JPH0274440A - 自動車等の乗員保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車の衝突時などに乗員を保護する自動車
等の乗員保護装置に関する。

（従来の技術） 従来、自動車の衝突時などの緊急時に乗員を保護する装
置として、気体袋をガスによって吹膨させ、この気体袋
によって乗員に対する衝撃を緩和するものが用いられて
いる。この種の気体袋は、吹膨時の初期にガス主流方向
の中心部が勢いよく突出し、これに乗員の顔面などが当
ると大ぎな衝撃となる。

このようなことから、従来、たとえば特公昭５６−４３
８９０号公報に示されるように、気体袋内の中央部に挿
入体を設けるとともに、この挿入体と固定部との間に網
、つり紐などを設けて気体袋の中央部と固定部との間隔
を一定に保ち、気体袋の中心部のみの突出を防止するよ
うにしたものが知られている。また、気体袋は通常収納
時にはカバーによって覆われている。

（発明が解決しようとする課題） 上記のような装置においては、挿入体のない気体袋に比
べ、乗員に対する衝突面と気体袋の固足部との間隔は一
定に保たれるが、一方、気体袋は横方向からのわずかな
力でずれ込みやすく、すなわち、乗員の倒れ方によって
、乗員の身体の一部が横方向または斜め方向から気体袋
に衝突した場合、気体袋の位置がずれて気体袋の役目が
半減されることがあり、衝撃吸収効果を十分発揮できな
くなる。

また、気体袋はカバーを引裂きながら乗員側に向って吹
膨するが、この際に、気体袋は車体等に固定部で固定さ
れ、この固定部はカバーの下方に設けられており、固定
部からも直接円周方向に吹膨する。このためカバーは大
きな角度で拡開され、その一部または全部が、破砕また
は脱離して車体から離れ、側方へ吹き飛ばされる場合が
あり、それにより乗員傷害を引き起こすおイれがある。

この危険を防止するため、カバーには円周方向に対して
も必要以上の強度をもたせている。このため、吹膨用の
ガスはカバーを押し広げるために多くを費やしてしまい
、気体袋の中央部および円周部で十分に衝撃を吸収でき
るだけの圧力が保持されないことがある。

本発明は、吹膨初期の中央部の突出を緩和するとともに
、気体袋の横ずれが生じないようにし、かつ、十分にＶ
Ｍ撃を吸収できるだけの圧力を保持できる自ｖＪｆｌＬ
等の乗員保護装置を提供することを目的とするものであ
る。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、緊急時に気体袋をガスによって吹膨させて自
動車等の乗員を保護する袋間において、基端部にガス流
入用の開口部を有しかつ前記基端部近傍に複数個のガス
抜き孔を右するとともに基端部が座席前方の固定部材に
固定され吹膨時にガス主流方向に吹膨する中央気体袋と
、この中央気体袋の前記基端部近傍を除く外周に連設さ
れかつ中央気体袋とその連結部に設けたガス流通用の流
通口を介して連通し吹膨時に中央気体袋の外周の円周方
向に吹膨する外周気体袋とを備えたものである。

（作用） 本発明は、緊急時に、たとえば、自動車の衝突などによ
り所定の大きさを越えた減速度発生時に、空気などのガ
スにより中央気体袋１をガス主流方向に吹膨させる。こ
れとともに、ガスは中央気体袋１から流通口５を通って
外周気体袋３内に流入し、この外周気体袋３を中央気体
袋１の外周の円周方向に吹膨させる。また、縮小時には
、外周気体袋３のガスは中央気体袋１を介して中央気体
袋１の基端部近傍のガス扱き孔６から排出される。

（実７Ｉ１例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

１は中央気体袋で、この中央気体袋１の基端部にはガス
流入用の開口部２が形成されている。

上記中央気体袋１の基端部近傍を除いたすなわち基端部
から間隔を有した位置のほぼ直径の外周には環状の外周
気体袋３が一体的に連設されている。

そして、上記中央気体袋１と外周気体袋３の間の連結壁
部４にはガス流通用の複数の流通口５が形成されている
。また、上記中央気体袋１の基端部近傍に複数個のガス
扱き孔６が形成されている。

そして、自動車の車体７における座席前方側、たとえば
ステアリングホイール８の中央部に固定部材として基板
９が配置され、この基板９に上記中央気体袋１の開口部
２を有する基端部の縁部が開口部２を中央にして固定具
１０により固定されているとともに、中央気体袋１の開
口部２内に上記基板９上に設けたガス発生器１１が配置
されている。

また、上記ガス発生器１１の外側にガス圧によって引裂
き可能なカバー１２が設けられ、常時は、第３図に示す
ように、カバー１２内に上記中央気体袋１および外周気
体袋３が折りたたまれて収納されている。

そうして、緊急時に、たとえば、自動車の衝突などによ
り所定の大ぎさを越えた減速度発生時に、ガス発生器１
１が自動的に作動して空気などのガスを吹出し、第４図
のように、カバー１２を引裂いて中央気体袋１をガス主
流方向Ｇに吹膨させる。

これとともに、ガスは中央気体袋１から流通口５を通っ
て外周気体袋３内に流入し、この外周気体袋３を中央気
体袋１の外周の円周方向にドーナッツ状に吹膨させる。

このように、吹膨部が中央気体袋１と外周気体袋３とに
分割形成されているため、中央気体袋１の吹膨時の立上
りストロークを比較的小さなものに抑制できる寸法に設
計することが可能となり、単一の気体袋のように、膨張
した気体袋の前端が乗員の顔面に衝突する危険性が減少
するとともに、中央気体袋１と外周気体袋３により膨張
時の拘束面を比較的偏平に拡大して広い面積とすること
ができるので、乗員の頭部や胸部の衝突個所が中心から
外れた場合でも、中央気体袋１あるいは外周気体袋３が
人体からずれることがなく、確実に人体を受けとめ、そ
の衝撃エネルギーを吸収、緩和することができる。

また、全体が中央気体袋１と外周気体袋３とで比較的偏
平な広い面積となるので、横方向の力に対して動きが少
なく、また、これをステアリングホイール８部に装着し
た場合、乗員の衝撃力吸収は主として中央気体袋１で行
なわれ、本実施例のように外周気体袋３がステアリング
ホイール８のリング面よりも十分大きい場合には、外周
気体袋３は吹膨することによりステアリングホイール８
方向に圧力を加え、ステアリングホイール８のリム部を
全周にわたってかかえ込もうとし、このため、外周気体
袋３に横方向の力が働いても、外周気体袋３はステアリ
ングホイール８からずれることがなく、乗員の衝撃力を
効果的に吸収することができ、乗員の腹部がステアリグ
ホイール８のリム部に衝突した際の衝撃力を吸収するこ
ともできる。また、顔面に与える衝撃力も中央気体袋１
の前端が一重であることから少しで済む。

また、中央気体袋１の基端部近傍を除く中央気体袋１の
外周に外周気体袋３を連設しているので、吹膨当初は主
としてガスの主流方向Ｇの中央気体袋１の膨張によって
のみカバー１２が破られることにより、吹膨用のガスの
多くをカバー１２を押し広げることに費やすことがない
ので、ガスの吹膨エネルギーおよびカバー１２強度を必
要最小限に設定できる。

また、ガス抜き孔６を中央気体袋１の基端部近傍に設け
たことにより、乗員身体の衝突等により押し出された外
周気体袋３からの気体は必ず中央気体袋１を通過して排
出されるので、主として頭部保護を目的とする中央気体
袋１のエネルギー吸収性能を高めるとともに、これを永
く持続させることができる。

さらに、折りたたむときは内部に紐等のたるみ部がない
ため、中央気体袋１および外周気体袋３が収納しやすい
。

なお、この装置は、自動車に限らず、航空機、高速船な
どにも用いることができる。

（発明の効果〕 本発明によれば、吹膨時において、吹膨部が中央気体袋
と外周気体袋とに分割形成されているため、中央気体袋
の吹膨時の立上りストロークを比較的小さなものに抑制
できる寸法に設計Ｊることが可能となり、単一の気体袋
のように、膨張した気体袋の前端が乗員の顔面に衝突す
る危険性が減少するとともに、中央気体袋と外周気体袋
により膨張時の拘束面を比較的偏平に拡大して広い面積
とすることができるので、乗員の頭部や胸部の衝突個所
が中心から外れた場合でも、中央気体袋あるいは外周気
体袋が人体からずれることがなく、確実に人体を受けと
め、その衝撃エネルギーを吸収、緩和することができる
。また、中央気体袋の基端部近傍を除く中央気体袋の外
周に外周気体袋を連設しているので、吹膨当初は主とし
て中央気体袋が膨張し、その膨張にＪ：ってのみ気体袋
のカバーが破られ、吹膨用のガスの多くをカバーを押し
広げることに費やすことがないので、ガスの吹膨エネル
ギーおよびカバーの強度を必要最小限に設定できる。さ
らに、中央気体袋の基端部近傍に複数のガス抜ぎ孔を設
けたことにより、外周気体袋の縮小時に外周気体袋から
の気体は必ず中央気体袋を通過して排出されるので、中
央気体袋のエネルギー吸収性能を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一実施例を示す断面図、第２図
は気体袋の収納時折りたたみ直前の断面図、第３図は気
体袋の吹膨前の状態の断面図、第４図は気体袋の吹膨直
後の断面図である。 １・・中央気体袋、２・・開口部、３・・外周気体袋、
５・・流通口、６・・ガス扱き孔。 導己しり

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）緊急時に気体袋をガスによつて吹膨させて自動車
   等の乗員を保護する装置において、基端部にガス流入用
   の開口部を有しかつ前記基端部近傍に複数個のガス抜き
   孔を有するとともに基端部が座席前方の固定部材に固定
   され吹膨時にガス主流方向に吹膨する中央気体袋と、 この中央気体袋の前記基端部近傍を除く外周に連設され
   かつ中央気体袋とその連結部に設けたガス流通用の流通
   口を介して連通し吹膨時に中央気体袋の外周の円周方向
   に吹膨する外周気体袋と、を備えたことを特徴とする自
   動車等の乗員保護装置。