JPH01266342A - 多重リンクプレートを有する伝動用チェーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は伝動用チェーンに関する。

従来の技術 多重リンクプレートを有する従来の伝動用チェーンには
、駆動スプロケットと噛合する歯付リンクプレートを有
する噛合伝動用チェーンと、一対の対向する円錐形プー
リに挟圧される摩擦伝動用チェーンと、があり、夫々の
リンクプレートはロッカーシロインドピン又は断面円形
の丸ピンを連結ピンとして連結されており、歯付リンク
プレートを有する噛合伝動用チェーンではチェーンが横
方向に移動してスプロケットから外れるのを防止するた
め、第７図（ａ）、　（ｂ）に示す如くスプロケットの
側面に案内されるガイドブレー）Ｇが、多重の歯付リン
クプレートＬの両外側において相隣れる一対の連結ピン
Ｐ、Ｐ（図示のピンは丸ピンであるが、ロッカージヨイ
ントピンの場合もある）の両端に圧入装着されるか、又
はスプロケットの周面に設けた案内周溝に案内されるガ
イドプレート（図示せず）を多重の歯付リンクプレート
Ｌ内に挟装して相隣れる一対の連結ピンに強電固定する
か、しており、これらのガイドプレートＧは、スプロケ
ット側面又はスプロケット案内周溝に案内される案内面
を有しているが、スプロケットと噛合する歯形を有して
いないので１、動力の伝達荷重を全く分担せず、チェー
ンの案内機能のほかに、連結ピンが丸ピンの場合には、
丸ピンの廻り止めと連結ピンの抜は止め機能を有し、連
結ピンがロッカージヨイントピンの場合には連結ピンの
抜は止め機能を有している。

また、リンクプレートに歯を有しない摩擦伝動用チェー
ンでは、伝達荷重を全く分担しないリンクプレートを連
結ピンの両端に圧入嵌着して連結ピンの抜は止めを行う
抜は止めリンクプレートを有していた。

したがって、ガイドプレートＧ又は抜は止めリンクプレ
ートの連結ピン圧大穴のピッチは、動力を伝達する多数
の伝達荷重真青リンクプレートに設けた連結ピン挿通穴
のピッチに対して僅かに大きく、該チェーンに伝動張力
が負荷された際には、連結ピンを遊挿した多数の伝達荷
重負荷リンクプレートのみに該張力荷重が分担され、ガ
イドブレー）Ｇ又は抜は止めリンクプレートには張力荷
重が全く負荷されないように設計されていた。

発明が解決しようとする問題点 上述した従来の伝動用チェーンは、ガイドプレート又は
抜は止めリンクプレートがチェーンのリンクプレートの
１つとして連結されているにも拘わらず、チェーンの張
力荷重を全く分担しない無負荷リンクプレートとして存
在していた。

本発明は、かかる張力荷重を分担しないガイドプレート
又は抜は止めとして装着されていたリンクプレートに張
力荷重を分担させて、伝動用チェーンの引っ張り強度の
向上を図り、伝達萄重負荷機能を増大せしめることを目
的とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため、次の如き手段を有す
るものである。すなわち、 ガイドプレート又は抜は止めとして用いられていた抜き
止めリンクプレート等の無負荷リンクプレートにチェー
ンの張力荷重を分担させるために、該無負荷リンクプレ
ートに連結ピンを圧入装着させることなく、多数の負荷
リンクプレートと同様に連結ピンを遊挿し、且つ無負荷
リンクプレートの連結ピン挿通穴のピッチも負荷リンク
プレートの連結ピン挿通穴ピッチに等しくする。

したがって、無負荷リンクプレートは多数の負荷リンタ
ブ１／−トと同様にチェーンの張力荷重を分ｊ旦するこ
とができる。

そして、無負荷リンクプレートを連結ピンに圧入ではな
く遊挿することによる、多数の遊挿リンクプレートから
の連結ピンの抜けを防止するため、連結ピン両端に座金
を圧入し、更に、咳座金を隣接する一対の連結ピンに懸
架して装着される形状とし、その懸架中央部位を易破断
形状又は張力方向に延伸可能な弾性弯曲形状とするもの
である。

作　　　　　　　　　用 チェーンに伝達荷重が負荷されると、相隣る連結ピンに
離反方向の張力が作用し、相隣れる一対の連結ピンに作
用する離反方向の張力荷重は、先ず相隣れる一対の連結
ピンに圧入されているめがね状２連座金に集中的に負荷
され、易破断形状部分を破断させてのち、又は弾性湾曲
形状部分を延伸させたのち、すべてのリンクプレートに
負荷される。

そして、破断した夫々の座金部分は夫々の連結ピン両端
部に圧入固定されているので、多数の重合した遊挿リン
クプレートから連結ピンが抜けることを防止するととも
に、座金の中央部位破断面は、チェーンの屈曲時に互い
に干渉衝接して夫々の連結ピンの自由回動を阻止するこ
とになる。

また、弾性弯曲形状部分が延伸した座金は夫々の連結ピ
ンの抜は止めと廻り止め作用を有する。

したがって、ガイドリンクプレートはチェーンのスプロ
ケットに対する案内機能を有するとともに、歯付リンク
プレートと協働してチェーンの張力荷重を分担し、また
、従来の抜は止めリンクプレートはチェーンの張力荷重
を分担することができるものである。

実　　　　施　　　　例 第１図（ａ）、　（ｂ）は、断面円形の丸ピンを連結ピ
ンＰとした噛合伝動用チェーンの第１実施例であって、
多数の歯付リンクプレートＬを重ねて遊挿連結した連結
ピンの相隣る一対の連結ピンＰ、Ｐの両端部にガイドリ
ンクプレート１．１を遊挿し、該ガイドリンクプレート
１．１の外側に突出した連結ピンＰ、Ｐ端の相隣れる一
対の連結ピン端にめがね状２連座金２を圧入懸架し、該
座金２の懸架中央部位に挟挿部２′を設けて第２図の如
く易破断形状としたものである（第２図は連結ピン挿通
穴がロッカージヨイントピン用である点のみが第１図の
座金と相違している）が、該挟挿部２′を第３図（ａ）
、（ハ）に示す如く肉薄として切込み２“を入れた易破
断形状２′としてもよく、また第４図に示す如く座金３
の懸架中央部位を弾性弯曲形状３′としてもよい。

したがって、第１図に示す噛合伝動用チェーンに張力荷
重が負荷されると、最初に連結ピンＰに圧入されている
めがね状２連座金２に張力荷重が負荷されて、該座金２
の中央部位の高破断形状部分２″が破断し、次いで連結
ピンを遊挿しているすべてのリンクプレートに張力が負
荷されることになるから、ガイドリンクプレート１．１
は、チェーンの張力荷重を歯付リンクプレートＬ、Ｌと
ともに分担し、夫々の連結ピン両端に圧入された破断分
離した座金２は、ガイドリンクプレート１゜ｌおよび多
数の歯付リンクブレー）Ｌ、Ｌが連結ピンから抜けるこ
とを防止し、また、座金の破断分離面は互いに干渉衝合
して連結ピンの回動を阻止する。

また、第４図はめがね状２連座金の他の実施例の平面図
であって、該めがね状２連座金３の懸架中央部位を張力
方向に延伸可能な弾性弯曲形状３′としたものであり、
連結ピンが丸ピンである場合に丸ピンの廻り止めとして
好適なものである。

すなわち、連結ピンが丸ピンであるときは、座金に連結
ピンの抜は止め機能のみでなく、丸ピンの廻り止め機能
をも要求されるので、チェーンに張力が負荷された際に
は、前記弾性弯曲形状３′の部分が張力方向に延伸し、
破断することなく相隣る一対の丸ピンの両端に懸架圧入
された状態で夫々の丸ピンの回動を阻止することができ
る。

第５図（ａ）、（ロ）は連結ピンがロッカージヨイント
ピンＰ′である場合の摩擦伝動用チェーンの要部正面図
および要部平面断面図であって、多数の負荷リンクプレ
ートＬ′に遊挿した連結ピンＰ′の両軸端部には従来の
抜は止め用無負荷リンクプレートに相当する最外側リン
クプレー）１’、１’が遊挿され、該リンクブレー）１
’、１’の最外側には相隣る連結ピンＰ′の軸端に第２
図で示すめがね状２連座金２が圧入懸架され、該座金の
懸架中央部位を挟挿して易破断形状２′としたものであ
る。

連結ピンがロッカージヨイントピンである場合には、該
ピンの断面形状が図示の如く円形ではなく、したがって
、すべてのリンクプレートに貫設した連結ピン遊挿穴も
非円形穴であるので、連結ピンが遊挿穴内で回動するこ
とはない、しかし、めがね状２連結ピン座金に貫設した
連結ピン圧入穴が非円形穴であることによって、チェー
ンに張力荷重が負荷された際には、非円形穴の特定部分
に集中応力が作用して該穴から座金外縁に向けて亀裂が
発生して該穴が破断するおそれがある。

そのため、めがね状２連座金２の懸架中央部位を挟挿し
た易破断形状２′にすることによって、チェーンに張力
荷重が負荷された際には、前記穴の特定部分に集中応力
が作用する前に該高破断形状部分２′がいち早く破断し
てリンクプレートに貫設した非円形の連結ピン挿通穴の
破断を防止することができる。

したがって、高破断形状部分２′で破断した座金２は、
夫々の連結ピンの両端に正大固着されているから、最外
側リンクプレー）１’、１’および負荷リンクプレー）
Ｌ’、Ｌ’から連結ピンＰ′が抜けることはなく、しか
も、最外側リンクプレー４１’、１’は負荷リンクプレ
ートとともにチェーンの張力荷重を分担することができ
る。

なお、めがね状２連座金２．３．は、上記実施例におい
てガイドリンクプレート１．１又は最外側リンクプレー
トｌ’、１’に重合又は同じ位相装着されているが、第
６図に示す如くガイドリンクプレート１．１又は最外側
リンクプレート１′。

１′に対して１／２ピツチずらせて装着しても差し支え
ないことは勿論である。

発明の効果 本発明は上述の如く、従来のガイドプレート又は最外側
リンクプレートが伝動チェーンの案内機能と連結ピンの
抜は止め機能（丸ピンの場合は更に廻り止め機能）のみ
を有し、チェーン張力荷重の分担機能を全く欠如してい
た点を改良し、張力荷重の負荷を伴わない連結ピンの廻
り止め機能および抜は止め機能を連結ピンに圧入装着し
ためがね状２連座金に具備させ、噛合伝動用チェーンに
おけるガイドブレートをチェーンの案内機能とチェーン
張力荷重の分担機能とを兼備させて連結ピンを遊挿した
ガイドリンクプレートとし、また、摩擦伝動用チェーン
における最外側リンクプレートに連結ピンを遊挿してチ
ェーン張力荷重の分担機能を具備させることによって、
チェーンの張力荷重を向上させて伝動能力を増大させる
ことを可能にし、更に、座金をめがね状にしたことによ
って該座金のロッカージヨイントピンへの圧入装着作業
を容易にし、また、めがね状２連座金の懸架中央部位を
易破断形状又は弾性弯曲形状にすることにより座金の穴
の破断を防止するとともに、易破断形状部分の破断によ
り破断面の干渉衝合による連結ピンの廻り止めを行うこ
とを可能にしたものであって、その効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

図面第１〜６図は本発明の実施例を示し、第１図（ａ）
、（９）は夫々連結ピンを丸ピンとした噛合伝動チェー
ンの要部正面図および平面図、第２図はめがね状２連座
金の第１実施例の拡大正面図、第３図（ａ）、　（ｂ）
は夫々めがね状２連座金の他の実施例の拡大正面図およ
び平面図、第４図はめがね状２連座金の更に他の実施例
の拡大平面図、第５図（ａ）。 （ｂ）は夫々摩擦伝動用チェーンの要部拡大正面図およ
び平面断面図、第６図（ａ）、　（ｂ）は夫々ロッカー
ジツイントピン用座金の圧入装着位置を第５図の場合に
より１／２ピツチずらせて圧入装着した要部拡大正面図
および平面断面図、第７図（ａ）、　（ｂ）は夫々歯付
伝動用チェーンの従来例の要部正面図および平面図であ
る。 １・・・ガイドブレート ２．３．・・・めがね状２連座金 ２′・・・易破断形状部分 ３′・・・弾性弯曲形状部分 Ｐ・・・丸ピン Ｐ′・・・口・ンカージョイントピン 第１図 （ｂ） 第２図 第３図 （Ｇ） （ｂ） 第４ｆ！１

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）多数のリンクプレートを重ねて連結ピンで連結し
   た多重リンクプレートを有する伝動用チェーンにおいて
   、多数のリンクプレートに連結ピンを遊挿し、相隣れる
   一対の連結ピンの両端に懸架圧入してめがね状２連座金
   を装着し、該めがね状２連座金の懸架中央部位を易破断
   形状とした伝動用チェーン。
2. （２）多数のリンクプレートを重ねて断面円形の丸ピン
   で連結した多重リンクプレートを有する伝動用チェーン
   において、多数のリンクプレートに丸ピンを遊挿し、相
   隣れる一対の丸ピンの両側に懸架圧入してめがね状２連
   座金を装着し、該めがね状２連座金の懸架中央部位を弾
   性弯曲形状とした伝動用チェーン。