JPH01192369A - バルーン付カテーテルおよびその製法 - Google Patents

バルーン付カテーテルおよびその製法

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JPH01192369A
JPH01192369A JP63016566A JP1656688A JPH01192369A JP H01192369 A JPH01192369 A JP H01192369A JP 63016566 A JP63016566 A JP 63016566A JP 1656688 A JP1656688 A JP 1656688A JP H01192369 A JPH01192369 A JP H01192369A
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balloon
catheter
ring
lumen
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JP63016566A
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Hiroaki Honda
本多 裕明
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Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、例えば内視鏡を構成するバルーン付カテーテ
ルおよびその製法に関する。
〈従来の技術〉 内視鏡は、その先端を体腔(例えば血管)の目的部位ま
で挿入し、カテーテルチューブのルーメン内に収納され
た送光用および受光用の光ファイバーを通じて目的部位
の観察を行い、または他のルーメンを通じて薬液の投与
等を行うものであるが、内視鏡を体腔に対して固定する
ため、あるいは血管内の観察を行うに際し、視野の妨げ
となる血液を排除し、透明液体に置換するときの境界と
するために、膨張、収縮自在なバルーンを有するバルー
ン付カテーテルが用いられる。
このバルーン付カテーテルは、可撓性を有するカテーテ
ルの先端部に例えばゴムのような弾性材料で構成された
円筒状のバルーンが取り付けられ、一方、カテーテルに
はバルーン内へ連通ずるルーメンが形成され、このルー
メンを通じてバルーン内へ作動流体(例えば空気、生理
食塩水)を送り込んでバルーンを膨張、収縮させるもの
である。
ところで、従来、バルーン付カテーテルを製造するに際
し、カテーテルへのバルーンの取り付けは次のような方
法により行われていた。
まず、カテーテルのバルーン取付位置に円筒状のバルー
ンを被包装着し、次いでバルーンの両端部にそれぞれ細
い糸を数回巻き付けて縛ることにより、バルーンの両端
部をカテーテルに密着させるものである。
しかるに、この方法では、バルーン取り付けの作業性が
悪く、しかも糸が常にカテーテルの軸に対して垂直に巻
き付けられるとは限らないため、それが原因でバルーン
を膨張させた際偏心すること(片ぶくわ)があり、挿入
した体腔内でカテーテルが血管の中心部に位置しないた
め、観察視野が十分に得られないという不都合が生じる
。 また、巻き付けられた糸がほぐれる可能性があり、
これによりバルーンの気密性または液密性を失うことも
ある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解消し、
バルーン膨張時に偏心を生じず、またバルーン取り付け
の際の作業性が良いバルーン付カテーテルおよびその製
法を提供することにある。
く問題点を解決するための手段〉 このような目的を達成するために、本発明者らは糸の巻
き付けによる方法に代わるバルーンの取り付は方法につ
いて鋭意研究の結果、一対の環状部材により筒状のバル
ーンの両端部をカテーテルに対して締着固定することお
よびその締着の好適な方法を見い出し、本発明に至った
即ち、本発明は、カテーテルと、 該カテーテル先端部付近のカテーテル外周壁回りに設置
された筒状のバルーンと、 前記カテーテルに形成され、その先端が閉塞したバルー
ン膨張用のルーメンと、 該ルーメンと前記バルーン内とを連通ずる側孔と、 前記バルーンの両端部を前記カテーテルに対して締着固
定する一対の環状部材とを有することを特徴とするバル
ーン付カテーテルを提供するものである。
前記環状部材は、熱によって実質的に径が変化しない材
料からなる剛性リングであるのがよい。
前記剛性リングは、その内径が前記カテーテルの外径と
前記バルーンの肉厚の2倍との和より小さいのがよい。
前記剛性リングは、その外径が前記カテーテルの外径と
ほぼ、等しいのがよい。
また、前記環状部材は、温度変化により膨張、収縮可能
な材料で構成され、収縮によって前記バルーンを締着固
定するリングであるのがよい。
前記リングを、形状記憶材料で構成するのがよい。
前記リングは、収縮時の内径が前記カテーテルの外径と
前記バルーンの肉厚の2倍との和より小さいものである
のがよい。
前記リングは、収縮時の外径が前記カテーテルの外径と
ほぼ等しいものであるのがよい。
また、本発明は、少なくとも1つのルーメンを有するカ
テーテルのバルーン取付位置に縮径部を形成し、 次いで、前記縮径部に筒状のバルーンを被包装着すると
ともに、前記バルーンの両端部のバルーン外周に一対の
熱によりて実質的に径が変化しない材料からなる剛性リ
ングを装着し、次いで、前記縮径部を膨張させて、前記
カテーテルに対して締着固定することを特徴とするバル
ーン付カテーテルの製法を提供するものである。
前記カテーテルの所望のルーメンにルーメン閉塞防止用
の芯棒を挿入した状態で前記縮径部を膨張させるのがよ
い。
前記カテーテルを熱可塑性樹脂で構成し、前記縮径部の
形成はカテーテルを加熱しつつ軸方向に引っ張ることに
より行うものであるのがよい。
前記縮径部の膨張は、縮径部を加熱し、次いで冷却する
ことにより行われるのがよい。
また、本発明は、少なくとも1つのルーメンを有するカ
テーテルのバルーン取付位置に筒状のバルーンを被包装
着するとともに、前記バルーンの両端部のバルーン外周
に温度変化により膨張、収縮可能な材料で構成される一
対のリングを膨張させた状態で装着し、 次いで、前記一対のリングの温度を変化させて収縮させ
、該リングにより前記バルーンの両端部を前記カテーテ
ルに対して締着固定することを特徴とするバルーン付カ
テーテルの製法を提供するものである。
前記カテーテルの所望のルーメンにルーメン閉塞防止用
の芯棒を挿入した状態で前記リングを収縮させるのがよ
い。
前記リングを、形状記憶材料で構成するのがよい。
以下、本発明のバルーン付カテーテルおよびその製法を
添付図面に示す好適実施例について詳細に説明する。
まず、本発明のバルーン付カテーテルを内視鏡に適用し
た場合の構成について説明する。
第1図は、本発明のバルーン付カテーテルの構成例を示
す縦断面図である。 同図に示すように、バルーン付カ
テーテル1は、例えばポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
シリコーンゴム、PE、ナイロン、EVA等のような可
撓性を有する材料で構成されるカテーテル2を有する。
このカテーテル2には、以下に述べるような用途、機能
の異なる種々のルーメンが形成されている。
バルーン膨張用ルーメン3は、後述するバルーン7内へ
作動流体(気体、液体を問わない)を送り込んでバルー
ン7を膨張させ、または作動流体を排出してバルーン7
を収縮させるためのものである。 このバルーン膨張用
ルーメン3の先端は閉塞しており、またカテーテル2の
側部に形成された側孔4によって、バルーン膨張用ルー
メン3とバルーン7内とが連通している。 なお、側孔
4は複数個形成されていてもよい。
ファイバー収納ルーメン5は、カテーテル2の先端へ開
放しており、このルーメン内には、バルーン付カテーテ
ル1を内視鏡に用いる場合に、体腔内壁を観察するため
の送光用および受光用の光ファイバーの束が収納される
第2図に示すフラッシュ用ルーメン6は、カテーテル2
の先端部へ開放し、この開口より体腔内に流体を注入し
、あるいは、体腔内より流体を吸引することができる。
 具体的には、このルーメン6は、内視鏡により血管内
を観察する場合に、視界の妨げとなる血液を押し出すた
めの透明液体(例えば生理食塩水)を噴射するフラッジ
用チャンネルとして用いられる。
また、バルーン付カテーテル1を挿入、留置した体腔内
へ薬液を投与し、または体腔内の液体を採取するのにも
用いられる。
なお、本発明は、カテーテル2に形成されるルーメンの
数、種類、内径等は上述したものに限定されないことは
いうまでもない。
カテーテル2の先端部付近のカテーテル外周壁回りには
、筒状、好ましくは円筒状のバルーン7が側孔4を覆う
ように設置されている。 このバルーン7は、例えばシ
リコーンゴム、ラテックスゴムのようなゴム材料、また
はウレタン、PVC,EVA等で構成され、膨張、収縮
自在のものである。
バルーン7は、その両端部にて一対のリング(環状部材
)8.8によりカテーテル2に対して締着固定されてい
る。
このリング8.8は、例えばステンレス、アルミニウム
、クロム、ニッケル、チタン等の金属またはこれらを含
む合金、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エリア樹脂、
ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリカーボネイト樹脂等の硬質樹脂等で構成される
剛性リング、あるいは形状記憶材料(形状記憶合金、形
状記憶プラスチック等)、収縮プラスチック、フッ素系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル等の収縮可能
な材料で構成されるリングが挙げられ、その構成材料は
後述するバルーンの取り付は方法によって定まる。
リング8.8の内径(収縮可能な材料のリングの場合に
は収縮時の内径)は、カテーテル2の外径とバルーン7
の肉厚の2倍との和より小さいのが好ましい。  これ
によりリングの締着部においてくびれ9.9が形成され
、リング8,8がずれを生じることがなく、しかも、リ
ング8.8によりバルーン7の両端部がくびれ9.9内
に挟み込まれて密着するため、バルーン7内の作動流体
がリングの締着部から漏出することなくバルーン7の気
密性または液密性を確保することができる。
また、リング8.8の外径(収縮可能な材料のリングの
場合には収縮時の外径)は、カテーテル2の外径とほぼ
等しいのが好ましい。
即ち、リング8,8がカテーテル2の外周面より突出し
ていると、バルーン付カテーテル1を体腔に挿入する際
にリング8.8が体腔に接触し、円滑な挿入を妨げるお
それがあり、また外見上(見栄え)の点でも好ましくな
いからである。
このように形が特定されたリング8.8によりバルーン
7をカテーテル2に締着固定することにより、バルーン
の両端部は、その外周方向に沿って均等に締め付けられ
るため、バルーン7を膨張させた際(第1図中点線で示
す)、偏心(片ぶくれ)を生じない。 従って、リング
8.8の幅は一定であるのが好ましい。
次に、本発明のバルーンの取り付は方向について説明す
る。
第3a図〜第3d図は、本発明のバルーンの取り付は方
法の工程例を示す斜視図である。
第3a図に示すように、ルーメン3.5および6が形成
されているカテーテル2のバルーン取付位置を加熱(例
えば80〜200℃)して軟化させるとともに、カテー
テル2を図中矢印方向へ引っ張って縮径部21を形成す
る。 なお、カテーテル2は、縮径部21を形成し易い
ように、熱可塑性樹脂で構成されているのがよい。 特
に好適な熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
また、カテーテル2を加熱する方法としては、例えばド
ライヤーにより熱風を吹き付ける方法、オーブン中に放
置し加熱する方法、熱湯に浸漬する方法等が可能で、あ
る。
なお、縮径部21の形成は、上記加熱による方法に限ら
れない。
次に、縮径部21の外周にバルーン膨張用ルーメン3へ
連通ずる側孔4を穿設する。
なお、この側孔4の形成は、後述するバルーン7の被包
装着の前であればいつ行ってもよく、予めルーメン3,
5.6および側孔4が形成されているカテーテル2に縮
径部21を形成してもよい。
次に、第3b図に示すように、カテーテル2をA−A線
で切断し、円筒状のバルーン7を縮径部21に側孔4を
覆うように被包装着するとともに、バルーン7の両端部
のバルーン外周に一対の剛性リング81.81を装着す
る。
なお、バルーンフおよび剛性リングat、atは縮径部
21に対して遊嵌状態で装着されている。 また、これ
らの装着作業を容易に行うために、バルーン7の両端部
外周に予め剛性リングat、atが接着固定されている
ものを縮径部21に装着してもよい。
剛性リングat、atは、次工程で縮径部21、を膨張
させたときでもその径が実質的に変化しない程度の剛性
を有するものであればいかなるものでもよく、前述した
材料により構成されているものが挙げられる。 そして
剛性リング81.81の内径および外径についても前記
と同様である。
また、このとき各ルーメンに芯棒10および11を縮径
部21の全長にわたって挿入しておく。 この芯棒10
,11は、次工程で縮径部21を膨張させたとき、剛性
リング81゜81がカテーテル2を締め付けることによ
りルーメンが閉塞するのを防止するため、即ちルーメン
の横断面積を確保するために挿入される。
第3b図では、バルーン膨張用ルーメン3およびファイ
バー収納ルーメン5にそれぞれ芯棒10および11が挿
入されているが、これに限らず、閉塞を生じるおそれの
ある任意のルーメンに芯棒を挿入すればよい。 また、
いずれのルーメンにも芯棒を挿入せずに縮径部21を膨
弓長させてもよい。
次に、第3c図に示すように、縮径部21を再び加熱(
例えば80〜200℃)して縮径部21をほぼ元の径に
戻るまで膨張させ、さらにこれを冷却して定着させる。
このとき、剛性リング内側のカテーテルは剛性リングの
内径以上に膨張することはできず、くびれ9.9が形成
され、その結果バルーン7の両端部は剛性リング81.
81により締め付けられ、くびれ9,9内に締着固定さ
れる。
バルーン7の両端部は、くびれ9.9内に確実に圧着さ
れ、しかもバルーンの外周方向に沿って均等に圧着され
ているため、バルーン7の気密性または液密性が確保さ
れるとともにバルーン7を膨張させたとき偏心(片ぶく
わ)を生じない。
縮径部21を加熱する方法としては、例えばドライヤー
により熱風を吹き付ける方法、カテーテル2を恒温槽に
入れる方法、熱湯に浸漬する方法等が可能である。
なお、縮径部21の膨張は、上記加熱−冷却による方法
に限られない。
その後、カテーテル2の先端に先端加工を施すことによ
り、第3d図に示すようなバルーン付カテーテル1が完
成する。
ファイバ収納ルーメン5およびフラッシュ用ルーメン6
に芯棒を挿入し、バルーン膨張用ルーメン3から芯棒を
抜き取った状態で先端加工を施すことにより、第1図に
示すように、ルーメン5および6はカテーテル2の先端
へ開放し、ルーメン3は先端が閉塞する。
第4a図〜第4c図は、本発明の他のバルーンの取り付
は方法の工程例を示す斜視図である。
第4a図に示すように、ルーメン3.5および6が形成
されているカテーテル2のバルーン取付位置に円筒状の
バルーン7を予め形成されている側孔4を覆うように被
包装着するとともに、バルーン7の両端部のバルーン外
周に一対の収縮リング82.82を装着する。 この収
縮リング82.82は、例えば形状記憶合金、形状記憶
プラスチックのような形状記憶材料、収縮プラスチック
等の加熱、外力の付加等により収縮可能な材料で構成さ
れている。
なお、第4a図に示すリング装着の際には、収縮リング
82.82は収縮していない状態、即ち、リング82の
内径がカテーテル2の外径とバルーン7の肉厚の2倍と
の和以上となっている。
また、このとき前記と同様に所望のルーメンに芯棒to
、tt等を挿入する。
次に、第4b図に示すように、収縮リング82.82を
収縮させる。 例えば形状記憶合金製の収縮リング82
.82の場合には、リングを加熱(例えば、50〜20
0℃)することにより収縮(形状の復元)させることか
できる。
なお、収縮時のリング82.82の内径および外径につ
いては前記と同様である。
このように、リング82.82の収縮によってリング内
側のカテーテルはリングにより締め付けられてくびれ9
.9が形成され、その結果バルーン7の両端部は収縮リ
ング82゜82によりくびれ9.9内に締着固定される
バルーンフの両端部は、くびれ9.9内に確実に圧着さ
れしかも、バルーンの外周方向に沿って均等に圧着され
ているため、バルーン7の気密性または液密性が確保さ
れるとともにバルーン7を膨張させたとき偏心(片ぶく
れ)を生じない。
その後、カテーテル2の先端に先端加工を施すことによ
り、第4C図に示すようなバルーン付カテーテル1が完
成する。 先端加工に際しての芯棒の取り扱いについて
は前記と同様である。
〈実施例〉 (本発明例1) 以下の方法により内視鏡用カテーテルにバルーンの取り
付けを行った。 なお、カテーテルチューブの諸条件は
次の通りである。
(カテーテル) 材 貿:塩化ビニル製 通常時外径:2.3mm 縮径時外径: 1.8mm ルーメン:3ルーメン(ファイバー収納ルーメン、フラ
ッシュ用ルーメン、 バルーン膨張用ルーメン) 〔バルーン〕 材 質ニラテックスゴム製 形・状:円筒状 肉  厚 :0.1mm 内  径 :1.9mm 有効長:  tomm 〔リング〕 材 質ニステンレス製 肉  厚 Ho、1mm 内  径 :2.1mm 幅  Hl、Omm (芯 棒] 材 質ニステンレス製 外  径 :  0. 9mm、  0. 28mm上
記カテーテルの先端部(バルーン取付位置)付近にドラ
イヤーにより熱を与えながらカテーテルを第38図中の
矢印方向に引っ張り、約20mm長の縮径部(外径1.
8mm)を形成した。
次いで、縮径部のカテーテル先端側の通常径部を切断し
、ファイバー収納ルーメンとフラッシュ用ルーメンに、
ルーメン閉塞防止のために各ルーメンの内径とほぼ等し
い径の芯棒を挿入、固定した。
次に縮径部上にバルーン膨張用ルーメンと連通ずる側孔
を1個穿設し、この側孔を覆うように、予めその両端に
バルーン固定用の剛性リングを接着剤で固定したバルー
ンをカテーテルの縮径部に被包装着した。
この状態でカテーテルチューブを恒温槽に入れ120℃
で1分間加熱した後、水で冷却しカテーテルの縮径部を
ほぼ元の径まで膨張させた。
このとき、リング内側のカテーテルは剛性リングの内径
以上に膨張することはできず、くびれ(くぼみ)を形成
し、その結果、カテーテルのくびれ部とリングに挟まれ
たバルーンはリングにより締め付けられ、カテーテル上
に圧着固定された。 リングおよびバルーンを指で触れ
、固定状態を確認したが、ずれることなく確実に固定さ
れていた。 また、更に安全性を高めるためバルーン両
端の全外周をカテーテルに接着剤を用いて固定した。
次に、カテーテル先端を先端加工した。
このとき、フラッシュ用ルーメンとファイバー収納用ル
ーメンには前記芯棒を挿入したままで先端加工を行った
ので、両ルーメンは先端へ開放し、バルーン膨張用ルー
メンは先端が閉塞した。
以上の手順でバルーンの取り付けを終了し、芯棒を抜ぎ
取った。 最後に予めカテーテルの基端部に装着してお
いたバルーン膨張用エアー注入コネクタより、シリンジ
を用いてバルーン膨張用ルーメンにエアーを注入し、バ
ルーンを膨張させた。 このとき、バルーンは偏心する
ことなく対称に膨張(膨張時直径6 mm)した。
また、バルーンの膨張、収縮を10回縁り返し行ったが
、固定部に異状はなく、エアーの漏れも全く生じなかり
な。
なお、バルーンの取り付けに要した時間は5〜10分程
度であり、取り付は作業°は容易であった。
(本発明例2) 以下の方法′により内視鏡用カテーテルにバルーンの取
り付けを行った。 なお、カテーチルチューブの諸条件
は次の通りである。
〔カテーテル〕
材 質:塩化ビニル製 外  径 :2.3mm ルーメン=2ルーメン(ファイバー収納ルーメン、バル
ーン膨張用ルーメン) 〔バルーン〕 材 質ニラテックスゴム製 形 状二円筒状 肉  厚 :0.09mm 内  径 :2.Omm 有効長:  10mm 〔バルーン固定用リング〕 材 質:形状記憶合金にッケル・ チタン)製 肉  厚 :0.1mm 通常時内径:2.5mm 収縮時内径:2.1mm 幅  :1mm 〔芯 棒〕 材 質ニステンレス製 外  径 :  0. 8mm、  0. 3mmファ
イバー収納用ルーメンおよびバルーン膨張用ルーメンに
、ルーメン閉塞防止のために、各ルーメンの内径とほぼ
等しい径の芯棒を挿入、固定した。
次いで、上記カテーテルの先端部から約10mmの位置
(バルーン取付部のほぼ中央部)にバルーン膨張用ルー
メンへ連通ずる側孔を1個穿設し、この側孔を覆うよう
にバルーンをカテーテルの縮径部に被包装着した。 さ
らに、そのバルーンの両端部にバルーン固定用の収縮可
能なリングを装着した(第4a図参照)。
このリングは形状記憶合金製で、その特性は、通常時は
内径2.5mmであるが、加熱すると、内径2.1mm
となるものである。
次に、一対のリングを熱湯に浸漬して50℃以上に加熱
し、リングの内径を2.1mmまで収縮させた(第4b
図参照)。
このとき、リングの収縮に伴ってリング内側のカテーテ
ルにくびれ(くぼみ)が形成され、その結果、カテーテ
ルのくびれ部とリングに挟まれたバルーンはリングによ
り締め付けられ、カテーテル上に圧着固定された。  
リングおよびバルーンを指で触れ、固定状態を確認した
が、ずれることなく確実に固定されていた。
また、更に安全性を高めるためバルーン両端の全外周を
カテーテルに接着剤を用いて固定した。
次に、カテーテルの先端を先端加工した。
このとき、ファイバー収納用ルーメンには前記芯棒を挿
入したままで、バルーン膨張用ルーメンからは芯棒を抜
き取って先端加工を行ったのでファイバー収納用ルーメ
ンは先端へ開放し、バルーン膨張用ルーメンは先端が閉
塞した。
以上の手順でバルーンの取り付けを終了し、芯棒を抜き
取った。 最後に予めカテーテルの基端部に装着してお
いたバルーン膨張用エアー注入コネクタより、シリンジ
を用いてバルーン膨張用ルーメンにエアーを注入し、バ
ルーンを膨張させた。 このとき、バルーンは偏心する
ことなく対称に膨張(膨張時直径6 mm)した。
また、バルーンの膨張、収縮を10回繰り返し行ったが
、固定部に異状はなく、エアーの漏れも全く生じなかっ
た。
なお、バルーンの取り付けに要した時間は5〜10分程
度であり、取り付は作業は容易であった。
(比較例) 本発明2と同様のカテーテルおよびバルーンを用い、次
のような従来法により内視鏡用カテーテルにバルーンの
取り付けを行った。
本発明例2と同様にして側孔の穿設およびバルーンの被
包装着後、バルーンの両端にナイロンの糸を10回巻き
付け、接着してバルーンをカテーテルに固定した。
先端加工を行った後、同様にしてエアーの注入によりバ
ルーンを膨張させたところ、バルーンは20%程度偏心
した。
なお、バルーンの取り付けに要した時間は20分であり
、その作業は困難であった。
〈発明の効果〉 本発明のバルーン付カテーテルによれば、一対の環状部
材により筒状バルーンの両端部をカテーテルに対して締
着固定することにより、バルーンがカテーテルに対し確
実に固定され、バルーンの気密性または液密性が長期的
に保たれるとともにバルーンの膨張時に偏心(片ぶくれ
)を生じることがない。
また、本発明のバルーン付カテーテルの製法によれば、
上記効果を有するバルーン付カテーテルを提供すること
ができることに加え、従来の糸の巻き付けによりバルー
ンを取り付ける方法に比べ、取り付は作業が容易で、作
業効率が良く、よってバルーン付カテーテルの生産性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のバルーン付カテーテルの構成例を示
す縦断面図である。 第2図は、第1図中のII −II線での断面図である
。 第3a図、第3b図、第3C図および第3d図は、本発
明のバルーン付カテーテルの製法の工程例を示す斜視図
である。 第4a図、第4b図および第4C図は、本発明の他のバ
ルーン付カテーテルの製法の工程例を示す斜視図である
。 符号の説明 1・・・バルーン付カテーテル、 2・・・カテーテル、 21・・・縮径部、 3・・・バルーン膨張用ルーメン、 4・・・側孔、 5・・・ファイバー収納ルーメン、 6・・・フラッシュ用ルーメン、 7…バルーン、 8・・・リング、 81・・・剛性リング、 82・・・収縮リング、 9・・・くびれ、 10.11−・・芯棒 る2 石ミ迎 、井ぞ鴛 ね F I G、1 シ I    FIG、2 FIG、3a FIG、4a FIG、4b

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カテーテルと、 該カテーテルの先端部付近のカテーテル 外周壁回りに設置された筒状のバルーンと、前記カテー
    テルに形成され、その先端が閉塞したバルーン膨張用の
    ルーメンと、 該ルーメンと前記バルーン内とを連通する 側孔と、 前記バルーンの両端部を前記カテーテルに 対して締着固定する一対の環状部材とを有することを特
    徴とするバルーン付カテーテル。
  2. (2)前記環状部材は、熱によって実質的に径が変化し
    ない材料からなる剛性リングである請求項1に記載のバ
    ルーン付カテーテル。
  3. (3)前記剛性リングは、その内径が前記 カテーテルの外径と前記バルーンの肉厚の2倍との和よ
    り小さい請求項2に記載のバルーン付カテーテル。
  4. (4)前記剛性リングは、その外径が前記 カテーテルの外径とほぼ等しい請求項2または3に記載
    のバルーン付カテーテル。
  5. (5)前記環状部材は、温度変化により膨張、収縮可能
    な材料で構成され、収縮によって前記バルーンを締着固
    定するリングである請求項1に記載のバルーン付カテー
    テル。
  6. (6)前記リングを、形状記憶材料で構成する請求項5
    に記載のバルーン付カテーテル。
  7. (7)前記リングは、収縮時の内径が前記 カテーテルの外径と前記バルーンの肉厚の2倍との和よ
    り小さい請求項5または6に記載のバルーン付カテーテ
    ル。
  8. (8)前記リングは、収縮時の外径が前記 カテーテルの外径とほぼ等しい請求項5ないし7のいず
    れかに記載のバルーン付カテーテル。
  9. (9)少なくとも1つのルーメンを有する カテーテルのバルーン取付位置に縮径部を形成し、 次いで、前記縮径部に筒状のバルーンを被包装着すると
    ともに、前記バルーンの両端部のバルーン外周に一対の
    熱によつて実質的に径が変化しない材料からなる剛性リ
    ングを装着し、次いで、前記縮径部を膨張させて、前記
    リングにより前記バルーンの両端部を前記カテーテルに
    対して締着固定することを特徴とするバルーン付カテー
    テルの製法。
  10. (10)前記カテーテルの所望のルーメンにルーメン閉
    塞防止用の芯棒を挿入した状態で前記縮径部を膨張させ
    る請求項9に記載の バルーン付カテーテルの製法。
  11. (11)前記カテーテルを熱可塑性樹脂で構成し、前記
    縮径部の形成はカテーテルを加熱しつつ軸方向に引っ張
    ることにより行う請求項9または10に記載のバルーン
    付カテーテルの製法。
  12. (12)前記縮径部の膨張は、縮径部を加熱し、次いで
    冷却することにより行う請求項9ないし11のいずれか
    に記載のバルーンの付カテーテルの製法。
  13. (13)少なくとも1つのルーメンを有するカテーテル
    のバルーン取付位置に筒状のバルーンを被包装着すると
    ともに、前記バルーンの両端部のバルーン外周に温度変
    化により膨張、収縮可能な材料で構成される一対のリン
    グを膨張させた状態で装着し、 次いで、前記一対のリングの温度を変化させて収縮させ
    、該リングにより前記バルーンの両端部を前記カテーテ
    ルに対して締着固定することを特徴とするバルーン付カ
    テーテルの 製法。
  14. (14)前記カテーテルの所望のルーメンにルーメン閉
    塞防止用の芯棒を挿入した状態で前記リングを収縮させ
    る請求項13に記載のバルーン付カテーテルの製法。
  15. (15)前記リングを、形状記憶材料で構成する請求項
    13または14に記載のバルーン付カテーテルの製法。
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