JP2000015886A - カラープリンタ - Google Patents

カラープリンタ

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JP2000015886A
JP2000015886A JP10185318A JP18531898A JP2000015886A JP 2000015886 A JP2000015886 A JP 2000015886A JP 10185318 A JP10185318 A JP 10185318A JP 18531898 A JP18531898 A JP 18531898A JP 2000015886 A JP2000015886 A JP 2000015886A
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feed roller
roller
motor
recording material
ribbon
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JP10185318A
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Minoru Yamaguni
稔 山国
Shigeyuki Kawamura
茂之 川村
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の左右に加わる負荷の違いに起因する用
紙の回転を防止すると共に、給紙時の送りローラとフィ
ードローラ間の左右の用紙たるみを解消し、送り量のず
れに起因する色ズレ、スキュー等を防止することが可能
なカラープリンタを提供すること。 【解決手段】 送りローラ11表面には微小突起が形成
され、かつ、メインモータ19と送りローラ11との間
の駆動力伝達系には、送りローラ11に一定値以上の負
荷が加わったときに、メインモータ19から送りローラ
11への駆動力の伝達を切り放すトルクリミッタ46が
介装されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙の回転を抑え
て色ズレ、スキュー等を防止することが可能なカラープ
リンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写カラープリンタは、高速化の要求
が非常に高まってきているが、その最高印刷速度は、イ
ンクリボンの染料の特性(感度)及びシワの発生、デー
タ転送速度、及びサーマルヘッド応答速度の3要素によ
り規制されている。そこで、高速化のためにサーマルヘ
ッドを3本搭載した図4の様なプリンタが用いられてい
る。このプリンタはイエロー、マゼンダ、シアン(YM
C)を別々に印刷することが可能であり、印刷時間を短
縮すると共に、それぞれ単色のリボンを使用することが
できるので、YMC面順次リボンと比べコストを下げる
ことができる。図4は、従来のこの種複数ヘッド方式の
熱転写カラープリンタの構成を示すものである。このカ
ラープリンタ1は、YMC各色を別々に印刷する印刷部
1a、1b、1cと、後処理を行う部分1dにより構成
されている。図4において、符号2は用紙(記録材料)
を供給するフィードローラであり、表面に微小な突起が
設けられた微小突起ローラである。符号3はサーマルヘ
ッドであり、符号7はそれぞれサーマルヘッド3に対向
して設けられたプラテンローラである。符号11は用紙
を搬送する送りローラであり、符号15はそれぞれ送り
ローラ11に対向して設けられたピンチローラである。
符号19はフィードローラ、プラテンローラ、送りロー
ラを駆動するメインモータである。上記従来のプリンタ
においては、以下のようにプリントされる。まず、Y色
プリント部1aにおいてY色がプリントされる。用紙2
0がフィードローラ2によってY色プリント用の送りロ
ーラ11まで搬送され、送りローラ11とピンチローラ
15との間に挟まれる。フィードローラ2は微小突起ロ
ーラであり、正確な用紙搬送量が確保されている。次
に、Yのヘッド3がプラテンローラ7に圧接し、用紙2
0を搬送させつつヘッド3が左右に移動してY色の印刷
が行われる。ここで、用紙20の搬送量はフィードロー
ラ2、プラテンローラ7、送りローラ11の順に大きく
設定されており、送りローラ11表面で用紙20を滑ら
せつつ用紙20を搬送することで、フィードローラ2と
送りローラ11間の用紙20のたるみが防止される。同
様にM色、C色を印刷したあと、後処理が行われ、用紙
を規定長さにカットし排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のプリンタにおい
ては、以下の問題が生ずる。複数ヘッド方式のカラープ
リンタは各色を別々に印刷するものであるため、用紙の
位置合わせを正確に行なう必要があり、そのためには送
りローラが正確に用紙を搬送しなければならない。しか
し、印刷パターンが左右で大きく異なる場合、ヘッドが
用紙の片側にのみ圧接され続けるため用紙に加わる負荷
が左右で異なることとなり、送りローラに対し用紙を回
転させる外力が加わる。その結果、送りローラが的確に
用紙を搬送せず用紙が回転してしまい、色ズレ、スキュ
ーなどが発生する。また、送りローラがゴムローラであ
る場合、ゴムの左右の外形寸法精度により送り量が異な
り、用紙に偏加重が加わる。更に、ピンチローラが送り
ローラを圧接する際、圧接力が左右で異なる場合左右の
送り量に差がでることとなるが、これはスプリング、ロ
ーラ形状等の複数の要因により発生するため、左右の圧
接力を一致させるのは困難である。従って、これらの場
合でも用紙に加わる負荷が左右異なることとなり、用紙
が回転して上記問題が発生することとなる。また、給紙
時において、用紙が送りローラとピンチローラ間に挟み
込まれる際、用紙の左右のたるみ量を異にして挟まれる
場合がある。この場合、上記のように用紙を送りローラ
上で滑らせても、用紙はその幅方向全体を送りローラに
圧接されているために、左右異なるたるみは解消されに
くく、この場合においても色ずれや用紙ジャム等の問題
が発生する。さらに、送りローラ表面上で用紙を滑らせ
ることは環境条件等でばらつきが大きく、用紙搬送には
不安定である。上記問題点を解消するために、従来の複
数ヘッド方式高速プリンタでは、色ズレ低減のため部品
の加工精度や組み付け精度を高めなければならず、高価
な装置となってしまい、また、印刷結果による微妙な調
整が必要であった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、記録材料の左右に加わる負荷の違いに起因する記録
材料の回転を防止すると共に、記録材料供給時の送りロ
ーラとフィードローラ間の左右の記録材料のたるみを解
消することで、送り量のずれに起因する色ズレ、スキュ
ーや記録材料ジャム等を防止することが可能なカラープ
リンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカラープ
リンタは、記録材料を供給するフィードローラと、該フ
ィードローラにより供給される該記録材料の通過域に沿
って特定の色を記録するサーマルヘッドと、該サーマル
ヘッドと対向して前記記録材料を挟むプラテンローラ
と、該サーマルヘッドと前記記録材料との間にインクリ
ボンを供給するリボン送り出しリール及びリボン巻き取
りリールと、該リボン巻き取りリールを駆動するリボン
巻き取りモータと、前記サーマルヘッドの下流側に設け
られ、該記録材料を上流側から下流側へ搬送する送りロ
ーラと、該送りローラと対向して前記記録材料を挟むピ
ンチローラと、前記フィードローラ、プラテンローラ、
送りローラを駆動するメインモータとを備えてなるカラ
ープリンタにおいて、前記送りローラ表面には微小突起
が形成され、かつ、前記メインモータと前記送りローラ
との間の駆動力伝達系には、該送りローラに一定値以上
の負荷が加わったときに、該メインモータから該送りロ
ーラへの駆動力の伝達を切り放すトルクリミッタが介装
されていることを特徴とする。
【0006】このカラープリンタによれば、送りローラ
表面に微小突起が設けられているので、記録材料と送り
ローラ間の摩擦が大きくなる。したがって、記録材料に
対して左右異なる負荷が加わったときであっても、送り
ローラと記録材料が滑らず左右の送り量が異なることが
ない。加えて、送りローラとメインモータ間の駆動力伝
達系にトルクリミッタが設けられているので、送りロー
ラに一定値以上の負荷が加わったときに、トルクリミッ
タがメインモータの駆動力を遮断する。すなわち、記録
材料のたるみを防ぐために送りローラの搬送量はフィー
ドローラの搬送量より大きく設定されており、このため
送りローラには負荷が加わるが、トルクリミッタがメイ
ンモータの駆動力を制限するためにかかる負荷が解消さ
れる。
【0007】請求項2記載のカラープリンタは、請求項
1記載のカラープリンタであって、前記送りローラを前
記メインモータと別に駆動するサブモータを備えている
ことを特徴とする。
【0008】このカラープリンタによれば、送りローラ
にはサブモータによっても駆動力が伝えられるため、フ
ィードローラと送りローラ間の記録材料に対してより効
果的にテンションを与えることができる。また、送りロ
ーラをサブモータによって駆動する際、通常メインモー
タによって駆動される送りローラに負荷を与えることに
なるので、前記トルクリミッタによりメインモータの駆
動力が切り放される。
【0009】請求項3記載のカラープリンタは、請求項
2記載のカラープリンタであって、前記ピンチローラ
は、記録材料の幅方向中央部を圧接する中央部ピンチロ
ーラと、その軸方向側方に配置される側部ピンチローラ
とを具備してなる複数のローラにより構成され、側部ピ
ンチローラは、送りローラに対して圧接離間自在に配置
されていることを特徴とする。
【0010】このカラープリンタによれば、記録材料の
たるみは、送りローラ上で記録材料をスリップさせるこ
とで解消される。すなわち、側部ピンチローラを離間さ
せ中央部ピンチローラのみが記録材料に圧接された状態
にしておき、送りローラのみ回転させて送りローラ上で
記録材料を滑らせる。このとき、記録材料の両側部は送
りローラに圧接されていないので、記録材料は送りロー
ラに対して回転容易である。したがって、記録材料の左
右どちらかにたるみが生じていた場合に記録材料が回転
してかかるたるみが解消される。また、プリント時には
側部ピンチローラを圧接しておくことによって、記録材
料に左右異なる負荷が加わっても記録材料が回転するこ
とがない。
【0011】請求項4記載のカラープリンタは、請求項
2又は請求項3記載のカラープリンタであって、前記サ
ブモータは前記リボン巻き取りモータを構成し、前記リ
ボン巻き取りリールと前記リボン巻き取りモータとの間
の駆動力伝達系には、リボン巻き取りモータが一方向に
回転したときにその回転をリボン巻き取りリールに伝達
し、該リボン巻き取りモータが一方向と逆方向に回転し
たときにその回転の伝達を遮断する第1のクラッチが介
装されており、前記送りローラと前記リボン巻き取りモ
ータとの間の駆動力伝達系には、リボン巻き取りモータ
が一方向に回転したときにその回転の伝達を遮断し、該
リボン巻き取りモータが一方向と逆方向に回転したとき
にその回転を送りローラに伝達する第2のクラッチが介
装されていることを特徴とする。
【0012】このカラープリンタによれば、送りローラ
とリボン巻き取りリールはそれぞれリボン巻き取りモー
タとの間に第1及び第2のクラッチを介して接続されて
いる。したがって、リボン巻き取りモータを一方向に回
転させたときにはリボンが巻き取られ、リボン巻き取り
モータを逆回転させたときには送りローラ側に駆動力が
伝達される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。本実施形態のカラープリンタにおいて、そ
の基本的構成は前述した図4に示したカラープリンタ1
と同様であり、以下異なる点についてのみ説明する。
【0014】図1は、YMC3色のうちY色を印刷する
部分を示した平面図である。対向する左右のフレーム2
5、26間に、メインモータ19、フィードローラ2、
プラテンローラ15、及び送りローラ11がそれぞれの
軸をフレーム25、26外に突出させて設けられてお
り、それぞれの軸はフレーム25、26に対して回転自
在に設けられている。フレーム25、26は、その間に
印刷用紙(記録材料)20が搬送される通過域27を構
成している。対向するフレーム25、26の内側であっ
て、その一方のフレーム26にはメインモータ19が取
り付けられている。フレーム26外に突出した軸28に
はプーリー29が取り付けられている。このプーリー2
9は、フレーム26外に突出したフィードローラ2の軸
30の一端部に固定されたプーリー31と、ベルト32
によりつながっている。フィードローラ2は微小突起ロ
ーラであり、その表面には微小突起が設けられている。
フィードローラ2の軸の他端は、フレーム25外におい
てギヤ35が固定されており、ギヤ35にかみ合う大径
のギヤ36には更にプラテンローラ15の軸37の一端
部に設けられたギヤ38がかみ合っている。大径のギヤ
36には更に別のギヤ40がかみ合っており、このギヤ
40は、中心部に孔41が設けられ、送りローラ11の
軸42が回転自在に嵌合している。ギヤ40側面にはフ
ランジ状の摩擦板43が取り付けられており、軸42に
は摩擦板43に対向してもう一つの摩擦板44が嵌合し
ている。この摩擦板44は軸42に対して軸方向の移動
は自在であるが回転方向の移動は規制されている。この
摩擦板44はスプリング45によって対向する摩擦板4
3に圧接状態で付勢されている。ここで、上記摩擦板4
3、44、スプリング45はトルクリミッタ46を構成
している。送りローラ11はその周面に微小な突起が設
けられたローラである。なお、微小な突起が設けられた
該ローラとしては、金属ローラ表面にタングステンカー
バイトやセラミックなどの微小粉末を溶射法によりコー
ティングした溶射ローラやそれらを貼り付けたローラ、
金属ローラ表面をエッチングして微小突起を形成した微
小突起ローラが用いられる。
【0015】フレーム26外においては、メインモータ
19と別に送りローラ11を駆動するリボン巻き取りモ
ータ(サブモータ)49が備えられている。リボン巻き
取りモータ49の回転力は、ワンウェイクラッチ(第2
のクラッチ)52を介し、ギヤ54を含むギヤ列を介し
て送りローラ11に伝達されるようになっている。更に
リボン巻き取りモータ49の回転力は、ワンウェイクラ
ッチ(第1のクラッチ)51を介し、ギヤ列55を介し
て図4のリボン巻き取りリール56に伝達されるように
なっている。従って、リボン巻き取りモータ49を一方
向に回転させたときにはその回転がリボン巻き取りリー
ル56に伝達されるとともに送りローラ11への伝達は
遮断される。リボン巻き取りモータ49を一方向とは逆
に回転させたときにはその回転が送りローラ11側へ伝
達されると共にリボン巻き取りリール56への伝達は遮
断される。この場合、リボン巻き取りモータ49と送り
ローラ11の駆動系には電磁クラッチ47が介装されて
おり、この電磁クラッチ47がオンの時はリボン巻き取
りモータ49の回転力が送りローラ11に伝達され送り
ローラ11が回転するが、オフの時はリボン巻き取りモ
ータ49の回転力の伝達が遮断され送りローラ11はメ
インモータ19の回転力により回転する。
【0016】フレーム25、26間には、更に、図2に
示すように送りローラ11の周面の中央部を径方向に圧
接する中央部ピンチローラ60が設けられ、その側方に
は送りローラ11の周面の左右部を圧接する側部ピンチ
ローラ61、62が設けられている。これらの回転軸は
送りローラ11の回転軸と平行に設けられている。これ
らピンチローラ60、61、62はそれぞれ支持部材6
3、64、65によって回転自在に支持されている。図
3に示すように中央部ピンチローラ60を支持する支持
部材63は、支点66を中心に送りローラ11回転軸に
直交する平面内において回転自在にフレーム25、26
に取り付けられている。支点66をはさんでピンチロー
ラ60反対側にはスプリング67が取り付けられてお
り、ピンチローラ60は送りローラ11に付勢されてい
る。また、図4に示すヘッドアップダウンモータ68に
より回転するカム69が支持部材に離接する構成になっ
ている。側部ピンチローラ61、62も同様の構成を有
し、中央部ピンチローラと側部ピンチローラはそれぞれ
独立に送りローラ11に圧接離間可能に取り付けられて
いる。Y色印刷部は上記の構成を有しており、同様に、
他の色を印刷する部分及び後処理部も上記構成を有して
いる。
【0017】次に、以上の構成を有するカラープリンタ
を用いて印刷をする工程を図1から図4を用いて説明す
る。まず、図1に示すように、メインモータ19によっ
てフィードローラ2を回転させ、フィードローラ2とフ
ィードローラ2に対向するローラ70によって挟まれた
印刷用紙20を下流側に搬送する。用紙20がY色プリ
ント用の送りローラ11まで搬送された時点でメインモ
ータ19を停止させる。次に、ヘッドアップダウンモー
タ68を駆動し中央部ピンチローラ60のみを送りロー
ラ11に圧接させる。このとき、図3に示すように、カ
ム69をスプリング67による弾性力に対抗して支持部
材63に当接させれば中央部ピンチローラ60は離間
し、カム69を支持部材63から離間させれば、スプリ
ング67による弾性力により中央部ピンチローラ60は
送りローラ11に付勢する。このようにして、中央部ピ
ンチローラ60のみ送りローラに圧接させ、側部ピンチ
ローラ61、62は離間させておく。この状態において
は、挟まれた用紙の両側部は送りローラに圧接されてい
ないので用紙が回転容易であると共に、送りローラ表面
に形成された微小突起により摩擦係数が大きくとも、中
央部しか圧接されていないので用紙と送りローラとの摩
擦力は小さく滑りやすくなっている。続いて、図1に示
すように、電磁クラッチ47をオンにするとともに、送
りローラ11に駆動力が伝達される向きにリボン巻き取
りモータ49を回転させる。このとき、リボン巻き取り
モータ49の駆動力が送りローラ11及び摩擦板44に
伝達される一方、ギヤ40及び摩擦板44に圧接されて
いる摩擦板43は停止状態にあるので、摩擦板43、4
4が互いに滑り、送りローラ11が回転する。ここで、
ワンウェイクラッチ51、52により、リボン巻き取り
モータ49の駆動力はリボン巻き取りリール56へは伝
達されない。このようにして送りローラ11のみを回転
させると、フィードローラ2により用紙20は停止させ
られているために用紙20と送りローラ11が滑ること
となる。これにより、用紙20が左右のたるみ量を異に
して挟まれた場合であっても、用紙20が回転し、中央
部ピンチローラ60の左右の用紙のずれが解消され用紙
に均一のテンションを与えることができる。
【0018】続いて、印刷を開始するために電磁クラッ
チ47をオフにする。電磁クラッチ47をオフにするこ
とで、メインモータ19の駆動力が送りローラ11を通
じてリボン巻き取りモータ49側に伝達されることが防
がれる。また、側部ピンチローラ61、62も送りロー
ラ11に圧接させる。印刷時には、ヘッド3がプラテン
ローラ7に圧接し、メインモータ19により用紙20を
断続的に搬送させつつヘッド3が左右に移動してYの印
刷パターンが印刷される。ここで、フィードローラ2と
送りローラ11間の用紙のテンションを保つために、用
紙の搬送量はフィードローラ2、プラテンローラ15、
送りローラ11の順に大きく設定されている。したがっ
て、送りローラ11には回転に対する負荷が加わるが、
トルクリミッタ46がメインモータ19の駆動力を制限
するため、用紙20のテンションを保ちつつ印刷を行う
ことができる。すなわち従来においては送りローラ11
と用紙20を滑らせることとしていたが、本実施形態に
おいては送りローラ11表面に微小な突起が形成され摩
擦係数が大きいために、送りローラ11表面上で用紙を
滑らせることとせず摩擦板43、44を互いに滑らせる
こととしている。このとき、摩擦板43が対向する摩擦
板44に摩擦力を与えつつスリップするので、送りロー
ラ11は用紙20に対してテンションを与えることがで
きる。ここで、送りローラ11は、金属ローラ表面に微
小な突起が形成されたものであるからゴムローラに比べ
て寸法精度がよく、用紙20に偏加重を加えることがな
い。さらに、摩擦係数が大きいことから、用紙20を回
転させる向きの外力が加わった場合であっても送りロー
ラ11表面上で用紙20が回転することがない。すなわ
ち、印刷パターンが左右で極端に異なる場合、ヘッド3
が用紙20の左右どちらかにのみ圧接されるので送りロ
ーラ11には左右異なる負荷が加わることとなるが、こ
の様な負荷が加わっても送りローラ11はかかる負荷に
対抗して用紙20を的確に搬送する。さらに、ピンチロ
ーラ15の圧接力が左右で異なる場合にも送りローラ1
1は用紙20を的確に搬送する。
【0019】上記のようにして正確に用紙20を搬送し
つつY色が印刷された後、同様にM色、C色を印刷し、
その後処理が行われ、用紙を規定長さにカットし排出さ
れる。
【0020】以上のように、本実施形態におけるカラー
プリンタによれば、送りローラ11表面には微小な突起
が設けられ摩擦係数が大きいので、用紙20の負荷が左
右異なる場合であっても用紙20が回転することなく的
確に搬送される。さらに、中央部ピンチローラ60を圧
接しつつ送りローラ11と用紙20を滑らせることで、
給紙時における用紙20の左右のたるみを解消すること
ができる。したがって、用紙20の送り量が正確である
から、YMC各色について正確に位置合わせをする事が
可能であり、用紙20の回転に起因する色ズレ、スキュ
ーや給紙時のたるみによる用紙ジャム等が防止され、高
品質なプリントを得ることが可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明のカラープリンタにおいては、ま
ず、送りローラに微小な突起が設けられており、記録材
料と送りローラ間の摩擦が大きく、記録材料の負荷に対
向して的確に記録材料を搬送することができる。したが
って、送り量が正確であるので、正確な位置に印刷をす
る事が可能である。また、記録材料供給時において、フ
ィードローラと送りローラ間の記録材料の左右のたるみ
は中央部ピンチローラを圧接して送りローラ表面上で記
録材料をスリップさせることで解消される。従って、色
ズレ、スキュー、記録材料ジャム等の発生が防止され
る。以上のように、本発明においては、送り量のずれに
起因する色ズレ、スキュー等の発生が防止され、高品質
なプリントを得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示したカラープリ
ンタのY色印刷部の平面図である。
【図2】 本発明の一実施形態として示したカラープリ
ンタに用いられる送りローラとピンチローラとの圧接状
態を示した側面図である。
【図3】 上記ピンチローラの離接機構を示した概略正
面図である。
【図4】 従来のカラープリンタを示す概略正面図であ
る。
【符号の説明】
1 カラープリンタ 2 フィードローラ 3 サーマルヘッド 7 プラテンローラ 11 送りローラ 15 ピンチローラ 19 メインモータ 20 用紙(記録材料) 27 用紙(記録材料)通過域 46 トルクリミッタ 47 電磁クラッチ 49 リボン巻き取りモータ(サブモータ) 51 ワンウェイクラッチ(第1のクラッチ) 52 ワンウェイクラッチ(第2のクラッチ) 56 インクリボン巻き取りリール 57 インクリボン送り出しリール 58 インクリボン 60 中央部ピンチローラ 61、62 側部ピンチローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材料を供給するフィードローラと、 該フィードローラにより供給される該記録材料の通過域
    に沿って特定の色を記録するサーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと対向して前記記録材料を挟むプラテ
    ンローラと、 該サーマルヘッドと前記記録材料との間にインクリボン
    を供給するリボン送り出しリール及びリボン巻き取りリ
    ールと、 該リボン巻き取りリールを駆動するリボン巻き取りモー
    タと、 前記サーマルヘッドの下流側に設けられ、該記録材料を
    上流側から下流側へ搬送する送りローラと、 該送りローラと対向して前記記録材料を挟むピンチロー
    ラと、 前記フィードローラ、プラテンローラ、送りローラを駆
    動するメインモータとを備えてなるカラープリンタにお
    いて、 前記送りローラ表面には微小突起が形成され、 かつ、前記メインモータと前記送りローラとの間の駆動
    力伝達系には、該送りローラに一定値以上の負荷が加わ
    ったときに、該メインモータから該送りローラへの駆動
    力の伝達を切り放すトルクリミッタが介装されているこ
    とを特徴とするカラープリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラープリンタであっ
    て、 前記送りローラを前記メインモータと別に駆動するサブ
    モータを備えていることを特徴とするカラープリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカラープリンタであっ
    て、 前記ピンチローラは、記録材料の幅方向中央部を圧接す
    る中央部ピンチローラと、その軸方向側方に配置される
    側部ピンチローラとを具備してなる複数のローラにより
    構成され、側部ピンチローラは、送りローラに対して圧
    接離間自在に配置されていることを特徴とするカラープ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のカラープリ
    ンタであって、 前記サブモータは前記リボン巻き取りモータを構成し、 前記リボン巻き取りリールと前記リボン巻き取りモータ
    との間の駆動力伝達系には、リボン巻き取りモータが一
    方向に回転したときにその回転をリボン巻き取りリール
    に伝達し、該リボン巻き取りモータが一方向と逆方向に
    回転したときにその回転の伝達を遮断する第1のクラッ
    チが介装されており、 前記送りローラと前記リボン巻き取りモータとの間の駆
    動力伝達系には、リボン巻き取りモータが一方向に回転
    したときにその回転の伝達を遮断し、該リボン巻き取り
    モータが一方向と逆方向に回転したときにその回転を送
    りローラに伝達する第2のクラッチが介装されているこ
    とを特徴とするカラープリンタ。
JP10185318A 1998-06-30 1998-06-30 カラープリンタ Withdrawn JP2000015886A (ja)

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