JPH0117211Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコーヒーこし器に関する。

従来のコーヒーこし器はコーヒー収納容器上に
置き、濾紙をセツトした後、コーヒーの粉を入れ
その上にお湯をそそぐことにより、コーヒーこし
器の下部に形成した連通孔よりコーヒー収納容器
内にコーヒーを落下させるように構成されてい
た。

このため、コーヒー豆のひき具合やお湯の温度
等によつて調理方法をかえなければならず素人で
は味の良いコーヒーを入れることができないとい
う欠点があつた。

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、素人
でも簡単に味の良いコーヒーを入れることのでき
る、比較的構造が簡単なコーヒーこし器を得るに
ある。

以下、図面に示す実施例により本考案を詳細に
説明する。

第１図乃至第４図の実施例において、１はコー
ヒーを収納するコーヒー収納容器２上に載置する
ことのできるコーヒーこし器本体で、このコーヒ
ーこし器本体１は支持台３と、この支持台３に嵌
合される容器４と、この容器４の上部開口部５を
開閉する開閉蓋６とから構成されている。前記支
持台３は前記コーヒー収納容器２上に載置できる
皿状の支持台本体７と、この支持台本体７の略中
央部に形成された筒状の嵌合部８とから構成され
ている。前記容器４は前記支持台３に支持される
濾紙９が収納される容器本体１０と、この容器本
体１０の略中央下部に形成された前記支持台３の
嵌合部８と回動可能に嵌合される嵌合部１１とか
ら構成されている。前記開閉蓋６は前記容器４の
開口部５の内壁にゆるく嵌合する嵌合片１２を有
する開閉蓋本体１３と、前記容器４内と連通する
空気抜き孔１４とから構成されている。

１５は前記支持台３に嵌合させた容器４を回動
させることにより前記容器４の嵌合部１１内に形
成した連通孔１６を開閉する開閉弁で、この開閉
弁１５は前記容器４の嵌合部１１の底板１７に形
成した孔１８と、前記支持台３の嵌合部８の底板
１９に形成した孔２０とから構成されている。

上記構成にあつては支持台３に容器４を第３図
に示すように嵌合させる。すなわち、開閉弁１５
が閉じた状態になつている。この状態で、コーヒ
ーを収納する容器２上に載置するとともに容器４
内に濾紙９をセツトする。次に濾紙９内にコーヒ
ーの粉を入れお湯をそそぐ。お湯の上部にかたま
つているコーヒーの粉はヘラ等でほぐし、開閉蓋
６で容器４の開口部を閉じる。この状態で所定時
間おき、十分に抽出された所で、支持台３を片手
で持ち、他方の片手で容器４を持つて回動させ、
第４図に示すように開閉弁１５を開くことによ
り、濾紙９、連通孔１６を通つてコーヒーをコー
ヒー収納容器２に落下させることができる。

以上の説明から明らかなように本考案にあつて
は次に列挙する効果が得られる。

(1) 上部が開口したコーヒーを収納するコーヒー
収納容器と、このコーヒー収納容器の上に載置
される皿状の支持台と、この支持台の略中央に
形成された円筒状の嵌合部と、この嵌合部の下
部位置に形成された該下部開口部の略半分以上
を覆う底板と、前記支持台上に載置される内部
に濾紙等を収納することのできる容器と、この
容器の略中央下部に形成された前記支持台に形
成された嵌合部と嵌合可能な円筒状の嵌合部
と、この嵌合部の下部位置に形成された該下部
開口部の略半分以上を覆う底板とで構成したの
で、前記支持台の嵌合部に容器の嵌合部を開口
部が閉じるように嵌合させ、この状態で容器内
に濾紙、コーヒーの粉やお湯を注いで十分にコ
ーヒーを抽出させた後、支持台と容器とを回動
させて開口部を開口し容器内のコーヒーを下部
のコーヒー収納容器内へ落下させることができ
る。したがつて、抽出濃度を任意に調整するこ
とができ、好みの味のコーヒーを容易に出すこ
とができる。

(2) 前記(1)によつて、お湯の中で十分にコーヒー
を抽出できるので、新しい豆は勿論、古い豆で
も美味しいコーヒーを出すことができる。

(3) 支持台の嵌合部に容器の嵌合部を嵌合して該
支持台と容器とを回動するだけで開口部を開閉
できる簡単な構造なので、比較的安価に製造す
ることができ、かつコーヒー液が外部に洩れる
等の故障の心配がない。

(4) 容器とコーヒー収納容器とを連通する孔を円
筒状の嵌合部の略半分近くの大きさの孔にする
ことができるので、開口時には大きな開口にで
きる。したがつて、コーヒーを効率良くコーヒ
ー収納容器内へ落下させることができる。

(5) 支持台の上部に容器を分離可能に載置してい
るので、使用後、支持台と容器とを分離して洗
うことができる。したがつて、それぞれの嵌合
部の角部まで洗い残しがないようにきれいに洗
うことができ、衛生的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図は第１図の分解正面図、第３図、第４図は使用
状態の説明図である。 １，１Ａ……コーヒーこし器本体、２……コー
ヒー収納容器、３，３Ａ……支持台、４……容
器、５……開口部、６……開閉蓋、７……支持台
本体、８……嵌合部、９……濾紙、１０……容器
本体、１１……嵌合部、１２……嵌合片、１３…
…開閉蓋本体、１４……空気抜き孔、１５，１５
Ａ……開閉弁、１６……連通孔、１７……底板、
１８……孔、１９……底板、２０……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部が開口したコーヒーを収納するコーヒー収
   納容器と、このコーヒー収納容器の上に載置され
   る皿状の支持台と、この支持台の略中央に形成さ
   れた円筒状の嵌合部と、この嵌合部の下部位置に
   形成された該下部開口部の略半分以上を覆う底板
   と、前記支持台上に載置される内部に濾紙等を収
   納することのできる容器と、この容器の略中央下
   部に形成された前記支持台に形成された嵌合部と
   嵌合可能な円筒状の嵌合部と、この嵌合部の下部
   位置に形成された該下部開口部の略半分以上を覆
   う底板とからなり、前記支持台の嵌合部に容器の
   嵌合部を開口部が閉じるように嵌合させ、この状
   態で容器内に濾紙、コーヒーの粉やお湯を注いで
   十分にコーヒーを容器内で抽出させた後、支持台
   と容器とを回動させて開口部を開口し容器内のコ
   ーヒーを下部のコーヒー収納容器内へ落下させら
   れるようにしたことを特徴とするコーヒーこし
   器。