JP3952120B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置の技術分野に属し、特に、現像ローラに接触して前記潜像担持体へ搬送する現像剤を規制し現像ローラ上に現像剤の薄層を形成する規制部材を少なくとも備えている現像装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、静電複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感光体等の潜像担持体に担持された静電潜像を現像装置の現像剤により現像した後、この現像された潜像担持体上の像を紙等の記録媒体に転写し、更に記録媒体に転写した転写像を定着することにより、画像を得るようになっている。
【0003】
このような画像形成装置における従来の現像装置には、表面に現像剤を担持して潜像担持体へ搬送する現像ローラと、この現像ローラに接触して潜像担持体へ搬送する現像剤を規制し現像ローラ上に現像剤の薄層を形成する規制部材とを少なくとも備えている現像装置がある。この現像装置においては、規制部材により、帯電された一成分現像剤が規制されて現像ローラ上に形成されたこの現像剤の薄層を現像ローラによって潜像担持体の方へ搬送し、この薄層化された一成分現像剤で潜像担持体上の静電潜像を現像するようになっている。その場合、現像ローラとしてアルミや鉄系の金属ローラが用いられるが、特に、加工が容易でかつ安価なことからアルミの金属ローラが多く用いられている。
【0004】
ところで、現像装置における現像ローラはその機能として、▲1▼ 現像剤の搬送、▲2▼ 現像剤の帯電、および▲3▼ 現像バイアスの放電防止が求められる。
そこで、現像剤の搬送性および現像剤の帯電性を向上するために、従来、金属ローラの表面にサンドブラスト処理を施して凹凸を形成するとともに、その凹凸面にニッケルめっき等の金属めっき処理を施した担持体ロール(すなわち、現像ローラ)が特公平6ー46331号公報により提案されている。この公告公報に開示されている担持体ロールによれば、担持体ロールの表面に形成された凹凸面が現像剤の搬送能力を力学的に高めることができ、現像剤の搬送性が向上する。しかも、この凹凸面により現像剤との接触面積が増大するため、現像剤の帯電性が向上する。そして、金属ローラの凹凸面に金属めっき処理を施すことで、金属ローラの凹凸面の耐摩耗性が向上されている。
【0005】
また、現像バイアスの放電を防止するために、従来、比抵抗が所定の値に設定された現像ローラが提案されている。例えば、導電性粉末を分散した樹脂で成形され、比抵抗が104〜1012Ωcmの範囲の円筒状の剛性体の内面に導電膜を形成するか、あるいはこの内面に107Ωcm以下の導電性塗料を塗布した非磁性一成分トナーの担持体(つまり現像ローラ)が特公平2ー26226号公報により提案されている。また、比抵抗104〜1012Ωcmのアルミナ等のセラミックで形成された層厚が100〜1000μmの半導電層を、表面に形成された非磁性一成分トナーのトナー担持体(つまり現像ローラ)が特許第2705090号公報により提案されている。これらの公報に開示されている非磁性一成分トナーの担持体によれば、少なくともその表面が所定の抵抗を有しているため、現像バイアスの放電が効果的に防止されて画像欠陥を防止できる。
【0006】
一方、前述の特公平2ー26226号公報および特許第2705090号公報にも開示されているように、従来、現像装置においては、直流電圧に交流電圧を重畳させた現像バイアスを用いることで、潜像担持体の非画像部へのトナー付着(いわゆる、かぶり)を防止し、かつ適度なエッジ効果を持たせることともに、階調性を向上させるようにすることが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公平6ー46331号公報に開示されている担持体ロールでは、サンドブラスト処理で凹凸が形成された表面に金属めっき処理が実施される。このめっき処理により、凹凸面にめっき材が盛られるようになる。このため、サンドブラスト処理による鮮明な凹凸形状がめっき材により変形し、凸部つまり互いに隣接する凹の境のエッジ(稜線)がくずれて凹凸が不鮮明になってしまう。したがって、せっかくサンドブラスト処理で鮮明な凹凸を形成し、この凹凸面の耐摩耗性を向上しても、金属めっきにより凹凸が不鮮明になることから、現像ローラ表面の凹凸による搬送性向上の効果および帯電性の向上の効果を十分にかつ確実に得ることはできないという問題がある。
【0008】
また、特公平2ー26226号公報に開示されている、導電性粉末を分散した樹脂で成形された担持体では、導電性粉末が分散していることからその分散状態の影響を受け易いため、担持体の表面に均一に抵抗を有するようにすることは難しく、画像に濃度むらが生じる問題がある。
更に、特許第2705090号公報にも開示されている、セラミックからなる100〜1000μmの半導電層が形成されたトナー担持体では、半導電層がセラミック粒子をアーク放電によって溶融させ、これをトナー担持体の基材に吹き付けることで形成されるため、製造が面倒であり、コストが高いという問題がある。
【0009】
そのうえ、現像ローラには前述の▲1▼〜▲3▼からなる3つの機能をより一層確実に持たせるようにすることが望まれるが、そこで、前述の各公報に記載されている技術的事項を組み合わせることにより、これらの3つの機能を現像ローラに持たせるようにすることが考えられる。しかし、このように各公報記載のものを組み合わせることにより、現像ローラに前述の3つの機能を持たせるようにした場合、次のような問題がある。
【0010】
すなわち、特公平6ー46331号公報記載のものと特公平2ー26226号公報記載のものとを組み合わせようとした場合は、特公平2ー26226号公報記載の導電性粉末を分散した樹脂で成形された担持体は金属担持体ではなく、特公平6ー46331号公報記載のサンドブラスト処理による凹凸の形成およびその凹凸面の耐摩耗性を向上させる処理を行うことは難しいという問題がある。したがって、特公平6ー46331号公報記載のものと特公平2ー26226号公報記載のものとを組み合わせることができなく、前述の3つの機能を現像ローラにより一層確実に持たせることはきわめて困難である。
【0011】
また、特公平6ー46331号公報記載のものと特許第2705090号公報記載のものとを組み合わせようとした場合は、特公平6ー46331号公報記載のものの凹凸面に、特許第2705090号公報記載のものアーク放電によって溶融されたセラミックからなる半導電層が形成されることになる。このため、前述の特公平6ー46331号公報記載の凹凸面に金属めっきが施される場合と同様に、互いに隣接する凹部の境のエッジ(稜線)がくずれて凹凸が不鮮明になってしまうという問題がある。したがって、特公平6ー46331号公報記載のものと特許第2705090号公報記載のものとを組み合わせることはできなく、この場合にも前述の3つの機能を現像ローラにより一層確実に持たせることはきわめて困難である。
【0012】
しかも、前述の3つの公報に記載されている現像装置は、いずれも、トナーの薄層を形成する規制部材が現像ローラに接触する現像装置であるが、このような現像装置では、規制部材によって規制されて潜像担持体の方へ搬送されないトナーの一部が現像ローラの表面に付着し、フィルミングが発生し易いという問題がある。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、現像剤の搬送機能、現像剤の帯電機能、および現像バイアスの放電防止機能の3つの機能をより一層確実に発揮することのできる現像ローラを備えるとともに、この現像ローラのフィルミングを防止でき、しかも現像ローラを簡単にかつ安価に形成できる接触現像式の現像装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、表面に現像剤を担持して潜像担持体へ搬送する現像ローラと、この現像ローラに接触して前記潜像担持体へ搬送する現像剤を規制し現像ローラ上に現像剤の薄層を形成する規制部材とを少なくとも備えている現像装置において、前記現像ローラが金属ローラから形成されており、この金属ローラは、少なくとも現像剤担持領域の表面にサンドブラスト処理により凹凸が形成されているとともに、更に少なくとも凹凸形成部分がアルマイト処理を施されており、前記現像ローラに現像バイアスが印加されるとともに、この現像バイアスは直流に交流が重畳されて形成されており、前記現像バイアスの電位が前記潜像担持体の非画像領域に設定される電位より前記潜像担持体の画像領域に設定される電位側に設定され、前記潜像担持体の非画像領域に設定される電位を超えて前記潜像担持体の画像領域に設定される電位と反対側には設定されないことを特徴としている。
【0015】
【作用】
このように構成された本発明の現像装置においては、現像ローラを構成する金属ローラの少なくとも現像剤担持体部分の表面に、サンドブラスト処理により隣接する凹部と凹部との境のエッジ(稜線)が明瞭に形成される。そして、この金属ローラの凹凸形成部分がアルマイト処理(陽極酸化処理)を施され、金属ローラの凹凸形成部分の表面に酸化皮膜が形成される。このとき、アルマイト処理による電気分解反応がほとんど金属ローラの表面から内部に浸透するので、表面に形成される酸化皮膜の厚みは薄い。このため、酸化皮膜が金属ローラの表面に形成されても、サンドブラスト処理による凹凸形状がこの酸化皮膜で阻害されることはなく、アルマイト処理後の凹凸形状は、ほぼサンドブラスト処理による凹凸形状に保持されるようになる。したがって、現像ローラ表面の凹凸形状におけるエッジ(稜線)効果により現像剤の搬送がより一層確実となり、現像剤の搬送性が向上する。
【0016】
また、サンドブラスト処理による凹凸形状におけるエッジ(稜線)が保持されることにより、現像ローラにおける現像剤の粒子との接触面積が増大する。これにより、現像ローラと現像剤の粒子との摩擦が十分に行われ、現像剤の粒子が効果的に摩擦帯電するようになる。したがって、現像剤の帯電性が向上する。
【0017】
更に、アルマイト処理で形成された酸化被膜により現像ローラの表面が硬くなるため、現像ローラの耐摩耗性および機械強度がともに向上する。その場合、アルマイト処理における電気分解の水溶液を比較的低い温度にするとともに、ゆっくり処理を行うことで、現像ローラの表面がより一層硬くなる。
【0018】
しかも、この酸化被膜は、多数の微細孔を有する厚い多孔層と、緻密で非常に薄い活性層とからなるセル構造となっている。その場合、活性層は電気抵抗を有しているため、電気抵抗の比較的小さい金属ローラ表面にアルマイト処理により電気抵抗層が形成され、金属ローラは所定の電気抵抗を有するようになる。このとき、金属ローラの表面は均一にアルマイト処理されるので、電気抵抗が金属ローラのアルマイト処理部分の全面にわたってより均一に得られるようになる。これにより、現像ローラの材料として予め所定の電気抵抗を有する特別な材料を用いる必要がないので、現像ローラが、所定の大きさの均一な電気抵抗を有する金属ローラから安価にかつ簡単に形成されるようになる。
【0019】
また、現像ローラに現像バイアスが印加されるが、アルマイト処理により現像ローラ表面には電気抵抗層が形成されているので、現像ローラが潜像担持体に接触していても、現像ローラから潜像担持体への現像バイアスの放電が効果的に防止されるようになる。
【0020】
しかも、現像ローラに印加される現像バイアスが直流に交流が重畳されて形成される。そして、この交流を適宜制御することにより、潜像担持体への現像バイアスの放電を防止することが可能となり、前述の電気抵抗による現像バイアスの放電防止に加え、現像バイアスの放電がより一層効果的に防止されるようになる。
【0021】
特に、本発明においては、現像バイアスの電位が潜像担持体の非画像領域に設定される電位より、潜像担持体の画像領域に設定される電位側となるように設定されているので、現像ローラから潜像担持体への現像バイアスの放電が更に効果的に防止されるとともに、潜像担持体の非画像領域に現像剤の付着が抑制されて、現像剤のかぶりが防止される。
【0022】
また、現像ローラが所定の大きさの均一な電気抵抗を有することから、現像バイアスによる現像剤への過剰電荷注入が防止されるようになる。
こうして、本発明の現像装置においては、現像ローラが前述の3つの機能をより確実に有するようになる。したがって、本発明の現像装置は、濃度むら等の画像欠陥のない高品質の画像を長期にわたって得られるようになる。
更に、交流が重畳されることにより、画像に適度なエッジ効果が付与されるとともに、画像の均一な中間色が再現され、階調性が向上する。
なお、多孔層は多数の微細孔のため異物が付着され易くしかも腐食され易いので、これらの多数の微細孔を封じる封孔処理を行うことで多孔層を不活性化し、環境安定性が向上するようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の現像装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例の現像装置1は、静電潜像が形成される潜像担持体である感光体2と、現像剤であるトナー3を担持して感光体2に搬送する現像ローラ4と、この現像ローラ4にトナー3を供給する供給ローラ5と、この供給ローラ5から供給され現像ローラ4によって搬送されてくるトナー3を規制する規制部材6とを備えている。この現像装置1は、現像ローラ4が感光体2に接触された接触現像方式の現像装置とされているとともに、現像ローラ4の周速が感光体2の周速より大きく設定されている(周速比=現像ローラ4の周速/感光体2の周速>1)。
【0024】
現像ローラ4はアルミニウムからなる金属ローラからなり、この金属ローラの表面の少なくともトナー3の担持領域(つまり、トナー搬送領域)にサンドブラスト処理が施されている。このサンドブラスト処理により、金属ローラの表面には凹凸面が形成されている。図2に示すように、この凹凸面は凸部つまり互いに隣接する凹部4aの境のエッジ(稜線)4bが明瞭に形成されている。
【0025】
更に、金属ローラの少なくともサンドブラスト処理部分には、アルマイト処理が施されている。このようにアルマイト処理が金属ローラの表面に施されると、電気分解の反応が金属ローラの内部に浸透するようになるので、金属ローラの表面には比較的薄い酸化被膜が形成される。この酸化被膜は所定の電気抵抗を有するとともに所定の硬度を有しているので、電気抵抗のきわめて小さなアルミニウムの金属ローラの表面部分は所定の電気抵抗を有するとともに、所定の硬度を有している。このとき、アルマイト処理における電気分解の水溶液を比較的低い温度にするとともに、ゆっくり処理を行うことで、現像ローラ4の表面をより一層硬くすることができる。
【0026】
また、前述のように金属ローラの表面にアルマイト処理が施されて酸化被膜が形成されても、酸化被膜がきわめて薄いので、サンドブラスト処理によって形成された凹凸面はこの酸化被膜で阻害されず、ほとんど変化しない。したがって、図3に示すようにアルマイト処理後の金属ローラの表面の凹凸形状はほぼサンドブラスト処理による凹凸形状がほぼ保持された形状となっている。
なお、酸化被膜は多数の微細孔からなる多孔層を有するので、これらの多数の微細孔を封じる封孔処理が施されて多孔層が不活性化されて、異物が付着され難くしかも腐食され難くされ、環境安定性が向上されている。
【0027】
更に、図1に示すようにこの例の現像装置1の現像ローラ4には、従来の現像装置と同様に現像バイアスが印加されている。その場合、この例の現像装置1では、直流電源7の直流と交流電源8の交流とが重畳された現像バイアスが現像ローラ4に印加されている。図4に示すように、感光体2の画像部の電位をVonに(図示例では、接地つまり0V)に設定し、感光体2の非画像部の電位をVo(図示例では、負電圧)に設定したとき、この現像ローラ4の現像バイアス電位Vdは、その最大値Vdmaxが画像部の電位Vonと等しく設定されているとともに、その最小値Vdminが非画像部の電位Voより大きく設定されている。すなわち、現像バイアス電位Vdは、非画像部の電位Voより画像部の電位Von側の所定値に設定されて、非画像部の電位Voを超えて画像部の電位Vonと反対側には設定されない。これにより、現像ローラ4上のトナー3粒子が感光体2の非画像部に付着するのをより効果的に抑制している。
【0028】
更に、この例の現像装置1で用いられるトナー3は、比較的柔らかいポリエステル樹脂からなるトナー母粒子に比較的硬いシリカからなる外添剤が付着された非磁性一成分トナーとして形成されている。その場合、現像ローラ4の表面の硬さ(硬度)がトナー3の外添剤の硬さ(硬度)より低く設定されている。より具体的には、現像ローラ4の表面の硬度はトナー3の外添剤の硬度に対して、現像ローラ4の表面の凹凸がある程度削られるが極端に削られ過ぎない程度に設定されている。
【0029】
そのうえ、トナー3はその粒子の球形化度がワーデルの実用球形化度で0.9〜1に設定されて、感光体2上の高精細な潜像を忠実に可視像化するのに好適にされている。このトナー3のワーデルの実用球形化度は、トナー粒子の投影像において粒子の投影面積に等しい面積を有する円の直径と、粒子の投影像に外接する最小円の直径との比で表される数値である。
【0030】
また、トナー3の球形化度が高精細な潜像の忠実な可視像化に好適であるという理由は、本発明者が提案し、本特許出願人が既に特許出願した特開平9−311544号公報に開示されているので、この公開公報を参照すれば容易に理解できる。一応、簡単に述べると、その理由は、トナー3の形状をワーデルの実用球形化度で0.9〜1として真球に近似させることによって、現像ローラ4上のトナー3が現像動作で感光体2上にその電位に応じて付着する際、このトナー3の粒子が感光体2上で容易に稠密充填した付着層を形成して、潜像細部の画像輪郭部を忠実にかつ明瞭に再現するようになるからである。
ワーデルの実用球形化度は、光学顕微鏡を備えた画像処理装置(アピオニクス社製)を用いて測定することができるが、その測定要領は前述の特開平9−311544号公報に記載されていて、この公開公報を参照すれば容易に理解できるので、その説明は省略する。
【0031】
このように構成されているこの例の現像装置1においては、供給ローラ5から現像ローラ4上に供給されたトナー3は、図1で反時計方向に回転する現像ローラ4によって規制部材6の方へ搬送される。規制部材6に到達したトナー3は、この規制部材6によって感光体2の方へ搬送される量が規制され、余剰トナーが供給ローラ5の方へ戻される。また、規制部材6を通過したトナー3は、現像ローラ4上に所定厚みのトナー薄層3aが形成される。この薄層化されたトナー3が現像ローラ4によって感光体2の方へ搬送され、このトナー3によって感光体2上の静電潜像が現像され、この感光体2上にトナー像が形成される。
【0032】
この例の現像装置1によれば、現像ローラ4の表面のアルマイト処理後の凹凸形状をサンドブラスト処理による凹凸形状とほぼ同じ形状にする保持できる。したがって、現像ローラ4の表面の凹凸によりトナー3の搬送をより一層確実にでき、トナー3の搬送性を向上できる。
また、サンドブラスト処理による凹凸形状が保持されるので、現像ローラ4におけるトナー3の粒子との接触面積を増大できる。これにより、現像ローラ4とトナー3の粒子との摩擦が十分に行われ、トナー3の粒子を効果的に摩擦帯電できるようになる。したがって、トナー3の帯電性を向上できる。
更に、アルマイト処理で形成された酸化被膜により現像ローラ4の表面が硬くなるため、現像ローラ4の耐摩耗性および機械強度をともに向上できる。
【0033】
更に、アルマイト処理による酸化被膜で、電気抵抗の比較的小さいアルミニウムの金属ローラ表面に電気抵抗層が形成されるので、金属ローラに所定の電気抵抗を持たせることができる。このとき、金属ローラの表面が均一にアルマイト処理されるので、電気抵抗を金属ローラのアルマイト処理部分の全面にわたってより均一に得ることができる。これにより、現像ローラ4の材料として予め所定の電気抵抗を有する特別な材料を用いる必要がないので、現像ローラを、所定の大きさの均一な電気抵抗を有する金属から安価にかつ簡単に形成できるようになる。
【0034】
更に、現像ローラ4の表面の硬さをトナー3の外添剤の硬さより低く設定して現像ローラ4の表面がトナー3の外添剤との摩擦でわずかに削られるかあるいはわずかに欠けるようにしているので、現像ローラ4へのトナー3の付着を抑制して現像ローラ4のフィルミングを防止できるようになる。特に、規制部材6が現像ローラ4に接触する現像装置では、規制部材6が現像ローラ4に接触する位置近傍でトナー3が付着しがちであるが、このように現像ローラ4の表面がトナー3の外添剤の摩擦で削られることで、より効果的に現像ローラ4のフィルミングを防止できる。
しかも、現像ローラ4の表面の凹凸形状におけるエッジ(稜線)がわずかに欠けることにより、現像ローラ4の表面の凹凸形状に新たなエッジ(稜線)を形成できるようになる。
【0035】
更に、現像ローラ4が所定の大きさの均一な電気抵抗を有することから、現像バイアスによるトナー3への過剰電荷注入を防止できるようになる。特に、この例のような現像ローラ4が感光体2に接触する接触現像方式の現像装置1においては感光体2と現像ローラ4との間に挟圧されるトナー3の粒子の圧力が大きくなるが、この圧力が大きいとトナー3への過剰電荷注入が増進されるようになるため、このような均一な電気抵抗により、より効果的にトナー3への過剰電荷注入が防止される。
こうして、この例の現像装置1の現像ローラ4に前述の3つの機能をより確実に持たせることができるようになる。したがって、この例の現像装置1によれば、濃度むら等の画像欠陥のない高品質の画像を長期にわたって得ることができる。
【0036】
更に、現像ローラ4に、交流を直流に重畳した現像バイアスを印加しているので、この現像バイアスを適宜制御することにより、現像ローラからの現像バイアスの放電を防止することができる。特に、現像バイアスの最大電位を感光体の非画像領域に設定される電位より低く設定しているので、現像バイアスの放電をより効果的に防止できるとともに、感光体の非画像領域にトナーが付着するのを抑制でき、トナーのかぶりを防止できる。
しかも、直流に交流を重畳することにより、画像に適度なエッジ効果を付与できるとともに、画像の均一な中間色を再現でき、階調性を向上できる。
【0037】
更に、現像ローラ4の表面の硬さをトナー3の外添剤の硬さより低く設定して現像ローラ4の表面の凹凸がトナー3の外添剤との摩擦でわずかに削られるか、あるいはわずかに欠けるようにしているので、現像ローラ4に付着したトナー3を確実に削り取ることができる。これにより、現像ローラ4へのトナー3の付着を抑制して現像ローラ4のフィルミングを防止できるとともに、凹凸が欠けることで、新たな凹凸ののエッジ(稜線)を形成することができるようになる。
【0038】
更に、現像ローラ4の周速を感光体2の周速より大きく設定しているので、現像ローラ4が感光体2に接触する現像部において速度差によりトナー3の粒子が転動、摺擦することで、トナー3を効果的に再帯電することができる。これにより、帯電量の少ないトナーの帯電量を増加できるので、感光体2の非画像領域に付着したトナーを現像ローラ4の方へ確実に回収できるとともに、感光体2の画像領域においてトナー3を本来付着すべき位置に確実に付着できるようになり、トナー3の付着位置がずれるという、いわゆる画像のちりを防止できるようになる。
【0039】
しかも、トナー3の球形化度をワーデルの実用球形化度で0.9〜1に設定し、真球により近いものとなっているので、トナー3の粒子をより確実に転動、摺擦させることができ、トナー3を更に一層効果的に再帯電することができるようになる。これにより、前述と同様にして感光体2の非画像部の現像剤を現像ローラ4の方へ確実に回収できるとともに感光体2の画像領域における画像のちりを防止でき、更に、感光体2上の高精細な潜像を忠実に可視像化することができる。
【0040】
なお、前述の例の現像装置1では、本発明を接触現像式の現像装置に適用して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、非接触現像式の現像装置にも適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の現像装置によれば、現像ローラの表面のアルマイト処理後の凹凸形状をサンドブラスト処理による凹凸形状とほぼ同じ明瞭なエッジ(稜線)を有する凹凸形状に保持することができる。したがって、現像ローラの表面の凹凸形状におけるエッジ(稜線)効果により現像剤の搬送をより一層確実にでき、現像剤の搬送性を向上できる。
また、サンドブラスト処理による凹凸形状におけるエッジ(稜線)を保持できるので、現像ローラにおける現像剤の粒子との接触面積を増大できる。これにより、現像ローラと現像剤の粒子との摩擦を十分に行うことができ、現像剤の粒子を効果的に摩擦帯電できるようになる。したがって、現像剤の帯電性を向上できる。
【0042】
更に、アルマイト処理で形成された酸化被膜により現像ローラの表面が硬くなるため、現像ローラの耐摩耗性および機械強度をともに向上できる。
【0043】
更に、アルマイト処理による酸化被膜で、電気抵抗の比較的小さいアルミニウムの金属ローラ表面に電気抵抗層を形成しているので、金属ローラに所定の電気抵抗を持たせることができる。このとき、金属ローラの表面を均一にアルマイト処理できるので、電気抵抗を金属ローラのアルマイト処理部分の全面にわたってより均一に得ることができる。これにより、現像ローラの材料として予め所定の電気抵抗を有する特別な材料を用いる必要がないので、現像ローラを、所定の大きさの均一な電気抵抗を有する金属から安価にかつ簡単に形成できるようになる。
【0044】
更に、現像ローラが所定の大きさの均一な電気抵抗を有することから、現像バイアスによる現像剤への過剰電荷注入を防止できるようになる。特に、本発明のような現像ローラが潜像担持体に接触する接触現像方式の現像装置においては潜像担持体と現像ローラとの間に挟圧される現像剤の粒子の圧力が大きくなるが、この圧力が大きいと現像剤への過剰電荷注入が増進されるようになるので、このような均一な電気抵抗により、より効果的に現像剤への過剰電荷注入を防止できる。
【0045】
更に、現像ローラに、交流を直流に重畳した現像バイアスを印加しているので、この現像バイアスを適宜制御することにより、現像ローラからの現像バイアスの放電を防止することができる。特に、現像バイアスの電位を潜像担持体の非画像領域に設定される電位より潜像担持体の画像領域に設定される電位側となるように設定しているので、現像ローラから潜像担持体への現像バイアスの放電をより効果的に防止できるとともに、感光体の非画像領域に現像剤が付着するのを抑制でき、現像剤のかぶりを防止できる。
こうして、本発明の現像装置の現像ローラに前述の3つの機能をより確実に持たせることができるようになる。したがって、本発明の現像装置によれば、濃度むら等の画像欠陥のない高品質の画像を長期にわたって得ることができる。
【0046】
更に、直流に交流を重畳することにより、画像に適度なエッジ効果を付与できるとともに、画像の均一な中間色を再現でき、階調性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
【図2】 サンドブラスト処理により形成された現像ローラ上の凹凸面を顕微鏡で拡大して示す図である。
【図3】 アルマイト処理後の現像ローラ上の凹凸面を顕微鏡で拡大して示す図である。
【図4】 現像ローラに印加する、交流が重畳された現像バイアスを示す図である。
【符号の説明】
1…現像装置、2…感光体(潜像担持体)、3…トナー(現像剤)、4…現像ローラ、5…供給ローラ、6…規制部材、7…直流電源、8…交流電源、Von…感光体の画像部の電位、Vo…感光体の非画像部の電位、Vd…現像バイアス電位、Vdmax…現像バイアス電位の最大値、Vdmin…現像バイアス電位の最小値

Claims (1)

  1. 表面に現像剤を担持して潜像担持体へ搬送する現像ローラと、この現像ローラに接触して前記潜像担持体へ搬送する現像剤を規制し現像ローラ上に現像剤の薄層を形成する規制部材とを少なくとも備えている現像装置において、
    前記現像ローラが金属ローラから形成されており、この金属ローラは、少なくとも現像剤担持領域の表面にサンドブラスト処理により凹凸が形成されているとともに、更に少なくとも凹凸形成部分がアルマイト処理を施されており、
    前記現像ローラに現像バイアスが印加されるとともに、この現像バイアスは直流に交流が重畳されて形成されており、
    前記現像バイアスの電位が前記潜像担持体の非画像領域に設定される電位より前記潜像担持体の画像領域に設定される電位側に設定され、前記潜像担持体の非画像領域に設定される電位を超えて前記潜像担持体の画像領域に設定される電位と反対側には設定されないことを特徴とする現像装置。
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