JPH0141997B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0141997B2 JPH0141997B2 JP53106910A JP10691078A JPH0141997B2 JP H0141997 B2 JPH0141997 B2 JP H0141997B2 JP 53106910 A JP53106910 A JP 53106910A JP 10691078 A JP10691078 A JP 10691078A JP H0141997 B2 JPH0141997 B2 JP H0141997B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall surface
- sound hole
- hole
- sound
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 7
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Toys (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はプラスチツク製笛の音孔装置に係り、
笛の成形を容易にすると共に、音程、音質、音量
を最良たらしめんことを目的とする発明である。
笛の成形を容易にすると共に、音程、音質、音量
を最良たらしめんことを目的とする発明である。
笛の音孔（トンホール）Ａは第２図に示す如く
管体Ｄの内壁面Ｂと外壁面Ｃの径が同一であるか
或は内壁面Ｂの径より外壁面Ｃの径が小さいのが
理想的である、併し笛をプラスチツクで製造する
場合は音孔を形成する型ピンを抜け易くするため
第３図で示す如く音孔Ａの内壁面Ｂの径より外壁
面Ｃの径を視覚ではわからない程度の微少ではあ
るが大きい径として梢外広りのテーパーに形成し
なければ型ピンを抜き取ることが出来ない。外壁
面Ｃの径を内壁面Ｂの径より大きくすると、管内
を流れる定常波を音孔Ａの内壁面Ｂで切ることに
なり内壁面Ｂで音を発生するため、音を発生した
音波が外壁面Ｃに出るまでの間の肉厚Ｅの部分で
乱気流となつて清く美しいこもりのない音を発生
することが出来ない。このことはプラスチツク製
笛の宿命として深く研究されず現実に極めて微少
であるが内壁面Ｂの径より外壁面Ｃの径が大きい
音孔の笛が市販されているのが実情であり、此の
ような笛では笛独特の美しく清い音質を発生する
ことができない。
管体Ｄの内壁面Ｂと外壁面Ｃの径が同一であるか
或は内壁面Ｂの径より外壁面Ｃの径が小さいのが
理想的である、併し笛をプラスチツクで製造する
場合は音孔を形成する型ピンを抜け易くするため
第３図で示す如く音孔Ａの内壁面Ｂの径より外壁
面Ｃの径を視覚ではわからない程度の微少ではあ
るが大きい径として梢外広りのテーパーに形成し
なければ型ピンを抜き取ることが出来ない。外壁
面Ｃの径を内壁面Ｂの径より大きくすると、管内
を流れる定常波を音孔Ａの内壁面Ｂで切ることに
なり内壁面Ｂで音を発生するため、音を発生した
音波が外壁面Ｃに出るまでの間の肉厚Ｅの部分で
乱気流となつて清く美しいこもりのない音を発生
することが出来ない。このことはプラスチツク製
笛の宿命として深く研究されず現実に極めて微少
であるが内壁面Ｂの径より外壁面Ｃの径が大きい
音孔の笛が市販されているのが実情であり、此の
ような笛では笛独特の美しく清い音質を発生する
ことができない。
管内に理想的な定常波を生じさせるためには、
前記のように外壁面Ｃの径が内壁面Ｂの径より大
きい音孔Ａとは反対に内壁面Ｂの径が外壁面Ｃの
径よりも大きいような形とする必要がある。従来
においても音孔の形状を外壁面の径が小さく、内
壁面の径が大きくなるように所謂テーパー形とし
たものとしては特開昭54−48218号に示されるよ
うな笛が既に知られている。しかしながら、この
ような断面テーパー形の音孔では、実際には音孔
室としての内部容積に制限があるため該音孔を通
じての管体内の空気圧力が解放作用が充分に行わ
れず、従つて管体内の定常波の形成が完全に得ら
れないのでその程度の構造的改良では実質的にき
わだつた美しい音色を発生できないという問題点
を有している。
前記のように外壁面Ｃの径が内壁面Ｂの径より大
きい音孔Ａとは反対に内壁面Ｂの径が外壁面Ｃの
径よりも大きいような形とする必要がある。従来
においても音孔の形状を外壁面の径が小さく、内
壁面の径が大きくなるように所謂テーパー形とし
たものとしては特開昭54−48218号に示されるよ
うな笛が既に知られている。しかしながら、この
ような断面テーパー形の音孔では、実際には音孔
室としての内部容積に制限があるため該音孔を通
じての管体内の空気圧力が解放作用が充分に行わ
れず、従つて管体内の定常波の形成が完全に得ら
れないのでその程度の構造的改良では実質的にき
わだつた美しい音色を発生できないという問題点
を有している。
本発明は上記のような従来における笛の問題点
を解消し、より美しい音色、音量、音質が得られ
ることを目的として、管体に開設した音孔型の差
込穴に管体内の空気圧力の解放作用を充分に行う
ことができるように、外壁面の径が小さく内壁面
の径が大きいドーム型であつて内部容積が大きい
音孔型を有する音孔型を嵌装したことを特徴とす
るものである。
を解消し、より美しい音色、音量、音質が得られ
ることを目的として、管体に開設した音孔型の差
込穴に管体内の空気圧力の解放作用を充分に行う
ことができるように、外壁面の径が小さく内壁面
の径が大きいドーム型であつて内部容積が大きい
音孔型を有する音孔型を嵌装したことを特徴とす
るものである。
本発明の実施例を添付の図面によつて詳述する
と第４図で示すように管体２の各音孔３の位置に
内壁面５の径を小さく外壁面６の径を大きく任意
の角度で外広がりのテーパーに形成して円形、角
形、隋円形等音孔型の外形に対応する形状の差込
穴７を開設し、音孔型に鍔が有る場合は鍔が当合
する段８を形成し、音孔型に鍔がない場合は段８
を形成しない。９は周囲に鍔１０を形成した場合
の音孔型であり、鍔１０は差込穴７の段８に又脚
部１１は差込穴７に密に嵌合し得る形状と大きさ
を有し、該音孔型９中心部には内壁面１２の径が
大きく外壁面１３の径が小さいドーム型の音孔室
１４が開設されている。この音孔室１４は内周面
が膨出して内部の空間容積が実質的に拡大されて
いる形状であれば第５図のように円弧状のもので
も、また第６図のように複数の段部１７を有する
ようなものであつてもよい。この音孔型９は、脚
部１１を管体２の差込孔７に、また鍔１０を段８
に密に嵌合して差込穴７の内壁と脚部１１との間
及び段８と鍔１０とのに空間部が生じないように
接着剤その他の手段により固定し、これにより音
孔装置を形成する。尚図中１は歌口、４は尾管を
示す。
と第４図で示すように管体２の各音孔３の位置に
内壁面５の径を小さく外壁面６の径を大きく任意
の角度で外広がりのテーパーに形成して円形、角
形、隋円形等音孔型の外形に対応する形状の差込
穴７を開設し、音孔型に鍔が有る場合は鍔が当合
する段８を形成し、音孔型に鍔がない場合は段８
を形成しない。９は周囲に鍔１０を形成した場合
の音孔型であり、鍔１０は差込穴７の段８に又脚
部１１は差込穴７に密に嵌合し得る形状と大きさ
を有し、該音孔型９中心部には内壁面１２の径が
大きく外壁面１３の径が小さいドーム型の音孔室
１４が開設されている。この音孔室１４は内周面
が膨出して内部の空間容積が実質的に拡大されて
いる形状であれば第５図のように円弧状のもので
も、また第６図のように複数の段部１７を有する
ようなものであつてもよい。この音孔型９は、脚
部１１を管体２の差込孔７に、また鍔１０を段８
に密に嵌合して差込穴７の内壁と脚部１１との間
及び段８と鍔１０とのに空間部が生じないように
接着剤その他の手段により固定し、これにより音
孔装置を形成する。尚図中１は歌口、４は尾管を
示す。
本発明の音孔装置は上記のように音孔型９にお
ける音孔室１４を外壁面の径が小さく内壁面の径
が大きいドーム型に形成したので、従来のこの種
の音孔に比較して音孔室の空間容積をはるかに大
きく設定することができ、その結果拡大された該
音孔室内における空気分子の運動を管外の外気に
接近させて、該音孔室を介しての管体内空気の圧
力状態の解放を極めて能率的に行うことができ、
所謂音の抜けのよい澄んだ美しい音色を得ること
ができるという効果を有するものである。
ける音孔室１４を外壁面の径が小さく内壁面の径
が大きいドーム型に形成したので、従来のこの種
の音孔に比較して音孔室の空間容積をはるかに大
きく設定することができ、その結果拡大された該
音孔室内における空気分子の運動を管外の外気に
接近させて、該音孔室を介しての管体内空気の圧
力状態の解放を極めて能率的に行うことができ、
所謂音の抜けのよい澄んだ美しい音色を得ること
ができるという効果を有するものである。
第１図は本発明を実施する笛の側面図、第２図
及び第３図は従来の音孔の形状を示すの笛の部分
断面図、第４図は本発明の音孔装置を実施する笛
の部分断面図、第５図及び第６図は本発明の音孔
装置における音孔型の断面図、第７図は音孔型の
平面図である。図において、 Ａ，３：音孔、Ｂ，５：内壁面、Ｃ，６：外壁
面、Ｄ，２：管体、１：歌口、４：尾管、７：差
込穴、８：段、９：音孔型、１０：鍔、１１：脚
部、１２：内壁面、１３：外壁面、１４：音孔
室、１７：段部。
及び第３図は従来の音孔の形状を示すの笛の部分
断面図、第４図は本発明の音孔装置を実施する笛
の部分断面図、第５図及び第６図は本発明の音孔
装置における音孔型の断面図、第７図は音孔型の
平面図である。図において、 Ａ，３：音孔、Ｂ，５：内壁面、Ｃ，６：外壁
面、Ｄ，２：管体、１：歌口、４：尾管、７：差
込穴、８：段、９：音孔型、１０：鍔、１１：脚
部、１２：内壁面、１３：外壁面、１４：音孔
室、１７：段部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ プラスチツク製笛管体の各音孔位置に開設し
た外壁面の径が大きく且つ内壁面の径が小さい差
込穴に、外壁面の径が小さく内壁面の径が大きい
ドーム型の音孔を開設した音孔型を密に嵌装固定
してなるプラスチツク製笛の音孔装置。 ２ 音孔型のドーム型内周面が複数の段部によつ
て形成されている特許請求の範囲第１項記載のプ
ラスチツク製笛の音孔装置。 ３ 音孔型の外周面上縁に鍔を有する特許請求の
範囲第１項又は第２項記載のプラスチツク製笛の
音孔装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10691078A JPS5533178A (en) | 1978-08-31 | 1978-08-31 | Acoustic hole device for plastic flute |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10691078A JPS5533178A (en) | 1978-08-31 | 1978-08-31 | Acoustic hole device for plastic flute |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5533178A JPS5533178A (en) | 1980-03-08 |
| JPH0141997B2 true JPH0141997B2 (ja) | 1989-09-08 |
Family
ID=14445588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10691078A Granted JPS5533178A (en) | 1978-08-31 | 1978-08-31 | Acoustic hole device for plastic flute |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5533178A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7000734B2 (en) | 1999-06-21 | 2006-02-21 | Nsk Ltd. | Lubricating device |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS572090A (en) * | 1980-06-04 | 1982-01-07 | Toyama Gatsuki Seizou Kk | Wood wind instrument |
| JPS631349Y2 (ja) * | 1981-02-10 | 1988-01-13 | ||
| JP5923866B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2016-05-25 | ヤマハ株式会社 | 木管楽器及び整流部材 |
| CN108140367B (zh) * | 2015-09-30 | 2021-12-28 | 雅马哈株式会社 | 管乐器 |
| JP6679866B2 (ja) | 2015-09-30 | 2020-04-15 | ヤマハ株式会社 | 管楽器 |
| JP6098693B2 (ja) * | 2015-10-22 | 2017-03-22 | ヤマハ株式会社 | 木管楽器及び整流部材 |
| WO2018056080A1 (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | ヤマハ株式会社 | 音孔アダプタ及び管楽器 |
-
1978
- 1978-08-31 JP JP10691078A patent/JPS5533178A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7000734B2 (en) | 1999-06-21 | 2006-02-21 | Nsk Ltd. | Lubricating device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5533178A (en) | 1980-03-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0141997B2 (ja) | ||
| US2817116A (en) | Mold for making a sound producing article | |
| JP2001215955A (ja) | オカリナ | |
| JPS5817981Y2 (ja) | 管壁に管軸方向の通孔を有する樹脂管の管端部の構造 | |
| TWI571289B (zh) | Can be sounded frisbee | |
| JPH0262872B2 (ja) | ||
| JPS6239394U (ja) | ||
| JPS625787U (ja) | ||
| JPS64624U (ja) | ||
| JPS59114695U (ja) | ホ−ンスピ−カ | |
| JP3081220U (ja) | 尺八の歌口構造 | |
| JPS6214896U (ja) | ||
| EP1675099B1 (en) | Horn | |
| TWM504324U (zh) | 薩克斯風吹嘴結構改良 | |
| JPS6060065B2 (ja) | 合成樹脂製笛の接続装置 | |
| JPS6021830Y2 (ja) | タイマ− | |
| JPS6216058Y2 (ja) | ||
| JPS583689U (ja) | ド−ム型スピ−カ−のイコライザ− | |
| JPS6028340Y2 (ja) | 笛吹きケツトル | |
| JPS61111282U (ja) | ||
| JPH02112912U (ja) | ||
| JP2000110680A (ja) | レゾネータ一体型エアダクト及びその製造方法 | |
| JPS6049598U (ja) | メロデイホイツスル | |
| JPS6116594U (ja) | フル−ト | |
| JPS6224589U (ja) |