JPH01275133A - 絵文字付き薄肉貴金属複合板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、記念品や贈答品として手軽に用いることが
でき、かつ装飾的にも価値を有するような、金、銀、プ
ラチナ等の貴金属を主体とするカード状の絵文字付き薄
肉貴金属複合板に関する。

［従来の技術］ 従来、小型の金塊は、コインやメダルに見られるように
金型を用いて刻印することにより、その表面に模様が付
与されていた。

ところで、近年、金の大衆化が進み、金の取り扱い単位
が小さくなってダラム単位での売買がされるようになっ
た。しかしながら、このような少量の金をコインやメダ
ルとしである程度厚さを持った状態でプレス成形したも
のは、形状が非常に小さいため見栄えがせず、記念品や
贈答品としての効果が薄いという難点があった。

そこで、金塊を圧延して薄板状とし、これの表面に刻印
などによってマーキングを施し、目的に応じた模様や文
字などを付することか考えられる。

この場合、例えば１ｇの金を厚さ２０μｍに延ばすと名
刺程度の大きさとなり、充分見栄えがするものとなり、
模様や文字が判別しやすいから記念品などには好適であ
る。これに透明な保護膜を用いてラミネート被覆を行え
ば、汚れの付着や摩耗などによる損耗を防止して耐用性
を確保することができる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記のような従来の技術においては、非
常に薄い板を素材とするものであるので、強度が小さく
変形または破損しやすく、従って取り扱いが不便である
という不具合がある。また、上記のようなマーキングの
内容は、記念品や贈答品として用いられる目的に応じて
異なることになり、そのために個々の受注に応じて変え
ることが必要とされるが、金型を使用していたのでは、
そのような受注に対応することができず、ロットが小さ
いのでコストが高くつくという不具合らあった。そこで
、例えば貴金属薄板と、アクリル板などに模様を付した
透明な装飾板とを重ね合わせて一体化した複合装飾板と
することが考えられる。

しかし、貴金属薄板の厚さが一定値以下になると、薄板
が透光性を持つようになり、裏面から模様が透けて見え
ることになり、装飾的機能が低下し、商品価値が低下す
ることになる。

［課題を解決するための手段］ 上記のような課題を解決するために、この発明は、透明
な保護膜で被覆した貴金属または貴金属の合金からなる
薄板と、部分的に不透明な絵文字を施した透明装飾板と
をこれらの間に透明なりツション材を介在さ仕て重ね合
わせ、これら全体を透明な保護膜て被覆したちのである
。

［作用］ このような絵文字付き薄肉貴金属複合板においては、こ
れを装飾板の方から見れば装飾板に施された絵文字が貴
金属の色を背景にして浮き上がって見え、また装飾板を
貴金属薄板の一面のみとした場合、反対側から見れば貴
金属薄板に施されたマーキングが見え、板の両面におい
てそれぞれ異なる色調やコントラストにより優れた装飾
効果が得られる。

薄板と装飾板との間にクツション材が介在しているので
、このクツション材と薄板の間の面における光の屈折に
より薄板の透光性が相殺される。

従って、貴金属薄板側から見たときに貴金属の色調を落
とさずかつ装飾板の模様が透けて見えることを防ぐ。

装飾板が薄板を補強するので、外力が付加されても変形
しにくく、取り扱いや保管が容易となる。

装飾板とクツション材と薄板が保護膜により被覆されて
いるので、汚れの付着や摩耗、腐食などが防１Ｅされる
。

［実施例］ 第１図ないし第５図はこの発明の絵文字付き薄肉貴会＠
複合板の第一実施例を示すものであり、図において符号
ｌは薄板を示す。この薄板１は、純度９９．９９％以上
の金塊を圧延を繰り返して厚さ１５μｍに仕上げ、名刺
大に切断した後、ＹＡＧ（イツトリウム−アルミニウム
ーガーネット）レーザ発生装置からレーザビームを照射
して文字２と模様（家紋）３をマーキングしたものであ
る。

上記レーザビームを移動させる手段としては、発生装置
を制御してレーザビームの照射位置をＸ−Ｙ軸面内で変
化させる周知の方法が採用されている。そして、レーザ
ビームの強度を変えることにより、模様を形成する凹凸
の深さを適宜に調節することができ、例えばこれを板厚
の１／１０程度に抑えておけば、薄板１自体が透けて表
裏の模様が重なってしまうなどの事態は生じない。また
、°金型を圧着させるのではないので、表の凹凸が裏に
現れることらない。この方法においては、レーザビーム
を移動する装置を、適当なり形人力装置と組み合わせる
ことにより、任意の図形、模様、文字、肖像や認定マー
クなどを薄板に付与することが簡単かつ迅速に、しかも
安価に行える。

薄板ｌへの表示内容は特に限定されることかないが、貴
金属板自体の材質や品位、重量等を表示の一部とするこ
とは妥当である。

第２図は、たとえばアクリル等の樹脂、ガラスなどの素
材からなる透明な装飾板５であり、その裏面には不透明
な部分からなる絵文字６が施されている。この絵文字６
は印刷により描かれており、この印刷により装飾板５の
裏面に付着せしめられたインク（絵文字６）は、第３図
に示すように、裏面から３μｍ〜５０μｍ程度突出して
いる。なお、この絵文字６は装飾板５の表面側から目視
されるので、いわゆる鏡に写し出される鏡像で描かれて
いる。さらに、上記絵文字６については、不透明な部分
を絵文字６の部分としても、絵文字のイＶ景の部分とし
てもよい。

また、装飾板５の素材は必ずしも剛性の高いものである
必要はなく、適度の柔軟性のあるものであってもよく、
その厚さは５０μｍ〜２５００μ肩に設定されている。

上記装飾板５に表示する絵文字６の内容は、やはり特に
限定されるものではないが、例えば結婚式の引き出物の
場合には新郎新婦の名前のように商品ごとに異なる表示
がされ、しかもこれが比較的容易に行なわれることは言
うまでもない。

そして、これら薄板ｌと装飾板５とを、外側面に文字２
または模様３が現れ、かつ絵文字６のインクを薄板ｌ側
に向けて対向させ、これらの間に透明なりッシロン材８
を介在させ、さらに、これらを透明な樹脂膜（保護膜）
９によってラミネート被覆することにより、第４図およ
び第５図に示すような絵文字付き薄肉貴金属複合板が製
造される。

上記クツション材８は柔軟性を有する樹脂（例えば、ア
クリルフィルム等）により形成されており、その厚さは
５０μＲ〜２５００μ餡こ設定されている。このような
クッション材８を上記のように薄板ｌと装飾板５との間
に介在させると、クツション材８と薄板ｌの間の面にお
ける光の屈折により薄板１の透光性が相殺され、薄板ｌ
の側から見た場合、薄板ｌの色調を落とすことがなく、
かつ表側の装飾板５に付した絵文字６が透けて見えるこ
とがなくなる。

また、装飾板５の絵文字６を構成するインクが薄ＩＩを
押圧する力がクツション材８に吸収されるので、絵文字
６が薄板１の表面側に浮き出るのを防屯することができ
る。

上記構成の絵文字付き薄肉貴金属複合板によれば、Ｌ記
りツション材８を介在させたことによる効果に加えて以
下のような効果を得ることができる。

すなわち、薄板１が、装飾板５に補強されているので、
搬送や人手を介した移送の際などに破損したり折れ曲が
ったりするという事態が防止され、商品価値が損なわれ
ることがない。

また、全体が保護膜９によりラミネート被覆されており
、薄板１と装飾板５が相対移動することなく、薄板ｌの
破損やしわの発生がな（、汚れの付着も防止される。

さらに、装飾板５に施された絵文字６が金の色を背景に
して浮き上がって見えるので、より優れた装飾効果を得
ることができる。

第６図はこの発明の第二実施例を示すものであり、この
図に示す絵文字付き薄肉貴金属複合板では、上記装飾板
５の表面に絵文字６が施されている。したがって、装飾
板５の表面からは絵文字６を構成するインクが突出して
おり、これが上記保護膜９を凹凸形状に起伏させる。

この上うな構成の絵文字付き薄肉貴金属複合板にあって
は、絵文字６が薄板ｌの金の色を背景にして浮き上がっ
て見えると共に表面から浮き出て立体的に見えるので、
より優れた装飾効果を得ることができる。

ま１こ、絵文字６の一部を点字、あるいは暗闇でも識別
できるような記号にすれば、さらに有用性が増すことは
言うまでもない。

第７図はこの発明の第三実施例を示すものであり、この
図に示す絵文字付き薄板貴金属複合板では、薄板ｌが一
対の透明な装飾板５　ａ、　５　ｂに挟まれており、こ
れら装飾板５ａ、５ｂと薄板ｌとのそれぞれの間にクツ
ション材８　ａ、　８　ｂが介在せしめられている。

このような構成の絵文字付き薄板貴金属複合板にあって
は、薄板ｌに表示する内容を装飾板５ａ。

５ｂに表示すればよく、薄板ｌにマーキングをする必要
性は少ない。

この実施例は、萌述した装飾板５が有する装飾的・表示
的効果及び補強効果をさらに強化したものであり、特に
貴金属薄板ｌがさらに薄（なったときにも採用する。−
とができるという特長を有するものである。

第８図はこの発明の第四実施例を示すものであり、この
図に示す絵文字付き薄肉貴金属複合板は、薄板ｌ全体を
財脂膜１０て被覆し、これに上記装飾板５を重ね合わせ
、さらにこれらを上記保護膜９により被覆した構成にな
っている。

このような構成の絵文字付き薄肉貴金属ｉ夏合板にあっ
ては、樹脂膜ｌＯが上記クツション材８の役目を果たす
と共に、薄板１の補強を行っている。

まｆこ、薄板１が樹脂膜１０に覆われているので、薄板
１か薄いことに起因する打刻の際の部分的な脱落や、し
わの発生を防止することがでる。したがって、薄［１が
極薄になっても薄板１への刻印によるマーキングか可能
である。しかも、絵文字付き薄肉貴会＠複合板を組み立
てる際の薄板ｌの取り扱いが容易になる。

なお、上記各実施例では、薄板■の素材として金を用い
たが、これに限ることなく、銀、プラチナ等の適宜のも
のまたはこれらの合金を用いてもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明の絵文字付き薄肉貴金属
複合板によれば、貴金属または貴金属の合金からなる薄
板と、部分的に不透明な絵文字を施した透明装飾板とを
これらの間に透明なりソション材を介在させて重ね合わ
せ、これら全体を透明な保護膜で被覆したので、高価な
貴金属を薄く延ばして比較的安価な薄板とした場合でも
、その両面にそれぞれ適宜の方法で絵文字を配し、また
その絵文字が他面から透けて見えることがなく、見栄え
のする装飾品を提供することができる。

しかも、保護膜が薄板を機械的化学的損耗から保護し、
さらに装飾板が屈曲等による損耗から保護するので、商
品の耐用期間を長いものとし、商品価値を長期に保持す
ることができるなどの優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図はこの発明の絵文字付き薄肉貴金属
複合板の第一実施例を示すものであり、第１図は薄板の
平面図、第２図は透明装飾板の平面図、第３図は第２図
におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線視線面断面図４図は薄肉貴金
属複合板の斜視図、第５図は同断面図、 第６図は第二実施例の薄肉貴金属複合板の断面図、 第７図は第三実施例の薄肉貴金属複合板の断面図、 第８図は第四実施例の薄肉貴金属複合板の断面図である
。 ｌ・・・・・・薄板、５，５ａ、５ｂ・・・・・・装飾
板、６・・・・・絵文字、８．８ａ、８ｂ・・・・・・
クツション材、９・・・・・・保護膜、ｌＯ・・・・・
・樹脂膜（クツション材）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 貴金属または貴金属の合金からなる薄板と、部分的に不
   透明な絵文字を施した透明装飾板とをこれらの間に透明
   なクッション材を介在させて重ね合わせ、これら全体を
   透明な保護膜で被覆したことを特徴とする絵文字付き薄
   肉貴金属複合板。