JPH01244823A - ブロー成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、外周面にフィルムを貼り付けてなるブロー成
形品を得るためのブロー成形装置の改良に関する。

（従来の技術） 従来より、例えばプラスチック製のガソリンタンク等は
不透過性が要求されることから、ナイロン等のポリアミ
ド樹脂からなるバリヤフィルムをブロー成形時にブロー
成形品外周面に一体的に貼り付けることが一般によく行
われている。そして、このようにバリヤフィルム等のフ
ィルムを外周面に貼り付けてなるブロー成形品を得るブ
ロー成形装置としては、例えば特開昭６１−８９０２５
号公報に開示されているように、押出ヘッドから押し出
されるパリソンと該パリソンを所定の形状に型付ける金
型との間に金型上方よりフィルムを供給してブロー成形
するようにしたものが知られている。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上述の如くフィルムを金型上方より供給する
タイプのブロー成形装置においては、押出ヘッドが金型
上方に位置していることから、上記フィルムをパリソン
と干渉しないように該パリランと金型との間に供給する
ことが難しいという問題があった。

そこで、上記フィルムをパリソンと金型との間に金型側
方より供給するようにすれば該フィルムとパリソンとの
干渉を比較的容易に回避することができる。しかし、こ
のやり方では、フィルムにその自重による垂れ下がりに
よって皺が発生し易くなり成形上好ましくない。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、上述の如くフィルムを金型側方より
供給する方式を採用し、かつパリソンと金型との間に供
給されるフィルムに対し上下方向に張力を与える適切な
手段を講することにより、上記フィルムの自重による垂
れ下がりを防止してフィルムに皺の発生がないブロー成
形品を得んとすることにある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するため、本発明の解決手段は、押出
ヘッドから押し出されるパリソンと該パリソンを所定の
形状に型付ける金型との間に金型側方よりフィルムを供
給してブロー成形することにより、上記フィルムを外周
面に貼り付けてなるブロー成形品を得るブロー成形装置
を対象とし、この場合、上記パリソンと金型との間に供
給されるフィルムの上下両端部の各々を上記金型寄りに
案内する案内手段を設ける。さらに、該案内手段により
案内された各フィルム端部をクランプして引っ張ること
により、上記フィルムに上下方向への張力を与えるクラ
ンプ手段を設けるようにする。

（作用） 上記の構成により、本発明では、ブロー成形品の外周面
に貼り付けられるフィルムは、押出ヘッドから押し出さ
れるパリソンと該パリソンを所定の形状に型付ける金型
との間に金型側方より供給され、ブロー成形によりパリ
ソン外周面に貼り付けられる。

この場合、上記パリソンと金型との間に供給されるフィ
ルムは、その上下両端部の各々が案内手段により金型寄
りに案内され、この案内手段により案内された各フィル
ム端部がクランプ手段によリクランブされて引っ張られ
ることにより、上下方向に張力が与えられる。このこと
から、上記フィルムの自重による垂れ下がりが防止され
てフィルムに皺の発生がない品質の良好なブロー成形品
が得られることとなる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は本発明の実施例に係るブロー成形
装置Ａの全体構成を概略的に示し、１は床面２に配置さ
れた矩形状の枠体、３は該枠体１の上部フレーム１ａに
配置され、図示しない押出機に接続されてパリソンＢを
押し出す押出ヘッドである。該押出ヘッド３の下方両側
には、押出ヘッド３から押し出される上記パリソンＢを
所定の形状に型付ける一対の金型４，４が配置され、該
合金型４の型合わせ面の一方側（具体的には、後述する
バリヤフィルムＣの供給方向下流側）には、第３図に示
すように、バリヤフィルムＣを食い切る食切部４ａが形
成されている。

また、上記両金型４，４の一側方（第１図および第２図
で左側）には、ロール状に巻回された例えばナイロン等
のポリアミド樹脂からなるバリヤフィルムＣ１Ｃが、上
下方向に延びるシャフト５に支持されてそれぞれ配置さ
れている。

さらに、上記各金型４と各バリヤフィルムＣとの間には
案内手段としてのフィルムガイド６が配置され、該フィ
ルムガイド６の上端と中程よりやや下寄りとには、各金
型４側に直角に角度を変えて延びるガイド片６ａ、６ａ
がそれぞれ形成されており、上記バリヤフィルムＣをパ
リソンＢと各金型４との間に供給する過程で、バリヤフ
ィルムＣの上下両端部の各々を上記フィルムガイド６の
各ガイド片６ａに沿わせることにより上記各金型４寄り
に案内するようになされている。

また、上記各金型４の他側方（第１図および第２図で右
側）にも、上記フィルムガイド６と同一の機能を有する
フィルムガイド７が配置され、上記両全型４，４でブロ
ー成形された後のバリヤフィルムＣの上下両端部の各々
を、上記フィルムガイド７の両ガイド片７ａ、７ａに沿
わせた状態で、その側方に配置されたガイドローラ８に
案内するようになされている。

さらに、上記各金型４の上下両面には、第４図に示すよ
うに、型合わせ面側（同図で右側）に延びるピストンロ
ッド９ａを有する一対の引張シリンダ９，９が固着され
、該各引張シリンダ９のピストンロッド９ａ先端には、
上記フィルムガイド６により案内されガイドローラ１０
に沿わせられたバリヤフィルムＣの各フィルム端部を受
ける第１板部材１１が取り付けられている。また、該第
１板部材１１の上方には別の第２板部材１２がガイドピ
ン１３によって上下動可能に支持されて配置されている
。さらに、該第２板部材１２には、下方の延びるピスト
ンロッド１４ａを有するクランプシリンダ１４が固着さ
れ、該クランプシリンダ１４のピストンロッド１４ａ先
端は上記第１板部材１１に連結されている。そして、上
記クランプシリンダ１４の収縮作動によって第２板部材
１２を下方に移動せしめることにより、上記フィルムガ
イド６により案内されたバリヤフィルムＣの各フィルム
端部を第１板部材１１とで挟み付けてクランプし、その
後、上記引張シリンダ９の収縮作動によって第１および
第２板部材１１．１２を後退させることにより上記クラ
ンプ状態のバリヤフィルムＣを引っ張り、これによりバ
リヤフィルムＣに上下方向への張力を与えて皺をなくす
るようになされている。したがって、上記引張シリンダ
９、第１板部材１１、第２板部材１２およびクランプシ
リンダ１４により、本発明の特徴としてのクランプ手段
１５が構成されている。

また、上記各金型４の食切部４ａ側の上下両面には、第
５図に示すように、ピストンロッド１６ａ先端にカッタ
１７が取り付けられたカットシリンダ１６が配置されて
おり、該カットシリンダ１６の収縮作動によって上記カ
ッタ１７を後退させることにより、上記フィルムガイド
６によってパリソンＢと各金型４との間に案内されたバ
リヤフィルムＣのフィルム端部を切断するようになされ
ている。

さらに、上記枠体１の側方（第１図および第２図で右側
５には、ブロー成形されバリヤフィルムＣを外周面に貼
り付けてなるブロー成形品りを取り出すための取出し治
具１８が支柱１９にスライド可能に支持されて配置され
ている。なお、第１図および第２図中、２０．　２０．
・・・はブロー成形後のバリヤフィルムＣを搬出方向に
ガイドするガイドローラである。また、第４図中、２１
はバリヤフィルムＣをクランプ手段１５にガイドするガ
イドローラである。

次に、上述の如く構成された本実施例に係るブロー成形
装置Ａによりブロー成形品りをブロー成形する要領を説
明するに、まず、両バリヤフィルムＣ１Ｃをフィルムガ
イド６．６およびガイドローラ１０．１０により案内し
て両金型４．４の型合わせ面側に各金型４側方より挿入
して配置する。

これにより、上記各バリヤフィルムＣの上下両端部が、
各フィルムガイド６の両ガイド片６ａ、６ａに沿わされ
て上記各金型４寄りに折り曲げられ、各金型４の上下面
に配置されたクランプ手段１５の第１板部材１１に受け
られた状態となる。また、この状態で、上記各バリヤフ
ィルムＣは、ガイドローラ８，８．２０．２０によって
長手方向に引っ張られて左右方向に張力が与えられてい
る。

次いで、上記各クランプシリンダ１４の収縮作動によっ
て第２板部材１２を下方に移動させることにより、上記
各バリヤフィルムＣの各フィルム端部を挟み付けてクラ
ンプする。その後、引張シリンダ９の収縮作動によって
上記両第１および第２板部材１１．１２を後退させるこ
とにより、各バリヤフィルムＣを引っ張って上下方向に
張力を与える。これにより、各バリヤフィルムＣは、上
下方向および左右方向の２方向に張力が与えられて皺の
発生が防止される。

その後、パリソンＢが押出ヘッド３から押し出されると
、上記両全型４，４が型締め作動して上記パリソンＢを
所定の形状に型付ける。これにより、上記各バリヤフィ
ルムＣがパリソンＢの外周面に貼り付けられてなるブロ
ー成形品りを得る。

このとき、該ブロー成形品りに貼り付けられていル各バ
リヤフィルムＣのフィルム供給方向下流側が上記両金型
４，４の食切部４ａ、４ａでその型締め動作により切断
される。

しかる後、各金型４の両カットシリンダ１６゜１６の収
縮作動によって各カッタ１７を後退させることにより、
上記各バリヤフィルムＣのフィルム端部を切断する。こ
れにより、上記ブロー成形されたブロー成形品りが、そ
の１つ先に既にブロー成形されて取出し治具１８に保持
されているブロー成形品りと切り離される。なお、上記
各バリヤフィルムＣのフィルム供給方向上流側は、両全
型４，４間に位置するブロー成形品りと切断されること
なく連結されている。

次いで、上記両金型４．４を型開きし、上記取出し治具
１８に保持されたブロー成形品りを搬出した後、該取出
し治具１８のスライド移動によって上記ブロー成形され
て両金型４，４間に位置するブロー成形品りを保持し、
両全型４．４間より取り出す。これにより、上記各バリ
ヤフィルムＣがブロー成形品りの取出し動作と共に各金
型４側方に移動せしめられ、上記の要領にて次のブロー
成形を行う。

このように、本実施例では、バリヤフィルムＣの上下方
向の各フィルム端部をフィルムガイド６のガイド片６ａ
に沿わせて金型４寄りに案内し、その後、このフィルム
ガイド６により案内された各フィルム端部をクランプ手
段１５によりクランプして引っ張ることにより、上下方
向に張力を与えることから、上記バリヤフィルムＣの自
重による垂れ下がりを防止して皺の発生がない品質の良
好なブロー成形品りを得ることができる。

なお、上記実施例では、ブロー成形品りが例えばプラス
チック製のガソリンタンク等不透過性が要求されるもの
である場合を想定したが、これに限らず、フィルムをブ
ロー成形品外周面に一体的に貼り付けるものであれば他
のブロー成形品にも適用可能なことは勿論である。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、押出ヘッドから
押し出されるパリソンと該パリソンを所定の形状に型付
ける金型との間に金型側方よりフィルムを供給するに際
し、該フィルムの上下両端部の各々を案内手段により上
記金型寄りに案内し、さらに、該案内手段により案内さ
れた各フィルム端部をクランプ手段によってクランプし
て引っ張ることにより、上記フィルムに上下方向への張
力を与えるようにしたので、上記フィルムの自重による
垂れ下がりを防止して皺の発生がない品質の良好なブロ
ー成形品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るブロー成形装置の全体構
成を概略的に示す正面図、第２図は同平面図、第３図は
金型の横断面図、第４図は金型のクランプ手段部分を示
す側面図、第５図は金型のカットシリンダ部分を示す側
面図である。 ３・・・押出ヘッド、４・・・金型、６・・・フィルム
ガイド、１５・・・クランプ手段、Ａ・・・ブロー成形
装置、Ｂ・・・パリソン、Ｃ・・・バリヤフィルム、Ｄ
・・・ブロー成形品。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）押出ヘッドから押し出されるパリソンと該パリソ
   ンを所定の形状に型付ける金型との間に金型側方よりフ
   ィルムを供給してブロー成形することにより、上記フィ
   ルムを外周面に貼り付けてなるブロー成形品を得るブロ
   ー成形装置であって、上記パリソンと金型との間に供給
   されるフィルムの上下両端部の各々を上記金型寄りに案
   内する案内手段と、該案内手段により案内された各フィ
   ルム端部をクランプして引っ張ることにより、上記フィ
   ルムに上下方向への張力を与えるクランプ手段とを備え
   たことを特徴とするブロー成形装置。