JP4560984B2 - 運転席用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の高速移動体の衝突等の緊急時に膨張して人体を保護するための運転席用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
運転席用エアバッグ装置は、それぞれ円形の布よりなるフロントパネルとリヤパネルとの周縁部を縫い合わせることにより形成されたエアバッグを有する。リヤパネルの中央には、インフレータの先端側を受け入れるためのインフレータ係合用開口が設けられる。この開口の周囲がボルトやピン、リベットなどによってリテーナに取り付けられている。このリヤパネルには、運転席乗員がエアバッグに突っ込んできたときにバッグ内の気体を逃がして衝撃を吸収するためのベントホールが設けられている。
【0003】
特開平1−247242号公報には、リヤパネルのインフレータ用開口とフロントパネルとの間に架け渡されるようにインナーパネルを設け、エアバッグ内を中央の第1室と周囲の第2室とに区画したエアバッグが記載されている。このインナーパネルは、略円形であり、その外周縁部がフロントパネルの中央と周縁との中間部に連結される。インナーパネルの中央にはインフレータ用の開口が設けられ、この開口の縁部がリヤパネルと共にリテーナに取り付けられる。このインナーパネルには連通口が設けられている。インフレータが作動すると、まず第1室が膨張し、それに引き続いて第2室が膨張する。第2室へは該連通口を介して第1室からガスが流入する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このようにインナーパネルによって内部が第1室と第2室とに区画されたエアバッグを備えた運転席用エアバッグ装置において、該エアバッグの重量を軽減することを目的とする。
【0005】
本発明は、第1室及び第2室の膨張のバランスが好適となるエアバッグを備えた運転席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、膨張時の第1室の大きさが好適なエアバッグを備えた運転席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、インナーパネルによって内部が第1室と第2室とに区画されたエアバッグを備えた運転席用エアバッグ装置であって、該エアバッグの製作が比較的容易な運転席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ステアリングに設置される運転席用エアバッグ装置であって、該運転席用エアバッグ装置は、該ステアリングの乗員側に膨張するエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータと、該エアバッグの乗員と反対側及びインフレータが取り付けられたリテーナとを備えており、該エアバッグは、乗員側に配置されるフロントパネル及び乗員と反対側に配置されるリヤパネルを有し、該フロントパネル及びリヤパネルは、それらの周縁部同士が結合されてバッグとされており、該リヤパネルの中央には、インフレータ用の開口が設けられ、該バッグ内を中央の第1室と、該第1室を取り囲む第2室とに区画するインナーパネルが配置され、該インナーパネルの中央には、該リヤパネルの開口と略同心状に配置される開口が設けられており、該インナーパネルの周縁部は、該フロントパネルの中央部と周縁部との間の中間部に対し結合されており、該インナーパネルには、該第1室と第2室とを連通する連通口が設けられている運転席用エアバッグ装置に関するものである。
【0009】
本発明(請求項1運転席用エアバッグ装置は、インナーパネルの繊度が該フロントパネル及びリヤパネルの繊度よりも大きく、該インナーパネルの該連通口の開口面積の総和がインナーパネルの第1室に臨む面の面積の1.4〜10%であり、該第1室の容積V と、第1室の容積V 及び第2室の容積V の和V +V との百分比V /(V +V )×100(%)が50%以上であり、フロントパネル、インナーパネル及びリヤパネルはいずれも円形であり、フロントパネルとリヤパネルの外周縁部が縫合され、この縫い径がbであり、フロントパネルとインナーパネルの外周縁部が縫合され、この縫い径がaであり、aとbとの百分比a/b×100(%)が70〜90%であり、該インナーパネルの中央の該開口縁部はフロントパネル及びリヤパネルのいずれに対しても非結合状態となっており、該インナーパネル及びリヤパネルの中央の開口縁部が押えリングによって前記リテーナに固定されており、該連通口は、前記エアバッグが膨張した状態において、ステアリングの外径よりも外側に設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
かかる本発明の運転席用エアバッグ装置にあっては、エアバッグは、フロントパネル及びリヤパネルの重量が小さく、また折り畳んだときの嵩も小さい。また、インナーパネルの基布の繊度をフロントパネル及びリヤパネルの基布の繊度よりも大きくしたことにより、インナーパネルは強度が高く、該インナーパネルの中央部に設けられた開口や連通口の周縁部などにパッチクロス等の補強材を設けることが不要である。この補強材が無くても、膨張開始時に第1室がガスによってフルに膨張してインナーパネルに大きな応力が加えられたときに、インナーパネルは十分にこの応力に対抗することができる。なお、フロントパネル及びリヤパネルの基布は235〜400dtexが好適であり、インナーパネルの基布は235〜470dtexが好適である
【0011】
本発明の運転席用エアバッグ装置にあっては、エアバッグは、第1室内及び第2室内の内圧上昇のバランスが良好である。
【0012】
なお、この開口面積比が1.4%よりも小さいと、膨張初期の第1室の内圧が過大となり、10%よりも大きいと、第1室の内圧の上昇が過度に遅くなる
【0013】
本発明の運転席用エアバッグ装置にあっては、エアバッグは、膨張時の第1室の厚さ(リヤパネルからフロントパネルまでの距離)が十分にあり、しかも内圧上昇も好適な範囲にある。
【0014】
なお、V/(V+V)×100%の値が50%よりも小さいと、膨張時の第1室の厚さが過小となる
【0015】
本発明の運転席用エアバッグ装置にあっては、エアバッグ膨張した場合、エアバッグ内の第1室の厚さが十分にあり、しかも内圧上昇が好適な範囲となる。
【0016】
請求項運転席用エアバッグ装置は、請求項において、インナーパネルとフロントパネルとの糸目方向の交叉角度が20〜45°であることを特徴とするものである。
【0017】
このような縫合角度でインナーパネルとフロントパネルとを縫合すると、インナーパネルとフロントパネルとの連結強度が極めて高いものとなる
【0018】
本発明の運転席用エアバッグ装置のエアバッグにあっては、インナーパネルの開口周縁部をフロントパネル又はリヤパネルに結合しないので、製作に手間がかからず比較的簡単に製作することができる。
【0019】
請求項運転席用エアバッグ装置は、請求項1又は2において、リヤパネルにベントホールが設けられており、該ベントホールと前記インナーパネルの連通口との位置関係が不一致のものとなっていることを特徴とするものである。なお、このベントホールと連通口との位置関係の不一致とは、エアバッグ膨張時に該ベントホールと連通口とが対面しないようになる位置をいい、例えば、連通口とベントホールとが互いにエアバッグの周方向に位相がずれた位置に配置された位置関係、あるいは連通口とベントホールとがそれぞれエアバッグの中央からの異なる放射方向位置に配置された位置関係をいう。
【0020】
このように構成することにより、エアバッグ膨張時に連通口を通して第1室内から第2室内に流入したガスがそのまま直進してベントホールからエアバッグ外部に流出してしまうことがなく、第2室を確実に所定大きさ及び内圧となるように膨張させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態及び参考例について説明する。
【0022】
第1図は本発明の実施の形態に係る自動車の運転席用エアバッグ装置のエアバッグ膨張時の断面図であり、第2図はエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図、第5図はフロントパネル及びインナーパネルの糸目方向の説明図である。
【0023】
このエアバッグ10は、それぞれ円形の織布よりなるフロントパネル12、リヤパネル14及びインナーパネル22を備えている。このフロントパネル12とリヤパネル14は同一直径のものであり、それらの外周縁部同士が縫合されることにより、袋体状とされている。この縫合部は、フロントパネル12及びリヤパネル14の外周に沿って周回した円環状となっている。パネル12及び14を平たく広げた状態におけるこの円環の直径を“b”とする。
【0024】
リヤパネル14には、インフレータ用開口16とベントホール18とが設けられている。このエアバッグ10は、該開口16を通してインフレータからのガスを内部に導入することにより膨張する。また、このリヤパネル14の該開口16の周囲にはボルト挿通孔20が設けられている。なお、このエアバッグ10においては、フロントパネル12及びリヤパネル14の基布として比較的重量が軽く折り畳んだときの嵩が小さいものが用いられている。このフロントパネル12及びリヤパネル14の基布としては、繊度が235〜400dtex(デシテックス)のものが好適である。
【0025】
このエアバッグ10の内部には、円形のインナーパネル22が設けられている。このインナーパネル22はフロントパネル12及びリヤパネル14と略同心状に配され、その周縁部が該フロントパネル12の中央部と周縁部との中間部に対し縫合されている。第2図の符号22’は、この縫合部(縫目)を示している。この縫目22’は円環形であり、この円環の直径は“a”である。
【0026】
このインナーパネル22の中央には、該リヤパネル14のインフレータ用開口16と略同心状に配置されるインフレータ用開口24が設けられている。これらの開口16,24はほぼ同一直径となっている。また、このインナーパネル22の該開口24の周囲には、リヤパネル14のボルト挿通孔20と重なるボルト挿通孔26が設けられている。このインナーパネル22の該インフレータ用開口24の周縁部がリヤパネル14のインフレータ用開口16の周縁部と重ね合わされ、後述のリテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に重ね合わされる。そして、ボルト挿通孔26,20を通して該インフレータ用開口24,16の周縁部がリテーナ30に固定される。これにより、インナーパネル22のインフレータ用開口24の周縁部はリヤパネル14のインフレータ用開口16の周縁部に連なり、インナーパネル22の外周縁部はフロントパネル12に縫合部22’によって連なったものとなる。このインナーパネル22により、エアバッグ10の内部が中央の第1室1と該第1室1を取り囲む第2室2とに区画される。
【0027】
なお、このインナーパネル22の外周縁部とフロントパネル12との縫合部22’の径(以下、縫い径という。)aと、フロントパネル12とリヤパネル14との外周縁部の縫い径bとの百分比a/b×100(%)は70〜90%である。これにより、膨張時の前記第1室1の容積Vと、膨張時のエアバッグ10内の空間容積(該第1室1の容積Vと第2室2の容積Vとの和V+V)との比V/(V+V)が50%以上、例えば50〜75%となっている。
【0028】
また、第5図の通り、それぞれ織布よりなるこのインナーパネル22とフロントパネル12との糸目方向の交叉角度θは20〜45°であり、これにより、該インナーパネル22とフロントパネル12との結合力は非常に強固なものとなっている。なお、この交叉角度θは、インナーパネル22の経糸とフロントパネル12の経糸との交叉角度となっている。
【0029】
このインナーパネル22には、第2図に示す通り、その周縁部と中央部との間の領域に、周方向に等間隔をおいて複数個(この実施の形態では4個)の連通口28が設けられている。この連通口28を通してエアバッグ10内の該第1室1と第2室2とが連通されている。この連通口28の開口面積の総和は、インナーパネル22の第1室1に臨む面の面積(即ち、縫合部22’よりも内側のインナーパネル22の面積。この面積は、連通口28の開口面積を含むものである。)の1.4〜10%となっている。
【0030】
なお、この連通口28は、ステアリングの外径よりも外側に設けられている。これにより、乗員が膨張したエアバッグ10に衝突して該エアバッグ10を強く押圧し、該エアバッグ10内部においてインナーパネル22がステアリングと乗員との間に押えられたとしても連通口28がステアリングによっては塞がれず、エアバッグ10内における第1室1と第2室2との間のガスの流通が保証される。
【0031】
また、この連通口28はリヤパネル14に設けられたベントホール18からエアバッグ10の周方向に位相がずれた位置に配置されており、エアバッグ膨張時に該連通口28とリヤパネル14とが対面しないようになっている。これにより、エアバッグ10の前記第1室1内から連通口28を通って第2室2内に流れ込んだガスがそのまま直進してベントホール18からエアバッグ外部に流出することが防止される。
【0032】
なお、連通口28とベントホール18とをそれぞれエアバッグ10の中央からの放射方向位置が異なるように配置することにより、該連通口28とベントホール18とが対面しないようにしてもよい。もちろん連通口28とベントホール18とのエアバッグ10の周方向の位相及び放射方向位置の双方をずらしてもよい。
【0033】
この実施の形態では、該インナーパネル22の基布として、フロントパネル12及びリヤパネル14の基布よりも繊度が大きく、強度が高いものが用いられている。従って、該インナーパネル22は単体でも十分に膨張時のエアバッグ10からの応力に対抗することができる。ただし、このインナーパネル22の基布として、該フロントパネル12やリヤパネル14の基布と同等の繊度を有したものが用いられてもよく、この場合には、開口24や連通口28の周縁部に補強用のパッチ等を取り付けることにより該インナーパネル22に十分な強度を与えることができる。このインナーパネル22に用いられる基布の繊度は235〜470dtex程度が好適である。
【0034】
このエアバッグ10を製作する際には、まず予めフロントパネル12の内側面(完成したエアバッグ10の内側に配置される面)にインナーパネル22を同心状に重ね合わせ、このインナーパネル22の外周縁部をフロントパネル12の周縁部と中間部の間に縫い径aにて環状に縫合する(この縫合により、縫合部22’が形成される。)。次いで、このフロントパネル12とリヤパネル14とを互いに外側面(完成したエアバッグ10の外側に配置される面)同士が対面するように重ね合わせ、これらの外周縁同士を縫い径bにて環状に縫合して袋状体とする。その後、リヤパネル14のインフレータ用開口16を介して、インナーパネル22が該袋状体の内側となるようにフロントパネル12とリヤパネル14とを反転させることにより、エアバッグ10が完成する。
【0035】
なお、エアバッグ10の仕様やフロントパネル12とリヤパネル14との結合の方法の如何等によっては、フロントパネル12とリヤパネル14とを結合する際に、インナーパネル22が該フロントパネル12とリヤパネル14との間に挟み込まれるようにこれらの内側面同士を対面させ、この状態で該フロントパネル12とリヤパネル14の外周縁部同士を結合してもよい。このようにした場合には、フロントパネル12とリヤパネル14を反転させる手間が省け、エアバッグ10の製作が容易になる。
【0036】
このエアバッグ10を取付けるためのリテーナ30には、中央にインフレータ取付口32が設けられ、その周囲にボルト挿通孔34が設けられている。
【0037】
インフレータ36のフランジ38には、ボルト挿通孔40が設けられている。このインフレータ36は、リテーナ30のインフレータ取付口32に嵌装される。
【0038】
エアバッグ10をリテーナ30に取り付けるに当たっては、リヤパネル14及びインナーパネル22のインフレータ用開口16,24の周縁部を押えリング42により該リテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に押え付ける。
【0039】
この際、押えリング42のスタッドボルト44をボルト挿通孔26,20,34,40に通し、その先端にナット46を締め込むことにより、インナーパネル22、エアバッグ10及びインフレータ36をリテーナ30に固定する。そして、エアバッグ10を折り畳み、このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー48をリテーナ30に取り付けることにより、第1図に示すエアバッグ装置が構成される。このエアバッグ装置は、自動車のステアリングホイール(図示略)に設置される。
【0040】
車両衝突時等の緊張時には、インフレータ36が作動してエアバッグ10内にガスが噴出する。エアバッグ10は、このガスにより膨張してモジュールカバー48を押し開き、車両室内に展開して運転席乗員を保護する。なお、この際、エアバッグ10は、インフレータ36からのガスによりまず第1室1が速やかに膨張する。そして、この第1室1内のガスが連通口28を通って第2室2内に流入し、該第1室1に引き続き第2室2が膨張する。
【0041】
このエアバッグ10にあっては、フロントパネル12及びリヤパネル14として繊度の小さい基布を用いているので、比較的重量が軽く、折り畳み体の嵩も小さい。また、インナーパネル22もこのフロントパネル12やリヤパネル14の基布と同様の繊度を有した基布から構成した場合には、該エアバッグ10をより一層軽量で折り畳み体の嵩も小さいものとすることができる。そして、これにより、エアバッグ装置の重量の増加や大型化を大幅に緩和することが可能となる。なお、インナーパネル22自体及び該インナーパネル22とフロントパネル12との結合部には十分な強度が与えられているので、エアバッグ10の第1室1がインフレータ36からのガスによりフルに膨張して該インナーパネル22に大きな応力が加えられても、該インナーパネル22は十分にこの応力に対抗することができる。
【0042】
また、このエアバッグ10にあっては、膨張時の第1室1内及び第2室2内の内圧上昇のバランスがよく、第2室2内へのガスの流通量が少なすぎて第1室1の内圧が過大となったり、逆に第2室2内へのガスの流通量が多すぎて第1室1内の内圧の上昇が過度に遅くなったりすることがない。
【0043】
さらに、このエアバッグ10にあっては、エアバッグ膨張時には第1室1が速やかに且つ十分な厚さに膨張し、しかも第1室1内の内圧上昇も好適な範囲となる。
【0044】
このエアバッグ10は、インナーパネル22の中央部のインフレータ用開口24の周縁部がリヤパネル14に対して非結合状態で製作されるため、製作が比較的容易である。
【0045】
なお、上記実施の形態では、インナーパネル22の周方向に等間隔にて4個の円形の連通口28が設けられているが、インナーパネルに設けられる連通口の個数や形状は、その開口面積の総和が前述の範囲にあればよく、特に限定されるものではない。また、インナーパネルの形状及び配置も、エアバッグ内を第1室1と第2室2とに区画したときの該第1室1の容積Vが前述の範囲にあればよく、特に限定されるものではない。
【0046】
インナーパネルとしては、次の第3図(a)〜(c)に示されるものを用いてもよい。
【0047】
第3図(a)に示すインナーパネル22Aは、外周縁部に周方向に等間隔にて4個の切欠き部50が設けられたものである。このインナーパネル22Aは、エアバッグ10内において該切欠き部50を除く外周縁部がフロントパネル12の内周面に結合され、該切欠き部50により、エアバッグ10内の第1室と第2室とを連通する連通口が形成される。
【0048】
第3図(b)のインナーパネル22Bは、その周縁部と中央部との間の領域に周方向に等間隔にて半径方向に延在する8条のスリット状の連通口52を備えている。
【0049】
第3図(c)のインナーパネル22Cは、その周縁部と中央部との間の領域に8個の小孔状の連通口54を備えている。なお、第3図(a)〜(c)はインナーパネルを平坦に広げた状態を示している。インナーパネル22A〜22Cのその他の構成は前記インナーパネルと同一であり、第1,2図と同一の符号は同一の部分を示している
【0050】
4図(a)〜(d)は参考例に係る自動車の助手席用エアバッグ70A〜70Dの正面図である。各エアバッグ70A〜70Dともに、略長方形状(略台形であってもよい。)のフロントパネル72とリヤパネル74とを有しており、それらの周縁部同士を縫合することにより、エアバッグの外殻部分を構成する袋体とされている。
【0051】
各エアバッグ70A〜70Dともに、リヤパネル74の中央部付近には、このエアバッグ70A〜70Dを収容するためのコンテナ(図示略)の前面開口に連結され、該コンテナ内に設置されたインフレータ(図示略)からのガスをエアバッグ内に導入するための開口76が設けられている。また、リヤパネル74には、エアバッグ膨張時に乗員がこのエアバッグ70A〜70Dに突っ込んできた際に該エアバッグ70A〜70D内のガスを外部に流出させて衝撃を吸収するためのベントホール(図示略)が設けられている。
【0052】
各エアバッグ70A〜70Dともに、前記エアバッグ10と同様に、インナーパネル80A〜80Dによって内部が第1室と第2室とに区画されている。第1室はエアバッグ70A〜70Dの中央側に配置され、第2室は各第1室を取り巻くようにエアバッグ70A〜70Dの外周に沿って周回して設けられている。各インナーパネル80A〜80Dにはインフレータ用開口82が設けられている。
【0053】
第4図(a)のエアバッグ70A内には、略長方形状のインナーパネル80Aが設けられている。このインナーパネル80Aは、その長辺及び短辺の延在方向がそれぞれフロントパネル72の長辺及び短辺の延在方向と平行となるように配置されている。インナーパネル80Aは、その周縁部が該フロントパネル72の外周縁部と中央部との間に縫着等の結合手段により結合されている。このインナーパネル80Aの中央付近には、リヤパネル74の開口76と重なり、且つ該開口76と略同形の開口82が設けられている。
【0054】
このインナーパネル80Aは、該開口82の周縁部がリヤパネル74の開口76の周縁部と共に前記コンテナの前面開口の周縁部に取り付けられることによりフロントパネル72とリヤパネル74との間に架け渡され、エアバッグ70Aの内部を中央の第1室と該第1室とを取り囲む第2室とに区画する。
【0055】
このインナーパネル80Aの対角線上に計4個の円形の連通口84が設けられている。
【0056】
第4図(b)のエアバッグ70Bの内部には、フロントパネル72の長手方向に長く延在された略長円形のインナーパネル80Bが設けられている。このインナーパネル80Bには4個の円形の連通口86が設けられている。
【0057】
第4図(c)のエアバッグ70Cの内部には、フロントパネル72の長手方向に長く延在され、該長手方向の中間部がくびれた略瓢箪形状のインナーパネル80Cが設けられている。このインナーパネル80Cの4隅部の近傍にそれぞれ連通口88が設けられている。
【0058】
第4図(d)のエアバッグ70Dの内部にはフロントパネル72の中央を占めるように円形のインナーパネル80Dが設けられている。このインナーパネル80Dの上部及び下部にそれぞれ連通口90が設けられている。
【0059】
このエアバッグ70A〜70Dは、折り畳まれてコンテナ内に収容され、リッドが該コンテナの前面開口に装着される。
【0060】
これらの助手席用エアバッグ70A〜70Dにおいても、車両衝突時にインフレータが作動すると、該インフレータからの噴出ガスがインフレータ用開口76,82を通って各エアバッグの第1室内に流入し、該第1室を膨張させる。これにより、エアバッグはリッドを押し開けてコンテナ外に膨張する。そして、その後、連通口84,86,88又は90を通ってガスが第1室から第2室に流入し、第2室が膨張する。これにより、エアバッグ70A〜70Dは助手席乗員の前方において、上下左右に大きく展開する。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、インナーパネルによって内部が第1室と第2室とに区画されたエアバッグを備えた運転席用エアバッグ装置において、エアバッグの重量が軽減され、第1室及び第2室の膨張のバランスが好適であり、エアバッグ膨張時の第1室の大きさが好適であり、エアバッグの製作が比較的容易な運転席用エアバッグ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る運転席用エアバッグ装置の断面図である。
【図2】 第1図のエアバッグ装置の分解斜視図である。
【図3】 インナーパネルの他の実施の形態を示す図である。
【図4】 参考例に係る助手席用エアバッグの正面図である。
【図5】 フロントパネル及びインナーパネルの糸目方向の説明図である。
【符号の説明】
1 第1室
2 第2室
10 運転席用エアバッグ
12 フロントパネル
14 リヤパネル
16 インフレータ用開口
18 ベントホール
22,22A,22B,22C インナーパネル
24 開口
28,52,54 連通口
30 リテーナ
32 インフレータ取付口
36 インフレータ
42 押えリング
50 凹部
70A,70B,70C,70D 助手席用エアバッグ
72 フロントパネル
74 リヤパネル
76 開口
80A,80B,80C,80D インナーパネル
82 インフレータ用開口
84,86,88,90 連通口

Claims (6)

  1. ステアリングに設置される運転席用エアバッグ装置であって、
    該運転席用エアバッグ装置は、該ステアリングの乗員側に膨張するエアバッグと、
    該エアバッグを膨張させるためのインフレータと、
    該エアバッグの乗員と反対側及びインフレータが取り付けられたリテーナと
    を備えており、
    該エアバッグは、乗員側に配置されるフロントパネル及び乗員と反対側に配置されるリヤパネルを有し、該フロントパネル及びリヤパネルは、それらの周縁部同士が結合されてバッグとされており、
    該リヤパネルの中央には、インフレータ用の開口が設けられ、
    該バッグ内を中央の第1室と、該第1室を取り囲む第2室とに区画するインナーパネルが配置され、
    該インナーパネルの中央には、該リヤパネルの開口と略同心状に配置される開口が設けられており、
    該インナーパネルの周縁部は、該フロントパネルの中央部と周縁部との間の中間部に対し結合されており、
    該インナーパネルには、該第1室と第2室とを連通する連通口が設けられている運転席用エアバッグ装置において、
    該インナーパネルの繊度が該フロントパネル及びリヤパネルの繊度よりも大きく、
    該インナーパネルの該連通口の開口面積の総和がインナーパネルの第1室に臨む面の面積の1.4〜10%であり、
    該第1室の容積V と、第1室の容積V 及び第2室の容積V の和V +V との百分比V /(V +V )×100(%)が50%以上であり、
    フロントパネル、インナーパネル及びリヤパネルはいずれも円形であり、
    フロントパネルとリヤパネルの外周縁部が縫合され、この縫い径がbであり、
    フロントパネルとインナーパネルの外周縁部が縫合され、この縫い径がaであり、
    aとbとの百分比a/b×100(%)が70〜90%であり、
    該インナーパネルの中央の該開口縁部はフロントパネル及びリヤパネルのいずれに対しても非結合状態となっており、
    該インナーパネル及びリヤパネルの中央の開口縁部が押えリングによって前記リテーナに固定されており、
    該連通口は、前記エアバッグが膨張した状態において、ステアリングの外径よりも外側に設けられていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置
  2. 請求項において、インナーパネルとフロントパネルとの糸目方向の交叉角度が20〜45°であることを特徴とする運転席用エアバッグ装置
  3. 請求項1又は2において、前記リヤパネルにベントホールが設けられており、該ベントホールと前記インナーパネルの連通口との位置関係が不一致のものとなっていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置
  4. 請求項3において、前記インナーパネルには、その周縁部と中央部との間の領域に、周方向に等間隔をおいて複数個の前記連通口が設けられており、
    該連通口と前記ベントホールとは、前記エアバッグの周方向の位相及び該エアバッグの中央からの放射方向位置の一方又は双方をずらして配置されていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記インナーパネルは、外周縁部に周方向に等間隔にて切欠き部が設けられたものであり、該切欠き部を除く外周縁部が前記フロントパネルの内周面に結合され、該切欠き部により、前記第1室と第2室とを連通する前記連通口が形成されていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記連通口は、前記インナーパネルの半径方向に延在したスリット状であることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
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