JPH01228809A - 成形金型清浄方法 - Google Patents

成形金型清浄方法

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JPH01228809A
JPH01228809A JP5689588A JP5689588A JPH01228809A JP H01228809 A JPH01228809 A JP H01228809A JP 5689588 A JP5689588 A JP 5689588A JP 5689588 A JP5689588 A JP 5689588A JP H01228809 A JPH01228809 A JP H01228809A
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敏彦 北浦
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彰男 中村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、成形作業の繰り返しにより、汚染された熱
硬化性樹脂成形材料用成形金型等の成形金型を清浄化す
る成形金型清浄方法に関するものである。
[従来の技術〕  。
熱硬化性樹脂成形材料の成形時には、上記熱硬化性樹脂
成形材料中に含まれる離型剤が金型表面に滲出して離型
作用を発揮する。このような成形を繰り返すと、成形品
の離型性が著しく悪くなったり、成形品の表面に肌荒れ
等の現象を生じ、成形品表面に光沢等が出なくなるとい
う不都合を生じる。この原因は、上記離型剤が成形の繰
り返しにより金型表面に順次積層し、次第に酸化劣化し
て硬い離型剤の酸化劣化層を形成するためと考えられる
。例えば、第8図に示すように、トランスファー成形の
上型1と下型2とでつくられるキャビティ3内に、プラ
ンジャー4の押圧力でランナー5を介して溶融エポキシ
樹脂成形材料6を圧入し成形したのち第9図に示すよう
に、型を開いて成形品7を取り出す。このような成形作
業を繰り返すと、キャビティ3内に離型剤の酸化劣化層
7aが形成される。また、金型合わせ目8等のキャビテ
ィ回りに、ばり8aも付着残存する。9はエアーベント
部である。このような離型剤の酸化劣化層7aが一旦キ
ャビテイ表面(金型表面)に形成されると、その後、熱
硬化性樹脂成形材料を成形する際、その成形材料から滲
み出てくる離型剤が、金型表面ではなく上記離型剤の酸
化劣化層7aに作用することとなり、充分な離型効果を
発揮しえなくなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕 このような問題を解決するため、従来は、離型剤酸化劣
化層7aが形成された段階(700〜100Oシヨツト
後の段階)で、上記金型内に熱硬化性メラミン樹脂成形
材料を入れて成形硬化させ、上記金型表面の離型剤酸化
劣化層7aをその成形品7と一体化させ、その酸化劣化
層7aが一体化した成形品7を金型から取り出すことに
より、金型表面を洗浄化するということが行われている
。この場合には、上記熱硬化性メラミン樹脂成形材料の
縮合物としてホルマリンが副生じ臭気等を生じるため、
作業環境が悪化し洗浄作業性の低下の原因となる。
そして、このように熱硬化性メラミン樹脂成形材料を用
いて金型表面を清浄化すると、金型面が完全に清浄化さ
れるため、金型面には離型剤が全く存在しなくなる。し
たがって、このように金型面に離型剤が存在しない状態
で成形材料を成形すると、成形品が金型面に付着し円滑
に離型しない。これは、金型面が完全清浄化されている
ため、−回の成形程度では、成形材料から滲出する離型
剤によって、金型面に離型剤が充分付着しないことに起
因する。そのため、従来は、金型面に離型剤が充分付着
するよう成形材料を用いて、2〜3回予備成形(これを
ダミーショットと称する)し、成形材料中に含まれる内
部離型剤を金型表面に充分付着させた後、通常の成形を
行うということがなされている。ところが、このように
ダミーショットを2〜3シヨツトも行うことは、極めて
不経済であり、これが成形の効率低下の原因となってい
る。
この発明はこのような事情に鑑みなされたもので、金型
面の清浄化および金型面に対する離型剤の付与を、作業
環境を悪化させたり、ダミーショットをおこなったりす
ることなく、簡単に行い得るようにすることをその目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の成形金型洗浄方
法は、未加硫ゴム生地を母材とする金型清浄用シートを
一対の成形金型の間に挟む工程と、その状態で一対の成
形金型を成形作動させ金型面を清浄化する工程と、成形
作動後一対の成形金型の間から金型清浄用シートを取り
除く工程と、金型面が清浄化された一対の成形金型の間
に未加硫ゴム生地を母材とし離型剤が含有されている離
型用シートを挾む工程と、その状態で一対の成形金型を
成形作動させ金型面に離型剤を付与する工程とを備えて
いるという構成をとる。
[作用] 本発明者らは、上記成形用金型に対する洗浄効果につい
て、一連の研究を重ねた結果、特に未加硫ゴム生地を母
材とするシートを用い、これを成形金型の間に挟んで成
形金型を成形作動させると、それにより未加硫ゴム生地
が加硫されると同時に、金型表面の汚染成分が加硫ゴム
中に移行するようになり、上記加硫ゴムを金型から取り
外すと容易に金型表面を洗浄しうるようになることを見
いだした。この場合、金型内における上記未加硫ゴムの
加硫に際しては、ホルマリン臭やアミノ酸臭のような臭
気もなく、作業環境の悪化の問題を生じない。また、こ
のようにして、金型表面が洗浄化された金型に対し、清
浄化後、ダミーショットを行うことなく、直ちに成形作
業に入ることができるように研究を重ねた結果、未加硫
ゴム生地を母材とし、これに離型剤を含有させた離型用
シートを金型面が洗浄された成形金型に挟み、上記同様
成形作動させると、金型面が洗浄化され鏡面化されてい
る状態の成形金型に対し、未加硫ゴム生地から離型剤が
滲出して金型面に付着し、金型面に対して均一な離型剤
膜を形成するようになり、そのまま直ちに成形作業に入
ることができるようになることを見いだしこの発明に到
達した。すなわち、清浄化を終えた金型間に上記離型用
シートを挟んで、−回加熱成形し、ついでシートを剥離
するという簡単な作業により、清浄化され鏡面状になっ
ている金型面に対して、均一に離型剤膜が形成されるよ
うになる。したがって、ダミーショットを行うことなく
、直ちに成形作業に入ることができるようになり、成形
作業の効率アップをもたらすようになる。しかも、上記
離型剤付与作業は、−回で足りるため、離型剤の付与作
業の作業効率の大幅な向上をも実現しうるようになる。
この発明の成形金型清浄方法は、■金型清浄用シートと
、■離型用シートの2種類のシートを用い、成形金型の
洗浄を行うものであるが、成形金型の表面だけでな(、
成形金型の周囲(キャビティ周り)等も成形を繰り返す
ことによって汚染されて(る。そのような場合には、金
型のキャビティ周りのみの洗浄を目的とする■成形部周
り清浄シートが用いられる。そして、このような3種類
のシートには、成形機における金型寸法が成形機メーカ
ーによって様々に異なることから、シート自体をそれら
のうちの最大の寸法に設定し、使用に際して個々の金型
に応じて、カッティングできるような目印がいれられる
。すなわら、これら3種類のシートは、いずれも例えば
第1図に示すように、シート10を適宜寸法に切断する
ための目印11が所定間隔で設けられている。第1図で
は上記目印11が切り込みによって形成されており、そ
の深さはシー)10の厚みの2/3程度に設定されてい
る。そして、その切り込みを利用してシート10を適宜
寸法にカッティングしうるようになっている。この切り
込みの形成状態を第2図に示す。なお、上記のように2
/3の程度まで切り込みを入れるのではなく、第3図に
示すように、厚みの半分程度まで切り込みを入れるよう
にしてもよい。
このような切り込みの形成は、例えば第4図に示すよう
に、回転軸12に所定間隔で円板状の切り刃13を有す
るリボンスリッターを用いて行ってもよいし、第5図に
示すように、回転軸12に適宜間隔でそろばんの球状切
り刃14を有するエンボスカッターを用いて行ってもよ
い。また、上記のように切り込みを入れるのではなく、
印刷で目印をつけてもよい。この場合にはナイフ等を用
いてその目印に沿ってカッティングすることが行われる
。また、印刷した上でその印刷の上に切り込みを入れる
ようにしてもよい。さらに、目印の状態は第1図に示す
ような基盤口状に限るものではなく、一方向のみへ平行
の筋を入れてもよいし、またシートの周囲部分のみに一
定間隔で目印を入れるようにしてもよい。なお、上記目
印を定間隔で形成する際には、その目印がメジャーの機
能も発揮するようになる。
つぎに、上記3種類のシートのうち、まず成形金型の金
型面を清浄化する金型清浄用シートについて説明する。
この金型清浄用シートは未加硫ゴム生地を母材とするも
のであり、未加硫ゴム生地のみから構成されていてもよ
いが、通常は金型表面の汚染物質(離型剤の酸化劣化層
)を金型表面から円滑に剥離させるための除去助剤が配
合される。この種の除去助剤と未加硫ゴム生地とからな
る金型清浄用シートには、2種類ある。第1のものは、
一般式(1)で表されるグリコールエーテル類と未加硫
ゴムとの混合物からなる未加硫ゴム生地を母材とするも
のである。
R,0−(C)lzcHzO)−−Rz・・・・・・(
1)上記一般式(1)で表されるグリコールエーテル類
としては、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル。
トリエチレングリコールジメヂルエーテル、テトラエチ
レングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコール千ツメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル
、ジエチレングリコールモノプロビルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピル
エーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロ
ピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル
等をあげることができる。
上記一般式(1)で表されるグリコールエーテル類の中
でも、n=1〜2、R,、R,のいずれかが水素の場合
には他方が炭素数1〜4のアルキル基であり、また、R
,、R,がともにアルキル基の場合には、炭素数が1〜
4のアルキル基であることが好適である。なお、上記n
が3以上の値をとるときには、ゴムとの相溶性が低下す
るという事態を招き、またアルキル基の炭素数が5以上
の場合には、離型剤の酸化劣化層に対する浸透性が悪く
なるという傾向がみられるようになる。
上記のグリコールエーテル類は、そのまま、もしくは水
ないしはメタノール、エタノール、  n −プロパツ
ールのようなアルコール類、トルエン。
キシレンのような有機溶媒と混合して使用してもよい。
有機溶媒と混合するときには、有機溶媒の量を、通常、
グリコールエーテル1100重量部(以下「部」と略す
)に対し50部以下にすることが行われ、最も一般的に
は20部以下にすることが行われる。また、従来から使
用されている離型剤を必要に応じて適量併用しても差し
支えはない。離型剤を併用する場合には、その使用量を
、未加硫ゴム生地とグリコールエーテル類の合計量10
0部に対し10部以下にすることが行われ、最も一般的
には2〜5部にすることが行われる。
未加硫ゴムとしては、天然ゴム(NR)、 クロロプレ
ンゴム(CR)、  ブタジェンゴム(BR)、ニトリ
ルゴム(NBR)、エチレンプロピレンターポリマーゴ
ム(EPT)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、 
スチレンブタジェンゴム(SBR)、ポリイソプレンゴ
ム(IR)、ブチルゴム(IIR)、  シリコーンゴ
ム(Q)、フッ素ゴム(FKM)等の単独もしくは混合
物を主成分とし、さらに加硫剤が配合され、必要に応じ
て加硫促進剤、補強剤等が配合されているもの等が用い
られる。この未加硫ゴムは、金型内において加硫され加
硫ゴムとなる。上記の未加硫ゴムとして好ましいのはE
PT、SBR,NBRもしくはこれらの混合物である。
上記EPTは、エチレン、α−オレフィンおよび非共役
二重結合を有する環状または非環状からなる共重合物で
ある。これについて詳述すると、EPTはエチレン、α
−オレフィン(特にプロピレン)および以下に列挙する
ポリエンモノマーからなるターポリマーであり、上記ポ
リエンモノマーとしては、ジシクロペンタジェン、1,
5−シクロオクタジエン、1.1−シクロオクタジエン
、1.6−シクロドゾカジエン、1.7−シクロドゾカ
ジエン、1,5.9−シクロドデカトリエン、1.4−
シクロへブタジェン、1,4−シクロへキサジエン、ノ
ルボルナジェン、メチレンノルボルネン、2−メチルペ
ンタジェン−1,4,1,5−へキサジエン、1.6−
へブタジェン、メチル−テトラヒドロインデン、1,4
−へキサジエン等である。各千ツマ−の共重合割合は、
好ましくはエチレンが30〜80モル%、ポリエンが0
.1〜20モル%で残りがα−オレフィンとなるような
ターポリマーである。
より好ましいのはエチレンが30〜60モル%のもので
ある。そして、ムーニー粘度M L 、。4(100°
C)が20〜70のものがよい。上記EPTの具体例と
しては、三井石油化学工業社製、三井EPT4021.
同4045.同4070をあげることができる。また、
SBRとしては、スチレン含mが15〜30モル%でム
ーニー粘度M L 、、。
(100°C)が20〜80、好ましくは35〜60の
ものが好適である。具体例として日本合成ゴム社製、J
SR−1502,同1507.同1778をあげること
ができる。NBRとしては、アクリロニトリル含量が2
0〜60モル%、好ましくは25〜45モル%でムーニ
ー粘度ML+、4  (100°C)が20〜85、好
ましくは30〜70のものを用いることが好適である。
具体例として日本合成ゴム社製、N−234L、同23
 OS。
同230SHをあげることができる。
上記グリコールエーテル類は、上記未加硫ゴムと混合す
ることによって未加硫ゴム生地となる。
この場合、グリコールエーテル類は、未加硫ゴム100
部に対して、通常10〜60部配合される。好ましいの
は15〜25部程度である。そして、上記グリコールエ
ーテル類の沸点は130〜250°C程度であるのが好
ましい。すなわち、金型成形は、通常150〜185°
Cで行われるのであり、上記グリコールエーテル類の沸
点が130°C未満であれば、洗浄時の蒸発が著しく、
したがって、洗浄作業環境の悪化現象を生じる恐れがあ
り、逆に250°Cを超えると、蒸発が困難となって加
硫ゴム中に残存し、加硫ゴムの、金型からの取り出しの
際の強度が弱くなって崩形等するため、金型表面から離
型剤の酸化劣化層を充分剥離することができにくくなり
、洗浄作業性を低下させる(噴量がみられるからである
なお、上記未加硫ゴム生地を母材とする金型再生用シー
トには、上記未加硫ゴムに、補強剤としてシリカ、アル
ミナ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化チタ
ン等の無機質補強剤(充填剤)を配合することも可能で
ある。この場合、補強剤の使用量は、未加硫ゴム100
部に対して10〜50部に設定することが好適である。
また、先に述べたように、離型剤を配合することも可能
である。上記離型剤としては、ステアリン酸、ステアリ
ン酸亜鉛、カルナバワックス、モンクンワックス、ステ
アリルエチレンジアミド等があげられる。これらを未加
硫ゴム100部に対して1〜10部配合することが可能
である。
上記■の金型清浄用シートの2種類のもののうちの他の
ものは、上記のグリコールエーテル類に代えてイミダゾ
ール類およびイミダゾリン類の片方もしくは双方を用い
るものである。それ以外は上記の金型再生用シートと全
く同じである。
上記イミダゾール類としては、下記の一般式(で表され
るイミダゾール類を用いることが好結果をもたらす。こ
のようなイミダゾール類の代表例としては、2−メチル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチル
イミダゾール等や、2,4−ジアミノ−6〔2°−メチ
ルイミダゾリル(1)’)エチル−5−)リアジン、2
゜4−ジアミノ−6〔2゛−エチル−4′−メチルイミ
ダゾリル−(1)’)エチル−s−トリアジン等があげ
られる。
また、上記イミダゾリン類としては、下記の一般式(3
) で表されるイミダゾリン類を用いることが好結果をもた
らす。このようなイミダゾリン類の代表例としては、2
−メチルイミダゾリン、2−メチル−4−エチルイミダ
ゾリン、2−フェニルイミダゾリン、1−ベンジル−2
−メチルイミダゾリン、2−フェニル−4−メチル−5
−ヒドロキシメチルイミダプリン、2,4−ジアミノ−
6〔2′メチルイミダゾリリルー(1)”〕〕エチルー
8−トリアジン2,4−ジアミノ−6〔2”−メチル−
4゛−エチルイミダシリリルー(1)”]エチル=S−
)リアジン、■−シアノエチルー2−メチルイミダゾリ
ン、1−シアノエチル−2−メチル−4−エチルイミダ
ゾリン等があげられる。
つぎに上記2種類の金型表面洗浄用金型再生用シートの
うち、グリコールエーテル類を未加硫ゴム生地中に含有
させたものの具体例について説明する。
(具体例A〕 後記の第1表に示すゴムと同表に示す原料とを混練ロー
ルで混練したのち、圧延ロールを用いて厚み7 mmの
シートに形成しこのシートの表面に10m1I1幅で深
さ5胴の切り込みをシートの幅方向に平行に形成した。
(以下余白) 上記のようにして得られた金型再生用シートを用い、金
型寸法の異なる数種類のトランスファー成形機に合うよ
う上記切り込み部分から割って適正寸法にし、第6図に
示すようにして上型lと下型2の金型表面の洗浄に用い
た。10は圧縮状態の金型再生用シート、4はプランジ
ャである。その結果は上記の第1表に示す通りであり、
実施測高は比較測高に比べて極めて良好であった。
〔具体例B〕
つぎに上記2種類の金型表面洗浄用金型再生用シートの
うち、イミダゾール類を未加硫ゴム生地中に含有させた
ものの具体例を示す。すなわち、後記の第2表に示す原
料を同表に示す割合で配合し混練ロールで混練したのち
圧延ロールを用いて厚み7柵のシートに形成し印刷によ
り10鴫角の基盤目の目印を形成した。
(以下余白) 上記のようにして得られた金型再生用シートを用い、金
型寸法の異なる数種類のトランスファー成形機に合うよ
う上記基盤目状の印刷目印に従いナイフで切断して適正
寸法にし、金型表面の洗浄に用いた。その結果は上記第
2表に示す通りであり、具体測高は比較測高に比較して
極めて良好であった。
つぎに■の金型成形部回りの洗浄に用いる金型再生用シ
ートについて説明する。
この種の金型再生用シートは、前記金型清浄用シートに
比べて頻繁に用いられるものであって、未加硫ゴム生地
母材をシート状繊維基材の表面および裏面の片方もしく
は双方に層状に形成するものであり、前記金型表面(キ
ャビティ表面)の洗浄を目的とするものに比べて厚みが
0.2〜1.0 mm程度の極薄に仕上げられる。
この金型再生用シートに用いられるシート状繊維基材と
しては、各種材質の不織布、例えば、ポリエステル不織
布等の有機質繊維不織布、ガラスベーパー、ガラス繊維
不織布等の無機質繊維不織布、セルロース混抄ガラスペ
ーパー、紙材等があげられる。場合によっては、上記不
織布ではなく織布等を用いても差し支えはない。上記不
織布の一例として、ポリエステル繊維からなる不織布に
は、旭化成社製、アイエルE1030.Ei050、E
Ilooがあげられ、またレーヨン繊維からなるスフ寒
冷紗として、伊胚忠商事社製、D−3038、D−30
42があげられる。また、ガラス繊維からなるガラス寒
冷紗として、ユニチカ社製、WK−3025A−104
,WL−110B−28,KC−0808B−104−
ABIがあげられる。
上記シート状繊維基材の表面および裏面の片面もしくは
両面に層状に形成される未加硫ゴム生地母材は、第7図
に示す清浄化作業時に、上型1と下型2の合わせ目等の
金型回りにおいて、加熱加硫され加硫ゴムとなるもので
あり、その際、金型合わせ部等の成形部回りに付着した
ぼり等の汚染物質を一体化し、再生用シート10を金型
から剥離除去する際に、成形部回りからぼり等の汚染物
質を剥離除去する。このような未加硫ゴムは前記金型表
面洗浄用の金型再生用シートに用いられるゴムと同様の
ものが用いられ、特に好適なのは前記金型再生用シート
と同様EPTである。そして、このような未加硫ゴムに
対して補強剤としてシリカ等を配合することも前記金型
再生用シートと同様である。
この金型形成部回り洗浄シートは未加硫ゴムに必要に応
じて補強剤等を配合し混練ロールで混練して薄いシート
状にしたのち、これとシート状繊維基材とを重ねカレン
ダーロールに掛けて加圧−体化する等によって製造する
ことができる。
つぎに、この金型成形部回りの洗浄に用いる金型再生用
シートの具体例について説明する。
〔具体例C〕
後記の第3表に示す原料を配合し混練ロールで混練した
のち、未加硫ゴムと不織布等とをカレンダーロールを用
いて厚み0.511Inのシート状に形成し印刷により
10mm角の基盤目の目印を形成した。
(余    白) 上記のようにして得られた金型再生用シートを数種類の
金型寸法のトランスファー成形機に適応させるよう印刷
目印の所からナイフで切断し適正寸法に仕上げた。そし
て、これを用い金型成形部回りの清掃を行った。その結
果は上記第3表の通りであり、具体測高は優れた性能を
備えていることがわかる。
つぎに■の金型清浄用シートを用いて清浄された金型表
面(離型剤が全く存在せずそのまま成形すると成形品が
金型表面に付着し離型しない状態になっている)に対し
て離型剤を付与することを目的とする■の離型用シート
について説明する。
すなわち、この離型用シートは、金型表面の洗浄を目的
とする金型再生用シートのグリコールエーテル類やイミ
ダゾール類に代えて離型剤を含有している。
この種の離型剤としては、ステアリン酸、ベヘニン酸の
ような長鎖脂肪酸、ステアリン酸亜鉛。
ステアリン酸カルシウムで代表される長鎖脂肪酸(D 
金E’X 塩、カルナバワックス、モンタンワックス。
モンタン酸の部分ケン化エステルで代表されるエステル
系ワックス、ステアリルエチレンジアミドで代表される
長鎖脂肪酸アミド、ポリエチレンワックスに代表される
パラフィン類等があげられる。
この離型用シートは、上記離型剤と上記未加硫ゴムとを
公知の方法、例えばカレンダーロール等を用いて混合す
ることによって得ることができ、また、予め未加硫ゴム
生地をつくり、これに離型剤を練り込む等の方法によっ
ても得ることができる。これらの場合、離型剤は、未加
硫ゴム生地100部に対して、通常、1〜50部配合さ
れる。
好ましいのは3〜20゛部である。そして、上記離型剤
としては、その融点が200°C以下、また沸点が20
0°C以上であるものが好ましい。さらに、好ましいの
は融点が50〜150°Cのものである。すなわち、金
型成形は、通常、150〜200°Cで行われるのであ
り、上記離型剤の融点が200″Cより大きければ、金
型面に滲出せず、また、沸点が200°C未満であれば
、金型に滲出しても蒸発してしまうために機能を果たさ
なくなる傾向がみられるからである。
なお、上記離型用シートにおける未加硫ゴム生地に対し
ては、前記の金型表面洗浄用金型再生用シートと同様、
シリカ等の他の添加剤を同様に配合することが可能であ
る。
つぎに、この離型用シートの具体例について説明する。
〔具体例D〕
後記の第4表に示す原料を配合し、これを圧延ロールを
用いて厚み7胴のシート状に形成し10薗幅でシートの
幅方向に平行に深さ5柵の切り込みを筋状に形成し離型
用シートを得た。
(以下余、白) 上記のようにして得られた離型用シートを金型寸法の異
なる数種類のトランスファー成形機の金型に合うよう上
記目印から折って適正な寸法にし、これを用い金型表面
の洗浄の終了した熱硬化性樹脂成形用金型に挟み、17
5°Cで4分間加硫し、加硫後ただちに金型を開いて、
成形された加硫ゴムを取り出した。その後、上記のよう
にして離型剤の付与された金型を用い、通常の成形方法
で、熱硬化性樹脂成形材料エポキシ樹脂成形材料(日東
電工社製、MP−10)を成形し、成形品の離型状態を
調べた。その結果を比較例(ダミーショット1回)と対
比して前記の第4表に示した。
第4表から明らかなように、具体例によれば、極めて良
好な離型性を付与しうろことがわかる。
つぎに、上記のシートを用い、連続して成形を行った場
合の実施例について説明する。
〔実施例1〕 前記具体例B−3で作成した金型洗浄組成物を用い、日
東電工社製のMP−10を1000シヨツト成形し汚れ
た状態の金型の洗浄を行い、その後前記具体例D−3で
作製した離型用シートを用い金型に離型剤を付与し、」
二記MP−10を用い成形を行った。そして、50シヨ
ツトおきに前記具体例C−4で作製した金型成形部回り
清浄シートを用いてパリ取りを行った。このようにして
樹脂成形物の製造を連続的に行った。
〔実施例2〕 日東電工社製のMP−10を1000シヨツト成形し、
汚れが形成された金型の洗浄を、前記具体例B−2で得
られた金型清浄用シートを用いて清浄を行った。そして
、清浄後、具体例D−2で得られた離型用シートを用い
、清浄化された金型に離型剤を付与し、続いて上記MP
−10を用いて成形を行った。このようにして連続的に
成形を行った。
〔比較例〕
日東電工社製のMP−10を1000シヨツト成形し、
汚れた状態の金型の洗浄を、メラミン樹脂成形材料を用
いて、洗浄した。ついで、比較例D−1で用いたMP−
10を、3シヨツト、ダミ−ショットして、清浄化され
た金型表面に離型剤の付与を行った。そして、ダミーシ
ョット後、上記Ml”−10を用い連続的な成形を行っ
た。
以上の実施例および比較例で得られた結果を後記の第5
表に示す。
(以下余白) 第1人 ※l:良は金型が初期の鏡面状態になっていること、不
良は汚れが落ちず曇り現象を生じていることを示す。
※2:良は金型成形部回りが初期の鏡面状態になってい
ることを示す。
第5表の結果から実施測高は、金型洗浄性、離型性が全
て良好であり、優れた結果が得られることがわかる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の成形金型清浄方法は、成形作
業の連続によって金型面が汚染された時には、未加硫ゴ
ム生地を母材とする金型清浄用シートを成形金型の間に
挟んで成形作動させることにより、汚染物質を未加硫ゴ
ム生地に吸着させ、その吸着された状態の未加硫ゴム生
地を、上記成形時の加熱によって加流ゴム化し腰の強い
状態にして金型面から容易に剥離できるようにし、続い
て清浄化された金型面に対して、離型用シートを重ねて
成形作動させ、それによって金型面に離型剤を付与する
と同時に、その成形時の加熱によって離型用シートの未
加硫ゴム生地を加硫ゴム化し腰の強い状態にし剥離し易
くする。したがって、金型面の洗浄化と離型剤の付与に
、それぞれ対応するシートを挟んで1回づつ成形作動さ
せるだけで金型面の洗浄および離型剤の付与ができるよ
うになり、作業の大幅な簡素化を実現できるようになる
。しかもその際、従来のメラミン樹脂成形材料を用いて
金型洗浄する場合のような、ホルマリン臭やアミン臭の
発生がなく良好な作業環境を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に用いる金型清浄用シートの斜視図、
第2図はその切り込み部分の説明図、第3図は切り込み
部分の変形例の説明図、第4図および第5図はその切り
込みの形成説明図、第6図はこの発明の一実施例の動作
説明図、第7図は他の実施例の動作説明図、第8図およ
び第9図は従来例の説明図である。 10・・・シート 11・・・目印 特許出願人 九州日東電工株式会社 代理人  弁理士 西 藤 征 彦 第1図 g2図 第4図 第5図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)未加硫ゴム生地を母材とする金型清浄用シートを
    一対の成形金型の間に挟む工程と、その状態で一対の成
    形金型を成形作動させ金型面を清浄化する工程と、成形
    作動後一対の成形金型の間から金型清浄用シートを取り
    除く工程と、金型面が清浄化された一対の成形金型の間
    に未加硫ゴム生地を母材とし離型剤が含有されている離
    型用シートを挟む工程と、その状態で一対の成形金型を
    成形作動させ金型面に離型剤を付与する工程とを備えて
    いることを特徴とする成形金型清浄方法。
  2. (2)未加硫ゴム生地が未加硫ゴムと除去助剤とからな
    る請求項(1)記載の成形金型清浄方法。
  3. (3)除去助剤が、グリコールエーテル類、イミダゾー
    ル類およびイミダゾリン類からなる群から選択された少
    なくとも一つの化合物である請求項(1)または(2)
    記載の成形金型清浄方法。
  4. (4)金型清浄用シートが、シート面にシートを適宜寸
    法に切断するための目印が所定間隔で設けられているも
    のについてその目印を利用して適正寸法に切断したもの
    である請求項(1)ないし(3)のいずれかに記載の成
    形金型清浄方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11207752A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Hitachi Ltd 成形金型酸化防止用シートおよびそれを用いた成形金型の酸化防止方法
US6086798A (en) * 1998-12-17 2000-07-11 Abante Corporation Method for removing contaminant from surface of mold die
KR20020006342A (ko) * 2000-07-12 2002-01-19 마이클 디. 오브라이언 포밍다이의 도금 찌꺼기 제거 방법

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