JPH02106432A - 車両ルーフ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、固定ルーフ面のルーフ開口部に挿入されたフ
レームを有し、上記フレームの開口は、非伸縮性の駆動
ケーブルを介して駆動装置によって駆動できるカバーに
よって開閉でき、上記駆動装置の駆動ピニオンが、係合
範囲において、保持装置によってフレームに保持された
案内パイプ内の上記範囲に配置された非伸縮性の駆動ケ
ーブルと共働する形式の車両ルーフ、特に、自動車のス
ライドルーフおよびまたはチルトルーフに関する。

（従来の技術） 手動クランク駆動装置または電気式駆動装置によって作
動するこの種の車両ルーフの場合、これまで、通常は、
フレームの開口の前縁の中心の近傍に、駆動装置の駆動
ピニオンとの係合範囲に非伸縮性駆動ケーブルを案内す
るのに利用される案内パイプを設ける。案内パイプは、
保持プレートによってフレームに固定する。保持プレー
トは、例えばろう材によって保持プレートに固定された
当該の案内パイプ端を導入できる開口を有する。

その非伸縮性駆動ケーブルおよび駆動ピニオンの保合範
囲には、案内パイプは設けてなく、駆動ケーブルは、保
持プレートに別個に挿入された案内部材によって直接に
上記範囲に案内され、かくして、駆動ピニオンの歯は、
非伸縮性駆動ケーブルと確実に係合して共働する。

（発明が解決しようとする課題） 案内パイプのそのような保持方式は、正確に組合せるの
に製造技術的に手間がかかる多数の単一部材を必要とす
る。すなわち、保持プレートには、駆動ケーブルのため
の２つの案内パイプのみならず、駆動ケーブルの自由端
を受容するための２つの引出パイプも設置されているの
で、例えば、硬質ろうによって、４つのパイプ部材を保
持プレートに固定しなければならない。

また、保持部材に設置した案内パイプと保合範囲との間
には、配列誤差が現れ、従って、作動時、上記案内パイ
プから保合範囲への移行個所における騒音発生は避けら
れない。

更に、非伸縮性駆動ケーブルと共働する駆動装置のビニ
オンの配列調心作業も複雑で手間がかかる。何故ならば
、駆動部材および非伸縮性駆動ケーブルは異なる部材に
固定されるからである。場合によっては、補助案内パイ
プ部材の接続のためのネジブシュも必要である。

本発明は上記従来の問題を解決することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明の特徴とするところは、固定ルーフ面のルーフ開
口部に挿入されたフレームと、非伸縮性駆動ケーブルを
介して駆動装置によって駆動されるカバーとを有する車
両ルーフであって、駆動装置の駆動ピニオンが、係合範
囲において、保持装置によってフレームに保持された案
内パイプ内の、上記範囲に配置された非伸縮性の駆動ケ
ーブルと共働する形式のものにおいて、保持装置９が、
案内パイプ７．８のまわりに射出成形された射出成形部
材１３を備え、この射出成形部材に、駆動装置１０の駆
動ピニオン１１の受けが形成されている点にある。

（作　　用） 本発明の構成によれば、保持装置は案内パイプのまわり
に射出成形されるので、案内パイプは、−工程で、周囲
の射出成形部材に固定される。かくして、組立工程を本
質的に減少できるので、組立作業は経済的により好適と
なる。このように形成した射出成形部材には、同時に、
駆動ピニオンと案内パイプ内を走行する非伸縮性駆動ケ
ーブルとの保合範囲が設けられ、このため、射出成形部
材に駆動ピニオンの受けを形成する。そして、駆動ピニ
オンと駆動ケーブルとの保合範囲において駆動ケーブル
が露出するように、関連の案内パイプがその受けと対応
する部分で切断される。そのため、例えば、フライスに
よって、射出成形部材に機械的に加工するのが好ましい
。

射出成形部材は、同時に、駆動ピニオンの受けとして役
立つので、駆動ピニオンと駆動ケーブルとの保合範囲に
、駆動ケーブルおよび駆動ピニオンのための補助案内部
材を設ける必要はなく、従って、接合すべき構造部材の
全数が可成り減少され、特に、配列誤差などを有効に避
けることができる。このように、保合範囲と案内パイプ
との間に配列誤差が生じるような個所がないことにより
、騒音が木質的に減少される。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図に、車両ルーフの固定ルーフ面のルーフ開口部に
挿入できるフレームｌを模式的に示した。

フレーム１は、カバー３によって開閉できるフレーム開
口２を限定する。

そのカバー３の長縁には、非伸縮性駆動ケーブル５．６
の端部に結合された摺動部材４が設けである。また、フ
レーム開口２の前縁の中心の近傍において、その駆動ケ
ーブル５，６は、保持装置９によってフレーム１に固定
された案内パイプ７．８に導入される。

駆動装置１０（例えば、手動クランク駆動装置または電
動機駆動装置）は、保持装置９の範囲の駆動ケーブル５
，６と係合範囲１２において共働する駆動ピニオン１１
を有する。

第３．４図から明らかな如く、保持装置９は、基本状態
において切れ目な（構成された案内バイプ７，８のまわ
りに直接にダイカストまたは合成樹脂から射出成形され
た、概ね１３で示した射出成形部材を有する。即ち、案
内パイプ７．８は、位置的に相互に関連されて射出成形
部材１３に確実に固定される。第３．４図から明らかな
如く、射出成形部材１３は、案内パイプ７．８を囲み中
間の連続のウェブ部分１６によって結合された２つの部
分１４．１５を有する。補強のため、ウェブ部分１６の
範囲に横方向リブ１７を構成できる。

図示の実施例の場合、射出成形部材１３の縦方向へ見て
中心外に、駆動装置１０の駆動ピニオン１１（第１．２
図）の受け１８が設けである。第３図に破線で示した如
く、同じく駆動ピニオン１１を受容できる別の受け１９
を受け１８から離してほぼ中心に設けることができる。

受け１８の中心外の配置は、例えば、電動機駆動装置の
場合に採用し、一方、中心に設けた受け１９は、手動ク
ランク駆動装置に使用できる。上記受け１８．１９は、
射出成形部材１３の作製後、例えば、フライスによって
機械的に加工する。

また、受け１８．１９は、保合範囲１２において案内パ
イプ７．８が切断されるような深さを有し、かくして、
駆動ケーブル５，６は、上記係合範囲１２において露出
し、当該の受け１８．１９に挿入された駆動ピニオン１
１と共働して駆動ケーブル５．６を介してカバー３を駆
動できる。

そして、受け１８．１９の底面には、駆動ピニオン１１
の受は頚軸２１　（第２図）を挿入する調心開口２０が
構成されている。即ち、駆動ピニオン１１は受け１８、
１９によって、案内パイプ７．８内を走行する駆動ケー
ブル５．６に対して保合範囲１２において調心され、よ
って、保合範囲１２に補助の駆動ピニオン１１のための
ロック装置、または、駆動ケーブル５゜６のための補助
案内装置を設ける必要はない。

特に第２．３図から明らかな如く、射出成形部材１３は
、ネジ穴２２を備えたネジ挿通部２３を有し、駆動装置
１０の固定に役立つ固定装置２４を構成している。場合
によっては、駆動装置１０の切換歯車（図示してない）
を設置できるよう、射出成形部材１３の駆動装置１０に
向く部分２５（第３図）を平坦に加工して自由スペース
２６を形成できる。この場合、射出成形部材１３は、同
時に、駆動装置ｌＯのホルダとして役立ち、射出成形部
材１３のその部分２５は、係合範囲１２における駆動ピ
ニオン１１と駆動ケーブル５．６との確実な共働のため
の所定の受は面となる。

更に、第３図に示した如く、射出成形部材１３は、開口
２９．３０を設けた２つの突出部２７．２８を有する。

ウェブ１６には別の開口３１が設けである。上記開口２
９〜３１は、フレーム１に射出成形部材１３を固定する
のに役立つ。この場合射出成形部材１３が、フレーム１
と固定の車両ルーフとの間の係合部材として構成されて
もよい。

上記説明から明らかな如く、保持装置９は、案内パイプ
７．８を囲む射出成形部材１３として構成してあり、こ
の場合、第１図から明らかな如く、案内パイプ７．８の
当該部分は、駆動ケーブル５．６の自由端の受容のため
、引出パイプとして射出成形部材１３外に設けることが
できる。引出パイプ３２．３３として役立つパイプ部分
の端部は、例えば、圧縮によって、閉じである。この場
合、射出成形部材１３は、複数の役割を果す。即ち、射
出成形部材１３は、一方では、案内パイプ７．８の保持
装置として役立ち、他方では、保合範囲１２において駆
動ケーブル５，６と共働する駆動ピニオン１１の受けと
して役立ち、更に、調心開口２０による駆動ピニオン１
１の調心装置として且つまた駆動装置１０のための部分
２５を所定の受は面とするホルダとして役立ち、更に、
フレーム１に射出成形部材１３を固定する固定装置も設
けである。かくして、この種の保持装置の作製が簡単に
なるのみならず、駆動装置１０および駆動ケーブル５．
６の結合時の全作業も簡単となる。何故ならば、従来は
必要であった補助の案内部材および調心部材が設けてな
いので、従来は補足的に必要であった配列作業および調
整作業は不要であるからである。更に、上記構成の場合
、特に、保合範囲１２に、案内パイプ７．８と配列誤差
が生じるような移行個所といったものが存在しないので
、駆動ケーブル５，６と組合せて駆動装置１０を騒音な
く運転できる。

本発明は、もちろん、上述の実施例に制限されるもので
はなく、必要に応じて、本発明の枠内において多くの設
計変更が可能である。即ち、例えば、受け１８．１９の
数および位置は、設けた駆動装置および設計態様に依存
して選択できる。

車両ルーフは、スライドルーフまたはスライドチルトル
ーフであってもよい。

以下に、本発明の好ましい実施例の構成を要約する。

異なる駆動種類のために、駆動ビニオンの２つの受け１
８．１９を相互に離して射出成形部材１３に設ける。こ
の場合、１つの射出成形部材１３によって異なる態様で
設けた駆動装置を使用でき、かくして、製造技術的に簡
単化が達成される。何故ならば、電気式駆動装置の場合
、手動クランク駆動装置の場合とは異なる個所に駆動ビ
ニオン１１を設けるからである。この場合、車両ルーフ
の案内パイプ７．８のこの種の保持装置の量産に関して
特に利点が得られない。

駆動ビニオン１１が、周囲の射出成形部材に組込後、案
内パイプ７．８内の駆動ケーブル５．６に正確に調心さ
れるよう、１つまたは複数の受けの底面に駆動ビニオン
１１の調心開口２０を設ければ合目的的である。この場
合、駆動ビニオン１１および駆動ケーブル５，６のため
に従来は必要であった配列作業を避けることができる。

有利な実施例にもとづき、射出成形部材１３は、同時に
、駆動装置１０のホルダとして役立つ。このため、例え
ば、駆動装置の固定装置（例えば、ネジ穴）を射出成形
部材に形成できる。この場合、駆動装置および案内パイ
プ７．８または駆動ケーブル５．６の固定面が統一され
るので、従来の配列誤差がなく、調整作業が不要である
。更に、別の機能、即ち、駆動装置のホルダとしての機
能を射出成形部材に組込むことができるように、射出成
形部材１３に駆動装置１０のための固定装置２４が形成
される。その固定装置２４が、ネジ結合部（例えば、部
分的に自己切削を行う装置）を有するのが良い。

本発明にもとづき、製造工場においてフレーム、駆動装
置および関連部材をあらかじめ組立てたユニットとして
作製できるよう、ルーフ開口部に挿入したフレーム１に
射出成形部材１３を固定できれば好ましい。

案内パイプ７．８の保持装置としての射出成形部材１３
の所要強度に依存して、射出成形部材１３はダイカスト
または合成樹脂から作製できる。ダイカストの場合は、
耐食性の亜鉛ダイカストを使用するのが好ましい。

射出成形部材１３が、フレーム１と固定の車両ルーフと
の間の結合部材として構成されてもよい。

この場合、射出成形部材１３には、フレーム１との固定
のための突出部および固定の車両ルーフとの固定のため
の突出部が形成されてもよい。

（発明の効果） 本発明によれば、非伸縮性駆動ケーブルの案内のための
案内パイプを駆動装置の範囲に簡単かつ配列誤差なく保
持でき、騒音なく作動でき、従って、静かな駆動を達成
できる。さらに、案内パイプのまわりに射出成形された
部材が、駆動ビニオンの受は部材を兼用することで、駆
動ビニオンと駆動ケーブルは実質的に同一部材に支持さ
れ、両者の調心作業は、簡単に行い得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る車両ルーフの略平面図、第２図
は第１図のフレームの前縁の中心の近傍の範囲の部分図
で駆動装置と非伸縮性駆動ケーブルとの係合範囲におけ
る双方の共働作用を示すもの、第３図は案内パイプの保
持装置の下面図、第４図は第３図の保持装置の縦断面図
である。 １・・・フレーム、２・・・フレーム開口、３・・・カ
バー４・・・摺動部材、５，６・・・駆動ケーブル、７
，８・・・案内パイプ、９・・・保持装置、１０・・・
駆動装置、１１・・・駆動ビニオン、１２・・・係合範
囲、１３・・・射出成形部材、１４゜１５・・・案内パ
イプの結合された２つの部材、１６・・・ウェブ部分、
１７・・・横方向リブ、１８・・・外側集中受け、１９
・・・集中受け、２０・・・調心開口、２１・・・頚軸
、２２・・・ネジ穴、２３・・・アイ、２４・・・駆動
装置の固定装置、２６・・・自由スペース、２７　、２
８・・・売出部、２９．３０・・・開口、３１・・・ウ
ェブの開口、３２．３３・・・引出パイプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定ルーフ面のルーフ開口部に挿入されたフレー
   ムと、非伸縮性駆動ケーブルを介して駆動装置によって
   駆動されるカバーとを有する車両ルーフであって、駆動
   装置の駆動ピニオンが、係合範囲において、保持装置に
   よってフレームに保持された案内パイプ内の、上記範囲
   に配置された非伸縮性の駆動ケーブルと共働する形式の
   ものにおいて、保持装置（９）が、案内パイプ（７）（
   ８）のまわりに射出成形された射出成形部材（１３）を
   備え、この射出成形部材に、駆動装置（１０）の駆動ピ
   ニオン（１１）の受けが形成されていることを特徴とす
   る車両ルーフ。