JPS6350504Y2 - - Google Patents

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JPS6350504Y2
JPS6350504Y2 JP1981115068U JP11506881U JPS6350504Y2 JP S6350504 Y2 JPS6350504 Y2 JP S6350504Y2 JP 1981115068 U JP1981115068 U JP 1981115068U JP 11506881 U JP11506881 U JP 11506881U JP S6350504 Y2 JPS6350504 Y2 JP S6350504Y2
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JP
Japan
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disc rotor
vane
annular sliding
ventilation holes
circumferential direction
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JP1981115068U
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JPS5825836U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスクブレーキ用デイスクロータに
関し、詳しくは、ブレーキパツドが圧接される環
状摺動部に、その径方向へ延びて内外両周縁にて
開口する多数の通気孔を放射状にかつ略等間隔に
設けて、各通気孔の間を多数のベーン部となした
デイスクブレーキ用デイスクロータに関する。
一般に、デイスクロータにおいては、車軸上に
わずかでも傾いて組付けられると、摺動部におけ
る両ブレーキパツドに対する内外両摺動面の互に
略180゜異なる部位に局部的な高面圧部が生じ、制
動時この高面圧部は他の摺動面部に比して多大の
摩擦熱を生じ、かつ摩擦熱を蓄熱しやすい。とこ
ろで、冒頭に記したデイスクロータは一般にベン
チレーテイドデイスクロータと呼ばれ、デイスク
ロータの回転時に各通気孔に冷却用空気を流通さ
せることにより、制動時デイスクロータに蓄熱さ
れる摩擦熱が速やかに放熱されるように意図した
ものであるが、この種デイスクロータにおいても
高減速制動時等ブレーキパツドを高圧力で急激に
環状摺動部の内外両摺動面に圧接された場合に
は、これら両摺動面の高面圧部に大きな摩擦熱が
生じて蓄熱される。このため、各ベーン部の形
状・配置等を均等にして周方向に均一に形成され
ているデイスクロータの環状摺動部に不均一な温
度分布が生じて、最も高温になつている高面圧部
を通る径方向の中心線を節としてデイスクロータ
がその両側にて湾曲状に屈曲する所謂2つ折れと
なる熱変形が生じやすく、またこの熱変形は弾性
的にも漸次大きくなりやすい。また、この種のデ
イスクロータにおいては上記したごとく周方向に
均一であることから、上記した熱変形以外にデイ
スクロータが振動を生じやすくこれに起因するブ
レーキ鳴きが発生する。この振動防止の対策とし
ては、デイスクロータの周方向に局部的に不均一
にする手段が考えられる。
本考案は、このような実状に着目してなされた
もので、その主たる目的は、この種デイスクロー
タの放熱効果を損なうことなく熱変形を防止し、
併せて振動を防止することにある。
以下、本考案を図面に基づいて説明するに、第
1図および第2図には本考案に係るデイスクロー
タの第1実施例が示されている。このデイスクロ
ータ10は、図示しない車軸へ取付けられる環状
取付部11と、環状取付部11の外周縁から内側
へ突出する筒状フランジ部12と、筒状フランジ
部12の内端周縁から外周側へ突出する環状摺動
部13を備えている。環状摺動部13は、環状取
付部11および筒状フランジ部12より肉厚に形
成されていて、その内外両面が図示しない各ブレ
ーキパツドを圧接される内外両摺動面13a,1
3bとなつている。また、環状摺動部13には、
その径方向へ延びる多数の通気孔14a,14
b,14cが放射状に形成されている。各通気孔
14a,14b,14cは、環状摺動部13の周
方向に扇形状を呈しており、環状摺動部13の内
外両周縁13c,13dにて開口し、かつ各通気
孔14a,14b,14c間の肉部が多数のベー
ン部15a,15b,15c,15dになつてい
る。
しかして、各通気孔14a〜14cは3つの群
に区分して形成されていて、1群を構成する各通
気孔14a、2群を構成する各通気孔14bおよ
び3群を構成する各通気孔14cはそれぞれ等間
隔に設けられており、隣合う各群間の通気孔間す
なわち通気孔14aと通気孔14b間、通気孔1
4bと通気孔14c間および通気孔14cと通気
孔14a間のみが若干大きい間隔になつている。
これより、各群内の各通気孔14a間、14b
間、14c間には、等間隔に位置する同一形状の
ベーン部15a,15b,15cが形成され、ま
た通気孔14aと通気孔14b間、通気孔14b
と通気孔14c間および通気孔14cと通気孔1
4a間には、多数の各ベーン部15a〜15cよ
り環状摺動部13の周方向に幅広でかつ各通気孔
14a〜14cの周方向の幅と略同一の3箇のベ
ーン部15dが形成されている。これら各ベーン
部15dは、扇形状を呈して筒状フランジ部12
の内端周縁に延びていて、各ベーン部15dは
120゜の等間隔に位置している。
このように構成したデイスクロータ10におい
ては、環状摺動部13に、その内外両周縁13
c,13dに開口する多数の通気孔14a〜14
cと多数のベーン部15a〜15dが形成されて
いるので、デイスクロータ10の回転時には冷却
空気が各通気孔14a〜14cを流通し、デイス
クロータ10特に環状摺動部13に発生する摩擦
熱を効率よく放熱する。
ところで、本実施例に係るデイスクロータ10
においては、多数の各ベーン部15a〜15cよ
り幅広の3箇のベーン部15dが120゜の間隔で等
間隔に位置している。これらの各ベーン部15d
は極めて剛性の高い部位であるため、各ベーン部
15dを通る径方向の中心線は熱変形時の2つ折
れの節とはなり得ない。本実施例においては、か
かる剛性の高いベーン部15dが周方向に3箇位
置しているため、2つ折れの節とはなり得ない部
位が周方向に均等に3箇所存在する。従つて、か
かるデイスクロータ10においては熱変形による
2つ折れの現象は発生しにくく、また上記3箇所
から外れた部位に2つ折れの節が発生した場合に
は、剛性の高い3箇所のベーン部15dが湾曲状
に屈曲する熱変形に対して突張り作用をして熱変
形を阻止すべく機能する。この結果、環状摺動部
13全体の熱変形が抑制されて、デイスクロータ
10の2つ折れ現象が防止される。また、各ベー
ン部15dの存在によりデイスクロータ10が周
方向に局部的に不均一になり、周方向の均一性に
より発生する振動に起因するブレーキ鳴きの発生
が防止される。なお、各ベーン部15dの内周側
端は筒状フランジ部12に延びているので、内側
摺動面13aに発生した摩擦熱は一層効果的に筒
状フランジ部12に伝達されて筒状フランジ部1
2からも放熱され、内外両摺動面13a,13b
の不均一な熱応力が抑制される。
第3図および第4図は、本考案に係るデイスク
ロータの第2実施例を示している。この第2実施
例のデイスクロータ20は、第1実施例のデイス
クロータ10と同様に環状取付部21と、筒状フ
ランジ部22と、環状摺動部23を備えていて、
環状摺動部23が肉厚に形成されかつその内外両
面が各ブレーキパツドを圧接される内外両摺動面
23a,23bに形成されている。
しかして、環状摺動部23に設けられた多数の
通気孔は、各通気孔24a、各通気孔24bおよ
び各通気孔24cの3つの群に区分されていて、
各群内の各通気孔24a〜24cは扇状に等間隔
に形成され、各群内に同一形状の各ベーン部25
a、各ベーン部25bおよび各ベーン部25cが
形成されている。また、120゜の等間隔に位置する
各群間の部位には通気孔を形成しておらず、通気
孔24aと通気孔24b間、通気孔24bと通気
孔24c間および通気孔24cと通気孔24a間
には各ベーン部25a〜25cより環状摺動部2
3の周方向に幅広でかつ各通気孔24a〜24c
の周方向の幅よりわずかに幅広の3箇の扇状ベー
ン部25dが形成されている。従つて、デイスク
ロータ20においては、第1実施例のデイスクロ
ータ10と同様放熱効果を損うことなく熱変形を
抑制されて、デイスクロータ20の2つ折れ現象
が防止されるとともにブレーキ鳴き現象が防止さ
れる。
なお、上記各実施例においては、扇状ベーン部
15d,25dを120゜の等間隔にて3箇形成した
例について示したが、デイスクロータの放熱効果
を損うことなく熱変形をより効果的に抑制するに
は3箇または5箇が好ましい。また、上記したベ
ーン部は他の各ベーン部より環状摺動部の周方向
へ幅広の適宜形状に変更することができる。
なお、一般に使用されている上記各実施例に示
す形式のベンチレーテイドデイスクロータにおい
ては、冷却作用等から各通気孔を周方向に均等に
6箇所程度閉塞されることが許容限界であり、こ
の許容限界内において剛性の高いベンチレーテイ
ド部15d,25dを有効に機能させるにはその
箇数は3または5である。剛性の高いベーン部が
周方向に均等に4箇存在している場合には、互い
に180゜離れた部位の2箇のベーン部は同一直線上
にあり、このため2つ折れの節となり得ない部位
は周方向に均等に2箇所存在するにすぎない。ま
た、剛性の高いベーン部が周方向に均等に5箇存
在している場合には2つ折れの節となり得ない部
位は5箇所であるが、同ベーン部が6箇存在して
いる場合には同部位は3箇所にすぎない。従つ
て、剛性の高いベーン部が周方向に均等に4また
は6箇存在している場合、同ベーン部は2つ折れ
の防止手段として有効には機能しておらず、同ベ
ーン部を有効に機能すべく周方向に不均等に存在
させる場合には、当該デイスクロータの回転時の
バランスが大きく損われる。
以上説明したように、本考案はブレーキパツド
が圧接される環状摺動部に、その径方向へ延びて
内外両周縁にて開口する多数の通気孔を放射状に
かつ略等間隔に設けて、各通気孔の間を多数のベ
ーン部となしたデイスクブレーキ用デイスクロー
タにおいて、前記各ベーン部のうち略等間隔に位
置する3箇または5箇のベーン部を、他の各ベー
ン部より前記環状摺動部の周方向へ幅広でかつ前
記通気孔の周方向の幅と略同じかまたは同幅より
広幅に形成したことにその構成上の特徴がある。
従つて、本考案によれば、この種デイスクロータ
の放熱効果を損うことなく、高減速制動時に発生
しがちな熱変形を抑制して2つ折れ現象を防止す
ることができ、併せてブレーキ鳴きを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るデイスクロータの第1実
施例を示す縦断側面図、第2図は第1図の−
線に沿う縦断正面図、第3図は本考案に係るデイ
スクロータの第2実施例を示す縦断側面図、第4
図は第3図の−線に沿う縦断正面図である。 符号の説明、10,20……デイスクロータ、
11,21……環状取付部、13,23……環状
摺動部、14a〜14c,24a〜24c……通
気孔、15a〜15c,25a〜25c……ベー
ン部、15d,25d……扇形状ベーン部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレーキパツドが圧接される環状摺動部に、そ
    の径方向へ延びて内外両周縁にて開口する多数の
    通気孔を放射状にかつ略等間隔に設けて、各通気
    孔の間を多数のベーン部となしたデイスクブレー
    キ用デイスクロータにおいて、前記各ベーン部の
    うち略等間隔に位置する3箇または5箇のベーン
    部を、他の各ベーン部より前記環状摺動部の周方
    向へ幅広でかつ前記通気孔の周方向の幅と略同じ
    かまたは同幅より幅広に形成したことを特徴とす
    るデイスクブレーキ用デイスクロータ。
JP11506881U 1981-07-31 1981-07-31 ディスクブレ−キ用ディスクロ−タ Granted JPS5825836U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11506881U JPS5825836U (ja) 1981-07-31 1981-07-31 ディスクブレ−キ用ディスクロ−タ

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JP11506881U JPS5825836U (ja) 1981-07-31 1981-07-31 ディスクブレ−キ用ディスクロ−タ

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JPS5825836U JPS5825836U (ja) 1983-02-18
JPS6350504Y2 true JPS6350504Y2 (ja) 1988-12-26

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JP11506881U Granted JPS5825836U (ja) 1981-07-31 1981-07-31 ディスクブレ−キ用ディスクロ−タ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2629464A (en) * 1949-07-15 1953-02-24 American Steel Foundries Brake rotor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2629464A (en) * 1949-07-15 1953-02-24 American Steel Foundries Brake rotor

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JPS5825836U (ja) 1983-02-18

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