JPH02106381A - プリンタにおけるリボン切換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、複数色の印字を混在して行うことができるプ
リンタに関し、特に、幅方向に複数の領域に色分けされ
たインクリボン（以下、「多色インクリボン」という、
）を有するリボンカセットの姿勢を変化させて印字色を
切換えるプリンタにおけるリボン切換装置に係わる。

［従来の技術］ 従来の、印字ヘッドを搭載したキャリッジを走行させて
多色印字を行うプリンタにおいて、多色インクリボンを
有するリボンカセットをプリンタ本体に姿勢変更可部に
支持する（ステーショナリー式）多色インクリボン切換
装置としては、例えば本出願人が先に出願したもので実
開昭６３−３７２４８号公報に掲載されているようなも
の（以下、「前者」という。）がある。

このものは、多色インクリボンを収納したリボンカセッ
トと、多色インクリボンを印字ヘッドの先端部に案内す
るリボンガイド部を有するリボンガイド板とを備え、リ
ボンカセットの上下面には溝又は突起を設けてこれに弾
性的に且つ摺動自在に係合するフック部をリボンガイド
板に設けると共に、キャリッジ又は印字ヘッドには突起
若しくは溝を設けてこれに上下動可能に係合する溝又は
突起をリボンガイド板に設け、リボンカセットを印字ヘ
ッドの走行方向と平行な軸線回りに揺動することにより
、印字色を切換可能に構成したことを特徴としている。

また、リボンカセットをキャリッジに搭載しくキャリッ
ジマウント式）、印字ヘッドと一体的に走行させて多色
印字を行うプリンタとしては。

例えば特開昭６１−２２０８８４号公報に掲載されてい
るようなもの（以下、「後者」という、）がある。

このものは、多色インクリボンをカセットケースに収納
したリボンカセットと、印字ヘッドが搭載され且つカセ
ット支持台及びその支持台をリボンの幅方向に移動させ
る駆動機構を設けたキャリアと、上記色の数に対応した
数の係止部によって互いに噛合した一対の係止体とを備
え、カセットケースに一方の係止体をリボンの幅方向に
変位自在に取り付けると共に、キャリアに他方の係止体
をカセットケース上の係止体側に付勢して変位自在に取
り付け、カセットケースにリボンの幅方向に一致する軸
心を持つ調整螺旋を軸方向への移動を阻止して回転自在
に設け、そのカセットケース上の係止体に前記調整螺旋
を螺合したことを特徴としている。

［発明が解決しようとする課題１ しかしながら、従来の上記前者の場合にあっては、リボ
ンカセットを微小量だけ揺動変化させるための微調整機
構がなかったため、組付時、印字位置がリボンの正確な
位置に設定されない場合には、色と色の境目を印字して
しまうことがあり、その対策が困難であった。

また、従来の上記後者の場合にあっては、多色インクリ
ボンの印字位置を微調整する機構は存在したが、その微
調整機構は、構造が複雑であって調整がし難いという課
題があった。

本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので
あり、多色インクリボンの印字位置を微調整できる簡単
な構造の微調整機構を提供することにより、上記課題を
解決することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明のプリンタにおける
リボン切換装置は、幅方向に複数の領域に色分けされた
多色インクリボンを収納したリボンカセットと、前記多
色インクリボンを印字ヘッドの先端部に案内するリボン
ガイド部とを有し、前記リボンカセットを印字ヘッドの
走行方向と平行な軸線回りに揺動することにより前記リ
ボンガイド部を上下させて印字色を切換えるプリンタに
おけるリボン切換装置において、前記リボンカセットを
着脱自在かつ揺動可能に支持するカセットホルダと、こ
のカセットホルダとの相互位置が調節可能に固定されか
つカムローラを有する調整レバーと、前記カムローラに
当接するカムと、前記カムローラを前記カムに押し付け
るスプリングと、前記カムを回転駆動しかつその回転角
が複数種選択可能であるパルスモータとよりなり、この
パルスモータの回転角により印字色を切換えると共に前
記カセットホルダと前記調整レバーとの相互固定位置を
換えることにより混色を防止することを特徴としている
。

［作用］ カセットホルダに支持された調整レバーの姿勢を変化さ
せると、その調整レバーに設けたカムローラとカセット
ホルダとの相対位置が微小変化するため、カムローラを
カムに付勢しているスプリングのばね力によってカセッ
トホルダの姿勢が変化し、そのカセットホルダに嵌合支
持されたリボンカセットが印字ヘッドの走行方向と直交
する方向に揺動して、多色インクリボンの各色の領域が
印字ヘッドの先端部に正確に位置決めされるように微調
整される。

［実施例］ 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図乃至第３図は、本発明の一実施例を示す図である
。

まず、構成を説明すると、第１図に示す１は、プリンタ
本体側の部材であるベースプレート、２は、プリンタ本
体側に回転可能に支持したプラテン、３は、ベースプレ
ート１に移動可能に取り付けた印字ヘッドであり、印字
へラド３はプラテン２の表面に沿って平行に軸方向へ往
復走行する。

４は１幅方向に複数の領域に色分けされた多色インクリ
ボン５をカセットケース６に収納したリボンカセットで
あり、そのカセットケース６のリボン走行方向と直交す
る一側面には２個の突起７を設け、また、図に表われな
い他側面には揺動運動の中心となる突起を設けている。

８は、２個の突起７が嵌り合う２つの凹部９を有するカ
セットホルダであり、第２図及び第３図に拡大して示す
ように、２つの凹＠９は上方に開口していて、その下方
に穿設した穴にブシュを嵌合して軸受ｌＯを設けている
。軸受ｌＯには、第１図に示すようにベースプレー）１
に立設支持された支持板１１に設けた支軸１２が緩く嵌
合されており、これによりカセットホルダ８を支軸１２
を中心に回動可能として、印字へラド３の走行方向と直
交する方向へ揺動可能に構成している。

かかるカセットホルダ８の、リボンカセット４とは反対
側の面には、下端部を枢軸１３によって揺動可能に支持
した調整レバー１４を配置している。調整レバー１４の
上部には、カセットホルダ８に設けた円弧状の長孔１５
を貫通する固定ネジ１６のネジ部が螺合するめねじ部１
７を設けている。さらに、調整レバー１４には、その上
端部をカセットホルダ８側へ折り曲げることにより指針
部１８を設け、この指針部１８に対応させてカセットホ
ルダ８の２つの凹部９間には、調整レバー１４の位置に
より、多色インクリボン５の印字へラド３先端部におけ
る幅方向の微小位置を表わす調整目盛１９を形成してい
る。さらにまた、調整レバー１４の、枢軸１３によって
支持された部分の近傍には、カムローラ２０を回転自在
に支持している。

２１は、カセットホルダ８とベースプレート１との間に
張設したテンシ目ンスプリングであり。

このスプリング２１の引張力により、支軸１２を中心と
してカセットホルダ８を揺動させてカムローラ２０をカ
ム２２に付勢している。カム２２は、支持板１１に設け
た支持軸１１ａに回転自在に支持された歯車２３と一体
に設けられていて。

その歯車２３にはピニオン２４が噛合している。

そして、ピニオン２４は、ねじ２５によって支持板１１
に固定されたパルスモータ２６の出力軸に取り付けてい
る。

次に、作用について説明する。

多色インクリボン５で多色印字する場合は、印字する色
に応じてリボンカセット４の姿勢を変化させ、印字へラ
ド３の先端部における多色インクリボン５の幅方向の対
向位置を換えることにより実行することができる。

即ち、パルスモータ２６を一定回転角度駆動させて、そ
の回転力をピニオン２４から歯車２３に伝達させると、
これと一体のカム２２がパルスモータ２６の回転角度に
応じた角度だけ回転し、当該カム２２の回転角度に応じ
たリフト量だけカムローラ２０が変位する。これにより
、カムローラ２０を有する調整レバー１４と固定されて
いるカセットホルダ８が、カムローラ２０の変位量に応
じて支軸１２を中心に揺動するため、カセットホルダ８
に保合支持されたリボンカセット４が印字へラド３の走
行方向と直交する方向に揺動する。

その結果、印字ヘッド３の前面に位置する多色インクリ
ボン５の領域が変化するため、パルスモータ２６の回転
角度を適宜選択することにより、プラテン２に供給され
た用紙に所望の色を用いて印字することができる。

次に、製品組立のバラツキ等によって正確な印字位ｔが
得られないために、リボン５の印字位置を微調整する場
合は、例えば、次のようにして行う。

第３図は、かかる微調整作業を説明するための図であり
、同図ではリボンカセット４の姿勢を、想像線（二点鎖
線）で示すずれた位置から実線で示す正確に位置決めさ
れた位置へ微小移動させる場合を示している。

同図に示すように、多色インクリボン５が印字ヘッド３
の先端部に対して上方へわずかにずれていて、多色イン
クリボン５を下方へ微小移動させる場合は、固定ネジ１
６を緩めて調整レバー１４を同図において時計方向へ適
宜な調整長さＮだけ揺動させることで、カセットホルダ
８に固定支持されたリボンカセット４の位置を実線で示
す位置に移動させることができ、その位置で再び固定ネ
ジ１６を締め付けることにより、微小移動が完了する。

その際、調整レバー１４は、カセットホルダ８の枢軸１
３を中心として相対的に回転変位する。

このような調整作業を行うことにより、多色インクリボ
ン５の各色領域を印字へラド３の先端部に対して正確に
位置決め調整することができる。

なお、多色インクリボン５を上方へ微小移動させる場合
は、調整レバー１４を第３図において反時計方向へ揺動
させればよい。

［発明の効果］ 以上説明してきたように、本発明によれば、多色インク
リボンを収納したリボンカセットと、これを揺動可撤に
支持するカセットホルダと、これに姿勢変更可能に支持
された調整レバーと、これに設けたカムローラをカムに
付勢するスプリングと、カムを適宜回転角度駆動してカ
セットホルダを揺動させることにより多色インクリボン
の色領域を選択するパルスモータとを備える構成とした
ため、製品組立等のバラツキで正確な印字位置が得られ
ない場合に、熟練性を必要とすることなく印字位置の微
調整に不慣れなユーザーであっても、調整レバーに対す
るカセットホルダの姿勢を換えるだけでその微調整を簡
単且つ正確に行うことができるという効果が得られる。

しかも、上述したような簡単な構造であるため、この種
の機構を備えたプリンタを安価に製造することができる
という効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第１
図の要部を分解して示す斜視図、第３図は本発明の詳細
な説明するための説明図である。 ３：印字ヘッド　　　　４：リポンカセット５：リボン
　　　　　　８：カセットホルダｌｌ：支持板　　　　
　　１２：支軸 １３：枢軸　　　　　　　１４：調整レバー１６：固定
ネジ　　　　　２０：カムローラ２１ニスプリング　　
　　２２：カム ２６：パルスモータ 特許出願人　シチズン時計株式会社 代理人　　弁理士　　小　１）治親 手続補正書 （自発） 平成１年１２月２８日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 幅方向に複数の領域に色分けされた多色インクリボンを
   収納したリボンカセットと、前記多色インクリボンを印
   字ヘッドの先端部に案内するリボンガイド部とを有し、
   前記リボンカセットを印字ヘッドの走行方向と平行な軸
   線回りに揺動することにより前記リボンガイド部を上下
   させて印字色を切換えるプリンタにおけるリボン切換装
   置において、前記リボンカセットを着脱自在かつ揺動可
   能に支持するカセットホルダと、このカセットホルダと
   の相互位置が調節可能に固定されかつカムローラを有す
   る調整レバーと、前記カムローラに当接するカムと、前
   記カムローラを前記カムに押し付けるスプリングと、前
   記カムを回転駆動しかつその回転角が複数種選択可能で
   あるパルスモータとよりなり、このパルスモータの回転
   角により印字色を切換えると共に前記カセットホルダと
   前記調整レバーとの相互固定位置を換えることにより混
   色を防止することを特徴とするプリンタにおけるリボン
   切換装置。