JPH0129261Y2 - - Google Patents

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JPH0129261Y2
JPH0129261Y2 JP1984168073U JP16807384U JPH0129261Y2 JP H0129261 Y2 JPH0129261 Y2 JP H0129261Y2 JP 1984168073 U JP1984168073 U JP 1984168073U JP 16807384 U JP16807384 U JP 16807384U JP H0129261 Y2 JPH0129261 Y2 JP H0129261Y2
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JP
Japan
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nonwoven fabric
fiber density
binder
pattern
abrasion resistance
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JP1984168073U
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JPS6182991U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、不織布の持つ柔軟で温暖な触感を維
持し、かつ耐摩耗性を改良した内装品用不織布の
構造に関する。この不織布は室内の壁、天井材等
の内装品、自動車、電車等の乗物の内装品として
利用することができ、これまで得られなかつた暖
く、かつ美麗、優雅な雰囲気を持ち、かつ耐摩耗
性の良好な内装品用不織布に関するものである。
(従来の技術) 自動車、電車等の車輛、建物の壁、天井等の内
装材には、印刷、エンボス加工等の模様を施した
プラスチツクシート、織物等が使用されている
が、ペーパーライクであり、優雅さ、豪華さに欠
け、暖い感触には欠けるものであつた。一方、不
織布は柔軟で温暖な触感を有するが、耐摩耗性が
悪く、僅かな摩擦によつて毛羽立ち、外観を著し
く害する欠点がある。そのためにこの不織布の用
途は極めて限定されたものであり、内装材にも使
用されていない。
この欠点を改良するためにバインダー用の樹脂
を含浸させることが行われるが、このバインダー
含浸不織布は、たとえバインダーが柔軟な樹脂で
あつても、繊維同士の結着によつて硬くなり、折
角の柔軟で温暖な触感を阻害することになる。
またバインダーを表面のみに付与する手段もあ
るが、やはり表面がペーパーライクになり、風合
が悪くなる欠点がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上述した欠点を改良して柔軟で温暖
な触感、優雅な雰囲気を持ち、かつ耐摩耗性の良
好な内装品用不織布を得るものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、ニードルパンチを施した厚み1mm〜
4mmの不織布の全表面の面積の40%以上を占める
ように市松模様状、千鳥格子模様状、水玉模様状
等の細かい連続模様状に該不織布の表面から全厚
みの20%以下の部分の繊維密度を大にして、該部
分を柔軟なバインダーで繊維同士結着したことを
特徴とするものであり、これによつて上述した問
題点を解決することができる。
本考案に用いる不織布は、レーヨン、アセテー
トのようなセルロース系繊維、ポリエステル、ナ
イロンのような合成繊維をウエブ状に構成し、ニ
ードルパンチを施したものであつて、繊維長は1
cm以上のものが好ましく、フイラメント状のスパ
ンボンドであつても差支えない。不織布の厚みは
1mm〜4mmであつて、表面の繊維密度の大きい部
分の厚みは、全体の厚みの20%以下、好ましくは
5%〜15%である。繊維密度の大きい部分の厚み
が大きすぎると風合が硬くなる欠点があり、厚み
が小さすぎると耐摩耗性が低下する。
不織布の繊維密度は内部で0.08g/cm3〜0.15
g/cm3であり、密度の高い表面部分での内部の
1.2〜2.0倍程度が好ましい。表面部分の密度が大
きすぎると硬く、ペーパーライクになる欠点があ
り、小さすぎると耐摩耗性に難点がある。
不織布表面部分に施すバインダーは柔軟なもの
が選択せられ、その例としてはポリ酢酸ビニル、
ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリ塩化ビニル、合成ゴムラテツクス等
の樹脂が挙げられる。樹脂を柔軟にするために可
塑剤、柔軟剤等を混合することも行われる。また
バインダーは全表面の面積の40%以上を占めるよ
うに市松模様状、千鳥格子模様状、水玉模様状等
の細かい格子状連続模様状に施す。
本考案の不織布の特徴のひとつは繊維密度の大
きい表面部分が繊維同士密着状態で固く接着して
いるのではなくて、ある程度の空隙を持つてお
り、その状態で繊維の接点でバインダーによつて
接着されていることである。
本考案の不織布を製造するには、ニードルパン
チを施した上記繊維密度の不織布の表面の全体又
は40%以上の部分にプリント等によつてバインダ
ーを少量施し、そのバインダーが乾燥又は硬化す
る以前に表面を加圧し、直ちに除圧して繊維が弾
性回復する過程でバインダーを乾燥又は硬化させ
て、繊維同士をその接点で接着させればよい。
なお、バインダーを施す際、染顔料をバインダ
ー中に入れて色彩効果を同時に表現してもよい。
本考案の不織布を図面の例について説明する
と、第1図は本考案の不織布の一例を示す拡大断
面図であり、第2図は、第1図の不織布の平面図
である。この不織布の厚みは約2.5mmであつて、
全体にニードルパンチされており、市松模様状に
バインダーが施されている。バインダーが施され
ている部分1(斜線部分)は凹部となつて表面部
分2の繊維密度は大となつており、表面部分2の
繊維密度は0.15g/cm3、不織布内部3は0.10g/
cm3であり、表面部分2の繊維密度の大きいところ
の厚みは約0.3mmである。
第3図は、本考案の不織布の他の一例を示す平
面図であり、連続模様状にバインダーが施されて
おり、バインダーが施されている部分4(斜線部
分)は第1図と同じく凹部となつて繊維密度が大
となつている。
(考案の効果) 本考案の不織布は上述したような構造を持つた
めに柔軟で温かみのある風合を有し、かつ耐摩耗
性が良好である。従つてこの不織布は、室内や車
輛内の壁材、天井材等の内装品として有用であ
り、温かみのある優雅、豪華な雰囲気を作り出す
ことができ、かつ防音、断熱効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の不織布の一例を示す断面図で
あり、第2図、第3図は各々本考案不織布表面に
バインダーを施した状態を示す平面図である。 1……バインダーが施されている部分、2……
表面部分、3……不織布内部、4……バインダー
が施されている部分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ニードルパンチを施した厚み1mm〜4mm、内
    部の繊維密度0.08g/cm3〜0.15g/cm3の不織布
    の全表面の面積の40%以上を占めるように市松
    模様状、千鳥格子模様状、水玉模様状等の細か
    い連続模様状に該不織布の表面から全厚みの20
    %以下の部分の繊維密度を大にして、該部分を
    柔軟なバインダーで繊維同士結着したことを特
    徴とする耐摩耗性が改良された内装品用不織
    布。 (2) 繊維密度の大きい部分の繊維密度が、不織布
    内部の繊維密度の1.2〜2.0倍である実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の耐摩耗性が改良され
    た内装品用不織布。
JP1984168073U 1984-11-06 1984-11-06 Expired JPH0129261Y2 (ja)

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JP1984168073U JPH0129261Y2 (ja) 1984-11-06 1984-11-06

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JPS6182991U JPS6182991U (ja) 1986-06-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0814067B2 (ja) * 1988-03-19 1996-02-14 水島臨海倉庫株式会社 フェルト状成形物とその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52152574A (en) * 1976-06-14 1977-12-19 Toyo Boseki Manufacturre of colored unwoven fabrics
JPS55158367A (en) * 1979-05-26 1980-12-09 Uni Charm Corp Nonwoven fabric and method
JPS5891859A (ja) * 1981-11-20 1983-05-31 日本バイリ−ン株式会社 不織布の製造方法

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JPS6182991U (ja) 1986-06-02

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