JPH0210548Y2 - - Google Patents

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JPH0210548Y2
JPH0210548Y2 JP6672585U JP6672585U JPH0210548Y2 JP H0210548 Y2 JPH0210548 Y2 JP H0210548Y2 JP 6672585 U JP6672585 U JP 6672585U JP 6672585 U JP6672585 U JP 6672585U JP H0210548 Y2 JPH0210548 Y2 JP H0210548Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は表示ラベル用粘着シートに係り、特に
上下二層の表示ラベルを備えた複合表示ラベル用
粘着シートに関する。
(従来の技術および解決すべき問題点) ラベルないしはシール用紙の裏面に粘着剤層を
介して剥離ライナを貼着したいわゆるラベル・シ
ール用粘着シートは、その使用方法が簡便である
ために商品の表示およびシール用としてまたは装
飾目的のステイツカー等として広く用いられてい
る。
ところで、開封時に特に厳密な注意を必要とす
る毒物および劇薬等の包装のシール、本来の番号
表示を予め隠蔽しておくことが望ましいスピード
くじの表示部、または物品に付された表示ラベル
を物品の処理工程中において一時的に保護被覆す
る特定の工程用ラベル等の用途においては、従来
のラベルの上層側にさらに別の表示ラベルを剥離
可能に備えた複合形態のラベルを利用できれば実
用上極めて便宜である。
現在いわゆる開封防止用シールとしては、たと
えば透明な表示ラベルの裏側に蒸着等によつて付
着させたアルミニウム薄膜に粘着性のインクで所
定の表示を印刷しておき、シールの開封時にアル
ミニウム薄膜が前記印刷部分で表示ラベルからは
がれて物品側に残ることにより開封行為のなされ
たことを確認する形式のものがある。しかし、こ
の構造のシールは製造がそれほど容易でない上に
その用途が限定されている。
またその場で当り番号を確認するスピードくじ
のシールとしては、くじ面に印刷された番号表示
の上に金属薄膜等を付着させ、購入者がコインの
周縁等によつてこれを削り落して番号表示を露出
させる形式のものが用いられている。しかし、こ
の種のものも製造および使用方法が繁雑である。
さらに、表示ラベルを構造的に複合化したもの
としては、本来の表示ラベルの裏側にアルミニウ
ムシートを剥離ライナの剥離抵抗よりも小さな値
を示す粘着剤によつて結合させ、シールを剥離す
る際にアルミニウムシートを物品側に粘着させた
ままで表示ラベルのみがはがれるようにした荷抜
防止用のシールラベルも知られている。しかし、
この形式のラベル・シールでは下側の層の材質が
アルミニウム等の金属シートに限定され、その表
面に任意の表示印刷を施すことが容易ではなく、
かつアルミニウムシート面は粘着剤で汚されてし
まうので表示には適していない。
本考案の目的は製造が極めて容易で互いに剥離
し易い二層の表示ラベルを備え、前記の種々の用
途に適用することのできる複合表示ラベル用粘着
シートを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の前記目的は上層側の表示ラベルと、前
記表示ラベルの裏面に熱可塑性樹脂層を介して溶
融時の樹脂のぬれによつて繋着された下層側の表
示ラベルと、前記表示ラベルの裏面に粘着剤層を
介して貼着された剥離ライナとを備えていること
を特徴とする複合表示ラベル用粘着シートによつ
て達成される。
(作用) 本考案の複合表示ラベル用粘着シートは、たと
えば予め所定の表示を夫々施した上層側および下
層側の表示ラベルを、それらの間に介在させた溶
融状態の熱可塑性樹脂のいわゆる「ぬれ」によつ
て一体化した後冷却によつて互いに結合させる。
この結合は溶融流動する熱可塑性樹脂が上下表示
ラベルの対向する表面に存在する微細な間隙ない
しは凹凸部を埋めて侵入し、この状態で固化する
ことによつて形成される。かかる結合は通常の粘
着剤による剥離強度に比較して極めて低い値であ
る。したがつて樹脂が冷却固化した後の一体化さ
れた表示ラベルは通常の取扱いではずれや剥れを
生じることはないが、たとえば180゜方向の剥離に
対してはほとんど抵抗感なく互いに剥離される。
両ラベルの対向面間のこのような性質の結合ない
しは結合力を本明細書中においては繋着ないしは
繋着力という。
次いで、下層側の表示ラベルの裏面に通常のラ
ベル・シール用粘着シートの場合と同様に粘着剤
層を介して剥離ライナを貼着することにより本考
案の複合表示ラベル用粘着シートが得られる。
前記複合表示ラベル用粘着シートは通常のラベ
ル・シール用粘着シートと同様に剥離ライナをは
がして下層側の表示ラベルを粘着剤層により被着
体に粘着させる。この状態では上層側の表示ラベ
ルによる表示が得られる。次いで必要に応じて上
層側の表示ラベルをはがすと下層側の表示ラベル
が露出される。ここで両表示ラベルは製造時の溶
融状態の樹脂によるぬれおよびその後の冷却固化
によつて互いに繋着されているので、通常の取扱
いでは上層側の表示ラベルが自然に脱落すること
はない。しかし、この繋着力は下層側表示ラベル
の粘着剤の剥離力に比較すると極めて弱いので、
剥離に際しては上層側の表示ラベルのみが容易に
下層側の表示ラベルからはがされ、下層側は粘着
剤によつて被着体に確実に残されることになる。
この場合、両表示ラベルの表面状態の差によつ
て、たとえば熱可塑性樹脂層が下層側の表示ラベ
ル上に残されてもその表示は何等損なわれず、む
しろ樹脂加工同様の表面保護あるいは装飾作用が
得られる。また剥離後の樹脂層はすでに固化して
いるので全く接着性を示さず、たとえば下層側の
表示ラベルが他物に粘着するおそれは全くない。
(実施例) 以下本考案の複合表示ラベル用粘着シートを図
面に示す具体的な実施例によつて説明する。
第1図は本考案に係る複合表示ラベル用粘着シ
ートの一部の概要を示す断面図であり、上層側の
表示ラベル1の裏面に対して溶融状態の熱可塑性
樹脂層3を介して下層側の表示ラベル2が繋着さ
れ、この表示ラベル2の裏面に通常のラベル・シ
ール用粘着シートの場合と同様にして粘着剤層4
を介して剥離ライナ5が貼着されている。
前記第1図の複合表示ラベル用粘着シートを製
造する際には、たとえば必要に応じて適宜な表示
印刷を夫々の表面側に施したホイル紙からなる表
示ラベル1およびポリエステルフイルムからなる
表示ラベル2を夫々の原料ロールから等速で巻出
し、表示ラベル1の裏面と表示ラベル2の表面と
の間にポリエチレン等の熱可塑性樹脂を溶融状態
で熱押出して両表示ラベル1および2を樹脂のぬ
れによつて合着させ、樹脂の冷却固化によつて互
いに結合させる。次いで、このようにして形成さ
れた複合表示ラベルの下層側の表示ラベル2の裏
面に対して、通常のラベル・シール用粘着シート
の場合と同様にして粘着剤層4を塗布して剥離ラ
イナ5を貼着する。このようにして得られる複合
表示ラベル用粘着シートの形態は前記のようにロ
ール状でもまたは枚葉形式のものでもよく、用途
に応じて切断もしくは抜加工処理を施して最終製
品とする。
前記熱可塑性樹脂3はその溶融時のぬれによつ
て表示ラベル1および2を一体化させ、冷却固化
時にそれらを適宜な繋着力で互いに結合させるた
めのものであり、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等表示ラベルに影響を与えない
程度の温度で容易に溶融する任意の熱可塑性樹脂
を用いることができる。
この場合の両表示ラベルの間の繋着力は前記粘
着剤4の通常の場合の剥離強度よりも十分に小さ
い値、たとえば180゜方向の剥離抵抗に換算して3
〜40g/cm程度に設定することが好ましい。この
ような繋着力は使用される表示ラベルおよび熱可
塑性樹脂の材質およびそれらの組合せによつても
異なるが、後述する材料を用いた表示ラベル1お
よび2の場合では熱可塑性樹脂としてポリエチレ
ン、ポリプロピレンおよびポリエチレンテレフタ
レート等通常のものを用いてこれを両表示ラベル
間に押出すことによつて容易に得ることができ
る。
前記表示ラベル1および2の材質は、製造時の
熱可塑性樹脂層のぬれおよびその後の冷却固化に
よつてそれらが相互に所望の繋着力で結合し、か
つ必要に応じて一方を他方から容易に剥離するこ
とができるような組合せであれば、任意の材料を
用いることができ、たとえば表示ラベル1および
2の組合せとしては前記(樹脂フイルム+樹脂フ
イルム)の他、(上質紙+樹脂フイルム)、(ホイ
ル紙+樹脂フイルム)またはこれらの関係を逆に
したもの等を目的に応じて用いることができる。
第2図はこのようにして形成された本考案に係
る複合表示ラベル用粘着シートをたとえば劇薬の
包装箱(図示せず)の開包部6のシールに用いた
場合の使用状態を示す説明図である。
劇薬、毒物等の取扱には本来厳重な管理下にお
かれているが、特にその開封の際には誤りを防止
する意味で、できる限りチエツクの手順を付加す
ることが望ましい。
劇薬の包装箱の開包部6にシールとして施され
た本考案の複合表示ラベル用粘着シートを除去し
ようとすると、まず適宜な表示の施された上層側
の表示ラベル1が下層側の表示ラベル2から剥離
する。この場合、表示ラベル2は通常の粘着剤層
4によつて包装箱に接着されているのに対して、
表示ラベル1は単に10g/cm程度の繋着力で表示
ラベル2に結合されているだけなので、表示ラベ
ル1のみがまず除かれ表示ラベル2は常に包装箱
側に残される。ここで表示ラベル2には包装箱の
内容が劇薬であることを示すシンボルマーク等が
注意を喚起しやすい形態で表示されているので、
使用者はこの時点でそれが劇薬であることを改め
て確認した後、表示ラベル2を剥離もしくは切断
して最終的な開包を行なうことになる。このため
シールの開封作業にともなつて開封手順の二重化
およびマークの確認によるチエツクが行なわれる
ことになる。
尚ここで表示ラベル1は図示の例ではコーナラ
ベルとして用いられているので、通常の取扱いで
簡単にはがれてしまわないようにその厚さや材質
を適度なものとし、一方表示ラベル2は指先のは
がし操作等では剥離し難いように薄手の樹脂フイ
ルムとすることがさらに好ましい。
尚劇薬、毒物等ではその盗用がしばしば問題に
なるが、本考案の複合表示ラベル用粘着シートの
場合では、表示ラベル1を一旦表示ラベル2との
繋着状態を破壊して剥離すると、固化した熱可塑
性樹脂層には全く接着力がないので再び繋着する
ことが不可能であり、少なくともラベルが開封さ
れたことを明確にとらえることができる。また故
意に接着剤等を用いて接着しても次回の開封時に
表示ラベル1の剥離の「強さ」が正常の場合と全
く異なるので異常が直ちに確認される。
尚このような複合表示ラベル用粘着シートの応
用例として、重要書類や金庫あるいは一般的な食
品、薬品の包装のシールを全く同様にして行なう
ことができる。さらに前記複合表示ラベル用粘着
シートの表示ラベル1に防水、耐熱、耐薬品加
工、反射、吸光処理等を施しておけば、被着体が
ラベルを付したまま種々の処理および検査工程に
付される場合に、ラベルの本来の表示面をこれら
の工程に耐えもしくは適合したものとすることが
できる。
さらに本考案の複合表示ラベル用粘着シートは
その場で当り番号を確認するスピードくじ、ある
いは写し絵様のステツカー等としても好適に適用
される。
(考案の効果) 本考案の複合表示ラベル用粘着シートは表示ラ
ベルが熱可塑性樹脂層によつて互いに極めて剥離
容易に繋着されている上下二層のラベルからなつ
ているので、上層側の表示ラベルを必要に応じて
簡単にはぎとつて下層側の表示ラベルを確認する
ことができ、このため従来のラベル・シール用粘
着テープには見られない種々の用途に適用するこ
とができる。
またかかる複合表示ラベル用粘着シートは二層
の表示ラベルを熱可塑性樹脂層を介して繋着させ
ることを除いては従来のラベル・シール用粘着シ
ートと全く同様にして簡単に製造することがで
き、またこの樹脂繋着工程自体も極めて簡単であ
り従来の粘着シートの製造工程に容易に組込むこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の複合表示ラベル用粘着シート
の基本的な構造の概要を示す断面図、第2図は前
記複合表示ラベル用粘着シートの使用状態を示す
説明図である。 1,2……表示ラベル、3……熱可塑性樹脂
層、4……粘着剤、5……剥離ライナ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上層側の表示ラベル1と、前記表示ラベル1
    の裏面に熱可塑性樹脂層3を介して溶融時の樹
    脂のぬれによつて繋着された下層側の表示ラベ
    ル2と、前記表示ラベル2の裏面に粘着剤層4
    を介して貼着された剥離ライナ5とを備えてい
    ることを特徴とする複合表示ラベル用粘着シー
    ト。 (2) 前記表示ラベル1および2の間の前記熱可塑
    性樹脂層3による繋着力が180゜方向の剥離抵抗
    に換算して約3〜40g/cmの範囲であることを
    特徴とする前記実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の複合表示ラベル用粘着シート。
JP6672585U 1985-05-03 1985-05-03 Expired JPH0210548Y2 (ja)

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JP6672585U JPH0210548Y2 (ja) 1985-05-03 1985-05-03

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JPS61182579U JPS61182579U (ja) 1986-11-14
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JPH0642122B2 (ja) * 1986-11-01 1994-06-01 狭山化工株式会社 剥離可能なフイルム積層体を備えた複合表示用ラベル
JPH0612958Y2 (ja) * 1988-12-17 1994-04-06 義和 木村 情報積層体
JP2010256406A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Kobayashi Create Co Ltd 開封検知ラベル
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