JPH01207442A - 無杼織機の保全管理方法 - Google Patents

無杼織機の保全管理方法

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JPH01207442A
JPH01207442A JP3090488A JP3090488A JPH01207442A JP H01207442 A JPH01207442 A JP H01207442A JP 3090488 A JP3090488 A JP 3090488A JP 3090488 A JP3090488 A JP 3090488A JP H01207442 A JPH01207442 A JP H01207442A
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倉田 晶雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ウォータジェット・ルームやエアジェツト・
ルームなどの無杼織機の効率的な保全管理方法に関する
ものである。
C従来技術〕 従来、無杼織機のヨコ入れにおける保全管理方法として
は、停台が多発し始めてから不良個所を探して修理する
という方法や、停台の多発を未然に防ぐため、部品の良
し悪しにかかわらず、一定稼動時間が経過したら強制的
に部品を交換してしまうという方法などがとられていた
しかし、このような方法では、本来無杼織機が有する高
い生産性を十分に生かすことができないばかりか、多額
の保全費用を必要とするという欠点があった。
そこで、ヨコ入れ状態を定量的に分析することにより、
停台多発寸前の状態や、どの部品が悪くなりかけている
かを知ることができないかという発想のもとに、ヨコ糸
供給側のグリッパとノズルとの間でヨコ糸張力を検知し
、その検知信号を電磁オッシロスコープに記録する方法
を用いて分析しようとする試みが提案されている(特開
昭60−52652号公報参照)。
しかし、この方法では、1ピツク当たりのヨコ糸飛走状
態は容易に分析できるものの、複数ピックの統計的な分
析をするには、記録紙の各ポイントからデータを数百か
ら数十個読みだし、そのデータをコンピュータに入力し
て計算させる必要があり、多大な労力を要する。したが
って、保全の工数がかかり過ぎることになるため、保全
費用の削減を実現することは不可能であることは明白で
ある。結局は、ヨコ入れ状態を定量的に分析して停台の
多発を未然に防ぐようにする方法は、いまだ実現されて
いないのが現状である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上述のような従来技術の問題を解消し
、停台多発原因となる不良個所を事前に、しかも速やか
に探し出し、停台の多発を防ぐことにより生産性を上げ
、また部品を寿命いっばいまで使い切ることにより、部
品代9部品交換工数を削減して保全費用を低減するよう
にする無杼織機の保全管理方法を提供することにある。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明の保全管理方法は、ヨコ糸供
給側のグリッパとノズルの間に張力検出器を設け、この
張力検出器により飛走中のヨコ糸の張力を連続的に検出
して、織機1回転当たりのクランク角に対応する波形曲
線として取り出すようにし、実質的に織機調整完了直後
の稼動時に取り出した波形曲線と一定の稼動時間経過後
に取り出した波形曲線とを比較することにより異常波形
を見出し、この異常波形をもたらしたポンプ等のヨコ入
れ用機器の異常診断をすることを特徴とするものである
本発明は上述のようにノズルから噴射されたヨコ糸の張
力をグリッパとノズルの間で連続的に検出するようにし
、そのヨコ糸張力を織機1回転当たりのクランク角に対
応した波形曲線として取り出すようにしたことに特徴が
ある。このようにクランク角に対応した波形曲線として
取り出すことによって、lピック当たりのヨコ糸飛走状
態を連続した変化として知ることができ、さらにはこの
波形曲線を重ね合わせて、それら波形曲線の相互を比較
することによって、より一層ヨコ糸飛走状態を正確に把
握できるのである。このような方法で取り出した、実質
的に織機調整完了直後の稼動開始後の波形曲線と一定の
稼動時間を経過した後の波形曲線とを比較することによ
り検出する波形曲線の相異から異常の有無を見出すよう
にするのである。また、一定の稼動時間経過後の波形曲
線のバラツキ具合は、特にポンプのカムや弁座の摩耗度
、ポンプのスプリングの疲労度、グリッパのヨコ糸把持
状態、ノズルの摩耗度などのヨコ入れ用機器の異常によ
って違った波形形態になるので、それからヨコ入れ用機
器のどの部分に異常があるかをリアルタイムに知ること
ができるようになる。
本発明において、ヨコ糸張力は無杼織機のグリッパとノ
ズルとの間に設置した張力検出器によって検知すること
ができる。この張力検出器としては、検出原理は特に限
定されないが、コンピュータで処理して上述したクラン
ク角に対応する波形曲線にするため、検出張力を電気信
号に変換するようなものがよい。かかる張力検出装置と
しては、従来走行糸の張力検出機構としてよく使用され
る複数レバーを用いた3点式のものや、第8図に示すよ
うなグリッパ−4とノズル3との間を飛走するヨコ糸に
1本の検知レバー10aを糸を屈曲させた状態に接触さ
せるものなどが好ましく使用される。
上述のように織機調整完了直後に稼動したときの波形曲
線と一定の稼動時間を経過した後のの波形曲線とを比較
するには、予め織機調整完了後に稼動したときの波形曲
線をプリンタに印刷しておき、一定時間稼動した後の波
形曲線は表示装置に表示させるようにするとよい。また
、各々の波形曲線を表示装置の画面上に直接重ねて表示
するようにしてもよい。
織機調整完了直後の稼動時のものと一定稼動時間経過後
のものとの少なくとも二つの波形曲線を比較することに
より、両波形曲線には相異が発生する。この波形曲線の
相異はポンプ等のヨコ入れ用機器が正常であるときはほ
とんどないが、機器のどこかに異常摩耗やヘタリなどの
異常があるときは、クランク角に沿った成る角度部分で
顕著な相異を発生する。したがって、この二つの波形曲
線から顕される相異から、特にヨコ入れ用機器における
異常の有無を簡単に発見することができる。
また、ヨコ入れ用機器に異常があった場合の一定の稼動
時間経過後の波形曲線の形態は、ヨコ入れ用機器の異常
原因毎に違ったものになる。
すなわち、ヨコ入れ用機器の異常原因としては、ポンプ
・カムの摩耗、ポンプ・弁座の摩耗、ポンプ・スプリン
グの疲労(へたり)、ノズルの摩耗、グリッパの摩耗な
どがあるが、これらの異常原因毎に波形曲線の異常形態
が異なったものとなる。したがって、このような異常原
因毎の異常波形形態を予め調べておくことにより、これ
ら予め調べた異常波形形態と検査中の波形曲線とを比較
すれば、異常の有無のみならず、どの個所に異常がある
かを簡単にリアルタイムに知ることができることになる
また、このように予め調べた異常原因毎の波形形態をコ
ンピュータのメモリに記憶させておき、これを検査中の
波形曲線と比較させるようにすれば、自動的に異常の有
無や異常個所を表示させることができる。
本発明においていう一定時間経過後とは、最低3日程度
をいう。すなわち、停台が多発するまでに波形曲線の異
常を見つけだすためには、波形曲線を観察する周期は短
ければ短い方がよいが、各部品はそれほど急激に劣化す
るものではなく、また頻繁な観察は生産効率の低下にも
なるので、最低3日に1度程度の観察で十分である。
以下、図に示す実施例を参照することにより本発明を説
明する。
第1図は本発明の方法を実施するためのウォータジェッ
ト・ルームの一例を示すものである。
このウォータジェット・ルームにおいて、多数本の引き
揃えられたタテ糸Yaは、一定速度で引き出されながら
一対の綜絖5.5の交互の上下運動により、筬1の後方
に杼口2を形成する。
この杼口2の両側部にはカッタ12.12が設けられ、
その一方のカッタ12の外側にノズル3が設けられ、さ
らにその外側にグリッパ4が設けられている。
ノズル3にはポンプ6が接続され、このポンプ6からヨ
コ入れ毎に圧水が供給され、それによってノズル3から
圧水と共にヨコ糸Ybが杼口2に向けて噴射される。杼
口2に噴射されたヨコ糸ybは、飛走終了と同時に筬1
によって布F側に打ち込まれ、同時に両耳部をカッタ1
2.12によってカットされる。ヨコ糸Ybはパッケー
ジ7から供給ローラ8によって連続供給されるが、いっ
たん負圧の貯溜バイブ9に吸引貯溜される。その吸引貯
溜されたものがヨコ入れ毎にノズル3によって引き出さ
れ、残余の不足部分が供給ローラ8から直接供給される
ようになっている。
このような無杼織機において、上記グリッパ4とノズル
3の間には、飛走中のヨコ糸張力を検出するための張力
検出器10が設けられている。また、ノズル設置側と反
対側のヨコ糸ybが到達する側には、その到達を検出す
るためのツイータ1)が設けられている。
第2図は本発明を実施するための保全管理装置20を概
略的に示すもので、上記無杼織機に設けた張力検出器1
0が検出するヨコ糸張力から、クランク角に対応する波
形曲線を形成するコンピュータを内蔵している。また、
この実施例では、この保全管理装置20はツイータ1)
の検出信号に基づくツイータ通電量をクランク角に対応
した波形曲線としても形成するようにしている。
上記保全管理装置20は、人力部としてA/D(アナロ
グ/デジタル)コンバータ21を有し、またデータ処理
部として中央演算装置(CPU)22およびメモリ23
を有している。さらに中央演算装置22には、出力装置
として表示装置24とプリンタ25が接続され、またデ
ータ保存用にフロッピディスク26も接続されている。
また、運転条件等を入力するためのキーボード27が接
続されている。
上記A/Dコンバータ21には、無杼織機側に設置した
張力検出器10とツイータ1)の信号が入力するように
それぞれ接続されている。張力検出器10は検出張力の
大きさに応じて電気信号を発生し、またツイータ1)は
ヨコ糸の到達の有無を電気信号として発生する。このツ
イータ1)は一対の電極からなり、水を含んだヨコ糸が
ブリッジしたとき、電気を通電して信号を発生するよう
になっている。このツイータ1)の信号は、制御盤30
の増幅器28により増幅されてA/Dコンバータ21に
入力される。
また、無杼織機側にはツイータタイミング検出鉄片31
と近接スイッチ32がクランク角検出器として設けられ
ている。ツイータタイミング検出鉄片31は織機の回転
数と同じ回転数で回転し、織機1回転につき1回ずつ近
接スイッチ32に近づくことにより近接スイッチ32に
パルスを発生させるもので、そのパルス信号は、制御盤
30の増幅器29を介して中央演算装置22に入力され
るようになっている。
上述した保全管理装置2oを使用して、織機の運転状態
が正常か否かを点検するには、まずキーボード27によ
り、その検査対象の織機の運転条件を中央演算装置22
に入力する。一方、張力検出装置lOとツイータ1)が
検出したタテ糸張力信号とツイータ信号とはA/Dコン
バータ21においてディジタル信号に変換され、中央演
算装置22に入力される。中央演算装置22はこれらの
信号を近接スイッチ32がら入力するフィラタイミング
信号(回転信号)と共に以下に説明するように処理し、
その結果をクランク角に対応する波形曲線として表示装
置24゜プリンタ25.フロッピデイクス26等に出力
する。
第3図A、Bによって具体的に説明すると、キーボード
27により運転条件を入力した後、データサンプリング
の開始指令を中央演算装置22に送ると、第3図Aのデ
ータ表示フローはF6からFlに移り、第3図Bのデー
タサンプリングフローを呼び出す。このデータサンプリ
ングフローでは、最初にデータカウンタをOにクリアし
、Slで近接スイッチ32からのツイータタイミング信
号(16機回転信号)ハが中央演算装置22に入るのを
待つ。
このフィーラタイミング信号へが入ったら82に移り、
上記ヨコ糸張力信号イおよびツイータ信号口をA/D変
換し、この変換したデータを83で記憶する。次いで、
S4で織機2回転後のフィーラタイミング信号へが入っ
たかどうかをチエツクする。この信号へが入っていなか
ったら35に移り、データカウンタをインクリメントす
る。そして、次のフィーラタイミング信号へが入ってべ
ろまでは、S2.S3.S4゜S 5 、  S 2−
−−−−−−のループを繰り返し、張力信号イとツイー
タ信号口のA/D変換を続ける。この間の時間は一定で
あるため、データカウンタは一定時間間隔でインクリメ
ントされていくことになる。
そして、S4のチエツクで、wi機2回転後のフィーラ
タイミング信号ハが入ったときS6に移り、呼び出した
データ表示フローのF2に移る。このようにして、前の
フィーラタイミング信号ハと織機1回転毎のフィーラタ
イミング信号ハとの間にサンプリングされたデータは、
クランク角に対応した波形曲線として形成されることに
なる。ここで、織機2回転後のデータをサンプリングす
るのは、織機1回転分のデータでは、フィーラタインミ
ングから次のフィーラタイミングまでのデータしか取れ
ないため、クランク角0〜360°のデータを連続に得
ることができないからである。ただし、クランク角θ°
を別の検知器で検知するようにすれば、織機1回転分の
データでO〜360°のデータを連続に得ることは可能
である。
データ表示フローのF2に移った後は、回転数が安定し
ているか否かをチエツクする。これは織機の起動や停止
時の張力信号イやフィーラ信号口は不安定なデータであ
るので、これらのデータは検査用のデータから省くよう
にすることが望ましいからである。したがって、F2で
チエツクしたとき、もし回転数が安定していなければF
6に戻り、再度データを取り直すようにするのである。
F2のチエツクで回転数が安定していればF3に移り、
本発明に従い重ね表示するか、または前回のサンプリン
グデータ波形の消去を行うか否かをチエツクする。
上記チエツクの結果重ね表示をしない場合はF4に移り
、いったん前回の波形を消去してF5に移り、新しいデ
ータの波形表示をするようにし、またチエツクの結果重
ね表示をする場合はF5に移り、前回表示した波形の上
に重ねて新しいデータを表示する。
以下、F6.Fl、F2.F3.(F4)。
F 5−、  F 6−−−−−−−のループを繰り返
す。
上述したように、上記保全管理装置20は、張力検出器
10で検出したヨコ糸Ybの張力信号と、フィーラタイ
ミング検出鉄片31および近接スイッチ32が織機1回
転毎に発生するフィーラタイミング信号(回転信号)に
より、クランク角に対応したヨコ糸張力の波形曲線を形
成表示する。また、同時にフィーラ1)が検知する通電
量の信号により、同じくクランク角に対応した通電量の
波形曲線を形成表示する。
このうちヨコ糸張力の波形曲線は、ヨコ糸の飛走状態が
正常であるときは、例えば第4図に示すような波形曲線
になる。この波形曲線は、クランク角に対応してa、b
、b”l’1dld’ 、e、e”の各位置でヨコ糸張
力の顕著な変化を有したものとなる。
ここで、aはヨコ糸カット時(ヨコ糸カット角)であり
、筬打ちとほぼ同時にカットされるためヨコ糸張力が高
くなっており、そのカット直後から急激に張力が低下す
る。また、bは次のヨコ入れのためノズル3が噴射開始
したとき(噴射開始角)、b゛は噴射開始によりヨコ糸
が水に引っ張られたことにより発生する張力ピーク(噴
射開始張力ピーク角)、cはノズル3からヨコ糸が飛走
開始したとき(飛走開始角)、eはその飛走力l冬了し
たとき(飛走終了角)、eoは飛走していた糸がグリッ
パに挟まれ、飛走速度が急激に下がることにより張力ピ
ークが発生したとき(飛走終了張力ピーク角)である。
飛走開始角Cと飛走終了角eの中間のdは、拘束開始角
といわれる。すなわち、Cからdまでは貯溜パイプ9内
の貯溜分のヨコ糸が無拘束状態に引き出される過程であ
り、その貯溜分が無くなって供給ローラ8に拘束されつ
つ引き出され始める時点が上記拘束開始角dになる。上
記b−cの間を先行角、c −dの間を自由飛走角、d
 w eの間を拘束飛走角といい、無拘束で引き出され
る自由飛走角ではヨコ糸張力は比較的低いが、拘束され
ながら引き出される拘束飛走角では高くなる。また、d
”は自由飛走から拘束飛走に移行し、飛走速度が急激に
供給ローラ8の供給速度まで下がることにより張力ピー
クが発生したとき(拘束飛走張力ピーク角)であり、非
常に大きなピークを作る。
このような波形曲線を織機複数回転分について表示表示
装置24又はプリンタ25によって重ね表示すると、そ
れら複数の波形曲線から描かれた曲線は、第5図や第6
図のように帯状にバラツキ幅をもったものになる。これ
らのうち第5図は織機調整完了直後の稼動のものであり
、第6図は3か月間稼動後のものである。第5図の織機
調整完了直後の稼動ではヨコ糸飛走状態は安定しており
、その波形曲線は織機1回転当たりのクランク角に対し
て、どの角度においてもは・・一定の張力幅内に収まっ
ている。これに対し第6図のものは、停台回数かや・増
えてきたもので、ヨコ糸飛走状態が不安定になっている
。具体的には、ポンプスプリングが疲労し、ヘタリを生
じているときのものである。この場合、ヨコ糸張力は拘
束飛走張力ピーク角d゛や飛走終了張力ピーク角e゛に
おけるバラツキの度合が、他の噴射開始張力ピーク角b
°や飛走開始角Cに比べて異常に大きくなっている。し
たがって、このような異常な張力バラツキを見出すこと
により、運転状態に異常のあることをリアルタイムに知
ることができる。しかも、これらバラツキの形態は異常
の原因によって異なっており、第6図に示すようにポン
プ・スプリングが疲労しているときは、拘束開始角dが
正常時に比べてクランク角に対して遅れを生じ、しかも
飛走終了張力ピーク角e”でのヨコ糸張力が拘束飛走張
力ピーク角d゛よりも異常に高くなり、正常時の場合と
逆転している。したがって、このような異常時の波形形
態を予め得ておけば、これとの比較により異常原因が何
処にあるかを簡単に知ることができる。
なお、この実施例では、ポンプ・スプリング疲労の場合
の異常波形曲線について例示したが、他のヨコ入れ用機
器であるポンプ・カムの摩耗、ポンプ弁座の摩耗、ノズ
ルの摩耗、グリッパの摩耗などの場合についても同様の
異常波形曲線を作ることができ、これらを予め作ってお
くことにより上記同様の点検を行うことができる。
また、目コ糸の到達を検知するフイーラ1)の通電量の
信号とフィーラタイミング検出鉄片31および近接スイ
ッチ32の回転信号からは、第7図のようなりランク角
に対応した波形曲線が形成される。この第7図において
、拘束開始角dに前後して表れる細幅のビークP。は、
ヨ 4゜コ糸に先立って水だけがフィーラ1)に到達し
たことを示し、また飛走終了角eに前後して表れる大き
な幅のビークPtは、水を含んだヨコ糸が到達したこと
を示している。このような大゛きな幅のビークP7がで
きないときは、ヨコ糸の到達がないことを表している。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明の保全管理方法によれば、織機
の運転状態の経時的な変化をリアルタイムに把握し、特
にヨコ入れ用機器の異常を停台が多発するまでに、しか
もその原因をも確実につかむことができる。そのため、
従来方法のように点検作業のために深い経験は不要であ
り、簡単かつ迅速に点検作業したり、不良部品の交換作
業をすることができる。したがって、本発明によれば効
率的な無杼織機の保全管理を可能にし、無杼織機が本来
有する高い生産性を一層向上し、保全費用の低減を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための無杼織機(ウォータジ
ェット・ルーム)の概略斜視図、第2図は同無杼織機に
装備した保全管理装置のブロック図、第3図A、Bは、
それぞれ同保全管理装置を運転するためのデータ流れ図
(第3図A)とデータサンプリング流れ図(第3図B)
である。第4図は同保全管理装置によって形成されるタ
テ糸張力のクランク角に対応する波形曲線図、第5図は
織機調整完了直後の稼動時の波形曲線を重ね表示したと
きの図、第6図は同織機を3か月間稼動後の波形曲線を
重ね表示したときの図である。第7図は同保全管理装置
によって形成されるヨコ糸フィーラが検出する通電量の
クランク角に対応する波形曲線図である。第8図は張力
検出器の一例を示す斜視図である。 Ya・・・タテ糸、yb・・・ヨコ糸、2・・・杼口、
3・・・ノズル、4・・・グリッパ、6・・・ポンプ、
1o・・・張力検出器、1)・・・フィーラ、2o・・
・保全管理装置、21・・・A/Dコンバータ、22・
・・中央演算装置、23・・・メモリ、24・・・表示
装置、25・・・プリンタ。 代理人 弁理士 小 川 信 −

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヨコ糸供給側のグリッパとノズルの間に張力検出
    器を設け、この張力検出器により飛走中のヨコ糸の張力
    を連続的に検出して、織機1回転当たりのクランク角に
    対応する波形曲線として取り出すようにし、実質的に織
    機調整完了直後の稼動時に取り出した波形曲線と一定の
    稼動時間経過後に取り出した波形曲線とを比較すること
    により異常波形を見出し、この異常波形をもたらしたポ
    ンプ等のヨコ入れ用機器の異常診断をすることを特徴と
    する無杼織機の保全管理方法。
  2. (2)織機複数回転分の波形曲線を表示装置の画面上に
    重ね表示させるようにする請求項1記載の無杼織機の保
    全管理方法。
  3. (3)織機複数回転分の波形曲線をプリンタにより紙上
    に重ね印刷表示させるようにする請求項1記載の無杼織
    機の保全管理方法。
  4. (4)ヨコ糸供給側のグリッパとノズルの間に張力検出
    器を設け、この張力検出器により飛走中のヨコ糸の張力
    を検出して電気信号に変換した後、この電気信号をA/
    Dコンバータを介して中央演算装置に取り込み、織機1
    回転当たりのクランク角に対応する波形曲線として表示
    装置に表示するようにし、実質的に織機調整完了直後の
    稼動時に取り出した波形曲線と一定の稼動時間経過後に
    取り出した波形曲線とを比較することにより異常波形を
    見出し、この異常波形をもたらしたポンプ等のヨコ入れ
    用機器の異常診断をすることを特徴とする無杼織機の保
    全管理方法。
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