JPH01311930A - 自動車等の乗員保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） （産業上の利用分野） 本発明は、自ｌ］ｉＩの衝突時などに乗員を保護する自
動車等の乗員保護装置に関する。

（従来の技術） 従来、自動車の衝突時などの緊急時に乗員を保護する装
置として、気体袋をガスによって吹膨させ、この気体袋
によって乗員に対する衝撃を緩和するものが用いられて
いる。この種の気体袋は、吹膨時の初期にガス主流方向
の中心部が勢いよく突出し、これに乗員の顔面などが当
ると大ぎな衝撃となる。

このようなことから、従来、たとえば特公昭５６−４３
８９０号公報に示されるように、気体袋内の中央部に挿
入体を設けるとともに、この挿入体と固定部との間に網
、つり紐などを設けて気体袋の中央部と固定部との間隔
を一定に保ら、気体袋の中心部のみの突出を防止するよ
うにしたものが知られている。

（発明が解決しようとする課題） 上記のような装置においては、挿入体のない気体袋に比
べ、乗員に対する衝突面と気体袋の固宇部との間隔は−
・定に保たれるが、乗員の身体の大きさ、座席に座って
いるときの位置により、なお気体袋で顔面を直撃される
ようなことが起きやすい。また、気体袋がガス圧により
膨張するときの膨張音が直接乗員に大きく伝わり、耳に
障害が起きたりする。

本発明は、気体袋にお番プる吹膨初期の中央部による強
い衝撃および膨張音を緩和するものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、緊急時に気体袋１をガスによって吹膨させて
自動車等の乗員を保護する装置において、前記気体袋１
は、外側気体袋２と、この外側気体袋２内に設けられた
内側気体袋３とからなり、この外側気体袋２と内側気体
袋３とを開口部５を有する基端部４で結合するとともに
、外側気体袋２と内側気体袋３との乗員側に対する中央
部間を一定間隔をおいて複数個の連結片６で環状に連結
し、前記内側気体袋３の乗員側に対する中央部に１１ｍ
用の複数個のガス孔７を形成するとともに、内側気体袋
３の外周部に上記緩衝用のガス孔７より大きい複数個の
ガス流通孔８を形成したものである。

（作用） 本発明は、緊急時に、たとえば、自ａ車の衝突などによ
り所定の大ぎさを越えた減速度発生時に、空気などのガ
スにより内側気体袋３をガス主流方向に吹膨させ、この
内側気体袋３の膨張にともない、緩衝用のガス孔７から
外側気体袋２内の中央部にガスを流入させ、外側気体袋
２との間に緩衝空間Ａを形成する。これとともに、ガス
は内側気体袋３からガス流通孔８を通って外側気体袋２
内に流入し、この外側気体袋２を内側気体袋３の外周に
吹膨させる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図および第２図において、１は気体袋で、この気体
袋１は、外側気体袋２と、この外側気体袋２内に設けら
れ外側気体袋２よりやや小さい内側気体袋３との二重構
造となっている。そして、この外側気体袋２と内側気体
袋３の基端部４に開口部５が形成されているとともに、
この開口部５の周囲で両者は密封的に一体結合されてい
る。

また、上記外側気体袋２ど内側気体袋３とは乗員側に対
する中央部間で一定間隔をおいて複数個の布などによる
連結片６で円環状に連結されている。

また、上記内側気体袋３０乗員側に対する中央部には緩
衝用の複数の小径のガス孔７が形成され、かつ、内側気
体袋３の外周部には、すなわち、上記連結片６による連
結部より外側に上記緩衝用のガス孔７よりかなり大径の
複数個のガス流通孔８が形成されている。また、上記外
側気体袋２の基端部４の近傍に複数個のガス抜き孔９が
形成されている。

そして、第３図に示すように、自動車の車体における座
席前方側、たとえばステアリングホイール１１の中央部
に固定部材１２が配置され、この固定部材１２に上記気
体袋１の開口部５を有する基端部４の縁部が開口部５を
中央にしてボルト・ナツト等の固定具１３により固定さ
れているとともに、気体袋１の開口部５内に上記固定部
材１２上に設けたガス発生器１４が配置されている。

また、上記ガス発生器１４の外側にガス圧によって引裂
き可能なカバー１５が設けられ、常時は、カバー１５内
に上記気体袋１が折りたたまれて収納されている。

そうして、緊急時に、たとえば、自動車の衝突などによ
り所定の大きさを越えた減速度発生時に、ガス発生器１
４が自動的に作動して空気などのガスを吹出し、第３図
のように、カバー１５を引裂いて気体袋１をガス主流方
向に吹膨させる。この際、まず、内側気体袋３がガス主
流方向に膨張し、カバー１５を破って乗員の顔面方向に
向って突出する。つづいて、内側気体袋３の内圧が上り
、その膨張にともなって、中央部の緩衝用のガス孔７か
ら外側気体袋２内の中央部にガスが少ｆｉＨＲ人し、外
側気体袋２との間にやわらかいクツション性を持った！
１衝空間八を形成する。この場合、内側気体袋３は外側
気体袋２内にあるので、外部に対する内側気体袋３の膨
張音も緩衝される。これとともに、ガスは内側気体袋３
から外周部のガス流通孔８を通って外側気体袋２内に流
入し、この外側気体袋２を内側気体袋３の外周に吹膨さ
せる。

このように、気体袋１を外側気体袋２と内側気体袋３と
で二＠禍造にし、吹膨直後に乗員側に対する中央部に一
定のエアクツション性を持つ緩衝空間へを形成すること
により、ガス圧で高スピードで膨張する気体袋１が乗員
の顔面に強い衝撃を与えることがなく、気体袋１の膨張
による乗員への二次災害発生を防止する。

また、気体袋１は二重構造のため、気体袋１全体が破裂
することはきわめて少なく、万一、外側気体袋２と内側
気体袋３とのどちらかが破裂しても、乗員の最も大切な
顔面および頭部の衝撃力を緩和する効果は持続される。

また、実施にあたっては、第４図に示すように、内側気
体袋３の基端部４と乗員側に対する中央部との間に複数
本のつりひも１０を張設することにより、内側気体袋３
の彫版ストロークを調整することができる。

なお、この装置は、自動車に限らず、航空機、高速船な
どにも用いることができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、気体袋を外側気体袋と内側気体袋とで
二重構造にし、吹膨直後に乗員側に対する中央部に一定
のエアクツション性を持つ緩衝空間を形成することによ
り、ガス圧で高スピードで膨張する気体袋が乗員の顔面
に強い衝撃を与えることがなく、気体袋の膨張による乗
員への二次災害発生を防止することができるとともに、
内側気体袋の膨張音も緩和され、また、気体袋は二重ｖ
Ｉｉ造のため、気体袋全体が破裂することはきわめて少
なく、万一、外側気体袋と内側気体袋とのどちらかが破
裂しても、乗員の最も大切な顔面および頭部の衝撃力を
緩和する効果は持続され、安全性を高めることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一実施例を示す気体袋の収納時
折りたたみ直前の断面図、第２図はその平面図、第３図
は気体袋の吹膨直後の断面図、第４図は他の実流例を示
す断面図である。 １・・気体袋、２・・外側気体袋、３・・内側気体袋、
４・・基端部、５・・開口部、６・・連結片、７・・ガ
ス孔、８・ガス流通孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）緊急時に気体袋をガスによつて吹膨させて自動車
   等の乗員を保護する装置において、前記気体袋は、外側
   気体袋と、この外側気体袋内に設けられた内側気体袋と
   からなり、 この外側気体袋と内側気体袋とを開口部を有する基端部
   で結合するとともに、外側気体袋と内側気体袋との乗員
   側に対する中央部間を一定間隔をおいて複数個の連結片
   で環状に連結し、 前記内側気体袋の乗員側に対する中央部に緩衝用の複数
   個のガス孔を形成するとともに、内側気体袋の外周部に
   上記緩衝用のガス孔より大きい複数個のガス流通孔を形
   成した ことを特徴とする自動車等の乗員保護装置。