JPH01193439A

JPH01193439A - 作業車の変速構造

Info

Publication number: JPH01193439A
Application number: JP63017721A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Nishida; 哲也西田; Masaaki Hama; 浜　昌明
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1988-01-28
Filing date: 1988-01-28
Publication date: 1989-08-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は作業車の変速構造に関する。

〔従来の技術〕

農用トラクタを例に挙げると、農用トラクタには操作位
置を保持する構造のアクセルレバ−が備えられると共に
、車速設定用の変速レバー等が備えられ、作業時にはア
クセルレバ−の操作によってエンジンの回転を比較的高
く設定した状態のまま、変速レバー等によって前後進時
における車速の選択を行っている（参考文献引用せず）
。

〔発明が解決しようとする課題〕

ここで、前述した構造の農用トラクタを変速操作する場
合について考えるに、この農用トラクタではアクセルレ
バ−が操作位置を保持する構造であるため、例えば、ア
クセルレバ−がエンジンの回転を高くするよう設定され
ている状態で、変速レバーが高速で後進する段に誤って
操作された場合には、作業者の意に反して車体が急速に
後進することもあり、安全の面から改善の余地がある。

そこで、アクセルレバ−が高回転位置に設定されている
状態では、常に高速変速段での走行を阻止するよう構成
することも考えられるが、このように高速後進を行えな
いように構成すると、車庫等に車体を出し入れする場合
等、高速で後進を行う必要に対処出来ない面もある。

本発明の目的は、合理的な構成によって、エンジンが高
回転状態にある場合に、変速系が後進方向の高速段に操
作されても、車体を高速で後進させることが無く、又、
必要とする場合には車体を高速で後進させることが可能
な変速構造を得る点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は、電気的な制御で動作する変速装置、こ
の変速装置の動−作によって得られる車体の前後いずれ
かの方向への走行速度を選択する車速設定器、エンジン
回転数設定用のアクセル機構、このアクセル機構の動作
によって得られるエンジンの回転数を設定保持する人為
操作型のアクセル設定器夫々が設けられると共に、アク
セル設定器の操作位置を検出するセンサ機構が設けられ
、このセンサ機構でエンジンの回転数を所定値より高回
転側に設定していることが検出され、かつ、車速設定器
によって、車体の走行速度が所定値より高速の後進側に
選択されると、変速装置の動作を阻止する高速後進阻止
手段が設けられている点にあり、その作用、及び効果は
次の通りである。

〔作　用〕

上記特徴を例えば第１図に示すように構成すると、アク
セル設定器（１２）がエンジン（１）を高回転させる位
置に設定されている状態で、車速設定器（２７）の操作
により高速で車体を後進させる変速段が選択された場合
には、第２図のフローチャートに示す如く、変速作動は
行わないことになる。

又、アクセル設定器（１２）が低回転位置に設定されて
いる状態では、車速設定器（２７）の操作により高速で
車体を後進させる変速段の選択に対応して変速作動を行
えるので、アクセルペダル（１３）の操作による増速は
許容される。

〔発明の効果〕

従って、エンジンが高回転状態にある場合には、後進方
向の高速段に変速のための操作を行っても、車体を高速
で後進させることが無く、しかも、必要な場合には車体
を高速で後進させることも可能な安全性の高い変速構造
が得られたのである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第７図には作業車の一例として農用トラクタの作業状態
の車体が表され、この農用トラクタではエンジン（１）
、主クラツチハウジング（２）、伝動ケース（３）を順
次連結して成ると共に、車体の前後に駆動車輪（４）　
、　（５）が配置され、伝動ケース（３）の上部には油
圧シリンダ（６）の作動で昇降する左右一対のリフトア
ーム（７）が設けられ、車体の後端にはリフトアーム（
８）を介してリフトアーム（７）に吊下げ支持されるロ
ークリ耕耘装置（９）が連結されている。

又、伝動ケース（３）の上方には運転座席（１０）が設
けられ、この運転座席（１０）の前方に設けられたステ
アリングハンドル（１１）の側部には操作位置保持型の
レバーで成るアクセル設定器（１２）が設けられ、又、
右側のステップ部にはアクセルペダル（１３）が設けら
れ、ステアリングハンドル（１１）の下方にはメータパ
ネル（１４）が形成されている。

又、前記伝動ケース（３）の内部には電気的な制御で動
作する変速装置（Ａ）が収められ、この変速装置（Ａ）
は第４図、第５図に示す如く、伝動系及び制御系が構成
されている。

つまり、伝動系はエンジン（１）からの動力が主クラッ
チ（２ａ）を介して伝えられるギヤ式の主変速機構（１
５）、油圧クラッチ（１６）、ギヤ式の前後進切換え機
構（１７）、ギヤ式の副変速機構（１８）、後車輪（５
）の差動装置（５ａ）、伝動ケース（３）からの動力が
中間軸（１９）を介して伝えられる前車輪（４）の差動
装置（４ａ）で成る走行駆動系と、主クラッチ（２ａ）
を介して伝えられる動力を４段に変速して外部動力取出
し軸（２０）に伝えられるギヤ式の変速機構（２１）で
成る作業装置駆動系とで成り、又、主変速機構（１５）
は２つのシフトシリンダ（２２）　、　（２３）で、前
後進切換機構（１７）及び副変速機構（１８）は単一の
シフトシリンダ（２４）　、　（２５）で夫々変速操作
され、これらのシフトシリンダ（２２）　、　（２３）
　、　（２４）　、　（２５）は各々に対応する電磁弁
（２２Ｖ）　、　（２３Ｖ）　、　（２４Ｖ）　、　（
２５Ｖ）で制御され、更に、油圧クラッチ（１６）は電
磁比例減圧弁（２６）で制御される。

そして、この変速装置（Ａ）の動作は油圧クラッチ（１
６）を切り操作した後、所望のシフトシリンダを作動さ
せ、この作動の後に油圧クラッチ（１６）を入り操作す
るよう動作のシーケンスが設定され、この変速装置（Ａ
）は第６図に示す如く多数の押しボタンスイッチ（２７
ａ）・・を有する車速設定器（２７）からの信号に基づ
いて動作する。

又、前記エンジン（１）には電磁ガバナで成るアクセル
機構（２８）が備えられ、前記アクセル設定器（１２）
及びアクセルセンサ（１３）には、第３図に示す如くポ
テンショメータで成るアクセルセンサ（２９）及びアク
セル検出器（３０）が連係し、これらアクセルセンサ（
２９）、アクセル検出器（３０）夫々からの信号、及び
、前記車速設定器（２７）からの信号が入力する制御装
置（３１）を備えて変速制御構造が構成されている。

つまり、制御装置（３１）はマイクロプロセッサ（図示
せず）を有して成ると共に、ドライバ（３２）を介して
前記アクセル機構（２８）を作動させる系、前記電磁弁
を動作させる系、電磁比例減圧弁（２６）を動作させる
系、デコーダ（３３）を介して前記メータパネル（１４
）に設けたランプ（３５ａ）で成る警報器（３５）を動
作させる夫々の出力信号系を有し、この制御装置（３１
）はアクセル設定器（１２）が比較的高いエンジン回転
数を得る回転域に設定されている場合において、車体を
後進方向の第８段（第８速）に変速するための操作が行
われた場合には、安全面の配慮から変速作動を行わず警
報器（３５）を作動させるように動作するようになって
いる。

この制御装置（３１）の動作は第２図のフローチャート
のように表され、制御が開始されると、アクセルセンサ
（２９）からの信号（Ｌｓ）を入力しく＃１ステップ）
、又、アクセル検出器（３０）からの信号（Ｐｓ）を入
力しく＃２ステップ）、これらの信号のうちエンジン回
転数を、より高く設定する側の信号を判別しくＩＩ３ス
テップ）、かつ、このように判別された信号に従ってア
クセル機構（２８）を作動させる（＃４ステップ）。

次に車速設定器（２７）からの信号（Ｃｓ）を入力しく
＃５ステップ）、この信号（Ｃｓ）が車体を前進させる
変速段を表している場合、あるいは、ニュートラル（Ｎ
）の変速段を表している場合には（＃６ステツプ）、こ
の信号（Ｃｓ）に従う変速作動を行い（＃７ステツプ）
、この変速段を変速表示機構（３４）に表示する（＃８
ステップ）。

尚、この変速表示機構（３４）は（Ｆ）あるいは（Ｒ）
の文字、及び、０〜８の数字を表示できるよう発光ダイ
オードで成り、ニュートラルの場合には「０」の数字を
表示させるようになっている。

又、＃６ステツプで車体の進行方向が後進させる変速段
が選択されていることが判別されると、変速段が後進の
第８段（第８速）に設定されている場合にのみ（＃９ス
テップ）、アクセルセンサ信号（Ｌｓ）と、予め設定し
た所定値（Ｋ）との比較によって、アクセル設定器（１
２）が比較的高いエンジン回転数を得る回転域に設定さ
れているか、どうかを判別し、設定されている場合には
変速作動を行わず（＃１０、＃１１ステップ）、警報器
（３５）を作動させて作業者に対して変速作動が阻止さ
れていることを認識させるようになっている（＃１２ス
テップ）。

又、＃９ステフプで変速段が第７段以下に選択されてい
ることを判別した場合、及び、＃１１ステップでエンジ
ン（１）の回転数が所定値より低く設定されていること
が判別されると、車速設定信号（Ｃｓ）に従って変速装
置（Ａ）を作動させ（＋１１３ステツプ）、この変速段
を変速表示機構（３４）に表示するようになっている（
＃１４ステップ）。

尚、本発明の基本的な構成は第１図のように表され、高
速後進阻止手段（Ｂ）はフローチャートの＃９〜＃１１
ステップで構成され、この農用トラクタを後進の第８段
に変速設定して高速走行を行う場合には、アクセル設定
器（１２）を低回転域に設定した状態で、先ず後進の第
８段に変速設定し、この後アクセルレバ−（１３）の操
作を行うことによって可能となる。

〔別実施例〕

本発明は上記実施例以外に例えば、高速後進阻止手段も
含め制御系を論理ゲート、コンパレータ等の組合わせに
よってハード的に構成して良く、又、後進走行を阻止す
る基準となる変速段、エンジン回転数は様々に設定でき
る。

又、アクセル機構は、人−為操作力で操作されるもので
あって良く、センサ機構も所定の操作位置でＯＮ操作さ
れる０Ｎ−ＯＦＦ型のものであっても良い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る作業車の変速構造の実施例を示し、
第１図は変速制御系の構成を表すクレーム対応図、第２
図は制御装置の動作を表すフローチャート、第３図は変
速制御系の構成を表すブロック回路図、第４図は走行伝
動系の線図、第５図は変速駆動用の油圧回路図、第６図
は車速設定器の斜視図、第７図は農用トラクタの全体側
面図である。（１）・・・・・・エンジン、（１２）・・・・・・ア
クセル設定器、（２７）・・・・・・車速設定器、（２
８）・・・・・・アクセル機構、（Ａ）・・・・・・変
速装置、（Ｂ）・・・・・・高速後進阻止手段。

Claims

【特許請求の範囲】

電気的な制御で動作する変速装置（Ａ）、この変速装置
（Ａ）の動作によって得られる車体の前後いずれかの方
向への走行速度を選択する車速設定器（２７）、エンジ
ン（１）回転数設定用のアクセル機構（２８）、このア
クセル機構（２８）の動作によって得られるエンジン（
１）の回転数を設定保持する人為操作型のアクセル設定
器（１２）夫々が設けられると共に、アクセル設定器（
１２）の操作位置を検出するセンサ機構（２９）が設け
られ、このセンサ機構（２９）でエンジン（１）の回転
数を所定値より高回転側に設定していることが検出され
、かつ、車速設定器（２７）によって、車体の走行速度
が所定値より高速の後進側に選択されると、変速装置（
Ａ）の動作を阻止する高速後進阻止手段（Ｂ）が設けら
れている作業車の変速構造。