JPH0199869A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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Publication number
JPH0199869A
JPH0199869A JP25632387A JP25632387A JPH0199869A JP H0199869 A JPH0199869 A JP H0199869A JP 25632387 A JP25632387 A JP 25632387A JP 25632387 A JP25632387 A JP 25632387A JP H0199869 A JPH0199869 A JP H0199869A
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JP
Japan
Prior art keywords
ribbon
ink ribbon
thermal head
paper
pinch roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP25632387A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamamoto
寿之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
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Publication of JPH0199869A publication Critical patent/JPH0199869A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクリボンに形成されているインクを用紙へ
熱を利用して転ザさせる熱転写プリンタに関する。
〔従来の技術〕
一般に、この種の熱転写プリンタは、各種の情報処理機
器の出力機器として多く利用されており、多数の発熱素
子を列状に配設した発熱部を備えているサーマルヘッド
によってインクリボンを用紙に押圧させ、そして、サー
マルヘッドを前記発熱素子の列方向とほぼ直交する方向
に移動させながら、印字指令に応じて各発熱素子を選択
的に発熱させることによりシリアルプリンティングを行
なって印字を施すように形成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この熱転写プリンタにおいては、サーマルヘッドによっ
てその表面側のインクリボンを用紙およびプラテンに押
圧し加熱することにより、加熱されたインク層を用紙に
付着させ、その付着させられたインク層を用紙に残留さ
せながらインクリボンを用紙から剥離させることにより
熱転写を完了させるものであり、この動作を継続するこ
とにより印字が施される。また印字を行なう時には、イ
ンクリボンを不動状態にして用紙と対向させ、この状態
でサーマルヘッドを移動させて熱転写を行なう。
しかしながら、従来の熱転写プリンタにおいては、単に
インクリボンを不動状態に保持したままでサーマルヘッ
ドを移動させて印字を行なうものであるから、インクリ
ボンがたるむことがあり、インクリボンとサーマルヘッ
ドとが不適当な位置関係となるずれが発生して、適正な
印字が行なわれないおそれがあった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、印字
中にインクリボンがたるむのを確実に防止して、インク
リボンとサーマルヘッドとの位置関係を常に適正状態に
保持し、美麗で高品位の印字を施すことのできる熱転写
プリンタを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の熱転写プリンタは、桁上げ下げ方向に移動自在
なキャリッジにサーマルヘッドを取付け、前記キャリッ
ジの桁上げ側と桁下げ側とにそれぞれリボン供給用とリ
ボン巻取り用の1対のリボン巻取りボビンをキャリッジ
と別体にして設けている熱転写プリンタにおいて、前記
サーマルヘッドがインクリボンを用紙に当接させて桁上
げ側に移動している印字時に、前記サーマルヘッドより
桁上げ側のインクリボンに桁上げ方向に所定の引張力を
付与する張力付与機構を設けたことを特徴とする。
〔作 用〕
本発明の熱転写プリンタによれば、張力付与機構が印字
中は、インクリボンを桁上げ方向に一定の引張力で引張
しているので、印字に供されるインクリボンのたるみが
完全に防止され、インクリボンとサーマルヘッドとは位
置ずれすることなく常に適正な位置関係に保持され、良
好な印字が施される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図から第12図について説
明する。
第1図は本発明の熱転写プリンタの一実施例の全体を示
すもので、プリンタ本体内の底部には上面を接合面とさ
れた平板状のプラテン1が配設されている。このプラテ
ン1の長手方向に平行にして設けられているガイドロッ
ド2には、キャリッジ3がプラテン1の長手方向に走行
可能にして支持されている。このキャリッジ3の裏面側
には、1対のプーリ4,4に巻回された無端状の駆動ベ
ルト5が取付けられており、このプーリ4,4をキャリ
ッジ駆動用モータ6により正逆両方向に回転駆動するこ
とにより、キャリッジ3を往復移動させるように形成さ
れている。また、キャリッジ3にはインクリボン8をガ
イドロッド2に向けて押圧して用紙Sに印字を施すサー
マルヘッド7がプラテン1に対向するようにして搭載さ
れている。
また、キャリッジ3の前面側にはインクリボン8を案内
するために、サーマルヘッド7の桁下側にピンチローラ
9とこれに対向する従動ピンチローラ10とが搭載され
ており、サーマルヘッド7の桁上げ側にはリボンガイド
11が搭載されている。
これらのサーマルヘッド7、ピンチローラ9およびリボ
ンガイド11は、キャリッジ3に搭載した1個の状態切
換用モータ12を駆動源とする状態制wIm構13(後
述する。第1図には図示せず)によって、プラテン1に
対する相対位4を切換えられ、更にピンチローラ9は回
転可能な状態と回転ロックの状態とを切換えられるよう
に形成されている。また、前述ガイドロッド2の両端部
分には、それぞれリボン巻取りボビン14.14が正逆
回転自在に配設されている。これらの両リボン巻取リボ
ビン14.14は1個のリボン巻取り用モータ15を駆
動源とするリボン巻取り機構16(後述する)によって
それぞれ回転駆動されるように形成されている。また、
両リボン巻取りボビン14.14には、下部が切欠き形
成されたケース本体17Aからなるリボン収納ケース1
7が装着されている。このケース本体17Aの両端部に
は、それぞれ前記各リボン巻取りボビン14゜14に装
着されるようにして巻取りロア18゜18が内蔵されて
おり、これらの巻取りコア18゜18に巻回されたイン
クリボン8はケース本体17Aから下方に引き出され、
プラテン1の両端部の上方に配設された1対の小径な展
張ローラ19.19(第1図では一方のみが図示されて
いる)の下側外周面に巻回され、リボンガイド11の上
部、サーマルヘッド7の下部および両ピンチローラ9.
10ffilを通すようにして装着される。
これらのピンチローラ9、従動ピンチローラ10、リボ
ンガイド11および両展張ローラ19.19の先端はそ
れぞれ先細りの円錐部9a、10a。
11a、19aとされて、インクリボン8の装着操作を
容易にしている。また、ピンチローラ9はベース層とイ
ンク層とからなるインクリボン8のうちより摩擦係数の
大きい下面側のインク層側に接するように形成されてい
るとともに、その外周面を摩擦係数の大きいゴム材等に
よって製せられている。
次に、状態制御機構13を第2図(a)、第3図および
第4図により説明する。
第2図(a)は、インクリボン8に対してサーマルヘッ
ド7、両ピンチローラ9,10およびリボンガイド11
が接触していない自由状態を示しており、同図左方向が
折上げ方向である(第5図、第6図、第7図、第11図
および第12図において同じ)。状態制m機構13はキ
ャリッジ3の上端隅部に設けた状態切換用モータ12の
駆動力をカムおよびリンク等を用いてサーマルヘッド7
、ピンチローラ9およびリボンガイド11に伝達して、
それぞれの状態を切換えるように形成されている。すな
わち、サーマルヘッド7の上方にはキャリッジ3に固着
された固定中心@20に略円柱状のカムブロック21が
回転自在に装着されている。このカムブロック21の裏
面側には状態切換用モータ12の出力軸に固着されてい
る駆動歯車22に噛合する従動歯車23が形成されてい
る。
カムブロック21の表面にはサーマルヘッド7のプラテ
ン1に対する相対位置を切換える溝カム状の第1切換カ
ム24が刻設されており、カムブロック21の裏面には
ピンチローラ9およびリボンガイド11のプラテン1に
対する相対位置を切換える溝カム状の第2切換カム25
が従動歯車23の半径の内側位置に刻設されており、カ
ムブロック21の外周部にはピンチローラ9を回転可能
としたり回転ロックとしたりする側面カム状の第3切換
カム26が形成されている。また、カムブロック21の
前面側には、キャリッジ3に固着されている固定軸27
に桁上げ方向の端部を枢着されたヘッド駆動レバー28
がカムブロック21を左右に横切るようにして設けられ
ており、このヘッド駆動レバー28の中間部の裏面側に
突設したビン29をカムブロック21の第1切換カム2
4内に係合させている。このヘッド駆動レバー28の桁
下げ方向の端部には、サーマルヘッド7が固着されてい
るヘッド取付台30を背面側から押圧するヘッド押圧部
材31が軸受部32を貫通して軸方向移動自在にして設
けられている。ヘッド押圧部材31はその先端部と軸受
部32との間に介装した圧接ばね33によって、常にヘ
ッド取付台30をプラテン1側へ押圧する弾力を付与さ
れている。ヘッド取付台30はキャリッジ3に対してそ
の桁上げ下げ方向の両端部をキャリッジ3に対してガイ
ドロッド2と平行な横軸34.34をもって枢着されて
おり、第4図に示すよう横軸34を中心として回動する
ことによりサーマルヘッド7をプラテン1に遠近させる
ように形成されている。このヘッド取付台30に対して
サーマルヘッド7は、桁上げ方向端部を桁下げ方向端部
よりプラテン1から遠(に離間させ、プラテン1と接触
するのは桁下げ方向端部に形成された発熱部7aだけと
なるようにしている(第5図および第6図参照)。また
、第4図に示すように、ヘッド押圧部材31はサーマル
ヘッド7の発熱部7aの背面位置をもってヘッド取付台
30を押圧するようにして、発熱N7aを良好に押圧で
きるようにしている。また、第10図(a)(b)に示
すように、サーマルヘッド7は、その発熱部7aに通電
を行なうための電極群7bを、サーマルヘッド7がプラ
テン1より大きく離間している桁上げ方向に延在させて
おり、更にそのサーマルヘッド7の桁上げ方向端部にお
いて電極群7bと、扁平な弾力性に富んでいるフレキシ
ブルプリントサーキット(以下、FPCという)87と
を溶着させている。
また、カムブロック21の裏面側には、キャリッジ3に
固着されている固定@35にピンチローラ9とリボンガ
イド11とを駆動するビンおよびガイド駆動レバー36
がその長さ方向中間部を枢着されており、このビンおよ
びガイド駆動レバー36の桁上げ方向端部の表面側に突
設したビン37をカムブロック21の第2切換カム25
内に係合させている。また、キャリッジ3のサーマルヘ
ッド7の背部には固定軸38が固着されており、この固
定軸38には一端にリボンガイド11−が回転自在に取
付けられているリボンガイド駆動レバー39がその長手
方向の中間部をもって枢着されており、このリボンガイ
ド駆動レバー39の他端部の表面側に突設されたビン4
0がビンおよびガイド駆動レバー36の桁上げ側に設け
られている満41に係合させられている。キャリッジ3
の下端部のサーマルヘッド7により桁下げ方向位置には
、ピンチローラ9を支持するピンチローラ支持レバー4
2がキャリッジ“3に固着された固定軸43に枢着され
ており、このピンチローラ支持レバー42の端部とビン
およびガイド駆動レバー36の桁下げ方向端部とは連結
リンク44をそれぞれ枢軸45.46をもって枢着する
ことにより連結されている。従って、ビンおよびガイド
駆動レバー36が固定軸35を中心として揺動すること
により、リボンガイド駆動レバー39およびピンチロー
ラ支持レバー42がそれぞれ固定flit 38 。
43を中心として揺動し、リボンガイド駆動レバー39
に取付けられけているリボンガイド11およびピンチロ
ーラ支持レバー42に取付けられているピンチローラ9
がプラテン1に対する相対位置を切換えられる。このピ
ンチロー59はピンチローラ支持レバー42に取付けら
れている枢軸46に回転自在に遊嵌されている歯車47
に、フェルト等の*擦保合部材(図示せず)を介して一
体的に回転できるようにして配設されている。この歯車
47は連結リンク44に中心軸48をもって回転自在に
取付けられた歯車49と噛合しており、歯車49は枢軸
45に回転自在に取付けられた歯車50と噛合している
。この歯車50には小歯車51が同軸かつ一体に形成さ
れている。また、キャリッジ3の上端部のカムブロック
21より桁下げ側には固定軸52が固着されており、こ
の固定軸52には3本の第ルバー53a1第2レバー5
3bおよび第3レバー53cを略放射状に一体的に形成
した駆動レバー群53が枢着されている。この駆動レバ
ー群53の第2レバー53bの先端部にはコロ54が取
付けられており、引張ばね55の弾力によってそのコロ
54をカムブロック21の第3切換カム26の外周面に
転勤自在に当接させられ、かつ同カム26に随動するよ
うに゛形成されている。駆動レバー群53の第2レバー
53bには枢軸45に枢着されている歯車50と噛合し
て、歯車50の回転すなわちピンチローラ9の回転をロ
ックするストッパ56が設けられている。また、固定軸
52にはキャリッジ3の移動を案内するガイドレール5
7に形成されているラック58に噛合するビニオン59
が回転自在に装着されており、このビニオン59と同軸
にかつ一体に形成されている小ビニオン60は駆動レバ
ー群53の第3レバー53cの先端部に枢軸61をもっ
て回転自在に取付けられている歯車62と噛合させられ
ている。この歯車62は歯車50と一体の小歯車51と
噛合してピンチローラ9へ回転力を伝達するように作用
する。また、キャリッジ3のピンチローラ支持レバー4
2の上方位置には、一端に従動ピンチローラ10を回転
自在に枢支した従動ピンチローラ支持レバー64が固定
軸63をもって揺動自在に枢着されている。この従動ピ
ンチローラ支持レバー64は引張ばね65によってピン
チローラ9に近接する方向の弾力を付与されており、従
動ピンチローラ支持レバー64の基端から延出されたス
トッパレバー66の折曲げ片66aをキャリッジ3の端
面に当接させることにより第2図(a)の停止位置に停
止させられる。
また、状態切換用モータ12に固着されている駆動歯車
22の下方にはカム位置検出センサ67が設けられてい
る。このカム位置検出センサ67はカムブロック21の
円筒状外周部に突設されている1個の突起68に接する
ことによりカムブロック21に形成されている各カム2
4.25.26の位置を検出するように形成されている
次に、第8図および第9図によりリボン巻取り機116
を説明する。
本実施例のリボン巻取り機構16は1個のリボン巻取り
用モータ15により2個のリボン巻取りボビン14.1
4を選択的に回転させる。リボン巻取り用モータ15の
出力軸69には駆1111歯車70が固着されていると
ともに振り腕71が回転自在に取付けられており、この
振り腕71の先端部には駆動歯車70と噛合する振り千
歳車72が回転自在に取付けられている。この振り腕7
1は駆動歯車70が第8図において時計方向に回転する
と同方向に回動し、撮り千歳車72を桁上げ側、に設け
られているリボン供給側のリボン巻取りボビン14に連
結されている供給側歯車73と噛合する。一方振り腕7
1は駆l!ll歯車70が同図反時計方向に回転すると
同方向に回動し、振り千歳車72を桁下げ側に設けられ
ているリボン巻取り側のリボン巻取りボビン14に連結
されている巻取り側歯車74と噛合する。一方の供給側
歯車73とリボン巻取りボビン14との間は、第9図に
示すように、インクリボン8に一定の張力を付与するた
めの張力付与機構の一例としてr!i擦係合部材の一種
であるフェルト75を介して回転伝達できるように形成
されている。すなわち、リボン巻取リボビン14は供給
側歯車73の中心部をシャフト14aをもって回動自在
に貞通し、そのシャフト14aの後端部に形成した7ラ
ンジ14bに固着したフェルト75を供給側歯車73に
対して、その供給側歯車73とシャフト14aの先端に
形成したヘッド14Cとの間に介装した圧縮ばね76の
弾力によって弾力的に接触するように形成されている。
他方の巻取り側歯車74には同軸のホイール77が前記
と同様にして摩擦係合部材(図示せず)を介して連結さ
れており、このホイール77と巻取り側のリボン巻取り
ボビン14に゛固着されているホイール78との間に無
端状の伝達ベルト79が巻回されている。
また、第1図に示すように、本実施例においては、プリ
ンタ本体の上流側端部位置には、用紙Sが重積載置され
た供給カセット80が@脱自在に装着されているととも
に、この供給カセット80内の用紙Sを上から1枚ずつ
繰出す繰出しローラ81が配設されている。また、プラ
テン1より上流側位置には上下から相互に接合する1対
の搬送ローラ82(第1図では下側のみを図示している
)が配設されており、プラテン1より下流側位置には同
様に上下から相互に接合する1対の排紙ローラ83,8
3が配設されている。この排紙O−ラ83は用紙搬送用
モータ84により回転駆動されるように形成されている
。また、排紙ローラ83は伝達ベルト85を介して搬送
ローラ82に接続されており、前記排紙ローラ83と搬
送ローラ82とが同期的にかつ等しい搬送速度で駆動さ
れるように形成されている。また、プリンタ本体には搬
送ローラ82より上流側に用紙Sを1枚ずつ供給する手
差し用の挿入086が形成されている。
次に本実施例の作用を説明する。
先ず、プリンタの電源スィッチ(図示せず)をONにす
ると、状態切換用モータ12が回動し、これに伴ってカ
ムブロック21が第2図(a)において時計方向に回動
し、カム位置検出センサ67が突起68によってONさ
れることによりカムブロック21の位置検出が行なわれ
て、状態切換用モータ12が停止する。同時にキャリッ
ジ駆動用モータ6にも通電されてキャリッジ3がホーム
ポジション(本実施例では最下桁位置)に戻されて停止
させられる。
次に、インクリボン8の装着を行なう。プリンタ本体の
リボン収納ケース17を挿入するための蓋を開くと、こ
れをセンサ(共に図示せず)が検出し、状態切換用モー
タ12が回転させられて、カムブロック21が第2図(
a)の状態になると停止する。これによりサーマルヘッ
ド7、ピンチローラ9およびリボンガイド11が同図に
示すようにインクリボン8が装着される水平位置から上
方および下方に大きく離間させられる。以下、この場合
のサーマルヘッド7の位置をUP大位置という。その後
、リボン収納ケース17のケース本体17A内に巻取り
コア18.18に巻かれたインクリボン8を装着し、こ
のケース本体17Aから下方に引出したインクリボン8
をプラテン1の両端部に配設されている1対の展張ロー
ラ19゜19の下方外周面をそれぞれ通すとともに、下
方のピンチローラ9およびリボンガイド11の組と上方
のサーマルヘッド7および従動ピンチローラ10の組と
の間を挿通するようにして装着する。
この際サーマルヘッド7、ビンチロ゛−ラ9、従動ピン
チローラ10、およびリボンガイド11がインクリボン
8から大きく離間する位置にあるので、インクリボン8
の装着はワンタッチ式に簡単な操作で、迅速かつ確実に
行なわれる。また、このインクリボン8の装着は、ピン
チローラ9、従動ピンチローラ10、リボンガイド11
および展張ローラ19の各先端部が先細りの円錐部9a
1Qa、11aおよび19aとされているので、インク
リボン8を各先端部にひっかけることなく極めて円滑に
行なうことができる。また、ピンチローラ9およびリボ
ンガイド11とプラテン1との間に用紙Sを前方から挿
入しようとする場合にも、同様にひっかかることなく円
滑に行なうことができる。また、インクリボン8が装着
された状態をスケルトン的に表わしたものが第2図(b
)である(第5因(b)、第6図(b)、第7図(b)
、第11図および第12図において同じ)。
そして、インクリボン8の取外しは前述した装着動作を
逆にすることにより行なわれる。
次に、この状態において、繰出しローラ81を回転駆動
して供給カセット80内の最上位の用紙Sをプリンタ本
体内に導入する。そして、用紙搬送用モータ84によっ
て搬送ローラ82を駆動して用紙Sの所定位置が印字部
に達するまで用紙Sを搬送し、搬送ローラ82を停止さ
せる。
次に印字動作が開始される。
すなわち、印字位置まで搬入されて停止している用紙S
が紙厚が均一な上質紙である場合には、状態切換用モー
タ12によってカムブロック21が第2図(a)の状態
から約中心角α+βだけ同図時計方向に回転させられて
、第5図(a)の状態に切換えられる。この第5図(a
)の状態は、同図(b)にも示すように、サーマルヘッ
ド7によって用紙Sがプラテン1へ押圧され、インクリ
ボン8がサーマルヘッド7より桁下げ方向においてはピ
ンチローラ9および従動ピンチローラ10によって挟持
されており、サーマルヘッド7より桁上げ方向において
はリボンガイド11により上方へ持上げられている。
更に説明すると、カムブロック21が中心角αだけ回転
する間に、ヘッド駆動レバー28はそのビン29が第1
切換カム24の小半径部分24aからから大半径部分2
4bに移動するために、固定軸27を中心として第2図
(a)の時計回りに回動する。これによりヘッド駆動レ
バー28の先端部に配設されているヘッド押圧部材31
が下降し、ヘッド取付台30を横軸34を中心として次
第に倒して行き、終りにはサーマルヘッド7の最桁下げ
部に設けられている発熱部7aによってインクリボン8
をその背部からプラテン1へ押圧し、更に圧接ばね33
の弾力に抗してヘッド駆動レバー28が若干時計回りに
回動することによりサーマルヘッド7の発熱部7aが所
定の弾力をもって用紙Sに押圧された状態になる。以下
、この時のサーマルヘッド7の位置をDOWN位置とい
う。
この時ヘッド押圧部材31は、第4図に示すように、サ
ーマルヘッド7の発熱部7aの背部の位置を用紙Sおよ
びプラテン1に向けて押圧するように形成されており、
発熱部7aの全体に均一でかつ大きな圧接力が作用し、
印字むらのない美麗な印字が施される。
一方、ビンおよびガイド駆動レバー36から突設された
ビン37は、カムブロック21が中心角αだけ回転した
際には、小半径部分25aと大半径部弁25bとの中間
位置にあり、未だにピンチローラ9と従動ピンチローラ
10とは離間していてインクリボン8は自由状態にある
。従って、サーマルヘッド7がUP大位置からDOWN
位置へ移動する時に、少なくともサーマルヘッド7より
桁下げ側のインクリボン8は自由状態にあり、サーマル
ヘッド7の発熱部7aとインクリボン8との接触位置は
相対的に位近ずれすることがなく、発熱部7aによって
インクリボン8が用紙Sに当接させられる瞬間において
も、インクリボン8と用紙Sとの間に相対的な位置ずれ
を起こさないため、用紙Sがインクリボン8により汚さ
れることが皆無とされる。
そして、カムブロック21が更に中心角βだけ回動する
ことにより、ビンおよびガイド駆動レバー36のビン3
7が第2切換カム25の大半径部分25bに達する。こ
の間に、ビンおよびガイド。
駆動レバー36は固定軸35を中心にして第2図(a)
において反時計方向に回転し、これに伴って連結リンク
44を介してビンおよびガイド駆動レバー36に連結さ
れているピンチローラ支持レバー42が固定軸43を中
心にして反時計方向に回転して、ピンチローラ9と従動
ピンチローラ10とによりインクリボン8を挟持すると
ともに、更に、引張ばね65の弾力に抗して従動ピンチ
ローラ支持レバー64を若干上方へ回動させ、インクリ
ボン8を両ピンチローラ9,10によって弾力的に挟持
する。同時に、ビンおよびガイド駆動レバー36の回動
に伴って、ビンおよびガイド駆動レバー36の1141
にビン40を係合させているリボンガイド駆動レバー3
9が固定軸38を中心にして時計方向に回動し、リボン
ガイド11によりインクリボン8を上方に持上げ、イン
クリボン8がサーマルヘッド7の下面に沿うように展張
させる。また、この時ビンおよびガイド駆動レバー36
と連結リンク44とを連結する枢軸45に取付けられて
いる小歯量51が駆動レバー群53の第3レバー53c
に取付けられている歯車62と噛合させられる。このカ
ムブロック21が中心角α+βだけ回転する時には、駆
動レバー群53の第3レバー53cに取付けられている
コロ54は、第3切換カム26の最大半径部分26aに
当接したままで不動状態を保持している。
次に、この状態でカムブロック21を停止させておき、
キャリッジ駆動用モータ6へ通電してキャリッジ3を桁
上げ方向に移動させると同時に、サーマルヘッド7へF
PC87を通して通電することにより、インクリボン8
のインクを用紙Sへ熱転写させて印字を行なう。
この場合キャリッジ3が桁上げ方向(第5図(a)にお
いて左方向)に移動することにより、駆動レバー群53
が枢着されている固定軸52に回転自在に取付けられて
いるピニオン59が同図時計回りに回転する。このビニ
オン59と小ビニオン60、歯車62、小歯車51、歯
車50および49を介して歯車結合されている歯車47
が同図時計回りに回転する。この歯車47と同軸にして
かつフェルト等のsm係合部材(図示せず)を介して連
結されているピンチローラ9が、同図時計方向にしかも
その周速度をキャリッジ3の移動速度よりも大きくして
回転させられる。そして、このピンチローラ9は従動ピ
ンチローラ10とで引張ばね65の弾力をもってインク
リボン8を挟持しているで、ピンチローラ9が回転する
ことにより、サーマルヘッド7の発熱部78部分で用紙
Sに印字を施された直後のインクリボン8をある張力で
引張し、そのインクリボン8を用紙Sの表面から強制的
に剥離させる。
本実施例においては、ピンチローラ9は歯車47と摩擦
係合させられているため、ピンチローラ9によるインク
リボン8を剥離させるための引力が、ピンチローラ9と
歯車47との間の最大摩擦力より大きくなると、ピンチ
ロー59と歯車47との間にスリップが生じ、インクリ
ボン8に過大な引張力が作用しないようにされている。
従って、本実施例においては、印字を施された後のイン
クリボン8をたるむことなく円滑にピンチローラ9によ
って用紙Sから剥離させることができる。
また、本実施例においては、ピンチローラ9の外周面部
を摩擦係数の大きいゴム部材によって製するとともに、
インクリボン8においてはr!lta係数が大きい側で
あるインク層側に接触させているために、ピンチローラ
9とインクリボン8との間の摩擦力が大きく、同インク
リボン8を用紙Sから確実に剥離させることができる。
また、本実施例においては、この侍史に、リボン巻取り
用モータ15に通電して、出力@69および駆動歯車7
0を第8図時計方向に回動させて、第5図(b)に示す
ように、インクリボン8を供給側に引張させている。す
なわち、第8図において、駆動歯車70が時計方向に回
動すると、この駆動歯車70に噛合している振り千歳車
72が振り腕71と一緒に出力軸69を中心にして同図
時計方向に移動し、同図実線に示すようにリボン巻取り
ボビン14を駆動する供給側歯車73と噛合する。この
供給側m!I73の同図時計方向の回転は、第9図に示
すように張力付与機構の一例であって摩擦係合部材の一
種であるフェルト75を通して、リボン巻取りボビン1
4のフランジ14bに伝達され、第5図(b)に示すよ
うに供給側のリボン巻取りボビン14をサーマルヘッド
7との間のインクリボン8を巻取る方向に回転させ、イ
ンクリボン8を桁上げ方向に引張する。振り千歳車72
による供給側歯車73の回転駆動力が同供給側歯車73
とフェルト75との間の最大摩擦力より大きくなると、
供給側歯車73とフェルト75とがスリップし、インク
リボン8にはこの摩擦角荷分に相当する一定の引張力が
付与させられる。このように、本実施例においては、印
字中において、サーマルヘッド7の桁上げ方向側のイン
クリボン8を桁上げ方向へ引張してインクリボン8のた
るみを防止しているので、サーマルヘッド7がインクリ
ボン8に対して所定の位置を移動することとなり、サー
マルヘッド7とインクリボン8とが不適当な位U関係と
なるずれの発生を確実に防止して、常に美麗で高品位の
印字を施すことができる。
また、本実施例においては、第10図(a)(b)に示
すように、サーマルヘッド7の発熱部7aに通電を行な
うための電極群7bを、サーマルヘッド7がプラテン1
より大きく離間している桁上げ方向に延在させ、そのサ
ーマルヘッド7の桁上げ方向端部において電極群7bと
FPC87とを溶着させているので、FPC87はプラ
テン1および用紙Sから常に遠くにm間しており、用紙
Sをプラテン1の上面部を水平方向にフラット送りして
も、FPC87と用紙Sとが接触することがなく、常に
美麗な印字が施される。また、サーマルヘッド7内にお
ける発熱部7aの各素子に対する電極群7bの各パター
ンの長さが等しいので、抵抗値も均一となり、発熱部7
aの各素子に対する温度制御を容易に行なうことができ
る。
また、搬入された用紙Sが上質紙に比べると紙厚にむら
のあるいわゆるラフ紙である場合には、状態切換用モー
タ12によってカムブロック21を第5図(a)の状態
から更に中心角γだけ回転させて、第6図(a)に示す
ようにヘッド駆動レバー28のビン29を第1切換カム
24の最大半径部分24cに移動させ、ビン29を更に
時計方向に回転させて、ヘッド押圧部材31に添設され
ている圧接ばね33を更に弾縮させることにより、サー
マルヘッド7の用紙Sを押圧する押圧力を強めて、用紙
Sがラフ紙であっても、サーマルヘッド7の発熱部7a
を用紙Sに常に適正に当接させて高品位の印字を施すよ
うにする。この場合も、駆動レバー群53の第ルバー5
3aに取付けられているコロ54は、第3切換カム26
の最大半径部分26aに係合したままである。
なお、ヘッド抑圧部材31によるサーマルヘッド7の押
圧力の調整は、前記実施例のように用紙Sの紙厚の変化
に応じて行なうばかりでなく、インクリボン8の特性例
えば黒の単一色用のリボン、カラー印字やマルチリボン
等に応じて、適正な押圧力をもって印字するようにする
とよい。
次に、リボンセーブ動作を説明する。
第5図または第6図の状態で印字を進行させている途中
に、印字を必要としない部分があって、その印字不必要
部分ではインクリボン8を使用しないようにすることを
リボンセーブ動作という。
この場合には先ず、キャリッジ3を停止させ、次に状態
切換用モータ12に通電して、カムブロック21を第5
図(a)の状態からは同図時計方向に中心角γ+δ+ε
だけ、第6図(a)の状態からは同図時計方向に中心角
δ+εだけ回動させて、第7図(a>の状態に切換える
この場合、本実施例においては、第6図(a)の状態か
ら、カムブロック21が中心角δだけ回転すると、ヘッ
ド駆動レバー28に設けたビン29が未だに第1切換カ
ム24の大半径部分24bに係合していてサーマルヘッ
ド7がインクリボン8を用紙Sおよびプラテン1に押圧
している際に、ビンおよびガイド駆動レバー36に設け
たビン37が第2切換カム25の中間半径部分25cに
係合して、固定軸35を中心にして同図時計方向に回動
し、そしてビンおよびガイド駆動レバー36に連結り・
ンク4,4を介して連結されているピンチローラ支持レ
バー42が固定軸43を中心にして同じく同図時計方向
に回動するので、ピンチローラ支持レバー42の先端に
設けられているピンチローラ9が下降して、従動ピンチ
ローラ10より離れてインクリボン8を自由状態にする
。この時同時にリボンガイド11もある程度下降する。
その後、カムブロック21が更に中心角εだけ回動する
と、一方のピンチローラ9が従動ピンチローラ10から
ml hている間に、他方のヘッド駆動レバー28のビ
ン29が第1切換カム24の中間半径部分24dに先に
達することにより、ヘッド駆動レバー28が固定軸27
を中心に第6図(a)において反時計方向に回動し、こ
のヘッド駆動レバー28の桁下げ方向端部に設けられて
いるヘッド押圧部材31が上昇し、これに伴ってヘッド
取付台30が図示しない復帰ばねの弾力によって起き上
がり、サーマルヘッド7が用紙Sおよびプラテン1より
少し離間して第7図(a)の状態で停止する。以下、こ
の時のサーマルヘッド7の位置をUP小位置という。そ
の後、ビンおよびガイド駆動レバー36のビン37が第
2切換カム25の大半径部分25bに達し、第7図(a
)に示すように、ピンチローラ9と従動ピンチローラ1
0とによりインクリボン8を上下から挟持する。また、
カムブロック21が中心角εの回動を終了するまでの間
に、駆動レバー群53の第2レバー53bに取付けられ
ているコロ54は、第3切換カム26の最大半径部分2
6aから小半径部分26bに移動し、駆動レバー群53
全体が固定軸52を中心にして第7図反時計方向に回動
している。従ってピンチローラ9が従動ピンチローラ1
0とでインクリボン8を再び挟持する時には、枢軸45
に回転自在に取付けられている一体の歯車50および小
歯車51のうちの一方の歯車50が第2レバー53bの
先端に形成されているストッパ56と噛合し、回転不能
状態にされる。他方の小歯車51は歯車62からは離間
している。これにより61重50と歯車49および歯車
47を介して連結されているピンチローラ9も回転ロッ
ク状態とされる。
このように、本実施例においては、サーマルヘッド7が
DOWN位置からUP小位置に移動する場合に、ピンチ
ローラ9が従動ピンチローラ10と離れてインクリボン
8を自由状態とするので、インクリボン8に無理な張力
がかからず、サーマルヘッド7がインクリボン8から離
れる際にインクリボン8が用紙Sと無用にこすれること
がなく、用紙Sの汚れが防止される。この第7図(a)
の状態を保持したまま、キャリッジ駆動用モータ6に通
電してキャリッジ3を桁上げ方向に移動させると同時に
、リボン巻取り用モータ15に通電して出力軸69およ
び駆動歯車70を第8図において時計方向に回動させる
。これにより、インクリボン8は回転ロック状態のピン
チローラ9と従動ピンチローラ10とに挟持されている
ので、キレリッジ3の移動とともに桁上げ方向に搬送さ
れるとともに、第7図(b)の右側の巻取り側のリボン
巻取りボビン14に装着されている巻取りコア18から
繰り出され、同図の左側の供給側のリボン巻取りボビン
14に装着されている巻取りコア18にゆるんだ分だけ
巻取られて行く。供給側のリボン巻取りボビン14はフ
ェルト75を介して供給側歯車73に連結されており、
しかも、リボン巻取りボビン14による巻取り速度をキ
ャリッジ3の移動速度より大きく設定されているので、
リボン巻取りボビン14はフェルト75とスリップしな
がら回転して、インクリボン8を確実に巻取って行く。
このようなリボンセーブ動作が進行させられ、サーマル
ヘッド7の発熱部7aが再び印字位置に対向すると、キ
ャリッジ駆動用モータ6およびリボン巻取り用モータ1
5の回転が停止され、続いて状態切換用モータ12に通
電されて、状態切換用モータ12が逆回転し、カムブロ
ック21が第7図(a)の状態から第6図(a)または
第5図(a)の印字状態に戻される。この場合も、先ず
ピンチローラ9が従動ピンチローラ10から離れた後に
サーマルヘッド7がUP小位置からDOWN位置へ移動
し、その後ピンチローラ9が再び従動ピンチローラ10
に近接してインクリボン8を両者間で挟持し、インクリ
ボン8による用紙Sの汚れを防止するように動作する。
この状態で用紙Sに対して最上位桁までの印字が行なわ
れると、キャリッジ駆動用モータ6およびリボン巻取り
用モータ15が停止させられ、続いてキャリッジ3のリ
ターンが行なわれる。
すなわち、状態切換用モータ12に通電され、カムブロ
ック21が第5図(a)および第6図(a)において時
計方向に回転させられ、第7図(a)の状態となる。続
いて、リボン巻取り用モータ15に通電されて、出力軸
69および駆動歯車70が第8図において反時計方向に
回転させられると同時にキャリッジ駆動用モータ6に通
電されてキャリッジ3が桁下げ方向に移動させられる(
第11図)。出力軸69および駆動歯車70が第8図に
おいて反時計方向に回転すると、振り千歳車72が振り
腕71と一緒に同図反時計方向に回動し、同図鎖線に示
すように巻取り側歯車74と噛合する。この巻取り側歯
車74の回転は図示しないrIl擦係合部材を介してホ
イール77に伝達され、更に伝達ベルト79を介してホ
イール78に伝達され、巻取り側のリボン巻取リボビン
14が巻取り速度をキャリッジ3の移動速度より太きく
して回転させる。これにより回転ロック状態のピンチロ
ーラ9と従動ピンチローラ10とに挟持されたインクリ
ボン8が、キャリッジ3の移動とともに桁下げ方向に移
動する。これにより、一方の供給側のリボン巻取りボビ
ン14に装着された巻取りロア18からインクリボン8
の未使用部分が桁下げ方向に繰り出され、他方の巻取り
側のリボン巻取リボビン14に装着された巻取りコア1
8にインクリボン8の使用済部分がゆるんだ分だけ前述
と同様にして確実に巻取られて行く。
このリターン動作が進行され、第12図に示すようにサ
ーマルヘッド7の発熱部7aが最下位桁に達すると、キ
ャリッジ駆動用モータ6およびリボン巻取り用モータ1
5が停止させられる。以下、第12図の状態を初期状態
という。
また、インクリボン8が例えば黒の単一色である場合に
は、前記リターン動作中に、用紙搬送用モータ84に通
電して搬送ローラ82および排紙ローラ83を回転させ
て用紙Sを1行分だけ同時に紙送りして、印字能率を向
上させる。また、同様の意味から、サーマルヘッド7が
インクリボン8、用紙Sおよびプラテン1に対して接触
または離間する瞬間は用紙Sの汚れ防止のためのキャリ
ッジ3は停止させておくが、サーマルヘッド7が接触す
る前のDOWN動作および離間した後のUP動作中にお
いてはキャリッジ3の移動を同時に行なうようにする。
また、本実施例においては、第7図のりボンセーブ時、
第11図のリターン時および第12図の初期状態におい
て、それぞれサーマルヘッド7をUP小位置に定位させ
て、サーマルヘッド7のUP−DOWNに要する時間を
短縮して、印字能率を向上するようにしている。従って
、サーマルヘッド7のUP小位置のプラテン1からの離
間距離はインクリボン8で用紙Sを汚さない必要最小限
の大きさとされている。
また、例えばシアン、イエロ、マゼンタの3色のインク
をそれぞれ1行分の長さ分だけ、長手方向に順にかつ繰
り返し塗布したインクリボン8を用いてカラー印字を行
なう場合には、印字範囲が1行全体に満たない時がある
。この時には、その未使用部分を巻取る必要がある。本
実施例においては、第11図に示すリターン動作を終了
させ、第12図の初期状態になった後に、状態切換用モ
ータ12に通電して、カムブロック21を第7図(a)
の状態から更に時計方向に中心角ζだけ回転させて、第
2図(a)の状態にする。こうしてインクリボン8をサ
ーマルヘッド7、ピンチローラ9、従動ピンチローラ1
0およびリボンガイド11の何れにも接していない自由
状態とさせ、その優、直前の印字の際に用いた色のイン
ク部分で、サーマルヘッド7より桁上げ方向位置に残留
している未使用部分を第2図(b)に示すように、巻取
り側のリボン巻取りボビン14を回転させて巻取り、次
の新たな色のインク部分の所定位置を最下位桁に対向さ
せて停止させる。その後、新たな色のインクについて前
記と同様にして印字を行なう。この動作を3色について
行なうことにより美麗なカラー印字を施す。そして。最
終の色の印字が終了した後の第11図に示すリターン時
には、用紙Sを同時に1行分だけ紙送りする。
また、本実施例において、状態切換用モータ12による
カムブロック21の回転駆動方向は、第2図(a)、第
5(a)、第6図(a)、第7図(a)において、時計
方向および反時計方向のいずれでもよいが、印字時間を
短縮させることのできる方向を選択するとよい。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
必要に応じて変更することができる。
(発明の効果) このように本発明の熱転写プリンタは、桁上げ下げ方向
に移動自在なキャリッジにサーマルヘッドを取付け、前
記キャリッジの桁上げ側と桁下げ側とにそれぞれリボン
供給用とリボン巻取り用の1対のリボン巻取りボビンを
キャリッジと別体にして設けている熱転写プリンタにお
いて、前記サーマルヘッドがインクリボンを用紙に当接
させて桁上げ側に移動している印字時に、前記サーマル
ヘッドより桁上げ側のインクリボンに桁上げ方向に所定
の引張力を付与する張力付与機構を設けて形成したので
、印字中にインクリボンがたるむのを確実に防止するこ
とができ、インクリボンとサーマルヘッドとの位置関係
を常に適正状態に保持して、美麗で高品位の印字を施す
ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の熱転写プリンタの一実施例を示し、第1
図は全体構成を示す斜視図、第2図(a)はサーマルヘ
ッドのUP大位置の状態を示すキャリッジ部の正面図、
第2図(b)は第2図(a)における構成各部の関係を
示すスケルトン図、第3図は状S制御機構の要部を示す
第2図(a)の平面図、第4図はサーマルヘッドとこれ
を押圧するヘッド押圧部材との位置関係を示す断面図、
第5図(a)および(b)はそれぞれ上質紙に印字を行
なっている状態を示す第2図(a)(b)と同様の図、
第6図(a)および(b)はそれぞれラフ紙に印字を行
なっている状態を示す第2図(a)(b)と同様の図、
第7図(a)および(b)はそれぞれサーマルヘッドの
UP小位置の状態を示す第2図(a)(b)と同様の図
、第8図はリボン巻取り機構を示す正面図、第9図は第
8図のIX−IX線に沿った拡大断面図、第10図(a
)および(b)はそれぞれサーマルヘッドのFPCとの
接続関係を示す正面図および平面図、第11図はリター
ン状態を示す第2図(b)と同様、の図、第12図は初
期状態を示す第2図(b)と同様の図である。 1・・・プラテン、3・・・キャリッジ、7・・・サー
マルヘッド、7a・・・発熱部、7b・・・電極群、8
・・・インクリボン、9・・・ピンチローラ、10・・
・従動ピンチローラ、11・・・リボンガイド、12・
・・状態切換用モータ、13・・・状態制tIIIl構
、14・・・リボン巻取リボビン、15・・・リボン巻
取り用モータ、16・・・リボン巻取り機構、18・・
・巻取りコア、21・・・カムブロック、24・・・第
1切換カム、25・・・第2切換カム、26・・・第3
切換カム、28・・・ヘッド駆動レバー、31・・・ヘ
ッド押圧部材、36・・・ビンおよびガイド駆動レバー
、39・・・リボンガイド駆動しバー、42・・・ピン
チローラ支持レバー、53・・・駆動レバー群、54・
・・コロ、58・・・ラック、64・・・従動ピンチロ
ーラ支持レバー、70・・・駆動歯車、71・・・振り
腕、73・・・供給側歯車、74・・・巻取り側歯車、
75・・・フェルト、76・・・圧縮ばね、87・・・
FPC。 出願人代理人  中  尾  俊  輔第3図 第4図 第8図 第9図 第10図 (a)        (b) 第11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)桁上げ下げ方向に移動自在なキャリッジにサーマル
    ヘッドを取付け、前記キャリッジの桁上げ側と桁下げ側
    とにそれぞれリボン供給用とリボン巻取り用の1対のリ
    ボン巻取りボビンをキャリッジと別体にして設けている
    熱転写プリンタにおいて、前記サーマルヘッドがインク
    リボンを用紙に当接させて桁上げ側に移動している印字
    時に、前記サーマルヘッドより桁上げ側のインクリボン
    に桁上げ方向に所定の引張力を付与する張力付与機構を
    設けたことを特徴とする熱転写プリンタ。 2)張力付与機構は、リボン供給用のリボン巻取りボビ
    ンをインクリボンに桁上げ方向に所定の引張力を付与す
    るように回転駆動源と連結して形成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の熱転写プリンタ。
JP25632387A 1987-10-13 1987-10-13 熱転写プリンタ Pending JPH0199869A (ja)

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JP25632387A JPH0199869A (ja) 1987-10-13 1987-10-13 熱転写プリンタ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5238110A (en) * 1992-02-12 1993-08-24 Nec Electronics Inc. Secured PLCC package tray

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5238110A (en) * 1992-02-12 1993-08-24 Nec Electronics Inc. Secured PLCC package tray

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