JPH01280752A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH01280752A
JPH01280752A JP10988288A JP10988288A JPH01280752A JP H01280752 A JPH01280752 A JP H01280752A JP 10988288 A JP10988288 A JP 10988288A JP 10988288 A JP10988288 A JP 10988288A JP H01280752 A JPH01280752 A JP H01280752A
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神谷 昌博
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長友 正勝
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    • G03C1/00Photosensitive materials
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真印画紙用支持体に関するものである。更
に詳しく述べるならば、本発明は改善されたホールパン
チ性、および耐カール性を有する写真印画紙用支持体に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、写真印画紙用支持体としてバライク紙が使用され
ていたが、近年、基体の両面にポリオレフィン樹脂組成
物からなる被覆層が設けられた耐水性支持体が用いられ
るようになってきた。このような耐水性支持体は、それ
から製造される印画紙の現像時における水洗および乾燥
時間を短縮し、フェロタイプを不要とし、薬品消費量を
節減し、剛度および諸強度を高レベルに保持し、かつ薬
品浸透による汚れを少なくするなどの利点を有している
写真印画紙用支持体に要がτされる性質としては、寸法
安定性、耐湿性、支持体用シート状基体への接着性、耐
薬品浸透性、平滑性、隠蔽力および、乳剤接着性などが
優れていること、並びに、写真乳剤層に悪影響を与えな
いことなどがあるが、そのほかに、ホールパンチ性、お
よび耐カール特性が優れていることも必要である。
印画紙用支持体は、一般に、その一方の面に透明なポリ
オレフィン樹脂被覆層が設けられ、他の一方の面に、二
酸化チタンのような顔料を含む不透明なポリオレフィン
樹脂被覆層が設けられており、後者の不透明なポリオレ
フィン樹脂被覆層の上に写真乳剤層を設けて印画紙が形
成される。
印画紙に対し、現像所でネガに基づく画像が焼きつけら
れ、次いで現像処理され、ポジ画像を持つプリントとな
る。
この焼付・現像工程に於て、支持体のホールパンチ性、
或は支持体のカッティング性が良好なことが必要となる
即ち、乳剤が塗布されたロール状写真用支持体は、焼付
けられ、現像処理された後、所定の大きさのシートにす
るた必切断されるが、この切断工程において、写真用支
持体の切れ性(被切断性)が不良であると、切り口がき
たなくなり、紙粉の発生が多くなり、切りカスが当該支
持体のプリント面に付着する等の問題がしばしば発生し
ていた。
また、前記切断工程は自動化されているため、切断工程
の前に支持体にホールパンチすることにより、或いは支
持体の表面に印を付することにより、カッティングマー
クをつけることが行なわれている。すなわち、印画紙に
形成されたホールパンチ穴を読みとり、それに基いて所
要の切断を行うに際し、支持体の切れ性が不良のときは
、0.5〜l+nm程度の直径を有する円形、又はそれ
と同程度の大きさの四角形の穴を形成しても、それがパ
ルプ繊維やポリエチレン樹脂等のヒゲ状物により埋まっ
てしまい、光電管等によるパンチホールの検知が不可能
となり、印画紙の切断に支障を生ずるというトラブルが
しばしば発生した。本明細書においては、これらのホー
ルパンチ性とカッティング性をまとめてホールパンチ性
と記すことにする。
これ等の低ホールパンチ性に起因するトラブルを解決す
る方法としては、従来、■パンチを付与する装置、或い
は力、)する装置の改善、■原紙の両面に被覆される耐
水性樹脂の改善、および■原紙の改善、などが行なわれ
ているが、何れも未だ満足なものが得られていない。
ポリオレフィン樹脂被覆層特に裏面側ポリエチレン樹脂
被覆層のホールパンチ性を向上させる方法として、例え
ば、低分子量のポリエチレン樹脂を用いることが知られ
ている(特公昭58−41500号公報)。しかしなが
ら、低分子量のポリエチレン樹脂からなる樹脂被覆層は
、そのホールパンチ性が改善できたとしても印画紙の耐
カール性を悪化させるという欠点を有している。
上記の欠点を改善する方法として、紙基体を被覆するポ
リエチレン樹脂として、特定の分子構造と物性を持つ高
密度ポリエチレンを用いる方法(特開昭58−9511
号公報)、あるいは特定の物性を有する高密度ポリエチ
レンと特定の物性を有する低密度ポリエチレンとを特定
の割合で配合してなるポリエチレン樹脂配合物を用いる
方法(特開昭58−95732号公報、および、特開昭
6(>150049号公報)などが提案されている。こ
れらの改善方法により得られる写真印画紙用支持体は良
好なホールパンチ性を有し、さらに耐傷性も優れている
が、その耐カール性においては、必ずしも十分満足でき
る結果が得られていない。
支持体用シート状基体の改善に関しては、ジエン−ビニ
ール−CODHの3成分系ポリマーをシート状基体の両
面にサイズプレスする方法(特公昭59−133421
号公報)、分子量3〜30万のカルボキシ変性PVAを
0.5〜10g/m’の範囲内の塗布量でサイズプレス
する方法(特開昭6(1−217357号公報)、およ
び紙力増強剤とサイズ剤の比率において、紙力増強剤の
添加比率を高くする方法(特公昭56−54628号公
報)などが知られている。
これらの方法は、原紙中の繊維間強度を強め、それによ
って繊維が引抜かれ毛羽立つことを防止しようとするも
のであるが、これら何れの方法も充分に満足すべきもの
とはいえない。
上記のような耐水性支持体を有する写真印画紙から作成
された写真プリントは、それを低湿度下で平面上に載置
すると、プリントの両端縁部が、プリント面を凹に湾曲
して持ちあがる現象、すなわちカールを発生ずることが
知られている。このようなカールしたプリントにおいて
、一般に用いられている寸法、すなわぢ、82mmX 
114mmのプリントについて、その四隅角部の載置平
面からの高さを、50%RHにおいて測定すると一般に
1〜5rnm程度のカールを示す。このような印画紙を
例えば、自動現像機による現像および乾燥の直後のよう
な低湿度環境条件(例えば30℃、30%R11)にお
くと、5〜30mmのカールをしばしば発生ずる。カー
ルが大きい場合には、自動現像操作に支障を生ずるばか
りでなく、得られるプリントの商品価値を著るしく低減
させることになる。
印画紙におけるカール(ねじれカールを含む)発生の原
因は、印画紙に形成されているゼラチン含有乳剤層と、
ポリオレフィン樹脂被覆されたシート状基体からなる支
持体との間の、乾燥により生ずる収縮差にあるものと考
えられている。すなわち、現像後の乾燥、又は、低湿度
環境におかれたときに、印画紙表面のゼラチン含有乳剤
層が比較的急速に乾燥し、その体積を収縮する。しかし
、疎水性ポリオレフィン樹脂被覆層によりその両面を被
覆された支持体中のシート状基体の収縮およびその体積
減少は、極めて緩徐に進行する。このため、印画紙中の
ゼラチン含有乳剤層と支持体層との間に収縮差を生じ、
このため、収縮力の大きなゼラチン含有乳剤層を内側に
してカールが発生ずるものと考えられている。
上述のカール発生を防止するために、シート状基体の表
、裏画面上に形成される両ポリオレフィン樹脂被覆層の
単位面積当り重量、厚さ、又は、密度を互に異るものと
して、支持体に予め逆方向のカール発生特性を付与して
おき、プリントに発生するカールを相殺する方法(英国
特許第1、269.802号、および特公昭48−99
63号)などが知られている。
しかしながら、これらカールコントロール方法は支持体
のホールパンチ性を低下させる傾向があり、カール性も
良くホールパンチ性も良い支持体は未だ得られていない
のである。
また表面側被覆層と裏面側被覆層とを、それぞれ2層構
造とし、それぞれの外側半層を、0.5GPa以上の剛
性を有する樹脂により形成し、内側半層を50%以上の
低密度ポリオレフィンを含有する樹脂で形成し剛度を改
善する提案(特開昭61−13294.9)  もある
が、これによると、たしかに支持体用シート状基体でも
って維持していた剛度が高剛度樹脂による補強によりゼ
ラチン層の強収縮力の影響を少くすることは出来るがホ
ールパンチ性が悪化し、実用に供し得ないという問題を
生じている。
〔発明が解決しようとする課題〕
写真印画紙用支持体又は印画紙のホールパンチ性および
耐カール性の改善は、写真現像処理の高速化、および得
られるプリントの高画質化等の要請を受けて益々重要な
課題となりつつある。写真現像処理の高速化に対しては
前述のように、ホールパンチ性と耐カール性の良否が現
像効率とプリントの品質に大きく影響を及ぼしているが
、更に得られるプリントの高画質化の要請により支持体
の表面側樹脂被覆層(写真乳剤塗布面)の二酸化チタン
含量の増加および被覆量の増加等が行われるようになっ
てきている。そこでこれに対する技術的対応として、印
画紙の積層体としての全物性を配慮した上で、印画紙全
体としてのポールパンチ性と耐カール性のバランスがと
れるように設計されねばならない。しかし、写真特性面
から考えると、印画紙乳剤層の物性と支持体表面のポリ
オレフィン樹脂層の特性を保持しつ5裏面側ポリオレフ
ィン樹脂被覆層および基体の物性をコントロールするこ
とによって対処しなければならない。
従来技術に於て、基体と裏面ポリオレフィンの物性関連
技術に発明が集中しているのはこのためである。一般に
写真印画紙支持体の製造に於て、印画紙のカールを、乳
剤層の収縮性と支持体の耐カール性とをバランスする様
に設計するため、支持体の表および裏面側の両ポリオレ
フィン樹脂被覆層の被覆量と、樹脂密度に変化を与えて
いる。その結果として、表面側のポリオレフィン樹脂を
相射的に低密度品とし、裏面側ポリオレフィンを高密度
品とし、更に両面の被覆量をもカール特性のバランスを
とるように設計している。この従来方法で得られるプリ
ントの高画質化をはかると、裏面ポリオレフィンの塗布
量と密度とをますまず増加させる必要を生じてしまう。
一方印画紙のホールパンチ性は塗布量と密度の増加に対
応して低下する性質であるので、上記のようにするとま
すます悪化する。このため上記両特性を適度にバランス
させる事は益々困離となる。
本発明の目的は、前述のような従来技術の問題点を解消
し、写真印画紙用支持体の耐カール特性を実用上満足で
きる水準に維持しながら、そのホールパンチ性を改善す
ることにある。
〔課題を解決するための手段、および作用〕本発明の写
真印画紙用支持体は、 ソート状基体と、 このソート状基体の表面側(写真乳剤塗布面側)と、そ
の裏面側とに形成され、かつそれぞれポリオレフィン樹
脂を含む被覆層とを含み、前記裏面側被覆層が、互に組
成の異なるポリオレフィン樹脂組成物からなる、内側(
基体側)半層とその外側に形成された外側土層とからな
り、前記内側半層に含まれるポリオレフィン樹脂の密度
が、前記外側土層に含まれるポリオレフィン樹脂の密度
よりも大きく、 前記内および外側両半層に含まれるポリオレフィン樹脂
の平均密度が0.950以下である、ことを特徴とする
ものである。
本発明者等は支持体の耐カール性とホールパンチ性とを
バランスさせることの困難性は、裏面ポリオレフィン樹
脂層を単一層で構成する事に起因すると考え、これを2
層積層構造とすることにより解決したものである。
即ぢ耐カール性に着目して検討してみると、裏面側被覆
層を2層構造とし、内側半層(基体側)を低密度ポリオ
レフィンで構成し、外側土層を高密度ポリオレフィンで
構成した場合も、これと反対に内側半層を高密度ポリオ
レフィンで構成し、外側土層を低密度ポリオレフィンで
構成した場合も、高、低面密度ポリオレフィンの混合樹
脂により全裏面側被覆層を単一層として形成した場合に
比し殆んど差がないのである。ところがホールパンチ性
に着目して検討してみると、内側半層をより密度の低い
ポリオレフィンで構成し、外側土層をより密度の高いポ
リオレフィンで構成すると、そのホールパンチ性は、全
裏面側被覆層を高、低側密度ポIJ 、4レフインの混
合物1」脂で単一層として構成した場合に比し、明瞭に
悪化し、上記の反対の構成の2層構造すなわち、本発明
の構造にすると、そのホールパンチ性が著るしく向上す
るのである。
ずなわぢ本発明の支持体は、耐カール性を従来のものと
殆んど同一水準に維持しながらホールパンチ性のみを向
上させることに成功したものである。すなわち本発明に
より、混合ポリオレフィン樹脂単一層に於けるカール性
とホールパンチ性の背反性という制約に由来する裏面側
被覆層のポリオレフィン樹脂選定の困難さから開放され
、巾広い各種ポリオレフィン樹脂の中から自由に樹脂を
選択して組合わせる事が出来るようになったのである。
第1図は、本発明の支持体の積層構造を示すものである
。第1図において、シート上基体1の表面(上)側に表
面側被覆層2が形成され、その裏面(下)側には、裏面
側被覆層3が形成されている。この裏面側被覆層3は、
シート状基体に接して形成された内側半層3aと、その
外側に形成された外側土層3bとからなるものである。
内側半層3a中のポリオレフィン樹脂の密度daは、外
側半層3b中のポリオレフィン密度dbよりも大きく 
 (da >db)、両ポリオレフィン樹脂の平均密度
は0.950以下である。
上記の関係を第2図および第3図に模式的に図示する。
第2図に於て、印画紙の乳剤層および表面樹脂層の物性
並びにシート状基体が選定されると、裏面側被覆層の樹
脂の必要密度は、計算混合密度として算出することがで
きる。C1はより密度の低い樹脂を内側半層に用い、よ
り密度の高い樹脂を外側半層に用いた2層構造で基体裏
面側を被覆した支持体のカール度を示す。C3は、その
逆でより密度の高い樹脂で裏面側内側半開を形成しより
密度の低い樹脂で外側半層を形成したとき得られる支持
体のカール度を示し、C2は両用脂の混合物により裏面
側被覆層を単一層としたときの支持体のカール度を示す
ものとする。すると、第2図に示すように、3者のカー
ル度C,,C2゜C3と計算混合密度との関係直線には
殆んど差がなく実際上同一直線上にあると見ることが出
来る。
しかし、高、低面密度の樹脂の構成比を変え、つまり計
算混合樹脂孔度を変化させることにより得られる支持体
のカール度は線上を移動する。
今、上記カール度C1に対応する構成を有する支持体の
ホールパンチ性をH,で表わし、カール度C2に対応す
る構成の支持体のホールハンチ性をH2で表わし、カー
ル度C3に対応する構成の支持体(本発明)のホールハ
ンチ性をH3で表わすと、各ホールハンチ性H,,H2
、H3と、計算混合樹脂密度との関係は、第3図に示さ
れているようになる。
第3図は、各計算混合樹脂密度において本発明の支持体
のホールパンチ性H3が、他の比較支持体のホールハン
チ性H1およびH3より著るしくすぐれていることを示
している。
本発明の支持体に用いられるシート状基体として(ま、
広葉樹パルプ、針葉樹パルプ、広葉樹針葉樹混合パルプ
等の木材パルプ、また、クラフトパルプ、ザルファイト
パルプ、ソーダパルプ等通常使用されているパルプから
成る原紙を使用することができる。また、必要によって
は合成パルプ、合成繊維および天然繊維も使用すること
ができる。
原紙の種類および厚さに関しては特に制限はないが、原
紙を抄造後、これにカレンダーにて圧力を印加して圧縮
するなどして表面平滑性を改善したものが好ましく、そ
の坪量は、50〜250g/m’であることが好ましい
本発明の支持体の基体として用いられる原紙は、通常の
紙用各種添加剤、例えば乾燥紙力増強剤(カチオン化澱
粉、カチオン化ポリアクリルアミド等)、サイズ剤(脂
肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン、カチオン化サイズ
剤、反応性サイズ剤等)、填料(クレー、カオリン、お
よび、チタン等)、湿潤紙力増強剤(メラミン樹脂、エ
ポキシ化ポリアミド樹脂など)、定着剤(硫酸アルミニ
ウム、カチオン化澱粉など)、pH調節剤(荷性ソーダ
、炭酸ソーダ等)などの1種以上を含んでいてもよい。
また原紙は水溶性高分子添加剤、サイズ剤、無機電解質
、吸湿性物質、顔料、pH調節剤などの1種以上を含む
処理液でタブザイズ、又はサイズプレスされたものであ
ってもよい。
シート状基体の裏面を被覆するた必に用いられる耐水性
・熱可塑性樹脂は、好ましくはポリオレフィン樹脂から
選ばれる。ポリオレフィン樹脂は、エチレン、α−オレ
フィン類、例えばプロピレンなどの単独重合体、前記オ
レフィンの少なくとも2種の共重合体、および、これら
各種重合体の少なくとも2種の混合物などから選ぶこと
ができる。
特に好ましいポリオレフィン樹脂は低密度ポリエチレン
、高密度ポリエチレン、および、これらの混合物である
。ポリオレフィン樹脂の分子量には特に制限はないが、
通常は20.000〜200.000の範囲のものが用
いられる。本発明に於ては支持体の表面側被覆層に用い
られる樹脂の物性、基紙の物性、並びに乳剤ゼラチン層
の物性から、平均値として裏面側被覆層を形成するため
の樹脂の計算混合樹脂密度が決定される。しかし、裏面
側被覆層の構成内容は、相対的に内側半層樹脂の密度が
外側半層樹脂の密度より高いという条件を満足し、かつ
その平均密度が0.950以下である限り、各半層の構
成樹脂の密度を自由に選択することが出来る。
しかしながら、実用的には、構成樹脂の作業特性から考
慮して内側半層用樹脂がポリエチレンであって、その密
度が0.935〜0.970、メルトインデックス(M
I)が5〜25、スエリングレショ−(SR)が0.8
〜2.0の範囲のものから選ばれ、外側半層用樹脂がポ
リエチレンであって、その密度が0.915〜0.94
5 、M Iが1〜25、SRが0.8〜2.0の範囲
のものから選ばれることが好ましい。一般に支持体のホ
ールパンチ性は使用される樹脂の密度が高くなる程悪く
なるので、本発明の支持体において、両生層樹脂の平均
密度を0.950以下にすることが必要である。平均密
度が0.950より高くなると得られる支持体のホール
パンチ性が実用範囲より悪化する。尚両樹脂の混合物の
密度(ASTM D−1505)と計算密度ははX゛一
致するので計算密度で十分管理できる。
本発明の支持体において裏面側被覆層の合計厚さは5〜
50μの範囲内にあることが好ましく、その内側および
外側半層の各々の厚さは5〜30μであることが好まし
い。このように裏面側被覆層を2層構造にするには、両
生層を順次に被覆形成する2段被覆法でもよく、また、
両半層同時被覆法でも良いが、一般には、両半層同時押
出被覆法が効率上好ましい。両生層同時押出被覆(コニ
キストルージョン)の方法は、例えば「新ラミネート加
工便覧」 (加工技術刊行会列)P、84〜92に記載
されている様な方法のいづれであってもよい。
樹脂被覆に際しては、基体に予めコロナ放電処理を施し
て接着性を向上させておくことが好ましく、また被覆後
、クーリングロールにより樹脂面を型付加工することも
出来る。また、裏面側被覆層上に印刷性、筆記性、帯電
防止性などを有するバックコートを施すことも出来る。
本発明の支持体の表面側のポリオレフィン樹脂被覆層の
組成および厚さ等ついては特に制限はなく、従来の印画
紙支持体用のポリオレフィン樹脂被覆層の組成および厚
さと同様のものであってよい。例えばその厚さは、通常
10〜100ミクロン、好ましくは、15〜50ミクロ
ンの範囲から選ばれる。
ポリオレフィン樹脂は低密度、高密度のボリエヂンまた
はその混合物が一般に使用されるが、使用樹脂の密度は
裏面樹脂面の平均密度より小さいものが好まれる。シー
ト状基体の表面側に形成されるポリオレフィン樹脂被覆
層は、一般に酸化チタンを5〜30%含有するが、任意
の所望組成を有するものでよい。またこのポリオレフィ
ン樹脂被覆層は、所望量の添加剤、例えば、酸化チタン
、酸化亜鉛、クルク、炭酸力ルシウl8、アルミナなど
の白色顔料、ガラス繊維、アスベスト、ボイスカーなど
の繊維状フィラー、カーボンブラック、フタロシアニン
系顔料、黄鉛、ヂクンイエロー、ベンガラ、群青などの
着色顔料、通常の樹脂に混合される安定剤、酸化防止剤
、帯電防止剤、可塑剤、分散剤、滑剤、螢光剤などを含
んでいてもよい。これらの添加剤の種類、添加量、およ
び添加方法などについては、例えば米国特許第3.83
3.380号、第4.169.188号、第3.501
.298号、第3.449.257号、および第3.4
99.762号などに記載されている。
また、米国特許第3.884.692号に記載されてい
るように、それらの添加剤を、ポリオレフィン樹脂被覆
層の形成後に、その上に塗布することもできる。さらに
、米国特許第2.715.075号、第2.846.7
27号、第3.549.406号、および第3.590
.107号等に記載されているように、ポリオレフィン
樹脂被覆層の表面活性化処理を、必要に応じて行なう−
ともできる。また写真乳剤との接着性を向上させるため
に表面側被覆層上にザブコートを施すこともできる1表
面に各種のエンボス加工を施1こともできる。
〔実施例〕
以下実施例により本発明の詳細な説明する。なお、実施
例、比較例において調製された支持体のホールパンチ性
、並びに、カール性の評価は次のようにして行なった。
1、 ホールパンチ性 支持体を1孔パンチ(プラス社製)で切断したものの切
断面におけるポリエチレン樹脂被覆層の引き伸ばされ変
形した状態を観察し、その結果を切断面が極めて平滑で
毛羽立ちが全くなくポリエチレン被覆層に変形が認めら
れないものを1級とし、切断面全体にわたりポリエチレ
ン樹脂被覆層が大きく引き伸ばされ変形の大きなものを
10級とする10段階に評価した。1級が最良で、10
級が最悪である。
2、 カール度 支持体をその幅方向に切断して5mm幅X50mm長の
短冊形試験片を作成し、この試験片を25℃×80%R
Hの条件で24時間調湿し、そのカール状態を別に作成
した10段階のカールグレート図と比較してその試料片
のカール度を評価した。支持体の表面側にカールしたも
のをプラス(+)、裏面側にカールしたものをマイナス
(−)と表示した。
数値の絶対値の小さい方がカールの程度が低い事を示す
実施例1〜5、比較例1〜13 カナデイアンスクンダートフリーネス(JIS P−8
121−76) 250−まで叩解した針葉樹間亜硫酸
パルプ(NBSP) 20%と、フリーネス280m1
まで叩解した広葉樹間硫酸塩パルプ(L[1KP) 8
0%とを混合し、この混合物のスラリーから抄紙して、
米坪量170g / ml、緊度1.0 g /clI
t、水分8%の原紙を得た。
このとき、製紙用添加剤を、スラリー中に、パルプ絶乾
重量に対し下記の量で添加した。
カチオン化澱粉           2.0%アルキ
ルケテンダイマー樹脂     0.4%アニオン性ポ
リアクリルアミド樹脂  0.1 %苛性ソーダ   
       PH7,5に調節得られた原紙の両面に
、サイズプレス薬品として、カルボキシ変性PVAと塩
化ナトリウムとを2;1の重量比率で混合し、これを水
に溶解して調製した5%サイズ液を、25 g/m”の
塗布量で塗布した。このようにして紙基体が得られた。
先づ、紙基体の裏面にコロナ放電処理を施し、この面に
第1表に示されているような種類および構成のポリエチ
レン樹脂を樹脂温度330℃で溶融押出して紙基体裏面
に積層し、形成された被覆層にクーリングロールでマッ
ト型付を施しながらこれを冷却し、厚さ30陶の裏面側
被覆層を形成した。
次いで、その紙基体の表面側に、コロナ放電処理を施し
、この面上に、比重0.942  、 Ml 8゜S 
R1,7のポリエチレンに、アナターゼ型二酸化チタン
を10%混合した組成物を、樹脂温度320℃で溶融押
出して積層し、厚さ30陶の光沢のある表面側被覆層を
形成した。
得られた支持体のカール度およびホールパンチ性を第1
表に示す。
第1表の実施例1に於て、裏面側被覆層を2柿のポリエ
チレン層からなる2層構造とし、紙基体に接している内
側半層をより密度の高い樹脂へで71XIlの厚さに被
覆し、更にその上に前記樹脂Aより低密度の樹脂Cを厚
さ23pmに被覆した。比較のために、計算混合樹脂密
度が等しくなる様に内側半層と外側半層の樹脂を入れ替
えて2層被覆したものと、両樹脂を混合して単一層被覆
したものを比較例1.2として示した。実施例2では同
様に第1表に示される樹脂と被覆厚を共押出し被覆(コ
ニキストルージョン)した。以下同様にして実施例3〜
5、比較例5〜13を実施した。
第1表が明らかに示しているように、カール度は計算混
合樹脂密度にはX′比例して変化し、内側半層と外側半
層における樹脂密度を変化させても、それにより殆んど
影響を受けない。カール度は乳剤層被覆後のカールを想
定して支持体ではマイナス(−)カールが望ましい。第
1表ではカール値がプラス(+)側にかたよっているが
、これは表面側被覆層の樹脂の密度が高い(0,942
)からであり、これを低くすることにより充分実用範囲
のカール値とすることができる。
第1表に示された各支持体のホールパンチ性を考察する
。各ブロック毎に実施例と比較例を比較してみると、常
に夕(側半層により密度の低いポリエチレンを配した方
が外側半層により密度の高いポリエチレンを配した場合
及び高、低密度の混合樹脂を配した場合よりも優れたホ
ールパンチ性を示していた。また比較例5〜7に於ては
計算密度が0.950以上ありホールパンチ性が異常に
悪かった。
カール性のコントロールは樹脂密度の他に被覆厚を若干
変化させることによって修正出来るが、支持体のホール
パンチ性を1〜2級向上させることは、裏面側被覆層を
単一樹脂単一層を用いる限り非常に困難である。第1表
は本発明支持体のホールパンチ性が格段にすぐれている
ことを明瞭に示している。
〔発明の効果〕
本発明の支持体において、裏面被覆層を、より密度の高
いポリエチレン樹脂を用いて形成した内側半層と、より
密度の低いポリエチレン樹脂を用いて形成した外側半層
とからなる2層構造とし、これらポリエチレン樹脂の平
均密度を0.950以下に制御することにより、実用上
満足すべき耐カール性を保持しながら、ホールパンチ性
を著るしく向上させることができ、これによって、すぐ
れた耐カール性とホールパンチ性との両実用特性を具備
した写真印画紙の提供が可能になった。
4、図面の簡単な説明     ・ 第1図は、本発明の支持体の積層構造を示す断面説明図
であり、 第2図は、本発明の支持体(C3)および比較支持体(
c、、C2)のカール度と、計算混合樹脂密度との関係
の一例を示すグラフであり、そして第3図は、本発明の
支持体(H3〉と、比較支持体(Hl  、 H2)の
ホールパンチ性と計算混合樹脂密度との関係の一例を示
すグラフである。
(9g) 1・・・基体、      2・・・表面側被覆層、3
・・・裏面側被覆層、 3a・・・内側半層、3b・・
・外側半層、 C+、 C2,Hl+ H2・・・比較例、C3,H3
・・・本発明例。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シート状基体と、 このシート状基体の表面側(写真乳剤塗布面側)と、そ
    の裏面側とに形成され、かつそれぞれポリオレフィン樹
    脂を含む被覆層とを含み、 前記裏面側被覆層が、互に組成の異なるポリオレフィン
    樹脂組成物からなる、内側(基体側)半層とその外側に
    形成された外側半層とからなり、前記内側半層に含まれ
    るポリオレフィン樹脂の密度が、前記外側半層に含まれ
    るポリオレフィン樹脂の密度よりも大きく、 前記内および外側両半層に含まれるポリオレフィン樹脂
    の平均密度が0.950以下である、写真印画紙用支持
    体。
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