JP2000258998A - 現像装置及びこれに用いられる現像スリーブ - Google Patents

現像装置及びこれに用いられる現像スリーブ

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JP2000258998A JP31626998A JP31626998A JP2000258998A JP 2000258998 A JP2000258998 A JP 2000258998A JP 31626998 A JP31626998 A JP 31626998A JP 31626998 A JP31626998 A JP 31626998A JP 2000258998 A JP2000258998 A JP 2000258998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの低廉化を図りながら、経時に伴う現
像スリーブ上での現像剤の搬送性を常時安定化させ、経
時に伴う画質の劣化を少なく抑える。 【解決手段】 現像ハウジング1内にキャリア及びトナ
ーからなる二成分現像剤Gを収容すると共に、この現像
ハウジング1の現像用開口1aに面した箇所に現像ロー
ル2を配設し、この現像ロール2には、複数の磁極が配
列されて固定設置される磁石部材3と、この磁石部材3
の周囲に回転可能に配設される現像スリーブ4とを具備
した現像装置において、前記現像スリーブ4としてはア
ルミニウムからなるスリーブ基体5を有し、このスリー
ブ基体5の表面には粗面化処理した後にエッチング処理
による表面腐食処理が施された粗面腐食部6を形成し、
かつ、この粗面腐食部6の平均傾斜角度θaを15〜2
0degに設定する。また、現像装置で用いられる現像
スリーブ4そのものをも対象とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式などの画像形成装置で用いられ、潜像担持体
上に形成された静電潜像を現像する現像装置に係り、特
に、キャリア及びトナーからなる二成分現像剤を用いた
二成分現像方式の現像装置及びこれに用いられる現像ス
リーブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式や静電記録方式の複
写機などの画像形成装置にあっては、感光体ドラムなど
の潜像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装
置が使用される。この種の現像装置としては、使用する
現像剤の種別等により各種態様が提案されており、特に
高速の複写機などの画像形成装置においては、二成分現
像剤を使用する二成分現像方式が多く採用されている。
これらは、現像用開口が開設された現像ハウジング内
に、一般には鉄粉系からなるキャリアと、樹脂を主体と
したトナーとからなる二成分現像剤を収容すると共に、
この現像ハウジングの現像用開口に面した箇所に現像ロ
ールを配設し、この現像ロールには、複数の磁極が配列
されて固定設置されるマグネットロールと、このマグネ
ットロールの周囲に回転可能に配設される非磁性の円筒
状の現像スリーブとを具備させるようにしたものであ
る。
【0003】この種の現像装置にあっては、現像ハウジ
ング内でキャリア及びトナーからなる現像剤を撹拌し、
両者間の摩擦帯電によって、トナーに電荷を持たせる一
方、現像スリーブ上に現像剤からなる磁気ブラシを形成
し、現像スリーブのみを回転駆動させて前記現像剤をス
リーブ外周に付着搬送させ、更に、静電潜像が形成され
ている潜像担持体に対して現像スリーブに付着した現像
剤を接触させることで、静電潜像部にトナーを付着さ
せ、トナー像として可視化するようにした手法が採用さ
れる。
【0004】また、この種の現像装置においては、現像
スリーブの表面に、現像剤の搬送性を高めるという観点
から微細な凹凸を形成する手法(所謂粗面化処理)が通
常採用されている。ここで、現像スリーブとしては、ア
ルミニウムや非磁性ステンレスなどが用いられ、また、
粗面化処理法としては、粒径がある範囲内にある定形又
は不定形の硬質粒子を吹付けるサンドブラスト法などの
機械的な工作法や、酸性溶液中に現像スリーブ素材を浸
漬し、所定のパルス電流による電界エッチング処理を施
す電機化学的な工作法などが既に知られている(例えば
特開昭61−250200号公報,特開平1−2430
84号公報,特開平2−132475号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、画質の向上や現像剤ライフの延命が進んできてお
り、また、複写機やプリンター等の機械的な寿命延長も
望まれてきている。ところが、この種の現像装置におい
ては、コピー若しくはプリント中に現像スリーブは常に
キャリアとトナーとからなる現像剤を担持しつつ回転駆
動しており、例えば現像スリーブとしてアルミニウム素
材を使用した態様にあっては、長期的にはキャリアによ
って現像スリーブ表面は削られ、当初現像スリーブ表面
に設けられていた凹凸状の粗面は経時と共に平滑化され
てしまうという技術的課題が生ずる。このような現像ス
リーブの表面変化に伴い、現像スリーブによる現像剤を
担持搬送する能力が低下し、強いては濃度低下やガサツ
キ感のある画質不良につながってしまう。
【0006】この種の技術的課題を解決するには、耐久
性の良いステンレス等で現像スリーブを構成し、現像剤
の搬送性の安定化を図るようにすればよいが、コストア
ップや重量アップにつながってしまうという根本的な技
術的課題を解決し得ない。
【0007】また、画質向上策の一つとしてトナー形状
を球形化する手法が既に知られているが、単にトナーの
形状を球形化すると、現像スリーブとの摩擦力が低下し
たり、現像スリーブの経時における表面粗さの変化によ
って現像剤の搬送量が変化し易いといった技術的課題を
引き起こす可能性がある。
【0008】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、コストの低廉化を図りなが
ら、経時に伴う現像スリーブ上での現像剤の搬送性を常
時安定化させ、経時に伴う画質の劣化を少なく抑えるよ
うにした現像装置及びこれに用いられる現像スリーブを
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、現像用開口1aが開設された現像ハウ
ジング1内にキャリア及びトナーからなる二成分現像剤
Gを収容すると共に、この現像ハウジング1の現像用開
口1aに面した箇所に現像ロール2を配設し、この現像
ロール2には、複数の磁極が配列されて固定設置される
磁石部材3と、この磁石部材3の周囲に回転可能に配設
される現像スリーブ4とを具備した現像装置において、
前記現像スリーブ4としてはアルミニウムからなるスリ
ーブ基体5を有し、このスリーブ基体5の表面には粗面
化処理した後にエッチング処理による表面腐食処理が施
された粗面腐食部6を形成し、かつ、この粗面腐食部6
の平均傾斜角度θaを15〜20degに設定したこと
を特徴とするものである。また、本発明は、前記現像装
置で用いられる現像スリーブ4そのものをも対象とす
る。
【0010】このような技術的手段において、本願のス
リーブ基体5としては、アルミニウムからなるものであ
ればよい。そして、粗面腐食部6の製造法については、
粗面化処理を施した後にエッチング処理による表面腐食
処理を施すようにしたものであればよい。よって、エッ
チング処理による表面腐食処理の後に何らかの後処理を
施した態様も一応含まれるが、通常は、エッチング処理
による表面腐食処理を最終工程として構成される。
【0011】この場合において、粗面化処理としては、
砥石又は紙やすりで研磨する方法など適宜選定して差し
支えないが、粗面化の精度を良好に保つという観点から
すれば、サンドブラスト法を採用することが好ましい。
また、エッチング処理については、湿式又は乾式のいず
れであってもよい。ここで、湿式法としては、酸又はア
ルカリ液にスリーブ基体5を浸漬させる方法や、電解研
磨による陽極酸化処理法などが挙げられ、一方、乾式法
としては、腐食性のガスをスリーブ基体5表面に導入す
る方法や、真空容器中でイオンをスリーブ基体5表面に
衝突させる方法などが挙げられる。
【0012】また、本願における平均傾斜角度θaと
は、図2(a),(b)に示すように、粗面腐食部6の
任意のx方向における断面曲線をf(x)、測定長さを
Lとした場合に、図2(b)に示すように、断面曲線f
(x)の傾き成分の絶対値を所定の測定長さLに亘って
積分し、これを前記測定長さLで除したものをΔaとし
たとき、図2(b)に示すように、θa=tan-1Δaの関
係より求められるものである。この平均傾斜角度θa
は、通常粗面腐食部6の製造過程において決定されるも
のである。そして、平均傾斜角度θaの適正範囲15〜
20(deg)については、θaが15deg未満であ
ると、現像スリーブ4上における現像剤の搬送量の変化
量が大きくなってしまい、また、θaが20degを超
えると、現像スリーブ4の表面にトナーが固着してしま
うことによる。
【0013】更に、現像装置内で使用される二成分現像
剤のトナーの形状係数Sについては、S≦140を満た
すことが好ましい。ここで、トナーの形状係数Sはトナ
ーの形状を数値化したものであり、トナー粒子の最大径
の二乗をトナーの投影面積で割った値であり、以下のよ
うに定義される。 S={ML2・π/(4・A)}×100 但し、ML:トナー最大径(Maximum Length),A:ト
ナーの投影面積である。
【0014】更にまた、現像装置内で使用される二成分
現像剤のトナーの製造法については適宜選定して差し支
えないが、通常の混練粉砕法では、トナー形状及びトナ
ーの表面構造は不定形であり、使用材料の粉砕性や粉砕
工程の条件により微妙に変化してしまうことから、意図
的なトナーの形状の制御は困難である。従って、本発明
では、乳化重合法等の重合法のように、トナーの形状を
制御できる製造法を採用することが好ましい。
【0015】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1及び図2に示すように、本発明の現像ス
リーブ4はアルミニウムからなるスリーブ基体5を有す
る。このスリーブ基体5の表面上の粗面腐食部6は粗面
化処理した後にエッチング処理による表面腐食処理を施
したものであるから、粗面化処理後の超微細凹凸がエッ
チング処理により除去され、滑らかな凹凸粗面になって
いる。このため、現像スリーブ4が超微細凹凸の有無に
よって経時変化することはない。更に、この粗面腐食部
6の平均傾斜角度θaは15〜20degに設定されて
いるため、平均傾斜角度θaが小さすぎることにより生
ずる現像スリーブ4上における現像剤の搬送量の変化量
が極端に大きくなる事態を回避でき、また、平均傾斜角
度θaが大きすぎることにより生ずる現像スリーブ4表
面におけるトナーの固着現象を回避できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図3は本発明が
適用された二成分現像装置の実施の一形態を示す。同図
において、現像装置20は、感光体ドラムなどの潜像担
持体10に対向して現像用開口21aが開設された現像
ハウジング21を有し、この現像ハウジング21内には
キャリア及びトナーからなる二成分現像剤Gを収容する
と共に、この現像ハウジング21の現像用開口21aに
面して現像ロール22を配設したものである。この現像
ロール22は、例えば内部に固定配置され且つ複数の磁
極が配列されるマグネットロール23の外側に、非磁性
の現像スリーブ24を回転可能に設けたものであり、こ
の現像スリーブ24と潜像担持体10との間には300
〜400μm程度の間隔Dが確保されている。そして、
現像スリーブ24には、例えば交流重畳直流バイアスか
らなる現像バイアスVgを印加するバイアス電源25が
接続されている。
【0017】一方、現像ロール22の後方には、仕切板
28(本例では現像ハウジング21と一体成型)を挟ん
で現像剤撹拌搬送部材である一対のオーガー26、27
が配設されており、現像剤Gを循環搬送するようになっ
ている。更に、29は現像スリーブ24上に搬送されて
きた現像剤の層規制を行う層規制部材(トリマー)であ
り、この層規制部材29と現像スリーブ24との間のト
リミングギャップTGは現像領域での現像性を考慮して
適宜選定される。
【0018】従って、本実施の形態に係る現像装置によ
れば、一対のオーガー26,27によって攪拌搬送され
た現像剤Gが現像ロール22に供給されると、マグネッ
トロール23の磁力により現像スリーブ24上に現像剤
による磁気ブラシが形成され、現像スリーブ24の回転
に伴って層規制部材29を通過すると、現像スリーブ2
4上の現像剤層は、トリミングギャップTGに対応する
所定厚に規制された後に、所定の搬送量(本実施の形態
では300〜400g/m2)にて潜像担持体10に対
向する現像領域に運ばれる。このとき、現像スリーブ2
4には所定の現像バイアスVgが印加されており、現像
スリーブ24上の現像剤層は潜像担持体10上に形成さ
れた静電潜像を現像して可視像化する。
【0019】本実施の形態において、二成分現像剤のト
ナーとしては、重合法により製造された、平均粒径5〜
6μm(体積平均)、形状係数S=120〜130のも
のが使用されている。尚、形状係数Sについては [0
013]欄で述べた定義式のものが用いられる。また、
キャリアについては、平均粒径30〜40μm、抵抗値
1010〜1013Ω・cmのものが使用されているが、必
ずしもこれらの値は特に限定されるものではない。
【0020】また、本実施の形態において、現像スリー
ブ24としては、図4に示すように、アルミニウムから
なるスリーブ基体241の表面に、粗面化処理が施され
た後にエッチング処理による表面腐食処理が施された粗
面腐食部242を形成したものが使用されている。ここ
で、粗面腐食部242の製造法の一例について述べる
と、円筒状のアルミニウム製スリーブ基体241の周面
を例えば十点平均粗さRzが所定粗さ(例えば約20μ
m)になるようにサンドブラスト処理して粗面化した
後、水酸化ナトリウム水溶液(濃度30〜50g/リッ
トル)を用いて浸せき式のエッチング処理を所定時間
(例えば12秒間)行うという手法が採用される。尚、
表面腐食処理法については、前述のアルカリ性水溶液の
ほかに酸性の水溶液等を用いて行ってもよい。
【0021】このとき、現像スリーブ24のサンドブラ
スト処理後及びエッチング処理後におけるスリーブ基体
241の粗面状態について、微小表面粗さ計(東京精密
(株)製)により測定した結果を図5(a)(b)に夫
々示す。同図によれば、粗さ曲線の大きな凹凸内に存在
する細かな凹凸が少なくなっていることが把握される。
この測定結果に基づいて調べたところ、エッチング処理
前のスリーブ基体241の粗面243には、図6に示す
ように、サンドブラスト処理により形成される凹凸24
4に超微細凹凸245が存在するが、エッチング処理後
のスリーブ基体241の粗面(粗面腐食部)242に
は、前記超微細凹凸245がエッチング処理により除去
され、滑らかな凹凸粗面のみに変化することが把握され
る。
【0022】次に、本実施の形態において、平均傾斜角
度θaが異なる種々のスリーブを製作して使用し、初期
状態の現像スリーブ24上の現像剤搬送量と500Kコ
ピー後の現像剤搬送量とを測定し、これらの変化量を比
較した。尚、平均傾斜角度θaについては、[001
2]欄で述べた定義式のものが用いられる。結果を図7
に示す。尚、現像剤搬送量の変化量としては、濃度低下
や粒状性等の画質劣化の特性から、50g/m2以下を
目標値として設定した。
【0023】図7の結果によれば、エッチング処理を行
わない現像スリーブ24においては、平均傾斜角度θa
の大きさに拘わらず、目標値を満足しないことがわか
る。また、エッチング処理を行った現像スリーブ24で
も、平均傾斜角度θaが15deg未満であると、現像
剤搬送量の変化量が大きくなることが示され、逆に、平
均傾斜角度θaが20degを超えると現像スリーブ2
4表面へのトナー固着が発生し、実用上問題となること
がある。従って、本実施の形態では、平均傾斜角度θa
は、15≦θa≦20(deg)であるように選定され
ている。
【0024】次に、平均傾斜角度θaが16.5deg
のエッチング処理を行った現像スリーブと同処理を行わ
ない現像スリーブとを用いて500Kコピー走行テスト
を行い、使用されるトナーの形状係数Sと現像剤搬送量
の変化量との関係を測定したところ、図8に示す結果が
得られた。図8の結果によれば、トナーの形状係数Sが
大きい側(従来の粉砕系に近づく)ではエッチング処理
の有無に関係なく、その変化量を少なく維持できるが、
形状係数Sが小さい側(球形に近づく)ではエッチング
処理を行わない現像スリーブでは実用上使えるレベルに
はならず、エッチング処理の必要性が示唆される。
【0025】また、エッチング処理を行った現像スリー
ブと同処理を行わない現像スリーブとの間で500Kコ
ピー走行テストを行い、その間の平均傾斜角度θaの変
化を調べたところ、図9に示す結果が得られた。図9の
結果によれば、エッチング処理を行った現像スリーブで
は経時に伴う平均傾斜角度θaの変化量が少ないことが
把握される。よって、エッチング処理を行った現像スリ
ーブ(実施の形態)の方が現像スリーブ上の現像剤搬送
量が安定する結果になる。
【0026】このように、本実施の形態では、現像スリ
ーブ24として、アルミニウム製のスリーブ基体241
を用いる態様にあっては、経時に伴う現像スリーブ24
上の現像剤搬送量を安定させるために、スリーブ基体
241の表面には、粗面化処理が施された後にエッチン
グ処理による表面腐食処理が施された粗面腐食部242
を形成し、かつ、粗面腐食部242の平均傾斜角度θ
aを15〜20degに設定するようにすればよいこと
が理解される。以下に、実施の形態に係る現像装置の性
能を評価するための実施例について説明する。
【0027】
【実施例】先ず、サンドブラスト法により十点平均粗さ
Rz10μmに粗面化された現像スリーブ(アルミニウ
ム製のスリーブ基体,エッチング処理:無)を備えた現
像装置を用い、形状係数Sの異なる5種類のトナーI〜
V(但し、形状係数Sの最も大きいIIIは粉砕トナー)
について、トナー濃度(TC)5%の条件下で、トリミ
ングギャップTG0.1mm当たりのMOS(Mass on
the sleeve)変動量を調べたところ、図10に示す結果
が得られた。図10によれば、形状係数Sが大きくなる
ほど、トリミングギャップTGに対するMOS変動量
(TGセンシィティビティ)が少なく抑えられることが
理解される。
【0028】また、同現像装置を用い、形状係数Sの異
なる3種類のトナーI,II,IIIについて、トナー濃度
(TC)を2〜8%に振った条件下で、経時(500
K)におけるMOS変動量を調べたところ、図11に示
す結果が得られた。図11によれば、形状係数Sが大き
くなるほど、トナー濃度に対するMOS変動量が少なく
抑えられることが理解される。
【0029】更に、形状係数Sの異なる3種類のトナー
I,II,IIIについて、同現像装置の現像スリーブを十
点表面粗さRz、エッチング処理の有無、スリーブ基体
の素材などのパラメータを変えることで複数用意し、夫
々に対する経時(500K)におけるMOS変動量を調
べたところ、図12に示す結果が得られた。尚、図12
において、現像剤搬送量の初期設定値は350g/m2
を想定し、各プロットの上下変動幅はトナー濃度2〜8
%の変動幅を示す。図12によれば、経時(500K)
におけるMOS変動量は、重合トナーIIの方が粉砕トナ
ーIIIよりも大きいことが理解される。このとき、重合
トナーIIであっても、例えば現像スリーブが“Rz20
μmでエッチング処理:有”の態様にあっては、経時
(500K)におけるMOS変動量が少なく抑えられる
ことが把握される。尚、本例では、十点平均粗さRz2
0μmのものを示しているが、Rz15μmでエッチン
グ処理:有”の態様についても、経時(500K)にお
けるMOS変動量が少なく抑えられることが確認され
た。しかしながら、Rzの小さすぎる態様、例えば現像
スリーブが“Rz10μmでエッチング処理:有”の態
様にあっては、経時(500K)におけるMOS変動量
はそれほど少なくは抑えられていないことが把握され
る。従って、現像スリーブとしては、十点平均粗さRz
が15μm以上であることが好ましいことも把握され
る。
【0030】更にまた、各種現像スリーブについて、経
時に伴う(T[経過時間]=0→500K)現像スリー
ブの粗さ変化を十点平均粗さRz,中心線平均粗さR
a、平均傾斜角度θaについて調べたところ、図13に
示す結果が得られた。このとき、経時(500K)にお
けるMOS変動量の大きい態様(例えば現像スリーブが
“Rz20μmでエッチング処理:無”の態様)にあっ
ては、図13に示すように、平均傾斜角度θaは経時に
伴って15.7→11.6(deg)に大きく低下して
いることが把握される。一方、経時(500K)におけ
るMOS変動量の小さい態様(例えば現像スリーブが
“Rz20μmでエッチング処理:有(処理時間:6se
c又は12sec)”の態様)にあっては、平均傾斜角度θ
aは経時に伴って16.5→15.3(deg)又は1
6.7→14.6(deg)に変化しているが、初期設
定値が15deg以上であり、しかも、前者のようには
大きく低下していないことが把握される。更に、エッチ
ング処理をした現像スリーブであっても、例えばRzが
10μmと小さすぎる態様にあっては、平均傾斜角度θ
aは経時に伴って11.9→7.4(deg)に変化し
ているが、平均傾斜角度θaの初期設定値が15deg
以下と小さすぎることが把握される。従って、経時(5
00K)におけるMOS変動量を小さく抑えるには、ア
ルミニウム製の現像スリーブで粗面化した後にエッチン
グ処理を行い、平均傾斜角度θaを15deg以上に設
定することが必要であることが確認される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルミニウムからなるスリーブ基体を用い、このスリー
ブ基体には粗面化処理後にエッチング処理による表面腐
食処理が施された粗面腐食部を形成し、かつ、この粗面
腐食部の平均傾斜角度θaを15〜20degに設定す
るようにしたので、高価なステンレス等の現像スリーブ
を用いずに、現像スリーブ上でのトナーの固着現象を有
効に抑えながら、経時に伴う現像剤の搬送量の変化量を
少なく抑えることができる。このため、コストの低廉化
を図りながら、経時に伴う現像スリーブ上での現像剤の
搬送性を常時安定化させ、経時に伴う画質の劣化を少な
く抑えることができる。また、本発明によれば、使用す
るトナーの形態を広く設定できるため、トナーの選択範
囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る現像装置及びこれに用いられる
現像スリーブを示す説明図である。
【図2】 (a)は平均傾斜角度θaの定義を示すため
の説明図、(b)は平均傾斜角度θaの定義式を示す説
明図である。
【図3】 本発明が適用された現像装置の実施の一形態
を示す説明図である。
【図4】 本実施の形態で用いられる現像スリーブの表
面状態を示す説明図である。
【図5】 (a)はエッチング処理前の現像スリーブ表
面の状態を示す説明図、(b)はエッチング処理後の現
像スリーブ表面の状態を示す説明図である。
【図6】 エッチング処理の有無での現像スリーブ表面
の形状比較を表す拡大図である。
【図7】 平均傾斜角度θa(初期値)と経時に伴う現
像スリーブ上の現像剤搬送量(MOS:Mass on the sl
eeve)の変化量とを比較した説明図である。
【図8】 トナーの形状係数と経時に伴う現像スリーブ
上の現像剤搬送量(MOS)の変化量とを比較した説明
図である。
【図9】 エッチング処理の有無に対して経時に伴う平
均傾斜角度θaを測定した説明図である。
【図10】 トナー形状係数とTG(トリミングギャッ
プ)0.1mm当たりのMOS(Mass on the sleeve)
変動量との関係を示す説明図である。
【図11】 トナー形状係数と経時(500K)におけ
るMOS変動量との関係を示す説明図である。
【図12】 各種スリーブ、トナーと経時(500K)
におけるMOS変動量との関係を示す説明図である。
【図13】 各種スリーブに対する経時に伴う粗さ変化
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…現像ハウジング,1a…現像用開口,2…現像ロー
ル,3…磁石部材,4…現像スリーブ,5…スリーブ基
体,6…粗面腐食部,θa…平均傾斜角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像用開口が開設された現像ハウジング
    内にキャリア及びトナーからなる二成分現像剤を収容す
    ると共に、この現像ハウジングの現像用開口に面した箇
    所に現像ロールを配設し、この現像ロールには、複数の
    磁極が配列されて固定設置される磁石部材と、この磁石
    部材の周囲に回転可能に配設される現像スリーブとを具
    備した現像装置において、 前記現像スリーブは、アルミニウムからなるスリーブ基
    体を有し、 このスリーブ基体の表面には粗面化処理した後にエッチ
    ング処理による表面腐食処理が施された粗面腐食部を形
    成し、 かつ、この粗面腐食部の平均傾斜角度θaを15〜20
    degに設定したことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現像装置で用いられる現
    像スリーブ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の現像スリーブにおいて、 現像スリーブは、エッチング処理による表面腐食処理を
    最終工程として構成されていることを特徴とする現像ス
    リーブ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の現像装置において、 二成分現像剤のトナーの形状係数Sを、 S={ML2・π/(4・A)}×100 但し、ML:トナー最大径(Maximum Length),A:ト
    ナーの投影面積で定義したとき、S≦140を満たすこ
    とを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の現像装置において、 二成分現像剤のトナーが重合法にて製造されたものであ
    ることを特徴とする現像装置。
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