JPH01247457A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH01247457A
JPH01247457A JP7786788A JP7786788A JPH01247457A JP H01247457 A JPH01247457 A JP H01247457A JP 7786788 A JP7786788 A JP 7786788A JP 7786788 A JP7786788 A JP 7786788A JP H01247457 A JPH01247457 A JP H01247457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyphenylene ether
resin composition
weight
highly crystalline
polypropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7786788A
Other languages
English (en)
Inventor
Motonobu Furuta
元信 古田
Wake Wakamatsu
若松 和気
Takeshi Maruyama
剛 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP7786788A priority Critical patent/JPH01247457A/ja
Priority to CA000591016A priority patent/CA1335127C/en
Priority to DE68924791T priority patent/DE68924791T2/de
Priority to US07/311,898 priority patent/US5132363A/en
Priority to EP89301460A priority patent/EP0329423B1/en
Priority to ES89301460T priority patent/ES2079375T3/es
Publication of JPH01247457A publication Critical patent/JPH01247457A/ja
Priority to US07/890,221 priority patent/US5268425A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、射出成形や押出成形により、成形品などに利
用できる新規な熱可塑性樹脂組成物に関するものである
更に詳しくは、ポリフェニレンエーテル又ハボIJ フ
ェニレンエーテルを含む樹脂組成物に高結晶性ポリプロ
ピレンまたは該ポリプロピレンにスチレン系単量体をグ
ラフトして得られるグラフトポリプロピレンを配合して
成る耐熱性。
耐衝撃性、剛性及び加工性に優れた新規な熱可塑性樹脂
組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 一般に、ポリフェニレンエーテルは耐熱性。
耐化学薬品性、耐熱水性1寸法安定性および機械的、電
気的性質などの優れた性質をもつ樹脂であるが、一方、
その溶融粘度が高いために成形性が悪い、耐衝撃性が低
い等の欠点を有している。
ポリフェニレンエーテルの優れた諸特性を保持したまま
溶融粘度を低下せしめて成形加工性を改善する方法とし
て、ポリフェニレンエーテルとポリスチレン樹脂との複
合物が知られているが実用的な加工性の付与により、ポ
リフェニレンエーテル本来の耐熱性、耐炎性および耐薬
品性等の優れた特性が失われやすくなる。
また、ポリフェニレンエーテル組成物の溶融粘度を下げ
て溶融流れを改善し、加工性を向上せしめる方法として
、樹脂組成物に異種の高分子樹脂を配合する方法もある
が、ポリフェニレンエーテル組成物と相溶性の良くない
樹脂が用いられるために成形加工時に樹脂が剥離しやす
く表面外観が悪くなるのみならず機械的特性の著しい低
下を伴なうという欠点が生じる。
したがってポリフェニレンエーテル組成物に添加すべき
高分子樹脂として前記のような問題を生じないものを選
択することが重要であり。
その開発が強く望まれているところである。
一方、ポリオレフィンは、成形加工性9強靭性、耐水性
、耐薬品性などに優れた特性を有しており、しかも低比
重でかつ安価であることから、各種成形品やフィルム、
シートとして従来から広く利用されている。
しかし、ポリオレフィンは、耐熱性、剛性。
耐衝撃性、塗装性、接着性等において難点もしくは要改
良点を有しており、これらが新規の実用途開拓上の障害
となっている。特に耐熱性。
耐衝撃性改良は強く望まれている。
〈発明が解決しようとする課題〉 かかる観点より、ポリフェニレンエーテルとポリオレフ
ィンとを配合し9両者の特長を有し。
かつ成形加工性、耐衝撃性を改良した樹脂組成物が得ら
れたならば、広汎な新規用途の可能性が期待されるとこ
ろである。
く課題を解決するための手段〉 これらの点に鑑み、ポリフェニレンエーテルとプロピレ
ン重合体からなる樹脂組成物の改良に有効な技術を開発
すべく、広汎かつ緻密に探索した結果2本発明に到達し
た。
すなわち9本発明は。
(alホIJ フェニレンエーテルまたはポリフェニレ
ンエーテルを含む樹脂組成物、および(blプロピレン
のホモポリマーまたはブロックコポリマーであり、かつ
、プロピレンのホモポリマー部分の沸騰ヘプタン不溶部
のアイソタクチック・ペンタッド分率がO,,970以
上である高結晶性ポリプロピレンからなることを特徴と
する熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
また。
(alポリフェニレンエーテルまたはポリフェニレンエ
ーテルを含む樹脂組成物、および(b)プロピレンのホ
モポリマーまたはブロックコポリマーであり、プロピレ
ンのホモポリマー部分の沸騰ヘプタン不溶部のアイツタ
クチ・ツク・ペンタ、ド分率が0970以上で、かつ沸
騰ヘプタン可溶部の含有量が5.0重量%以下であり。
かつ20°Cキシレン可溶部の含有量が2.0重i%以
下である高結晶性ボリブロビレン力)ら成ることを特徴
とする熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
さらには。
+a+ホリフエニレンエーテルマタはポリフェニレンエ
ーテルを含む樹脂組成物、およびfb)プロピレンのホ
モポリマーまたはプロックコホIJマーでアリ、プロピ
レンのホモポリマー部分の沸騰ヘプタン不溶部のアイソ
タクチック・ペンタッド分率が0゜970以上で、かつ
沸騰ヘプタン可溶部の含有量が5.0重量%以下であり
かつ20℃キシレン可溶部の含有量が2.0重量%以下
である高結晶性ポリプロピレンにスチレン系単量体をグ
ラフトして得られるグラフトポリプロピレンから成るこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関すgものである
本発明による熱可塑性樹脂組成物は、耐熱性。
耐衝撃性のバランスの良い、かつ成形性、耐衝撃性1ζ
優れた樹脂組成物である。
本発明(ζおいて使用される(al成分のボリフェ示さ
れる単位構造を有する重合体、又はポリフェニレンエー
テルの基本的性能である耐熱性。
機械的性質等を実用的に低下させない範囲で二種以上の
前記構造単位を有する共重合体で、nが50以上のもの
である。R1,R2,R3およびR4は水素、ハロゲン
、炭化水素基もしくは置換炭化水素基、炭化水素オキシ
基もしくは置換炭化水素基オキノ基のいずれかである。
R1,R2゜R3およびR4の具体例としては水素;塩
素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子:メチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル、ターンヤリ−ブチ
ル、アリル、フェニル、ベンジル。
メチルベンジルなどの炭化水素基、クロロメチル、ブロ
モメチルなどの置換炭化水素基;メトキン、エトキン、
フェノキシ、クロロエトキシなどの炭化水素オキシ基ま
たは置換炭化水素オキシ基などの基かあげられる。具体
的には、ポリ−2,6−シメチルー1,4−フェニレン
エーテル、ポリ−2,6−ダニチル−1,4−フエニレ
ンエーテル、ポリ−2,6−ジプロビルー1,4−フェ
ニレンエーテル、ホ1J−2−メfルー6−イツプロビ
ルー1.4−フェニレンエーテル、ポリ−2,6−シメ
トキシー1,4−フェニレンエーテル、ポリ−2,6−
ジフエニル−1,4−〕二ニレしエーテル、ホIJ−2
゜6−ジクロル−1,4−フェニレンエーテル。
ポリ−2,5−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル
等の重合体、2.6−シメチルフエノールと2.3.6
−)IJメチルフェノールの共ffi合体、2.6−シ
メチルフエノールと3−メチル−6−ターシャリ−ブチ
ルフェノールとの共重合体等の共重合体があげられる。
さらに本発明のポリフェニレンエーテルは前記重合体ま
たは共重合体の変性物も含むものである。例えばエチレ
ン−プロピレン−ポリエンを酸化重合したもの、ポリフ
ェニレンエーテル重合体または共重合体存在下にスチレ
ンを重合したもの、ポリフェニレンエーテル重合体また
は共重合体とスチレンを過酸化物とともに押出機中で混
練し反応させたもの等があげられる。
本発明におけるta)ポリフェニレンエーテルを含む樹
脂組成物とは、前述のポリフェニレンエーテルと1種以
上の他の高分子化合物から成る樹脂組成物を意味する。
他の高分子化合物としては、たとえば、ポリエチレン、
プロピレン重合体、ポリメチルペンテン、などのポリオ
レフィン;ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピリジン。
ポリビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド。
ポリアクリロニトリル、エチレン−酢酸ビニル共重合体
、アルケニル芳香族樹脂などの各種ビニル化合物の単独
重合体および共重合体;ポリカーボネート、゛ポリスル
ホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート。
ポリアリーレンエステル(たとえば、ユニチカ株のuポ
リマー)、ポリフェニレンスルフィド;6−ナイロン、
6,6−ナイロン、12−ナイロンなどのポリアミド、
ポリアセタールなどの縮合系高分子化合物などが挙げら
れる。更には。
シリコーン樹脂、弗素樹脂、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂。
ダポン樹脂などの各種熱硬化性樹脂も挙げられる。ポリ
フェニレンエーテルと他の高分子化合物との混合割合は
、たとえば、ポリフェニレンエーテル1〜99重量%お
よび他の高分子化合物99〜1重量%の範囲で、広くか
えることができる。その中でそれぞれの目的、用途に応
じて。
最適組成は、決められる。
上記の他の高分子化合物の中で、好ましいものは、ポリ
オレフィン、ポリアミド、アルケニル芳香族樹脂、ゴム
変性アルケニル芳香族樹脂である。
もっとも好ましいものとしては、アルケニル芳香族樹脂
、ゴム変性アルケニル芳香族樹脂およびプロピレン重合
体である。
本発明において、(a)ポリフェニレンエーテルに5 (但し+ R11R21Ra+ R4およびR5は、水
素、ハロゲン、炭化水素基もしくは置換炭化水素基、炭
化水素オキシ基もしくは置換炭化水素オキシ基のいずれ
かであり、その内1つは必ず水素である。) で表わされるフェノール類の1種又は2種以上を酸化カ
ップリング重合させて得ることができる。
本発明においてポリプロピレンとは高結晶4性のポリプ
ロピレンであり、プロピレンのホモポリマーのほかに第
1工程でプロピレン、第2工程でたとえばエチレンとプ
ロピレン、ブテン−1などのα−オレフィンとを共重合
させたブロックコポリマーを言う。
該高結晶性ポリプロピレンとは、プロピレンのホモポリ
マーまたはブロックコポリマーの第1工程で重合された
第1セグメントであるプロピレンのホモポリマー部分の
沸騰ヘプタン不溶部のアイソタクチック・ペンタッド分
率が0.970以上の高結晶性ポリプロピレン、又は該
プロピレンのホモポリマー部分の沸騰ヘプタン不溶部の
アイソタクチック・ペンタッド分率が0.970以上で
、かつ沸騰ヘプタン可溶部の含有量が5.0重量%以下
であり、かつ20’Cキシレン可溶部の含有量が2.0
重量%以下である高結晶性ポリプロピレンを用いること
が好ましい。
ここで言う沸騰ヘプタン不溶部のアイソタクチック・ペ
ンタッド分率、沸騰ヘプタン可溶部の含有量および20
°Cのキシレンに可溶な重合体の含有量は1次のように
決定される。
ポリプロピレン5gを沸騰キレ1フ500置する。その
後これを濾別し,20°Cキシレン不溶部を分離する。
濾液を濃縮,乾固してキシレンを蒸発させ,さらに減圧
下60°Cで乾燥して。
20°Cのキシレンに可溶な重合体を得る。この乾燥重
量を仕込みサンプル重量で除した値を百分率で表現した
ものが20″Cキシレン可溶部の含有量である。20°
Cキシレン不溶部は乾燥された後。
沸騰n−ヘプタンで8時間ソックスレー抽出される。こ
の抽出残渣を沸騰ヘプタン不溶部と称し,この乾燥重量
を仕込みサンプル重量(5g)から減じた値を仕込みサ
ンプル重量で除した値を百分率で表現したものが,沸騰
ヘプタン可溶部の含有量である。アイソタクチック・ペ
ンタッド分率とは. A. Zambelliらによっ
てMacrom −olecules 6, 925 
(1973)に発表されている方法。
すなわち13C−NMRを使用して測定されるポリフロ
ピレン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック
連鎖,換言すればプロピレンモツマー単位が5個連続し
てメン結合した連鎖の中心ニするプロピレンモノマー単
位の分率である。ただし、NMR吸収ピークの帰属に関
しては、その後発刊されたMacrmolecules
 8 、687(1975)に基づいて行うものである
具体的には”’ C−N M Rスペクトルのメチル炭
素領域の全吸収ピーク中のmmmmピークの面積分率と
してアイソタクチック・ペンタッド分率を測定する。こ
の方法により英国NATIONALPHYS ICAL
  LABORATORYのNPL標準物質CRM N
(l M19−14 Po1ypropylene P
P/TviWD/ 2 (Dアイソタクチック・ペンタ
ッド分率を測定したところ、0.944であった。
該高結晶性ポリプロピレンは例えば特開昭60−284
05号、同60−228504号、同61−21860
6号、同61−287917号1こ例示の方法で製造す
ることが可能である。
高い剛性が要求される分野においては2本発明における
高結晶性ポリプロピレンの結晶性をさら1こ向上させる
ことが有効であり、その目的のだめには一般の核発生剤
を該高結晶性ポリプロピレンに配合することが好ましい
。例えば芳香族カルボン酸のアルミニウム塩又はす) 
IJウム塩(特開昭58−80829号公報)、芳香族
カルボン酸、芳香族リン酸金属塩、ソルビトール誘導体
(特公昭55−12460号公報、特開昭58−129
036号公報)などを添加するとこれらが結晶核の核発
生剤(以下「造核剤」という)となって高結晶性が得ら
れることが知られている。
また、これらの造核剤に比べ、炭素数6以上のビニルシ
クロアルカン重合体も造核剤として有効に作用すること
が知られている。(特開昭62−1738号) すなわち、高結晶性ポリプロピレンに炭素数6以上のビ
ニルシクロアルカン重合体ヲフレンドして得られる組成
物であって、ビニルシクロアルカン単位を該組成物中に
0゜05Wtりpm〜110000WtpI)含有する
高結晶性ポリプロピレン組成物は、より高い結晶性を有
するものであり1本発明の目的に合致したものである。
ここでいつ該ビニルシクロアルカン重合体とは、ビニル
シクロアルカン単独重合体、ビニルシクロアルカンと少
量の他のビニルシクロアルカン又はα−オレフィンとの
ランダム共重合体。
マタハビニルシクロアルカンとα−オレフィンのブロッ
ク共重合体を意味するものである。該ビニルシクロアル
カンブロック共重合体とは。
(11第1 段階でビニル/クロアルカンを重合し。
第2段階でプロピレンの弔独重合を行なった共1fX合
体、 +21第1段階でビニルシクロアルカンを重合し
第2段階でプロピレンと他のα−オレフィンとのランダ
ム共重合を行なった共重合体。
に3)第1段階でプロピレンの単独重合を行ない第2段
階でビニルシクロアルカンの重合を行ない。
第3段階で再びプロピレンの単独又は池のα−オレフィ
ンとのランダム共重合を行なった共重合体等の該ビニル
/クロアルカンと14α−オレフィンとの多段共重合体
である。これらのビニルシクロアルカン重合体のうち、
好ましい重合体は該ブロック共重合体であり、さらに好
ましい重合体は上記(1)〜(3)に示した様なプロピ
レンとのブロック共重合体である。
本発明(どおいて、炭素数6以上のビニルシクロアルカ
ンには、ビニルシクロブタン、ビニルシクロペンタン、
ビニル−3−メチルシクロペンタン、ビニルシクロヘキ
サン、ビニル−2−メチルシクロヘキサン、ビニル−3
−メチルシクロヘキサン、ビニルノルボルナン等が挙げ
られる。これらのうち炭素数8以上のビニル/クロアル
カンがさらに好ましい化合物である。
本発明における高結晶性ポリプロピレン組成物中ノビニ
ルシクロアルカン4位の含有fil ハ。
高結晶性ポリプロピレン本来の物性を変化させることな
くより改良効果が発現する為には0.05wtppm 
〜1oooowtppmが必要であり、好ましくは0.
5 wt ppm 〜5000Wt りPm、さらに好
ましくは0.5 wtppm 〜iooowtppmで
ある。
本発明に用いられる高結晶性ポリプロピレン及び該ビニ
ルシクロアルカン重合体の製造ハ+チタン化合物と有機
アルミニウム化合物からなる触媒系で好適に製造される
。チタン化合物としては、東洋スト−ファー社、東邦チ
タニウム社、丸紅・ソルベー社等から市販されている三
塩化チタン触媒が挙げられる。また特開昭57−599
16号公報、同55−133408号公報等に記載され
たマグネシウム化合物にチタン化合物が担持された触媒
も好適に使用される。有機アルミニウム化合物としては
、  AlXaRa−a(X; ハロゲン原子、アルコ
キシ基、又は水素原子、R:炭素1〜18のアルキル基
、a: 0≦a(3なる数)で示されるアルキルアルミ
ニウム化合物が好ましく、具体的な化合物の例としてA
l (CH3)3゜At (C2H5)3. At (
C2H5)2C/、 At (C2Hs)2Br、 A
t(C2H5)2 (OC2H5)、 Al (C2H
5)2 (OC4H9)、 Al (C2H5)(OC
4H9)2. Al (C2H5)C/2. Al (
C4H9)3. Al(C4H8)2Cl、 Al (
C6HI03. Al (C6HI3)2C/等及びこ
れらの混合物が挙げられる。また重合時に重合体の立体
規則性を向上させる為にカルボン酸二そチル。
リン酸エステル又はケイ酸エステル等の電子供与体を添
加して、高結晶性ポリプロピレン及び該ビニルシクロア
ルカン重合体を重合することも可能である。
高結晶性ポリプロピレンと該ビニルシクロアルカン重合
体とのブレンドは1通常のα−オレフィン重合体のブレ
ンドに適用されているブレンド方法が好適に用いられる
。すなわち9両者の重合体粉末同志、造粒ペレット同志
9重合体粉末と造粒ペレットをヘンシェルミキサー等で
混合し、ブラベンター、ロール、バンバリーミキサ−又
は造粒機等での溶融混練によって行なわれる。
本発明における高結晶性ポリプロピレンにはプロピレン
重合体に通常配合される。熱及び光安定剤、帯電防止剤
、酸化防止剤、カーボンブラック、顔料、難燃剤9等の
全ての種類の添加剤が必要に応じて配合される。更に低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン。
EPゴム等の他の重合体及びマイカ、タルク等のフィラ
ー等を混合して用いる事が出来る。
本発明において、成分(b)高結晶性ポリプロピレンと
して、変性ポリプロピレンを用いることができる。
ここで言う変性ポリプロピレンとは、ポリプロピレンに
対し不飽和カルボン酸もしくはその誘導体、またはスチ
レン系単量体および必要によりラジカル開始剤を共存さ
せることによりグラフト共重合させて得ることができる
スチレン系単量体を共存させグラフト変性することによ
って不飽和カルボン酸もしくはその該誘導体のグラフト
量が多く、グラフト変性前後の流動性(メルトフローレ
ート)変化が小さく物性の優れた変性ポリプロピレンが
得られる。
グラフトモノマーをポリプロピレンにグラフトする方法
には公知の種々の方法を採用することができる。
たとえば、ポリプロピレンとグラフトモノマーおよびラ
ジカル発生剤を混合し、溶融混練装置内で溶融混練して
グラフトさせる方法、ポリプロピレンをキシレンなどの
有機溶剤に溶かした後、窒素雰囲気下でラジカル発生剤
を加え撹拌下に加熱反応せしめ9反応後冷却、洗浄濾過
乾燥してグラフト化ポリプロピレンを得る方法。
その他ポリプロピレンにグラフトモノマーの存在下で紫
外線や放射線を照射する方法、あるいは酸素やオゾンと
接触させる方法等がある。
経済性等を考慮して溶融混練装置内で溶融混練してグラ
フト共重合する方法が最も好ましく用いられる。
ポリプロピレンに対し不飽和カルボン酸もしくはその誘
導体またはスチレン系単量体さらに必要によりラジカル
開始剤の共存下で、150〜300°C9好ましくは1
90〜280°Cの温度、0.3〜10分、好ましくは
0.5〜5分の滞留時間で押出機、バンバリーミキサ−
、ニーダ−等を用い溶融混練を行うことができる。工業
的には一軸および二軸押出機によってベントロ部を真空
状態に保ち、未反応の成分(不飽和カルボン酸もしくは
その誘導体、スチレン系単量体、ラジカル開始剤等)お
よびそのオリゴマ、−9分解物等の副反応生成物を除去
しながら、連続的に製造する方法が有利である。また2
反応雰囲気は空気中でもよいが、窒素や二酸化炭素など
の不活性ガス中が望ましい。なお、得られた変性ポリプ
ロピレン1こ含まれる微量の未反応成分および副反応生
成物をさらに除去するために、60°C以」二の温度で
加熱処理、溶剤抽出および溶融下に真空引きしたりする
こともできる。
また変性ポリプロピレンに対し、必要に応じて酸化防止
剤、熱安定剤、光安定剤、造核剤。
滑剤、帯電防止剤、無機または有機系着色剤。
防錆剤、¥!僑剤1発泡剤、滑剤、可塑剤、蛍光剤1表
面平滑剤1表面光沢改良剤などの各種の添加剤を製造工
程中あるいはその後の加工工程において添加することが
できる。
該変性ポリプロピレンに使用される不飽和カルボン酸も
しくはその誘導体としては、たとえばアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、ハ
イミック酸、ビシクロ(2,2,2)オクタ−5−エン
−2,3−ジカルボンe、4−メチルシクロヘキサ−4
−エン−1,2ジカルボン酸、  1,2,3,4,5
.8.9.10−オクタヒドロナフタレン−2,3−ジ
カルボン酸、ビンクロ(2,2,1)オクタ−7−ニン
2.3.5.6−テトラカルボン酸、7−オキサビシク
ロ(2,2゜1)へブタ−5−エン−2,3−ジカルボ
ン酸などの不飽和カルボン酸、また、不飽和カルボン酸
の誘導体としては、酸無水物、エステル、アミド、イミ
ド、および金属塩があり、たとえば。
無水マレイン酸、無水イタコン酸1無水/トラコン酸、
無水ハイミック酸、マレイン酸モノエチルエステル□ 
フマル酸モノメチルエステル。
イタコン酸モノメチルエステル、フマル酸モノメチルエ
ステル、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミド、アクリルアミド、メ
タク1丁ルアミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸
ジアミド、マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイ
ン酸−N、N−ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノ
ブチルアミド、マレイン酸−N、N−ジブチルアミド、
フマル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N
−モノエチルアミド、フ? ル酸−N 、 N−ジエチ
ルアミド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸
−N、 N−ジブチルアミド、マレイミド、N−ブチル
マレイミド、N−フェニルマレイミド、アクリル酸ナト
リウム、メタクリル酸ナトリウム2 アクリル酸カリウ
ム、メタクリル酸カリウムなどが例示される。
また1本発明において用いる(bl成分のグラフトポリ
プロピレンとは、高結晶性ポリプロピレンにスチレン系
単量体を少くとも1重量%、好ましくは2〜90重量%
、さらに好ましくは3〜70重量%グラフト重合して得
られるものである。
また、スチレン系単量体は、一般式。
(ここで、  R6,R7,R8,R9およびR+oは
水素。
ハロゲン、炭化水素または置換炭化水素基。
炭化水素オキシ基または置換炭化水素オ牛シ基のいずれ
かであり、  R+iは水素、炭素数1〜4の低級アル
キル基である。) で示される。
上記の式中のR6,R7,R8,R9およびR+oの具
体例としては、水素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲ
ン原子、メチル、エチル、プロピル。
ビニル、アリル、ベンジル、メチルベンジルな′どの炭
化水素基; クロロメチル、ブロモメチルなどの置換炭
化水素基;メトキシ、エトキシ。
フェノキン、モノクロロメトキシなどの炭化水素オキシ
基または置換炭化水素オキシ基などが含まれる。
また、  Ruの具体例としては、水素;メチル。
エチルなどの低級アルキル基などがあげられる。
スチレン系単量体の具体例としては、スチレン、2.4
−ジクロルスチレン、p−メトキシスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−フェニルスチレン、p−ジビニルベン
ゼン、p−(クロロメトキン)−スチレン、n−メチル
スチレン。
0−メチル−α−メチルスチレン、m−メチル−α−メ
チルスチレン、p−メチル−α−メチルスチレン、p−
メトキシ−α−メチルスチレンなどがあげられる。これ
らは1種または2種以上混合して用いることもできる。
本発明において、スチレン系単量体を少くとも1重量%
グラフト重合させる方法は懸濁重合法、乳化重合法、溶
液重合法あるいは塊状重合法(重合槽を用いる方法の他
に押出機を用いる方法も含む。)等周知のいずれの重合
方法によっても製造できる。
該変性ポリプロピレンの製造は、ラジカル開始剤の不存
在下にも実施できるが9通常はラジカル開始剤の存在下
で実施することが好ましい。
ラジカル開始剤としては、公知のものが使用できる。た
とえば、2.2’−アゾビスイソブチロニトリル、2.
2’−アゾビス(2,4,4)−トリメチルバレロニト
リルなどのアゾ系化合物、メチルエチルケトンパーオキ
サイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,3.5
−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、2.2
−ビス(1−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルハ
イドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド
、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、2
.5−ジメチルヘキサン−2,5−シバイドロバ−オキ
サイド、ジt−ブチルパーオキサイド、1.3−ビス(
t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2.5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシノヘキ
サン、2.5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3,ラウロイルパーオキサイ
ド、3,3.5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーアセテ
ート、t−ブチルパーオキシイソブチレート。
t−ブチルオキシピバレート、t−ブチル−オキシ−2
−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−3,
5,5−)リメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオ
キシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ジt−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジメ
チル−2゜5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、
t−フチルバーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート、ポリスチレンパーオキサ
イドなど各種有機過酸化物が挙げられる。
本発明において、樹脂組成物の成分(alと(b)は任
意の比率で混合することができるが、その混合比率は成
分(a)が1〜99重量%、成分(b)が99〜1重量
%が適当である。成分(b)が1重量%より少ない範囲
では、加工性の改良効果が少なく。
成分(b)が99重量%をこえる範囲では、熱変形温度
などの熱的性質が低下するので好ましくない。
好ましくは成分(a)が5〜95重量%、成分(blが
95〜5重量%であり、さらに好ましくは、成分(a)
が20〜80重量%、成分(blが80〜20重量%で
ある。
さらに2本発明における熱可塑性樹脂組成物には、ゴム
様物質を配合することができる。
ここで言うゴム様物質とは、室温で弾性体である天然及
び合成の重合体材料をいう。
その具体例としては、天然ゴム、ブタジェン重合体、ブ
タジェン−スチレン共重合体(ランダム共重合体、ブロ
ック共重合体(SEBSゴム又はSBSゴム等を含む)
、グラフト共重合体などすべて含まれる)又はその水素
添加物、イソプレン重合体、クロロブタジェン重合体、
ブタジェン−アクリロニトリル共重合体、インブチレン
重合体、インブチレン−ブタジェン共重合体。
インブチレン−イソプレン共重合体、アクリル酸エステ
ル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−スチレン共
重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブ
チレン共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン共重
合体、パーフルオロゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン共重合体、チオコールゴム、多硫化ゴ
ム、ポリウレタンゴムポリエーテルゴム(例えばポリプ
ロピレンオキシド等)、エピクロルヒドリンゴム、ポリ
エステルエラストマー、ポリアミドエラストマーなどが
挙げられる。
これらのゴム様物質は、いかなる製造法(例えば乳化重
合法、溶液重合法等)いかなる触媒(例えば過酸化物、
トリアルキルアルミニウム。
ハロゲン化リチウム、ニッケル系触媒等)でつくられた
ものでもよい。
更に各種の架橋度を有するもの、各種の割合いのミクロ
構造を有するもの(例えば、シス構造、トランス構造、
ビニル基など)、あるいは各種の平均ゴム粒径を有する
ものも使われる。
又、共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体
、グラフト共重合体など各種の重合体は、いづれも本発
明のゴム様物質として用いられる。又、共重合体の変性
物も本発明のゴム様物質として用いられる。本発明では
これらゴム様物質(変性物を含む)のなかから1種以上
を選択して使用することができる。
なかでも、エチレン−αオレフイン共重合体ゴムが好ま
しく用いられる。特に好ましくは不飽和ジカルボン酸な
どで、変性された変性エチレン−α−オレフィン共重合
体ゴムである。
本発明で使用されるエチレン−α−オレフィン共重合体
ゴムとしては、エチレンと他のα−オレフィン、例えば
プロピレン+  1 7”テン。
■−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン等との共重合体ゴム<ハエチレンープ
ロピレンー1−ブテン共重合体等の三元共重合体ゴム等
が含まれるが、中でもエチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム、エチレン−1−ブテン共重合体ゴムが好ましく用い
られる。
共重合体ゴム中のエチレン含量は15〜85重量%、好
ましくは40〜80重量%である。すなわちエチレン含
量が85重量%より多い高結晶性共重合体は通常のゴム
成型条件下で加工が難しく。
またエチレン含量が15重量%より少ないものはガラス
転移点(Tg)が上昇し、コ゛ム的性質が低下するため
好ましくない。好ましいガラス転移点は一10°C以下
である。
また、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合
体ゴムも使用することができるが。
非共役ジエン含量を20重量%以下とする事が必要であ
る。非共役ジエン含量が20重量%を超えると混練の際
のゲル化により流動性が悪化し。
好ましくない。非共役ジエンとしては、エチリデンノル
ボルネン、シンクロペンタジェン、1゜4−へキサジエ
ン等が好ましい。
また、共重合体ゴムの数平均分子量は押出機中で混練可
能なものとすることが好ましく。
10.000〜100,000である。分子量が小さす
ぎると押出機に供給する際の取扱いが困難であり。
また分子量が大きすぎると流動性が小さくなり加工が困
難である。またムーニー粘度 (ML1+4.121°C)は5〜120であることが
好ましい。
分子量分布については特に規定されないが。
好ましい範囲としてはQ値(重量平均分子量/数平均分
子量)が1〜30.さらに好ましくは2〜20である。
また1本発明で使用され得る変性エチレン−α−オレフ
ィン共重合体ゴムとしては前述のエチレン−αオレフイ
ンゴムを原料として、不飽和ジカルボン酸をグラフト付
加させた不飽和ジカルボン酸変性エチレン−α−オレフ
ィン共重合体が挙げられる。
ここでいう不飽和ジカルボン酸として無水マレイン酸、
マレイン酸、無水フマルL無水シトラコン酸等が挙げら
れる。
無水マレイン酸変性エチレン−α−オレフィン共重合体
ゴムの製造方法については従来より公知のいかなる方法
も用いることができる。
即ち、炭化水素溶媒中で、エチレン−α−オレフィン共
重合体ゴムととも(こ無水7レイン酸。
ラジカル開始剤を添加し1例えば60°C〜150″C
で数分〜数時間反応を行なうことにより変性ゴムを含む
溶液が得られる。この時、必要に応じアルコール、アミ
ン等ヲff5 加し、無水マレイン酸ヲハーフエステル
、ハーフアミド化することもできる。こうして得られた
溶液を大量のメタノール1、アセトン等に投入して変性
ゴムを回収することができる。
マタ、押出機中でエチレン−α−オレフィン共重合体ゴ
ムと共に無水マレイン酸、ラジカル開始剤を混練するこ
とによっても得ることができ1例えば無水マレイン酸を
ゴム100重量部に対し0.5〜15重量部、ラジカル
開始剤を0005〜1.0重量部使用し、150°C〜
300°Cで数分〜数10分混練することにより得られ
る。この時。
必要に応じゲル化防止剤9例えばBHT等のフェノール
系酸化防止剤を併用することもできる。
本発明においては、その他各種変性エチレンーα−オレ
フィン共重合体ゴムを用いることができ1例えば前述の
無水マレイン酸以外にメチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、アリルグリシジルエーテル、グリシジルメ
タクリレート等から選ばれる単量体化合物により変性さ
れた変性エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムが用い
られる。
また、これらの単量体化合物を2種以上同時に用いた変
性エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムを用いること
もできる。
更に、エチレン−α−オレフィン共重合体コム及び各種
変性エチレンミーオレフィン共重合体ゴムから選ばれる
2種以上のゴムを同時に用いることもできる。
また、スチレン系単量体グラフトエチレン−α−オレフ
ィン共重合体ゴムについては、前述と同様の方法以外に
、以下の方法によっても得ることができる。
即チ、純水にエチレン−a−オレフィン共重合体ゴムの
細断物もしくはペレットを分散剤とともに分散させ、更
にスチレン系単量体を共重合体ゴムに含浸させた後、ラ
ジカル開始剤を用いて50〜150°C,1〜5時間反
応させることによりスチレン系単量体をグラフトしたエ
チレン−α−オレフィン共重合体ゴムが得られる。
したがって1本発明におけるゴム様物質としテ2例工ば
、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムを用いた場合
、その態様としては、以下■ エチレン−α−オレフィ
ン共重合体コ′ム■ スチレングラフトエチレン−α−
オレフィン共重合体ゴム ■ 不飽和ジカルボン酸等変性エチレン−α−オレフィ
ン共重合体ゴム ■ スチレングラフト不飽和ジカルボン酸等変性エチレ
ン−α−オレフィン共重合体コム 本発明においてゴム様物質の量についテハ特に規定する
ものではないが、(成分(a)生成分(b))の合計量
100重量部に対し、ゴム様物質の量は1〜50重量部
の範囲であることが好ましし)。
ゴム様物質が1重量部未満では衝撃性改良の効果が少な
く、又、50重量部を超すと本来ポ1ノフエニレンエー
テルのもっている優れた性質bi弱められるので好まし
くない。
本発明を実施するに際し、ガラス繊維、カーボン繊維な
どの強化剤、カーボンブラ、ツク、シリカ、 Tt02
など無機および有機の充てん剤、可塑剤、安定剤、難燃
剤、染料および顔料などを添加することも可能である。
強化剤について。
更に詳しく述べると9強化剤とは、それを配合すること
により曲げ強度9曲げ弾性率、引張強度、引張弾性率、
および加熱変形温度などの機成的あるいは熱的性質を増
大させるものであり。
繊維、高弾性ポリアミド繊維、高弾性ポリエステル繊維
、炭化ケイ素繊維、チタン酸塩ホイスカーなどが挙げら
れる。
これら強化剤の量としては、少なくとも強化に有効な量
が含まれれば充分ではあるが、一般には本発明の組成物
100重量部に対して約5〜100重量部の範囲が好ま
しい。
特に好ましい強化光てん剤はガラスであり。
比較的ナトリウム分を含まない石灰−アルミニウムのホ
ウケイ酸塩ガラスからなるガラス繊維フィラメントの使
用が好ましい。これは「Σ」ガラスとして知られている
。しかし、電気的な特性がそれほど重視されないときに
は他のガラス、たとえば「C」ガラスとして知られてい
る低ナトリウム含有分のガラスも有用である。フィラメ
ントは、たとえば水蒸気または空気ブローイング、火炎
ブローイングおよび機械的引張等の一般的方法でつくら
れる。プラスチック強化用の好ましいフィラメントは機
械的引張りによってつくられる。フィラメントの直径は
約2μ〜20μの範囲にあるが、これは本発明において
は厳密なものではない。ガラスフィラメントの長さなら
びにそれらを集束して集合繊維とし。
そしてこれら集束された集合繊維を更に糸、ロープある
いはロービングとして集束するか、またはマット等に織
布するかどうかということについては、これも1本発明
においては、厳密なことではない。しかし1本発明にお
いて組成物をつくる際には、約Q、 3 cmないし約
3cmの長さ、好ましくは約Q、 5 cm以下の長さ
の短く切断されたストランドの形状として、ガラスフィ
ラメントを使うことが便利である。
難燃剤についても更に詳しく説明すると9本発明におい
て有用な難燃剤は当業者に広(知られている一群の化合
物を含む。
一般的には、これらの中でより重要な化合物は、たとえ
ば、臭素、塩素、アンチモン、リンおよび窒素のような
難燃性を付与できるこれらの元素を含む化合物が用いら
れる。たとえば。
ハロゲン化有機化合物、酸化アンチモン、酸化アンチモ
ンと!・ロゲン化有機化合物、酸化アンチモンとリン化
合物、リン単体あるいはリン化合物、リン化合物あるい
はリン−窒素結合を有する化合物とハロゲン含有化合物
、あるいはこれらの2種以上混合したものなどである。
難燃性添加物の量は、厳密なものではないが。
難燃性を付与するのに充分な量であればよい。
あまり多くすることは軟化点の低下など、物理的特性を
損うので、得策ではない。これらの適正量としては、(
a)ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニレンエー
テルを含む樹脂組成物100重量部に対し難燃剤は0.
5〜50重量部、好ましくは1〜25重量部、更に好ま
しくは3.〜15重量部配合される。
有用なハロゲン含有化合物としては次式のものがある。
上記式中、nは1〜10であり、Rはアルキレン、アル
キリデンまたは脂環結合(たとえば。
メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、イ
ソプロピリデン、ブチレン、イソブチレン、アミレン、
ンクロヘキシレン、シクロペンチリデンなど)、エーテ
ル、カルボニル、アミン、イオウ含有結合(たとえば、
スルフィド。
スルホキシド、スルホン)、カーボネート、リン含有結
合などの基からなる群より選ばれる。 −またRは芳、
香族、アミン、エーテル、エステル、カルボニル、スル
フィド、スルホキシド。
スルホン、リン含有結合などのような基によって結合さ
れた2つまたはそれ以上のアルキレンまたはアルキリデ
ン結合からなるものもよい。
ArオヨヒAr′ハフエニレン、ビフェニレン。
ターフェニレン、ナフチレンなどのような単環あるいは
多環の炭素環式芳香族基である。
ArおよびAr’は同一であっても異なっていてもよい
Yは有機または無機、または有機金属基からなる群より
選ばれる置換基である。Yによって表わされる置換基は
(1)たとえば、塩素、臭素。
ヨウ素またはフッ素のようなノ10ゲン、(2)一般式
OE(式中、Eは下記Xと同様の一価の炭化水素基)の
エーテル基、(3+−OH基、(41Rによって示され
る1価の炭化水素基、または(5)他の置換基、たとえ
ばニトロ基、シアノ基などである。dが2以上のときY
は同一であっても異なっていてもよい。
Xは、たとえば次のような一価の炭化水素基である。
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル。
ブチル、デシルのようなアルキル基;フェニル。
ナフチル、ビフェニル、キシリル、トリルナトのヨウな
アリール基;ベンジル、エチルフェニルなどのようなア
ルアルキル基; シクロペンチル、シクロヘキシルなど
のような環式脂肪族基;ならびに不活性置換基をその中
に含む一価の炭化水素基。Xを2つ以上用いるときには
、それらは同じであっても異なっていてもよい。
dは1からArまたはAr’からなる芳香族環上の置換
可能な水素の最大の数に等しい最大値までの整数を表わ
す。eはOからR上の置換可能な水素の数によって決め
られる最大値までの整数を示す。
a、bおよびCはOを含めた整数を示す。bがOでない
ときはaもCも0でない。そうでなければaまたはCの
いずれか一方が0であってもよい。bが0のときは芳香
族基は炭素−炭素の直接結合で互いに結合される。芳香
族基ArおよびAr’上の水酸基または置換基Yはその
芳香族環上のオルソ、メタおよびパラ位置を任意にとる
ことができる。
上記式の具体例としては、以下のものが挙げられる。
2.2−ビス−(3,5−ジクロロフェニル)−プロパ
ン。
ビス−(2−クロロフェニル)−メタン。
1.2−ビス−(2,6−ジクロロフェニル)エタン。
1.1−ビス−(4−ヨードフェニル)エタン 1.1−ビス−(2−クロロ−4−ヨードフェニル)−
エタン。
1.1−ビス−(2−クロロ−4−メチルフェニル)−
エタン。
1.1−ビス−(3,5−ジクロロフェニル)−エタン 2.2−ビス−(3−フェニル−4−ブロモフェニル)
−エタン。
2.3−ビス−(4,6−ジクロロナフチル)−プロパ
ン。
2.2−ビス−(2,6−ジクロロフェニル)−ペンタ
ン。
2.2−ビス−(3,5−ジクロロフェニル)−へキサ
ン。
ビス−(4−クロロフェニル)−フェニルメタン。
ビス−(3,5−ジクロロフェニル)−シクロヘキシル
メタン。
ビス−(3−ニトロ−4−ブロモフェニル)−メタン ビス−(4−オキシ−2,6−ジクロロ−3−メトキシ
フェニル)−メタン。
2.2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−オキシフェニ
ル)−プロパン。
2.2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−オキシフェニ
ル)−プロパン。
2.2−ビス−(3−ブロモ−4−オキシフェニル)−
プロパン ならびに上記具体例中の2個の脂肪族基の代りにスルフ
ィド、スルホキシ等を用いたビス芳香族化合物。
テトラブロモベンゼン、ヘキサクロロヘンセン、ヘキサ
ブロモベンゼン、2.2’−ジクロロビフェニル、2.
4’−ジブロモビフェニル、2゜4′−ジクロロビフェ
ニル、ヘキサブロモビフェニル、オクタブロモビフェニ
ル、デカブロモビフェニル、2〜lO個のハロゲン原子
を含む/10ゲン化ジフェニルエーテル、2.2−ビス
−(3,5−ジブロモ−4−オキシフェニル)−プロパ
ンとホスゲンより重結合された重合度1〜20のオリゴ
マーなどが挙げられる。
本発明において好ましいハロゲン化合物は塩素化ベンゼ
ン、臭素化ベンゼン、塩素化ビフェニル、塩素化ターフ
ェニル、臭素化ビフェニル。
臭素化ターフェニルのような芳香族ハロゲン化合物、ま
たは2価のアルキレン基でへだてられた2つのフェニル
核を含む、そしてフェニル核1個について少なくとも2
つの塩素あるいは臭素原子を有する化合物、または少な
くとも2つの上記のものの混合物である。特(ど好まし
いのハへキサブロモベンゼン、および塩素化ビフェニル
あるいはターフェニルまたはこれと酸化アンチモンとの
混合物である。
本発明に用いられる好ましいリン化合物の代人的なもの
は2次の一般式を有するものおよび窒素類似化合物であ
る。
Q−〇−P−0−Q 上記式中、それぞれのQは同一または異なった基であっ
て、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルキル置
換アリールおよびアリール置換アルキルのような炭化水
素基;ハロゲン:水素ならびにそれらの組み合せたもの
を含む。
適当なリン酸エステルの代表的な例としては次のものが
ある。リン酸フェニル・ビスドデシル。
リン酸フェニルビスネオペンチル、リン酸水素フェニル
エチレン、リン酸フェニル−ビス−(3,5,5′−1
リメチルヘキシル)、リン酸エチルジフェニル、リン酸
−2−エチルへキシルジー(p−トリル)、リン酸水素
ジフェニル、リン酸ビス−(2−エチルヘキシル)−p
−トリル。
リン酸トリトリル、リン酸ビス−(2−エチルヘキシル
)−フェニル、リン酸トリ cノニルフェニル)、リン
酸水素フェニルメチル、リン酸−ジ(ドデシル)−p−
トリル、リン酸トリフェニル、リン酸ハロゲン化トリフ
ェニル、υノ酸シフチルフェニル、リン酸2−クロロエ
チルジフェニル1 リン酸p−)リルビス−(2,5゜
5′−トリメチルヘキシル)、リン酸2−エチルへキン
ルジフェニル、リン酸水素ジフェニル。もっとも好まし
いリン酸エステルはリン酸トリフェニルである。リン酸
トリフェニルをヘキサブロモヘンゼント、するいはリン
酸トリフェニルを酸化アンチモンと組み合せて用いるこ
とも好ましい。
その他の難燃性添加物としては、窒化塩化リン、リンエ
ステルアミド、リン酸アミド、ホスフィン酸アミド、ト
リス(アジリジニル)ホスフィンオキシトあるいはテト
ラキス(オキンメチル)ホスホニウムクロリドのような
リン−窒素結合を含む化合物がある。
本発明の樹脂組成物を製造する方法に特に制限はなく2
通常の公知の方法を用いることができる。
溶液状態で混合し、溶剤を蒸発させるか、非溶剤中に沈
澱させる方法も効果的であるが、工業的見地からみて実
際には溶融状態で混練する方法がとられる。溶融混練に
は一般に使用されている一軸又は二軸の押出機、各種の
ニーダ−等の混練装置を用いることができる。特に二軸
の高混練機が好ましい。
混練に際しては、各樹脂成分はいずれも粉末ないしはペ
レットの状態で予めタンブラ−もしくはヘンシェルミキ
サーのような装置で均一ニ混合することが好ましいが、
必要な場合には混合を省き、混練装置にそれぞれ別個に
定量供給する方法も用いることができる。
混練された樹脂組成物は射出成形、押出成形その他各種
の成形法によって成形されるが本発明はまた。予め混練
の過程を経ず、射出成形や押出成形時にトライブレンド
して溶融加工操作中に直接混練して成形加工品を得る方
法をも包含する。
本発明の樹脂組成物は、射出成形や押出成形により成形
品、シート、チューブ、フィルム。
繊維1積層物、コーティング材等に用いられるものであ
る。特に自動車用部品2例えば、バンパー、インストル
メントパネル トリム、ドアーパネル、ホイールカバー、サイドプロテ
クター、ガーニッンユ,トランクリッド、ボンネット、
ルーフ等の内装・外装材料。
更には耐熱性の要求される機械部品に用いられる。又二
輪車用部品として,例えばカバリング材,マフラーカバ
ー、レッグシールド等に用いられる。更に,電気,電子
部品としてハウジング、シャーノー、コネクター、プリ
ント基板。
7’−IJ−、その他,強度及び耐熱性の要求される部
品に用いられる。
〈実施例〉 以下実施例により本発明を説明するが,これらは単なる
例示であり,本発明はこれ1こ限定されることはない。
尚,実施例中の荷重たわみ温度試験(H,D、 T、 
)はJIS K/207.  アイゾツト衝撃強度(厚
さ3.2 mm)はJIS K7110に従った。又9
曲げ弾性率はJIS K6758に従ってプレス成形し
た厚み5.Q mmのサンプルについてASTM  D
790−66に従って測定した。
本実施例及び比較例で用いたポリフェニレンエーテル、
高結晶性ポリプロピレン、およびスチレングラフト高結
晶性ポリプロピレンは以下の処方で得た。
■ ポリフェニレンエーテル 撹拌機、温度計、コンデンサー及びオートクレーブの底
部まで届いた空気導入管を備えた容量10/のジャケッ
ト付きオートクレーブにキシレン3,420g、  メ
゛タノール1,366g。
2.6−シメチルフエノール1.222g (10モル
)および水酸化ナトリウム24g(0,6モル)を仕込
み、均一な溶液となした後、該溶液にジェタノールアミ
ン31.5g(0,3モル)、ジ−n−ブチルアミン1
9.4 g (0,15モル)および塩化マンガン四水
和物0.99g (0,005モル)をメタノール10
0gに溶解した溶液を加えた。
ついで、内容物を激しくかきまぜながらこれに空気を5
//分の速さで吹き込んだ。反応温度および圧力をそれ
ぞれ35°Cおよび9kg/Cm2  に維持した。空
気の吹き込み開始から7時間経過した時点で空気の供給
を停止し。
反応混合物を酢酸66g(1,15モル)とメタノール
4,900gの混合物中へ投じた。得られたスラリーを
減圧濾過°シ、湿潤状態のポリフェニレンエーテルを単
離した。単離したポリフェニレンエーテルをメタノール
7.200gt[浄した後、150°Cで一夜減圧乾燥
し、乾燥状態のポリフェニレンエーテル1,179gを
得た。
尚クロロホルム0.5g/d/濃度中で25℃測定の還
元粘度は0.54d//gであった。
■ 高結晶性ポリプロピレン (11ビニルシクロヘキサンとプロピレンの共重合体の
合成 脱水精製されたn−ヘプタン100m/にトリエチルア
ルミニウム1.95g、p−7ニス酸エチル675 m
gと特開昭57−59916号公報の実施例1に従って
合成したチタン化合物触媒6.0gを順次加え、後にこ
の混合溶液を50″Cニ昇温した。続いてビニルシクロ
へ+tン5゜mlを添加して、ビニルシクロヘキサンの
重合を15分間行なった。その後生成した重合スラリー
をn−ヘプタン200 meで4回洗浄して。
未反応ビニルシクロヘキサンと助触媒のトリエチルアル
ミニウム及びp−アニス酸エチルを除去した。次いでn
−ヘプタン洗浄を行なった活性スラリーから減圧蒸留に
よりローヘプタンを除去して、活性触媒を含有したポリ
ビニルシクロヘキサンのパウダー7.8gを得た。仕込
んだチタン化合物触媒1g当りのポリビニルシクロヘキ
サン重合量は0.30gであった。
上記ビニルシクロヘキサン重合触媒1.06 g。
トリエチルアルミニウム0.75g、  p−トルイル
酸メチル0.237g、n−ヘプタン1500m/を用
いて、内容積5/のステンレス製オートクレーブ中でプ
ロピレンの重合を圧力6 kg/Cm2ゲージ、温度7
0°C1水素濃度1,5vo1%において40分間行な
った。重合終了後n−ブタノール50 mlを加えて重
合を停止させ2重合スラリーを取り出し2重合パウダー
と溶媒を濾過分離した。重合パウダーをINN塩酸50
用 になるまで洗浄を行なった。
パウダーを乾燥後重量を計ると840gであった。プロ
ピレンの重合量は,チタン化合物触媒1g当り1030
gであった。またその〔η〕は1. 93 d 17g
であった。この共重合体粉末中のビニルシクロヘキサン
含有量は,チタン化合物触媒当りの重合量から求めると
290wtppmとなる。
(2)高結晶性ポリプロピレン 135°C,テトラリン溶媒中の極限粘度が2、42d
//g, l ルト7 o − L/ −トが1. 6
 g/10分,20°C冷キシレン可溶部の含有量が0
.6重量%,沸騰ヘプタン可溶部の含有量が2.9重量
も、沸騰ヘプタン不溶部のアイソタクチック・ペンタッ
ド分率が0.980である。特開昭60 228504
号に記載のスラリー重合法で製造した高結晶性プロビレ
ホモポリマー用いた。
また、このボ17プロピレン100重ff1Rに対して
、上記(1)で得た共重合体(造核剤)の所定量、安定
剤としてBHTo、2重量部、ステアリン酸カルシウム
0.05重量部、 Irganoxlolo  0.0
5重量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合した後、4
Qmmφ押出機を用いて通常法によりペレットとした。
ここでは、上記(1)で得た共重合体を0.001重量
部、  0.005重量部、及び0.2重量部をそれぞ
れ加えた組成物を得た。
(3)高結晶性ポリプロピレンのスチレングラフト物 上記(2)で得た高結晶性ポリプロピレン、あるいは造
核剤を配合した高結晶性ポリプロピレンのペレ/−ト1
kgを、101のオートクレーブ中へ、水41.  ス
チレンモノマー350g、 分散剤(メトロ−ズリ90
SH100) 6 g、及び過酸化物(バーブチル@p
v >と共に投入し、窒素を吹き込みながら、120°
Cで約1時間反応させた後、冷却し1次に、メチルエチ
ルゲトンでポリステレ/を抽出、除去した後、スチレン
でグラフトした高結晶性ポリプロピレン組成物を回収し
た。
高結晶性ポリプロピレンにグラフトしたスチμ/の量は
191gであった。
また造核剤C高結晶性ポリプロピレン100重量部に対
し02重量部)を混入した高結晶性ポリプロピレンにグ
ラフトしたスチレンの量は182gであった。
(4)ポリプロピレン、及びポリプロピレンのスチレン
グラフト物 比較例に使用したポリプロピレン、及びそのスチレング
ラフト物は以下の様なものである。
即チ、メルトフローレートが1.3g110分135°
C,テトラリン溶媒中の極限粘度が2445at/g、
 20°Cの冷キシレン可溶部の含有量が2.9重量%
、沸騰ヘプタン可溶部の含有量が6.7重量%、沸騰ヘ
プタン不溶部のアイソタクチフク・ペンタッド分率が0
.952である。
スラリー重合法で特開昭60−28405号公報に記載
の方法で製造したプロピレンホモポリマーを用いた。
また、このポリプロピレン100重量部に対して、上記
(1)で得た共重合体(造核剤)0.2重量部、安定剤
としてBHTo、2重量部、ステアリン酸カルシウム0
.05重1部、 Irganoxlolo 0.05重
量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合した後、40m
mφ押出機を用いて通常法によりペレットとした。
実施例1〜2及び比較例1 ポリフェニレンエーテル及び高結晶性ポリプロピレンな
どを表1の組成比でラボプラストミル(東洋精機製)を
用いて混練した。(混練温度270″C)得られた組成
物を圧縮成形により試験片を作成して、それらの荷重た
わみ温度と曲げ弾性率を測定した。
表1に得られた熱可塑性樹脂組成物の物性値を示す。高
結晶性のポリプロピレンを配合した場合には、ホモポリ
プロピレンを配合した場合より荷重たわみ温度、及び曲
げ弾性率が著しく向上することが認められる。高結晶性
のポリプロビレ/のスチレングラフト物を配合した場合
にはさらにそれらの向上が認められる。
実施例3〜7及び比較例2〜3 ポリフェニレンエーテルに高結晶性ポリプロピレン、及
びそれに造核剤を配合した物、及び高結晶性ポリプロピ
レンのスチレングラフト物などをゴム様物質と共に配合
した組成比と物性値を表2に示す。ホモポリプロピレン
を配合シた場合と比較して高結晶性ポリプロピレンを配
合した場合には荷重たわみ温度2曲げ弾性率の向上が認
められる。造核剤を配合した高結晶性ポリプロピレンを
配合した場合にはこの効果はさらに著しい。また造核剤
を配合した高結晶性ポリプロピレンのスチレングラフト
物を配合した場合には、さらに荷重たわみ温度1曲げ弾
性率は向上し、′シかもアイゾツト衝撃値の向上も認め
られる。
〈発明の効果〉 以上説明したように2本発明における熱可塑性樹脂組成
物は単に成形加工性が良いだけでなく、成形品諸物性に
ついてもバランス的に良好である点において顕著な効果
を発揮する。
本発明により提供される新規な樹脂組成物は通常のポリ
フェニレンエーテル系熱可塑性樹脂に用いられる成形加
工法9例えば射出成形、押出成形などにより容易に成形
品に加工され、耐衝撃性、耐熱性および硬度などの物性
バランスが極めて良好な外観の均一性および平滑性の優
れた製品を与える。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニ
    レンエーテルを含む樹脂組成物、および (b)プロピレンのホモポリマーまたはブロックコポリ
    マーであり、かつ、プロピレンのホモポリマー部分の沸
    騰ヘプタン不溶部のアイソタクチック・ペンタッド分率
    が0.970以上である高結晶性ポリプロピレンからな
    ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. (2)(a)ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニ
    レンエーテルを含む樹脂組成物、および (b)プロピレンのホモポリマーまたはブロックコポリ
    マーであり、プロピレンのホモポリマー部分の沸騰ヘプ
    タン不溶部のアイソタクチック・ペンタッド分率が0.
    970以上で、かつ沸騰ヘプタン可溶部の含有量が5.
    0重量%以下であり、かつ20℃キシレン可溶部の含有
    量が2.0重量%以下である高結晶性ポリプロピレンか
    ら成ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  3. (3)(a)ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニ
    レンエーテルを含む樹脂組成物、および (b)プロピレンのホモポリマーまたはブロックコポリ
    マーであり、プロピレンのホモポリマー部分の沸騰ヘプ
    タン不溶部のアイソタクチック・ペンタッド分率が0.
    970以上で、かつ沸騰ヘプタン可溶部の含有量が5.
    0重量%以下であり、かつ20℃キシレン可溶部の含有
    量が2.0重量%以下である高結晶性ポリプロピレンに
    スチレン系単量体をグラフトして得られるグラフトポリ
    プロピレンから成ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
    物。
  4. (4)(a)ポリフェニレンエーテルが、一般式▲数式
    、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2、R_3、R_4およびR_5
    は、水素、ハロゲン、炭化水素基もしくは置換炭化水素
    基、炭化水素オキシ基もしくは置換炭化水素オキシ基の
    いずれかであり、その内の1つは必ず水素である。) で表わされるフェノール類の1種又は2種以上を酸化カ
    ップリング重合させて得られるポリフェニレンエーテル
    である特許請求の範囲第1項、第2項、または第3項記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
JP7786788A 1988-02-15 1988-03-29 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH01247457A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7786788A JPH01247457A (ja) 1988-03-29 1988-03-29 熱可塑性樹脂組成物
CA000591016A CA1335127C (en) 1988-02-15 1989-02-14 Thermoplastic resin composition
DE68924791T DE68924791T2 (de) 1988-02-15 1989-02-15 Thermoplastische Harzzusammensetzung.
US07/311,898 US5132363A (en) 1988-02-15 1989-02-15 Thermoplastic resin composition
EP89301460A EP0329423B1 (en) 1988-02-15 1989-02-15 Thermoplastic resin composition
ES89301460T ES2079375T3 (es) 1988-02-15 1989-02-15 Composicion de resina termoplastica.
US07/890,221 US5268425A (en) 1988-02-15 1992-05-29 Thermoplastic resin composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7786788A JPH01247457A (ja) 1988-03-29 1988-03-29 熱可塑性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01247457A true JPH01247457A (ja) 1989-10-03

Family

ID=13646005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7786788A Pending JPH01247457A (ja) 1988-02-15 1988-03-29 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01247457A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH059809A (ja) * 1991-07-02 1993-01-19 Daiwabo Create Kk 熱接着性複合繊維およびその繊維集合体
JPH07251479A (ja) * 1994-03-15 1995-10-03 Chisso Corp 積層金属蒸着フィルム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4975663A (ja) * 1972-11-22 1974-07-22
JPS55145752A (en) * 1979-05-01 1980-11-13 Asahi Chem Ind Co Ltd Aromatic polyether resin composition
JPS5712046A (en) * 1980-06-27 1982-01-21 Mitsubishi Petrochem Co Ltd Propylene polymer composition

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4975663A (ja) * 1972-11-22 1974-07-22
JPS55145752A (en) * 1979-05-01 1980-11-13 Asahi Chem Ind Co Ltd Aromatic polyether resin composition
JPS5712046A (en) * 1980-06-27 1982-01-21 Mitsubishi Petrochem Co Ltd Propylene polymer composition

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH059809A (ja) * 1991-07-02 1993-01-19 Daiwabo Create Kk 熱接着性複合繊維およびその繊維集合体
JPH07251479A (ja) * 1994-03-15 1995-10-03 Chisso Corp 積層金属蒸着フィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0329423B1 (en) Thermoplastic resin composition
EP0356194B1 (en) Thermoplastic resin composition
JP2657680B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US5071911A (en) Thermoplastic resin composition and process for producing the same
US5075376A (en) Thermoplastic resin composition
EP0369814B1 (en) Thermoplastic resin composition
JPH0368652A (ja) 熱可塑性樹脂成物
CA2019091A1 (en) Thermoplastic resin composition
US5268425A (en) Thermoplastic resin composition
EP1343843B1 (en) Syndiotactic polystyrene compositions having improved impact strength
JPH01247457A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2949591B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2570793B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2931858B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3694902B2 (ja) 改質ポリプロピレンおよび成形品
JPH02160858A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0270750A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH05247118A (ja) 変性ポリオレフィンの製造方法
CA2009845C (en) Thermoplastic resin composition
JPH0359069A (ja) 熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPH0250926B2 (ja)
JPH0598087A (ja) ポリオレフイン組成物
JPH0258565A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH03137156A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH02238051A (ja) 熱可塑性樹脂組成物