JPH0136649Y2 - - Google Patents

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JPH0136649Y2
JPH0136649Y2 JP12036487U JP12036487U JPH0136649Y2 JP H0136649 Y2 JPH0136649 Y2 JP H0136649Y2 JP 12036487 U JP12036487 U JP 12036487U JP 12036487 U JP12036487 U JP 12036487U JP H0136649 Y2 JPH0136649 Y2 JP H0136649Y2
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air
door
air chamber
chamber
cold
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、熱交換器側から供給される空気を
二層に分離してベンチレータ通風路及びフロア側
通風路に供給するようにした自動車用空調装置に
関するものである。
(従来の技術) 自動車には、第1図に示したように、車室1内
の冷暖調湿を行なわせる空調装置2が装備されて
いる。第2図は空調装置2の空気吹出口を示し、
第3図は空調装置2の各部品の配置を示したもの
で、第1図および第3図中3は空調装置2の通風
路である。
この通風路3一端の外気取入口4は車体5のカ
ウルトツプ6に設けられている。しかも、通風路
3の外気取入口4近傍には内気取入口7が開口し
ていて、この外気取入口4と内気取入口7はイン
テークドア8によつて開閉されるようになつてい
る。そして、通風路3の他側にはベンチレータ通
風路9及びフロア側通風路10が連通していて、
ベンチレータ通風路9はベントドア11により開
閉され、フロア側通風路10はフロアドア12に
より開閉されるようになつている。また、インテ
ークドア8とベントドア11側との間には、ブロ
ア13、クーラのエバポレイタ14、熱交換器と
してのヒータコア15がインテークドア8側から
ベントドア11側に向けて順に配設されている。
そして、ヒータコア15の空気流入口はエアミツ
クスドア16で開閉されるようになつている。な
お、ヒータコア15には図示しないポンプでエン
ジン冷却水が循環されるようになつている。図
中、17はフロア側通風路10に開口するデフロ
スタ通風路である。
このデフロスタ通風路17には第2図に示した
デフロスタノズル18及びサイドデフロスタノズ
ル19が連通し、ベンチレータ9にはセンタベン
ト20及びサイドベント21が連通し、フロア側
通風路10にはフロア側空気吹出口22が連通し
ている。
このような構成においては、外気又は内気がブ
ロア13によつて外気取入口4又は内気取入口7
から通風路3内に吸い込まれてエバポレイタ14
側に供給される。そして、この空気はエバポレイ
タ14を通過した後、エバポレイタ14とヒータ
コア15との間の第1空気室A内をヒータコア1
5側に流れるが、エアミツクスドア16がヒータ
コア15の空気流入口を完全に閉じているときは
空気がヒータコア15側方の冷風路23を介して
下流のエアミツクスチヤンバ24(第2空気室)
側に流れる。また、冷風路23がエアミツクスド
ア16によつて閉じられているときには、空気が
ヒータコア15を通過してエアミツクスチヤンバ
24に流れ、又、エアミツクスドア16がヒータ
コア15の空気流入口及び冷風路23を開いてい
るときには、空気が冷風路23及びヒータコア1
5内を流れる。
従つて、クーラが作動しているときは空気がエ
バポレイタ14を通過する際に冷却される。ま
た、ヒータコア15にエンジン冷却水を循環させ
ると共に、空気をヒータコア15に流すことによ
り、空気を暖めることができる。しかも、冷風路
23及びヒータコア15内を空気が流れると、冷
風路23を流れる冷風と、ヒータコア15から流
出する温風とがエアミツクスチヤンバ24内でミ
ツクスされる。
このようなエバポレイタ14やヒータコア15
によつて冷暖調湿された空気は、デフロスタノズ
ル18、サイドデフロスタノズル19、センタベ
ント20、サイドベント21、フロア側空気吹出
口22側に供給される。そして、デフロスタノズ
ル18から吹き出された空気は矢印25の如くフ
ロントガラス26に吹き付けられ、サイドデフロ
スタノズル19から吹き出された空気は矢印27
で示した如くサイド側に向けて流れ、センタベン
ト20及びサイドベント21から吹き出された空
気は矢印28,29の如く車室後方に向けて流
れ、フロア側空気吹出口22から吹き出された空
気は矢印30の如くフロア31に沿つて流れて、
車室1内の空調が行なわれる。
ところで、車室1内の空調をする場合、搭乗者
にとつて最も快適な状態は頭寒・足熱である。し
かし、上述の空調装置2はエアミツクスチヤンバ
24が一つであるため、ベント側に冷風を供給
し、足元に温風を供給することも行われていた
が、頭部(車室上部)が適温でも足元(車室下
部)が寒いとか、その逆で足元が適温でも頭部が
暑い等、頭部と足元を適温に制御することが困難
であつた。
このような問題をに鑑み改良された空調装置と
しては、例えば、特開昭57−130809号公報に示さ
れている様に、ヒータコア側からの空気を上下二
層に分離してベント側と足元側に供給するように
したものがある。
この空調装置では、ヒータコアから排出される
温風を、上下2層に分離してベント空気吹出口に
連通する上部の第1エアミツクス室とフロア側空
気吹出口に連通する第2エアミツクス室に供給可
能に設けている。しかも、第1、第2エアミツク
ス室にはヒータコア内を通過しない冷風も供給可
能に設けられている。
従つて、第1、第2エアミツクス室では、ヒー
タコアを通過した温風とヒータコアを通過しない
冷風とがミツクスされる様になつている。そし
て、このミツクスされた即ち温調された空気はベ
ント空気吹出口あるいはフロア側空気吹出口から
それぞれ乗員の上部又はフロア側に向けて吹き出
される。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、この公報に開示された空調装置で
は、フロア側の第2エアミツクス室からデフロス
タ側に温調された空気を取出すようにしている。
このため、冬期等において、フロントガラスの除
霜や結露防止のために、デフロスタに温風を配風
すると同時に、フロア側(足元側)に温風を配風
した場合、デフロスタ側と足元側に同一温度の温
風が供給されていた。
しかしながら、この様に同一温度がデフロスタ
側と足元側に配風された場合、車室内の上下部の
温度が略同じとなるため、配風される空気の温度
によつては乗員に不快感を与えるという問題があ
つた。
そこで、この考案は、足元側及びデフロスタ側
に温風を同時に配風する場合でも、頭寒足熱を図
つて、乗員に不快感を与える様なことのない自動
車用空調装置を提供することを目的とするもので
ある。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するため、この考案は、導入さ
れる空気を案内する第1空気室と、該第1空気室
及びベンチレータ通風路に連通する第2空気室
と、前記第1空気室及びフロア側通風路に連通す
る第3空気室と、前記第1空気室と第2、第3空
気室との間に配設され前記第1空気室側に向いた
空気流入口及び前記第1空気室から導入された空
気を第2、第3空気室に排出する空気排出口を有
する熱交換器と、前記第1空気室と第2空気室を
連通させ前記熱交換器を通過しない空気の通路を
成す第1冷風路と、前記第1空気室と第3空気室
を連通させ前記熱交換器を通過しない空気の通路
を成す第2冷風路と、前記熱交換器の空気流入口
及び第1冷風路の開閉をさせるエアミツクス第1
ドアと、前記第2冷風路及び前記熱交換器の空気
排出口を1つのドアあるいは個々の独立した複数
のドアで開閉させるエアミツクス第2ドアと、前
記第2空気室と第3空気室間の仕切壁と、該仕切
壁と前記熱交換器の空気排出口との間に形成され
該空気排出口と前記第2空気室を連通するバイパ
ス通路とを有し、前記空気排出口から第2空気室
側への流れを許容し且つ該第2空気室から前記空
気排出口側への空気の流れを阻止するバイパスド
アを前記バイパス通路途中に設けると共に、前記
第2空気室に、デフロスタノズルと連通している
デフロスタ通風路が連通され、前記ベンチレータ
通風路、フロア側通風路及びデフロスタ通風路に
は、それぞれを開閉するベンチレータドア、フロ
アドア、デフロスタドアが設けられている自動車
用空調装置としたことを特徴とするものである。
(作用) この様な構成によれば、デフロスタ側とフロア
側に温風を同時に供給する場合でも、デフロスタ
側に供給する温風の温度を第2空気室で、第1冷
風路を通過した空気と熱交換器を通過した空気を
混合して得るとともに、フロア側に供給する温風
の温度を第3空気室で、第2冷風路を通過した空
気と熱交換器を通過した空気を混合して得ること
ができ、デフロスタ側に供給する温風の温度とフ
ロア側に供給する温風の温度とが別々に調整され
る。
(実施例) 以下、この考案を第4図〜第17図に基づいて
説明する。この説明において従来と同一ないし均
等な部位または部材については、同一の符号を付
し重複した説明を省略する。
〈第1実施例〉 第4図は、この考案の第1実施例を示したもの
である。
この第4図において、上述のエアミツクスチヤ
ンバは仕切壁32によつてベント側の第2空気室
Bとフロア側の第3空気室Cとに区画されてい
る。そして、第1、第2空気室A,Bは第1冷風
路23′を介して連通している。また、ヒータコ
ア15の側方には第1、第3空気室A,Cを連通
させる第2冷風路33が形成され、仕切壁32に
は第2、第3空気室B,Cを連通させる連通孔3
4が形成されている。しかも、ヒータコア15の
空気流入口及び第1冷風路23′は、エアミツク
ス第1ドアとしてのエアミツクスドア16で開閉
され、ヒータコア15の空気流出口はエアミツク
ス第2ドアとしての第2ドア35で開閉され、連
通孔34及びフロア側通風路10はフロアドア3
7で開閉されるようになつている。なお、第2ド
ア35は第2冷風路33の開閉も行なう様になつ
ている。また、デフロスタノズル18、サイドデ
フロスタノズル19のデフ空気取入口38は第2
空気室Bに開口していて、ベントドア11及びデ
フロスタドア40で開閉されるようになつてい
る。
さらに、ヒータコア15と仕切壁32との間に
はヒータコア15の空気排出口(第3空気室C
側)と第2空気室Bとを連通させるバイパス通路
39が形成されている。該バイパス通路39はエ
アミツクスドア16が半開(全閉と全開を除く任
意の開度を指す)で、且つ、第2ドア35が同じ
く半開状態のとき、第1冷風路23′を通つた冷
風及び第2冷風路33を通つた冷風が、それぞれ
第2空気室B、第3空気室Cでヒータコア15を
通つた温風とエアミツクスされ、それぞれベンチ
レータ通風路9、フロア側通風路10から吹き出
される際、第2空気室Bへヒータコア15を通つ
た温風を送る通路である。
また、第4図において、デフロスタ通風路(図
示せず)に連通するデフ空気取入口38がデミス
タドアすなわちデフロスタドア40で開閉される
ようになつていると共に、バイパス通路39の開
閉をするバイパスドア41が設けられている。こ
のバイパスドア41は、軽量な材料から形成され
ていると共に、仕切壁32上に配設されている。
しかも、バイパスドア41は、上端がヒータコア
15の空気吹出口の上縁近傍において第2空気室
Bの内壁又はヒータコア15に枢支され、全体が
ヒータコア15から離反する側に傾斜し、下端が
仕切壁32に自重で当接している。尚、バイパス
ドア41がなくてもフロアドア37、デフロスタ
ドア40、ベントドア11の制御、特にフロアド
ア37を閉じることにより、第2空気室Bからフ
ロア側への逆流は防止できる。また、ヒータコア
15の第3空気室Cへの空気流出口は第2ドア3
5のみで開閉されるようになつている。
次に、このような構成の自動車用空調装置の作
用を説明する。
エアミツクス第1ドアであるエアミツクスドア
16でヒータコア15の空気流入口を第4図の如
く開き、ベントドア11を破線の位置まで開き、
デフロスタドア40を閉じ、連通孔34をフロア
ドア37で閉じ、エアミツクス第2ドア35を半
開としヒータコア15の第3空気室Cへの空気流
出口及び第2冷風路33を開き、ヒータコア15
にエンジン冷却水を循環させた状態で、冷風を第
1空気室A側に供給すると、第1空気室Aの冷風
は一部が第1冷風路23′を介して第2空気室B
に流れると共に、第2冷風路33を介して第3空
気室Cに流れる。一方、残りの冷風の一部がヒー
タコア15内に流入して温められる。この温めら
れた空気は、ヒータコア15の空気流出口からバ
イパス通路39側に流出させられた後、バイパス
ドア41を風圧で破線の如く上方に開いて第2空
気室Bに流入し、第1冷風路23′からの冷風と
混合される。この混合された空気はベンチレータ
通風路9を介してセンタベント20、サイドベン
ト21に供給される。また、第2冷風路33を介
して第3空気室Cに流れた冷風は、ヒータコア1
5で暖められた空気と混合されフロア側通風路1
0及びフロア側吹出口22を介してフロア側に吹
き出される。
そして、上記の状態からベントドア11を実線
のように閉じ、デフロスタドア40を開くと、第
1冷風路23′からの冷風とバイパス通路39か
らの温風とが混合された第2空気室Bの空気がデ
フ空気取入口38を介してデフロスタノズル1
8、サイドデフロスタノズル19から吹き出され
る。このとき、フロア側吹出口22からは上記と
同様に冷風と温風が混合された空気が吹き出され
る。この様にベンチレータ9とフロア側通風路1
0とに冷風と温風が混合されて供給されるとき、
及びデフ空気取入口38とフロア側通風路10と
に冷風と温風が混合されて供給されるときは、エ
アミツクスドア16と第2ドア35の開度を調整
することにより、頭寒足熱の空調が図れる。
また、エアミツクスドア16でヒータコア15
の空気流入口を破線の如く閉じ、第2ドア35で
第2冷風路33を破線の如く閉じ、デフロスタド
ア40を閉じ、連通孔34をフロアドア37で閉
じると共に、ベントドア11を破線の如く開いた
状態で、図示しないクーラを作動させると、エバ
ポレイタ14で冷却された空気が第1冷風路2
3′を介して第2空気室Bに流入する。この後、
冷風はベンチレータ通風路9を介してセンタベン
ト20、サイドベント21から車室1内に吹き出
される。この際、第2空気室B内の圧力が第3空
気室C内の圧力よりも高いので、バイパス通路3
9はバイパスドア41で閉じられた状態となり、
バイパス通路39を通じて冷風が第3空気室に流
れることはない。この結果、クーラ作動時の冷風
は全てベンチレータ9に送風され、フロアドア3
7が連通孔34を閉じフロア側通風路10が開の
状態であるが足元に冷風が流れないので足元が冷
えることはない。
なお、第2ドア35で第2冷風路33を開、フ
ロアドア37で連通孔34を開としてフロア側通
風路10を閉とし、冷風を第1冷風路23′と第
2冷風路33に分けてベンチレータ通風路9に送
風してもよい。
さらに、フロア側通風路10或いはデフ空気取
入口38に温風のみを供給することもできる。こ
の場合、エアミツクスドア16で第1冷風路2
3′を、第2ドア35で第2冷風路33を閉じ第
1空気室の空気が全てヒータコア15内に流入し
て暖められるようにする。そして、フロア側通風
路10に供給する場合は、デフ空気取入口38を
デフロスタドア40で、ベンチレータ通風路9を
ベントドア11で、連通孔34をフロアドア37
でそれぞれ閉じる。また、デフ空気取入口38に
供給する場合は、ベンチレータ通風路9をベント
ドア11で、フロア側通風路10をフロアドア3
7でそれぞれ閉じ、デフ空気取入口38をデフロ
スタドア40で、連通孔34をフロアドア37で
それぞれ開とする。
〈第2実施例〉 第6図〜第18図はこの考案の第2実施例を示
したものである。この実施例では、連通孔34を
デフモードドア42で開閉するように設けると共
に、フロア側通風路10をフロアドア43で開閉
するようにしている。そして、デフモードドア4
2とフロアドア43は、一方が開いているときは
他方が閉じるように図示を省略したリンクで連動
している。しかも、エアミツクスとしての第2、
第3ドア35,36も図示を省略したリンクで連
動している。
次に、この第2実施例の空調装置の作用を他の
設定条件と共に説明する。
第5図〜第10図はマニアル操作時の作動状態
を示し、第11図〜第17図はオート空調時の作
動状態を示したものである。
(1) マニアル操作時 このマニアル操作時には、エアミツクス第1ド
アとしてのエアミツクスドア16(第1ドア)と
エアミツクス第2ドアとしての第2、第3ドア3
5,36は連動して開閉する。
ベント側(第5図) この状態では、ベントドア11及びデフモード
ドア42が開いていると共に、フロアドア43が
閉じており、第1、第2冷風路23′,33が開
いていて、冷風はすべて矢印44の如くベント側
に流れる。従つて、足元側には冷風は流れないの
で、足元が冷えすぎることはない。
バイ・レベル側(第6図・第7図) この状態では、デフロスタドア40、デフモー
ドドア42のみが閉じている。この結果、第1空
気室Aからの冷風の一部が第1、第2冷風路2
3′,33を介して第2、第3空気室B,Cに流
れると共に、残りの冷風がヒータコア15に流入
し、温められて流出させられる。このヒータコア
15から流出した温風の一部は、バイパスドア4
1を開いて第2空気室Bに流入し、第1冷風路2
3′からの冷風と混合されて、矢印45の如くベ
ント側に流れる。一方、ヒータコア15から流出
する温風の残りは、第2冷風路33からの冷風と
ミツクスされて矢印46の如くフロア側に流れ
る。この場合、ミツクスされた空気室は例えばベ
ント側に80%、フロア側に20%流れるようにする
とよい。
このバイレベル時において、エアミツクスドア
16の開度が小さく、ヒータコア15の空気流入
口側に配風される量が第1冷風路23′側に配風
される量より少ない場合、すなわち、ベンチレー
タ通風路9へ冷風が配風され、フロア側通風路1
0へヒータコア15を通つた温風と第2冷風路3
3を通つた冷風とを第3空気室Cでエアミツクス
してベンチレータ通風路9へ配風された空気の温
度より高い空気を配風する場合は、第2空気室B
と第3空気室Cとの圧力差が第2空気室Bより第
3空気室C(または、第3ドア36のあるヒータ
コア15の空気流出口側)の圧力小となつたと
き、バイパス通路39を通つて冷風が第3空気室
C側に流れようとするが、バイパスドア41が第
2空気室Bの圧力により閉じられて、該流れを止
めるためフロア側通風路10に冷風が余分に流れ
て上下の温度のコントロールを難しくするとか、
足元を冷しすぎるということがない。(第7図参
照) フート側(第8図) この状態では、エアミツクスドア16が、ヒー
タコア15の空気流入口を開くと共に、第1冷風
路23′を閉じている。また、第2、第3ドア3
5,36はヒータコア15の空気流出口を開いて
いると共に、第2ドア35が第2冷風路33を閉
じている。しかも、デフロスタドア40、デフモ
ードドア42及びベントドア11が閉じていると
共に、フロアドア43が開いている。
従つて、第1空気室Aからの冷風は、すべてヒ
ータコア15に流入して温められて温風となつた
後に第3空気室Cに流出して矢印47の如くフロ
ア側(フート側)に流れる。
デミスト側(第9図) この状態では、ベントドア11及びデフモード
ドア42のみが閉じている。この結果、第1空気
室Aからの冷風の一部が第1、第2冷風路23′,
33を介して第2、第3空気室B,Cに流れると
共に、残りの冷風がヒータコア15に流入し、温
められて流出する。このヒータコア15から流出
した温風の一部は、バイバスドア41を開いて第
2空気室Bに流入して、第1冷風路23′からの
冷風と混合されて、矢印48のデフ側に流れる。
一方、ヒータコア15から流出する温風の残り
は、第2冷風路33からの冷風と混合されて矢印
49の如くフロア側に流れる。この場合、空気は
例えばフロア側に80%、デフ側(デフロスタ通風
路側)に20%流れるようにすると良い。
デフ側(第10図) この状態では、エアミツクスドア16がヒータ
コア15の空気流入口を開くと共に第1冷風路2
3′を閉じている。また、第2、第3ドア35,
36及びデフロスタドア40、デフモードドア4
2が開いていると共に、第2ドア35が第2冷風
路33を閉じ、フロアドア43がフロア側通風路
10を閉じている。従つて、第1空気室Aの冷風
はすべてヒータコア15を通過して温風となり、
この温風はすべて矢印50の如くデフ側に流れ
る。
(2) オート空調時 オート空調時には、エアミツクスドア16(第
1ドア)と第2、第3ドア35,36とはそれぞ
れ独立して制御される。
また、オート空調では、第11図に示す様に、
外気温センサ54、車室温センサ55、日射量セ
ンサ56、吹出温センサ57等で外気温、車室
温、日射量、吹出温等を検出しA/Dコンバータ
58でアナログ・デジタル変換し、演算制御装置
59に入力するとともに、温度設定スイツチ60
により乗員が設定した温度を演算制御装置59に
入力し、該演算制御装置59により、内気取入口
7と外気取入口4を開閉する内外気切り換えドア
8を作動させる切り換えアクチユエータ61、空
気を送るブロアモータ62の回転数を制御するモ
ータ制御回路63、ヒータコア15を通して温風
にする量とヒータコア15を通らない冷風量を調
整し温風と冷風をエアミツクスさせる複数のエア
ミツクスドア16,35,36を作動させる温度
調節アクチユエータ64、吹出モードを選択させ
切換アクチユエータ65の作動を制御させ、外気
温、車室温、日射量、吹出温、設定温等の変化に
合わせ、各吹出口から吹き出される空気の吹出温
度や風量を自動制御するものである。
なお、14は冷媒により空気を冷すエバポレー
タ66は温度表示装置、42はデフモードドア、
10はフロア側通風路、9はベンチレータ通風
路、41はバイパスドア、38はデフ空気取入口
である。
ベント側(第12図) この状態では、ヒータコア15の空気流入口が
エアミツクスドア16で閉じられ、第2冷風路3
3が第2ドア35で閉じられ、フロアドア43、
デフロスタドア40、デフモードドア42が閉じ
られている。しかも、ベントドア11、第3ドア
36が開いている。(この場合、フロンドドア4
3は開いていても良い。)従つて、第1空気室A
の冷風は矢印51の如くすべてベント側に流れ
る。しかも、バイパスドア41は冷風が第2空気
室Bから第3空気室Cに逆流するのを阻止してい
るので、フロア(足元)に冷風は流れない。この
結果、足元が冷えすぎるようなことはない。
バイ・レベル側(第13図・第14図) この状態はマニアル操作時のバイレベル(第6
図、第7図)とほぼ同じ状態で、異なるのは例え
ばベント側及びフロア側に50%ずつ温風を送風す
ると良いという点である。(第13図参照) このバイレベル時において、エアミツクスドア
16の開度が小さく、ヒータコア15の空気流入
口側に配風される量が第1冷風路23′に配風さ
れる量より少ない場合で第2空気室Bより第3空
気室C(または、第3ドア36のあるヒータコア
15の空気流出側)の圧力が小となつたときでも
マニアル操作時の場合と同様バイパスドア41が
第2空気室Bの圧力により閉じられるので、上下
の温度コントロールを難しくするとか、足元を冷
しすぎるということがない。(第14図参照) フート側(第15図) この状態では、デフロスタドア40及び第1冷
風路23′が若干開かれている。実施例ではこの
状態でのデフロスタドア40は図示のように先端
に切欠部40aがありデフ空気取入口38の壁と
の間が若干開かれている状態を形成しているが、
デフロスタドア40を若干動かしてデフ空気取入
口38を若干開いても良い。
なお、デフロスタドア40に切欠部40aがあ
つても他のモード(第12図のベント、第13図
のバイレベル)ではデフ空気取入口38はベント
ドア11により閉じられているため、切欠部40
aから空気がデフ空気取入口38側へ流れること
はない。
そして、フート側(第15図)にしたときの他
の条件はマニアル操作時のフート側(第8図)と
同じである。従つて、第1空気室Aの冷風の一部
は第1冷風路23′を介して第2空気室Bに流れ、
残りはすべてヒータコア15内に流入して温めら
れ温風となる。この温風は大半が矢印52の如く
第3空気室Cを経てフロア側に流れ、残りはバイ
パスドア41を開いて第2空気室Bに流れて第1
冷風路23′からの冷風とミツクスされ、このミ
ツクスされた空気は矢印53の如くデフ側に流れ
る。この場合、例えば温風はフロア側に80%、デ
フ側(デフロスタ通風路側)に20%流れるように
すると良い。
デミスト側(第16図) この状態はマニアル操作時のデミスト(第9
図)とほぼ同じで、異なるのは、例えばフロア側
とデフ側(デフロスタ通風路側)に50%ずつ温風
を流すようにすると良いという点である。
デフ側(第17図) この状態はマニアル操作時のデフ側(第10
図)と全く同じ状態である。
以上説明した実施例では、バイパスドア41を
自重及び風圧によつて閉じるようにしているが、
必ずしもこれに限定されるものではない。例え
ば、バイパスドア41をスプリングで閉じる方向
にバネ付勢してもよい。また、以上説明した実施
例ではバイパスドア41を風圧で開閉させるよう
にしたが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。例えば、バイパスドア41をアクチユエータ
で強制的に開閉させるようにしてもよい。
この考案は、以上説明したように、導入される
空気を案内する第1空気室と、該第1空気室及び
ベンチレータ通風路に連通する第2空気室と、前
記第1空気室及びフロア側通風路に連通する第3
空気室と、前記第1空気室と第2、第3空気室と
の間に配設され前記第1空気室側に向いた空気流
入口及び前記第1空気室から導入された空気を第
2、第3空気室に排出する空気排出口を有する熱
交換器と、前記第1空気室と第2空気室を連通さ
せ前記熱交換器を通過しない空気の通路を成す第
1冷風路と、前記第1空気室と第3空気室を連通
させ前記熱交換器を通過しない空気の通路を成す
第2冷風路と、前記熱交換器の空気流入口及び第
1冷風路の開閉をさせるエアミツクス第1ドア
と、前記第2冷風路及び前記熱交換器の空気排出
口を1つのドアあるいは個々の独立した複数のド
アで開閉させるエアミツクス第2ドアと、前記第
2空気室と第3空気室間の仕切壁と、該仕切壁と
前記熱交換器の空気排出口との間に形成され該空
気排出口と前記第2空気室を連通するバイパス通
路とを有し、前記空気排出口から第2空気室側へ
の流れを許容し且つ該第2空気室から前記空気排
出口側への空気の流れを阻止するバイパスドアを
前記バイパス通路途中に設けると共に、前記第2
空気室に、デフロスタノズルと連通しているデフ
ロスタ通風路が連通され、前記ベンチレータ通風
路、フロア側通風路及びデフロスタ通風路には、
それぞれを開閉するベンチレータドア、フロアド
ア、デフロスタドアが設けられている構成とした
ので、足元側及びデフロスタ側に温風を同時に配
風する場合でも、頭寒足熱を図つて、乗員に不快
感を与える様なことを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車用空調装置による空気の流れを
示す説明図、第2図は自動車用空調装置の空気吹
出口を示す斜視図、第3図は従来の自動車用空調
装置の断面図、第4図はこの考案に係る自動車用
空調装置の第1実施例を示す断面図、第5図〜第
17図はこの考案に係る自動車用空調装置の第2
実施例を示し、第5図〜第10図はマニユアル操
作時を示す断面図、第11図はオートエアコンの
作動制御概念図、第12図〜第17図はオート空
調時を示す断面図である。 1……車室、2……空調装置、3……通風路、
4……外気取入口、7……内気取入口、9……ベ
ンチレータ通風路、10……フロア側通風路、1
1……ベントドア、13……ブロア、14……エ
バポレイタ、15……ヒータコア(熱交換器)、
16……エアミツクスドア(第1ドア)、20…
…センタベント、21……サイドベント、22…
…フロア側空気吹出口、23′……第1冷風路、
33……第2冷風路、35……第2ドア、36…
…第3ドア、37……フロアドア、39……バイ
パス通路、41……バイパスドア、43……フロ
アドア。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 導入される空気を案内する第1空気室と、該第
    1空気室及びベンチレータ通風路に連通する第2
    空気室と、前記第1空気室及びフロア側通風路に
    連通する第3空気室と、前記第1空気室と第2、
    第3空気室との間に配設され前記第1空気室側に
    向いた空気流入口及び前記第1空気室から導入さ
    れた空気を第2、第3空気室に排出する空気排出
    口を有する熱交換器と、前記第1空気室と第2空
    気室を連通させ前記熱交換器を通過しない空気の
    通路を成す第1冷風路と、前記第1空気室と第3
    空気室を連通させ前記熱交換器を通過しない空気
    の通路を成す第2冷風路と、前記熱交換器の空気
    流入口及び第1冷風路の開閉をさせるエアミツク
    ス第1ドアと、前記第2冷風路及び前記熱交換器
    の空気排出口を1つのドアあるいは個々の独立し
    た複数のドアで開閉させるエアミツクス第2ドア
    と、前記第2空気室と第3空気室間の仕切壁と、
    該仕切壁と前記熱交換器の空気排出口との間に形
    成され該空気排出口と前記第2空気室を連通する
    バイパス通路とを有し、 前記空気排出口から第2空気室側への流れを許
    容し且つ該第2空気室から前記空気排出口側への
    空気の流れを阻止するバイパスドアを前記バイパ
    ス通路途中に設けると共に、 前記第2空気室に、デフロスタノズルと連通し
    ているデフロスタ通風路が連通され、前記ベンチ
    レータ通風路、フロア側通風路及びデフロスタ通
    風路には、それぞれを開閉するベンチレータド
    ア、フロアドア、デフロスタドアが設けられてい
    ることを特徴とする自動車用空調装置。
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