JPH01268597A

JPH01268597A - ドラム式洗濯機の運転制御方法

Info

Publication number: JPH01268597A
Application number: JP63097362A
Authority: JP
Inventors: Shozaburo Iwabuchi; 岩渕　正三郎
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1988-04-20
Filing date: 1988-04-20
Publication date: 1989-10-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明はドラム式洗濯機の運転制御方法に関し、さら
に詳しく言えば、洗濯から脱水に移行する際、衣類の偏
りをなくすようにしたドラム式洗濯機の運転制御方法に
関するものである。

〔従来技術とその解決すべき課題〕

ドラム式の洗濯方式は、ドラムの回転に伴って洗濯物を
上に持ち上げた後に落下させる所謂［たたき洗い」を行
うため、洗濯物の傷み、絡み付、むら落ちが少なく、ま
た、節水、節洗剤等のすぐれた特徴を有している。また
、温風装置を組み込むことにより、同一の槽内にて洗い
から乾燥まで一貫して行うことも可能である。

しかしながら他方において、脱水工程に入る際、洗濯物
が一定箇所に片寄りやすく、この偏心負荷による騒音、
振動が大きくなるため、従来では次のような対策が採ら
れている。

■脱水回転部分に大きなバランスリングを取付ける。

■可動分に重量の大きなカウンタウェイトを取付ける。

■製品全体に強度を増すための構造を採用するとともに
、ドラムのサスペンション機構もこれに見合ったものと
している。

その結果、全体重量が縦軸方式の一槽式全自動洗濯機に
比べて３倍程度の９０ｋｇ〜１００ｋｇとなってしまう
ととともに、その運転時の振動を考慮すると、設置床面
にかなりの強度が要求される。また、価格もきわめて高
い。

この発明は上記した従来の事情に鑑みなされたもので、
その目的は、ドラムの回転数を制御することにより、洗
濯物の片寄り現象をほぐしてから脱水運転を行うように
したドラム式洗濯機の運転制御方法を提供することにな
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、この発明においては、洗濯槽
ドラムの振動を検出する振動検出手段と。

該振動検出手段からの検出信号と予め記憶されている基
準データとを比較し、上記モータの回転数を制御する制
御手段とを備え、洗濯運転から脱水運転に移行する際、上記洗濯槽ドラム
の洗濯時の回転数をｆｌとすると、まず上記洗濯槽ドラ
ムを同ドラム内の衣類が遠心力にてドラム壁に付着し得
ない回転数ｆ２（＞ｆ１）にて所定時間回転させて衣類
のほぐし運転を行ったのち、上記洗濯槽ドラムの回転数
を殆どの衣類が遠心力にてドラム壁に付着するような予
備脱水運転の回転数ｆ３（＞ｆ２）にまで上昇させ、そ
の際に上記振動検出手段にて検出される上記洗濯槽ドラ
ムの振動検出信号と上記基準データとを比較し、その比
較結果により以後上記洗濯槽ドラムの回転数を本脱水回
転数ｆ４（＞ｆ３）にまで高めるか、少なくとも上記衣
類ほぐし運転時の回転数ｆ２以下に下げるかを判定する
ようにしている。

〔作　　　用〕

上記のように、洗い運転と脱水運転との間に、ほぐし運
転と予備脱水運転とを行い、予備脱水運転時におけるド
ラムの振動が所定値以上の場合には、少なくともほぐし
運転にまで戻し、ドラムの振動が小さくなるのを待って
高速脱水に移行させるようにしたことにより、高速脱水
運転を静粛に行うことができる。

〔実　施　例〕

以下、この発明の実施例を添付図面を参照しながら詳細
に説明する。

まず、第１図を参照してドラム式洗濯槽の構成を概略的
に説明する。この洗濯機は図示されていない正面側に開
閉蓋を有する外箱１を備えている。

この外箱１内には例えば左右一対のサスペンション機構
３，３を介して水受槽（外槽）４が支持されており、同
水受槽４内にモータ７により回転駆動される洗濯槽ドラ
ム２がその回転軸線が水平となるように配置されている
。

この実施例において、水受槽４にはカウンタウェイト５
が取付けられているとともに、同水受槽４と外箱１との
間には振動検出手段６が設けられている。この振動検出
手段６は例えば発光ダイオードおよびフ第１−トランジ
スタの組合せからなる光センサ−６ａとその被検出体６
ｂとからなり。

この場合、その被検出体６ｂは好ましくはドラム２の振
動による変位が正確かつ最も大きく現われる水受槽４の
最下部に設けられる。すなわち、ドラム２の振動は水受
槽４に伝達され、光センサ−６ａにてその振動による変
位量と速度とが読取られる。なお、変位量のみを読取る
場合には通常よく用いられている単純なオンオフスイッ
チでもよい。また、この洗濯機には第２図に示されてい
るように、上記光センサ−６ａからの振動検出信号と、
メモリ９に記憶されている基準データとを比較してモー
タ７の回転数を制御する制御手段（ＣＰＵ）８が設けら
れている。

この発明によると、このドラム式洗濯槽は次のようにそ
の運転が制御される。

■洗濯運転；水受槽４内に所定量の水を注水し、ドラム
２を例えば６０〜１２０ｒｐｍの範囲内で回転させる。

この回転に伴って、洗濯物はバッフル２ａにより上方に
持ち上げられ、矢印ａで示すように落下する。

■基準データ読込み工程；洗濯終了後排水し、ドラム２
を洗濯時の回転数とほぼ同じ回転数にて回転させ、その
時の洗濯物の落下ｖＲ撃を光センサ−６ａにて検出し、
その落下衝撃量を基準データとしてメモリ９に記憶させ
る。なお、ＣＰＵ８はこの基準データをもとに第３図の
太線にて示されているような基準振動曲線を算出し、併
せて同メモリ９に記憶する。

■ほぐし運転；ドラム２を洗濯時の回転数よりも高い回
転数、例えば３００ｒｐｍ位の回転数にて回転させる。

すなわち、洗濯物がドラム内壁に付着せず、矢印すに示
すような落下状態となるような回転数にてドラム２を回
転させることにより、洗濯物のほぐしを行う。

■予備脱水運転；次に矢印Ｃにて示すように洗濯物の殆
どがドラム内壁に付着するような回転数（例えば４００
ｒｐｍ程度）でドラム２を回転させ、予備脱水を行う。

この予備脱水運転時、ＣＰＵ８は光センサ−６ａからの
振動衝撃量（Ｘ）とメモリ９に記憶されている基準デー
タ（Ｓ）とを所定の時間にわたって比較し、ＸくＳなら
ばドラム２の回転数を例えば７００〜ｆｏ００ｒｐｍに
まで上昇させて本脱水に移行する。

すなわち、第３図曲線Ｘ□、ｘ２の場合がこれに該当す
る。一方、同図曲線ｘ、、ｘ４のように、Ｘ〉Ｓならば
ドラム２の回転数を例えばほぐし工程の回転数にまで下
げ、所定時間経過後、再度予備脱水運転を繰返す。これ
でもなお、ｘ＞Ｓの状態が続くならば、ドラム２の回転
数を洗濯運転時にまで下げ、かつ、注水を行った上で、
再度ほぐし運転、予備脱水運転を行なえばよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、洗濯運転から
脱水運転に移行する際、洗濯物のほぐしか行なわれるた
め、脱水運転時に大きな振動が生ずることが殆どなくな
る。したがって、ドラム式洗濯機の静粛運転が可能とな
るとともに、より一層の軽量化が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明により運転制御されるドラム式制御機
の内部構造を概略的に示した断面図、第２図はモータの
回転制御手段を示したブロック線図、第３図はドラムの
振動曲線を示したグラフである。図中、１は外箱、２は洗濯槽ドラム、３はサスペンショ
ン機構、４は水受槽、６は振動検出手段。７はモータ、８はＣＰＵ、９はメモリである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）回転軸線を水平方向とした洗濯槽ドラムをモータ
にて回転駆動するドラム式洗濯機の運転制御方法におい
て、上記洗濯槽ドラムの振動を検出する振動検出手段と、該
振動検出手段からの検出信号と予め記憶されている基準
データとを比較し、上記モータの回転数を制御する制御
手段とを備え、洗濯運転から脱水運転に移行する際、上記洗濯槽ドラム
の洗濯時の回転数をｆ１とすると、まず上記洗濯槽ドラ
ムを同ドラム内の衣類が遠心力にてドラム壁に付着し得
ない回転数ｆ２（＞ｆ１）にて所定時間回転させて衣類
のほぐし運転を行ったのち、上記洗濯槽ドラムの回転数
を殆どの衣類が遠心力にてドラム壁に付着するような予
備脱水運転の回転数ｆ３（＞ｆ２）にまで上昇させ、そ
の際に上記振動検出手段にて検出される上記洗濯槽ドラ
ムの振動検出信号と上記基準データとを比較し、その比
較結果により以後上記洗濯槽ドラムの回転数を本脱水回
転数ｆ４（＞ｆ３）にまで高めるか、少なくとも上記衣
類ほぐし運転時の回転数ｆ２以下に下げるかを判定する
ようにしたことを特徴とするドラム式洗濯機の運転制御
方法。
（２）上記回転数の変化は整流子モータによる請求項１
記載のドラム式洗濯機の運転制御方法。
（３）上記回転数の変化はコンデンサモータの電源オン
オフによる請求項１記載のドラム式洗濯機の運転制御方
法。
（４）上記回転数の変化はコンデンサモータの位相制御
による請求項１記載のドラム式洗濯機の運転制御方法。
（５）上記振動検出手段はメカニカルなオンオフスイッ
チである請求項１記載のドラム式洗濯機の運転制御方法
。
（６）上記振動検出手段は発光素子と受光素子とからな
る請求項１記載のドラム式洗濯機の運転制御方法。
（７）上記基準データは洗濯水排水後の洗濯回転数ｆ１
時における衣類の落下衝撃量から求められる請求項１記
載のドラム式洗濯機の運転制御方法。