JPH01186414A - 自動車用空調装置の内外気取入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用空調装置の内外気取入装置に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来より、自動車用空調装置においては、車両の内気、
外気を選択的に取込めるようにしである。

この種の内外気取入装置としては、従来より種々のもの
が実用化されている。例えば、実公昭６１−３３２７９
、特開昭５６−３９９１２号公報等に開示されるように
、内外気切換箱（インテークダクト）に内気導入口及び
外気導入口を夫々１個或いは２個ずつ設け、これらの内
外気導入口を１個或いは２個の切換ダンパにて開閉制御
したり、その他にも、実公昭６２−３３６０４号公報等
に開示されるように、内外気切換箱を半球状とし、この
切換箱に内気導入口及び外気導入口を設けると共に、切
換箱の球面内側に沿って摺動する球面状ダンパを設け、
この球面状ダンパの摺動により内外気導入口を切換えて
内気、外気を導入するものがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述したように従来の内外気取入装置は、内外気切換箱
に内外気導入口及び切換ダンパを配置する方式を採用す
るが、いずれも内外気切換箱の大きさや内外気導入口の
面積の制約から、空気取入量にも自ずと限度があり、ま
た、内外気切換箱や切換ダンパ等は流路抵抗となり、流
量損失等発生の要因となるものであった。従って、最近
のように車室内の快適性追求により、増々、高静圧、高
風量化が要求される状況に対しては、従来方式の内外気
切換装置では、これらの要求に充分に対応しきれず、そ
の改善が望まれていた。

本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、自動車用空調装置における高静圧、
高風量化を図り得る新規な内外気取入装置を提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を達成するためには、空気取入量の
大きな制約及び流路抵抗要素となる内外気切換箱を廃止
すべきものとの見地に立って、次のような手段を講じた
ものである。

すなわち、本発明は、空気入口及び空気出口を有するス
クロールケーシングと、前記スクロールケーシング内で
回転する遠心ファンと、略１／４円周の筒状或いは略１
／４球状を呈する中空ダンパとを備え、前記空気入口側
の前記スクロールケーシングの面上には前記中空ダンパ
をその回転軌跡が前記空気入口の上方にて略半円をなす
ように駆動機構を介して回動可能に設け、且つ前記中空
ダンパの回動方向の両端を夫々開口させ、これらの各開
口と前記空気入口側のスクロールケーシング面との間の
空間が、前記中空ダンパの左右の回動により交互に開閉
するよう設定し、この開閉空間のうち前記中空ダンパを
一方向に回動させる時に開く空間を内気導入部とし、前
記中空ダンパを他方向に回動させる時に開く空間を外気
導入部としてなる。

〔作用〕

上記構成よりなる本発明によれば、中空ダンパが略１／
４円周の筒状、或いは略１／４球状を呈し、且つ中空ダ
ンパの回動方向両端が開口されているので、この中空ダ
ンパを駆動機構を介してスクロールケーシング面上で略
半円軌跡を描くように左右方向に回動させれば、スクロ
ールケーシング面一りに２方向の空気取入空間（放射状
空間）が形成される。例えば、中空ダンパを左右の一方
向に回動させれば、中空ダンパの一方の開口とスフロー
ルケーシング面との間が開いてゆき、他方のダンパ開目
端とスクロールケーシング面との間が閉じてゆき、逆に
、中空ダンパを他方向に回動させれば、上記動作と反対
の動作がなされる。そして、このような中空ダンパの回
動により開く空間を空気取入空間として、この空気取入
空間のうち一方の空間を内気導入部とし、他方の空間を
外気導入部とすれば、中空ダンパをスクロールケーシン
グ面で左右方向に回動させることで、中空ダンパの回動
位置に応じて内気、外気或いは内外混合気を選択的にス
クロールケーシング内に導入できる。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は本発明の第１実施例を示す斜視図、第２図は第
１実施例のＩ−Ｉ線断面図、第３図は第１実施例の正面
図である。

図中、１はスクロールケーシングで、上面に空気入口（
ベルマウス）ｌａが、側面に空気出口１ｂが形成され、
内部には、モータ８により回転する遠心ファン２が収容
配置される。

スクロールケーシング１の上面には、空気入口１ａの中
央をまたがるようにして細枠状のコ字形状ゲート４が設
けられている。このゲート４はケーシング１上面に鉛直
方向に直立するようにして固定配置されている。

５は略１／４円周の筒状を呈する中空ダンパで、この中
空ダンパ５は、その両側板５ａがゲート４の両側に軸支
されてゲート４内をくぐるような状態で回動できる構造
としである。すなわち、ゲート４の両側下部には、孔１
２（第２図に示す）が対向配設され、名札１２に軸ピン
６を挿通し、軸ピン６の一端を中空ドア５の各側板５ａ
に固定し、他端を回転アクチュエータ７の出力部と結合
し、回転アクチュエータフの駆動により、中空ダンパ５
が半円状の回転軌跡を描くようにして左右回動する（こ
こで、左右回動の方向性は図面に向かって定める）。中
空ダンパ５は、回動方向の両端に開口部Ａ及びＢが配さ
れている。

第４図は中空ダンパ５の端部構造を示す断面図であり、
同図に示すように中空ダンパ５の回動方向の両端には、
両側に薄肉突起９を有する弾性体１０（例えば、ゴムで
射出成形した物、又は、発泡ウレタンの成形材）が、中
空ダンパ５に設けた凸部５ｂに係合されており、中空ダ
ンパ５が左右の最大回動位置に至ると、第２図に示すよ
うに、一方の弾性体１０の薄肉突起部９がケーシング１
上面に当接し、他方の弾性体１０の薄肉突起９がゲート
４に当接し、このような弾性部材の当接を介して、上記
当接面のシール性が確保される。また、本実施例では、
中空ダンパ５を左方向に回動させた時に開く空間（スク
ロールケーシング面とダンパ開口Ｂとの間の空間）Ｓ２
を外気取入側とし、中空ダンパ５を右方向に回動させた
時に開く空間（スクロールケーシング面とダンパ開口Ａ
との間の空間）Ｓ工を内気取入側とし、この空間Ｓ１゜
Ｓ２をゲート４で仕切る。そして外気取入側の空間Ｓ２
を外気導入ダクト（図示せず）と接続する。

このダクト接続は、ゲート４が仕切られる空間ＳＺを包
み込むように外気導入ダクト一端を継手を介して嵌め込
んで行なうものである。一方、内気取入側となる空間Ｓ
１は、内気の雰囲気にさらしてあらゆる方向から内気を
吸込めるように設定しである。

次に本実施例の動作について説明する。

今、ファン２が駆動状態にあり、中空ダンパ５を第１図
及び第２図における状態、すなわち右側の回動限界位置
にある状態にすると、放射状空間Ｓ１が全開で内気取入
れモードとなる。この場合には、車室からの内気は、左
側の放射状空間部Ｓ１にあらゆる方向から吸入され、フ
ァン２の回転に伴い、この内気がダンパ開口Ａ及びケー
シング１の入口１ａを通ってケーシング１内の流路Ｂを
通り、出口上すから出て図示していない冷暖房ユニット
に導入される。次にこの位置から、中空ダンパ５をアク
チュエータフにより左側の回動限界位置まで回動させる
と、中空ダンパ５が左側の空間Ｓ１を覆い、右側の空間
Ｓ２が開放される。また、この状態では、中空ダンパ１
の左側端の弾性体１０がスクロールケーシング面上に当
接し、右側端の弾性体１０がゲート４に当接する。これ
により、左側放射状空間Ｓ１が密閉状態となる。従って
、この場合には、外気導入モードとなり、フ　　　Ｃア
ン２の回転に伴って空間Ｓ２から外気が取り入れられ、
ケーシング１内の流路及び出口１ｂを通して、冷暖房ユ
ニットに導入される。このように、本実施例は、軸６を
支点として、中空ダンパが回動することで、内気、外気
を切換えて選択的に導入することができる。また、アク
チュエータフの駆動制御により中空ダンパ５を半円回転
軌跡の途中位置に停止させると、放射状空間Ｓｓ及びＳ
２の双方が中空ダンパ５の停止位置に応じて一部開放さ
れ、内外気のミックスされた空気が導入される。

しかして、本実施例によれば下記のような種々の効果を
奏し得る。

（１）本実施例では、従来の如き内外気切換箱を廃止し
て、中空ダンパ５の回動だけで内外気切換。

導入を行ない得るので、取入用流路での通風抵抗は、風
量の大小に無関係に限りなく零となる。

又、内気、外気の取入口の空間部の容積は、ゲ−１−４
の位置によって自由に調節でき、しかも大量の空気を効
率良く導入できる。従って、例えば、大型乗用車等のよ
うに大風量化を要求される車両においても、低騒音にし
て高静圧、高風量化の空調装置を実現することができる
。

（２）更に内外気切換箱をもたないので、ゲート４の位
置でしきられる外気側空間部Ｃに車両の外気導入ダクト
等をつなぐだけで、いかなる車両にでも取付可能となっ
て汎用性が確保される。

（３）更に、中空ダンパ５は、内気モード、外気モード
の所定の位置にある時には、中空ダンパ５の両端に設け
た弾性体１０がゲート４及びスクロールケーシング上面
に当接するので、確実なシール性を得ることができる。

（４）更に、本実施例によれば、中空ダンパ５を回動す
る為の回転軸６を、スクロールケーシング１の上面近傍
に設置することにより、中空ダンパ６を回転するための
アクチュエータ７をスクロールケーシングの上面に直接
設置する事が出来、しかもアクチュエータ７を直接中空
ダンパ６の回転軸部に連結することができるので、従来
の如くアクチュエータとダンパとの連結が複雑していた
のを、構造的に簡素化することができる。

（５）シかも、アクチュエータはスクロールケーシング
のおいているスペース上に取り付けている為、台座が安
定しており、振動等にもかなり強力な固定となる。

第５図は本発明の第２実施例を示すもので、第１実施例
と同一符号は同−或いは共通する要素を示すものである
。本実施例と第１実施例との異なる点は、中空ダンパ５
を回動させるための軸６とダンパ５を駆動させるための
駆動機構との結合構造にある。すなわち、本実施例では
、軸６にリンク１３を取付け、このリンク１３を介して
軸６と手動回動操作機構のワイヤ或いは負圧式、電動式
等の種々のアクチュエータとを連結させたものである。

本実施例も第１実施例同様の効果を奏し得る。

なお、上記第１．第２実施例では、中空ダンパ５として
１７４円周の筒状体を用いるが、これに代えて、１／４
球状のダンパを用いても同様の効果を奏し得る。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、スクロールケーシング上
に従来の如き内外気切換箱を設置する必要性がなくなり
、そのため、内外気取入れの際の通風抵抗の大幅な減少
及び空気取入効率を向上させて、自動車空調装置の高静
圧、高風量を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す斜視図、第２図は第
１図のＩ−Ｉ線断面図、第３図は第１実施例の正面図、
第４図は第１実施例の部分断面図、第５図は本発明の第
２実施例を示す斜視図である。 １・・・スクロールケーシング、１ａ・・・空気入口、
１ｂ・・・空気出口、２・・・ファン、４・・・ゲート
、５・・中空ダンパ、６・・・回動軸、７・・駆動機構
、１０・・・シール部材、Ａ、Ｂ・・ダンパ開口部、Ｓ
ｌ・・内気取入空間、Ｓ２・・・外気取入空間。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．空気入口及び空気出口を有するスクロールケーシン
   グと、前記スクロールケーシング内で回転する遠心フア
   ンと、略１／４円周の筒状或いは略１／４球状を呈する
   中空ダンパとを備え、前記空気入口側の前記スクロール
   ケーシングの面上には前記中空ダンパをその回転軌跡が
   前記空気入口の上方にて略半円をなすように駆動機構を
   介して回動可能に設け、且つ前記中空ダンパの回動方向
   の両端を夫々開口させ、これらの各開口と前記空気入口
   側のスクロールケーシング面との間の空間が、前記中空
   ダンパの左右の回動により交互に開閉するよう設定し、
   この開閉空間のうち前記中空ダンパを一方向に回動させ
   る時に開く空間を内気導入部とし、前記中空ダンパを他
   方向に回動させる時に開く空間を外気導入部としてなる
   ことを特徴とする自動車空調装置の内外気取入装置。
2. ２．第１請求項において、前記スクロールケーシングの
   前記空気入口を配した側の面上には、この空気入口をま
   たがるようにゲートが設けられ、前記中空ダンパは、こ
   のゲート内側をくぐり抜けて回動する構造とし、且つこ
   の中空ダンパは、左右の限界位置まで回動した時に、一
   端が前記スクロールケーシング面上に他端が前記ゲート
   にシール部材を介して当接するよう設定されてなる自動
   車用空調装置の内外気取入装置。
3. ３．第２請求項において、前記スクロールケーシングは
   、前記ゲートに回動可能に軸支されてなる自動車用空調
   装置の内外気取入装置。