JPH02113262A - 記録装置のクラッシュリカバリーシステム - Google Patents

記録装置のクラッシュリカバリーシステム

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JPH02113262A
JPH02113262A JP63266626A JP26662688A JPH02113262A JP H02113262 A JPH02113262 A JP H02113262A JP 63266626 A JP63266626 A JP 63266626A JP 26662688 A JP26662688 A JP 26662688A JP H02113262 A JPH02113262 A JP H02113262A
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color
remote
signal
copy
trouble
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JP63266626A
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Kiichiro Osato
大郷 喜一郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野コ 本発明は、記録装置に係り、特に、一過性のトラブルが
生じたときに自動的に動作を回復する記録装置のクラッ
シュリカバリーシステムに関するものである。
[従来の技術] 近年、複写機やファクシミリ等の記録装置は高画質、多
機能化、高信頼性等進歩が目覚ましく、事務処理等を円
滑に行うためには欠くことのできないものとなっている
。しかし、ユーザからのニーズは多様で、高画質、多機
能化、高信頼性であると共に、低コスト化、低消費エネ
ルギー化、高速化等の要請に応える必要がある。このよ
うな観点から、例えば複写機を例にとると、ADF、 
 ソータ、ユーザインターフェース等各種機能を付加し
て上記要請に応えようとしている。また、作業能率の向
上を図るために、INPUT!!置により原稿サイズを
検出し、検出結果に基づき、その原稿サイズに対応した
用紙を自動供給する機能(APSモード)を有する装置
等が開発されている。
このように種々の機能を付加し、各機能を十分に発揮さ
せるためにシステムを幾つかのリモートに分割し、これ
ら各リモートを接続する通信回線を介してデータの授受
を行うことにより、各リモートにそれぞれのジープの実
行を行わせると共に、全体として有機的に制御すること
が行われている。
さて、このようにシステムを幾つかのリモートに分割し
て全体として有機的な制御を行うようにした場合、ある
リモートで何等かの異常、故障あるいはトラブル(以下
、これらを総称してトラブルと称す。)が生じたとき、
システム全体としてどう処理するか非常に難しいという
問題がある。
このようなトラブル処理の一つとしては、トラブルが発
生したときには一律にマシンを停止することが考えられ
るが、トラブルの中には非常に軽微でマシンを停止する
ほどではないようなもの、あるいはマシンを緊急停止し
なければならないような重大なもの等様々であり、−律
にマシンを停止させるようにすると、それらの様々な異
常に対してきめ細かな対応をすることができない。
そこで、本出顯人は先に、トラブルが発生した場合に、
そのトラブルの内容に応じて予めマシンを停止するか否
か、また停止させる場合にはどのように停止するかを決
めておき、トラブルが発生したときに当該トラブルが停
止すべきものか否か、停止させる場合にはどの停止方式
に該当するかを判断し、トラブルの内容に応じて最適な
停止方式を採用するようにした異常処理制御方式を提案
した(昭和63年9月13日付は特許出願)。これによ
れば、トラブルが発生してもそれに対して最適な対応が
でき、以て作業能率を向上させることができるものであ
る。
[発明が解決しようとする課題] 以上述べたように、複写機などの記録装置において、何
等かのトラブルが生じた場合にシステム全体としてどの
ように処理するかは、マシンの安全性、コピーの作業能
率に係わるので非常に重要な問題なのであるが、従来の
ものにおいては、トラブルが発生した場合には何等かの
方法でマシンの全体または一部を停止し、その回復をユ
ーザまたはサービスマンに委ねざるを得ないものであっ
て、その期間は当然のこ゛とながらマシンを使用するこ
とができないものであった。
さて、トラブルには種々のものがあるが、例を挙げると
次のようである。
以上述べたように、複写機は自動化、高機能化が図られ
ており、そのために各リモートにはそれぞれ複雑なハー
ドウェアと、当該ハードウェアの動作を制御するソフト
ウェアを登載している。従って、寿命あるいは疲労等に
よるハードウェアのトラブルは勿論のこととして、マシ
ンとオペレータの間での静電気放電、外来ノイズ、電源
の瞬断、ソフトウェアバグ等によってもトラブルが生じ
ることがある。例えば、マシンとオペレータの間で静電
気放電が生じると、CPUあるいはその周辺のLSI等
が誤動作してソフトウェアが暴走したり、信号線の位置
が移動して誤動作を生じることもある。また、外来ノイ
ズがあった場合には、電圧の変動、あるいはサージによ
り誤動作することがある。電源瞬断、ソフトウェアバグ
についても同様である。
これらのトラブルの対策としては、例えば、ソフトウェ
アが暴走した場合の対策としては、ウォッチドッグタイ
マ(WATCII DOG TムI M ERl  以
下、WDTと記す)を用い、WDTでソフトウェアの暴
走を検知した場合には、システムをリセットすることが
一般的に行われている。従って、従来の複写機において
もWDTによりソフトウェアの処理をモニタし、暴走、
誤動作を検知した場合にはマシンをリセットして動作を
停止させ、例えば「サービスマンをお呼び下さい」等の
メツセージをU!に表示するようにしていた。
これに対してオペレータはサービスコールを行うことに
なるが、正常に回復するまでの間は当然ながらオペレー
タはコピーを行うことができないものであり、特に、乾
燥地あるいは雷の多発地帯等においては上記のトラブル
が発生する機会が多く、信頼性の点で問題があった。
本発明の記録装置のクラッシュリカバリーシステムは、
上記の課題を解決するものであって、主たる目的はトラ
ブルが生じたときには当該トラブルを自動的にリカバリ
ーすることであり、他の目的は、リカバリーが完了し、
再び動作を開始したときには、トラブルが発生した時点
で行っていた処理を続行することである。また、他の目
的は、イメージングユニットがスキャン中にトラブルが
発生した場合には直ちにはイメージングユニットを停止
させないようにすることであり、更に他の目的は、当該
クラッシ誹りカバリ−システムのシーランスをダイアグ
ノスティックステートへの遷移の際に使用することであ
る。更に他の目的は、クラッシュリカバリーシステムの
シーケンスを通常のパワーオフ/オンのシーケンスに使
用することである。
[課題を解決するための手段および作用]上記の目的を
達成するために、本発明の記録装置のクラッシュリカバ
リーシステムは、第1図に示すように、トラブル検出手
段1、自動回復手段2、および表示手段3を具備してい
る。トラブル検出手段1は、いわゆるフォールトと呼ば
れるバーl’ウェアの故障は勿論、静電気放電、外来ノ
イズ、電源瞬断等が原因で生じるソフトウェアの暴走を
も検出する。電源の瞬断は例えばLVPS(低電圧電源
回路)の−次側をモニタすることで検出できるし、ソフ
トウェアの暴走は上述したようにVDTで検出すること
ができる。また、ハードウェアの故障は、通常行われて
いるように、各種のセンサを用いるなどして検出するこ
とができる。
トラブル検出手段1は、その原因が何であるかに係わら
ず、トラブルを検出すると、その旨を自動回復手段2に
通知する。すると自動回復手段2は、トラブルが発生し
たときのソフトウェアの状態、即ち、そのときどの様な
ジ四ブを行っていたのかを不揮発性メモリ(以下、Nv
Mと記す)にセーブし、マシン立ち上げのシーケンスを
起動する。即ち、自動回復手段2は、先ず、パワーオン
のシーケンスおよびイニシャライズのシーケンスを行い
、通常の電源オン時と間じ立ち上げ処理を行う。そして
、イニシャライズシーケンスが終了した時点で、NVM
に格納されているデータ、即ち、トラブルが発生したと
きのコピー情報およびそのときのソフトウェアの状態を
呼び出して、マシンをトラブルが発生したときの状態に
戻す。
なお、自動回復手段2は、タラッシェリカパリーを行っ
ても回復しない場合には、ハードウェアの故障であると
してサービスコールが必要である旨を表示手段3に表示
する。
以上の動作により、トラブルが生じても、当該トラブル
が立ち上げ処理により回復する可能性のあるトラブル、
即ち一過性のトラブルである場合には自動的に回復する
ことになる。しかも、自動的に回復するだけでなく、ト
ラブルが生じたときの状態に回復されてジ嘗ブを続行す
るので、オペレータは、従来のようにサービスコールを
行う必要もなく、コピーを行うことができるので、それ
だけ信頼性が向上するものである。
[実施例コ 以下、実施例につき本発明の詳細な説明する。
1迭 この実施例では、記録装置の1例としてカラー複写機を
取り上げて説明するが、これに限定されるものではなく
、プリンタやファクシミリ、その他の画像記録装置にも
適用できることは勿論である。
先ず、実施例の説明に先立って目次を示す。なお、以下
の説明において、 (I)〜(n)は、本発明が適用さ
れる複写機の全体構成の概要を説明する項であって、そ
の構成の中で本発明の詳細な説明する項が(■)である
(I)装置の概要 (I−1)装置構成 (I−2)システムの機能・特徴 (I−3)電気系制御システムの構成 (n)具体的な各部の構成 (n−1)システム (II−2) I IT (II−3)IPS (n−4)IOT (n−5)U/I (II−8)F/P (III)クラッシュリカバリーシステムCI)装置の
概要 Cl−1)装置構成 第2図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成の
1例を示す図である。
本発明が適用されるカラー複写機は、基本構成となるベ
ースマシン30が、上面に原稿を載置するプラテンガラ
ス31、イメージ入力ターミナル(IIT)32、電気
系制御収納部33、イメージ出力ターミナル(IOT)
34、用紙トレイ35、ユーザインタフェース(U/I
)36から構成され、オプシーンとして、エデイツトパ
ッド61、オートドキュメントフィーダ(ADF)62
、ソータ63およびフィルムプロジェクタ(F / P
)64を備える。
前記I ITl IOT、U/I等の制御を行うために
は電気的ハードウェアが必要であるが、これらのハード
ウェアは、IIT、IITの出力信号をイメージ処理す
るIPS、U/I、F/P等の各処理の単位毎に複数の
基板に分けられており、更にそれらを制御するSYS基
板、およびl0T1ADF1 ソータ等を制御するため
のMCB基板(マスターコントロールボード)等と共に
電気制御系収納部33に収納されている。
IIT32は、イメージングユニット37、該ユニット
を駆動するためのワイヤ38、駆動プーリ39等からな
り、イメージングユニット37内のCCDラインセンサ
、カラーフィルタを用いて、カラー原稿を光の原色B(
青)、G(緑)、R(赤)毎に読取り、デジタル画像信
号に変換してIPSへ出力する。
IPSでは、前記IIT32のB、  G1R信号をト
ナーの原色Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼン
タ)、K(ブラック)に変換し、さらに、色、階調、精
細度等の再現性を高めるために、種々のデータ処理を施
してプロセスカラー〇階調トナー信号をオン/オフの2
値化トナ一信号に変換し、l0T34に出力する。
l0T34は、スキャナ40、感材ベルト41を有し、
レーザ出力部40aにおいて前記IPSからの画像信号
を光信号に変換し、ポリゴンミラー40b、F/θレン
ズ40cおよび反射ミラー40dを介して感材ベルト4
1上に原稿画像に対応した潜像を形成させる。感材ベル
ト41は、駆動プーリ41aによって駆動され、その周
囲にクリーナ41b1 帯電器41ct  YN M%
  0%  Kの各現像器41dおよび転写器41eが
配置されている。そして、この転写器41eに対向して
転写装置42が設けられていて、用紙トレイ35から用
紙搬送路35aを経て送られる用紙をくわえ込み、例え
ば、4色フルカラーコピーの場合には、転写装置42を
4回転させ、用紙にYlM、  C1にの順序で転写さ
せる。転写された用紙は、転写装置42から真空搬送装
置43を経て定着器45で定着され、排出される。また
、用紙搬送路35aには、5SI(シングルシートイン
サータ)36bからも用紙が選択的に供給されるように
なっている。
U/I36は、ユーザが所望の機能を選択してその実行
条件を指示するものであり、カラーデイスプレィ51と
、その横にハードコントロールパネル52を備え、さら
に赤外線タッチボード53を組み合わせて画面のソフト
ボタンで直接指示できるようにしている。次に、ベース
マシン30へのオプシlンについて説明する。1つはプ
ラテンガラス31上に、座標入力装置であるエデイツト
パッド61を載置し、入力ペンまたはメモリカードによ
り、各種画像編集を可能にする。また、既存のADF6
2、ソータ83の取付を可能にしている。
さらに、本実施例に詔ける特徴は、プラテンガラス31
上にミラーユニット(M/U)85を載置し、これにF
/P 84からフィルム画像を投射させ、IIT32の
イメージングユニット37で画像信号として読取ること
により、カラーフィルムから直接カラーコピーをとるこ
とを可能にしている。対象原稿としては、ネガフィルム
、ポジフィルム、スライドが可能であり、オートフォー
カス装置、補正フィルタ自動交換装置を備えている。
(I−2)システムの機能・特徴 (A)機能 本発明は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機能を
備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化すると
共に、前記ユーザインターフェイスにおいては、機能の
選択、実行条件の選択およびその他のメ二エー等の表示
をCRT等のデイスプレィで行い、誰もが簡単に操作で
きることを大きな特徴としている。
その主要な機能として、バートコトロールパネルの操作
により、オペレージロンフローで規定できないスタート
、ストップ、オールクリア、テンキー インタラブド、
インフォメーシ鰐ン、言語切り換え等を行い、各種機能
を基本画面のソフトボタンをタッチ操作することにより
選択できるようにしている。また機能選択領域であるパ
スウェイに対応したパスウェイタブをタッチすることに
よりマーカー編集、ビジネス編集、クリエイティブ編集
等各種編集機能を選択できるようにし、従来のコピー感
覚で使える簡単な操作でフルカラー白黒兼用のコピーを
行うことができる。
本装置では4色フルカラー機能を大きな特徴としており
、さらに3色カラー 黒をそれぞれ選択できる。
用紙供給は自動用紙選択、用紙指定が可能である。
縮小/拡大は50〜400%までの範囲で1%刻みで倍
率設定することができ、また縦と横の倍率を独立に設定
する偏倚機能、及び自動倍率選択機能を設けている。
コピー濃度は白黒原稿に対しては自動濃度調整を行って
いる。
カラー原稿に対しては自動カラーバランス調整を行い、
カラーバランスでは、コピー上で減色したい色を指定す
ることができる。
ジョブプログラムではメモリカードを用いてジ日ブのリ
ード、ライトができ、メモリカードへは最大8個のジョ
ブが格納できる。容量は32キロバイトを有し、フィル
ムプロジェクタ−モード以外のジョブがプログラム可能
である。
この他に、付加機能としてコピーアウトプット、コピー
シャープネス、コピーコントラスト、コピーポジシーン
、フィルムプロジェクタ−ページプログラミング、マー
ジンの機能を設けている。
コピーアウトプットは、オプシ1ンとしてソーターが付
いている場合、Uncollatedが選択されている
と、最大調整機能が働き、設定枚数をビン収納最大値内
に合わせ込む。
エツジ強調を行うコピーシャープネスは、オプシ日ンと
して7ステツプのマニュアルシャープネス調整、写真(
P hoto)、文字(Character)、網点印
刷(P rlnt)、写真と文字の混合(P hot。
/ Character)からなる写真シャープネス調
整機能を設けている。そしてデフォルトとツールパスウ
ェイで任意に設定できる。
コピーコントラストは、オペレーターが7ステツプでコ
ントロールでキ、デフォルトはツールバスウェイで任意
に設定できる。
コピーポジシーンは、用紙上でコピー像を載せる位置を
選択する機能で、オプシーンとして用紙のセンターにコ
ピー像のセンターを載せるオートセンタリング機能を有
し、デフォルトはオートセンタリングである。
フィルムプロジェクタ−は、各種フィルムからコピーを
とることができるもので、35龍ネガ・ポジのプロジェ
クシ鰻ン、35■■ネガプラテン置き、6as X 8
 c■スライドプラテン装き、41nX4Inスライド
プラテン置きを選択できる。フィルムプロジェクタでは
、特に用紙を選択しなければA4用紙が自動的に選択さ
れ、またフィルムプロジェクタポツプアップ内には、カ
ラーバランス機能があり、カラーバランスを“赤味”に
すると赤っぽく、′青味”9にすると青っぽく補正され
、また独自の自動濃度コントロール、マニュアル濃度コ
ントロールを行っている。
ページプログラミングでは、コピーにフロント・バック
カバーまたはフロントカバーを付けるカバー機能、コピ
ーとコピーの間に白紙またはカラーペーパーを挿入する
インサート機能、原稿の頁別にカラーモードを設定でき
るカラーモード、原稿の頁別にペーパートレイを選択で
き、カラーモードと併せて設定できる用紙選択の機能が
ある。
マージンは、0〜30m−の範囲で1龍刻みでマージン
を設定でき、1原稿に対して1辺のみ指定可能である。
マーカー編集は、マーカーで囲まれた領域に対して編集
加工する機能で、文書を対象とするもので、そのため原
稿は白黒原稿として扱い、黒モード時は指定領域内をC
RT上のパレット色に返還し、指定領域外は黒コピーと
なる。また赤黒モード時は、イメージを赤色に変換し、
領域外は赤黒コピーとなり、 トリム、マスク、カラー
メツシュ、ブラックtoカラーの機能を設けている。な
お、領域指定は原稿面に閉ループを描くか、テンキーま
たはエデイツトパッドにより領域を指定するかにより行
う。以下の各編集機能における領域指定でも同様である
。そして指定した領域はCRT上のビットマツプエリア
に相似形で表示する。
トリムはマーク領域内のイメージのみ白黒でコピーし、
マーク領域外のイメージは消去する。
マスクはマーク領域内のイメージは消去し、マーク領域
外のイメージのみ白黒でコピーする。
カラーメツシュでは、マーク領域内に指定の包納パター
ンを置き、イメージは白黒でコピーされ、カラーメツシ
ュの色は8標準色(あらかじめ決められた所定の色)、
8登録色(ユーザーにより登録されている色で1670
万色中より同時8色まで登録可)から選択することがで
き、また網は4パターンから選択できる。
ブラックtoカラーではマーク領域内のイメージを8標
準色、8登録色から選択した指定の色でコピーすること
ができる。
ビジネス編集はビジネス文書中心に、高品質オリジナル
がすばやく作製できることを狙いとしており、原稿はフ
ルカラー原稿として扱われ、全ての機能ともエリアまた
はポイントの指定が必要で、1原稿に対して複数フ1ン
クシ日ン設定できる。
そして、黒/モノカラーモード時は、指定領域以外は黒
またはモノカラーコピーとし、領域内は黒イメージをC
RT上のパレット色に色変換し、また赤黒モード時は指
定領域外は赤黒コピー、領域内は赤色に変換する。そし
て、マーカー編集の場合と同様のトリム、マスク、カラ
ーメツシュ、ブラックtoカラーの外に、ロゴタイプ、
ライン、ペイント1、コレクシーン、ファンクシロンク
リアの機能を設けている。
ロゴタイプは指定ポイントにシンボルマークのようなロ
ゴを挿入できる機能で、2タイプのロゴをそれぞれ縦置
き、横置きが可能である。但し1原稿に対して1個のみ
設定でき、ロゴパターンは顧客ごとに用意してROMに
より供給する。
ラインは、2点表示によりX軸に対して垂線、または水
平線を描く機能であり、ラインの色は8標準色、8登録
色からライン毎に選択することができ、指定できるライ
ン数は無制限、使用できる色は一度に7色までである。
ペイント1は、閉ループ内に対して1点指示することに
よりループ内を8標準色、8登録色からループ毎に選択
した色で塗りつぶす機能である。
網は4パターンからエリア毎に選択でき、指定できるル
ープ数は無制限、使用できる包納パターンは7パターン
までである。
コレクシロン機能は、エリア毎の設定ファンクシ1ンを
確認及び修正することができるエリア/ポイントチェン
ジ、エリアサイズやポイント位置の変更を1龍刻みで行
うことができるエリア/ポイントコレクシ■ン、指定の
エリアを消去するエリア/ポイントキャンセルモードを
有しており、指定した領域の確認、修正、変更、消去等
を行うことができる。
クリエイティブ編集は、イメージコンポジシロン、コピ
ーオンコピー カラーコンポジシーン、部分イメージシ
フト、マルチ頁拡大、ペイント1、カラーメツシュ、カ
ラーコンバージロン、ネガ/ポジ反転、 リピート、ペ
イント2、濃度コントロール、カラーバランス、コピー
コントラスト、コピーシャープネス、カラーモード、 
トリム、マスク、 ミラーイメージ、マージン、ライン
、シフト、ロゴタイプ、スプリットスキャン、フレクシ
シン、ファンクシロンクリア、Add Functlo
n機能を設けており、この機能では原稿はカラー原稿と
して扱われ、1原稿に対して複数のファンクシーンが設
定でき、1エリアに対してファンクシロンの併用ができ
、また指定するエリアは2点指示による矩形と1点指示
によるポイントである。
イメージコンポジシロンは、4サイクルでベースオリジ
ナルをカラーコピー後、用紙を転写装置上に保持し、引
き続きトリミングしたオリジナルを4サイクルで重ねて
コピーし、出力する機能である。
コピーオンコピーは、4サイクルで第1オリジナルをコ
ピー後、用紙を転写装置上に保持し、ひき続き第2オリ
ジナルを4サイクルで重ねてコピーし出力する機能であ
る。
カラーコレクシ1ンは、マゼンタで第1オリジナルをコ
ピー後、用紙を転写装置上に保持し、ひき続き第2オリ
ジナルをシアンで重ねてコピー後、用紙を転写装置上に
保持し、ひき続き第3オリジナルをイエローで重ねてコ
ピー後出力する機能であり、4カラーコンポジシ四ンの
場合は更にブラックを重ねてコピー後出力する。
部分イメージシフトは4サイクルでカラーコピー後、用
紙を転写装置上に保持し、ひき続き4サイクルで重ねて
コピーし出力する機能である。
カラーモードのうちフルカラーモードでは4サイクルで
コピーし、3色カラーモードでは編集モードが設定され
ている時を除き、3サイクルでコピーし、ブラックモー
ドでは編集モードが設定されている時を除き、1サイク
ルでコピーし、プラス1色モードでは1〜3サイクルで
コピーする。
ツールパスウェイでは、オーデイトロン、マシンセット
アツプ、デフォルトセレクション、カラーレジストレー
ジジン、フィルムタイプレジストレーション、カラーコ
レクシ1ン、プリセット、フィルムプロジェクタ−スキ
ャンエリアコレクシロン、オーディオトーン、タイマー
セット、ピリングメータ、診断モード、最大調整、メモ
リカードフォーマツティングを設けている。このパスウ
ェイで設定や変更を行なうためには暗証番号を入力しな
ければ入れない。従って、ツールパスウェイで設定/変
更を行なえるのはキーオペレータとカスタマ−エンジニ
アである。ただし、診断モードに入れるのは、カスタマ
−エンジニアだけである。
カラーレジストレージロンは、カラーパレット中のレジ
スタカラーボタンに色を登録するのに用いられ、色原稿
からCODラインセンサーで読み込まれる。
カラーコレクシ1ンは、レジスタカラーボタンに登録し
た色の微調整に用いられる。
フィルムタイプレジストレージロンは、フィルムプロジ
ェクタモードで用いるレジスタフィルムタイプを登録す
るのに用いられ、未登録の場合は、フィルムプロジェク
タモード画面ではレジスタボタンが選択できない状態と
なる。
プリセットは、縮小/拡大値、コピー濃度7ステツプ、
コピーシャープネス7ステツプ、コピーコントラスト7
ステツプをプリセットする。
フィルムプロジェクタスキャンエリアコレクシーンは、
フィルムプロジェクタ−モード時のスキャンエリアの調
整を行う。
オーディオトーンは選択音等に使う音量の調整をする。
タイマーセットは、キーオペレータに開放することので
きるタイマーに対するセットを行う。
この他にも、サブシステムがクラッシュ状態に入った場
合に再起動をかけるクラッシュリカバリ機能、クラッシ
ュリカバリを2回かけてもそのサブシステムが正常復帰
できない場合にはフォルトモードとする機能、ジャムが
発生した場合、緊急停止する機能等の異常系に対する機
能も設けている。
さらに、基本コピーと付加機能、基本/付加機能とマー
カー編集、ビジネス編集、クリエイティブ編集等の組み
合わせも可能である。
上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の特
徴を有している。
(B)特徴 (イ)高画質フルカラーの達成 本装置においては、黒の画質再現、淡色再現性、ジェネ
レーションコピー質、OH2画質、細線再現性、フィル
ムコピーの画質再現性、コピーの維持性を向上させ、カ
ラードキエメントを鮮明に再現できる高画質フルカラー
の達成を図っている。
(ロ)低コスト化 感光体、現像機、トナー等の画材原価・消耗品のコスト
を低減化し、UMR,パーツコスト等サービスコストを
低減化すると共に、白黒コピー兼用機としても使用可能
にし、さらに白黒コピー速度も従来のものに比して3倍
程度の30枚/A4を達成することによりランニングコ
ストの低減、コピー単価の低減を図っている。
(ハ)生産性の改善 入出力装置にADF、  ソータを設置(オプシーン)
して多枚数原稿を処理可能とし、倍率は50〜400%
選択でき、最大原稿サイズA3、ペーパートレイは上段
B5〜B4、中段B5〜B4、下段B5〜A3.5SI
B5〜八3とし、コピースピードは4色フルカラー A
4で4.8CPM。
B4で4.8CPM、A3t”2.4CPM、  白黒
、A4で19.2CPM1 B4で19.2CPM。
A3で・9.60PM1 ウオームアツプ時間8分以内
、FCOTは4色フルカラーで28秒以下、白黒で7秒
以下を達成し、また、連続コピースピードは、フルカラ
ー7.5枚/A4、白黒30枚/A4を達成して高生産
性を図っている。
(ニ)操作性の改善 ハードコントロールパネルにおけるハードボタン、CR
T[面ソフトパネルのソフトボタンを併用し、初心者に
わかりゃすく、熟練者に煩わしくなく、機能の内容をダ
イレクトに選択でき、かつ操作をなる く1ケ所に集中
するようにして操作性を向上させると共に、色を効果的
に用いることによりオペレータに必要な情報を正確に伝
えるようにしている。ハイファイコピーは、ハードコン
トロールパネルと基本画面の操作だけで行うようにし、
オペレージ騨ンフローで規定できないスタート、ストッ
プ、オールクリア、割り込み等はハードボタンの操作に
より行い、用紙選択、縮小拡大、コピー濃度、画質調整
、カラーモード、カラーバランス調整等は基本画面ソフ
トパネル操作により従来の単色コピーマシンのユーザー
が自然に使いこなせるようにしている。さらに、各種編
集機能等はソフトパネルのパスウェイf[のパスウェイ
タブをタッチ操作するだけで、パスウェイをオープンし
て各8iW集機能を選択することができる。さらにメモ
リカードにコピーモードやその実行条件等を予め記憶し
ておくことにより所定の操作の自動化を可能にしている
(ホ)機能の充実 ソフトパネルのパスウェイ領域のパスウェイタブをタッ
チ操作することにより、パスウェイをオープンして各種
編集機能を選択することができ、例えばマーカ編集では
マーカーというツールを使用して白黒文書の編集加工を
することができ、ビジネス編集ではビジネス文書中心に
高品質オリジナルを素早く作製することができ、またク
リエイティブ編集では各種編集機能を用意し、フルヵラ
− 黒、モノカラーにおいて選択肢を多くしてデザイナ
−コピーサービス業者、キーオペレータ等の専門家に対
応できるようにしている。また、編集機能において指定
した領域はビットマツプエリアにより表示され、指定し
た領域を確認できる。
このように、豊富な編集機能とカラークリニーシーンに
より文章表現力を大幅にアップすることができる。
(へ)省電力化の達成 1.5kVAで4色フルカラー 高性能の複写機を実現
している。そのため、各動作モードにおける1、5kV
A実現のためのフントロール方式を決定し、また、目標
値を設定するための機能別電力配分を決定している。ま
た、エネルギー伝達経路の確定のためのエネルギー系統
表の作成、エネルギー系統による管理、検証を行うよう
にしている。
(C)差別化の例 本発明が適用される複写機は、フルカラー、及び白黒兼
用でしかも初心者にわかりやすく、熟練者に煩わしくな
くコピーをとることができると共に、各種機能を充実さ
せて単にコピーをとるというだけでなく、オリジナルの
作製を行うことができるので、専門家、芸術家の利用に
も対応することができ、この点で複写機の使用に対する
差別化が可能になる。以下にその使用例を示す。
例えば、従来印刷によっていたポスター、カレンダー、
カードあるいは招待状や写真入りの年賀状等は、枚数が
それほど多くない場合は、印刷よりはるかに安価に作製
することができる。また、編集機能を駆使すれば、例え
ばカレンダー等では好みに応じたオリジナルを作製する
ことができ、従来、企業単位で画一的に印刷していたも
のを、セフシーン単位で独創的で多様なものを作製する
ことが可能になる。
また、近年インテリアや電気製品に見られるように、色
彩は販売量を左右するものであり、インテリアや服飾品
の製作段階において彩色を施した図案をコピーすること
により、デザインと共に色彩についても複数人により検
討することができ、消費を向上させるような新しい色彩
を開発することが可能である。特に、アパレル産業等で
は遠方の製作現場に製品を発注する際にも、彩色を施し
た完成図のコピーを送ることにより従来より適確に色を
指定することができ、作業能率を向上させることができ
る。
さらに、本装置はカラーと白黒を兼用することができる
ので、1つの原稿を必要に応じて白黒であるいはカラー
でそれぞれ必要枚数ずつコピーすることができる。した
がって、例えば専門学校、大学等で色彩学を学ぶ時に、
彩色した図案を白黒とカラーの両方で表現することがで
き、両者を比較検討することにより、例えば赤はグレイ
がほぼ同じ明度であることが一目瞭然で分かる等、明度
および彩色の視覚に与える影響を学ぶこともできる。
(I−3)電気系制御システムの構成 この項では、本複写機の電気的制御システムとして、ハ
ードウェアアーキテクチャ−、ソフトウェアアーキテク
チャ−およびステート分割について説明する。
(A)ハードウェアアーキテクチャ−およびソフトウェ
アアーキテクチャ− 本複写機のようにUIとしてカラーCRTを使用すると
、モノクロのCRTを使用する場合に比較してカラー表
示のためのデータが増え、また、表示画面の構成、画面
遷移を工夫してよりフレンドリ−なUIを構築しようと
するとデータ量が増える。
これに対して、大容量のメモリを搭載したCPUを使用
することはできるが、基板が太き(なるので複写機本体
に収納するのが困難である、仕様の変更に対して柔軟な
対応が困難である、コストが高くなる、等の問題がある
そこで、本複写機においては、CRTコントローラ等の
他の機種あるいは装置との共通化が可能な技術をリモー
トとしてCPUを分散させることでデータ量の増加に対
応するようにしたのである。
電気系のハードウェアは第3図に示されているように、
UI系、SYS系およびMCB系の3種の系に大別され
ている。UI系はUIリモート70を含み、SYS系に
おいては、F/Pの制御を行うF/Pリモート72、原
稿読み取りを行うIITリモート73、種々の画像処理
を行うIPSリモート74を分散している。IITリモ
ート73はイメージングユニットを制御するためのII
Tコントローラ73aと、読み取った画像信号をデジタ
ル化してIPSリモート74に送るVIDEO回路73
bを宵し、IPSリモート74と共にVCPU74aに
より制御される。前記及び後述する各リモートを統括し
て管理するものとしてS Y S (Syste薦)リ
モート71が設けられている。
SYSリモート71はUIの画面遷移をコントロールす
るためのプログラム等のために膨大なメモリ容量を必要
とするので、16ビツトマイクロコンピユータを搭載し
た808Bを使用している。なお、80Hの他に例えば
88000等を使用することもできるものである。
また、MCB系においては、感材ベルトにレーザで潜像
を形成するために使用するビデオ信号をIPSリモート
74から受は取り、IOTに送出するためのラスター出
カスキャン(Raster 0utput 5can:
 RO8)インターフェースであるVCB(Vldeo
 Control Board )リモート78、転写
装置(タードル)のサーボのためのRCBリモート77
、更にはIOT、ADFl ソータ、アクセサリ−のた
めのI10ポートとしてのIOBリモート78、および
アクセサリ−リモート79を分散させ、それらを統括し
て管理するためにMCB(Master Contro
l Board)リモート75が設けられている。
なお、図中の各リモートはそれぞれ1枚の基板で構成さ
れている。また、図中の太い実線は!87゜5 kbp
sのLNET高速通信網、太い破線は96oob p 
sのマスター/スレーブ方式シリアル通信網をそれぞれ
示し、細い実線はコントロール信号の伝送路であるホッ
トラインを示す。また、図中78.8kbpsとあるの
は、エデイツトパッドに描かれた図形情報、メモリカー
ドから入力されたコピーモード情報、編集領域の図形情
報をU I Uモート70からIPSリモート74に通
知するための専用回線である。更に、図中CCC(Co
+nunlcat1゜n Control Chlp)
とあるのは、高速通信回線LNETのプロトコルをサポ
ートするICである。
以上のようにハードウェアアーキテクチャ−は、UI系
、SYS系、MCB系の3つに大別されるが、これらの
処理の分担を第4図のソフトウェアアーキテクチャ−を
参照して説明すると次のようである。なお、図中の矢印
は第3図に示す187.5kbpsのLNET高速通信
網、9HObpsのマスター/スレーブ方式シリアル通
信網を介して行われるデータの授受またはホットライン
を介して行われる制御信号の伝送関係を示している。
UIリモート70は%  LLU I  (Low L
evel旧)モジュール80と、エデイツトパッドおよ
びメモリカードについての処理を行うモジュール(図示
せず)から構成されている。LLUIモジュール80は
通常CRTコントローラとして知られているものと同様
であって、カラーCRTに画面を表示するためのソフト
ウェアモジュールであり、その時々でどのような絵の画
面を表示するかは、5YSUIモジユール81またはM
CBUIモジュール86により制御される。これにより
Ulリモートを他の機種または装置と共通化することが
できることは明かである。なぜなら、どのような画面構
成とするか、画面遷移をどうするかは機種によって異な
るが、CRTコントローラはCRTと一体で使用される
ものであるからである。
SYSリモート71は、5YSUIモジユール81と、
SYSTEMモジュール82、およびSYS、DIAG
モジュール83の3つのモジュールで構成されている。
5YSUIモジユール81は画面遷移をコントロールす
るソフトウェアモジュールであり、SYSTEMモジュ
ール82は、どの画面でソフトパネルのどの座標が選択
されたか、つまりどのようなジョブが選択されたかを認
識するF / F (Feature Functlo
n)選択のソフトウェア、コピー実行条件に矛盾が無い
かどうか等最終的にジョブをチエツクするジョブ確認の
ソフトウェア、および、他のモジュールとの間でF/F
選択、ジ四ブリカバリ−マシンステート等の種々の情報
の授受を行うための通信を制御するソフトウェアを含む
モジュールである。
SYS、DIAGモジュール83は、自己診断を行うダ
イアグノスティックステートでコピー動作を行うカスタ
マーシミュレーシ譚ンモードの場合に動作するモジュー
ルである。カスタマ−シミュレータ1ンモードは通常の
コピーと同じ動作をするので、SYS、DIAGモジュ
ール83は実質的には87818Mモジュール82と同
じなのであるが、ダイアグノスティックという特別なス
テートで使用されるので、87818Mモジュール82
とは別に、しかし一部が重畳されて記載されているもの
である。
11:、IITリモート73にはイメージングユニット
に使用されているステッピングモータの制御を行うII
Tモジュール84が、IPSリモート74にはIPSに
関する種々の処理を行うIPSモジュール85がそれぞ
れ格納されており、これらのモジュールはSYSTEM
モジエール82によって制御される。
一方、MCBリモート76には、ダイアグノスティック
、オーデイトロン(ムuditron)およびジャム等
のフォールトの場合に画面遷移をコントロールするソフ
トウェアであるMCBUIモジエール86、感材ベルト
の制御、現像機の制御、フェーサの制御等コピーを行う
際に必要な処理を行うIOTモジュール90、ADFを
制御するためのADFモジュール91、ソータを制御す
るための5ORTERモジユールθ2の各ソフトウェア
モジュールとそれらを管理するコピアエグゼクティブモ
ジュール87、および各種診断を行うダイアグエグゼク
ティブモジュール88、暗唱番号で電子カウンターにア
クセスして料金処理を行うオーデイトロンモジエール8
9を格納している。
また、RCBリモート77には転写装置の動作を制御す
るタードルサーボモジュール83が格納されており、当
該タードルサーボモジエール93はゼログラフィーサイ
クルの転写工程を司るために、IOTモジュール80の
管理の下に置かれている。なお、図中、コピアエグゼク
ティブモジュール87とダイアグエグゼクティブモジュ
ール88が重複しているのは、SYSTEMモジエール
82とSYS、DIAGモジエール83が重複している
理由と同様である。
以上の処理の分担をコピー動作に従って説明すると次の
ようである。コピー動作は現像される色の違いを別にす
ればよく似た動作の繰り返しであり、第5図(a)に示
すようにいくつかのレイヤに分けて考えることができる
1枚のカラーコピーはピッチと呼ばれる最小の単位を何
回か繰り返すことで行われる。具体的には、1色のコピ
ーを行うについて、現像機、転写装置等をどのように動
作させるか、ジャムの検知はどのように行うか、という
動作であって、ピッチ処理をY、  M、  Cの3色
について行えば3色カラーのコピーが、Y、  M、 
 C,Kの4色について行えば4色フルカラーのコピー
が1枚出来上がることになる。これがコピーレイヤであ
り、具体的には、用紙に各色のトナーを転写した後、フ
ェーサで定着させて複写機本体から排紙する処理を行う
レイヤである。ここまでの処理の管理はMCB系のコピ
アエグゼクティブモジュール87が行う。
勿論、ピッチ処理の過程では、SYS系に含まれている
IITモジュール84およびIPSモジュール85も使
用されるが、そのために第3図、第4図に示されている
ように、IOTモジュール90とIITモジエール84
の間ではPR−TRUEという信号と、LE@REGと
いう2つの信号のやり取りが行われる。具体的にいえば
、■OTの制御の基準タイミングであるP R(PIT
CHRESET)信号はMCBより感材ベルトの回転を
2または3分割して連続的に発生される。つまり、感材
ベルトは、その有効利用とコピースピード向上のために
、例えばコピー用紙がA3サイズの場合には2ピツチ、
A4サイズの場合には3ピツチというように、使用され
るコピー用紙のサイズに応じてピッチ分割されるように
なされているので、各ピッチ毎に発生されるPR信号の
周期は、例えば2ピツチの場合には3 secと長くな
り、3ピツチの場合には2 secと短くなる。
さて、MCBで発生されたPR信号は、VIDEO信号
関係を取り扱うVCBリモート等のIOT内の必要な箇
所にホットラインを介して分配される。
VCBはその内部にゲート回路を有し、IOT内でイメ
ージングが可能、即ち、実際に感材ベルトにイメージを
露光することが可能なピッチのみ選択的にIPSリモー
トに対して出力する。この信号がPR−TRUE信号で
ある。なお、ホットラインを介してMCBから受信した
PR信号に基づいてPR−TRUE信号を生成するため
の情報は、LNETによりMCBから通知される。
これに対して、実際に感材ベルトにイメージを露光する
ことができない期間には、感材ベルトには1ピツチ分の
空ピッチを作ることになり、このような空ピッチに対し
てはPR−TRUE信号は出力されない。このようなP
R−TRUEが発生されないピッチとしては、例えば、
転写装置での転写が終了した用紙を排出してから次の用
紙を転写装置に供給するまでの間の期間を挙げることが
できる。つまり、例えば、A3サイズのように長い用紙
を最後の転写と共に排出するとすると、用紙の先端がフ
ユーザの入口に入ったときのシ1ツクで画質が劣化する
ために一定長以上の用紙の場合には最後の転写が終了し
てもそのまま排出せず、後述するグリッパ−バーで保持
したまま一定速度でもう一周回転させた後排出するよう
になされているため、感材ベルトには1ピツチ分のスキ
ップが必要となるのである。
また、スタートキーによるコピー開始からサイクルアッ
プシーケンスが終了するまでの間もPR−TRUE信号
は出力されない。この期間にはまだ原稿の読み取りが行
われておらず、従って、感材ベルトにはイメージを露光
することができないからである。
VCBリモートから出力されたPR−TRUE信号は、
IPSリモートで受信されると共に、そのままIITリ
モートにも伝送されて、IITのスキャンスタートのた
めのトリガー信号として使用される。
これによりIITリモート73およびI P S IJ
モート74をIOTに同期させてピッチ処理を行わせる
ことができる。また、このときIPSリモート74とV
CBリモート7θの間では、感材ベルトに潜像を形成す
るために使用されるレーザ光を変調するためのビデオ信
号の授受が行われ、VCBリモート76で受信されたビ
デオ信号は並列信号から直列信号に変換された後、直接
RO8へVIDEO変調信号としてレーザ出力部40a
に与えられる。
以上の動作が4回繰り返されると1枚の4色フルカラー
コピーが出来上がり、1コピ一動作は終了となる。
次に、第5図(b) 〜(e)により、IITで読取ら
れた画像信号をIOTに出力し最終的に転写ポイントで
用紙に転写させるまでの信号のやりとりとそのタイミン
グについて説明する。
第5図(b)、 (c)に示すように、5YsIJモー
ト71からスタートキーブのコマンドが入ると、l0T
78bではメインモータの駆動、高圧電源の立ち上げ等
サイクルアップシーケンスに入る。l0T78bは、感
材ベルト上に用紙長に対応した潜像を形成させるために
、PR(ピッチリッセット)信号を出力する。例えば、
感材ベルトが1回転する毎に、A4では3ピツチ、A3
では2ピツチのPR信号を出力する。l0T78bのサ
イクルアップシーケンスが終了すると、その時点からP
R信号に同期してPR−TRUE信号が、イメージング
が必要なピッチのみに対応してIITコントローラ73
aに出力される。
また、l0T78bは、RO8(ラスターアウトプット
スキャン)の1ライン分の回転毎に出力されるl0T−
LS(ラインシンク)信号を、VCPU74a内のTG
(タイミングジェネレータ)に送り、ここでl0T−L
Sに対してIPSの総パイプライン遅延分だけ見掛は上
の位相を進めたIPS−LSをIrTコアトローラ73
aに送る。
IITコントローラ73aは、PR−TRUE信号が入
ると、カウンタをイネーブルしてl0T−LS信号をカ
ウントし、所定のカウント数に達すると、イメージング
ユニット37を駆動させるステッピングモータ213の
回転をスタートさせてイメージングユニットが原稿のス
キャンを開始する。さらにカウントしてT2秒復原稿読
取開始位置でLE@REGを出力しこれをl0T78b
に送る。
この原稿読取開始位置は、予め例えば電源オン後1回だ
け、イメージングユニットを駆動させてレジンサ217
の位置(レジ位置の近く、具体的にはレジ位置よりスキ
ャン側に約Low璽)を−度検出して、その検出位置を
元に真のレジ位置を計算で求め、また同時に通常停止位
置(ホームポジション)も計算で求めることができる。
また、レジ位置は機械のばらつき等でマシン毎に異なる
ため、補正値をNVMに保持しておき、真のレジ位置と
ホームポジションの計算時に補正を行うことにより、正
確な原稿読取開始位置を設定することができる。この補
正値は工場またはサービスマン等により変更することが
でき、この補正値を電気的に書き換えるだけで実施でき
、機械的調整は不要である。なお、レジンサ217の位
置を真のレジ位置よりスキャン側に約10m−ずらして
いるのは、補正を常にマイナス値とし、調整およびソフ
トを簡単にするためである。
また、IITコントローラ73aは、LE@REGと同
期してIMAGE−AREA信号を出力する。このIM
AGE−AREA信号の長さは、スキャン長に等しいも
のであり、スキャン長はSYSTEMモジュール82よ
りIITモジュール84へ伝達されるスタートコマンド
によって定義される。具体的には、原稿サイズを検知し
てコピーを行う場合には、スキャン長は原稿長さであり
、倍率を指定してコピーを行う場合には、スキャン長は
コピー用紙長と倍率(100%を1とする)との除数で
設定される。IMAGE−AREA信号は、VCPU7
4aを経由しそこでIIT−PS(ページシンク)と名
前を変えてIPS74に送られる。IIT−PSはイメ
ージ処理を行う時間を示す信号である。
LE@REGが出力されると、l0T−LS信号に同期
してラインセンサの1ライン分のデータが読み取られ、
vよりEo回路(第3図)で各種補正処理、A/D変換
が行われIPS74に送られる。IPS74においては
、l0T−LSと同期して1ライン分のビデオデータを
I OT78 bに送る。このときI 0T−BYTE
−CLKの反転信号であるRTN−BYTE−CLKを
L’デ、tデータと並列してIOTへ送り返しデータと
クロックを同様に遅らせることにより、同期を確実にと
るようにしている。
l0T78bにLE@REGが入力されると、同様にl
0T−LS信号に同期してビデオデータがRO8に送ら
れ、感材ベルト上に潜像が形成される。l0T78bは
、LE@REGが入るとそのタイミングを基準にしてl
0T−CLKによりカウントを開始し、一方、転写装置
のサーボモータは、所定カウント数の転写位置で用紙の
先端がくるように制御される。ところで、第5図(d)
に示すように、感材ベルトの回転により出力されるPR
−TRUE信号とRO8の回転により出力されるl0T
−LS信号とはもともと同期していない。このため、P
R−TRUE信号が入り次のl0T−LSからカウント
を開始し、カウントmでイメージングユニット37を動
かし、カウントnでLE@REGを出力するとき、LE
@REGはPR−TRUEに対して71時間だけ遅れる
ことになる。この遅れは最大1ラインシンク分で、4色
フルカラーコピーの場合にはこの遅れが累積してしまい
出力画像に色ズレとなって現れてしまう。
そのために、先ず、第5図(C)に示すように、1回目
のLE@REGが入ると、カウンタ1がカウントを開始
し、2.3回目のLE@REGが入ると、カウンタ2.
3がカウントを開始し、それぞれのカウンタが転写位置
までのカウント数pに達するとこれをクリアして、以下
4回目以降のLE@REGの入力に対して順番にカウン
タを使用して行く。そして、第5図(e)に示すように
、LE@REGが入ると、l0T−CLKの直前のパル
スからの時間T3を補正用クロックでカウントする。感
材ベルトに形成された潜像が転写位置に近ずき、l0T
−CLKが転写位置までのカウント数pをカウントする
と、同時に補正用クロックがカウントを開始し、上記時
間T3に相当するカウント数rを加えた点が、正確な転
写位置となり、これを転写装置の転写位l!(タイミン
グ)コントロール用カウンタの制御に上乗せし、LE@
REGの入力に対して用紙の先端が正確に同期するよう
に転写装置のサーボモータを制御している。
以上がコピーレイヤまでの処理であるが、その上に、1
枚の原稿に対してコピー単位のジロブを何回行うかとい
うコピー枚数を設定する処理があり、これがバーオリジ
ナル(PER0RIGINAL)レイヤで行われる処理
である。更にその上には、ジ日ブのパラメータを変える
処理を行うシーププログラミングレイヤがある。具体的
には、ADFを使用するか否か、原稿の一部の色を変え
る、偏倚機能を使用するか否か、ということである。こ
れらバーオリジナル処理とジョブプログラミング処理は
SYS系のSYSモジュール82が管理する。
そのためにSYSTEMモジュール82は、LLUIモ
ジュール80から送られてきたジープ内容をチエツク、
確定し、必要なデータを作成して、9600b psシ
リアル通信網によりIITモジュール84、IPSモジ
ュール85に通知し、またLNETによりMCB系にジ
ープ内容を通知する。
以上述べたように、独立な処理を行うもの、他の機種、
あるいは装置と共通化が可能な処理を行うものをリモー
トとして分散させ、それらをUI系、SYS系、および
MCB系に大別し、コピー処理のレイヤに従ってマシン
を管理するモジュールを定めたので、設計者の業務を明
確にできる、ソフトウェア等の開発技術を均一化できる
、納期およびコストの設定を明確化できる、仕様の変更
等があった場合にも関係するモジュールだけを変更する
ことで容易に対応することができる、等の効果が得られ
、以て開発効率を向上させることができるものである。
(B)ステート分割 以上、UI系、SYS系およびMCB系の処理の分担に
ついて述べたが、この項ではUI系、SYS系、MCB
系がコピー動作のその時々でどのような処理を行ってい
るかをコピー動作の順を追って説明する。
複写機では、パワーONからコピー動作、およびコピー
動作終了後の状態をいくつかのステートに分割してそれ
ぞれのステートで行うジープを決めておき、各ステート
でのジ四ブを全て終了しなければ次のステートに移行し
ないようにしてコントロールの能率と正確さを期するよ
うにしている。
これをステート分割といい、本複写機においては第6図
に示すようなステート分割がなされている。
本複写機におけるステート分割で特徴的なことは、各ス
テートにおいて、当該ステート全体を管理するコントロ
ール権および当該ステートでUIを使用するUIマスタ
ー権が、あるときはSYSリモート71にあり、またあ
るときはMCBリモート75にあることである。つまり
、上述したようにCPUを分散させたことによって、U
エリモート70のLLUIモジュール80は5YSUI
モジユール81ばかりでなくMCBUIモジュール8B
によっても制御されるのであり、また、ピッチおよびコ
ピー処理はMCB系のコピアエグゼクティブモジュール
87で管理されるのに対して、バーオリジナル処理およ
びジョブプログラミング処理はSYSモジュール82で
管理されるというように処理が分担されているから、こ
れに対応して各ステートにおいてSYSモジュール82
、コピアエグゼクティブモジェール87のどちらが全体
のコントロール権を有するか、また、UIマスター権を
有するかが異なるのである。第6図においては縦線で示
されるステートはUIマスター権をMCB系のコビアエ
グゼクティブモジュール87が有することを示し、黒く
塗りつぶされたステートはUIマスター権をSYSモジ
ュール82が有することを示している。
第6図に示すステート分割の内パワーONからスタンバ
イまでを第7図を参照して説明する。
電源が投入されてパワーONになされると、第3図でS
YSリモート71からIITリモート73およびIPS
リモート74に供給されるIPSリセット信号およびI
ITリセット信号がH(HIGll)となり、 IPS
リモー)74、 IITリモート73はリセットが解除
されて動作を開始する。
また、電源電圧が正常になったことを検知するとパワー
ノーマル信号が立ち上がり、MCBリモート75が動作
を開始し、コントロール権およびU■lマスター権確立
すると共に、高速通信網LNETのテストを行う。また
、パワーノーマル信号はホットラインを通じてMCBリ
モート75からSYSリモート71に送られる。
MCB!Jモート75の動作開始後所定の時間TOが経
過すると、MCBリモート75からホットラインを通じ
てSYSリモート71に供給されるシステムリセット信
号がHとなり、SYSリモート71のリセットが解除さ
れて動作が開始されるが、この際、SYSリモート71
の動作開始は、SYSリモート71の内部の信号である
88NM■、88リセツトという二つの信号により上記
10時間の経過後更に200μsec遅延される。この
200μsecという時間は、クラッシュ、即ち電源の
瞬断、ソフトウェアの暴走、ソフトウェアのバグ等によ
る一過性のトラブルが生じてマシンが停止−あるいは5
走したときに、マシンがどのステートにあるかを不揮発
性メモリに格納するために設けられているものである。
SYS’Jモート71が動作を開始すると、約3゜8s
ecの間コアテスト、即ちROM、RAMのチエツク、
ハードウェアのチエツク等を行う。このとき不所望のデ
ータ等が入力されると暴走する可能性があるので、SY
Sリモート71は自らの監督下で、コアテストの開始と
共にIPSリセット信号およびIITリセット信号をL
 (Low )とし、IPSリモート74およびIIT
リモート73をリセットして動作を停止させる。
SYSリモート71は、コアテストが終了すると、to
 〜3100+uecの間CCCセルフテストを行うと
共に、IPSリセット信号およびIITリセット信号を
Hとし、IPSリモート74およびIITリモート73
の動作を再開させ、それぞれコアテストを行わせる。C
CCセルフテストは、LNETに所定のデータを送出し
て自ら受信し、受信したデータが送信されたデータと同
じであることを確認することで行う。なお、CCCセル
フテストを行うについては、セルフテストの時間が重な
らないように各CCCに対して時間が割り当てられてい
る。
つまり、LNETにおいては、sysリモート71、M
CBリモート75等の各ノードはデータを送信したいと
きに送信し、もしデータの衝突が生じていれば所定時間
経過後再送信を行うというフンテンシロン方式を採用し
ているので、SYSリモート71がCCCセルフテスト
を行っているとき、他のノードがLNETを使用してい
るとデータの衝突が生じてしまい、セルフテストが行え
ないからである。従って、SYSリモート71がCCC
セルフテストを開始するときには、MCBリモート75
のLNETテストは終了している。
CCCセルフテストが終了すると、SYSリモート71
は、 IPSリモート74およびIITリモート73の
コアテストが終了するまで待機し、T1の期間にSYS
TEMノードの通信テストを行う。この通信テス1.は
、9HObpsのシリアル通信網のテMトであり、所定
のシーケンスで所定のデータの送受信が行われる。当該
通信テストが終了すると、T2の期間にSYSリモート
71とMCBリモート75の間でLNETの通信テスト
を行う。即ち、MCBリモート75はSYSリモート7
1に対してセルフテストの結果を要求し、S Y S 
IJモート71は当該要求に応じてこれまで行ってきた
テストの結果をセルフテストリザルトとしてMCBリモ
ート75に発行する。
MCBリモート75は、セルフテストリザルトを受は取
るとトークンパスをSYSリモート71に発行する。ト
ークンパスはUlマスター権をやり取りする札であり、
トークンパスがSYSリモート71に渡されることで、
UIlマスター権MCBリモート75からSYSリモー
ト71に移ることになる。ここまでがパワーオンシーケ
ンスである。当該パワーオンシーケンスの期間中、UI
リモート70は「しばらくお待ち下さい」等の表示を行
うと共に、自らのコアテスト、通信テスト等、各種のテ
ストを行う。
上記のパワーオンシーケンスの内、セルフテストリザル
トの要求に対して返答されない、またはセルフテストリ
ザルトに異常がある場合には、MCBリモート75はマ
シンをデッドとし、UIコントロール権を発動してUI
リモート70を制御し、異常が生じている旨の表示を行
う。これがマシンデッドのステートである。
パワーオンステートが終了すると、次に各リモートをセ
ットアツプするためにイニシャライズステートに入る。
イニシャライズステートではSYSリモート71が全体
のコントロール権とUIマスター権を有している。従っ
て、SYSリモート71は、SYS系をイニシャライズ
すると共に、r INITIALIZE SUBSYS
TEMJ =+ ? ンドをMCBリモート75に発行
してMCB系をもイニシャライズする。その結果はサブ
システムステータス情報としてMCBリモート75から
送られてくる。これにより例えばIOTではフユーザを
加熱したり、トレイのエレベータが所定の位置に配置さ
れたりしてコピーを行う準備が整えられる。ここまでが
イニシャライズステートである。
イニシャライズが終了すると各リモートは待機状態であ
るスタンバイに入る。この状態においてもUIマスター
権はSYSリモート71が有しているので、SYSリモ
ート71はUIマスター権に基づいてUI画面上にF/
Fを表示し、コピー実行条件を受は付ける状態に入る。
このときMCBリモート75はIOTをモニターしてい
る。また、スタンバイステートでは、異常がないかどう
かをチエツクするためにMCBリモート75は、500
鵬see毎にバックグランドポールをSYSリモート7
1に発行し、SYSリモート71はこれに対してセルフ
テストリザルトを200腫l1IeC以内にMCBリモ
ート75に返すという処理を行う。このときセルフテス
トリザルトが返ってとない、あるいはセルフテストリザ
ルトの内容に異常があるときには、MCBリモート75
はUIリモート70に対して異常が発生した旨を知らせ
、その旨の表示を行わせる。
スタンバイステートにおいてオーデイトロンが使用され
ると、オーデイトロンステートに入り、M CB IJ
モート75はオーデイトロンコントロールを行うと共に
、UIリモート70を制御してオーデイトロンのための
表示を行わせる。スタンバイステートにおいてF/Fが
設定され、スタートキーが押されるとプログレスステー
トに入る。プログレスステートは、セットアツプ、サイ
クルアップ、ラン、スキップピッチ、ノーマルサイクル
ダウン、サイクルダウンシャットダウンという6ステー
トに細分化されるが、これらのステートを、第8図を参
照して説明する。
第8図は、プラテンモード、4色フルカラーコピー設定
枚数3の場合のタイミングチャートを示す図である。
SYSリモート71は、スタートキーが押されたことを
検知すると、ジープの内容をシリアル通信網を介してI
ITリモート73およびIPSリモート74に送り、ま
たLNETを介してジープの内容をスタートノ1ブとい
うコマンドと共にMCBリモート75内のコピアエグゼ
クティブモジュール87に発行する。このことでマシン
はセットアツプに入り、各リモートでは指定されたジ習
ブを行うための前準備を行う。例えば、IOTモジュー
ル90ではメインモータの駆動、感材ベルトのパラメー
タの合わせ込み等が行われる。
スタートノ1ブに対する応答であるACK(Ackno
wledge )がMCBリモート75から送り返され
たことを確認すると、SYSリモート71は、IITリ
モート73にプリスキャンを行わせる。
プリスキャンには、原稿サイズを検出するためのプリス
キャン、原稿の指定された位置の色を検出するためのプ
リスキャン、塗り絵を行う場合の閉ループ検出のための
プリスキャン、マーカ編集の場合のマーカ読み取りのた
めのプリスキャンの4種類があり、選択されたF/Fに
応じて最高3回までプリスキャンを行う。このときUI
には例えば「しばらくお待ち下さい」等の表示が行われ
る。
プリスキャンが終了すると、IITレディというコマン
ドが、コビアエグゼクティブモジュール87に発行され
、ここからサイクルアップに入る。
サイクルアップは各リモートの立ち上がり時間を待ち合
わせる状態であり、MCBリモート75は10T、 転
写装置の動作を開始し、SYSリモート71はIPSリ
モート74を初期化する。このときUIは、現在プログ
レスステートにあること、および選択されたジgブの内
容の表示を行う。
サイクルアップが終了するとランに入り、コピー動作が
開始されるが、先ずMCBリモート75のIOTモジュ
ール90から1個目のPROが出されるとIITは1回
目のスキャンを行い、10丁は1色目の現像を行い、こ
れで1ピツチの処理が終了する。次に再びPROが出さ
れると2色目の現像が行われ、2ピツチ目の処理が終了
する。
この処理を4回繰り返し、4ピツチの処理が終了すると
IOTはフユーザでトナーを定着し、排紙する。これで
1枚目のコピー処理が完了する。以上の処理を3回繰り
返すと3枚のコピーができる。
ピッチレイヤの処理およびコピーレイヤの処理はMCB
リモート75が管理するが、その上のレイヤであるパー
オリジナルレイヤで行うコピー設定枚数の処理はSYS
リモート71が行う。従って、現在何枚口のコピーを行
っているかをSYSリモート71が認識できるように、
各コピーの1個目のPROが出されるとき、MCBリモ
ート75はSYSリモート71に対してメイドカウント
信号を発行するようになされている。また、最後のPR
Oが出されるときには、MCBリモート75はSYSリ
モート71に対してrRDY  FORNXT  JO
BJというコマンドを発行して次のジaブを要求する。
このときスタートジ諺ブを発行するとジョブを続行でき
るが、ユーザが次のジョブを設定しなければジョブは終
了であるから、SYSリモート71はrEND  JO
BJというコマンドをMCBリモート75に発行する。
MCBリモート75はrEND  JOBJコマンドを
受信してジープが終了したことを確認すると、マシンは
ノーマルサイクルダウンに入る。ノーマルサイクルダウ
ンでは、MCBリモート76はIOTの動作を停止させ
る。
サイクルダウンの途中、MCBリモート75は、コピー
された用紙が全て排紙されたことが確認さレルトソノ旨
をrDELIVERED  JOBjコマンドでSYS
リモート71に知らせ、また、ノーマルサイクルダウン
が完了してマシンが停止すると、その旨をrIOT  
5TAND  BYJコマンドでSYSリモート71に
知らせる。これによりプログレスステートは終了し、ス
タンバイステートに戻る。
なお、以上の例ではスキップピッチ、サイクルダウンシ
ャットダウンについては述べられていないが、スキップ
ピッチにおいては、SYSリモート71はSYS系を次
のジープのためにイニシャライズし、また、MCBリモ
ート75では次のコピーのために待機している。また、
サイクルダウンシャットダウンはフォールトの際のステ
ートであるので、当該ステートにおいては、SYSリモ
ート71およびMCBリモート75は共にフォールト処
理を行う。
以上のようにプログレスステートにおいては、MCBリ
モート75はピッチ処理およびコピー処理を管理し、S
YSリモート71はパーオリジナル処理およびシーププ
ログラミング処理を管理しているので、処理のコントロ
ール権は双方が処理の分担に応じてそれぞれ有している
。これに対してUIマスター権はSYSリモート71が
有している。なぜなら、UIにはコピーの設定枚数、選
択された編集処理などを表示する必要があり、これらは
パーオリジナル処理もしくはジョブプログラミング処理
に属し、SYSリモート71の管理下に置かれるからで
ある。
プログレスステートにおいてフォールトが生じるとフォ
ールトリカバリーステートに移る。フォールトというの
は、ノーペーパー、ジャム、部品の故障または破損等マ
シンの異常状態の総称であり、F/Fの再設定等を行う
ことでユーザがリカバリーできるものと、部品の交換な
どサービスマンがリカバリーシなければならないものの
2種類がある。上述したように基本的にはフォールトの
表示はMCBUrモジュール86が行うが、F/FはS
YSモジュール82が管理するので、F/Fの再設定で
リカバリーできるフォールトに関してはSYSモジュー
ル82がリカバリーを担当し、それ以外のりカバリ−に
関してはコピアエグゼクティブモジュール87が担当す
る。
また、フォールトの検出はSYS系、MCB系それぞれ
に行われる。つまり、IIT、IPS1F/PはSYS
リモート71が管理しているのでSYSリモート71が
検出し、IOT、ADF。
ソータはMCBリモート75が管理しているのでM C
B IJモート75が検出する。従って、本複写機にお
いては次の4種類のフォールトがあることが分かる。
■SYSノードで検出され、SYSノードがりカバリ−
する場合 例えば、F/Pが準備されないままスタートキーが押さ
れたときにはフォールトとなるが、ユーザは再度F/F
を設定することでリカバリーできる。
■SYSノードで検出され、MCBノードがりカバリ−
する場合 この種のフォールトには、例えば、レジセンサの故障、
イメージングユニットの速度異常、イメージングユニッ
トのオーバーラン、PRO信号の異常、CCCの異常、
シリアル通信網の異常、ROMまたはRAMのチエツク
エラー等が含まれ、これらのフォールトの場合には、U
lにはフォールトの内容および「サービスマンをお呼び
下さい」等のメツセージが表示される。
■MCBノードで検出され、SYSノードがリカバリー
する場合 ソータがセットされていないにも拘らずF/Fでソータ
が設定された場合にはMCBノードでフォールトが検出
されるが、ユーザが再度F/Fを設定し直してソータを
使用しないモードに変更することでもリカバリーできる
。ADFについても同様である。また、トナーが少なく
なった場合、トレイがセットされていない場合、用紙が
無くなった場合にもフォールトとなる。これらのフォー
ルトは、本来はユーザがトナーを補給する、あるいはト
レイをセットする、用紙を補給することでリカバリーさ
れるものではあるが、あるトレイに用紙が無くなった場
合には他のトレイを使用することによってもリカバリー
できるし、ある色のトナー・が無くなった場合には他の
色を指定することによってもリカバリーできる。つまり
、F/Fの選択によってもリカバリーされるものである
から、SYSノードでリカバリーを行うようになされて
いる。
■MCBノードで検出され、MCBノードがリカバリー
する場合 例えば、現像機の動作が不良である場合、トナーの配給
が異常の場合、モータクラッチの故障、フユーザの故障
等はMCBノードで検出され、UIには故障の箇所およ
び「サービスマンを呼んで下さい」等のメツセージが表
示される。また、ジャムが生じた場合には、ジャムの箇
所を表示すると共に、ジャムクリアの方法も表示するこ
とでリカバリーをユーザに委ねている。
以上のようにフォールトリカバリーステートにおいては
コントロール権およびUIマスター権は、フォールトの
生じている箇所、リカバリーの方法によってSYSノー
ドが有する場合と、MCBノードが有する場合があるの
である。
フォールトがリカバリーされてIOTスタンバイコマン
ドがMCBノードから発行されるとシープリカバリース
テートに移り、残されているジープを完了する。例えば
、コピー設定枚数が3であり、2枚目をコピーしている
ときにジャムが生じたとする。この場合にはジャムがク
リアされた後、残りの2枚をコピーしなければならない
ので、SYSノード、MCBノードはそれぞれ管理する
処理を行ってジ四ブをリカバリーするのである。従って
、ジBブリカバリ−においてもコントロール権は、SY
Sノード、MCBノードの双方がそれぞれの処理分担に
応じて有している。しかし、U■マスター権はSYSノ
ードが有している。なぜなら、シープリカバリーを行う
については、例えば「スタートキーを押して下さい」、
「残りの原稿をセットして下さい」等のシープリカバリ
ーのためのメツセージを表示しなければならず、これは
SYSノードが管理するパーオリジナル処理またはシー
ププログラミング処理に関する事項だからである。
なお、プロダレスステートでIOTスタンバイコマンド
が出された場合にもシロブリカバリ−ステートに移り、
ジョブが完了したことが確認されるとスタンバイステー
トに移り、次のジョブを待機する。スタンバイステート
において、所定のキー操作を行うことによってダイアグ
ノスティック(以下、単にダイアグと称す。)ステート
に入ることができる。
ダイアグステートは、部品の入力チエツク、出力チエツ
ク、各種パラメータの設定、各種モードの設定、NVM
(不揮発性メモリ)の初期化等を行う自己診断のための
ステートであり、その概念を第9図に示す。図から明ら
かなように、ダイアグとしてTECHREPモード、カ
スタマージミニレージ1ンモードの2つのモードが設け
られている。
TECHREPモードは入力チエツク、出力チエツク等
サービスマンがマシンの診断を行う場合に用いるモード
であり、カスタマ−シミニレ−シロンモードは、通常ユ
ーザがコピーする場合に使用するカスタマ−モードをダ
イアグで使用するモードである。
いま、カスタマ−モードのスタンバイステートから所定
の操作により図のAのルートによりTECHREPモー
ドに入ったとする。TECHREPモードで各種のチエ
ツク、パラメータの設定、モードの設定を行っただけで
終了し、再びカスタマ−モードに戻る場合(図のBのル
ート)には所定のキー操作を行えば、第8図に示すよう
にパワーオンのステートに移り、第7図のシーケンスに
よりスタンバイステートに戻ることができるが、本複写
機はカラーコピーを行い、しかも種々の編集機能を備え
ているので、TECHREPモードで種々のパラメータ
の設定を行った後に、実際にコピーを行ってユーザが要
求する色が出るかどうか、編集機能は所定の通りに機能
するかどうか等を確認する必要がある。これを行うのが
カスタマーシミュレーシ鰭ンモードであす、ピリングを
行わない点、UIにはダイアグである旨の表示がなされ
る点でカスタマ−モードと異なっている。これがカスタ
マ−モードをダイアグで使用するカスタマーシミュレー
シロンモードの意味である。なお、TECHREPモー
ドからカスタマーシミュレーシ譚ンモードへの移行(図
のCのルート)、その逆のカスタマージミニレージ1ン
モードからTECHREPモードへの移行(図のDのル
ート)はそれぞれ所定の操作により行うことができる。
また、TECHREPモードはダイアグエグゼクティブ
モジュール88(第4図)が行うのでコントロール権、
UIマスター権は共にMCBノードが有しているが、カ
スタマーシミュレーシジンモードはSYS、DIAGモ
ジュール83(第4図)の制御の基で通常のコピー動作
を行うので、コントロール権、UI?Xター権は共にS
YSノードが有する。
(n)具体的な各部の構成 (n−1)システム 第10図はシステムと他のリモートとの関係を示す図で
ある。
前述したように、リモート71には5YSUIモジユー
ル81とSYSTEMモジュール82が搭載され、5Y
SUI81とsYsTEMモジュール82間はモジュー
ル間インタフェースによりデータの授受が行われ、また
SYSTEMモジュール82とIIT73、I PS7
4との間ハシリアル通信インターフェースで接続され、
MCB75、RO878、RAIB79との間はLNE
T高速通信網で接続されている。
次にシステムのモジエール構成について説明する。
第11図はシステムのモジエール構成を示す図である。
本複写機においては、llT1 IPSl IOT等の
各モジュールは部品のように考え、これらをコントロー
ルするシステムの各モジュールは頭脳を持つように考え
ている。そして、分散CPU方式を採用し、システム側
ではパーオリジナル処理およびジレブプログラミング処
理を担当し、これに対応してイニシャライズステート、
スタンバイステート、セットアツプステート、サイクル
ステートを管理するコントロール権、およびこれらのス
テートでUIを使用するUIマスター権を有しているの
で、それに対応するモジニールでシステムを構成してい
る。
システムメイン100は、5YSUIやMCB等からの
受信データを内部バッファに取り込み、また内部バッフ
ァに格納したデータをクリアし、システムメイン100
の下位の各モジエールをコールして処理を渡し、システ
ムステートの更新処理を行っている。
M/Cイニシャライズコントロールモジュール101は
、パワーオンしてからシステムがスタンバイ状態になる
までのイニシャライズシーケンスをコントロールしてお
り、MCBによるパワーオン後の各種テストを行うパワ
ーオン処理が終了すると起動される。
M/Cセットアツプコントロールモジュール103はス
タートキーが押されてから、コビーレイアーの処理を行
うMCBを起動するまでのセットアツプシーケンスをコ
ントロールし、具体的には5YSUIから指示されたF
EATURE (使用者の要求を達成するためのM/C
に対する指示項目)に基づいてジ翳ブモードを作成し、
作成したジロブモードに従ってセットアツプシーケンス
を決定する。
第12図(a)に示すように、ジロブモードの作成は、
F/Fで指示されたモードを解析し、ジープを切り分け
ている。この場合ジープとは、使用者の要求によりM/
Cがスタートしてから要求通りのコピーが全て排出され
、停止されるまでのM/C動作を言い、使用者の要求に
対して作業分割できる最小単位、シーブモードの集合体
である。例えば、嵌め込み合成の場合で説明すると、第
12図(b)示すように、シーブモードは削除と移動、
抽出上からなり、ジeブはこれらのモードの集合体とな
る。また、第12図(C)に示すようにADF原稿3枚
の場合においては、ジロブモードはそれぞれ原稿1、原
稿2、原稿3に対するフィード処理であり、ジ日ブはそ
れらの集合となる。
そして、自動モードの場合はドキュメントスキャン、ぬ
り絵モードの時はプレスキャン、マーカー編集モードの
時はプレスキャン、色検知モードの時はサンプルスキャ
ンを行い(プレスキャンは最高3回)、またコピーサイ
クルに必要なコピーモードをI ITl IPS1 M
CBに対して配付し、セットアツプシーケンス終了時M
CBを起動する。
M/Cスタンバイコントロールモジュール102はM/
Cスタンバイ中のシーケンスをコントロールし、具体的
にはスタートキーの受付、色登録のコントロール、ダイ
アグモードのエントリー等を行っている。
M/Cコピーサイクルコントロールモジュール104は
MCBが起動されてから停止するまでのコピーシーケン
スをコントロールし、具体的には用紙フィードカウント
の通知、JOBの終了を判断してIITの立ち上げ要求
、MCBの停止を判断してIPSの立ち下げ要求を行う
また、M/C停止中、あるいは動作中に発生するスルー
コマンドを相手先リモートに通知する機能を果たしてい
る。
フォールトコントロールモジュール10 B !t l
lT1 IPSからの立ち下げ要因を監視し、要因発生
時にMCBに対して立ち下げ要求し、具体的にはIIT
% IPSからのフェイルコマンドによる立ち下げを行
い、またMCBからの立ち下げ要求が発生後、M/C停
止時のりカバリ−を判断して決定し、例えばMCBから
のジャムコマンドによりリカバリーを行っている。
コミニs’f−シσンコントロールモジュール107は
IITからのIITレディ信号の設定、イメージエリア
における通信のイネーブル/ディスエイプルを設定して
いる。
DIAGコントロールモジュール108は、DIAGモ
ードにおいて、入力チエツクモード、出力チエツクモー
ド中のコントロールを行っている。
次に、これらの各モジュール同士、あるいは他のサブシ
ステムとのデータの授受について説明する。
第13図はシステムと各リモートとのデータフロー お
よびシステム内子ジュール間データフローを示す図であ
る。図のA−Nはシリアル通信を、2はホットラインを
、Φ〜0はモジュール間データを示している。
5YSUIリモートとイニシャライズコントロール部1
01との間では、5YSUIからはCRTの制御権を8
YSTEM  N0DEに渡すT。
KENコマンドが送られ、一方イニシャライズコントロ
ール部101からはコンフィグコマントカ送られる。
5YSUIリモートとスタンバイコントロール部102
との間では、5YSUIからはモードチェンジコマンド
、スタートコピーコマンド、ジeブキャンセルコマンド
、色登録リクエストコマンド、トレイコマンドが送られ
、一方スタンバイコントロール部102からはM/Cス
テータスコマンド、トレイステータスコマンド、トナー
ステータスコマンド、回収ボトルステータスコマンド、
色登録ANSコマンド、TOKENコマンドが送られる
5YSU Iリモートとセットアツプコントロール11
103との間では、セットアツプコントロール部108
からはM/Cステータスコマンド(プログレス)、AP
MSステータスコマンドが送られ、一方5YSUIリモ
ートからはストップリクエストコマンド、インターラブ
ドコマンドが送られる。
IPSリモートとイニシャライズコントロール部101
との間では、IPSリモートからはイニシャライズエン
ドコマンドが送られ、イニシャライズコントロール部1
01からはNVMパラメータコマンドが送られる。
IITリモートとイニシャライズコントロール部101
との間では、IITリモートからは!!Tレディコマン
ド、イニシャライズコントロール部101からはNVM
パラメータコマンド、INITIALIZEコマンドが
送られる。
IPSリモJトとスタンバイコントロール部102との
間では、IPSリモートからイニシャライスフリーハン
ドエリア、アンサ−コマンド、リムーヴエリアアンサー
コマンド、カラー情報コマンドカ送られ、スタンバイコ
ントロール[102からはカラー検出ポイントコマンド
、イニシャライズフリーハンドエリアコマンド、リムー
ヴエリアコマンドが送られる。
IPSリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、IPSリモートからIPSレディコマンド、
ドキュメント情報コマンドが送られ、セットアツプコン
トロー71部103スキヤン情報コマンド、基本コピー
モードコマンド、主ディットモードコマンド、M/Cス
トップコマンドが送られる。
IITリモートとスタンバイコントロール部1O2との
間では、IITリモートからプレスキャンが終了したこ
とを知らせるIITレディコマンドが送られ、スタンバ
イコントロール部102からサンプルスキャンスタート
コマンド、イニシャライズコマンドが送られる。
IITリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、IITリモートからはIITレディコマンド
、イニシャライズエンドコマンドが送られ、セットアツ
プコントロール部103からはドキュメントスキャンス
タートコマンド、サンプルスキャンスタートコマンド、
コピースキャンスタートコマンドが送られる。
MCBリモートとスタンバイコントロール部102との
間では、スタンバイコントロール部102からイニシャ
ライズサブシステムコマンド、スタンバイセレクシ冒ン
コマンドが送られ、MCBリモートからはサブシステム
ステータスコマンドが送られる。
MCBリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、セットアツプコントロール部103からスタ
ートシーブコマンド、■ITレディコマンド、ストツブ
シ1ブコマンド、デクレアシステムフォールトコマンド
が送られ、MCBリモートカらrOTスタンバイコマン
ド、チクレアMCBフォールトコマンドが送られる。
MCBリモートとサイクルコントロール部1゜4との間
では、サイクルコントロール部104からストツブシ1
ブコマンドが送られ、MCBリモートからはMADEコ
マンド、レディフォアネクストジ騨ブコマンド、ジ冒ブ
デリヴ1−トコマント、IOTスタンバイコマンドが送
られる。
MCBリモートとフォールトコントロール部106との
間では、フォールトコントロール部10Bからデクレア
システムフォールトコマンド、システムシャットダウン
完了コマンドが送られ、MCB IJモートからデクレ
アMCBフォールトコマンド、システムシャットダウン
コマンドが送られる。
I I T Uモートとコミニュヶーシーンコントロー
ル部107との間では、IITリモートからスキャンレ
ディ信号、イメージエリア信号が送られる。
次に各モジュール間のインターフェースについて説明す
る。
システムメイン100か6各モジエール(101〜10
7)に対して受信リモートNO,及び受信データが送ら
れて各モジュールがそれぞれのリモートとのデータ授受
を行う。一方、各モジュール(101〜107)からシ
ステムメイン100に対しては何も送られない。
イニシャライズコントロール部101は、イニシャライ
ズ処理が終了するとフォルトコントロール部10θ、ス
タンバイコントロール[102に対し、それぞれシステ
ムステート(スタンバイ)を通知する。
コミニュケーシーンコントロール部107は、イニシャ
ライズコントロール部101、スタンバイコントロール
部102.  セットアツプコントロール部103、コ
ピーサイクルコントロール部104、フォルトコントロ
ール部106に対し、それぞれ通信可否情報を通知する
スタンバイコントロール部102は、スタートキーが押
されるとセットアツプコントロール部103に対してシ
ステムステート(プログレス)を通知する。
セットアツプコントロール部103は、セットアツプが
終了するとコピーサイクルコントロール部!04に対し
てシステムステート(サイクル)を通知する。
(II−2)イメージ入力ターミナル(IIT)(A)
原稿走査機構 第14図は、原稿走査機構の斜視図を示し、イメージン
グユニット37は、2本のスライドシャフト202.2
03上に移動自在に載置されると共に、両端はワイヤ2
04.206に固定されている。このワイヤ204.2
05はドライブブー!J208.207とfン’/、ン
プーIJ208.208に巻回され、テンシーンプーリ
208.208には、図示矢印方向にテンシロンがかけ
られている。前記ドライブプーリ206.207が取付
けられるドライブ軸210には、減速プーリ211が取
付られ、タイミングベルト212を介してステッピング
モータ213の出力軸214に接続されている。なお、
リミットスイッチ215.216はイメージングユニッ
ト37の異常動作を検出するセンサであり、レジセンサ
217は、原稿読取開始位置の基準点を設定するための
センサである。
1枚の4色カラーコピーを得るためには、イメージング
ユニット37は4回のスキャンを繰り返す必要がある。
この場合、4回のスキャン内に同期ズレ、位置ズレをい
かに少な(させるかが大きな課題であり、そのためには
、イメージングユニット37の停止位置の変動を抑え、
ホームポジシーンからレジ位置までの到達時間の変動を
抑えることおよびスキャン速度の変動を抑えることが重
要である。そのためにステッピングモータ213を採用
している。しかしながら、ステッピングモータ213は
DCサーボモータに比較して振動、騒音が大きいため、
高画質化、高速化に種々の対策を採っている。
(B)ステッピングモータの制御方式 ステッピングモータ213は、モータ巻線を6角形に結
線し、その接続点をそれぞれ2個のトランジスタにより
、電源のプラス側またはマイナス側に接続するようにし
、10個のスイッチングトランジスタでバイポーラ駆動
を行うようにしている。また、モータに流れる電流値を
フィードバックし、モータに流す電流を一定にするよう
にコントロールしながら駆動している。
第15図(a)はステッピングモータ213により駆動
されるイメージングユニット37のスキャンサイクルを
示している。図は倍率50%すなわち最大移動速度でフ
ォワードスキャン、パックスキャンさせる場合に、イメ
ージングユニット37の速度すなわちステッピングモー
タに加えられる周波数と時間の関係を示している。加速
時には同図(b)に示すように、例えば259Hzを逓
倍してゆき、最大11〜12KHz程度にまで増加させ
る。このようにパルス列に規則性を持たせることにより
パルス生成を簡単にする。そして、同図(a)に示すよ
うに、259pps/3.9msで階段状に規則的な加
速を行い台形プロファイルを作るようにしている。また
、フォワードスキャンとパックスキャンの間には休止時
間を設け、IITメカ系の振動が減少するの待ち、また
IOTにおける画像出力と同期させるようにしている。
本実施例におていは加速度を0.7Gにし従来のものと
比較して大にすることによりスキャンサイクル時間を短
縮させている。
前述したようにカラー原稿を読み取る場合には、4回ス
キャンの位置ズレ、システムとしてはその結果としての
色ズレ或いは画像のゆがみをいかに少なくさせるかが大
きな課題である。第15図(C)〜(e)は色ずれの原
因を説明するための図で、同図(C>はイメージングユ
ニットがスキャンを行って元の位置に停止する位置が異
なることを示しており、次にスタートするときにレジ位
置までの時間がずれて色ずれが発生する。また、同図(
d)に示すように、4スキヤン内でのステッピングモー
タの過度振動(定常速度に至るまでの速度変動)により
、レジ位置に到達するまでの時間がずれて色ずれが発生
する。また、同図(e)はレジ位置通過後テールエツジ
までの定速走査特性のバラ71−ヲ示し、1回目のスキ
ャンの速度変動のバラツキが2〜4回目のスキャンの速
度変動のバラツキよりも大きいことを示している。従っ
て、例えば1回目のスキャン時には、色ずれの目立たな
いYを現像させるようにしている。
上記した色ずれの原因は、タイミングベルト212、ワ
イヤ204.205の経時変化、スライドパッドとスラ
イドレール202.203間の粘性抵抗等の機械的な不
安定要因が考えられる。
(C)IITのコントロール方式 IITリモートは、各種コピー動作のためのシーケンス
制御、サービスサポート機能、自己診断機能、フェイル
セイフ機能を有している。IITのシーケンス制御は、
通常スキャン、サンプルスキャン、イニシャライズに分
けられる。IIT制御のための各種コマンド、パラメー
タは、sysリモート71よりシリアル通信で送られて
(る。
第18図(a)は通常スキャンのタイミングチャートを
示している。スキャン長データは、用紙長と倍率により
0〜432mm(1mステップ)が設定され、スキャン
速度は倍率(50%〜400%)により設定され、プリ
スキャン長(停止位置からレジ位置までの距離)データ
も、倍率(50%〜400%)により設定される。スキ
ャンコマンドを受けると、FL−ON信号により蛍光灯
を点灯させると共に、5CN−RDY信号によりモータ
ドライバをオンさせ、所定のタイミング後シェーディン
グ補正パルスWHT−REFを発生させてスキャンを開
始する。レジセンサを通過すると、イメージエリア信号
IMG−AREAが所定のスキャン長分ローレベルとな
り、これと同期してIIT−PS信号がIPSに出力さ
れる。
第16図(b)はサンプルスキャンのタイミングチャー
トを示している。サンプルスキャンは、色変換時の色検
知、F/Pを使用する時の色バランス補正およびシェー
ディング補正に使用される。しジ位置からの停止位置、
移動速度、微小動作回数、ステップ間隔のデータにより
、目的のサンプル位置に行って一時停止または微小動作
を複数回繰り返した後、停止する。
第16図(C)はイニシャライズのタイミングチャート
を示している。電源オン時にSYSリモートよりコマン
ドを受け、レジセンサの確認、レジセンサによるイメー
ジングユニット動作の確認、レジセンサによるイメージ
ングユニットのホーム位置の補正を行う。
(D)イメージングユニット 第17図は前記イメージングユニット37の断面図を示
し、原稿220は読み取られるべき画像面がプラテンガ
ラス31上に下向きにセットされ、イメージングユニッ
ト37がその下面を図示矢印方向へ移動し、30W昼光
色螢光灯222および反射鏡223により原稿面を露光
する。そして、原稿220からの反射光をセルフォック
レンズ224、シアンフィルタ225を通過させること
により、CCDラインセンサ226の受光面に正立等倍
像を結像させる。セルフォックレンズ224は4列のフ
ァイバーレンズからなる複限レンズであり、明るく解像
度が高いために、光源の電力を低く抑えることができ、
またコンパクトになるという利点を有する。また、イメ
ージングユニット37には、CCDラインセンナドライ
ブ回路、CODラインセンサ出力出力8フ71 基板227が搭載される。なお、228はランプヒータ
、228は照明電源用フレキシブルケーブル、230は
制御信号用フレキシブルケーブルを示している。
第18図は前記CCDラインセンサ22eの配置例を示
し、同図(a)に示すように、5個のCCDラインセン
サ226a〜226eを主走査方向Xに千鳥状に配置し
ている。これは−本のラインセンサにより、多数の受光
素子を欠落なくかつ感度を均一に形成することが困難で
あり、また、複数のラインセンサを1ライン上に並べた
場合には、ラインセンナの両端まで画素を構成すること
が困難で、読取不能領域が発生するからである。
このCCDラインセンサ228のセンサ部は、同図(b
)に示すように、CCDラインセンサ22Bの各画素の
表面にRlG,  Bの3色フィルタをこの順に繰り返
して配列し、隣りあった3ビツトで読取時の1画素を構
成している。各色の読取画素密度を16ドツト/■m%
  1チツプ当たりの画素数を2928とすると、1チ
ツプの長さが2928/(16X3)=81鰭となり、
5チップ全体で81X5:305mmの長さとなる。従
って、これによりA3版の読取りが可能な等倍系のCC
Dラインセンサが得られる。また、R,  G,  H
の各画素を45度傾けて配置し、モアレを低減している
このように、複数のCCDラインセンサ226a〜22
6eを千鳥状に配置した場合、隣接したCCDラインセ
ンサが相異なる原稿面を走査することになる。すなわち
、CCDラインセンサの主走査方向又と直交する副走査
方向YにCCDラインセンサを移動して原稿を読み取る
と、原稿を先行して走査する第1列のCCDラインセン
サ226b,228dからの信号と、それに続く第2列
のCCDラインセンサ2 2 8 a,  2 2 8
 c,  2 26eからの信号との間には、隣接する
CODラインセンサ間の位置ずれに相当する時間的なず
れを生じる。
そこで、複数のCCDラインセンサで分割して読み取っ
た画像信号から1ラインの連続信号を得るためには、少
なくとも原稿を先行して走査する第1列のCCDライン
センサ228b1 228dからの信号を記憶せしめ、
それに続く第2列のCCDラインセンサ2 2 8 a
12 2 8 a12 2 6 eからの信号出力に同
期して読みだすことが必要となる。この場合、例えば、
ずれ量が260μmで、解像度が1eドツト/龍である
とすると、4ライン分の遅延が必要となる。
また、一般に画像読取装置における縮小拡大は、主走査
方向はIPSでの間引き水増し、その他の処理により行
い、副走査方向はイメージングユニット37の移動速度
の増減により行っている。そこで、画像読取装置におけ
る読取速度(単位時間当たりの読取ライン数)は固定と
し、移動速度を変えることにより副走査方向の解像度を
変えることになる。すなわち、例えば縮拡率100%時
に16ドツト/l■の解像度であれば、 r       7−−−−下−−−−下ニー一−コ1
縮拡率 1速 度 1解像度 1千鳥補正1%   1
  倍   1ドフトl謁 I ライン数1トー−−−
+ −−−−+ −−−−+ −−−−−1トー−−−
+−−一−+−−一−+ −−−−−1トー−−−+ 
−−−−+ −−−−+ −−−−@+200  11
/2   +   32  1   8  1+−−−
−−+ −−−−+ −−−−+ −−−−−1140
011/4  1  64 1 16L−ニー一工−−
−−工−−−−工−−−−」の如き関係となる。従って
縮拡率の増加につれて解像度が上がることになり、よっ
て、前記の千鳥配列の差250μmを補正するための必
要ラインメモリ数も増大することになる。
(E)ビデオ信号処理回路 次に第18図により、CCDラインセンサ22Bを用い
、て、カラー原稿をR,G、  B毎に反射率信号とし
て読取り、これを濃度信号としてのデジタル値に変換す
るためのビデオ信号魁理回路←ついて説明する。
原稿は、イメージングユニット37内の5個のCCDラ
インセンサ228により、原稿を5分割に分けて5チヤ
ンネルで、  R,GlBに色分解されて読み取られ、
それぞれ増幅回路231で所定レベルに増幅されたのち
、ユニット、本体間を結ぶ伝送ケーブルを介して本体側
の回路へ伝送される(第20図231a)。1次いでサ
ンプルホールド回路5H232において、サンプルホー
ルドパルスSHPにより、ノイズを除去して波形処理を
行う(第20図232a)。ところがCCDラインセン
サの光電変換特性は各画素毎、各チップ毎に異なるため
に、同一の濃度の原稿を読んでも出力が異なり、これを
そのまま出力すると画像データにスジやムラが生じる。
そのために各種の補正処理が必要となる。
ゲイン調整回路AGC(ムUTOIATICGム1肩C
0NTR0L)233は、各センナの出力をA/D変換
器235の入力信号レンジに見合う大きさまで増幅する
ための回路で、原稿の読み取り以前に予め各センサで白
のりフTランスデータを読み取り、これをディジタル化
してシェーディングRAM240に格納し、このデータ
がSYSリモート71(第3図)において所定の基準値
と比較判断され、適当な増幅率が決定されてそれに見合
うディジタルデータがD/A変換されてAGC233に
送られることにより各々のゲインが自動的に設定されて
いる。
オフセット調整回路A OC(10丁01ATIC0F
SETCONTROL ) 234は、黒レベル調整と
言われるもので、各センサの暗時出力電圧を調整する。
そのために、螢光灯を消灯させて暗時出力を各センサに
より読取り、このデータをデジタル化してシェーディン
グRAM240に格納し、この1ライン分のデータはS
YSリモート71(第3図)において所定の基準値と比
較判断され、オフセット値をD/A変換してAOC23
4に出力し、オフセ、ト電圧を256段階に調節してい
る。このAOCの出力は、第20図234aに示すよう
に最終的に読み取る原稿濃度に対して出力濃度が規定値
になるように調整している。
このようにしてA/D変換器235でデジタル値に変換
され(第20図235a)たデータは、GBRGBR・
・・・・・・・・と連なる8ビツトデータ列の形で出力
される。遅延量設定回路236は、複数ライン分が格納
されるメモリで、FIFO構成をとり、原稿を先行して
走査する第1列のCCDラインセンサ228b、226
dからの信号を記憶せしめ、それに続(第2列のCCD
ラインセンサ228 ax  2260%  226 
eからの信号出力に同期して出力している。
分離合成回路237は、各CCDラインセンサ毎にR,
GlBのデータを分離した後、原稿の1ライン分を各C
CDラインセンサのRlG、  B毎にシリアルに合成
して出力するものである。変換器238は、ROMから
構成され、対数変換テーブルLUT“1”が格納されて
おり、デジタル値をROMのアドレス信号として入力す
ると、対数変換テーブルLUT“1”でR% G、  
Bの反射率の情報が濃度の情報に変換される。
次にシェーディング補正回路239について説明する。
ンエーディング特性は、光源の配光特性にバラツキがあ
ったり、蛍光灯の場合に端部において光量が低下したり
、CCDラインセンサの各ビット間に感度のバラツキが
あったり、また、反射鏡等の汚れがあったりすると、こ
れらに起因して現れるものである。
そのために、シェーディング補正開始時に、CCDライ
ンセンサにシェーディング補正の基準濃度データとなる
白色板を照射したときの反射光を入力し、上記信号処理
回路にてA/D変換およびログ変換を行い、この基準濃
度データlog(R1)をラインメモリ240に記憶さ
せておく。次に原稿を走査して読取った画像データ10
g(Di)から前記基準濃度データlog(R1)を減
算すれば、log(D i) −log(Rl)= l
og(D I / Ri)となり、シェーディング補正
された各画素ので一夕の対数値が得られる。このように
ログ変換した後にシェーディング補正を行うことにより
、従来のように複雑かつ大規模な回路で/S−ドロシッ
ク除算器を組む必要もな(、汎用の全加算器ICを用い
ることにより演算処理を簡単に行うことができる。
(II−3)イメージ処理システム(IPS)(A)I
PSのモジュール構成 第21図はIPSのモジュール構成の概要を示す図であ
る。
カラー画像形成装置實は、IIT(イメージ入力ターミ
ナル)においてCODラインセンサーを用いて光の原色
B(青)、G(緑)、R(赤)に分解してカラー原稿を
読み取ってこれをトナーの原色Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)、さらにはK(黒又は墨)に変
換し、l0T(イメージ出力ターミナル)においてレー
ザビームによる露光、現像を行いカラー画像を再現して
いる。この場合、Yl Ml C1Kのそれぞれのトナ
ー像に分解してYをプロセスカラーとするコピープロセ
ス(ピッチ)を1回、同様ニMs  C1Kについても
それぞれをプロセスカラーとするコピーサイクルを1回
ずつ、計4回のコピーサイクルを実行し、これらの網点
による像を重畳することによってフルカラーによる像を
再現している。したがって、カラー分解信号(81G1
 R信号)をトナー信号(YlM、  C1に信号)に
変換する場合においては、その色のバランスをどう調整
するかやIITの読み取り特性およびIOTの出力特性
に合わせてその色をどう再現するか、濃度やコントラス
トのバランスをどう調整するか、エツジの強調やボケ、
モアレをどう調整するか等が問題になる。
IPSは、IITからBlG、  Rのカラー分解信号
を入力し、色の再現性、階調の再現性、精細度の再現性
等を高めるために種々のデータ処理を施して現像プロセ
スカラーのトナー信号をオン/オフに変換しIOTに出
力するものであり、第21図に示すようにEND変換(
Equivalent Neutral Densit
y;等優生性濃度変換)モジエール301、カラーマス
キングモジニール302、原稿サイズ検出モジュール3
03、カラー変換モジエール3 0 4、  OCR(
Under  Co1or  Removal:下色除
去)&熱生成モジュール305、空間フィルター300
、TRC(Tone Reproductlon Co
ntrol ;色調補正制御)モジュール307、縮拡
処理モジエール308、スクリーンジェネレータ309
、IOTインターフェースモジュール310、領域生成
回路やスイッチマトリクスを有する領域画像制御モジエ
ール311、エリアコマンドメモリ312やカラーパレ
ットビデオスイッチ回路313やフォントバッファ31
4等を有する編集制御モジュール等からなる。
そして、IITからBlG、  Rのカラー分解信号に
ついて、それぞれ8ビツトデータ(256階調)をEN
D変換モジュール301に入力し、YNMlC,Kのト
ナー信号に変換した後、プロセスカラーのトナー信号X
をセレクトし、これを2値化してプロセスカラーのトナ
ー信号のオン/オフデータとしIOTインターフェース
モジエール310からIOTに出力している。したがっ
て、゛フルカラー(4カラー)の場合には、プリスキャ
ンでまず原稿サイズ検出、編集領域の検出、その他の原
稿情報を検出した後、例えばまず初めにプロセスカラー
のトナー信号XをYとするコピーサイクル、続いてプロ
セスカラーのトナー信号XをMとするコピーサイクルを
順次実行する毎に、4回の原稿読み取りスキャンに対応
した信号処理を行っている。
IITでは、CODセンサーを使い81G1. Rのそ
れぞれについて、1ビクセルを16ドツト/龍のサイズ
で読み取り、そのデータを24ビツト(3色×8ピッ)
; 25e階調)で出力している。
CODセンサーは、上面に81G、  Hのフィルター
が装着されていて16ドツト/龍の密度で300關の長
さを有し、190. 5 w/seaのプロセススピー
ドで16ライン/■會のスキャンを行うので、はぼ各色
につき毎秒15Mビクセルの速度で読み取りデータを出
力している。そして、IITでは、B、  G、  H
の画素のアナログデータをログ変換することによって、
反射率の情報から濃度の情報に変換し、さらにデジタル
データに変換している。
次に各モジエールについて説明する。
第22図はIPSを構成する各モジエールを説明するた
めの図である。
(イ’)END変換モジュール END変換モジュール301は、IITで得られたカラ
ー原稿の光学読み取り信号をグレーバランスしたカラー
信号に調整(変換)するためのモジュールである。カラ
ー画像のトナーは、グレーの場合に等量になりグレーが
基準となる。しかし、IITからグレーの原稿を読み取
ったときに入力するB、  GlRのカラー分解信号の
値は光源や色分解フィルターの分光特性等が理想的でな
いため等しくなっていない。そこで、第22図(3)に
示すような変換テーブル(LUT;ルックアップテーブ
ル)を用いてそのバランスをとるのがEND変換である
。したがって、変換テーブルは、グレイ原稿を読み取っ
た場合にそのレベル(黒→白)に対応して常に等しい階
調でB、  G、  Rのカラー分解信号に変換して出
力する特性を有するものであり、IITの特性に依存す
る。また、変換テーブルは、1θ面用意され、そのうち
11面がネガフィルムを含むフィルムフプロジェクター
用のテーブルであり、3面が通常のコピー用、写真用、
ジェネレーシ層ンコピー用のテーブルである。
(ロ)カラーマスキングモジュール カラーマスキングモジュール302は、B、  G。
R信号をマトリクス演算することによりYlMlCのト
ナー量に対応する信号に変換するのものであり、END
変換によりグレーバランス調整を行った後の信号を処理
している。
カラーマスキングに用いる変換マトリクスには、純粋に
8% G1 RからそれぞれYl Ml Cを演算する
3X3のマトリクスを用いているが、B、  G。
Rだけでなく、BGl GR% RBl Bz、G2、
R2の成分も加味するため種々のマトリクスを用いたり
、他のマトリクスを用いてもよいことは勿論である。変
換マトリクスとしては、通常のカラー調整用とモノカラ
ーモードにおける強度信号生成用の2セツトを保有して
いる。
このように、IITのビデオ信号についてIPSで処理
するに際して、何よりもまずグレーバランス調整を行っ
ている。これを仮にカラーマスキングの後に行うとする
と、カラーマスキングの特性を考慮したグレー原稿によ
るグレーバランス調整を行わなければならないため、そ
の変換テーブルがより複雑になる。
(ハ)原稿サイズ検出モジュール 定型サイズの原稿は勿論のこと切り張りその他任意の形
状の原稿をコピーする場合もある。この場合に、原稿サ
イズに対応した適切なサイズの用紙を選択するためには
、原稿サイズを検出する必要がある。また、原稿サイズ
よりコピー用紙が大きい場合に、原稿の外側を消すとコ
ピーの出来映えをよいものとすることができる。そのた
め、原稿サイズ検出モジュール303は、プリスキャン
時の原稿サイズ検出と原稿読み取りスキャン時のプラテ
ンカラーの消去(枠消し)処理とを行うものである。そ
のために、プラテンカラーは原稿との識別が容易な色例
えば黒にし、第22図(b)に示すようにプラテンカラ
ー識別の上限値/下限値をスレッシールドレジスタ30
31にセットする。
そして、プリスキャン時は、原稿の反射率に近い情報に
変換(γ変換)した信号(後述の空間フィルター306
の出力を用いる)Xとスレッシ2ルドレジスタ3031
にセットされた上限値/下限値とをコンパレータ303
2で比較し、エツジ検出回路3034で原稿のエツジを
検出して座標(x+  y)の最大値と最小値とを最大
/最小ソータ3035に記憶する。
例えば第22図(d)に示すように原稿が傾いている場
合や矩形でない場合には、上下左右の最大値と最小値(
x l、X2、yl、y)が検出、記憶される。また、
原稿読み取りスキャン時は、コンパレータ3033で原
稿のY、  MlCとスレッシールドレジスタ3031
にセットされた上限値/下限値とを比較し、プラテンカ
ラー消去回路3036でエツジの外側、即ちプラテンの
読み取り信号を消去して枠消し処理を行う。
(ニ)カラー変換モジュール カラー変換モジエール305は、特定の領域において指
定されたカラーを変換できるようにするものであり、第
22図(C)に示すようにウィンドコンパレータ305
2、スレッシールドレジスタ3061、カラーパレット
3053等を備え、カラー変換する場合に、被変換カラ
ーの各Y、 M、  Cの上限値/下限値をスレッシー
ルドレジスタ3061にセットすると共に変換カラーの
各Y1M。
Cの値をカラーパレット3063にセットする。
そして、領域画像制御モジュールから入力されるエリア
信号にしたがってナントゲート3054を制御し、カラ
ー変換エリアでない場合には原稿のYlM、  Cをそ
のままセレクタ3065から送出し、カラー変換エリア
に入ると、原稿のY、  M。
C信号がスレッシールドレジスタ3051にセットされ
たY、  M、  Cの上限値と下限値の間に入るとウ
ィンドコンパレータ3052の出力でセレクタ3055
を切り換えてカラーパレット3053にセットされた変
換カラーのY1M% Cを送出する。
指定色は、ディジタイザで直接原稿をポイントすること
により、プリスキャン時に指定された座標の周辺のB、
  G、  R各25画素の平均をとって指定色を認識
する。この平均操作により、例えば150線原稿でも色
差5以内の精度で認識可能となる。81G、  R濃度
データの読み取りは、  IITシェーディング補正R
AMより指定座標をアドレスに変換して読み出し、アド
レス変換に際しては、原稿サイズ検知と同様にレジスト
レーシーン調整分の再調整が必要である。プリスキャン
では、IITはサンプルスキャンモードで動作する。シ
ェーディング補正RAMより読み出された81G1R1
1度データは、ソフトウェアによりシェーディング補正
された後、平均化され、さらにEND補正、カラーマス
キングを実行してからウィンドコンパレータ3052に
セットされる。
登録色は、1870万色中より同時に8色までカラーパ
レット3053に登録を可能にし、標準色は、YlM、
  C,GlB、  Rおよびこれらの中間色とに1 
Wの14色を用意している。
(ホ)UCR&黒生成モジュール Yl Ml Cが等量である場合にはグレーになるので
、理論的には、等量のY、  M% C4−黒に置き換
えることによって同じ色を再現できるが、現実的には、
黒に置き換えると色に濁りが生じ鮮やかな色の再現性が
悪くなる。そこで、UCR&黒生成モジュール305で
は、このような色の濁りが生じないように適量のKを生
成し、その量に応じてYlMl Cを等量減する(下色
除去)処理を行う。具体的には、7% M、  Cの最
大値と最小値とを検出し、その差に応じて変換テーブル
より最小値以下でKを生成し、その量に応じ7% M、
  Cについて一定の下色除去を行っている。
UCR&黒生成では、第22図(e)に示すように例え
ばグレイに近い色になると最大値と最小値との差が小さ
くなるので、YlM、  Cの最小値相当をそのまま除
去してKを生成するが、最大値と最小値との差が大きい
場合には、除去の量をYlM。
Cの最小値よりも少なくし、Kの生成量も少なくするこ
とによって、墨の混入および低明度高彩度色の彩度低下
を防いでいる。
具体的な回路構成例を示した第22図(f)では、最大
値/最小値検出回路3061によりY、  MlCの最
大値と最小値とを検出し、演算回路3053によりその
差を演算し、変換テーブル3054と演算回路3055
によりKを生成する。変換テーブル3054がKの値を
調整するものであり、最大値と最小値の差が小さい場合
には、変換テーブル3054の出力値が零になるので演
算回路3055から最小値をそのままKの値として出力
するが、最大値と最小値の差が大きい場合には、変換テ
ーブル3054の出力値が零でなくなるので演算回路3
055で最小値からその分減算された値をKの値として
出力する。変換テーブル3066がKに対応してY、 
M% Cから除去する値を求めるテーブルであり、この
変換テーブル3058を通して演算回路3059でY、
 MlCからKに対応する除去を行う。また、アンドゲ
ート3057.3058はモノカラーモード、4フルカ
ラーモードの各信号にしたがってに信号上よびY、  
M。
Cの下色除去した後の信号をゲートするものであり、セ
レクタ3052.3050は、プロセスカラー信号によ
りYlMlC,Kのいずれかを選択するものである。こ
のように実際には、Y、  M。
Cの網点て色を再現しているので、7% Ml Cの除
去やKの生成比率は、経験的に生成した力!ブやテーブ
ル等を用いて設定されている。
(へ)空間フィルターモジエール 本複写機に適用される装置では、先に述べたようにII
TでCODをスキャンしながら原稿を読み取るので、そ
のままの情報を使うとボケた情報になり、また、網点に
より原稿を再現しているので、印刷物の網点周期と16
ドツト/、のサンプリング周期との間でモアレが生じる
。また、自ら生成する網点周期と原稿の網点周期との間
でシモアレが生じる。空間フィルターモジエール306
は、このようなボケを回復する機能とモアレを除去する
機能を備えたものである。 そして、モアレ除去には網
点成分をカットするためローパスフィルタが用いられ、
エツジ強調にはバイパスフィルタが用いられている。
空間フィルターモジュール308では、第22図(g)
に示すようにYlM、C,MlllおよびMax−Ml
nの入力信号の1色をセレクタ3003で取り出し、変
換テーブル3004を用いて反射率に近い情報に変換す
る。この情報の方がエツジを拾いやすいからであり、そ
の1色としては例えばYをセレクトしている。また、ス
レッシールドレジスタ3001.4ビツトの2値化回路
3002、デコーダ3005を用いて画素毎に、Y、 
M、  C1MInおよびMax−MlnからY、  
M、  C,K、  B。
G、  R,W (白)の8つに色相分離する。同図(
g)のデコーダ3005は、2値化情報に応じて色相を
認識してプロセスカラーから必要色か否かを1ビツトの
情報で出力するものである。
第22図(g)の出力は、第22図(h)の回路に入力
される。ここでは、PIF03061と5×7デジタル
フイルタ3083、モジェレーシ■ンテーブル3068
により網点除去の情報を生成し、PIF03082と6
×7デジタルフイルタ3064、モジュレーシ冒ンテー
ブル3087、デイレイ回路3065により同図(g)
の出力情報からエツジ強調情報を生成する。モジュレー
シーンテーブル3086.3067は、写真や文字専用
、混在等のコピーのモードに応じてセレクトされる。
エツジ強調では、例えば第22図(り■のような緑の文
字を■のように再現しようとする場合、Y%Cを■、■
のように強調処理し、Mは■実線のように強調処理しな
い。このスイッチングを同図(h)のアントゲ−)30
8Bで行っている。この処理を行うには、■の点線のよ
うに強調すると、[F]のようにエツジにMの混色によ
る濁りが生じる。
同図(h)のデイレイ回路3085は、このような強調
をプロセスカラー毎にアンドゲート3068でスイッチ
ングするためにPIF03082と5×7デジタルフイ
ルタ3064との同期を図るものである。鮮やかな緑の
文字を通常の処理で再生すると、緑の文字にマゼンタが
混じり濁りが生じる。
そこで、上記のようにして緑と認識するとYloは通常
通り出力するが、Mは抑えエツジ強調をしないようにす
る。
())TRC変換モジエール IOTは、IPSからのオン/オフ信号にしたがってY
、  MlC,Kの各プロセスカラーにより4回のコピ
ーサイクル(4フルカラーコピーの場合)を実行し、フ
ルカラー原稿の再生を可能にしているが、実際には、信
号処理により理論的に求めたカラーを忠実に再生するに
は、IOTの特性を考慮した微妙な調整が必要である。
TRC変換モジエール309は、このような再現性の向
上を図るためのものであり、7% M、  Cの濃度の
各組み合わせにより、第22図(J)に示すように8ビ
ツト画像データをアドレス入力とするアドレス変換テー
ブルをRAMに持ち、エリア信号に従った濃度調整、コ
ントラスト調整、ネガポジ反転、カラーバランス調整、
文字モード、すかし合成等の編集機能を持っている。こ
のRAMアドレス上位3ビツトにはエリア信号のビット
O〜ビット3が使用される。また、領域外モードにより
上記機能を組み合わせて使用することもできる。なお、
このRAMは、例えば2にバイト(266バイト×8面
)で構成して8面の変換テーブルを保有し、YlM、 
 Cの各サイクル毎にIITキャリッジリターン中に最
高8面分ストアされ、領域指定やコピーモードに応じて
セレクトされる。勿論、RAM容量を増やせば各サイク
ル毎にロードする必要はない。
(チ)縮拡処理モジュール 縮拡処理モジュール308は、ラインバッフ13083
にデータXを一旦保持して送出する過程において縮拡処
理回路3082を通して縮拡処理するものであり、リサ
ンプリングジェネレータaアドレスコントローラ308
1でサンプリングピッチ信号とラインバッフy3083
のリード/ライトアドレスを生成する。ラインバッフ1
3083は、2ライン分からなるピンポンバッファとす
ることにより一方の読み出しと同時に他方に次のライン
データを書き込めるようにしている。縮拡処理では、主
走査方向にはこの縮拡処理モジニー・ル308でデジタ
ル的に処理しているが、副走査方向にはIITのスキャ
ンのスピードを変えている。スキャンスピードは、2倍
速から1/4倍速まで変化させることにより50%から
400%まで縮拡できる。デジタル処理では、ラインバ
ッフy3083にデータを読み/書きする際に間引き補
完することによって縮小し、付加補完することによって
拡大することができる。補完データは、中間にある場合
には同図(1)に示すように両側のデータとの距離に応
じた重み付は処理して生成される。例えばデータXI′
の場合には、両側のデータX t 、  X i+1お
よびこれらのデータとサンプリングポイントとの距離d
l、  d2から、(XIXd2 )+ (X1+5x
dl)ただし、dl+d2=1 の演算をして求められる。
縮小処理の場合には、データの補完をしながらラインバ
ッフy3083に書き込み、同時に前のラインの縮小処
理したデータをバッフ1から読み出して送出する。拡大
処理の場合には、−旦そのまま書き込み、同時に前のラ
インのデータを読み出しながら補完拡大して送出する。
書き込み時に補完拡大すると拡大率に応じて書き込み時
のクロックを上げなければならなくなるが、上記のよう
にすると同じクロックで書き込み/読み出しができる。
また、この構成を使用し、途中から読み出したり、タイ
ミングを遅らせて読み出したりすることによって主走査
方向のシフトイメージ処理することができ、繰り返し読
み出すことによって繰り返し処理することができ、反対
の方から読み出すことによって鏡像処理することもでき
る。
(す)スクリーンジェネレータ スクリーンジェネレータ309は、プロセスカラーの階
調トナー信号をオン/オフの2値化トナ一信号に変換し
出力するものであり、閾値マトリクスと階調表現された
データ値との比較による2値化処理とエラー拡散処理を
行っている。IOTでは、この2値化トナ一信号を入力
し、18Fット/曹−に対応するようにほぼ縦80um
φ、幅80μmφの楕円形状のレーザビームをオン/オ
フして中間調の画像を再現している。
まず、階調の表現方法について説明する。第22図(n
)に示すように例えば4×4のハーフトーンセルSを構
成する場合について説明する。まず、スクリーンジェネ
レータでは、このようなハーフトーンセルSに対応して
閾値マトリクスmが設定され、これと階調表現されたデ
ータ値とが比較される。そして、この比較処理では、例
えばデータ値が「6」であるとすると、閾値マトリクス
mの「5」以下の部分でレーザビームをオンとする信号
を生成する。
16ドツト/龍で4×4のハーフトーンセルを一般に1
00apl、188階調網点というが、これでは画像が
粗くカラー画像の再現性が悪いものとなる。そこで、本
複写機では、階調を上げる方法として、この16ドツト
/鰭の画素を縦(主走査方向)に4分割し、画素単位で
のレーザビームのオン/オフ周波数を同図(o)に示す
ように174の単位、すなわち4倍に上げるようにする
ことによって4倍高い階調を実現している。したがって
、これに対応して同図(0)に示すような閾値マトリク
スm′を設定している。さらに、線数を上げるためにサ
ブマトリクス法を採用するのも有効である。
上記の例は、各ハーフトーンセルの中央付近を唯一の成
長核とする同じ閾値マトリクスmを用いたが、サブマト
リクス法は、複数の単位マトリクスの集合により構成し
、同図(p)に示すようにマトリクスの成長核を2カ所
或いはそれ以上(複数)にするものである。このような
スクリーンのパターン設計手法を採用すると、例えば明
るいところは141splz  844階調し、暗くな
るにしたがうて200 apl、  128階調にする
ことによって暗いところ、明るいところに応じて自由に
線数と階調を変えることができる。このようなパターン
は、階調の滑らかさや細線性、粒状性等を目視によって
判定することによって設計することができる。
中間調画像を上記のようなドツトマトリクスによって再
現する場合、階調数と解像度とは相反する関係となる。
すなわち、階調数を上げると解像度が悪くなり、解像度
を上げると階調数が低くなるという関係がある。また、
閾値データのマトリクスを小さ(すると、実際に出力す
る画像に量子化誤差が生じる。エラー拡散処理は、同図
(q)゛に示すようにスクリーンジェネレータ3082
で生成されたオン/オフの2値化信号と入力の階調信号
との量子化誤差を濃度変換回路3093. 減算回路3
094により検出し、補正回路3095、加算回路30
91を使ってフィードバックしてマクロ的にみたときの
階調の再現性を良くするものであり、例えば前のライン
の対応する位置とその両側の画素をデジタルフィルタを
通してたたみこむエラー拡散処理を行っている。
スクリーンジェネレータでは、上記のように中間調画像
や文字画像等の画像の種類によって原稿或いは領域毎に
閾値データやエラー拡散処理のフィードバック係数を切
り換え、高階調、高精細画像の再現性を高めている。
(ヌ)領域画像制御モジュール 領域画像制御モジエール311では、7つの矩形領域お
よびその優先順位が領域生成回路に設定可能な構成であ
り、それぞれの領域に対応してスイッチマトリクスに領
域の制御情報が設定される。
制御情報としては、カラー変換やモノカラーかフルカラ
ーか等のカラーモード、写真や文字等のモジュレーシ緩
ンセレクト情報、TRCのセレクト情報、スクリーンジ
ェネレータのセレクト情報等があり、カラーマスキング
モジュール802、カラー変換モジュール304、UC
Rモジュール305、空間フィルター306、TRCモ
ジュール307の制御に用いられる。なお、スイッチマ
トリクスは、ソフトウェアにより設定可能になっている
(ル)編集制御モジュール 編集制御モジュールは、矩形でなく例えば円グラフ等の
原稿を読み取り、形状の限定されない指定領域を指定の
色で塗りつぶすようなぬりえ処理を可能にするものであ
り、同図(■)に示すようにCPUのパスにA G D
 C(A dvanced G raphic D i
goal Controller)3121、フォント
バッフT312810ゴROM128、DMAC(DM
AController)312θが接続されている。
そして、CPUから、エンコードされた4ビツトのエリ
アコマンドがAGDC3121を通してブレーンメモリ
3122に書き込まれ、フォントバッフ13126にフ
ォントが書き込まれる。ブレーンメモリ3122は、4
枚で構成し、例えばroooOJの場合にはコマンドO
であってオリジナルの原稿を出力するというように、原
稿の各点をプレーンO〜プレーン3の4ビツトで設定で
きる。この4ビツト情報をコマンドO〜コマンド15に
デコードするのがデコーダ3123であり、コマンドO
〜コマンド15をフィルパターン、フィルロジック、ロ
ゴのいずれの処理を行うコマンドにするかを設定するの
がスイッチマトリクス3124である。フォントアドレ
スコントローラ3125は、2ビツトのフィルパターン
信号により網点シェード、ハツチングシェード等のパタ
ーンに対応してフォントバッフy312B’のアドレス
を生成するものである。
スイッチ回路3127は、スイッチマトリクス3124
のフィルロジック信号、原稿データXの内容により、原
稿データX1  フォントバッフ13126、カラーパ
レットの選定等を行うものである。フィルロジックは、
バックグラウンド(原稿の背景部)だけをカラーメツシ
ュで塗りつぶしたり、特定部分をカラー変換したり、マ
スキングやトリミング、塗りつぶし等を行う情報である
本複写機のIPSでは、以上のようにIITの原稿読み
取り信号について、まずEND変換した後カラーマスキ
ングし、フルカラーデータでの処理の方が効率的な原稿
サイズや枠消し、カラー変換の処理を行ってから下色除
去および墨の生成をして、プロセスカラーに絞っている
。しかし、空間フィルターやカラー変調、TRC,縮拡
等の処理は、プロセスカラーのデータを処理することに
よって、フルカラーのデータで処理する場合より処理量
を少なくシ、使用する変換テーブルの数を173にする
と共に、その分、種類を多くして調整の柔軟性、色の再
現性、階調の再現性、精細度の再現性を高めている。
(B)イメージ処理システムのハードウェア構成第23
図はIPSのハードウェア構成例を示す図である。
本複写機のIPSでは、2枚の基板、IPS−Aおよび
I PS−Bに分割し、色の再現性や階調の再現性、精
細度の再現性等のカラー画像形成装置としての基本的な
機能を達成する部分について第1の基板IPS−Aに、
編集のように応用、専門機能を達成する部分を第2の基
板IPS−Bに搭載している。前者の構成が第23図(
a)〜(c)であり、後者の構成が同図(d)である。
特に第1の基板により基本的な機能が充分達成できれば
、第2の基板を設計変更するだけで応用、専門機能につ
いて柔軟に対応できる。したがって、カラー画像形成装
置として、さらに機能を高めようとする場合には、他方
の基板の設計変更をするだけで対応できる。
IPSの基板には、第23図に示すようにCPUのバス
(アドレスバスADR8BUS1 データバスDATA
BUS、  コントロールバスCTRLBUS)が接続
され、IITのビデオデータB0、G、  R1同期信
号としてビデオクロックIIT・V CL K、  ラ
イン同期(主走査方向、水平同期)信号IIT@LS1
 ページ同期(副走査方向、垂直同期)信号I IT−
PSが接続される。
ビデオデータは、END変換部以降において/fイブラ
イン処理されるため、それぞれの処理段階において処理
に必要なりロック単位でデータの遅れが生じる。そこで
、このような各処理の遅れに対応して水平同期信号を生
成して分配し、また、ビデオクロックとライン同期信号
のフェイルチエツクするのが、ライン同期発生&フェイ
ルチエツク回路328である。そのため、ライン同期発
生&フェイルチエツク回路328には、ビデオクロック
IIT@vCLKとライン同期信号I IT−LSが接
続され、また、内部設定書き換えを行えるようにCPU
のバス(ADR8BUS% DATABUSl CTR
LBUS)、チップセレクト信号CSが接続される。
IITのビデオデータB1 G1 RはEND*換部の
ROM321に入力される。END変換テーブルは、例
えばRAMを用いCPUから適宜ロードするように構成
してもよいが、装置が使用状態にあって画像データの処
理中に書き換える必要性はほとんど生じないので、B、
  G、  Rのそれぞれに2にバイトのROMを2個
ずつ用い、ROMによるLUT (ルックアップテーブ
ル)方式を採用している。そして、16面の変換テーブ
ルを保有し、4ビツトの選択信号ENDSelにより切
り換えられる。
END変換されたROM321の出力は、カラー毎に3
×1マトリクスを2面保存する3個の演算LSI322
からなるカラーマスキング部に接続される。演算LSI
322には、CPUの各パスが接続され、CPUからマ
トリクスの係数が設定可能になっている。画像信号の処
理からCPUによる書き換え等のためCPUのバスに切
り換えるためにセットアツプ信号SU1 チップセレク
ト信号C8が接続され、マトリクスの選択切り換えに1
ビツトの切り換え信号MONOが接続される。
また、パワーダウン信号PDを入力し、IITがスキャ
ンしていないときすなわち画像処理をしていないとき内
部のビデオクロックを止めている。
演算LSI322によりB、  GlRからY、  M
Cに変換された信号は、同図(d)に示す第2の基板I
PS−Hのカラー変換LSI353を通してカラー変換
処理後、DOD用LSI323に入力される。カラー変
換LSI353には、非変換カラーを設定するスレッシ
値ルドレジスタ、変換カラーを設定するカラーパレット
、コンパレータ等からなるカラー変換回路を4回路保有
し、DOD用LSI323には、原稿のエツジ検出回路
、枠消し回路等を保有している。
枠消し処理したDOD用LSI323の出力は、UCR
用LSI324に送られる。このLSiは、UCR回路
と墨生成回路、さらには必要色生成回路を含み、コピー
サイクルでのトナーカラーに対応するプロセスカラーx
1  必要色)1 us、  エツジEdgeの各信号
を出力する。したがって、このLSIには、2ビツトの
プロセスカラー指定信号C0LR,カラーモード信号(
4COLR% MONO)も入力される。
ラインメモリ325は、UCR用LSI324から出力
されたプロセスカラーX1 必要色)i ue。
エツジE dgeの各信号を5×7のデジタルフィルタ
ー326に入力するために4ライン分のデータを蓄積す
るFIFOおよびその遅れ分を整合させるためのFIF
Oかうなる。ここで、プロセスカラーXとエツジEdg
eについては4ライン分蓄積してトータル5ライン分を
デジタルフィルター326に送り、必要色)(ueにつ
いてはFIFOで遅延させてデジタルフィルター326
の出力と同期させ、MIX用LSI327に送るように
している。
デジタルフィルター326は、2×7フイルターのLS
Iを3個で構成した5×7フイルターが2組(ローパス
LPとバイパスHP)あり、一方で、プロセスカラーX
についての処理を行い、他方で、エツジEdgeについ
ての処理を行っている。
MIX用LS I 327では、これらの出力に変換テ
ーブルで網点除去やエツジ強調の処理を行いプロセスカ
ラーXにミキシングしている。ここでは、変換テーブル
を切り換えるための信号としてエツジE D G El
  シャープ5harpが入力されている。
TRC342は、8面の変換テーブルを保有する2にバ
イトのRAMからなる。変換テーブルは、各スキャンの
前、キャリッジのリターン期間を利用して変換テーブル
の書き換えを行うように構成され、3ビツトの切り換え
信号TRC5elにより切り換えられる。そして、ここ
からの処理出力は、トランシーバ−より縮拡処理用LS
I345に送られる。縮拡処理部は、8にバイトのRA
M344を2個用いてピンポンバッフT(ラインバッフ
1)を構成し、LSI343でリサンプリングピッチの
生成、ラインバッフ1のアドレスを生成している。
縮拡処理部の出力は、同図(d)に示す第2の基板のエ
リアメモリ部を通ってEDF用LSI34θに戻る。E
DF用LS I 34Bは、前のラインの情報を保持す
るFIFOを有し、前のラインの情報を用いてエラー拡
散処理を行っている。そして、エラー拡散処理後の信号
Xは、スクリーンジェネレータを構成する5GJfJL
SI347を経てIOTインターフェースへ出力される
IOTインターフェースでは、1ビツトのオン/オフ信
号で入力されたSG用LSI347からの信号をLSI
349で8ビツトにまとめてパラレルでIOTに送出し
ている。
第23図に示す第2の基板において、実際に流れている
データは、16ドツト/箇霞であるので、縮小LSI3
54では、1/4に縮小して且つ2値化してエリアメモ
リに蓄える。拡大デコードLSI359は、フィルパタ
ーンRAM3θOを持ち、エリアメモリから領域情報を
読み出してコマンドを生成するときに16ドツトに拡大
し、ロゴアドレスの発生、カラーパレット、フィルパタ
ーンの発生処理を行っている。DRAM356は、4面
で構成しコードされた4ビツトのエリア情報を格納する
。AGDC355は、エリアコマンドをコントロールす
る専用のコントローラである。
(n−4)イメージ出力ターミナル (A)概略構成 第24図はイメージ出力ターミナル(IOT)の概略構
成を示す図である。
本装置は感光体として有機感材ベル) (Phot。
Recepterベルト)を使用し、4色フルカラー用
にブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イ
エロー(Y)からなる現像機404、用紙を転写部に搬
送する転写装置(Tow Roll Transfer
 L。
op)408、転写装置404から定着811408へ
用紙を搬送する真空搬送装置(Vacuu■Trans
fer)407、用紙トレイ410,412、用紙搬送
路411が備えられ、感材ベルト、現像機、転写装置の
3つのユニットはフロント側へ引き出せる構成となって
いる。
レーザー光源40からのレーザ光を変調して得られた情
報光はミラー40dを介して感材41上に照射されて露
光が行われ、潜像が形成される。
感材上に形成されたイメージは、現像機404で現像さ
れてトナー像が形成される。現像機404はに、  M
、  C,Yからなり、図示するような位置関係で配置
される。これは、例えば暗減衰と各トナーの特性との関
係、ブラックトナーへの他のトナーの混色による影響の
違いといったようなことを考慮して配置している。但し
、フルカラーコピーの場合の駆動順序は、Y−C4M4
にである。
一方、2段のエレベータトレイからなる41o1他の2
段のトレイ412から供給される用紙は、搬送路411
を通して転写装置1!408に供給される。転写部!1
408は転写部に配置され、タイミングチェーンまたは
ベルトで結合された2つのロールと、後述するようなグ
リッパ−バーから、なり、グリッパ−バーで用紙をくわ
え込んで用紙搬送し、感材上のトナー像を用紙に転写さ
せる。4色フルカラーの場合、用紙は転写装置部で4回
転しN  Y%C,M、  Kの像がこの順序で転写さ
れる。転写後の用紙はグリッパ−バーから解放されて転
写装置から真空搬送装置407に渡され、定着装置40
8で定着されて排出される。
真空搬送装置407は、転写装置408と定着装置40
8との速度差を吸収して同期をとっている。本装置にお
いては、転写速度(プロセススピード)は190mm/
seaで設定されており、フルカラーコピー等の場合に
は定着速度は90mII/seCであるので、転写速度
と定着速度とは異なる。
定着度を確保するために、プロセススピードを落として
おり、一方1.5kVA達成のため、パワーをフユーザ
にさ(ことができない。
そこで、B5、A4等の小さい用紙の場合、転写された
用紙が転写装置1E406から解放されて真空搬送装置
407に載った瞬間に真空搬送装置の速度を190 v
a / seaから90 w / seaに落として定
着速度と同じにしている。しかし、本装置では転写装置
と定着装置間をなるべく短くして装置をコンパクト化す
るようにしているので、A3用紙の場合は転写ポイント
と定着装置間に納まらず、真空搬送装置の速度を落とし
てしまうと、A3の後端は転写中であるので用紙にブレ
ーキがかかり色ズレを生じてしまうことになる。そこで
、定着装置と真空搬送装置との間にバッフル板408を
設け、A3用紙の場合にはパフフル板を下側に倒して用
紙にループを描かせて搬送路を長クシ、真空搬送装置は
転写速度と同一速度として転写が終わってから用紙先端
が定着装置に到達するようにして速度差を吸収するよう
にしている。また、OHPの場合も熱伝導が悪いのでA
3用紙の場合と同様にしている。
なお、本装置ではフルカラーだけでなく黒でも生産性を
落とさずにコピーできるようにしており、黒の場合には
トナー層が少なく熱量が小さくても定着可能であるので
、定着速度は190mm1secのまま行い、真空搬送
装置でのスピードダウンは行わない。これは黒以外にも
シングルカラーのようにトナー層が1層の場合は定着速
度は落とさずにすむので同様にしている。そして、転写
が終了するとクリーナ405で感材上に残っているトナ
ーが掻き落とされる。
(B)転写装置の構成 転写装置40Bは第25図(a)に示すような構成とな
っている。
本装置の転写装置はメカ的な用紙支持体を持たない構成
にして色ムラ等が起きないようにし、また、スピードの
コントロールを行って転写速度を上げるようすることを
特徴としている。
用紙はフィードヘッド421でトレイから排出サレ、ペ
ーパーパスサーボ423で駆動されるバックルチャンバ
ー422内を搬送され、レジゲートソレノイド428に
より開閉制御されるレジゲ−)425を介して転写装置
へ供給される。用紙がレジゲートに到達したことはプリ
レジゲートセンサ424で検出するようにしている。転
写装置の駆動は、サーボモータ432でタイミングベル
トを介してローラ433を駆動することによって行い、
反時計方向に回転駆動している。ローラ434は特に駆
動はしておらず、ローラ間には2本のタイミング用のチ
ェーン、またはベルトが掛けられ、チェーン間(搬送方
向に直角方向)には、常時は弾性で閉じており、転写装
置入り口でソレノイドにより口を開くグリッパ−バー4
30が設けられており、転写装置入口で用紙をくわえて
引っ張り回すことにより搬送する。従来は、マイラーシ
ート、またはメツシュをアルミないしスチール性の支持
体に貼って用紙を支持していたため、熱膨張率の違いに
より凹凸が生じて転写に対して平面性が悪くなり、転写
効率が部分的に異なって色ムラが生じていたのに対し、
このグリッパバーの使用により、用紙の支持体を特に設
ける必要がなく、色ムラの発生を防止することができる
転写装置には搬送する用紙の支持体は設けておらず、ロ
ーラ部では用紙は遠心力で外側へ放り出されることにな
るので、これを防止するために2つのローラを真空引き
して用紙をローラの方へ引きつけ、ローラを過ぎるとひ
らひらしながら搬送される。用紙は転写ポイントにおい
て、ブタツクコロトロン、トランスフ1コロトロンが配
置11すhた感材の方へ静電的な力により吸着され転写
が行われる。転写終了後、転写装置出口においてグリッ
パホームセンサ436で位置検出し、適当なタイミング
でソレノイドによりグリッパバーの口を開いて用紙を離
し、真空搬送装置413へ渡すことになる。
従って、転写装置において、−枚の用紙はフルカラーの
場合であれば4回転、3色の場合であれば3回転搬送さ
れて転写が行われることになる。
サーボモータ432のタイミング制御を第22図(b)
により説明する。転写装置に詔いては、転写中はサーボ
モータ432を一定速度でコントロールし、転写が終了
すれば用紙に転写されたリードエツジが、次の潜像の転
写ポイントと同期するように制御すればよい。一方、感
材ベルト41の長さは、A4で3枚、A3で2枚の潜像
が形成される長さであり、また、ベルト435の長さは
へ3用紙の長さより少し長く(略4/3倍)設定されて
いる。
従って、A4用紙のカラーコピーを行う場合には、1色
目の潜像!Iを転写するときにはサーボモータ432を
一定速度でコントロールし、転写が終了すると用紙に転
写されたリードエツジが、2色目の潜像I2の先端と同
期するように、サーボモータを急加速して制御する。ま
た、A3用紙の場合には、1色目の潜像Itの転写が終
了すると用紙に転写されたリードエツジが、2色目の潜
像I2の先端と同期するように、サーボモータを減速し
て待機するように制御する。
(■−6)ユーザインターフェース(U/I)(A)カ
ラーデイスプレィの採用 第26図はデイスプレィを用いたユーザインターフェー
ス装置の取り付は状態および外観を示す図、第27図は
ユーザインターフェースの取り付は角や高さを説明する
ための図である。
ユーザインターフェースは、オペレータと機械とのわか
りやすい対話を支援するものであり、シンプルな操作を
可能にし、情報の関連を明らかにしつつ必要な情報をオ
ペレータに印象材は得るものでなければならない。その
ために、本複写機では、ユーザーの使い方に対応したオ
リジナルのユーザインターフェースを作成し、初心者に
はわかりやすく、熟練者には煩わしくないこと、機能の
内容を選択する際にはダイレクト操作が可能であること
、色を使うことにより、より正確、より迅速にオペレー
タに情報を伝えること、操作をなるべく1カ所に集中す
ることを操作性のねらいとしている。
複写機において、様々な機能を備え、信頼性の高いもの
であればそれだけ装置としての評価は高くなるが、それ
らの機能が使い難ければ優れた機能を備えていても価値
が極端に低下して逆に高価な装置となる。そのため、高
機能機種であっても使い難いとして装置の総合的評価も
著しく低下することになる。このような点からユーザイ
ンターフェースは、装置が使いやすいかどうかを大きく
左右するファクタとなり、特に、近年のように複写機が
多機能化してくれば向夏のこと、ユーザインターフェー
スの操作性が問題になる。
本複写機のユーザインターフェースは、このような操作
性の向上を図るため、第26図に示すように12インチ
のカラーデイスプレィ501のモニターとその横にハー
ドコントロールパネル502を備えている。そして、カ
ラー表示の工夫によりユーザへ見やすく判りやすいメニ
ューを提供すると共に、カラーデイスプレィ501に赤
外線タッチボード603を組み合わせて画面のソフトボ
タンで直接アクセスできるようにしている。また、ハー
ドコントロールパネル502のハードボタンとカラーデ
イスプレィ501の画面に表示したソフトボタンに操作
内容を効率的に配分することにより操作の簡素化、メニ
ュー画面の効率的な構成を可能にしている。
カラーデイスプレィ501とハードコントロールパネル
502との裏側には、同図(b)、(C)に示すように
モニター制!/電源基板504やビデオエンジン基板5
05.CRTのドライバー基板506等が搭載され、ハ
ードコントロールパネル502は、同図(C)に示すよ
うにカラーデイスプレィ501の面よりさらに中央の方
へ向(ような角度を有している。
また、カラーデイスプレィ501およびハードコントロ
ールパネル502は、図示のようにベースマシン(複写
機本体)507上に直接でなく、ベースマシン507に
支持アーム508を立ててその上に取り付けている。従
来のようにコンソールパネルを採用するのではなく、ス
タンドタイプのカラーデイスプレィ501を採用すると
、第26図(a)に示すようにベースマシン507の上
方へ立体的に取り付けることができるため、特に、カラ
ーデイスプレィ501を第27図(a)に示すようにベ
ースマシン507の右奥隅に配置することによって、コ
ンソールパネルを考慮することなく複写機のサイズを設
計することができ、装置のコンパクト化を図ることがで
きる。
複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高さは
、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるように設
計され、この高さが装置としての高さを規制している。
従来のコンソールパネルは、複写機の上面に取り付けら
れるため、はぼ腰の高さで手から近い位置にあって操作
としてはしやすいが、目から結構離れた距離に機能選択
や実行条件設定のための操作部および表示部が配置され
ることになる。その点、本複写機のユーザインターフェ
ースでは、第27図(b)に示すようにプラテンより高
い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見やすくな
ると共にその位置がオペレータにとって下方でなく前方
で、且つ右側になり操作もしやすいものとなる。しかも
、デイスプレィの取り付は高さを目の高さに近づけるこ
とによって、その下側をユーザインターフェースの制御
基板やメモリカード装置、キーカウンター等のオプシa
ンキットの取り付はスペースとしても有効に活用できる
。したがって、メモリカードHWlを取り付けるための
構造的な変更が不要となり、全く外観を変えることなく
メモリカード装置を付加装備でき、同時にデイスプレィ
の取り付は位置、高さを見やすいものとすることができ
る。また、デイスプレィは、所定の角度で固定してもよ
いが、角度を変えることができるような構造を採用して
もよいことは勿論である。
(B)システム構成 第28図はユーザインターフェースのモジュール構成を
示す図、第29図はユーザインターフェースのハードウ
ェア構成を示す図である。
本複写機のユーザインターフェースのモジニール構成は
、第28図に示すようにカラーデイスプレィ501の表
示画面をコントロールするビデオデイスプレィモジュー
ル511、およびエデイツトパッド513、メモリカー
ド514の情報の入出力を処理するエデイツトパッドイ
ンターフェースモジュール512で構成し、これらをコ
ントロールするシステムUI517.519やサブシス
テム516、タッチスクリーン503、コントロールパ
ネル502がビデオデイスプレィモジュール511に接
続される。
エデイツトパッドインターフェースモジュール512は
、エデイツトパッド513からX、  Y座標を、また
、メモリカード514からジ關ブやX。
Y座標を入力すると共に、ビデオデイスプレィモジュー
ル511にビデオマツプ表示情報を送り、ビデオデイス
プレィモジュール511との間でU■コントロール信号
を授受している。
ところで、領域指定には、赤や青のマーカーで原稿上に
領域を指定しトリミングや色変換を行うマーカー指定、
矩形領域の座標による2点指定、エデイツトパッドでな
ぞるクローズループ指定があるが、マーカー指定は特に
データがなく、また2点指定はデータが少ないのに対し
、クローズループ指定は、編集対象領域として大容量の
データが必要である。このデータの編集はIPSリモー
トで行われるが、高速で転送するにはデータ量が多い。
そこで、この上うなX、  Y座標のデータは、一般の
データ転送ラインとは別に、IIT/IPS516への
専用の転送ラインを使用するように構成している。
ビデオデイスプレィモジュール511は、タッチスクリ
ーン503の縦横の入カポインド(タッチスクリーンの
座標位置)を入力してボタン!Dを認識し、コントロー
ルパネル502のボタンIDを入力する。そして、シス
テムUI517.519にボタンIDを送り、システム
UI517.519から表示要求を受は取る。また、サ
ブシステム(ESS)515は、例えばワークステージ
、ンやホストCPUに接続され、本装置をレーザープリ
ンタとして使用する場合のプリンタコントローラである
。この場合には、タッチスクリーン503やコントロー
ルパネル502、キーボード(図示せず)の情報は、そ
のままサブシステム515に転送され、表示画面の内容
がサブシステム515からビデオデイスプレィモジュー
ル511に送られてくる。
システムtJI517.519は、マスターコントロー
ラ518.520との間でコピーモードやマシンステー
トの情報を授受している。先に説明した第4図と対応さ
せると、このシステムUI517.519の一方が第3
2図に示すSYSリモートの5YSUIモジユール81
であり、他方が第4図に示すMCBリモートのMCBU
Iモジ。
−ル8Bである。
本複写機のユーザインターフェースは、ハードウェアと
して第28図に示すようにUICB521とEPIB5
22からなる2枚のコントロールボードで構成し、上記
モジュール構成に対応して機能も大きく2つに分けてい
る。そして、UICB521には、UIのハードをコン
トロールしエデイツトパッド513とメモリカード51
4をドライブするために、また、タッチスクリーン50
3の入力を処理してCRTに書くために2つのCPU(
例えばインテル社の8085相当と6845相当)を使
用し、さらに、EPIB522には、ビットマツプエリ
アに描画する機能が8ビツトでは不充分であるので16
ビツトのCPU(例えばインテル社の80C198KA
)を使用し、ビ。
トマップエリアの描画データをDMAでUICB521
に転送するように構成することによって機能分散を図っ
ている。
第30図はUICHの構成を示す図である。
UICBでは、上記のCPUの他にCPU534(例え
ばインテル社8051相当)を有し、CCC531が高
速通信回線L−NETやオブシーナルキーボードの通信
ラインに接続されてCPU534とCCC531により
通信を制御すると共に、CPU534をタッチスクリー
ンのドライブにも用いている。タッチスクリーンの信号
は、その座標位置情報のままCPU534からCCC5
31を通してCPU532に取り込まれ、CPU532
でボタンIDが認識され処理される。また、インプット
ポート551とアウトプットボート552を通してコン
トロールパネルに接続し、またサブシステムインターフ
ェース548、レシーバ548、ドライバ550を通し
てEPIB522、サブシステム(E S S)からI
MHzのクロックと共にIMbpaでビデオデータを受
は取り、9800bp sでコマンドやステータス情報
の授受を行えるようにしている。
メモリとしては、ブートストラップを格納したブートR
OM535の他、フレームROM538と539、RA
M538、ビットマツプRAM537、V−RAM54
2を有シテイル。フレームROM53Bと539は、ビ
ットマツプではなく、ソフトでハンドリングしやすいデ
ータ構造により表示画面のデータが格納されたメモリで
あり、LNETを通して表示要求が送られてくると、C
PU532によりRAM53Bをワークエリアとしてま
ずここに描画データが生成され、DMA541によりV
−RAM542に書き込まれる。また、ビットマツプの
データは、DMA540がEPIB522からビットマ
ツプRAM537に転送して書き込まれる。キャラクタ
ジェネレータ544はグラフィックタイル用であり、テ
キストキャラクタジェネレータ543は文字タイル用で
ある。
V−RAM542は、タイルコードで管理され、タイル
コードは、24ビツト(3バイト)で構成し、13ビツ
トをタイルの種類情報に、2ビツトをテキストかグラフ
ィックかビットマツプかの識別情報に、1ビツトをブリ
ンク情報に、5ビツトをタイルの色情報に、3ビツトを
バックグラウンドかフォアグラウンドかの情報にそれぞ
れ用いている。CR,T:l:/)CI−953341
、V−RAM542に書き込まれたタイルコードの情報
に基づいて表示画面を展開し、シフトレジスタ545、
マルチプレクサ546、カラーパレット547を通して
ビデオデータをCRTに送り出している。
ビットマツプエリアの描画は、シフトレジスタ545で
切り換えられる。
第31図はEPIBの構成を示す図である。
EPIBは、16ビツトのCPU (例えばインテル社
の80C198KA相当)555、ブートベージのコー
ドROM556、OSページのコードROM557、エ
リアメモリ558、ワークエリアとして用いるRAM5
59を宵している。そして、インターフェース561、
ドライバ562、ドライバ/レシーバ563を通してU
ICBへのビットマツプデータの転送やコマンド、ステ
ータス情報の授受を行い、高速通信インターフェース5
64、ドライバ565を通してIPSへX、Y座標デー
タを転送している。なお、メモリカード525に対する
読み/書きは、インターフェース560を通して行う。
したがって、エデイツトパッド524やメモリカード5
25からクローズループの編集領域指定情報やコピーモ
ード情報が入力されると、これらの情報は、適宜インタ
ーフェース561、ドライバ582を通してUICBへ
、高速通信インターフェース5B4、ドライバ565を
通してIPSへそれぞれ転送される。
(C)デイスプレィ画面構成 ユーザインターフェースにデイスプレィを採用する場合
においても、多機能化に対応した情報を提供するにはそ
れだけ情報が多くなるため、単純に考えると広い表示面
積が必要となり、コンパクト化に対応することが難しく
なるという側面を持っている。コンパクトなサイズのデ
イスプレィを採用すると、必要な情報を全て1画面によ
り提供することは表示密度の問題だけでなく、オペレー
タにとって見やすい、判りやすい画面を提供するという
ことからも難しくなる。
本発明のユーザインターフェースでは、デイスプレィに
コンパクトなサイズのものを採用して、その中で表示画
面、その制御に工夫をしている。
特に、カラーデイスプレィが、コンソールパネルで使用
されているLEDや液晶表示器に比べ、色彩や輝度、そ
の他の表示属性の制御により多様な表示態様を採用する
ことができるというメリットを生かし、コンパクトなサ
イズであっても判りやすく表示するために種々の工夫を
している。
例えば画面に表示する情報を太き(分類して複数の画面
に分割し、さらに1画面単位では、詳細な情報をポツプ
アップ展開にして一次画面から省くことによって必要最
小限の情報で聞潔に画面を構成するように工夫している
。そして、複数の情報が盛り込まれた画面では、カラー
表示の特徴、強調表示の特徴を出すことによって画面画
面での必要な情報の認識、識別が容易にできるように工
夫している。
(イ)画面レイアウト 第32図はデイスプレィ画面の構成例を示す図であり、
同図(a)はベーシックコピー画面の構成を示す図、同
図(b)はベーシックコピー画面にポツプアップ画面を
展開した例を示す図、同図(c)はクリエイティブ編集
のペイント1画面の構成を示す図である。
本複写機のユーザインターフェースでは、初期画面とし
て、第32図に示すようなコピーモードを設定するベー
シックコピー画面が表示される。
コピーモードを設定する画面は、ソフトコントロールパ
ネルを構成し、第32図に示すようにメツセージエリア
AとパスウェイBに2分したものである。
メツセージエリアAは、スクリーンの上部3行を用い、
第1ラインはステートメツセージ用、第2ラインから第
3ラインは機能選択に矛盾がある場合のその案内メツセ
ージ用、装置の異常状態に関するメツセージ用、警告情
報メツセージ用として所定のメツセージが表示される。
また、メツセージエリアAの右端は、枚数表示エリアと
し、テンキーにより入力されたコピーの設定枚数や複写
中枚数が表示される。
バスウェイBは、各種機能の選択を行う領域であって、
ベーシックコピー エイディトフィーチャー マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、ツールの各パスウェイを持ち、各パスウェイに
対応してバスウェイタブCが表示される。また、各パス
ウェイには、操作性を向上させるためにポツプアップを
持つ。
パスウェイBには、選択肢であってタッチすると機能の
選択を行うソフトボタンD1 選択された機能に応じて
変化しその機能を表示するアイコン(絵)El 縮拡率
を表示するインジケーターF等が表示され、ソフトボタ
ンDでポツプアップされるものにΔのポツプアップマー
クGが付けられている。そして、バスウェイタブCをタ
ッチすることによってそのパスウェイがオープンでき、
ソフトボタンDをタッチすることによってその機能が選
択できる。ソフトボタンDのタッチによる機能の選択は
、操作性を考慮して左上から右下の方向へ向けて順に操
作するような設計となっている。
上記のように他機種との共通性、ハードコンソールパネ
ルとの共通性を最大限時たせるようにベーシックコピー
画面とその他を分け、また編集画面は、オペレータの熟
練度に合わせた画面、機能を提供するように複数の層構
造としている。さらに、このような画面構成とポツプア
ップ機能とを組み合わせることにより、1画面の中でも
機能の高度なものや複雑なもの等をポツプアップで表示
する等、多彩に利用しやすい画面を提供している。
ポツプアップは、特定の機能に対する詳細な設定情報を
もつものであって、ポツプアップのオープン機能を持た
せ、その詳細な設定情報を必要に応じてポツプアップオ
ープンすることによって、各バスウェイの画面構成を見
やすく簡素なものにしている。ポツプアップは、ポツプ
アップマークが付いているソフトボタンをタッチしたと
きオープンする。そして、クローズボタンやキャンセル
ボタンをセレクトしたとき、オールクリアボタンを押し
たとき、オートクリア機能によりオールクリアがかかっ
たとき等にクローズする。縮小拡大機能において、変倍
のソフトボタンをタッチしてポツプアップをオープンし
た画面の様子を示したのが第32図(b)である。
ベーシックコピー画面において、クリエイティブ編集の
バスウェイタブをタッチすると、クリエイティブ編集バ
スウェイの画面に切り変わるが、その中のペイント1の
画面を示したのが第32図(C)である。この画面では
、ビットマツプエリアHと誘導メツセージエリアIを持
っている。ビットマツプエリアHは、スクリーンの左上
を用い、エデイツトパッド上で編集エリアを指定した場
合等において、そのエリアを白黒でビットマツプ表示で
きるようにしている。また、誘導メツセージエリア■は
、スクリーン左下を用い、編集作業に対応してユーザを
誘導するもので、作業により変わる。スクリーン上では
、これらビットマツプエリアH1誘導メツセージエリア
Iとスクリーン上部のメツセージエリアAを除いた部分
をワークエリアとして用いる。
(ロ)ベーシックコピー画面 ベーシックコピーのパスウェイは、第32図(a)に示
すようにカラーモード、用紙選択、縮小拡大、コピー画
質、カラーバランス、シーププログラムの各機能選択の
ソフトボタン(選択肢)を有していると共に、マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、さらにエイディトフィーチャー ツールの各バ
スウェイタブを有している。このパスウェイは、初期の
パスウェイであり、パワーオンやオールクリアボタンオ
ンの後、オートクリア時等に表示される。
カラーモードは、YlM、  C,K4種のトナーによ
りコピーをとるフルカラー(4パスカラー)、Kを除い
た3種のトナーによりコピーをとる3パスカラー 12
色の中から1色を選択できるシングルカラー 黒、黒/
赤の選択肢を持ち、自動選択されるデフォルトは任意に
設定できるようになっている。ここで、シングルカラー
 黒/赤の選択肢は、詳細な設定項目を持つことから、
その項目がポツプアップ展開される。
用紙選択は、自動用紙選択(APS)、)レイ1.2、
カセット3.4の選択肢を持ち、APSは、縮小拡大に
おいて特定倍率が設定されている場合に成立し、自動倍
率(AMS)が設定されている場合には成立しない。デ
フォルトはAPSである。
縮小拡大は、100%、用紙が選択されている場合にそ
の用紙サイズと原稿サイズから倍率を設定するAMS、
 任意変倍の選択肢を持ち、トップのインジケーターに
設定された倍率、算出された倍率、又は自動が表示され
る。変倍では、50%〜400%までの範囲で1%刻み
の倍率が設定でき、縦と横の倍率を独立に設定(偏倚)
することもできる。したがって、これらの詳細な設定項
目は、ポツプアップ展開される。なお、デフォルトは1
00%である。
先に述べたようにこの縮小拡大は、スキャンスピードの
変更によって副走査方向(X方向)、工PSのラインメ
モリからの読み出し方法の変更によって主走査方向(Y
方向)の縮小拡大を行っている。
コピー画質は、白黒原稿に対しては自動濃度調整を行い
、カラー原稿に対しては自動カラーバランス調整を行う
自動とポツプアップにより7ステツプの濃度コントロー
ルが行える手動の選択肢を持ち、IPSにおいてそのコ
ントロールが行われカラーバランスは、ポツプアップに
よりコピー上で減色したい色をYlM、  C,BlG
、  Rから指定し、IPSにおいてそのコントロール
が行われる。
ジシブプログラムは、メモリカードが読み取り装置のス
ロットに挿入されている時のみその選択肢が有効となり
、このモードでは、ポツプアップによりメモリカードか
らのジ1ブの読み込み、メモリカードへのジ四ブの書き
込みが選択できる。
メモリカードは、例えば最大8ジeブが格納できる32
にバイトの容量のものを用い、フィルムプロジェクタ−
モードを除く全てのプログをプログラム可能にしている
(ハ)エイディトフィーチャー画面 エイディトフィーチャーのパスウェイは、コピーアウト
プット、コピーシャープネス、コピーコントラスト、コ
ピーボタン1ン、フィルムプロジェクタ−、ページプロ
グラミング、シーププログラム、とじ代の各機能選択の
ソフトボタン(選択肢)を有していると共に、マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、さらにベーシックコピー ツールの各パスウェ
イタブを存している。
コピーアウトプットは、トップトレイに出力するかソー
トモードかの選択肢を持つ。デフォルトはトップトレイ
であり、ソータが装備されていない場合、この項目は表
示されない。
コピーシャープネスは、標準と、ポツプアップにより7
ステツプのコントロールができるマニュアルと、ボ、プ
アップにより写真、文字(キャラクタ)、プリント、写
真/文字に分類される写真との選択肢を持ち、IPSに
おいてそのコントロールが行われる。デフォルトは任意
に設定できる。
コピーコントラストは、7ステツプのコントラストコン
トロールが選択できる。コピーポジシーンは、デフォル
トで用紙のセンターにコピー像のセンターを載せるオー
トセンター機能の選択肢を持つ。
フィルムプロジェクタ−は、別項により説明しているよ
うに各種フィルムからコピーをとるモードであり、ポツ
プアップによりプロジェクタ−による35■■ネガや3
5mmポジ、プラテン上での35■璽ネガやf3 cm
 X 8 ellスライドや4’ X5’スライドの選
択肢を持つ。
ページプログラミングは、コピーにカバーを付けるカバ
ー コピー間に白紙又は色紙を挿入するインサート、原
稿のページ別にカラーモードで設定できるカラーモード
、原稿のページ別にトレイが選択できる用紙の選択肢を
持つ。なお、この項目は、ADFがないと表示されない
とじ代は、0〜30龍の範囲で1−■刻みの設定ができ
、1原稿に対し1カ所のみ指定可能にしている。とじ代
置は、用紙先端からイメージ領域の先端までの量であり
、主走査方向はIPSのラインバッファを用いたシフト
操作によって、副走査方向はIITのスキャンタイミン
グをずらすことによって生成している。
(ニ)編集画面およびツール画面 編集画面としては、マーカー編集、ビジネス編集、フリ
ーハンド編集、クリエイティブ編集の4つのパスウェイ
がある。
マーカー編集パスウェイおよびフリーハンド編集パスウ
ェイは、抽出、削除、色かけ(網/線/ペタ)、色変換
に関する各機能の選択肢を持ち、さらにベーシックコピ
ー エイディトフィーチャー、ツールのパスウェイタブ
を持つ。
ビジネス編集パスウェイは、抽出、削除、色かけ(網/
線/ベタ)、色変換、色塗り、ロゴ挿入、とじ代に関す
る各機能の選択肢を持ち、さらにマーカー編集パスウェ
イ等と同様にベーシックコピー、エイディトフィーチャ
ー、ツールのパスウェイタブを持つ。
クリエイティブ編集パスウェイは、抽出、削除、色かけ
(網/線/ベタ)、色変換、色塗り、ロゴ挿入、とじ代
、ネガポジ反転、はめこみ合成、すかし合成、ペイント
、鏡像、リピート、拡大連写、部分移動、コーナー/セ
ンター移動、マニュアル/オート変倍、マニエアル/オ
ート偏倚、カラーモード、カラーバランス調整、ページ
連写、色合成に関する各機能の選択肢を持ち、さらにマ
ーカー編集パスウェイ等と同様にベーシックコピー、エ
イディトフィーチャー、ツールのパスウェイタブを持つ
ツールパスウェイは、暗証番号を入力することによって
キーオペレータとカスタマ−エンジニアが入れるもので
あり、オーデイトロン、マシン初期値のセットアツプ、
各機能のデフォルト選択、カラーの登録、フィルムタイ
プの登録、登録カラーの微調整、マシンの各種選択肢の
プリセット、フィルムプロジェクタ−スキャンエリア設
定、オーディオトーン(音種、音量)、用紙搬送系その
他の各種(オートクリア等)のタイマーセット、ピリン
グメーター、デュアルランゲージの設定、ダイアグモー
ド、最大値調整、メモリカードのフォーマットに関する
各機能の選択肢を持つ。
デフォルト選択は、カラーモード、用紙選択、コピー濃
度、コピーシャープネス、コピーコントラスト、ページ
プログラミングの用紙トレイ、シングルカラーの色、色
かけのカラーパレットの色と網、ロゴタイプのパターン
、とじ代置、カラーバランスがその対象となる。
(ホ)その他の画面制御 ユーザインターフェースでは、常時コピーの実行状態を
監視することにより、ジャムが発生した場合には、その
ジャムに応じた画面を表示する。
また、機能設定では、現在表示されている画面に対する
インフォメーシdン画面を有し、適宜表示が可能な状態
におかれる。
なお、画面の表示は、ビットマツプエリアを除いて幅3
■−(8ピクセル)、高さ8鶴(18ピクセル)のタイ
ル表示を採用しており、横が80タイル、縦が25タイ
ルである。ビットマツプエリアは縦151ピクセル、横
216ピクセルで表示される。
以上のように本複写機のユーザインターフェースでは、
ベーシックコピー、エイディトフィーチャー 編集等の
各モードに類別して表示画面を切り換えるようにし、そ
れぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニュ
ーを表示すると共に、ソフトボタンをタッチすることに
より選択肢を指定したり実行条件データを入力できるよ
うにしている。また、メニューの選択肢によってはその
詳細項目をポツプアップ表示(重ね表示やウィンドウ表
示)して表示内容の拡充を図っている。その結果、選択
可能な機能や設定条件が多くても、表示画面をスッキリ
させることができ、操作性を向上させることができる。
(D)ハードコントロールパネル ハードコントロールパネルは、第26図に示すようにカ
ラーデイスプレィの右側に画面よりもさらに中央を向く
ような角度で取り付けられ、テンキー テンキークリア
、オールクリア、ストップ、割り込み、スタート、イン
フォメーシ1ン、オーデイトロン、言語の各ボタンが取
り付けられる。
テンキーボタンは、コピー枚数の設定、ダイアグモード
におけるコード入力やデータ入力、ツール使用時の暗証
番号の入力に用いるものであり、プログの発生中やジ1
ブ中断中は無効となる。
オールクリアボタンは、設定したコピーモードの全てを
デフォルトに戻し、ツール画面のオープン中を除き、ベ
ーシックコピー画面に戻すのに用いるものであり、割り
込みジジブの設定中では、コピーモードがデフォルトに
戻るが、割り込みモードは解除されない。
ストップボタンは、ジープ実行中にコピーの切れ目でジ
ープを中断し、コピー用紙を排出後マシンを停止させる
のに用いるものである。また、ダイアグモードでは、入
出力のチエツク等を停止(中断)させるのに用いる。
割り込みボタンは、ジ日ブ中断中を除く第1次ジョブ中
で割り込みモードに入り、割り込みジープ中で第1次ジ
ープに戻すのに用いるものである。
また、第1次ジープの実行中にこのボタンが操作される
と、予約状態となり、コピー用紙排出の切れ目でプログ
を中断又は終了して割り込みのプログに入る。
スタートボタンは、ジープの開始、中断後の再開に用い
るものであり、ダイアグモードでは、コード値やデータ
値の入力セーブ、入出力等の開始に用いる。マシン余熱
中にスタートボタンが走査されると、余熱終了時点でマ
シンはオートスタートする。
インフォメーシ1ンボタンは、オンボタンとオフボタン
からなり、コピー実行中を除き受付可能な状態にあって
、オンボタンにより現在表示されている画面に対するイ
ンフォメーシdン画面を表示し、オフボタンにより退避
させるのに用いるものである。
オーデイトロンボタンは、ジープ開始時に暗証番号を入
力するために操作するものである。
ランゲージボタンは、表示画面の言語を切り換えるとき
に操作するものである。したがって、各表示画面毎に複
数言語のデータを持ち、選択できるようにしている。
なお、ハードコントロールパネルには、上記の各ボタン
の他、ボタンの操作状態を表示するために適宜LED 
(発光ダイオード)ランプが取り付けられる。
CI[−6)フィルム画像読取り装置 (A)フィルム画像読取り装置の概略構成第2図に示さ
れているように、フィルム画像読取り装置は、フィルム
プロジェクタ(F/P)84およびミラーユニット(M
/U)θ5とを備えている。
(A−1)F/Pの構成 第33図に示されているように、F/P84はハウジン
グ601を備えて$す、このハウジング601に動作確
認ランプ602、マニュアルランプスイッチ603、オ
ートフォーカス/マニュアルフォーカス切り換えスイッ
チ(AF/MF切り換えスイッチ)604、およびマニ
エアルフォーカス操作スイッチ(M/F操作スイッチ)
606a、805bが設けられている。また、ハウジン
グ801は開閉自在な開閉部606を備えている。
この開閉部θOeの上面と側面とには、原稿フィルム8
33を保持したフィルム保持ケース807をその原稿フ
ィルム833に記録されている被写体の写し方に応じて
縦または横方向からハウジング801内に挿入すること
ができる大きさの孔808.609がそれぞれ穿設され
ている。これら孔eos、eoeの反対側にもフィルム
保持ケース607が突出することができる孔(図示され
ない)が穿設されている。開閉部60Bは蝶番によって
ハウジング801に回動可能に取り付けられるか、ある
いはハウジングθ01に着脱自在に取り付けるようにな
っている。開閉部606を開閉自在にすることにより、
孔808.809からハウジング601内に小さな異物
が侵入したときに容易にこの異物を取り除くことができ
るようにしている。
このフィルム保持ケース607は35mmネガフィルム
用のケースとポジフィルム用のケースとが準備されてい
る。したがって、F/P84はこれらのフィルムに対応
することができるようにしている。また、F/P64は
(3csX8cmや41nchX5inchのネガフィ
ルムにも対応することができろうにしている。その場合
、このネガフィルムをM/U65とプラテンガラス31
との間でプラテンガラス31上に密着するようにしてい
る。
第36図に示されているように、ハウジング801の図
において右側面には映写レンズ610を保持する映写レ
ンズ保持部材611が摺動自在に支持されている。
また、ハウジング601内にはりフレフタe12および
ハロゲンランプ等からなる光源ランプ613が映写レン
ズ610と同軸上に配設されている。ランプ613の近
傍には、このランプ613を冷却するための冷却用ファ
ンθ14が設けられている。更に、ランプ613の右方
には、このランプ613からの光を収束するための非球
面レンズ615、所定の波長の光線をカットするための
熱線吸収フィルタ816および凸レンズ617がそれぞ
れ映写レンズ610と同軸上に配設されている。
凸レンズ617の右方には、例えば35m■ネガフィル
ム用およびポジフィルム用のフィルム濃度を調整するた
めの補正フィルタ635(図では一方のフィルム用の補
正フィルタが示されている)を支持する補正フィルタ保
持部材61Bと、この補正フィルタ保持部材618の駆
動用モータe19と、補正フィルタ保持部材618の回
転位置を検出する第1および第2位置検出センサ620
゜621と駆動用モータ619を制御するコントロール
装置CF/P84内に設けられるが図示されていない)
とをそれぞれ備えた補正フィルタ自動交換装置が設けら
れている。そして、補正フィルタ保持部材618に支持
された補正フィルタ635のうち、原稿フィルム633
に対応した補正フィルタ835を自動的に選択して映写
レンズ610等の各レンズと同軸上の使用位置に整合す
るようにしている。この補正フィルタ自動交換装置の補
正フィルタ635は、例えばプラテンガラス31とイメ
ージングユニット37との間等、投影光の光軸上であれ
ばどの場所にも配設することができる。
更に、映写レンズ保持部材611に連動するオートフォ
ーカスセンサ用発光器823および受光器624と、映
写レンズ810の映写レンズ保持部材611をハウジン
グ801に対して摺動させる摺動用モータ625とを備
えたオートフォーカス装置が設けられている。フィルム
保持ケース607が孔808または孔609からハウジ
ング601内に挿入されたとき、このフィルム保持ケー
ス807に支持された原稿フィルム633は補正フィル
タ保持部材618と発光器623および受光器624と
の間に位置するようにされている。
原稿フィルム635のセット位置の近傍には、この原稿
フィルム633を冷却するためのフィルム冷却用ファン
628が設けられている。
このF/P84の電源はベースマシン30の電源とは別
に設けられるが、このペースマシン80内に収納されて
いる。
(A−2)M/Uの構成 第34図に示されているように、ミラーユニット65は
底板627とこの底板627に一端が回動可能に取り付
けられたカバー628とを備えている。底板627とカ
バー628との間には、対の支持片829,829が枢
着されており、これら支持片e28.θ29は、カバー
628を最大に開いたときこのカバー628と底[82
7,!:のなす角度が4S度となるようにカバー628
を支持するようになっている。
カバー628の裏面にはミラー630が設けられている
。また底板627には大きな開口が形成されていて、こ
の開口を塞ぐようにしてフレネルレンズ631と拡散板
632とが設けられている。
第36図に示されているように、これらフレネルレンズ
631と拡散板θ32とは一枚のアクリル板からなって
おり、このアクリル板の表面にフレネルレンズ631が
形成されているとともに、裏面に拡散板632が形成さ
れている。フレネルレンズ631はミラー830によっ
て反射され、拡散しようとする映写光を平行な光に変え
ることにより、画像の周辺部が暗(なるのを防止する機
能を有している。また拡散板632は、フレネルレンズ
631からの平行光によって形成される、イメージング
ユニット37内のセルフォックレンズ224の影をライ
ンセンナ226が検知し得ないようにするために平行光
を微小量拡散する機能を有している。
このミラーユニット65はF/P84によるカラーコピ
ーを行わないときには、折畳まれて所定の保管場所に保
管される。そして、ミラーユニット65は使用する時に
開かれてベースマシン30のプラテンガラス31上の所
定の場所に載置される。
(B)フィルム画像読取り装置の主な機能フィルム画像
読取り装置は、以下の主な機能を備えている。
(B−1)補正フィルタ自動交換機能 F/P84に光源ランプ613として一般に用いられて
いるハロゲンランプは、−殻内に赤(R)が多く、青(
B)が少ないという分光特性を有しているので、このラ
ンプ613でフィルムを映写すると、投影光の赤(R)
、緑(G)および青(B)の比がランプ613の分光特
性によって影響を受けてしまう。このため、ハロゲンラ
ンプを用いて映写する場合には、分光特性の補正が必要
となる。
一方、画像を記録するフィルムには、ネガフィルムやポ
ジフィルム等の種類があるばかりでなく、ネガフィルム
自体あるいはポジフィルム自体にもいくつかの種類があ
るように、多くの種類がある。
これらのフィルムはそれぞれその分光特性が異なってい
る。例えば、ネガフィルムにおいてはオレンジ色をして
おり、Rの透過率が多いのに対してBの透過率が少ない
。このため、ネガフィルムにおいては、Bの光量を多く
なるように分光特性を補正する必要がある。
そこで、F/Pθ4には、このような分光特性を補正す
るための補正フィルタが準備されている。
F/P84はこれらの補正フィルタを自動的に交換する
ことができるようにしている。補正フィルタの交換は、
前述の補正フィルタ自動交換装置によって行われる。す
なわち、原稿フィルム633に対応した補正フィルタを
使用位置にセットするように、システム(SYS)リモ
ート内のマイクロプロセッサ(CPU)から2bitの
命令信号が出力されると、コントロール装置は、第1、
第2位置検出センサ620,821からの2bit信号
がCPUの信号に一致するように、駆動用モータ619
を駆動制御する。そして、センサe20.621からの
信号がCPUの信号に一致すると、コントロール装置は
モータ819を停止させる。モータ819が停止したと
きには、原稿フィルムに対応した補正フィルタが自動的
に使用位置にセットされるようになる。
したがって、補正フィルタを簡単かつ正確に交換するこ
とができるようになる。
(B−2)原稿フィルム挿入方向検知機能原稿フィルム
633は開閉部606に形成された挿入孔808,80
9のいずれの孔からも挿入することができる、すなわち
、被写体の写し方に対応して鉛直方向からと水平方向か
らとの二方向から原稿フィルム633を装着することが
できるようにしている。その場合、挿入孔eos、s。
θの少なくともいずれか一方にはフィルム検知スイッチ
が設けられている。すなわち、フィルム検知スイッチが
少なくとも一つ設けられている。そして、フィルム検知
スイッチが孔80g側に設けられるが孔609側には設
けられない場合には、フィルム保持ケース607が孔6
08から挿入されてフィルムが検知されたときオンとな
って、検知信号を出力する。この検知信号があるときに
はラインセンサ226の必要エリアは縦、すなわち副走
査方向が投影像の長手方向となるように設定される。ま
た、フィルム保持ケース607が孔609から挿入され
たとき、このスイッチはオフ状態を保持するので検知信
号を出力しない。検知信号がないときには必要エリアは
横、すなわち主走査方向が投影像の長手方向となるよう
に設定される。
また、フィルム検知スイッチが孔608側のみに設けら
れている場合、あるいはフィルム検知スイッチ両方の孔
808,609側に設けられている場合にも、同様に、
フィルム保持ケース807が孔608から挿入されたと
きにラインセンサ226の必要エリアは副走査方向が投
影像の長手方向となるように、またフィルム保持ケース
807が孔1309から挿入されたときにラインセンサ
226の必要エリアは主走査方向が投影像の長手方向と
なるように、フィルム検知スイッチのオン、オフ信号が
設定される。
(B−3)オートフォーカス機能(AF機能)フィルム
保持ケース807をF/P84に装着したとき、原稿フ
ィルム833の装着位置には数十μmの精度が要求され
る。このため、原稿フィルム633を装着した後、ピン
ト合わせが必要となる。このピント合わせを手動で行う
場合、プラテンガラス31の所定位置にセットされたM
/US5の拡散板632に原稿フィルム633の画像を
投影し、その投影画像を見ながら映写レンズ保持部材6
11を摺動させて行わなければならない。
その場合、拡散板632に投影された画像はきわめて見
に(いので、正確にピントを合わせることは非常に難し
い。
そこで、原稿フィルム633をF/P 84に装着した
とき、F/P84は自動的にピント合わせを行うことが
できるようにしている。
このAF機能は前述のAF装置により次のようにして行
われる。
U/I36のデイスプレィ上のキーを操作してF/Pモ
ードにすることにより、発光器623が光を発し、また
第33図において、F/P64のAF/MF切り換えス
イッチ804をAFに選択することにより、AF装置が
作動可能状態となる。第36図に示されているように、
原稿フィルム633が入っているフィルムケース807
をF/P84に装着すると、発光器623からの光がこ
の原稿フィルム633によって反射するようになり、そ
の反射光がAFのための例えば2素子型の受光器624
によって検知される。
そして、受光器624の2素子はそれぞれが検知した反
射光の量に応じた大きさの信号をCPU634に出力す
る。CPU834はこれらの信号の差を演算し、その演
算結果がOでないとき←は出力信号を発して2素子から
の信号の差が小さくなる方向にモータ626を駆動する
。したがって、映写レンズ保持部材611が摺動すると
ともに、これに連動して、発光器823および受光器6
24がともに移動する。そして、2素子からの出力信号
の差が0になると、CPU634はモータ625を停止
する。モータ625が停止したときがピントの合った状
態となる。
こうして、AF作動が行われる。これにより、原稿フィ
ルムを入れたフィルムケースをF/P84に装着したと
き、その都度手動によりピント合わせを行わなくても済
むようになる。したがって、手間がかからないばかりで
なく、ピントずれによるコピーの失敗が防止できる。
(B−4)マニュアルフォーカス6能(MF機frl)
AF/MF切り換えスイッチθ04をMFに切り換える
ことにより、自動的にランプ613が所定時間点灯し、
手動でピント合わせを行うことができるようになる。M
Fの操作は、ミラユニット65の拡散板632に映写し
た原稿フィルムの画像を見ながら、操作スイッチ805
 a、  805 bを押すことにより行われる。この
MFにより、フィルム画像の特定の部分のピントを合わ
せることができるようになる。
(B−5)光源ランプのマ二エアル点灯機能マニュアル
ランプスイッチθ03を押すことにより無条件にランプ
613を点灯させることができるようにしている。この
スイッチは通常は使用しないが、比較的厚さの厚いもの
に記録されている画像をコピーする場合においてパック
ライティングするとき、AF時に長時間映写像を見ると
き、およびランプ切れを確認するとき等に使用される。
(B−6)倍率自動変更およびスキャンエリア自動変更
機能 U/I3Bで用紙サイズを設定することにより、倍率を
自動的に設定することができるようにしている。また、
U/138で原稿フィルムの種類を選択することにより
、そのフィルムに応じてコピーエリアを自動的に選択す
ることができるようにしている。
(B−7)自動シェーディング補正機能CPU634の
ROMには、一般に、写真撮影によく使用されるネガフ
ィルムであるFUJI(登録商標)、KODAK (登
録商標)およびKONICA(登録商標)の各ASA1
00のオレンジマスクの濃度データが記憶されており、
これらのフィルムが選択されたとき、CPU834は記
憶された濃度データに基づいて自動的にシェーディング
補正を行うことができるようにしている。
その場合、これらのフィルムのベースフィルムをF/P
84に装着する必要はない。
したがって、ベースフィルムを装着する手間を省くこと
ができるばかりでなく、間違ってベースフィルムを装着
することが防止でき、しかもベースフィルムの管理が不
要となる。
また、この38!類のフィルム以外に他のフィルムの一
種類について、そのフィルムのオレンジマスクの濃度デ
ータを登録することができるようにしている。このデー
タは複写機のシステム内のRAMに記憶されるようにし
ている。この登録されたフィルムの場合にも前述の3種
類のフィルムの場合と同様に自動的にシェーディング補
正が行われる。
(B−8)自動画質調整機能 原稿フィルムの濃度特性やフィルム撮影時の露光条件等
の諸条件に基づいてγ補正等の補正を行い、濃度調整や
カラーバランス調整を自動的に行うことができるように
している。
(C)画像信号処理 (C−1)画像信号の補正の必要性およびその補正の原
理 一般にフィルムの持っている濃度レンジは原稿の濃度レ
ンジよりも広い。また、同じフィルムでも、ポジフィル
ムの濃度レンジはネガフィルムのそれよりも広いという
ようにフィルムの種類によっても濃度レンジが異なる。
更に、フィルムの濃度レンジは、例えばフィルムの露光
量、被写体の濃度あるいは撮影時の明るさ等の原稿フィ
ルムの撮影条件によって左右される。実際に、被写体濃
度はフィルムの濃度レンジ内で広く分布している。
したがって、このようなフィルムに記録されている画像
を、反射光によって原稿をコピーする複写機でコピーし
ようとする場合、同じ信号処理を行ったのでは、良好な
再現性は得られない。そこで、主要被写体の濃度が適正
となるように画像読取り信号を適宜補正することにより
、良好な再現性を得るようにしている。
第35図は、あるネガフィルムの濃度特性および濃度補
正の原理を示している。この図において、横軸は、右半
分が被写体の露光量(被写体濃度に相当する)を表わし
、左半分がシェープインク補正後の濃度を表わしている
。また、縦軸は、上半分がビデオ回路出力(はぼネガ濃
度に等しい)を表わし、下半分が出力コピー濃度を表わ
している。
すなわち、第1象限はそのネガフィルムの濃度特性を、
第2象限はシェーディング補正の関係を、第3象限はγ
補正の関係を、そして第4象限は被写体露光量と補正さ
れた出力コピー濃度との関係をそれぞれ表わしている。
このネガフィルムの濃度特性は、第35図の第1象限に
おいて線αで示される。すなわち、被写体からの露光量
が多いときにはネガフィルムの濃度が大きく、被写体か
らの露光量が少なくなるにしたがって、ネガフィルム濃
度は線形的に小さくなる。被写体からの露光量がある程
度少なくなると、被写体からの露光量とネガフィルム濃
度との線形性がなくなる。そして、この露光量が少ない
場合には、例えば、そのフィルムに記録されている画像
が人間の胸像であるとすると、顔と髪の毛とのコントラ
ストがとれなくなってしまう。また、露光量が多い場合
でも、線αの傾き、すなわちγの値が1よりも小さいの
でγ補正を行わないと、コピーが軟調になってしまう。
このようなことから、γ補正が必要となる。
次に、第35図を用いて補正の原理を説明する。
同図第3象限には、γ補正のためのENDカーブβが設
定されている。このENDカーブβの傾きγ゛は、第4
象限において被写体からの露光量と出力コピー濃度との
関係が45度の直線関係となるようにするために、γ 
=17γに設定されている。
例えば、被写体からの露光量が比較的多い領域aの場合
、シェーディング補正回路のレジスタに設定されている
濃度調整値が、第2象限において直線■で表わされる値
にあるとすると、シェーディング補正後の濃度は領域a
゛となる。この領域a゛のうち領域についてはENDカ
ーブβの変換範囲に入らなくなり、この領域の部分はコ
ピーをすると白くつぶれてしまう。そこで、第2象限に
おいて濃度調整値を直線Φから直線■にシフトして、シ
ェーディング補正後の濃度をENDカーブβの変換範囲
に入るようにする。このようにすることにより、被写体
からの露光量と出力コピニ濃度との関係が第4象限にお
いて45度の直線■に従うようになって、コピーは諧調
をもった濃度を有するようになる。
また、被写体からの露光量が比較的小さい領域すの場合
には、被写体からの露光量とネガフィルム濃度との線形
性がなくなる。この場合には、シェーディング補正回路
の濃度調整値を第2象限において直線■の値に設定する
。そして、第3象限において線■で表わされるENDカ
ーブβを選択する。このENDカーブβを選択すること
により、被写体からの露光量と出力コピー濃度とが第4
象限の45度の直線■で表わされるようにすることがで
きる。すなわち、被写体からの露光量が領域すにあると
き、例えば黒い髪の人が茶色い帽子をかぶっているとす
ると、髪と帽子とがほとんど同じ濃度になってしまうこ
とが防止され、髪と帽子とのコントラストを明瞭に出す
ことができるようになる。
こうして、被写体の濃度が適正となるように補正が行わ
れる。
(C−2)画像信号処理方法 第36図に示されているように、ラインセンサ226が
原稿フィルム833の画像の映写光をRlG、  B毎
の光量としてアナログで読み取り、この光量で表わされ
た画像信号は増幅器231によって所定レベルに増幅さ
れる。増幅された画像信号はA/Dコンバータ235に
よってディジタル信号に変換され、更にログ変換器23
8によって光量信号からtIA度信号に変換される。
濃度で表わされた画像信号はシェーディング補正回路2
39によってシェーディング補正がされる。このシェー
ディング補正によって、セルフォックレンズ224の光
量ムラ、ラインセンサ22θにおける各画素の感度ムラ
、補正フィルタやランプ613の各分光特性や光量レベ
ルのバラツキ、あるいは経時変化による影響分が画像信
号から取り除かれる。
このシェーディング補正を行うに先立って、まず原稿フ
ィルムが前述の3種類のフィルムおよび登録されたフィ
ルムが選択されたときには、補正フィルタがポジフィル
ム用フィルタにセットされ、原稿フィルム633を装着
しない状態でランプ613からの光量信号を読み取り、
その信号を増幅してディジタル信号に変換した後、さら
に濃度信号に変換したものに基づいて得られたデータを
基準データとしてラインメモリ240に記憶させる。
すなわち、イメージングユニット37ヲR1G1Bの各
画素毎に32ラインステツプスキヤンしてサンプリング
し、これらのサンプリングデータなラインメモリ240
を通してCPU834に送り、CPU834が32ライ
ンのサンプリングデータの平均濃度値を演算し、シェー
ディングデータをとる。このように平均をとることによ
り、各画素毎のエラーをなくすようにしている。
また、原稿フィルムを装着してその原稿フィルムの画像
の読取り時に、CPU634はROMに記憶されている
ネガフィルムの濃度データから濃度調整値DADJを演
算し、シェーディング補正回路239内のLSIのレジ
スタに設定されているDADj値を書き換える。更に、
CPU634は選択されたフィルムに対応してランプ6
13の光量および増幅器843のゲインを調整する。
そして、シェーディング補正回路239は原稿フィルム
を読み取った実際のデータにD ADJ値を加えること
により、読み取った濃度値をシフトさせる。更に、シェ
ーディング補正回路239はこれらの調整がされたデー
タから各画素毎のシェーディングデータを引くことによ
りシェーディング補正を行う。
なお、CPU634のROMに記録されていなく、かつ
システムのRAMに登録されていないフィルムの場合に
は、ベースフィルムを装着してそのフィルムの濃度デー
タを得、得られた濃度データからD ADj値を演算し
なければならない。
シェーディング補正が終ると、IIT32はIPS33
にR1G1 Bの濃度信号を出力する。
そして、CPU834は原稿フィルムの実際のデータに
基づいてENDカーブを選択し、この選択したカーブに
基づいてγ補正を行うべく補正信号を出力する。この補
正信号により、IPS33はγ補正を行って原稿フィル
ムのγが1でないことや非線形特性から生じるコントラ
ストの不明瞭さを補正する。
(D)操作手順および信号のタイミング第37図に基づ
いて、操作手順および信号のタイミングを説明する。な
お、破線で示されている信号は、その信号を用いてもよ
いことを示している。
F/P84の操作は、主にベースマシン30のU/I3
6によって行われる。すなわち、U/I36にデイスプ
レィの画面に表示されるF/P操作キーを操作すること
により、ベースマシン30をF/Pモードにする。原稿
フィルムが前記3種類のフィルムおよび登録されている
フィルムのうちの一つである場合を想定すると、第37
図に示されているように、U/I3Bのデイスプレィの
画面には、 「ミラーユニットを置いてからフィルムの
種類を選んで下さい」と表示される。したがうて、まず
M/U65を開いてプラテンガラス31の所定位置にセ
ットする。
次いで、画面上のフィルム選択キーを押すと、画面には
「フィルムを入れずにお待ち下さい」と表示される。同
時に、ランプ813が点灯するとともに、補正フィルタ
制御(FCC0NT)信号が(0,0)となってFC動
作が行われる。すなわち、補正フィルタ自動交換装置が
作動してポジ用補正フィルタが使用位置にセットされる
。補正フィルタがセットされると、補正フィルタ交換路
r(FC8ET)信号がLOWとなる。
このLOWとなったことかつランプ613が点灯して3
〜5 sec経過したことをトリガーとしてシェーディ
ング補正のためのシェーディングデータの採取が開始さ
れる。このシェーディングデータ採取が終了すると、こ
の終了をトリガーとしてFCC0NTが(0,1)とな
って補正フィルタ自動交換装置が作動し、フィルム補正
用フィルタが使用位置にセットされる。また、シェーデ
ィング補正をトリガーとして画面には「ピントを合わせ
ます。フィルムを入れて下さい」と表示されると共に、
ランプ613が消灯する。したがって、原稿フィルム6
33を入れたフィルムケース807をF/P 64に装
着する。これにより、発光器623からの光がこのフィ
ルムによって反射され、その反射光が受光器624によ
って検知される。
反射光が受光器624の2素子間の受光量の差分が0で
ないときには、AF装置のモータ625が作動し、ピン
トが合わされる。すなわち、AF作動が行われる。ピン
ト合わせが終了すると、F/F作動準備完了CF/P 
RDY)信号がLOWとなる。このF/P  RDY信
号がLOWになった後でかつFCSETがLOWとなっ
て1秒経過した後に、画面には「コピーできます」と表
示される。U/I3Bのスタートキーを押すと、画面に
は「コピー中です」と表示され、かつランプe13が点
灯するとともに、ランプ613の立ち上がり時間を待っ
て自動濃度調整(A/E)のためのデータの採取が開始
される。すなわち、濃度調整、カラーバランス調整、γ
補正等を行うためのデータを得るためにイメージングユ
ニット37が一部スキャンして、投影像の一部または全
部を読み取るO 次いで、フルカラーのときには、イメージングユニット
37が4回スキャンしてコピーが行われる。その場合、
シェーディングデータおよび自動濃度調整用データに基
づいてシェーディング補正および濃度調整が自動的に行
われる。コピーが終了すると、ランプ613が消灯する
とともに、画面には「コピーできます」と表示される。
したがって、再びスタートキーを押すと、新たにコピー
が行われる。他の画像をコピーしたい場合には、フィル
ムのコマを変えることになる。コマを変える際、F/P
 RDYが)ITGHとなるとともに画面には「ピント
を合わせます」と表示される。そして、新しいコマがセ
ットされると、AF動作が行われ、同時に、F/P  
RDYがLOWとなるとともに、画面には「コピーでき
ます」と表示される。その後、スタートキーを押すこと
により、コピーが行われる。
(IIりクラッシュリカバリーシステム複写機において
は種々のトラブルが発生する。
ハードウェアの故障もその内の一つであるが、それ以外
にも、例えば乾煽地帯では静電気放電によってソフトウ
ェアが暴走したり、回路が誤動作したりすることがあり
、また、雷等により大振幅の外来ノイズが混入した場合
、電源の瞬断があった場合、あるいはソフトウェアバグ
等によっても同様な現象が生じることがあった。
このようなトラブルの内、フォールトと呼ばれるいわゆ
るハードウェアの故障を除けば、静電気放電等によるト
ラブルは一過性のものであり(以下、当該一過性のトラ
ブルをクラッシュと称す)、通常は電源を一旦オフ/オ
ンし、再度初めから立ち上げを行ってイニシャライズす
ることで正常な状態に回復させることができる。なぜな
ら、例えば、あるとき電源瞬断があり、商用電源が数サ
イクル欠如したとすると、電源が瞬断された時点ではマ
シンは動作を停止するが、次に立ち上げを行うときには
電源は正常になっていることが期待できるからである。
また、ソフトウェアが暴走したとしてもイニシャライズ
を行うことで初期状態に戻せるから回復することができ
るものである。なお、ソフトウェアバグについては、ど
のようなバグがあっても回復できるものではなく、一部
のバグに限られるものである。つまり、例えばアクセサ
リ−用のソフトウェアにバグがあり、そのためにクラッ
シュが生じたとすると、再度立ち上げを行えばアクセサ
リ−の処理から一旦離れ、初期状態に復帰するのでリカ
バリーすることができるが、通常のコピーを行うための
基本的なソフトウェアにバグがあったような場合には、
何度回復を試みてもバグによりトラブル状態になってし
まい、回復することはできないのである。
以上のように、クラッシュが生じた場合には電源のオフ
/オンを行うことでリカバリーすることができるのであ
るが、従来は、サービスコールとなされるのでそれだけ
マシンの使用不能時間が長く、信頼性に欠けるものであ
ったのに対して、本複写機においては、クラッシュに限
らず、何等かのトラブルが生じた場合には自動的に電源
をオフ/オンして回復を試みるようになされている。こ
のことで、当該トラブルがもしクラッシュであれば回復
するし、回復しなければフォールト、即ちハードウェア
の故障と判断してサービスコールを要求するようにする
以上のことによりクラッシュは自動的に回復されるので
マシンの使用不能時間を短縮することができ、その分信
頼性を向上させることができるものである。これがクラ
ッシュリカバリーの基本的な考え方である。
さて、クラッシュを自動的にリカバリーするとして次に
、どの状態までリカバリーするかが問題になる。上述し
たように、電源をオフ/オンすることでマシンを初期状
態にすることはできるが、単に初期状態に回復させるだ
けにとどめると、複雑な編集処理を行っている途中にク
ラッシュが生じたような場合には、オペレータは残りの
ジープを杼うために再度パラメータを設定し直さなけれ
ばならず、手間がかかるばかりでなく、パラメータを忘
れてしまった場合には全く最初からジ日ブをやり直さな
ければならないことになる。
そこで、本複写機のクラッシュリカバリーシステi6に
おいては、電源をオフ/オンして立ち上げを行った後、
トラブルが生じた時点まで復帰させて、残りのプロブを
自動的に続行させるようにしている。このようにすると
、マシンがスタンバイ状態、またはコピー中でも用紙が
マシン内に残っていないときに生じたクラッシュについ
ては、UIが一旦は消えるということはあっても、結果
的にはオペレータにとっては、何事も無かったように見
え、また、マシン内に用紙が残っている場合にクラッシ
ュが生じたときには、オペレータにはジャムが生じてマ
シンが停止したように見えることになる。つまり、マシ
ン内に用紙が無い場合にはマシンを回復させるについて
オペレータは何もする必要がなく、マシン内に用紙があ
る場合には、ジャム処理を行えばよいものである。
以下、クラッシュリカバリーの処理を具体的に説明する
上述したように、クラッシュリカバリーのシーケンスで
は一旦電源をオフにし、再度オンにする。
即ち、パワーオンのシーケンスを行うので、クラッシュ
リカバリーではMCBがコントロール権を存する。第7
図に関して述べたようにパワーオンのシーケンスではM
CBが全体のコントロール権を「しているからである。
クラッシュリカパリ−の処理はどの箇所でトラブルが生
じたかによって立ち上げ後の処理が若干具なる点がある
が、先ず、MCBノードでトラブルが検知された場合に
ついて、第38図(a)の処理の概念を示すフローチャ
ート、および同図(b)のタイミングチャートを参照し
て説明する。
MCBリモートはトラブルを検知すると、ホットライン
によりSYSリモートに供給しているPOfERNOR
MAL信号をソフトウェアでオフ、即ちL(ローレベル
)にする(第38図(a)のイ、同図(b)のA)。こ
の処理は具体的にはMCBリモートの中のコビアエグゼ
クティブモジュール87が行う(第4図参照)。このと
きSYSリモートの内部の信号である88NMIはH(
ハイレベル)となる。このことを条件としてMCBリモ
ートおよびSYSリモートは、第38図(a)の口、ハ
に示すようにトラブルが発生したときのソフトウェアの
状態、即ちどのようなステートでどのような処理を行っ
ていたかを200μsecの間にNVMにセーブする(
第38図(a)の二、ホ、同図(b)のB、C)。
このとき、IIT RESET信号およびIPS RE
SET信号は第38図(b)に示すようにHの状態に保
たれている。これは、トラブルが生じたからといって即
座にリセットをかけてIITを停止させると、イメージ
ングユニットがスキャン中であった場合には暴走して破
壊してしまう危険性があるからである。従って、イメー
ジングユニットは、そのスキャン中にトラブルが発生し
ても電源が切断されているのでない限り、スキャンを終
了してから停止するようになされているのである。
なお、トラブルの検知については、電源の瞬断は例えば
商用電源が入力されるLVPSの一次側をモニタするこ
とで行えるし、ソフトウェアの暴走はWDTで検知でき
る。また、それ以外のトラブルについては各種センサの
出力をモニタする等周知の方法で検知することができる
ものである。
例えば、ジャムの検知のために用紙搬送路に沿って数多
くのセンサを配置することは広く行われている事項であ
るし、トレイの用紙の有無はいわゆるノーペーパセンサ
で、インターロックオープンも適当なセンサまたはマイ
クロスイッチ等で検知することができる。また、イメー
ジングユニットが所定の位置にあるか否かは第14図の
リミットスイッチ215,218等で検知できる。更に
、フユーザ等の温度の異常はサーミスタ等の温度センサ
を配置することで検知することが、できる。
MCBリモートは一旦はPOfERll0RIALを強
制的にLにするが、電源がオフになっていない限りPO
WERNORMALは再び立ち上がってHとなり(第3
8図(b)のD)、第7図で説明したパワーオンのシー
ケンスが行われる(第38図(a)のへ、同図(b)の
E)。
パワーオンシーケンスが終了すると、第7図に示すシー
ケンスで述べたように、先ずsYsリモートがイニシャ
ライズステートになり、引き続いてSYSリモートはM
CBリモートをイニシャライズするが(第38図(b)
のF)、このとき第38図(a)のトに示すように、セ
ーブされたデータに基づいてSYSリモートおよびMC
Bリモートが次にどのようなステートに入るかが決定さ
れ、決定されたステートによってチ、す、ヌまたはルに
示すように次のステートに遷移する。
いま例えば、プログレスステートまたはMCBフォール
トリカバリーステートにあるときにトラブルが発生した
とすると、第38図(b)のBではMCBフォールトリ
カバリーステートがセーブされ、同図Cではスタンバイ
ステートがセーブされる。従って、SYSリモートは第
38図(b)のCでセーブされたデータを読み出して次
に入るステートとしてスタンバイステートを決定してス
タンバイになり、同様にMCBリモートは同図Bでセー
ブされたデータを読みだし、それに基づいてMCBフォ
ールトリカバリーを次に入るステートとして決定する。
決定したらSYSリモートに対して、rlsT If/
C! 5TATUSJコマンド(同図G)および次に入
るステート、図の場合MCBフォールトリカバリーステ
ートに入るからrENTERFムυL丁RECOVER
YJ  (同図H)を通知する。このことによりSYS
リモートは、MCBリモートがどのようなステートに入
ったかを知ることができる。
すると、この場合にはSYSリモートは、図のIに示す
ように、MCBリモートがMCBフォールトリカバリー
ステートに入ったときにトークンパスを渡す。これは、
第6図で述べたように、MCBフォールトリカバリース
テートでは、MCBリモートがUIlマスター権有する
からである。
なお、次に入るべきステートが決定されると、第38図
(b)のBおよびCでセーブされたデータはクリアされ
る。
MCBフォールトリカバリーステートのときトラブルが
生じた場合に、立ち上げの後MCBフォールトリカバリ
ーステートに入ることは当然であるが、プロダレスステ
ートでトラブルが生じたときもMCBフォールトリカバ
リーに入るのは、第6図に示すようにトラブルが生じた
ときにはフォールトリカバリーステートに入るのであり
、この例ではMCBノードでトラブルが生じているので
あるから、MCBフォールトリカバリーステートに入る
ようになされるのである。そして、フォールトリカバリ
ーでトラブルが解消されればジlブリカバリ−ステート
に入り、残りのジリブが続行される(第8図参照)。残
りのジ四ブを続行するためにはオペレータが設定した種
々のコピー実行条件、即ち、コピー枚数や濃度、コント
ラスト、シャープネス、カラーバランス等のコピーパラ
メータおよび使用するトレイや用紙サイズ等の基本コピ
ー情報、そしてコピー済み枚数、原稿枚数等のジョブ経
過情報、更にマーカあるいはエデイツトパッドの座標デ
ータ、ぬり絵やペイント等の編集情報が必要であるが、
これらの情報はオペレータがUlで設定したときに既に
NVMに格納されているので、トラブルが生じたからと
いってセーブする等の処理は不要なのである。
以上のように、コピー実行中にトラブルが生じても、自
動的に立ち上げが行われ、トラブルの生じた時点で行っ
ていた処理に復帰してプロブを続行するので、オペレー
タは何の操作も行うことなくクラッシユがリカバリーさ
れることが理解されよう。
クラッシュは一過性のトラブルであるから、以上のよう
に再度立ち上げを行うことで回復できるが、トラブルが
ハードウェアの故障、即ちフォールトである場合には、
立ち上げ処理を行っても回復されることはない。従って
、パワーオンシーケンスで行われるテストで再びトラブ
ルが検知される。このときはMCBリモートはUIlマ
スター権発動してカラーCRTの画面にフォールトが生
じている旨を表示する。なお、立ち上げ処理は何度行っ
てもよいのであるが、クラッシュなら一度立ち上げを行
えば回復する可能性があるのであるから、−度立ち上げ
を行っても回復しなければ、フォールトであると判断し
てもよいのである。
以上がクラッシュリカバリーの基本的なシーケンスであ
る。
第38図(c)は、SYSフォールトリカバリー、ジ1
ブリカバリ−またはスタンバイのステートにおいて、M
CBノードでトラブルが生じたときの処理のタイミング
チャートである。なお、POfERNORMAL信号の
立ち下げからパワーオンシーケンスの終了までは第38
図(b)と同様であるので省略しているが、このときに
は第38図(a)の二、同図(b)のBにおいてMCB
リモートのNVMにはスタンバイステートがセーブされ
、また第38図(a)のホ、同図(b)のCにおいては
、SYSフォールトリカバリー シープリカバリーまた
はスタンバイのステートがセーブされる。
従って、パワーオンシーケンスが終了してイニシャライ
ズに入り、SYSリモートがMCBリモートをイニシャ
ライズすると、MCBはNVMにセーブされたステート
を読み出して次に入るステートとしてスタンバイステー
トを決定して r、1sT1/C5TATUSJコマン
ドをSYSに通知すると共にスタンバイステートに入る
。SYSリモートはイニシャライズの後、NVMにセー
ブされたステートを読み出して次に入るステートを決定
するが、トラブルが発生したときにSYSフォールトリ
カバリーにあった場合にはSYSフォールトリカバリー
ステートに、ジ騨ブリカバリ−にあった場合にはジ式プ
リカバリ−ステートに、スタンバイにあった場合にはス
タンバイステートに入る。なお、第6図で述べたように
以上の3つのステートではUlマスター権はSYSリカ
バリーが有するので、トークンパスは移動されない。
以上の説明から明かなように、スタンバイ状態でMCB
リモートでトラブルが発生したときは、立ち上げが終了
した時点ではMVBリモートおよびSYSリモートは共
にスタンバイ状態になるが、これは通常の電源オン時に
行われるパワーオンからスタンバイまでの処理に外なら
ない。つまり、通常、マシンの電源オフはスタンバイス
テートにあるときに行われるのであり、しかもマシンに
とって電源が切られることはトラブルに外ならないから
、結局、電源をオフにすると上述したように、NVMに
はスタンバイステートにあることがセーブされ、次に電
源がオンされたときには、自動的にスタンバイステート
に復帰することになるのである。
以上、MCBノードでトラブルを検知した例を説明した
が、次にSYSノードでトラブルを検知した場合につい
て説明する。
SYSノードでトラブルが発生した場合には次の2つの
ケースがある。
先ず、一つは、 IITリモート、  IPSリモート
でトラブルが発生した場合、またはSYSリモートでト
ラブルが発生したがLNETの通信機能は正常に動作す
る場合であり、この場合には、SYSリモートはLNE
Tによりトラブルが生じた旨をMCBリモートに通知す
る。このことでMCBリモートはPOfERNOR属A
LをLにして上述したクラッシュリカバリーのシーケン
スを起動させ、回復動作を行つる。
また、SYSリモートのLNET通信機能が異常になっ
ている場合には、MCBリモートは、SYSリモートに
対して通信を行っても、それに対する応答が返ってくる
ことはないから、通信エラーを検知することになり、そ
れを条件にして上記のクラブシュリカバリーシーケンス
を起動させることになる。つまり、クラッシュリカバリ
ーはMCBリカバリーが全体を統括して処理を行うが、
SYSリモートで生じたトラブルについては、LNET
による通信を介して認識するしかないのである。
以上述べた処理を状態遷移図を用いてまとめると、第3
8図(d)に示すようである。
第38図(d)において、太い破線はクラッシュの検知
の状態遷移を示し、太い実線はクラッシュリカバリーの
状態遷移を示す。例えば、図の1で示すルートはプログ
レスステートにおいてMCBノードでトラブルが生じた
場合の遷移を示すもので、MCBリモートはプログレス
ステートにあるときに何等かのトラブルを検知すると、
POWERNORMルをLとする。このとき、第38図
(C)で述べたようにMCBリモートのNVMにはMC
Bフォールトリカバリーステートが、SYSリモートの
NVMにはスタンバイステートがそれぞれセーブされる
ので、パワーオンステートに遷移して立ち上げが行われ
た後、イニシャライズステートからMOBフォールトリ
カバリーステートに入る。ここでフォールトリカバリー
が行われ、IOT 5TANDBYが出力されるとジー
ブリカバリ−ステートに移って残りのジ四ブが行われ、
それが終了するとスタンバイステートに遷移する。
図の2で示すルートはMCBフォールトリカバリーステ
ートでMCBノードがトラブルになった場合の遷移を示
し、図の3で示すルートはスタンバイステートでMCB
ノードがトラブルになった場合の遷移を示し、図の4で
示すルートはシープリカバリーステートでMCBノード
がトラブルになった場合の遷移を示し、図の5で示すル
ートはSYSフォールトリカバリーステートでMCBノ
ードがトラブルになった場合の遷移を示し、図の6で示
すルートはプログレスステートでSYSノードがトラブ
ルになった場合の遷移を示し、図の7のルートはスタン
バイステートでSYSノードがトラブルになった場合の
遷移を示す。これらのルートの見方は1で示すルートに
関して述べたと同様である。例えば、図の5で示すルー
トによれば、SYSフォールトリカバリーステートでM
CBノードがトラブルになった場合には、パワーオンか
らイニシャライズを経てSYSフォールトリカバリース
テートに戻り、SYSノードでフォールトリカバリーが
続行される。これはSYSリモートのNVMにSYSフ
ォールトリカバリーステ−トがセーブされるからである
以上述べたところから明らかなように、クラッシュリカ
バリーシーケンスはMCBリモートによって起動される
。MCBリモートは前述したようにフォールト処理を司
り、POWERN0RIIAL信号を生成し、パワーオ
ンシーケンスにおいてコントロール権を有しているから
である。クラッシュがリカバリーされた後は、次にどの
ステートに入るかによってコントロール権、UIマスタ
ー権がSYSリモートに属するか、MCBリモートに属
するかが決定する。
また、本複写機のクラッシュリカバリーシステムにおい
ては、マシンをトラブルが発生したときの状態に回復さ
せるようにするので、トラブルがMCBフォールトリカ
バリーのときに発生したときにはMCBフォールトリカ
バリーステートに、SYSフォールトリカバリーのとき
に発生したときにはSYSフォールトリカバリーステー
トに、シロブリカバリ−のときに発生したときにはジ四
ブリカバリ−ステートに、スタンバイのときに発生した
ときにはスタンバイステートに、それぞれ回復される。
これは第38図(d)において太い破線の出発点と太い
実線の終着点が同じであることから明かである。ただプ
ログレスのときにトラブルが発生した場合には、第38
図(d)の太い破線8で示すようにプログレスから−H
MCBフォールトリカバリーに入るようになされている
。これは、プログレスでトラブルが発生したときには必
然的にフォールトリカバリーを行わなければならないか
らである。
以上のことにより、何等かの原因でクラッシュが生じた
としてもマシンは自動的にクラッシュが生じたときの状
態に回復され、何事も無かったように残りのジープが続
行されるので、マシンの使用不能時間は非常に短くて済
み、信頼性が向上するものである。
以上、クラッシュリカバリーシステムのシーケンスをソ
フトウェアの観点から述べてきたが、次にハードウェア
について第38図(e)を参照して説明する。
第38図(e)は上述した処理を行うためのハードウェ
アの1例を示す図であり、MCBリモートtp ;y 
送うin テ* t−POWER!l0RIAL信号お
よび5YSRESE?信号はsysす%−)ノNAND
回路10ニ入力される。POWERNORMAL信号、
SYS RESET信号は、例えば第38図(b)から
も分かるように、それぞれ、電源が正常でH,SYSリ
モートをリセットしないときにHである信号である。に
ムND回路10にはま?、 POWERON RRES
ET回路11からRESEτ信号が入力されている。当
該RESET信号は5YSIJモートの電源が正常であ
るかどうかを示す信号で、電源が正常であればHである
。従って、マシンが正常であれば■ムIfD回路1oの
出力はLである。
しかし、何等かのトラブルが生じてMCBリモートがP
OfERNORMAL信号をLにするとWAND回路1
0の出力はHとなり、sYsリモートのCPU12の割
り込み入力端子NMIに入力される。
これが第38図(b)、  (c)に示す88NMIで
ある。なお、NMIと!t Mol MASKABLE
 INTERRtjPTの略で、最上位の優先度を有す
る割り込みである。
従って、86NMIがHになると、CPU12は異常事
態が発生したことを認識して、そのときのステータス、
即ちクラッシュステータスのセーブを開始する。なお、
このときMCBリモートでもNVMにクラッシュステー
タスがセーブされるのは上述したところである。また、
CPU12のリセット端子には■ムND回路10の出力
が遅延回路13で200μsec遅延されて入力される
。この信号が86 RESETであるが、88RESE
T信号がHとなるとNVMは閉じられて、CPU12は
リセットされ、以後NVMへの書き込みは行えなくなる
これが第38図(b)のCで示す処理である。なお、ク
ラッシュステータスのセーブにどれだけの時間を割り当
てるかは、NVMのメモリサイクル時間、LVPSの特
性等を考慮して必要に応じて設定できるものであり、2
00μsecというのは飽(までも1例に過ぎないもの
である。
86 RESET信号は、また、CPU12の周辺LS
IであるLSI14のリセット端子に入力される。LS
114はIITリモート、IPSリモートおよびF/P
リモートに対して、それぞれ、 !IτRESET信号
、IPS RESEτ信号およびF/P RESET信
号を出力するものであり、  86RESET信号がH
となると、15t、152,153の各出力はハイイン
ピーダンスとなるようになされている。すると、各出力
にはそれぞれ抵抗t 81,182,183が接続され
ているためにインバータ171.172゜173の出力
もハイインピーダンスとなる。これにより、IIT、I
PSおよびF/Pの各リモートにはリセットがかからな
いようにすることができる。従って、これらのリモート
はトラブルが生じても動作を続けることになり、イメー
ジングユニットのスキャン中にトラブルが発生しても、
急に停止させることによる破壊等を防止することができ
るものである。なお、第7図のパワーオンのシーケンス
においてIITリモートおよびIPSリモートがリセッ
トされているが、これはSYSリモートがソフトウェア
で強制的に行っているものである。
+1T RESET信号およびIPS RESET信号
の伝送路は、例えば第38図<f)に示すように構成す
ることができる。この構成により、LS114が出力端
子15にリセット信号を出力しても、IITリモート、
IPSリモートにはリセットがかからないことは明かで
あろう。
また、第38図(g)に示す構成とすることもできる。
第38図(g)の構成と、第38図(f)の構成の相違
は次のようである。伝送路に接続不良や断線があった場
合にはIITリモート、IPSリモートをリセットしな
ければならないが、第38図(f)の構成によると、断
線等の接続不良の場合にはフォトカプラ21が動作しな
いのでIITリモート、IPSリモートには依然として
リセットがかからないことになる。これに対して、第3
8図(f)の構成によれば、フォトカプラ21の入力側
がオープン状態になるとインバータ24の入力側は電源
電圧がかかるからHとなる。従ってインバータ24の出
力はLとなるのでIITリモート、IPSリモートはリ
セットされることになる。つまり、第38図(g)の構
成によれば、接続不良などの場合にはIITリモート、
IPSリモートには強制的にリセットがかかることにな
り、安全性を向上させることができるものである。
以上述べてきたように、何等かのトラブルが発生したと
きには一旦クラッシュリカバリーシーケンスが起動され
る。このことで、当該トラブルがクラッシュ、即ち一過
性のトラブルであれば、トラブルが生じた時点に回復さ
せることができるものである。しかし、このクラブシュ
リカバリーシーケンスは、クラッシュをリカバリーする
のに用いられるだけでなく、状態遷移を行う場合に一般
的に用いることができることは明かであろう。その1例
としては上述したように、通常の電源オン時に自動的に
スタンバイステートに入ることに利用されている。
また、当該クラッシュリカバリーシーケンスはダイアグ
ノスティックステート(以下、単にダイアグステートと
記す)に入る際に利用することができる。従来は、ダイ
アグステートに入るためには一旦電源をオフし、所定の
キー操作を行わなければならなかったが、本複写機にお
いては、クラッシュリカバリーシーケンスを用いてスタ
ンバイステートから第6図に示すように、直接にダイア
グステートに入ることができるのである。つまり、スタ
ンバイステートのときに所定のキー操作を行うと、MC
BリモートはPOWERN0RIIALをLとし、第3
8図(b)のBおよびCでTECII REP ll0
DEまたハCUSTOMERSIMULATION l
l0DE ヲNVMニ?!録して、パワーオンシーケン
スを実行する。従って、イニシャライズが終了するとT
ECHREP MODEまたはCUSTOMERSIM
[1LATI0111100Hに入ることになる。
丁ECF[REP MODEからCUSTOIIER5
IIIULATION MODEへの遷移、およびその
逆の遷移、ダイアグステートから通常のコピーモードで
あるCUSTOilERlll0DEに戻る場合の遷移
についても同様である。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、何等
かのトラブルが発生すれば、それがどのようなトラブル
であれ、クラッシュリカバリーのシーケンスを実行して
マシンの立ち上げを行うので、当該トラブルが一過性の
トラブル、即ちクラッシュである場合には自動的に回復
するものである。しかも、単にマシンを回復させるだけ
でなく、回復後残りのジープを続行するので、オペレー
タの介在は不要である。従って、本発明によれば従来ト
ラブルが生じる度に行われていたサービスコールは不要
となり、マシンの使用不能時間を激減させることができ
るので信頼性が向上するものである。
また、当該クラッシュリカバリーシステムは、電源異常
が生じても、またノイズによりトラブルが生じてもマシ
ンを自動的に回復させるので、電源対策、ノイズ対策と
しても有効なものである。
更にそれに留まらず、ソフトウェアバグ対策としても有
効である。勿論、バグはあってはならないものであり、
本複写機のように膨大なソフトウェアサイズを有するも
のにおいては、バグを修正するために非常な手間と時間
を投入するのであるが、それにもかかわらず皆無とする
ことは非常に困難であるのが一般的である。しかし、ク
ラッシュリカバリーシステムを採用することにより、も
し仮にバグがあり、当該バグによってトラブルが生じて
もマシンを自動的に回復させることができるものである
から、バグ対策としても有効に機能するものである。
更に、本発明のクラッシュリカバリーシステムは、単に
クラッシュをリカバリーするだけでなく、状態遷移に利
用することができるものであって、例えば、通常のパワ
ーオフ/オン、あるいはダイアグステートへ入る場合、
およびダイアグステートから他のステートに抜ける場合
に使用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る記録装置のクラッシュリカバリー
システムの1実施例の構成を示す図、第2図は本発明が
適用されるカラー複写機の全体構成の1例を示す図、第
3図はハードウェアアーキテクチャ−を示す図、第4図
はソフトウェアアーキテクチャ−を示す図、第5図はコ
ピーレイヤヲ示す図、第6図はステート分割を示す図、
第7図はパワーオンステートからスタンバイステートま
でのシーケンスを説明する図、第8図はプロダレスステ
ートのシーケンスを説明する図、第8図はダイアグノス
ティックの概念を説明する図、第10図はシステムと他
のリモートとの関係を示す図、第11図はシステムのモ
ジュール構成を示す図、第12図はジ1ブモードの作成
を説明する図、第13図はシステムと各リモートとのデ
ータフローおよびシステム内子ジュール間データフロー
を示す図、第14図は原稿走査機構の斜視図、第15図
はステッピングモータの制御方式を説明する図、第16
図はIITコントロール方式を説明するタイミングチャ
ート、第17図はイメージングユニットの断面図、第1
8図はCCDラインセンサの配置例を示す図、第19図
はビデオ信号処理回路の構成例を示す図、第20図はビ
デオ信号処理回路の動作を説明するタイミングチャート
、第21図はIPSのモジュール構成の概要を示す図、
第22図はIPSを構成する各モジュールを説明する図
、第23図はIPSのハードウェアの構成例を示す図、
第24図はIOTの概略構成を示す図、第25図は転写
装置の構成例を示す図、第28図はデイスプレィを用い
たUIの取り付は例を示す図、第27図はUIの取り付
は角や高さの設定例を説明する図、第28図はUIのモ
ジエール構成を示す図、第29図はUIのハードウェア
構成を示す図、第30図はUICBの構成を示す図、第
31図はEPIBの構成を示す図、第32図はデイスプ
レィ画面の構成例を示す図、第33図はF/Pの斜視図
、第34図はM/Uの斜視図、第35図はネガフィルム
の濃度特性および補正の原理を説明する図、第36図は
F/Pの構成を概略的に示すと共に、F/PとM/Uお
よびIITとの関連を示す図、第37図は操作手順およ
びタイミングを説明する図、第38図はクラッシュリカ
バリーシステムを詳細に説明する図である。 1・・・トラブル検出手段、2・・・自動回復手段、3
・・・表示手段。 第 図 第5 図(b) 第 図(d) @T】l− 第 図 (e) 一丁3− 珊咀刊胛皿 第5 図 (C) カラ〉り3 第6 ト メ勾 第10図 彎・−ニー一一−◆ ニ シリアル1M信イシクーフエイス モジュール間インターフェイス 第12図 (α) (b) (C) 第14図 第15図 (C) (d) (e) EGI TAILEOGε 第15図 (a) (b) 第16 図(a) 第16 図(b) 第16図(c) 第18図 (b) トrテH 第20図 32a R+ Bコ Rコ 34a 35a G+ R+ Gゴ Bゴ Rコ α 第22図 (d) (e) 第22図 (f) 第22図 (i) ■y−−ゴーヒーー ■c−−j−℃−一 (縮氷) (拡大) 篤22図 (n) 第22図 (p) (q) 第23図 (C) 第24図 第25図(a) 一第25図(b) 莞28図 第29図 席32図 第32図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トラブルを検出するトラブル検出手段と、前記ト
    ラブル検出手段がトラブルを検出したときに起動され、
    記録装置の立ち上げ処理を行う自動回復手段とを備える
    ことを特徴とする記録装置のクラッシュリカバリーシス
    テム。
  2. (2)上記自動回復手段は、トラブル発生時点における
    記録装置の全ての状態を記憶しているものであることを
    特徴とする請求項1記載の記録装置のクラッシュリカバ
    リーシステム。
  3. (3)上記自動回復手段は、記録装置の立ち上げ終了後
    、記憶されているトラブル発生時点の状態に復帰させる
    ものであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    記録装置のクラッシュリカバリーシステム。
  4. (4)上記自動回復手段は、トラブルが発生した場合に
    少なくともイメージ入力ターミナルはリセットしないこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の記
    録装置のクラッシュリカバリーシステム。
  5. (5)前記自動回復手段は、記録装置の立ち上げ処理を
    所定回数行っても回復しない場合、表示手段に所定のメ
    ッセージを表示することを特徴とする請求項1乃至4の
    何れか1項に記載の記録装置のクラッシュリカバリーシ
    ステム。
  6. (6)前記自動回復手段は、所定のキー操作が行われた
    場合、所定の状態を記憶するものであることを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れか1項に記載の記録装置のクラ
    ッシュリカバリーシステム。
  7. (7)ユーザインターフェースリモートを備える第1の
    系と、前記ユーザインターフェースリモートを制御し、
    かつ少なくともフォールト処理を行う第2の系と、前記
    ユーザインターフェースを制御し、かつ少なくともフュ
    ーチャーファンクション選択を行う第3の系とを有する
    記録装置において、前記トラブル検出手段および前記自
    動回復手段は前記第2の系に含まれていることを特徴と
    する請求項1乃至6の何れか1項に記載の記録装置のク
    ラッシュリカバリーシステム。
JP63266626A 1988-10-21 1988-10-21 記録装置のクラッシュリカバリーシステム Pending JPH02113262A (ja)

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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04121154U (ja) * 1991-04-19 1992-10-29 株式会社リコー デジタル複写機
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