JPH01300049A - インテークマニホールド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、混合気を自動車等のエンジンに供給する際
の流路となるインテークマニホールドに関し、特に、軽
量化を図れる合成樹脂製のインテークマニホールドに関
する。

〈従来の技術〉 従来、合成樹脂製のインテークマニホールドとしては、
特開昭５８−８２０５９号公報に記載されているものが
知られている。

この従来公報に記載されているインテークマニホールド
は、熱可盟性ポリエステルから形成され、つぎのように
製造されていた。

まず、低融点合金である錫−ビスマス合金からなる中子
を製造しておき、その中子をインテークマニホールドを
射出成形やトランスファー成形等により成形する成型用
型にセットする。

そして、その成型用型に熱可塑性ポリエステルを注入し
く注入圧力は４００　ｋｇｆ／ｃｍ’程度）、インテー
クマニホールドを成形する。

その後、中子とともにインテークマニホールドを離型さ
せて、所定温度の油槽内に入れる。その際、中子はその
油槽内で流動化状態となり、インテークマニホールドか
ら中子が除去されることとなる。

そして、流動化した中子を再利用するために回収すると
ともに、油槽内からインテークマニホールドを取り出せ
ば、所定の製品を得ることができる。

〈発明が解決しようとする課題〉 従来の合成樹脂製のインテークマニホールドは、上述の
ように製造されており、軽量化を図れるものの、次のよ
うな課題があった。

すなわち、成形後、中子を取り除く必要があり、中子除
去作業の工数に加え、油槽等の設備が必要となって、イ
ンテークマニホールドのコストを上昇させることとなっ
ていた。

また、中子に低融点合金からなるものを利用しているこ
とから、その中子の重量が重く、成形用型へのセット等
の取り扱いが不便となって作業能率を低下させ、製造工
数の増大を招き、インテークマニホールドのコストアッ
プの一因となっていた。

さらに、この低融点合金は高価なために再利用する必要
があり、油槽内に回収装置等が必要となって、−層イン
テークマニホールドのコストを上昇させることとなって
いた。

この発明は、上述の課題を解決するもので、簡単かつ容
易に製造でき、製造工数・コストを低減させることがで
きるインテークマニホールドを提供することを目的とす
る。

く課題を解決するための手段〉 この発明に係るインテークマニホールドは、混合気をエ
ンジンに供給する際の流路となる合成樹脂製のインテー
クマニホールドであって、前記流路内周面が中空樹脂成
形品から形成され、該中空樹脂成形品の外周部位に反応
射出成形により形成される補強層が配設されて構成され
ていることを特徴とする。

〈発明の作用・効果〉 この発明に係るインテークマニホールドは、混合気の流
路内局面が中空樹脂成形品から形成され、この中空樹脂
成形品の外周部位に反応射出成形により形成される補強
層が配設されて構成されている。そのため、予め中空樹
脂成形品を形成しておき、その中空樹脂成形品を、所定
の成形用型にインサートとしてセットし、そして、中空
樹脂成形品外周部位に反応射出成形により補強層を形成
し、成形後に離型させれば、中空樹脂成形品と補強層と
からなる所定のインテークマニホールドを製造できる。

すなわち、この発明に係るインテークマニホールドは、
成形後に取り除く低融点合金からなる中子を使用するこ
となく製造でき、従来必要であった中子の除去工程が不
要となって、簡単かつ容易。

に製造でき、さらに従来必要であった中子の除去装置・
回収装置等が不要となり、コストを低減して製造できる
。また、反応射出成形用型へインサートをセットする場
合に、そのインサートが中空樹脂成形品であることから
、軽量であり、そのインサートを取り扱う作業能率を低
下させることもない、なお、反応射出成形に使用される
インサートが中空樹脂成形品であることから、インテー
クマニホールドの成形時に中空樹脂成形品が成形材料に
より変形される危惧があるが、反応射出成形は、その材
料の注入圧力を１０〜３０　ｋｇｆ／ｃＩｌ′を低圧と
しているこから、そのような問題は生じないしたがって
、この発明に係るインテークマニホールドは、簡単かつ
容易に製造でき、製造工数・コストを低減させることが
できる。

〈実施例〉 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１・２図に示す実施例のインテークマニホールド１は
、従来と同様に、上部より順に、サージタンク部４、ポ
ート部５、及びポートフランジ部６を備え、内部に、サ
ージタンク部４における後部側（第２図の後方側）の図
示しない入口部から各ポート部５先端まで、混合気を過
通分配させる流路１ａが形成されている。

フランジ部４ａは、サージタンク部４をエンジンルーム
内の所定のブラケット等にボルト等を利用して接続させ
るものであり、フランジ部４ｂは、サージタンク部４後
部の入口部を図示しないキャブレタからの流路と接続さ
せるものであり、ポートフランジ部６は、４本の各ポー
ト部５をそれぞれ図示しないシリンダヘッドに接続させ
るものである。

そして、このインテークマニホールド１は、流路１ａ内
周面を中空樹脂成形品２から形成され、その中空樹脂成
形品２の外周部位に反応射出成形から形成される補強層
３が配設されて構成されている。

中空樹脂成形品２は、第１〜４図に示すように、サージ
タンク部４の内周面を形成するタンク中空部２ａと、各
ポート部５の内周面を形成する４本のポート中空部２ｂ
とを備えている。この中空樹脂成形品２は、所望により
補強材としてのガラス繊維等を混入されたポリアミド等
の合成樹脂の押出ブロー成形品である。なお、この中空
樹脂成形品２は、後述の補強層３の反応射出成形時、補
強Ｎ３との固着強度が良好なように、補強層３と同質材
から形成することが望ましい。

この中空樹脂成形品２は、ブロー成形された直後は、第
３・４図に示すように、後述の反応射出成形用型１１へ
のセット時を考慮し、セットが容易なインサート２０と
して使用できるよう、タンク中空部２８前後両端と、各
ポート中空部２ｂの先端とに、固定部２Ｃ・２ｄ・２ｅ
を備えている、なお、これら固定部２Ｃ・２ｄ・２ｅの
うち、固定部２ｃを除いた固定部２ｄ・２ｅは、反応射
出成形後に切除されるものである。ちなみに、このイン
サート２０の形状は、従来の低融点合金から形成される
中子と略同形としており、従来の中子も同様な固定部を
備えていた。また、この中空樹脂成形品２のブロー成形
時においては、固定部２ｄの部位からエアが吹ぎ込まれ
て成形されるものであるが、切除されることとなる固定
部２ｅの部位からエアを吹き込んで成形してもよい。

補強層３は、ＲＩＭ用ウレタン、ＲＩＭ用エポキシ、Ｒ
ＩＭ用ポリポリアミドこれらに所望によりガラス繊維等
の補強材が混入されているものから構成され、中空樹脂
成形品２におけるタンク中空部２ａ・ポート中空部２ｂ
の外周を被覆するタンク被覆部３ａ・ポート被覆部３ｂ
を備え、タンク被覆部３ａにはフランジ部４ａ・４ｂが
形成され、ポート被覆部３ｂにはポートフランジ部６が
形成されている。

この補強層３を形成する反応射出成形用型１１は、第５
図に示すように、それぞれエポキシ樹脂等の合成樹脂か
らなる固定型１２と可動型１３とを備えている。固定型
１２と可動型１３とは、型締め時に、所定のキャビティ
１１ａを形成する型面１２ａ・ｆ３ａと、インサート２
０（中空樹脂成形品２）における固定部２Ｃ・２ｄ・２
ｅの保持用の凹部１１ｂを形成する凹部１２ｂ・１３ｂ
とをそれぞれ備えている。

つぎに、実施例のインテークマニホールド１の製造につ
いて述べると、固定部２Ｃ・２ｄ・２ｅを備えた中空樹
脂成形品２を予めブロー成形により形成しておく。

そして、固定部２ｃ・２ｄ・２ｅを所定の凹部１３ｂに
保持させて中空樹脂成形品２をインサート２０として可
動型１３にセットする。

その後、第５図に示すように型締めして、キャビティｌ
ｌａ内へ図示しないスプル、ランナ及びゲートを経て所
定の反応射出材料を注入し、補強層３を成形する。この
時、成形に適するよう、成形用型１１やインサート２０
を１５０℃程度に加温しておくことが望ましい。また、
注入時、注入圧力が１０〜３０　ｋｇｆ／ｃｍ’程度で
、かつ、その際の温度が１３０〜１５０℃程度であるこ
とから、インサート２０が変形することはない。

そして成形後、離型させ、補強層３から突出しているイ
ンサート２０（中空樹脂成形品２）における固定部２ｄ
・２ｅを切除すれば、所定のインテークマニホールド１
を得ることができる。

したがって、このインテークマニホールド１では、軽量
な中空樹脂成形品２をインサート２０として、反応射出
成形により補強層３を形成し、成形後に固定部２ｄ・２
ｅを切除する簡単な作業だけで、簡単かつ容易に製造で
き、既述の発明の作用・効果の欄でのべたと同様な効果
を奏する。

また、このインテークマニホールド１では、流路１ａの
内周面を形成する中空樹脂成形品２がブロー成形により
形成されており、その内周面を平滑にすることが容易で
あり、インテークマニホールドｌの吸気性能を向上させ
ることができる。

さらにまた、従来の中子を使用した場合の製造において
は、中子が除去される際、その成形用型へのセット用の
固定部も除去されるため、サージタンク部４における前
部の位置にめくら蓋等を配設して、中子が除去された部
位を塞ぐ必要があった。しかし、このインテークマニホ
ールド１では、サージタンク部４の前部では、第２図に
示すように、中空樹脂成形品２の袋状の固定部２Ｃがそ
のまま配置されるため、従来必要であっためくら蓋を配
設させる作業を不要にすることができる。

なお、実施例では、中空樹脂成形品２をブロー成形のう
ち押出ブロー成形により形成することを例示したが、公
知の射出ブロー成形により形成してもよい。

また、実施例では、ポート部５が略９０度曲がる形状の
ものを示したが、他にポート部５の形状が複雑に曲がっ
ていたり、ポート部５の中間部位に内径を大きくしてい
る部位が形成される形状であっても、その中空樹脂成形
品２を、ブロー成形等によって対応させた形状に容易に
形成して対処でき、インテークマニホールド１自体の形
状の制約を無くずことかできる。そのため、適した吸気
路の設定が容易に行なえ、エンジン性能の向上やエンジ
ンルーム内でのインテークマニホールド１の配置自由度
向上を図ることができる。ちなみに、中空樹脂成形品２
を１回のブロー成形で行なえないような場合には、複数
のブロー成形品を溶着・接着等の手段により液密に接合
させて対処すればよい。

さらに、実施例では、中空樹脂成形品２の外周部位全面
に補強層３を形成したものを示したが、第６図に示すイ
ンテークマニホールド２１のように、所定以上の強度が
必要な部位、すなわち所定部位にボルト等を利用して接
続されるフランジ部２４ａ・２４ｂを備えたサージタン
ク部２４と、ポートフランジ部２６とだけに補強層２３
を形成するように構成してもよい、このように構成する
場合には、中空樹脂成形品２２の外周部位全面に補強層
２３が形成されておらず、軽量化、材料費低減を図るこ
とができる。なお、３０は、サージタンク部２４とポー
トフランジ部２６との補強層２３を連結する連結部であ
り、この連結部３０は、各ポート部２５の表面に当接さ
れて配置されており、この連結部３０は、サージタンク
部２４とポートフランジ部２６との補強層２３を反応射
出成形時に連続した。１つのキャビティで同時に形成で
きるように配設したものである。そのため、反応射出成
形用型にゲートを２つ設けるようにして、連結部２５を
形成せｔに、サージタンク部２４とポートフランジ部２
６との補強層２３を独立させて成形してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すインテークマニホー
ルドの断面図であり、第２図の１−１断面図、 第２図は同実施例の斜視図、 第３図は同実施例の中空樹脂成形品の斜視図、第４図は
同実施例の中空樹脂成形品の一部切欠斜視図、 第５図は同実施例の反応射出成形に使用する成形用型の
型締め時の断面図、 第６図は他の実施例を示す底面図である。 ｌ・・・インテークマニホールド、 １ａ・・・流路、 ２・・・中空樹脂成形品、 ３・・・補強層。 特　　許　　出　　願　　人 第　６　口 ′）１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　混合気をエンジンに供給する際の流路となる合成樹脂
   製のインテークマニホールドであつて、前記流路内周面
   が中空樹脂成形品から形成され、該中空樹脂成形品の外
   周部位に反応射出成形により形成される補強層が配設さ
   れて構成されていることを特徴とするインテークマニホ
   ールド。