JPH0147284B2 - - Google Patents

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JPH0147284B2
JPH0147284B2 JP55163235A JP16323580A JPH0147284B2 JP H0147284 B2 JPH0147284 B2 JP H0147284B2 JP 55163235 A JP55163235 A JP 55163235A JP 16323580 A JP16323580 A JP 16323580A JP H0147284 B2 JPH0147284 B2 JP H0147284B2
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JP
Japan
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film
mold
cavity
molded product
resin
Prior art date
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Expired
Application number
JP55163235A
Other languages
English (en)
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JPS5787320A (en
Inventor
Takao Iwata
Tatsuya Tamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Original Assignee
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hashimoto Forming Industry Co Ltd filed Critical Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Publication of JPS5787320A publication Critical patent/JPS5787320A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は表面に硬化皮膜層を有する合成樹脂
成形品の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
車両用フイニツシヤーや窓(ウインドウ)等に
使用される合成樹脂成形品として、表面を硬化処
理し、耐スクラツチ性、耐摩耗性を向上させた合
成樹脂成形品が使用されている。第1図はこのよ
うな合成樹脂成形品である車両用フイニツシヤー
の従来の製造方法を示す系統図であり、ポリメチ
ルメタクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂のよう
な透明合成樹脂により所定形状に成形された成形
品素材1は、脱脂槽2に浸漬されてノルマルヘキ
サン等の洗浄溶剤により脱脂洗浄され、乾燥後、
硬化処理槽3に浸漬、すなわちデツピングやフロ
ーコーテイングやスプレーなどにより、SiO2
液等の処理液を均一に付着させた後に、乾燥(ベ
ーキング)して表面硬化処理され、完成品4とな
る。このような方法としては、例えば特開昭48−
81928号、同52−138565号、同53−138476号など
が知られている。
しかしながらこれらの方法は、いずれも硬化皮
膜を形成する組成物が溶液で、この溶液を成形品
に付着させて皮膜を形成するものであるから、次
のような問題点があつた。
樹脂の成形と表面処理という異質の加工方法
を行う必要があり、生産効率が悪く、生産ライ
ンも長い。
成形品素材表面に付着したゴミ、油分等を除
去するため、溶剤洗浄工程が必要である。
成形品がウインドウであるときには、光を透
過させるために透明な合成樹脂を使用する必要
があり、素材の外表面にフローマークやウエル
ドラインが発生したときには、完成品となつて
も覆い隠すことができないので、完全に目視さ
れ、実用に供し得ない。
処理液を付着させるのにデイツピングやフロ
ーコーテイングによる時、気泡が残らないよう
にスムースに入槽、出槽する必要があるため時
間がかかる。
液状処理液のタレ、タマリ等が生じないよう
にするため、成形品の形状制約がある。
量産性に乏しい。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は以上のような問題点を改善し、簡単
かつ能率的に、表面に硬化皮膜層を有する合成樹
脂成形品を製造することのできる方法を提案する
ことを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、表面に硬化皮膜層5bを形成した
透明な熱可塑性合成樹脂製フイルム5を、 その硬化皮膜層5bが射出成形型のキヤビテイ
11部において型面を向く方向にセツトして、フ
イルム5のベース5a面と他方の型面との間にキ
ヤビテイ11が形成されるようにして型締めした
後に、 キヤビテイ内に加熱して溶融した液状の合成樹
脂を射出してキヤビテイ11内に充てんし、成形
品本体4aを成形するとともに、 成形品本体4aの表面にフイルム5を積層一体
化することを特徴とする樹脂成形品の製造方法で
ある。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面により説明す
る。第2図は表面に硬化皮膜層を形成した合成樹
脂フイルムを真空成形する状態を示す正面図、第
3図は前記合成樹脂フイルムの拡大した部分断面
図、第4図は射出成形状態を示す断面図、第5図
は完成品の断面図である。この実施例は第5図に
示す車両用フイニツシヤーの完成品4を製造する
ものとし、まず第3図に示す合成樹脂フイルム5
を第2図の方法により完成品4の表面形状に近似
した形状に成形する。合成樹脂フイルム5は、ポ
リメチルメタクリレート樹脂やポリカーボネイト
樹脂のように透明な熱可塑性合成樹脂からなるベ
ース5aの好ましくは片側の表面に、シリコン系
ハードコート等による硬化皮膜層5bが形成され
ている。フイルム5に硬化皮膜層5bを形成する
方法としては、厚さ0.05mm〜1.0mm程度の厚さに
形成したポリメチルメタクリル樹脂やポリカーボ
ネイト樹脂製の透明なフイルムの広幅のフラツト
な原反上に直接あるいはプライマー層を形成した
後に、公知の方法で硬化皮膜層を形成する。成形
品の外形状が複雑なものは薄いもの、平坦なもの
は厚いものでもよく、実際には0.125〜0.5mm程度
である。この場合、広幅のフイルム原反の全面に
硬化皮膜層を形成でき、かつフイルムが平板状に
保てるので、たとえ液状の溶液を使用して硬化皮
膜層を形成する場合でも、局部的にタレなどがな
く、全面に均一な厚さにかつ平滑に形成できる。
こうして硬化皮膜層5bを形成したフイルム5
を、第2図に示すように真空成形用型6の上方に
配置し、さらに上方に設けられたヒーター7によ
り加熱して軟化させ、この状態で型6の下側から
吸引して型6上に密着させ真空成形を行う。この
ようにして完成品4の表面形状に近似した形状に
成形されたフイルム5を適当な大きさに切取り、
続いて射出成形を行う。すなわち第4図におい
て、射出成形用金型のキヤビテイ型8、コア型9
間にフイルム5の硬化皮膜層5bがキヤビテイ型
8の面に向き、ベース5aがコア型9面を向くよ
うに配置して、ベース5aとコア型9との間には
キヤビテイ(空隙)11が形成されるようにフイ
ルム5をはさみ、ゲート10からキヤビテイ(空
隙)11に加熱して溶融した液状の透明樹脂を射
出してインサートインジエクシヨンモールデイン
グを行う。このとき射出する樹脂としてはフイル
ム5のベース5aと相溶性を有する樹脂が好まし
く、特に同一の材質の樹脂であれば、射出された
樹脂の熱によりベース5aのキヤビテイ11側表
面が溶けて、互いにしつかりと溶着するので好ま
しい。両者が相溶性を有しないときには、ベース
5aの硬化皮膜を施した面とは反対側の面に接着
剤層を予め形成しておくとよい。
またこの実施例においては、射出された高温の
溶融樹脂はキヤビテイ型8の面には直接に接触し
ないので、すなわちフイルム5が断熱材の役目を
果すので、キヤビテイ型8面側で急速に冷却固化
することがなく、従つてフローマークやシルバー
が発生しにくくなる。またキヤビテイ11内での
樹脂の流動抵抗が少なくなるので、キヤビテイ1
1の隅々にまで容易に樹脂を行きわたらせること
ができ、このため低い射出圧力で済み、比較的小
さい肉厚で、面積の大きいウインドウの製造など
に特に適す。さらにウエルドラインも発生しにく
い。
以上の作用効果は、フイルム5をキヤビテイ型
8面だけでなくコア型9面側にも配置して両フイ
ルム間のキヤビテイ11に樹脂を射出する場合に
は、顕著な作用効果となつて現われる。
さらにウインドウのように成形品の表面に鏡面
に近い平滑さを要求されるものであつても、平滑
な表面のフイルムを使用すればキヤビテイ型8面
を鏡面仕上げしなくても、鏡面に近い平滑な外表
面を有する成形品が得られる。
こうして成形された成形品は金型のキヤビテイ
型8、コア型9を開いて取り出し、必要部分をト
リミングして完成品4を得る。完成品4は第5図
に示すように、透明樹脂からなる成形品本体4a
と、フイルム5が密着接合して一体化され、表面
に硬化皮膜層を有し、耐スクラツチ性、耐摩耗性
の向上した成形品として完成する。
なお、以上の実施例は車両の本体に取り付けら
れて、通常は外表面側だけに硬化皮膜層を設けれ
ば充分であるフイニツシヤーなどの完成品4を前
提として片側だけにフイルム5を接合する場合に
ついて説明したが、車両のウインドウのように表
裏両面に硬化皮膜層を必要とするものにおいて
は、2枚のフイルム5,5を用意し、硬化皮膜層
5bがそれぞれキヤビテイ型8、コア型9面を向
くように配置し、ベース5a,5aとの間で形成
されるキヤビテイ11に樹脂を射出して両側に接
合するようにインサートインジエクシヨンモール
デイングを行つてもよい。
またフイルム5の成形は射出成形に際して、直
接キヤビテイ型8およびコア型9により、すなわ
ち射出される樹脂の熱によりフイルムを多少軟化
させて型面になじむように塑性変形させて行なつ
てもよく、特に成形品の表面に段面あるいは凹凸
形状の少ない場合には、真空成形を省略して金型
にフイルムを直接セツトし、所定の成形品を作る
ことが可能である。またフイルム5の成形も真空
成形のほかに、ホツトプレスその他の方法による
ことも可能である。
この発明は車両用フイニツシヤーに限らず、ウ
インドウやレンズ、更にOA機器の透明カバーな
ど他の用途の合成樹脂成形品にも同様に適用可能
である。
以上のとおり、この発明によれば、次のような
効果を奏する。
表面に硬化皮膜を形成したシートまたはフイ
ルムを接合するので、従来の成形品の直接処理
に比べて工程が短縮される。
成形品素材の前処理が不要である。
量産性が大きい。
品質が向上する。
デザインの自由性が向上する。
部分的に処理することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の製造方法を示す系統図、第2図
はフイルムを真空成形する状態を示す正面図、第
3図はフイルムの断面図、第4図は射出成形状態
を示す断面図、第5図は完成品の断面図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示
し、1は成形品素材、4は完成品、5はフイル
ム、5aはベース、5bは硬化皮膜層、6は真空
成形用型、7はヒーター、8,9はそれぞれ射出
成形用金型のキヤビテイ型とコア型、10はゲー
ト、11はキヤビテイである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面に硬化皮膜層5bを形成した透明な熱可
    塑性合成樹脂製フイルム5を、 その硬化皮膜層5bが射出成形型のキヤビテイ
    11部において型面を向く方向にセツトして、フ
    イルム5のベース5a面と他方の型面との間にキ
    ヤビテイ11が形成されるようにして型締めした
    後に、 キヤビテイ内に加熱して溶融した液状の合成樹
    脂を射出してキヤビテイ11内に充てんし、成形
    品本体4aを成形するとともに、 成形品本体4aの表面にフイルム5を積層一体
    化することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
JP16323580A 1980-11-21 1980-11-21 Manufacture of resin molded article Granted JPS5787320A (en)

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JPS5787320A JPS5787320A (en) 1982-05-31
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