮でき、且つ均一な
処理が可能となる.以上各実施例において、素材円筒の
粗面化処理前に寸法精度を決定するための切削研摩は必
要ないので、スリーブの製造コストを低減でき、また生
産効率を向上できる. 尚、第1図、第2図ではスリーブに交流成分を有するバ
イアス電圧を印加したが、電源7を直流電源として交流
成分を持たない直流電圧をバイアス電圧としてスリーブ
2に印加してもよい.尚、一成分現像剤として劣化や現
像ローラへの融着が生じやすいカプセルトナーを使用し
た場合、本発明ではそれらの不都合の抑止効果が高いの
で、カプセルトナー用現像装置に好適である。
上記各実施例においては、本発明に係る現像装置は、一
成分現像剤を用いた現像装置であるとして説明したが、
磁性キャリアと非磁性トナーを用いた二成分現像剤を使
用する構成の現像装置とすることもできる. 例えば二成分現像剤は、平均粒径が30〜l00I1.
m、好ましくは40〜80ILmで抵抗値がl01Ω●
cm以上、好ましくは10”Ω●cm以上のフエライト
粒子(最大磁化6 0 e m u / g )に樹脂
コーティングした磁性キャリアと、平均粒径5〜15J
Lmの非磁性トナーとを含有する.斯る二成分現像剤を
有した現像装置においては、スリーブ2はキャリア粒子
の搬送性が主となり、その粒径は通常前記一成分現像剤
の約5倍以上であるため、スリーブ表面の粗さもその分
だけ粗くすることができる。
本発明者らの研究実験の結果によると、スリーブの溝状
凹部22の平均ピッチ(λ)がIILm〜2.5mmの
範囲でキャリアの搬送性も良く、濃度が高い画像ムラの
ない良好な画像が長期に渡って得られた。入がlILm
以下、又は、2.5mm以上であると、キャリアの搬送
性が悪く画像濃度や濃度ムラが生じ好ましくなかった. l1立差1 以上説明したように、本発明の現像装置は、現像剤を担
持して領域に搬送する現像ローラが,その表面に、ロー
ラ軸方向に長い微小幅の溝の多数と、微小凹部の多数が
混在するように構成されるために、現像剤の劣化●融着
を防止しながら現像剤の均一薄層を担持し搬送すること
ができ、しかも長期間使用しても現像画像の質の低下を
抑制することができるという効果を有し、且つ、製造が
容易であるために生産効率、品質を高め、生産コストを
下げることができるという特長を有する.
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る現像装置の一実施例の概略断面
図である. 第2図は、本発明に係る現像装置の他の実施例の概略断
面図である。 第3図(a)は、スリーブの外面図である.第3図(b
)は、スリーブの横断面図である。 第3図(c)は、スリーブの横断面一部拡大図である。 第4図は、素材円筒の横断面一部拡大図である。 第5図は、スリーブ表面の電子顕微鏡写真の模写図であ
る. 第6図(a)及び(b)は、表面粗さ計によるスリーブ
表面の測定波形である. 第7図は、絞り加工工程の説明図である.第8図は、し
ごき加工工程の説明図である.2 : スリーブ :スリーブ外周表面 :微小凹部 :溝状部 :平滑面部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)現像剤を収容する容器と、該容器から供給された現
    像剤を担持して静電潜像を現像する現像領域に搬送する
    可回転現像ローラとを備え、該現像ローラ表面には、ロ
    ーラ軸方向に長い微小幅の溝と微細凹部とが混在してい
    ることを特徴とする静電潜像を現像する現像装置。 2)現像剤を収容する容器と、該容器から供給された現
    像剤を担持して静電潜像を現像する現像領域に搬送する
    可回転現像ローラとを備え、該現像ローラは、ローラ軸
    方向に長い微小幅の溝がしごき加工によって表面に形成
    された素材ローラにエッチング処理を施すことによって
    表面に微細凹部を形成したローラであることを特徴とす
    る静電潜像を現像する現像装置。 3)現像剤を収容する容器と、該容器から供給された現
    像剤を担持して静電潜像を現像する現像領域に搬送する
    可回転現像ローラとを備え、該現像ローラは、微細凹部
    がエッチング処理によって表面に形成された素材ローラ
    表面にしごき加工によってローラ軸方向に長い微小幅の
    溝を形成したローラであることを特徴とする静電潜像を
    現像する現像装置。
JP17052989A 1988-07-01 1989-06-30 現像装置 Pending JPH02132475A (ja)

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JP63-164703 1988-07-01

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